退職届テンプレート無料配布|書き方・例文・封筒マナーを解説

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  • 退職届・退職願・辞表の違いと法的効力の違いがわかる
  • 手書き・Word・PDF形式の選び方と封筒マナーを確認できる
  • 退職後に必要な書類・手続きのチェックリストを確認できる

「退職届のテンプレートが欲しい」「退職届と退職願、どちらを出せばいいのかわからない」窶披€泊゙職を考え始めた個人事業主のスタッフ、中小企業・中堅大企業の従業員や人事担当者から、こうした相談は少なくありません。退職届は書式の心配なくテンプレートを使えますが、退職届と退職願の違いを把握せずに提出すると、法的な意味が変わったり、会社との手続きでトラブルになる場合があります。また、インターネット上で配布されているテンプレートの中には、著作権上の注意が必要なものや古い法律に基づく内容のものも見られます。本記事では、すぐに使える例文・テンプレートの選び方から、手書き・Word・PDF形式の使い分け、封筒への入れ方、そして退職手続き全体の流れまで、個人事業主・中小企業・中堅大企業の担当者が共通して知っておくべき実務情報を整理しました。

目次

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  1. 退職届・退職願・辞表の違いと使い分け
  2. 退職届テンプレートの基本書式と記入例
  3. 手書き・Word・PDF形式の選び方と提出方法
  4. 封筒への入れ方と表書き
  5. 退職手続きの全体ステップと提出タイミング
  6. 中小企業・個人事業主における退職届の実務ポイント
  7. 退職届テンプレートを使う際の法務・労務確認事項
  8. よくある失敗パターン3つと回避策
  9. 退職後に必要な書類と手続きチェックリスト
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ|退職届テンプレートを活用するための3つのポイント
  12. 参考文献

退職届・退職願・辞表の違いと使い分け

退職届は「退職します」と確定的に届け出る書類、退職願は「退職したい」と申し出る書類で、法的効力の発生タイミングが異なります。多くの会社で求められるのは退職届ですが、まず口頭で意思を伝えたうえで退職願を提出し、承認を受けてから退職届を出す流れが一般的です。辞表は役員・公務員が職を辞す際に使う書類で、一般社員の退職届とは区別されます。

書類名 意味・位置づけ 法的効力の発生
退職願退職の申し出(打診)人事責任者の承認後(承認前は撤回できる場合あり)
退職届退職の確定通告上司が受理した時点(提出後の撤回は原則不可)
辞表役員・公務員が職を辞す書類社長等への提出時点(一般社員とは別物)

会社の就業規則に提出書類の指定がある場合はそれに従います。指定がない場合、一般的には「まず退職願で意思を伝え、承認後に退職届を提出」する流れが円満です。民法第627条により、退職の意思表示から2週間が経過すれば雇用関係は終了しますが、就業規則で「1か月前申し出」と定めている会社も多く、円満退職のためには就業規則に従った期日で提出することをおすすめします(出典:厚生労働省「確かめよう労働条件」https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/、2026年8月7日取得)。

退職届テンプレートの基本書式と記入例

退職届には「退職理由・退職日・届出日・所属氏名捺印・宛名(代表者名)」の5項目を漏れなく記載します。書式は縦書き・横書きどちらでも法的効力に差はありませんが、手書きの場合は縦書き白便箋(B5またはA4)が一般的なマナーです。退職理由は自己都合の場合「一身上の都合により」と記載するのが定型で、詳細な事情を書く必要はありません。

項目 記入例(退職届) 記入例(退職願)
タイトル退職届退職願
冒頭私儀私儀
本文このたび一身上の都合により、令和○年○月○日をもって退職いたします。このたび一身上の都合により、令和○年○月○日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。
届出日・所属氏名令和○年○月○日/〇〇部 氏名(捺印)令和○年○月○日/〇〇部 氏名(捺印)
宛名〇〇株式会社 代表取締役社長 〇〇〇〇 殿〇〇株式会社 代表取締役社長 〇〇〇〇 殿

縦書きで日付を記入する場合は漢数字(例:令和七年六月一日)、横書きの場合はアラビア数字でも問題ありません。宛名の敬称は「殿」または「様」を使い、自分の名前より上方(または左方)に配置します。捺印は認印で可ですが、シャチハタ(スタンプ式)は避け、消えないボールペンで署名するようにしてください。

