出勤簿テンプレート【無料】法的要件・記載項目・業種別運用を完全解説

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  • 出勤簿テンプレートの法的要件と必須記載項目がわかる
  • Excel・Word・スプレッドシートの形式別特徴と業種別運用ポイントを解説
  • 出勤簿データを賃金台帳・給与計算に正しくつなげる方法も紹介

出勤簿は労働基準法が定める法定帳簿のひとつで、従業員を雇用するすべての事業者に作成・保存が義務づけられています。様式に法的な指定はないため、Excel・Word・Googleスプレッドシートなど自社の運用に合った形式を選べますが、記載すべき項目を誤ると法令違反のリスクが残ります。本記事では、出勤簿テンプレートの選び方・法令を満たす記載項目・形式別の特徴・業種別の運用ポイント・よくある失敗パターンを、厚生労働省の公的ガイドラインに基づいて解説します。あわせて、出勤簿の記録がその後の賃金台帳・給与計算業務にどうつながるかも整理しているので、個人事業主から従業員数十名規模の企業まで、勤怠管理を仕組み化したい方にすぐ役立つ内容です。

目次

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  1. 出勤簿とは?法的根拠と作成義務の概要
  2. 法令を満たす出勤簿の必須記載項目
  3. 出勤簿テンプレートの形式別比較:Excel・Word・Googleスプレッドシート
  4. 出勤簿データを賃金台帳・給与計算にどう活かすか
  5. 出勤簿テンプレートのステップ別導入手順
  6. 業種別の運用ポイント:小売・飲食業、製造業、建設業、個人事業主
  7. 著作権・利用規約の確認:テンプレート流用時の法的注意点
  8. 出勤簿テンプレートでよくある失敗パターン3つと回避策
  9. 出勤簿テンプレートから勤怠管理システム・給与計算代行への切り替えタイミング
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ|出勤簿テンプレート選びと運用の4つのポイント
  12. 参考文献

出勤簿とは?法的根拠と作成義務の概要

出勤簿とは、労働基準法第107条(労働者名簿)・第108条(賃金台帳)とあわせて「法定三帳簿」と呼ばれる帳簿の一つで、従業員の労働時間の実績を記録する書類です。様式は任意ですが、記載内容と保存期間には法令上の要件があります。

労働基準法は「使用者が労働者の労働時間を適正に把握する責務を有する」と定めており、この義務を具体化したものが厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」(平成29年1月20日策定)です。同ガイドラインは企業規模を問わず全事業場に適用されます(出典:厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」2017年1月20日、https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/070614-2.html、2026年8月7日取得)。

保存期間は労働基準法第109条の改正により原則5年(民法改正の経過措置として当分の間3年)とされています。雇用形態はパート・アルバイト・派遣社員を含むすべての従業員が対象です。退職者についても退職日から起算した保存期間が満了するまで保管が必要なため、廃棄タイミングの管理が実務上のポイントになります(出典:厚生労働省「改正労働基準法等に関するQ&A」令和2年4月1日、https://www.mhlw.go.jp/content/000617980.pdf、2026年8月7日取得)。

出勤簿・賃金台帳・労働者名簿の違い

法定三帳簿はそれぞれ役割が異なります。出勤簿は「いつ何時間働いたか」の実績記録です。賃金台帳は労働日数・総労働時間数・割増賃金の内訳を含む給与支払記録で、出勤簿データを集計して作成します。労働者名簿は氏名・住所・採用年月日などの基本属性記録です。三帳簿を連携させて整備することで、労働基準監督官の臨検対応や労務トラブルの証拠保全がスムーズに進みます。

出勤簿 始業・終業時刻 残業・欠勤・遅刻 労働日ごとの実績 労基法第109条 賃金台帳 労働日数・総労働時間 割増賃金の内訳 支払賃金・控除額 労基法第108条 給与計算 社内担当者が対応 または 外部への委託を検討 図1:出勤簿の記録が賃金台帳・給与計算につながる流れ

法令を満たす出勤簿の必須記載項目

出勤簿に様式の定めはありませんが、厚生労働省の労働時間把握ガイドラインが求める要件を満たすため、少なくとも「労働日ごとの始業・終業時刻」「休憩時間」「実労働時間」を記録できる設計が必要です。

