BPOの意味とは|アウトソーシングとの違い・対象業務をわかりやすく解説

Check!

  • BPOの意味と略語の読み解き方がわかる
  • アウトソーシングとの違いと対象業務がわかる
  • 任せる業務の見極め方と社内の役割がわかる

BPOとは、Business Process Outsourcingの略で、企業の業務プロセスの一部について、企画・設計から実施までを一括して専門事業者に外部委託することを意味します。読み方は「ビーピーオー」で、日本語では「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」や「業務プロセスの外部委託」と表されます。決まった作業だけを頼む外注とは違い、業務の進め方ごと任せる点が意味の中心です。この記事では、略語を3つの語に分けた意味、アウトソーシングとの違い、対象になる業務、BPOが企業の中で果たす役割、BPRなど似た言葉との違い、意味を取り違えやすい点までを、実務の担当者向けに整理します。

BPOの意味を調べているあなたに合う読み方を2問で診断

Q1. BPOの意味を調べているきっかけは?

目次

開く

閉じる

  1. BPOの意味とは|略語の3つの語から読み解く定義と読み方
  2. BPOとアウトソーシングの違い|任せる範囲・設計・責任で見る
  3. BPOの対象になる業務|バックオフィス・フロント・IT・法務
  4. BPOの役割|企業の中で何を担い、何を社内に残すか
  5. BPOの意味を取り違えやすい5つの点
  6. BPOの意味を理解したあとに確認したい3つのこと
  7. よくある質問(FAQ)
  8. まとめ|BPOの意味を押さえる5つのこと
  9. 参考文献

BPOの意味とは|略語の3つの語から読み解く定義と読み方

BPOとは、Business Process Outsourcingの略で、業務プロセスの企画・設計から実施までを一括して専門事業者に外部委託することです。「ビーピーオー」と読みます。

略語を英語の3つの語に分けると、意味をつかみやすくなります。

語日本語BPOで表している意味
Business事業・業務委託の対象が、企業が日々行っている業務であること
Process一連の手順・工程単発の作業ではなく、始まりから終わりまでの流れ全体を指すこと
Outsourcing外部委託社外の専門事業者に任せること

「Process」の訳が「一連の手順、工程」であることは、NTTドコモビジネスのIT用語集も押さえている点です。野村総合研究所の用語解説は、対象の業務プロセスについて企画・設計から実施までを外部委託するため、アウトソーシングの中でも外部委託先の自由度が高いことが特徴だと説明しています。つまりBPOの意味は、「作業を外に出す」ではなく「業務の流れと、その進め方の設計ごと外に任せる」ことにあります。

意味をプロセス単位でつかむ|経理業務の例

たとえば経理で、請求書のデータ入力だけを頼むのは、作業の委託です。請求書の受領から入力、支払処理、月次決算の準備までを一続きの流れとして任せ、手順の見直しも委託先が担うようになると、BPOの意味に近づきます。総務サービスEXPOを主催するRX Japanのコラム「バックオフィス ジャーナル」も、経理を例に、アウトソーシングは請求書の入力など一部にとどまり、BPOは請求書の受領から月次決算までを丸ごと委託できると説明しています。

意味を具体的に当てはめる|専門性の高い法務もBPOの対象になる

BPOというと経理や総務を思い浮かべがちですが、NTTドコモビジネスは、法務など専門知識を必要とする業務もBPOへの適性が高いと説明しています。freeeの解説も、BPOの対象業務の例に法務を挙げています。法務は、契約書の確認や相談のように手順にしやすい部分と、会社の方針に関わる判断の部分が混ざっています。前者を専門家に任せ、後者を社内に残すという線引きは、BPOの意味を具体的につかむよい例です。