会社都合退職(リストラ・退職勧奨など)の場合でも、会社から退職届の提出を求められることがあります。この場合、退職理由を「一身上の都合」と書くと自己都合扱いになるリスクがあるため、「部門縮小のため」「退職勧奨に伴い」など実態に即した理由を記載してください。離職票の退職理由と整合が取れているかの確認も重要です(参考:厚生労働省「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」https://www.mhlw.go.jp/)。

手書き・Word・PDF形式の選び方と提出方法

就業規則に「手書き必須」と定められていなければ、Word・PDFなどPC作成でも法的効力に問題はありません。ただし、パソコン作成の場合でも氏名(署名)だけは手書きにして捺印すると、本人の意思による提出であることの証明力が高まります。中小企業では手書きを慣習的に求めるケースもあるため、事前に就業規則か信頼できる先輩に確認しておくと安心です。

  • 手書き:伝統的・フォーマルな印象。縦書き便箋(B5またはA4)、消えないボールペンを使用。就業規則で手書き指定の場合は必須
  • Word:編集・修正が容易で、縦書き・横書き両対応のテンプレートが多い。署名のみ手書き推奨。書き損じがなくコスト削減にもつながる
  • PDF:レイアウトが固定され印刷時の崩れがない。メール送付に向く。郵送・メール提出時はPDFが確実
  • スマホ作成:外出先でも対応可能。Wordアプリで編集し、コンビニ印刷で完結できる(PC・自宅プリンターがなくても作成可)

就業規則に指定がない限り、PCでの作成は法的効力に問題ありません(民法第627条)。

封筒への入れ方と表書き

退職届は封筒に入れて提出するのがマナーです。封筒の表面に「退職届」または「退職願」とタイトルを書き、裏面左下に所属部署とフルネームを記載します。書類は三つ折りにして(書き出し面が内側になるよう折る)封入し、封をしたうえで「〆」と書きます。提出は基本的に直属の上司に直接手渡しですが、病気・遠方勤務などやむを得ない場合は事前に上司へ連絡のうえ、簡易書留で郵送します。

退職手続きの全体ステップと提出タイミング

退職の申し出から最終退職日までは、就業規則に定めた期日に沿って段階的に手続きを進めます。多くの企業では「退職希望日の1縲・か月前までに申し出」と定めており、この期限を守ることが円満退職の大前提です。民法上は2週間前の通知で退職は有効ですが、業務引き継ぎや後任育成の観点から、実務上は余裕を持った申し出が望ましいとされています(出典:厚生労働省「確かめよう労働条件」2026年8月7日取得)。

1. 意思表示 上司に口頭で相談 1-2か月前が目安 2. 退職願提出 就業規則を確認 承認前なら撤回可の場合あり 3. 退職届提出 承認後に提出 提出後の撤回は原則不可 4. 業務引き継ぎ 後任・上司へ引き継ぎ 引き継ぎ書類の作成推奨 5. 備品返却 社員証・PC等 チェックリスト活用 6. 退職後の書類受け取り 離職票・源泉徴収票・退職証明書(請求時) 退職証明書の発行は使用者の義務(労働基準法第22条) 図:退職手続きの全体ステップ(1-6)

退職証明書の発行を拒否した場合、30万円以下の罰金が科されます(出典:e-Gov法令検索「労働基準法」第22条・第120条 https://elaws.e-gov.go.jp/、2026年8月7日取得)。

中小企業・個人事業主における退職届の実務ポイント

従業員規模が小さい企業では、退職届の書式が整備されていないケースや、就業規則自体が存在しない(または未整備の)ケースがあります。常時10名以上の従業員を雇用する企業には就業規則の作成・届け出が義務付けられており(労働基準法第89条)、退職に関するルールを明記することが法律上の要件です。個人事業主・フリーランスが従業員に退職届を求める際も、民法の規定に基づき退職の2週間前に申し出があれば法律上有効となります(出典:厚生労働省「確かめよう労働条件」退職・解雇・雇止め、2026年8月7日取得)。

企業規模・立場 退職届に関する実務上の注意点
個人事業主(雇用なし)退職届の提出義務はなし。業務委託契約の場合は契約条件に準拠
少人数(9名以下)の事業主就業規則の法定義務はないが、退職ルールを雇用契約書に明記すると後のトラブル防止になる
10名以上の事業主就業規則の作成・届け出が必須(労働基準法第89条)。退職手続きの規定を必ず記載
従業員(全規模共通)就業規則に指定書式があれば従う。なければ本記事のテンプレートを参考に作成

