SaaS展示会の歩き方|導入前に見るべき比較ポイント
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- SaaS展示会は、気になるサービスを実機デモで見比べ、担当者に直接質問できる情報収集の場です
- 来場前に「解決したい業務課題・利用人数・連携したいシステム」を整理しておくと、当日の比較がしやすくなります
- 展示会後は、集めた資料や回答を比較表にまとめ、候補サービスの追加デモや社内検討へ進めましょう
「saas 展示会」と検索する人の多くは、特定の展示会名を探すだけでなく、SaaSを導入する前にどのイベントへ行き、何を見て、どう比較すればよいかを知りたい状態にあります。SaaSは資料だけでは操作感やサポート体制、権限管理、他システム連携まで判断しにくいため、展示会で実機デモや担当者への質問を行う価値があります。本記事では、個人事業主・中小企業・中堅大企業のいずれにも使いやすいよう、SaaS展示会の位置づけ、AI・DX展示会との違い、来場前の準備、当日の確認項目、展示会後の比較整理までを来場者目線で解説します。SaaSの基本を先に整理したい場合は、SaaSとはもあわせて確認してください。
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SaaS展示会とは|導入前に実機と担当者の説明をまとめて確認する場
SaaS展示会とは、クラウド上で提供される業務ソフトウェアや関連サービスを、会場でまとめて比較できるイベントです。単にパンフレットを集める場ではなく、実際の画面を見ながら、業務に合うか、運用できるか、既存システムとつなげられるかを確認する場として使うと効果的です。
総務省の情報通信白書や通信利用動向調査では、企業活動におけるクラウドサービス利用が継続的に扱われています。SaaSはその中でも、会計、営業管理、マーケティング、コミュニケーション、文書管理など、業務部門に近い領域で検討されやすいサービスです。だからこそ、展示会では「機能が多いか」だけでなく、自社の業務に当てはめたときに使い続けられるかを見る必要があります。
個人事業主なら、会計・請求・予約・顧客管理などを一人で扱えるかが重要です。中小企業なら、複数人で使う際の権限管理やサポート体制が焦点になります。中堅・大企業では、既存の基幹システム、ID管理、監査、セキュリティ審査との相性まで確認する必要があります。
SaaS展示会とAI・DX展示会の違い|見るべき軸を分ける
SaaS展示会、AI展示会、DX展示会は重なる部分がありますが、来場時に見るべき軸は異なります。SaaS展示会は、業務アプリケーションを実際に比較する場です。AI展示会は、AI技術やAI機能の活用例を知る場です。DX展示会は、業務変革、部門横断の仕組み、経営課題の解決方法を広く見る場です。
たとえば、AI機能そのものを調べたい場合はAI EXPOのようなAI軸の記事が参考になります。業務変革や組織横断の取り組みを広く見たい場合は、DX総合EXPOやDX展示会の文脈が近くなります。東京開催の情報を探す場合は、DX総合EXPO東京の記事とあわせて確認すると整理しやすくなります。
一方で、SaaSを導入する前に「どの製品が自社の業務に合うか」を見たい場合は、SaaS展示会やIT・業務系展示会を来場候補にします。イベント名だけで判断せず、出展領域、出展社一覧、セミナー内容、来場登録条件を主催公式ページで確認し、自社の課題に近いブースを事前に選ぶことが大切です。
来場前の準備|自社の要件を3枚にまとめる
SaaS展示会は、会場に着いてから考えるよりも、来場前の準備で成果が大きく変わります。準備するものは複雑である必要はありません。「現状業務」「比較条件」「質問リスト」の3枚を用意しておくと、限られた時間でも同じ軸でベンダーに質問できます。
| 準備する資料 | 書く内容 | 来場時の使い方 |
|---|---|---|
| 現状業務メモ | 困っている作業、手戻り、入力の二重化、承認の遅れ | デモ画面で自社の作業に置き換えて確認する |
| 比較条件シート | 利用人数、必要機能、連携先、予算感、導入時期 | 複数ブースで同じ質問をして横比較する |
| 質問リスト | 権限管理、データ移行、サポート、契約、解約、監査対応 | 担当者に聞いた回答をその場で記録する |