法務の担当者がいない、または兼務している会社が、契約書の確認や法務相談を外部の弁護士に任せる場合の一例が、クラウドリーガル(提供元はMOLTON株式会社)です。商品ページでは、企業の法務業務をオンラインでまとめて依頼できる企業法務アウトソース・サービス(ALSP)として紹介されています。取引先から示された契約書を弁護士にレビューしてもらい、Wordのコメント付きで基本1営業日以内に返答を受けられること、法務・労務の相談から契約書の自動作成、電子契約・契約管理までを同じサービスの中で進められることが特徴です。注意点として、申し込みには審査があり、年間契約の場合は途中解約ができません。プランごとに相談時間やレビュー件数の上限が決まっているため、資料で確認してから選んでください。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

Molton株式会社

クラウドリーガル

クラウドリーガル
出典:www.cloudlegal.ai

Molton株式会社

クラウドリーガル

オンラインでシンプルに!法務業務を丸ごとお任せしたい企業におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 経験豊富な弁護士・専門士業(司法書士/弁理士/行政書士/社会保険労務士/税理士、等)のスケール体制による支援を受けられ、知識がなくても安心
  • 「生成AI」により自動化・効率化し、低コストでのサービス提供を実現
  • 法務・労務相談から契約書レビュー、広告審査、知的財産等の商標登録、英語対応など幅広くサポート
MORE

ここが少し気になる…

  • 申し込みには審査があり、年間契約の場合は途中解約は不可

導入後は、「ここからは弁護士にお願いしよう」という線引ができるようになったので、時間がかなり短縮できています。

株式会社スカラ 法務セクション担当者 出典:MOLTON株式会社 クラウドリーガル導入事例
クラウドリーガル

契約書の確認や法務相談を、外部の弁護士に任せたい会社に

クラウドリーガルの資料を無料でダウンロードできます

無料・30秒で完了 資料を無料ダウンロード

読み方と表記|「BPO」「BPO事業」の使われ方

正式名称は英語のBusiness Process Outsourcingで、日本語では「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」と書かれます。文書の中では、略称の「BPO」だけで通じる場面が多くなっています。また、業務を委託する側が「BPOを活用する」と言うのに対し、BPOを請け負う側の事業を指して「BPO事業」と呼ぶこともあります。野村総合研究所の用語解説も、強みのある業務を外部に販売して、BPOを新規事業として立ち上げる考え方に触れています。受託者側と発注者側での言葉の使われ方の違いは、BPOとはビジネスで何の略?発注者と受託者で違う使い方と提案書の確認点で詳しく整理しています。

「企画・設計から実施まで」を任せるとは|3つの段階

BPOの定義によく出てくる「企画・設計から実施まで」は、任せる範囲を段階に分けると具体的になります。

段階内容一般的な外注との違い
企画・設計業務の流れ、手順、品質の基準を決める発注側が手順を決めて渡すのではなく、委託先が設計に関わる
実施(運用)決めた手順で、日々の処理を進める作業の実行だけでなく、進行の管理や品質の確認まで担う
改善結果を見て、手順や体制を見直す委託先が効率化や最適化の提案を行う

この3つの段階をまとめて任せることが、「業務プロセスを外部委託する」ことの中身です。企画・設計や改善まで任せるからこそ、委託先と目的や基準をすり合わせておく作業が、導入前に欠かせなくなります。

BPOとアウトソーシングの違い|任せる範囲・設計・責任で見る

アウトソーシングは業務を外部に任せる行為全般を指す広い言葉で、BPOはその一つの形です。違いは、任せる範囲と、業務の設計や責任を誰が担うかにあります。

比較の観点一般的なアウトソーシングBPO
任せる範囲特定の業務や作業工程の一部業務プロセス全体のまとまり(企画・設計から実施まで)
進め方の主導発注側が実務の指示や進行管理を行う委託先が手順の設計・運用・改善を担う
責任の所在業務の進行管理は発注側に残る業務の遂行に対する責任を委託先が担う
期間繁忙期の補充など、短期・単発が多い中長期の継続的な契約が前提になりやすい
主な目的人手不足の補い、一時的な負担軽減業務の効率化・品質向上、コア業務への集中