製造業の現場スタッフ、IT企業のリモート勤務者、サービス業のシフト勤務者など、業種によって退職の申し出方法や引き継ぎの実務は異なりますが、退職届の提出後に会社側で必ず発生する事務作業は共通しています。最終給与の計算、退職金がある場合の計算、社会保険の資格喪失手続き、離職票・源泉徴収票の発行準備といった労務処理です。専任の労務担当者を置いていない中小企業では、これらを総務・経理担当者が本来の業務と兼務で対応しているケースが多く、退職者が集中する3月末・9月末などの時期には事務負担が一気に膨らみます。処理が遅れると、退職者本人の失業給付の申請や社会保険の切り替えにも影響が出るため、負担が大きい企業ほど対応体制の見直しが課題になります。

こうした最終給与計算から社会保険の資格喪失手続きまでを含む一連の労務処理は、給与計算・労務手続きを専門に受託する労務代行サービスに外部委託することで、社内の専任者を増やさずに対応できます。退職に伴う事務処理を委託先に任せられれば、総務・経理担当者は引き継ぎ調整など人にしかできない業務に集中できます。

退職届テンプレートを使う際の法務・労務確認事項

退職届の提出に際しては、労働基準法・民法・就業規則の3つのルールが複雑に絡み合います。特に以下の点は確認漏れが起きやすいため、担当者・退職者双方で事前に確認しておくことをおすすめします。

  1. 退職証明書の発行義務(労働基準法第22条):退職者から請求があった場合、事業主は退職証明書を「遅滞なく」発行する義務があります。発行を拒否した場合は30万円以下の罰金(同法第120条)が科されます。請求できる期間は退職後2年以内です。
  2. テンプレートの著作権・利用規約の確認:インターネット上で配布されているテンプレートには、個人利用のみ可・商用利用禁止のものがあります。人事部門が就業規則のひな形として使用したり外部に頒布したりする場合は、配布元の利用規約を必ず確認してください。厚生労働省や都道府県労働局が公開する法定書式は著作権制限がなく自由に利用できます(出典:厚生労働省「退職証明書」様式、2026年8月7日取得)。
  3. 自己都合・会社都合の記載ミスによるリスク:退職理由の書き方を誤ると、雇用保険の給付日数・給付開始時期に影響が出ます。会社都合退職(退職勧奨・倒産等)の場合に「一身上の都合」と記載すると、失業給付の上で不利になるケースがあります。厚生労働省「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」を参照し、離職票の記載内容と整合を取ることが重要です。

なお、本記事で解説した退職届・退職願の取り扱いや関連する法令解釈は、2026年8月7日時点で確認できる厚生労働省・e-Gov法令検索の公表情報に基づく一般的な整理であり、個別の労務トラブルに対する法的助言ではありません。実際の対応については、社会保険労務士や弁護士など専門家にご相談ください。

よくある失敗パターン3つと回避策

退職届のトラブルは「書式の誤り」よりも「手続きの流れを誤解した」ことで起きるケースが多く、事前知識で大半を防げます。

失敗1 記載事項不足 退職理由・退職日・宛名等 いずれかが欠け再提出に 回避策 本記事の5項目チェックで 事前確認する 失敗2 著作権違反 商用利用禁止テンプレを 社内ひな形として配布 回避策 厚労省等の法定様式か 利用規約確認済みを使用 失敗3 退職理由の誤記 会社都合なのに「一身上の 都合」と記載し給付減額 回避策 退職理由の区分を確認し 離職票の記載と整合させる 図:退職届でよくある失敗パターンと回避策

退職後に必要な書類と手続きチェックリスト

退職届の提出後も、会社・個人双方でいくつかの書類手続きが必要になります。受け取り忘れや申請漏れがあると、失業給付・社会保険・税金の手続きに支障が出ることがあります。退職日前後のタイミングで必ず確認してください。

書類・手続き 発行・申請先 用途・注意点
離職票会社が手続き後ハローワークから発行失業給付の申請に必要。59歳以上は本人希望にかかわらず発行義務あり
源泉徴収票会社退職後1か月以内に発行義務あり。確定申告・年末調整に使用
退職証明書会社(請求した場合に発行義務)転職先・国保手続き等で必要。退職後2年以内なら請求可能
雇用保険被保険者証会社(ハローワーク経由)転職先への提出に必要
健康保険資格喪失証明書会社・健保組合国民健康保険への加入手続きに必要
国民健康保険加入手続き市区町村窓口退職日翌日から14日以内に手続き
国民年金切り替え手続き市区町村窓口退職日翌日から14日以内に手続き

表の左半分(離職票・源泉徴収票・退職証明書・雇用保険被保険者証・健康保険資格喪失証明書)は、いずれも会社側が退職者の給与・社会保険データをもとに作成する書類です。退職者が複数人重なる時期には、この作成作業だけでも総務・経理担当者の負担が大きくなりやすい部分です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 退職届はメールや郵送でも提出できますか?