ガイドラインは「使用者が始業・終業時刻を確認・記録する方法は、原則として使用者が自ら現認する、またはタイムカード・ICカード・パソコンの使用時間記録等の客観的な記録を基礎とする」と規定しています。従業員が自己記入するExcel出勤簿は「自己申告制」に当たり、客観的記録の補完措置(実態調査・乖離確認など)が別途必要になる点に注意が必要です(出典:厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」、https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/070614-2.html、2026年8月7日取得)。

項目 法的根拠・必要度 補足
従業員氏名・所属 労働者名簿と連携 フリガナも推奨
出勤日(年月日) 必須 曜日・祝日の識別が便利
始業時刻 必須(ガイドライン) 分単位で記録
終業時刻 必須(ガイドライン) 分単位で記録
休憩時間 実労働時間算出に必要 途中取得も含めて記録
実労働時間 賃金台帳記載に必要 (終業-始業)-休憩
時間外労働時間 割増賃金計算の根拠 36協定上限管理にも活用
深夜労働時間(22縲恬・時) 割増賃金計算の根拠 深夜は25%割増
休日労働の有無 割増賃金計算の根拠 法定休日は35%割増
欠勤・遅刻・早退 賃金控除根拠として必要 理由欄も設けると管理しやすい
有給休暇取得日 年5日取得義務確認に必要 時間単位有給も記録
確認者署名欄 自己申告制の場合に推奨 上長の確認印で客観性を補完

出勤簿テンプレートの形式別比較:Excel・Word・Googleスプレッドシート

出勤簿テンプレートの主流はExcel・Word・Googleスプレッドシートの3形式で、規模・IT環境・運用スタイルに合わせて選ぶと、記録ミスや集計工数を大きく削減できます。

形式 向いている使い方 注意点 想定規模
Excel 自動計算(時間・残業)、オフライン利用、PDF印刷が容易 共有・同時編集が難、関数の保護が必要 個人事業主縲・0名程度
Word(手書き用) 印刷して手書き運用、署名・押印が容易 自動計算なし、集計・転記が手動 現場作業・小規模事業所
Googleスプレッドシート リアルタイム共有、複数人で同時編集、クラウド自動保存 インターネット必須、閲覧権限管理が必要 リモートワーク・複数拠点

出勤簿データを賃金台帳・給与計算にどう活かすか

出勤簿に記録した始業・終業時刻・残業時間・欠勤日数などのデータは、そのまま賃金台帳の作成と給与計算の基礎データになります。出勤簿の集計を誤ると、賃金台帳の記載内容も誤り、残業代の未払いや過払いといった労務トラブルに直結します。

Excelテンプレートで関数を組んでいる場合でも、シフト制や変形労働時間制を採用していると、深夜・休日労働の区分や36協定の上限管理まで手作業で正確に集計するのは容易ではありません。特に従業員数が増えてくると、月次の締め日ごとに「出勤簿の集計→賃金台帳への転記→給与計算」という一連の作業に多くの時間を割かれ、担当者が1人しかいない場合は退職・休職時に業務が滞るリスクも高まります。

こうした負担を軽減する方法として、出勤簿の集計から給与計算までを社内で完結させる方法のほかに、給与計算業務そのものを社労士事務所や専門会社に委託する「給与計算代行」を活用する方法があります。給与計算代行では、出勤簿・勤怠データをもとにした月次の給与計算に加え、賞与計算・年末調整・給与明細の発行までを一括して任せられるため、法改正や保険料率の変更への対応漏れを防ぎながら、担当者の負担軽減と業務の属人化防止を同時に図れます。出勤簿の運用ルールを整えるタイミングは、賃金台帳・給与計算の運用フロー全体を見直す好機でもあります。

出勤簿テンプレートのステップ別導入手順

テンプレートをダウンロードしてすぐ使い始める前に、自社の就業規則・給与計算サイクルに合わせた5つの設定ステップを踏むことで、後から修正が必要になるリスクを大幅に減らせます。