この整理は、総務サービスEXPOのコラムやfreeeの解説が示している内容と同じ方向です。なお、BPOでは委託先が業務の遂行に責任を持つため、自社から委託先のスタッフへ直接指示を出さないのが基本です。人材派遣との違いや定義の詳しい整理は、BPOとは?アウトソーシング・派遣との違いとメリット・デメリットで解説しています。

どこからがBPOか|頼み方の例で見分ける

「BPO」と「アウトソーシング」の呼び分けは、事業者や場面によって揺れます。ここでは、任せる範囲が作業にとどまるか、プロセス全体に及ぶかを目安に、頼み方の例を並べます。

頼み方の例呼ばれ方の目安見分けるポイント
請求書のデータ入力だけを時間単位で頼むアウトソーシング(作業の委託)手順は発注側が決め、入力という作業だけを任せている
請求書の受領から入力、支払処理、月次決算の準備までを任せ、手順の整備も委託先が行うBPO業務プロセスのまとまりを、設計から運用まで任せている
社内ヘルプデスクの電話・チャット対応だけを頼むアウトソーシング(作業の委託)操作案内という一部の業務だけを外に出している
ヘルプデスクの運営に加え、IT資産の管理やFAQの構築・運用まで任せるBPO関連する業務の流れ全体を任せ、改善の提案も受けられる

ヘルプデスクの例は、NTTドコモビジネスのIT用語集が示している整理を言い換えたものです。表の内容はあくまで目安で、実際の契約では範囲や責任の分け方を書面で確認する必要があります。

BPRとの違い|自社で作り直すか、外部に運用を任せるか

BPOと並んで出てくる言葉に、BPR(Business Process Re-engineering)があります。BPRは、自社が主導して業務プロセスを抜本的に見直し、ゼロベースで再構築する取り組みです。総務サービスEXPOのコラムは、BPRは自社での改革、BPOは外部への運用委託という違いがあり、BPRを実行する際の選択肢の一つとしてBPOを活用することもできると説明しています。

シェアードサービスとの違い|委託先がグループ内か社外か

シェアードサービスは、複数のグループ企業が経理・総務・人事などの間接業務を集約して共有する仕組みです。freeeの解説は、業務をグループ企業内の組織に委託する点でBPOと異なるとしています。業務を一か所にまとめて効率化するという狙いは似ていますが、委託先が社外の専門事業者かどうかが違いです。RPO・ITO・BPaaSといった言葉との違いは、BPOとはビジネスで何の略?発注者と受託者で違う使い方と提案書の確認点やBPOとRPOの違い|採用プロセスアウトソーシングの選択軸と法的区分も参考にしてください。

BPOの対象になる業務|バックオフィス・フロント・IT・法務

BPOの対象になるのは、主に自社の利益に直結しないノンコア業務で、経理・人事・総務などのバックオフィス業務のほか、フロント業務、IT関連業務、法務のような専門業務も含まれます。

領域区分委託される業務の例
経理バックオフィス請求書処理、仕訳入力、支払処理、月次決算の補助
人事・労務バックオフィス給与計算、勤怠管理、採用事務
総務バックオフィス備品調達、契約書管理
法務バックオフィス(専門業務)契約書の確認、法務・労務の相談
営業事務フロント見積書作成、受注処理、顧客データ管理
カスタマーサポートフロント問い合わせ対応、クレーム処理、テクニカルサポート
IT・システムIT関連システム運用・保守、ヘルプデスク、データ入力・処理、セキュリティ監視

領域と業務の例は、総務サービスEXPOのコラム、NTTドコモビジネスのIT用語集、freeeの解説に挙がっている内容を整理したものです。問い合わせ対応を委託するときの設計は、BPO対応とは|問い合わせ・カスタマーサポート業務の委託設計で解説しています。