A. 就業規則や上司の指示でメール・郵送が認められている場合は可能です。やむを得ない理由(病気・遠方勤務等)で手渡しが困難な場合は、事前に上司へ電話やメールで連絡したうえで、簡易書留で郵送するのが一般的なマナーです。メールの場合はPDFを添付し、原本を後日郵送することが推奨されます。

Q2. 退職届を提出後に撤回できますか?

A. 退職願(申し出の書類)であれば人事責任者の承認が下りる前なら撤回できる可能性がありますが、確実ではありません。退職届(確定通告)は上司が受理した時点で原則として撤回できないとされています。会社が承諾する場合は撤回が認められることもあるため、撤回の可能性がある段階では安易に書面化せず、まず口頭で相談することを検討してください。

Q3. テンプレートは手書きの参考として使えますか?

A. テンプレートをそのまま書き写す(手書きの参考として使う)ことは問題ありません。ただし、特定サービスのテンプレートをPDFのまま複製・配布したり、Wordデータを社内展開したりする場合は、配布元の利用規約を確認してください。厚生労働省・都道府県労働局の公式様式は利用制限がなく、人事担当者が社内ひな形として使用することも可能です。

Q4. 退職証明書はいつまでに請求できますか?

A. 退職後2年以内であれば請求できます。会社は労働者から請求があった場合、遅滞なく発行する義務があります(労働基準法第22条)。発行を拒否した場合は30万円以下の罰金が科されます。国民健康保険の加入や転職先への提出など退職後に必要になる場面があるため、退職時点で担当者に発行フローを確認しておくことをおすすめします。

Q5. パート・アルバイトも退職届は必要ですか?

A. 法律上の義務はなく、口頭での申し出でも退職は有効です(民法第627条)。ただし、会社の就業規則や雇用契約書に提出を求める規定がある場合はそれに従います。円満退職のためには、書面での申し出を行った方がトラブルを防ぎやすくなります。

Q6. 退職者が集中する時期の給与計算・社会保険手続きの負担を軽減する方法はありますか?

A. 退職に伴う最終給与の計算、社会保険の資格喪失手続き、離職票・源泉徴収票の準備などは、退職者数が集中する時期(3月末・9月末等)に事務負担が急増しやすい業務です。専任の労務担当者を置いていない企業では、社内のリソースだけでの対応が難しくなることがあります。その場合、給与計算・労務手続きを専門に代行するサービスを活用し、退職に伴う事務処理を外部に任せる方法も選択肢の一つです。

まとめ|退職届テンプレートを活用するための3つのポイント

  1. 退職届と退職願の違いを把握する:退職届は「確定通告」、退職願は「申し出」で法的効力が異なります。どちらを提出するかは会社の就業規則に従い、承認後に退職届を提出するのが一般的な流れです。
  2. 5項目を漏れなく記載する:退職理由(一身上の都合)・退職日・届出日・所属氏名捺印・宛名の5項目が揃っていれば、書式(縦書き・横書き・Word・PDF)は問いません。就業規則で指定がある場合はそれに従ってください。
  3. 退職後の書類・手続きを事前にリストアップする:離職票・源泉徴収票・退職証明書・健康保険・国民年金の手続きは、退職日直後から期限のある手続きが発生します。退職届提出前に担当者に確認し、受け取り漏れを防ぎましょう。

退職届テンプレートは「書類を正しく作成するためのツール」ですが、最終的に大切なのは退職手続き全体をスムーズに進めることです。就業規則の確認・退職日の確認・後任への引き継ぎをセットで進めることが、個人事業主・中小企業・中堅大企業のいずれの規模でも求められます。本記事の内容を参考に、退職届の作成から退職後の手続きまでを一連の流れとして整理してください。

参考文献

  • 厚生労働省「確かめよう労働条件(退職・解雇・雇止め)」掲載年不明、https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/、2026年8月7日取得
  • デジタル庁(e-Gov法令検索)「民法第627条(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)」https://elaws.e-gov.go.jp/、2026年8月7日取得
  • デジタル庁(e-Gov法令検索)「労働基準法第22条(退職時等の証明)・第120条(罰則)・第89条(就業規則の作成及び届出の義務)」https://elaws.e-gov.go.jp/、2026年8月7日取得
  • 厚生労働省「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」https://www.mhlw.go.jp/、2026年8月7日取得

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