個人事業主は、日々の作業時間を減らせるか、スマートフォンでも扱えるか、請求や会計など隣接業務までつながるかを確認します。中小企業は、部門内の複数人で同じデータを扱うため、権限管理、承認フロー、サポート窓口を確認します。中堅・大企業は、SSO、監査ログ、既存システム連携、データ保管場所、セキュリティ審査に必要な資料の有無まで見ます。
セキュリティ要件は、展示会の場で細部まで判断しきれないこともあります。そのため、IPAの情報セキュリティ関連資料やデジタル庁のISMAPなど、公的な確認軸を参考にして、後日確認する項目を残しておくと安全です。SaaS全般の情報管理を整理したい場合は、SaaS展示会で確認すべきセキュリティ要件も参照してください。
当日の歩き方|デモ・料金・運用・セキュリティを同じ軸で見る
展示会当日は、目立つブースやセミナーだけを追うと、後で比較しにくくなります。まずは事前に選んだ候補を優先し、各ブースで同じ質問を行います。デモを見るときは、担当者の説明を聞くだけでなく、自社の業務シーンを1つ伝え、その作業がどの画面で処理されるかを見せてもらうと判断しやすくなります。
確認する項目は、機能、料金、サポート、運用、セキュリティの5つに分けます。機能は「できること」ではなく「自社の作業をどこまで置き換えられるか」で見ます。料金は初期費用、月額、オプション、最低契約期間、追加ユーザーの扱いを分けます。サポートは問い合わせ方法、対応時間、初期設定支援の範囲を聞きます。
運用面では、退職者のアカウント停止、部署異動時の権限変更、データ出力、監査ログ、管理者権限の分け方を確認します。個人情報や顧客データを扱う場合は、委託先管理や安全管理措置の観点も関係します。展示会の場では概要確認にとどめ、契約前に公式資料や利用規約、セキュリティチェックシートで再確認する流れにすると安心です。
展示会後の比較方法|資料を集めた後に導入判断へ進める
展示会後は、名刺や資料を集めたままにせず、24〜48時間以内を目安に比較表へ転記します。記憶が薄れる前に、デモで見た画面、担当者の回答、後日確認が必要な点を整理します。ここで候補を絞るほど、その後の商談やトライアルが進めやすくなります。
| 整理項目 | 確認する内容 | 次のアクション |
|---|---|---|
| 業務適合 | 自社の作業をどこまで置き換えられるか | 不足機能を質問として送る |
| 費用・契約 | 初期費用、月額、最低利用期間、オプション | 社内予算と照合する |
| 導入負荷 | データ移行、初期設定、教育、運用開始までの期間 | 導入担当者を決める |
| セキュリティ | 権限管理、ログ、認証、データ保管、外部連携 | セキュリティ資料を取り寄せる |
| 社内説明 | 導入目的、期待効果、運用変更、検討リスク | 比較表を共有する |
展示会で得た情報を本格的な比較に進める場合は、SaaS比較方法の観点に沿って、機能・費用・契約・運用を同じ基準で並べます。導入プロセスを進める段階では、SaaS導入フローを参考に、要件定義、候補選定、トライアル、社内承認、運用設計へつなげると整理しやすくなります。
個人事業主は、少数候補を無料トライアルやデモ環境で試し、請求書や顧客管理など毎日使う作業で判断します。中小企業は、実際に使うメンバーを含めて評価し、導入後の運用担当者を決めます。中堅・大企業は、情報システム部門、法務、経理、業務部門の確認ポイントを分け、候補ごとに追加質問を管理します。
イベント情報を見るときの注意点|開催年・主催・登録条件を確認する
SaaS展示会の記事や告知を見るときは、開催年、主催、会場、来場登録、入場料、出展領域を確認します。展示会は年次で内容が変わるため、過去開催の情報をそのまま使うと、日程や出展社、会場が変わっている可能性があります。公式開催概要で最新情報を確認し、予定値と実績値を分けて扱うことが重要です。
主催公式ページでは、会期、会場、構成展示会、出展社数や来場者数の予定などが掲載されることがあります。たとえばJapan IT Weekの公式開催概要では、2026年秋展、2026年関西展、2027年春展などの会期・会場が掲載されています。記事でイベント情報を扱う場合は、こうした公式ページを参照し、取得日を明記する運用が必要です。
また、展示会記事では「このベンダーがおすすめ」「このブースを見るべき」といった個社推奨に寄せると、広告表示やステルスマーケティング規制の観点で注意が必要です。本記事では、特定ベンダーの優劣ではなく、来場者が自社の要件に沿って確認するための軸に絞っています。
よくある質問(FAQ)
