SaaSの選び方|チェックリスト10項目

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  • SaaS選定10のチェックリストがわかる
  • 業種別・規模別の選び方ポイントがわかる
  • ランキングに頼らず候補を絞る手順がわかる

「SaaSおすすめ」で検索して出てくる情報を見ても、自社にとって本当に必要な項目を網羅的に確認できているか不安になることがあります。チェックリスト形式で整理しておくと、確認漏れを防ぎやすくなります。本記事では、SaaSおすすめの選び方を、導入前チェックリスト10項目として解説します。選定基準そのものをより深く知りたい場合はSaaSの選び方の記事、ランキング・比較サイト情報の読み解き方はSaaSランキングを鵜呑みにしない見方の記事もあわせてご覧ください。

目次

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  1. SaaSおすすめを探す前に決めること
  2. SaaS選定10のチェックリスト
  3. 業種別・規模別の選び方ポイント
  4. ランキングに頼らず候補を絞る手順
  5. チェックリストの使い方|社内で共有する際の工夫
  6. SaaSおすすめ選びでよくある失敗パターン3つ
  7. 10項目のうち特に見落とされやすい3項目
  8. 無料トライアル期間の活用法
  9. 導入後に運用ルールを定着させる進め方
  10. 複数候補を比較検討する際に陥りやすい落とし穴
  11. セキュリティ確認で見るべき具体的な観点
  12. よくある質問(FAQ)
  13. まとめ|今日からできる3つのこと

SaaSおすすめを探す前に決めること

ランキング順位よりも自社適合度を優先することが、SaaSおすすめを探す前に決めておくべき前提です。順位が高いサービスでも、自社の業務に合わなければ意味がないため、まず自社の状況を整理することが出発点になります。

SaaS選定10のチェックリスト

目的、業務範囲、利用者、費用、セキュリティ、個人情報、連携、運用、サポート、契約という10項目が、SaaS選定における確認事項です。それぞれを具体的に確認することで、導入後のトラブルを減らせます。

項目 確認内容
目的 削減したい作業、早くしたい処理を明確にする
業務範囲 部分導入か全体導入かを判断する
利用者 人数・権限・外部メンバーの有無
費用 月額・初期費用・追加ID費用の内訳
セキュリティ 認証・権限・ログ・バックアップ
図1:10項目チェックリスト(前半5項目)

後半5項目は、個人情報(顧客・従業員情報の管理責任整理)、連携(既存ツールとの接続可能性)、運用(管理者・ルール・教育担当の決定)、サポート(問い合わせ方法と対応時間)、契約(最低期間・解約条件・データ出力方法)です。

運用項目を確認する際、社内のスケジュール共有やファイル管理を担うグループウェアのような身近なSaaSであれば、管理者・ルールの設計を比較的シンプルに検討しやすくなります。

業種別・規模別の選び方ポイント

個人事業主から大企業まで、規模によって10項目のうち重視すべき優先順位が変わります。個人事業主はまず費用と目的の明確化を、大企業はセキュリティと運用体制を優先する傾向があります。

ランキングに頼らず候補を絞る手順

10項目を自社の状況に当てはめて優先順位をつけ、その優先順位に合う候補から絞り込むという手順が、ランキングに頼らない選定方法です。順位よりも、自社の要件との適合度で候補を絞ることが実用的です。

チェックリストの使い方|社内で共有する際の工夫

10項目のチェックリストは、担当者一人で確認するだけでなく、稟議書や比較検討資料として社内で共有することで、意思決定のスピードを上げる道具としても活用できます。

複数の候補サービスを比較する場合は、10項目を縦軸、候補サービス名を横軸にした一覧表を作成すると、どの項目でどのサービスが優れているかを一目で把握できます。決裁者に説明する際も、単に「このサービスがおすすめです」と伝えるより、10項目それぞれについて候補間の違いを一覧で示す方が、判断材料として説得力を持ちます。特にセキュリティや契約条件といった、機能一覧だけでは伝わりにくい項目こそ、チェックリスト形式で整理して見せることが、社内の合意形成をスムーズにするポイントです。

また、このチェックリストは一度作って終わりにするのではなく、実際に導入した後の振り返りにも活用できます。導入から一定期間が経過した時点で、チェックリストの各項目が実際に想定通りだったかを振り返ることで、次にSaaSを選定する際の精度を高めていけます。特に「運用」や「サポート」の項目は、契約前には見えにくく、実際に使い始めてから初めて評価できる部分も多いため、導入後の振り返りを次の選定に活かすサイクルを作っておくことをおすすめします。