1.形式選定 Excel/Word/ スプシを選ぶ PC環境・人数 で判断 2.項目確認 必須項目が 揃っているか ガイドラインで チェック 3.就業規則照合 所定労働時間 変形制・36協定 内容を反映 する 4.試験運用 1ヵ月間で 記入漏れ・ 計算ズレを 確認する 5.本運用 保存・ バックアップ ルール確立 定期見直し 図2:出勤簿テンプレート導入5ステップ(厚生労働省ガイドラインに基づき編集部作成)

ステップ3の就業規則照合が特に重要です。変形労働時間制(1ヵ月・1年単位)を採用している場合、所定労働時間の上下限が変動するため、標準の8時間固定テンプレートをそのまま使うと残業計算が誤ります。36協定の締結時間数も月次でモニタリングできる設計にしておく必要があります。

業種別の運用ポイント:小売・飲食業、製造業、建設業、個人事業主

変形労働時間制・シフト制・36協定の内容は業種によって大きく異なるため、標準テンプレートに業種固有の設定を追加しないと法令遵守が難しくなる場面があります。

小売業・飲食業(シフト制・週変形)

シフト制の小売・飲食業では、出勤日ごとに始業・終業時刻が異なるため、「曜日固定」の標準テンプレートではなくシフト入力欄がある形式を選びます。週40時間を超えるシフトが発生しやすいため、週単位の合計時間を自動集計できるExcelテンプレートが実務上有利です。また、1ヵ月変形労働時間制を採用している場合、変形期間中に法定労働時間を超えない計画表をあわせて整備する必要があります。

製造業(1年単位変形・交替勤務)

製造業では1年単位の変形労働時間制を採用するケースが多く、労使協定で定めた「特定期間(繁忙期)」の1日の労働時間上限(10時間)や1週の上限(52時間)を出勤簿で管理する必要があります。交替制勤務では深夜帯(22時縲恬・時)の時間数を別途集計できる欄が必須です。

建設業(現場ごとの出面管理)

建設業では現場ごとに従業員が異なるため、現場名・工事番号を入力できる「出面管理」対応テンプレートが適しています。複数の現場に日替わりで従業員を配置する場合、現場単位での労働時間集計と、会社全体での週40時間・36協定管理の両方を出勤簿上で並行して行う必要がある点に注意してください。

個人事業主・フリーランス(自己管理型)

個人事業主が従業員を雇っている場合も法定帳簿の整備義務は変わりません。従業員数が少ない段階では、カレンダー型のシンプルなExcelまたはGoogleスプレッドシートで十分対応できます。ただし、従業員が5名を超えたあたりから手作業集計の工数が増えるため、勤怠管理システムへの移行を検討するタイミングです。

著作権・利用規約の確認:テンプレート流用時の法的注意点

無料テンプレートをダウンロードして利用する場合、著作権法上の「二次利用」に該当するケースがあります。特に商用利用・社内配布・改変の可否は、各サイトの利用規約で必ず確認してください。

著作権法第2条は「著作物とは思想又は感情を創作的に表現したものをいう」と定めており、独自性の高いデザインテンプレートは著作物と判断される可能性があります。一方、出勤簿のような事務書類テンプレートは「単純な表形式」として著作物性が認められないケースも多いですが、グラフィカルなデザインや説明文が付属している場合は著作権が発生することがあります。利用規約に「商用利用可」「改変可」の記載があるものを選ぶか、厚生労働省・都道府県労働局が公開する書式見本(パブリックドメイン相当)を参考にして自社作成する方法が最も安全です。

また、テンプレートに含まれる関数やマクロ(VBA)を外部に提供する場合は、プログラムの著作権(著作権法第10条第1項第9号)の観点でも確認が必要です。テンプレート制作会社が別途ライセンスを設けているケースでは、社内展開だけでも許諾が必要なことがあります。なお、本記事で解説した著作権・労働関連法令の記載事項は、2026年8月7日時点で確認できる公的情報に基づく一般的な解説であり、個別の法的助言ではありません。実際の判断については、弁護士・社会保険労務士など専門家にご相談ください。