バックオフィスとフロントオフィスの違い

バックオフィスは、人事・経理・総務のように、顧客と直接やり取りしない間接部門の業務を指す呼び名で、BPOのような頭文字の略語ではありません。フロントオフィスは、コールセンターや営業事務のように顧客と直接関わる業務を指します。NTTドコモビジネスは、バックオフィス業務はBPOに適しているとしたうえで、フロント業務でもコールセンターやマーケティング業務はBPOの対象になりうると説明しています。

任せる業務の見極め方|2つの視点と、手順にできるか

野村総合研究所は、BPOを検討するときは、まず自社の業務プロセスを棚卸ししたうえで、次の2つの視点で分析する必要があると説明しています。

視点確認すること結果の見方
1. コア業務か競争優位を確保するために内製すべき業務かコア業務なら社内に残す
2. 自社に強みがあるか他社より優れた手順やノウハウがある業務かコア業務でなくても強みがあるなら、BPOで任せるのではなく、外販して新規事業にする選択肢もある

この2つに加えて、実務では「手順や判断の基準を文書にできるか」も確認すると、委託の範囲を決めやすくなります。手順を文書にできる業務は委託先に伝わりやすく、判断が毎回変わる業務は任せにくいからです。

法務・契約業務を例に見極める

法務を例に考えてみます。契約書を確認する流れは、「取引先から届く」「リスクのある条項を洗い出す」「修正案を考える」「社内で承認する」の順に進みます。このうち、条項の洗い出しや修正案の検討は専門知識に基づく手順にしやすい部分で、最終的に契約を結ぶかどうかは会社の方針に関わる判断です。法務の専任者を置きにくい会社では、手順にしやすい部分を外部の専門家に任せ、判断は社内に残すという分け方が現実的です。今の自社の状況に近いものを選んで、委託の候補になるかを確かめてみましょう。

法務・契約まわりの業務は、外に任せる候補になる?セルフチェック

当てはまるものを選んでください(登録不要)

BPOの役割|企業の中で何を担い、何を社内に残すか

BPOの役割は、定型的な業務を専門事業者の仕組みに載せることで、社員の時間を自社の強みを生む業務に振り向け、業務の品質と体制の柔軟性を保つことです。

BPOが企業の中で果たす3つの役割

役割内容意味を取り違えないための注意
コア業務への集中を支える管理業務に使っていた人と時間を、商品開発や営業、顧客対応など競争力に直結する業務に回せる空いた時間の使い道を先に決めておかないと、効果が見えにくい
業務の品質と標準化を支える専門事業者のノウハウや標準化された運用で、品質を安定させやすい。プロセス全体を見られるため、効率化の提案も受けられる品質の基準と報告の方法を、事前に合意しておく
体制の柔軟性を支える固定費を変動費に近づけ、繁忙期と閑散期で委託量を調整しやすくなる業務量が少ないと割高になる場合もあり、料金体系は契約で異なる

1つ目と3つ目は、野村総合研究所の用語解説が挙げる、経営資源のコア業務への集中や固定費の変動費化に対応します。2つ目は、NTTドコモビジネスのIT用語集が、プロセス全体を見られる委託先は最適化や効率化の提案もできると説明している点に対応します。メリットとデメリットを条件つきで詳しく見たい場合は、BPOのメリット・デメリット|向いている業務と企業規模別の考え方を、費用の考え方はBPO費用・相場の目安|業務別の費用感と見積もり項目を解説を参考にしてください。

BPOが使われる背景|人手不足とDXへの対応

総務サービスEXPOのコラムは、BPOが広がる背景として、生産年齢人口の減少で人材の確保が難しくなっていることと、DX推進のために業務のデジタル化が求められていることを挙げています。専門性の高い業務や繁忙期の業務増加に、社内の採用だけで対応しにくくなっているため、必要な人材や仕組みを外部から取り入れる手段としてBPOが選ばれているという整理です。AIやRPAなどの自動化技術に取り組んでいるBPO事業者を使えば、大きな初期投資をせずに、そうした技術を業務に取り入れやすくなる点も、同じコラムは指摘しています。