SaaSおすすめ選びでよくある失敗パターン3つ

ランキング順位だけで選ぶ、10項目のうち一部しか確認しない、企業規模に合わない優先順位で検討するという3つが、SaaSおすすめ選びでよく見られる失敗の典型です。

失敗パターン1:ランキング順位だけで選ぶ。自社の業務に合わないサービスを、順位の高さだけで選んでしまうケースです。自社適合度を優先することが回避策になります。

失敗パターン2:10項目のうち一部しか確認しない。費用や機能だけを見て、契約条件やサポート体制を見落とすケースです。10項目すべてを確認することが回避策になります。

失敗パターン3:企業規模に合わない優先順位で検討する。大企業向けの優先順位を個人事業主がそのまま使い、過剰な検討になるケースです。自社規模に応じた優先順位で進めることが回避策になります。

10項目のうち特に見落とされやすい3項目

10項目の中でも、個人情報・連携・契約の3項目は、機能や費用に比べて見落とされやすく、導入後に想定外のトラブルにつながりやすい項目です。

個人情報の項目では、顧客や従業員の情報をどこまでSaaSに入力してよいか、管理責任がどこまで自社に残るかを整理せずに導入してしまうケースが見られます。契約前に、サービス提供者のプライバシーポリシーを確認し、個人情報保護法上の委託に該当する可能性があるかどうかを社内の担当者間で共有しておくことが望ましいです。

連携の項目では、既に使っている他のSaaSやシステムとデータ連携できるかを確認せずに契約し、後から手作業でのデータ移行・二重入力が必要になるケースがあります。API連携の対応状況や、CSVでのデータ入出力機能の有無を、導入前のトライアル期間中に実際に試しておくことをおすすめします。契約の項目では、最低契約期間や自動更新の条件、解約時のデータ返還方法を確認せずに契約し、思ったより長く縛られてしまうケースも少なくありません。契約書の該当条項は必ず目を通し、不明点があれば契約前に営業担当者へ確認しておくことが重要です。

無料トライアル期間の活用法

多くのSaaSは1週間から1か月程度の無料トライアル期間を設けており、この期間を10項目のチェックリストに沿って実際に検証することが、導入後のミスマッチを防ぐうえで有効です。カタログや営業資料だけでは分からない使い勝手を、この期間に確かめておく必要があります。

トライアル期間中にまず確認したいのは、実際の業務フローに沿った操作感です。デモ画面では簡単そうに見えても、自社の帳票フォーマットや承認フローに当てはめると、想定外の手間が発生することがあります。担当者一人ではなく、実際にそのSaaSを日常的に使うことになる複数のメンバーにトライアル環境を触ってもらい、それぞれの立場から使いにくい点がないかを洗い出しておくと、導入後の不満を減らせます。

また、トライアル期間はサポート体制を見極める機会でもあります。問い合わせをした際の返信の速さや回答の的確さは、契約前の資料だけでは判断しづらい部分です。実際に質問を送ってみて、どの程度の時間で、どの程度具体的な回答が返ってくるかを確認しておくと、契約後に「サポートが期待していたものと違った」という失敗を避けやすくなります。データのインポート・エクスポートについても、トライアル期間中に実データに近い形式でテストしておくと、既存システムとの連携面での不安を早い段階で解消できます。

導入後に運用ルールを定着させる進め方

SaaSは契約して終わりではなく、社内に運用ルールとして定着させて初めて効果を発揮します。10項目のうち「運用」の確認だけでなく、導入後の定着プロセスそのものを事前に設計しておくことが、投資対効果を高めるポイントです。

定着を進めるうえでまず重要なのは、社内の推進担当者を明確に決めておくことです。担当者が不在のまま導入すると、操作方法や運用ルールに関する疑問が放置され、一部の従業員だけが使い、他の従業員は従来のやり方に戻ってしまうといった状態に陥りやすくなります。推進担当者は、初期の操作マニュアル整備や、よくある質問への回答窓口としての役割を担うことで、社内での利用率を段階的に引き上げていく役割を果たします。