出勤簿テンプレートでよくある失敗パターン3つと回避策

出勤簿テンプレートの導入で多いのは「法的要件の確認不足」「著作権・利用規約の見落とし」「古いテンプレートによる法改正への未対応」の3パターンです。それぞれの原因と実務的な回避策を解説します。

失敗パターン1(テンプレートが法的要件を満たしていない):ガイドラインが求める「始業・終業の時刻(分単位)」や「時間外労働・深夜労働の区分記録」が省略されているテンプレートが多くあります。特に「出勤○/欠勤×」のマル・バツ形式テンプレートは、出勤の事実は記録できますが労働時間を把握できないため、ガイドライン遵守の観点で不十分です。導入前に厚生労働省のガイドラインで必須項目を確認し、記載欄が揃っているかチェックリストで検証してください。

失敗パターン2(著作権・利用規約を確認せずに商用利用してしまう):ダウンロードサイトの利用規約を読まずに使い始め、「商用利用禁止」のテンプレートを業務用途で使用してしまうケースがあります。著作権侵害は親告罪(著作権者の告訴が必要)ですが、損害賠償リスクが生じます。利用規約に「商用利用可・改変可・登録不要」と明記されているテンプレートか、省庁・自治体が公開する参考様式を使うことで回避できます。

失敗パターン3(古いテンプレートで法改正に対応していない):2020年の民法改正に伴い、出勤簿等の労働関係書類の保存期間が3年から原則5年(当分の間3年)に延長されました。また、2019年施行の働き方改革関連法により年次有給休暇の年5日取得義務が課されたため、有給休暇の取得状況を管理できる欄が実質的に必要になっています。数年前のテンプレートを更新せずに使い続けると、最新の法令に対応できていないリスクがあります(出典:厚生労働省スタートアップ労働条件「賃金台帳等の保存期間」、https://www.startup-roudou.mhlw.go.jp/qa/zigyonushi/syuugyoukisoku/q6.html、2026年8月7日取得)。

失敗1 時刻記録がマル・バツ 形式で労働時間が 把握不可 回避策 ガイドライン項目を 事前確認 失敗2 「商用利用禁止」に 気づかず業務用途で 使用してしまう 回避策 利用規約「商用可・ 改変可」を確認 失敗3 保存期間変更・有給 管理欄が旧法基準の まま 回避策 年に1回テンプレート を見直す 図3:出勤簿テンプレートでよくある失敗パターン3つと回避策

出勤簿テンプレートから勤怠管理システム・給与計算代行への切り替えタイミング

Excelテンプレートで問題なく運用できる限界は、おおむね従業員15縲・0名・月次集計に3時間以上かかるラインといわれます。それを超えると手作業ミスのリスクと管理工数がともに急増するため、勤怠管理システムや給与計算代行の活用を検討する時期です。

勤怠管理システムはICカード・スマートフォンアプリ・PC打刻などの客観的記録方法と直結しており、厚生労働省ガイドラインが要求する「客観的な記録を基礎とした確認」の要件を満たしやすくなります。また、時間外労働の上限(原則月45時間・年360時間)に近づいた社員をアラートで検出する機能や、有給取得状況の一覧管理機能を備えるシステムが多く、コンプライアンス管理の工数を大幅に削減できます(出典:厚生労働省「時間外労働の上限規制」、https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/kaizen/gaikyo/index.html、2026年8月7日取得)。勤怠管理システムを導入して打刻データが正確になっても、そのデータを賃金台帳・給与計算にどう反映させるかという工程は別途残ります。この工程を社内担当者が引き続き担うか、給与計算代行に委託するかは、勤怠管理システムの導入とあわせて検討すべき判断ポイントです。

判断基準 テンプレート継続 システム移行・外部委託を検討
従業員数 縲・5名 15名以上
月次集計時間 1縲・時間以内 3時間以上
シフトパターン数 3パターン以下 4パターン以上
テレワーク・複数拠点 なし あり
36協定の上限管理 余裕がある 月40縲・5時間に達する社員が複数
給与計算担当者の体制 複数名で相互確認できる 1名体制で属人化している

特に「給与計算担当者が1名しかいない」状態は、出勤簿の集計から賃金台帳の作成までが一人の担当者に依存していることを意味し、担当者の急な休職・退職時に給与支払いが止まりかねないリスクをはらんでいます。従業員数の増減にかかわらず、この属人化リスクを解消したい場合は、給与計算代行サービスを利用して業務プロセス自体を外部の専門家と共有する方法も選択肢になります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 出勤簿の様式は法律で決まっていますか?