BPOを使っても社内に残す役割

BPOは業務を任せる仕組みですが、会社としての責任まで手放すものではありません。総務サービスEXPOのコラムは、重要な業務に関する知識を持つ担当者を最低限社内に残し、定期レビューや品質チェックで業務の内容を把握しておくことを勧めています。NTTドコモビジネスも、業務のブラックボックス化や、委託先との連携不足による品質低下をデメリットとして挙げています。総務サービスEXPOのコラムが挙げるデメリットは、社内にノウハウが蓄積しにくいこと、情報漏えいなどのセキュリティ、導入準備と運用にかかるコストの3点です。いずれも、社内に残す役割を決めておくことで抑えやすくなります。整理すると、次のようになります。

社内に残す役割具体的に決めておくこと
委託先との窓口と責任者誰が窓口になり、どの範囲まで判断してよいか
業務の目的と品質基準の決定何をもって成果とするか、処理期限や正確性の基準
重要業務の知識契約が終わったときに別の委託先や社内に戻せる程度の知識と手順書
成果の確認と見直し定期的な報告を受け、委託の範囲を見直す場

自社の事業に関わる最終判断は、委託しても自社が担います。個人データの取扱いを委託する場合に委託先の監督が求められるように、委託しても自社に残る責任があります。「任せた」と「手放した」は別だと整理しておくと、意味を取り違えにくくなります。

BPOの意味を取り違えやすい5つの点

BPOは、意味をあいまいなまま使うと、導入後に「思っていたのと違う」という行き違いが起こりやすい言葉です。よくある取り違えと、正しい捉え方を整理します。

取り違え正しい捉え方
BPOは外注と同じで、作業を渡せば終わりだ業務プロセス全体を任せるため、範囲・品質の基準・報告の方法を先に決め、導入後も定期的に確認する必要がある。NTTドコモビジネスも、KPIを設定して定期的に効果を測るよう勧めている
BPOは大企業だけが使う仕組みだ専門人材を確保しにくい中小企業が、外部のノウハウを取り入れる手段としても使われる。規模別の考え方は別の記事で整理している
BPOの目的はコスト削減だけだ経営資源のコア業務への集中や、業務品質の向上も目的になる。freeeの解説も、金額の安さだけで判断してはいけないとしている
委託すれば、社内に担当者はいらない窓口と責任者、重要業務の知識は社内に残す必要がある
委託先のスタッフに、直接細かく指示してよい請負の形では、指示は委託先の責任者を通す。発注側が直接指揮命令をしていると、実態として労働者派遣とみなされるおそれがある

最後の取り違えは、法令面のリスクにつながります。厚生労働省は「請負を適正に行うために」で、労働者派遣と請負を区分する基準を公開しています。また、顧客の個人情報など、個人データの取扱いを委託する場合、委託元は委託先を必要かつ適切に監督しなければならないとされています(個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」)。中小企業向けには、IPAの「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」でも、サイバーセキュリティ対策で委託する範囲を明確にして管理することが、対策の一つとして挙げられています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。個別の契約や個人情報の取扱いに関する判断は、弁護士などの専門家にご相談ください。

BPOの意味を理解したあとに確認したい3つのこと

BPOの意味がわかったら、自社の業務に当てはめて考える段階に進みます。意味を行動に変えるために、最初に確認したい点を3つに絞ります。

1. 業務を棚卸しして、誰が何にどれだけ時間を使っているかを書き出す

NTTドコモビジネスは、導入の最初の手順として、社内の業務の棚卸しを挙げています。業務ごとに、担当者、月あたりの作業時間、手順書の有無を書き出すと、任せる候補が見えてきます。定義や進め方の全体像は、BPOとは?アウトソーシング・派遣との違いとメリット・デメリットも参考になります。

2. 2つの視点と「手順にできるか」で分ける

棚卸しした業務を、コア業務かどうか、自社に強みがあるか、手順や判断基準を文書にできるか、の3点で分けます。コア業務や強みのある業務は社内に残し、手順にできる定型業務から委託の候補にします。