次に、導入直後の一定期間は、利用状況を定期的に振り返る場を設けることが有効です。例えば導入から1か月後、3か月後といった節目で、実際にどの機能がどの程度使われているか、当初想定していた業務効率化が実現できているかを確認します。この振り返りの中で、契約時に決めた優先順位と実際の利用実態にずれがあれば、プランの見直しや追加設定の検討につなげられます。特に個人事業主や小規模なチームでは、担当者の異動や退職によって運用ノウハウが引き継がれなくなるリスクもあるため、簡単な運用メモを残しておくことも定着を助ける工夫のひとつです。

複数候補を比較検討する際に陥りやすい落とし穴

複数のSaaS候補を比較する場面では、機能の多さや画面の見た目の印象だけで優劣をつけてしまい、10項目のチェックリストで見えるはずの本質的な違いを見落とすことがあります。比較検討の進め方そのものにも注意が必要です。

よくある落とし穴のひとつは、機能一覧表の項目数だけで比較してしまうことです。機能数が多いサービスほど優れているように見えますが、自社が実際に使う機能がその中にいくつ含まれているかを確認しなければ、比較の意味がありません。逆に機能が絞られていても、自社の目的に直結する機能が過不足なくそろっているサービスの方が、費用対効果が高い場合もあります。10項目のうち「目的」を最初に確認しておく理由は、この落とし穴を避けるためでもあります。

もうひとつの落とし穴は、比較検討の担当者が一人に偏ってしまうことです。特定の担当者だけの評価で候補を絞ると、その担当者が普段使い慣れている操作感に近いサービスが有利になりやすく、他の従業員にとっての使いやすさが十分に検証されないまま導入が決まってしまうことがあります。可能な範囲で複数の立場のメンバーに評価に加わってもらい、10項目それぞれについて意見を持ち寄る形にすると、偏りを減らせます。また、候補間で価格帯が大きく異なる場合、安さだけで選ぶのではなく、その価格差がどの項目の違いから生じているのかを確認しておくと、後になって「安かったが必要な機能が不足していた」といった後悔を避けやすくなります。

セキュリティ確認で見るべき具体的な観点

10項目のうち「セキュリティ」は抽象的に語られがちですが、実際に確認すべき観点を分解しておくと、比較検討の際に判断しやすくなります。認証方式、権限設定の粒度、操作ログの保存期間、バックアップ体制という4つの観点に分けて確認することをおすすめします。

認証方式については、パスワードのみでの認証か、2段階認証やシングルサインオンに対応しているかを確認します。外部からのアクセスが多い業務であれば、認証を強化できるサービスの方が安心して利用できます。権限設定の粒度は、利用者ごとに閲覧・編集・削除といった操作権限を細かく分けられるかどうかを指します。全員が同じ権限しか持てないサービスでは、誤操作や情報漏えいのリスクを管理しにくくなります。

操作ログの保存期間は、誰がいつどの操作を行ったかを後から追跡できる期間を指し、トラブル発生時の原因究明に関わる項目です。バックアップ体制については、自動バックアップの頻度や、障害発生時にどの時点までデータを復旧できるかを確認しておくと、万が一の事態への備えとして安心材料になります。これらの観点は営業資料に明記されていないこともあるため、トライアル期間中や問い合わせの際に、具体的な数値や仕組みを直接確認しておくことが望ましいです。

よくある質問(FAQ)

Q1. SaaS選定の10項目とは何ですか?

A. 目的、業務範囲、利用者、費用、セキュリティ、個人情報、連携、運用、サポート、契約の10項目です。

Q2. ランキング順位はどう扱うべきですか?

A. 参考程度に留め、自社適合度を優先して判断することが望ましいです。

Q3. 個人事業主が優先すべき項目は何ですか?

A. まず費用と目的の明確化を優先する傾向があります。

Q4. 大企業が優先すべき項目は何ですか?

A. セキュリティと運用体制を優先する傾向があります。

Q5. 個人情報の管理責任はどう整理すればよいですか?

A. 顧客・従業員情報について、どこまでを自社が管理し、どこからをサービス提供者が担うかを整理する必要があります。

Q6. 契約で確認すべきことは何ですか?

A. 最低契約期間、解約条件、データ出力方法を確認することが重要です。

まとめ|今日からできる3つのこと

  1. 自社適合度を優先する:ランキング順位だけで選びません。
  2. 10項目すべてを確認する:一部だけで判断しません。
  3. 自社規模に応じた優先順位をつける:一律の基準で検討しません。

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