A. 様式の指定はありません。厚生労働省のガイドラインが求める記載内容(始業・終業時刻、労働時間、休憩時間など)を満たしていれば、紙・Excel・システムいずれでも構いません。ただし労働基準監督官の臨検時に即座に提出できる状態で保管する必要があります。

Q2. 出勤簿の保存期間はいつから数えますか?

A. 労働基準法第109条の改正により原則5年(当分の間3年)です。起算日は「記録の完結日」または「当該記録に係る賃金の支払期日のいずれか遅い方」となります。例えば当月分の給与を翌月10日に支払う場合、タイムカード等は翌月10日から3年(当分の間)の保存が必要です(出典:厚生労働省「改正労働基準法等に関するQ&A」)。

Q3. パート・アルバイトも出勤簿の作成が必要ですか?

A. 必要です。雇用形態(正社員・パート・アルバイト・派遣等)にかかわらず、すべての労働者が対象です。派遣社員については、実際の就業場所を管理する派遣先が就業記録を整備し、派遣元も確認・保管する体制が求められます。

Q4. Excelの出勤簿は「自己申告制」に当たりますか?

A. 従業員が自分で記入する場合は自己申告制に当たります。厚生労働省ガイドラインは自己申告制について「適正に自己申告を行うことへの説明」「実態調査の実施」「事業場内にいた時間との乖離確認」などの補完措置を使用者に求めています。ICカード・タイムカード等の客観的記録と突き合わせる運用が推奨されます。

Q5. 無料テンプレートを商用利用してもよいですか?

A. テンプレートごとに利用規約が異なります。「商用利用可・改変可・登録不要」と明記されているものを選んでください。厚生労働省・都道府県労働局が公開する参考書式はパブリックドメイン相当であり、商用利用・改変ともに問題ありません。利用規約が不明なテンプレートは使用を避けるか、配布元に問い合わせることを推奨します。

Q6. 出勤簿テンプレートで集計したデータは、給与計算代行会社にそのまま渡せますか?

A. Excel・Googleスプレッドシートで作成したデータであれば、多くの給与計算代行会社がそのまま、または簡単な項目調整で受け取り可能です。ただし委託先によって指定フォーマットが異なる場合があるため、事前に「対応可能なファイル形式」「必須の記載項目」を確認しておくと、切り替え時の手間を減らせます。手書きのWord出勤簿の場合は、委託先の指定フォーマットへの転記が必要になることがあります。

まとめ|出勤簿テンプレート選びと運用の4つのポイント

出勤簿テンプレートを正しく運用するために、押さえておきたいポイントをまとめます。

  1. 法的要件をクリアしているか確認する:ガイドラインが求める始業・終業時刻(分単位)・時間外・深夜・休日労働の区分記録欄が揃っているテンプレートを選ぶ
  2. 利用規約・著作権を先に確認する:商用利用可・改変可の記載があるか、または省庁公開の参考様式を参考に自社作成する
  3. 就業規則・36協定に合わせてカスタマイズする:変形労働時間制やシフト制を採用している場合は、標準テンプレートをそのまま使わず業種・自社規則に合わせた設定を行う
  4. 賃金台帳・給与計算までの運用フローを定期的に見直す:出勤簿の集計精度だけでなく、そのデータが賃金台帳・給与計算にどう反映されているかを確認し、担当者1名への依存が大きい場合は給与計算代行の活用も選択肢として検討する

従業員数が少ない段階では無料テンプレートで十分対応できますが、15縲・0名を超えたあたりから勤怠管理システムや給与計算代行への移行が現実的な選択肢になります。大切なのは「記録さえあればよい」ではなく、記録の精度と法令上の適正手続きを、賃金台帳・給与計算までの一連の流れとして同時に担保することです。

参考文献

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