3. 委託先との契約で、範囲・責任・情報の扱いを確かめる

委託先が決まったら、委託する業務の範囲、品質の基準と報告の頻度、個人情報や機密情報の取扱い、契約が終わるときの引継ぎを、契約書で確認します。契約書の項目や委託先の選び方は、BPOのメリット・デメリット|向いている業務と企業規模別の考え方で整理しています。

委託契約書や秘密保持契約書の確認は、法務の担当者がいない会社では後回しになりがちです。クラウドリーガルは、業務委託契約書や秘密保持契約書のひな形からの自動作成に対応していると商品ページで紹介されており、作成した契約書は弁護士にレビューを依頼することもできます。BPOの委託契約を結ぶ前の一次確認を外部の専門家に任せたい場合は、対応範囲とプランごとの上限を資料で確かめてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. BPOとは何の略で、どういう意味ですか?

A. Business Process Outsourcing(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の略です。企業の業務プロセスの一部について、企画・設計から実施までを一括して専門事業者に外部委託することを意味します。読み方は「ビーピーオー」です。

Q2. アウトソーシングとBPOの違いは何ですか?

A. アウトソーシングは業務を外部に任せる行為全般を指し、BPOはその一つの形です。一般的なアウトソーシングは特定の作業の一部を任せ、進め方は発注側が決めます。BPOは業務プロセス全体のまとまりを任せ、手順の設計や改善、遂行の責任を委託先が担う点が異なります。

Q3. BPOとはITで何ですか?

A. ITの分野では、ヘルプデスクの運営、システムの運用・保守、データ入力・処理、セキュリティ監視など、IT関連の業務プロセスを外部に委託することを指して使われます。電話やチャットでの操作案内だけを頼むのではなく、IT資産の管理やFAQの構築・運用まで関連業務をまとめて任せると、BPOに近づきます。

Q4. BPO業とはどういう意味ですか?

A. BPOを請け負う事業者の事業を指す言い方です。委託する側が「BPOを活用する」と言うのに対し、請け負う側では、提供するサービスや事業を指して「BPO事業」「BPOサービス」と使われることがあります。受託者側の使われ方は、別の記事で詳しく整理しています。

Q5. BPOの役割は何ですか?

A. 定型的な業務を専門事業者の仕組みに載せることで、社員の時間を自社の強みを生む業務に振り向け、業務の品質と体制の柔軟性を保つことです。ただし、窓口と責任者、重要業務の知識は社内に残し、任せきりにしないことが前提です。

Q6. BPOの対象になるのはどのような業務ですか?

A. 経理・人事・総務などのバックオフィス業務、営業事務やカスタマーサポートなどのフロント業務、システム運用やヘルプデスクなどのIT関連業務、法務のような専門業務が代表的です。コア業務かどうか、自社に強みがあるか、手順にできるかで見極めます。

まとめ|BPOの意味を押さえる5つのこと

BPOは、業務プロセスを企画・設計から実施まで一括して専門事業者に任せることを意味します。意味を押さえるうえで、次の5つを意識しましょう。

  1. BPOはBusiness Process Outsourcingの略で、作業ではなく、業務の流れと進め方の設計ごと外部に任せることを意味する。
  2. アウトソーシングとの違いは、任せる範囲と、業務の設計や責任を誰が担うかにある。
  3. 対象は、バックオフィスだけでなく、フロント業務、IT関連、法務のような専門業務にも広がっている。
  4. 任せる業務は、コア業務か、自社に強みがあるか、手順にできるかで見極め、窓口と責任者は社内に残す。
  5. 法務のように社内に専任者を置きにくい業務は、クラウドリーガルのような企業法務アウトソーシングの資料を取り寄せ、対応範囲、プランごとの上限、審査の条件を確かめる。

参考文献

同じカテゴリの記事を探す

同じタグの記事を探す

同じタグの記事はありません

top