Q. SaaS展示会では何を見ればよいですか?
A. 実機デモ、料金体系、サポート範囲、導入支援、セキュリティ資料の有無を同じ軸で確認します。機能一覧だけでなく、自社の業務シーンを伝えて画面上で再現できるかを見ると判断しやすくなります。
Q. 個人事業主でもSaaS展示会に行く意味はありますか?
A. あります。会計、請求、予約、顧客管理、マーケティングなど、一人で多くの業務を担う場合ほど、複数サービスの操作感を短時間で見比べられます。ただし、導入規模が小さい場合は、月額費用や解約条件を丁寧に確認します。
Q. 展示会で料金を聞いてもよいですか?
A. 聞いて問題ありません。初期費用、月額、ユーザー追加、オプション、最低利用期間、サポート費用を分けて確認します。展示会の場で概算しか分からない場合は、後日見積もりに必要な条件を確認しておきます。
Q. AI展示会とSaaS展示会はどちらを先に見るべきですか?
A. AI機能そのものを知りたい場合はAI展示会、業務アプリケーションを比較したい場合はSaaS展示会が向いています。業務改革の全体像から考える場合はDX展示会も候補になります。目的に応じて見に行く順番を分けると効率的です。
Q. セキュリティは展示会でどこまで確認できますか?
A. 展示会では概要確認が中心です。認証方式、権限管理、ログ、データ保管、外部連携、セキュリティ資料の有無を確認し、詳細は契約前に公式資料やチェックシートで確認します。個人情報を扱う場合は、個人情報保護法上の管理も検討します。
Q. 展示会後は何から進めるとよいですか?
A. まず比較表を作り、候補を2〜3件に絞ります。その後、追加質問、デモ再依頼、トライアル、社内説明、導入フローの設計へ進めます。展示会で得た情報をそのままにせず、導入判断に使える形へ整理することが大切です。
まとめ|今日からできる3つのこと
SaaS展示会は、出展サービスを見て回るだけの場ではなく、導入前の要件整理、実機確認、比較材料づくりに使える場です。目的を決めずに来場すると情報量に圧倒されやすいため、事前準備と展示会後の整理をセットで考えることが重要です。
- 自社の業務課題、利用人数、連携したいシステムを1枚にまとめる。
- 展示会で聞く質問を、機能・費用・運用・セキュリティ・サポートに分ける。
- 展示会後に比較表を作り、SaaS比較と導入フローへつなげる。
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参考文献
- 総務省「令和7年版 情報通信白書」2025年、https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/、2026年6月14日取得
- 総務省「通信利用動向調査」2025年、https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html、2026年6月14日取得
- 経済産業省「DXレポート2.2」2022年7月、https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc.html、2026年6月14日取得
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」2023年、https://www.ipa.go.jp/security/guide/sme/about.html、2026年6月14日取得
- デジタル庁「ISMAP クラウドサービスリスト」2026年、https://www.ismap.go.jp/csm、2026年6月14日取得
- 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」2024年、https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/guidelines_tsusoku/、2026年6月14日取得
- 消費者庁「景品表示法」2026年、https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/、2026年6月14日取得
- RX Japan株式会社「Japan IT Week, Japan DX Week, 営業・デジタルマーケティング Week, EC・店舗 Week 開催概要」2026年、https://www.japan-it.jp/hub/ja-jp/about.html、2026年6月14日取得
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