歯科予約システムのログイン方法|ログイン画面の場所・できない時の対処・患者アプリも解説

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  • 医院用ログイン画面の場所と手順がわかる
  • ログインできない原因と対処を症状別に確認
  • 患者アプリの機種変更時のログイン方法がわかる

アポツール(Apotool & Box)の医院スタッフ用のログイン画面は、公式サイト「apotool.jp」右上の「ログイン」から開く「user.stransa.co.jp/login」で、登録済みのメールアドレスとパスワードを入力してログインします。パスワードが分からないときは、同じ画面の「パスワードを忘れた方」から再発行すると、登録メールアドレスに新しいパスワードが届きます。一方、患者さんが使う診察券アプリ「私の歯医者さん」やWeb予約はログインの入口がまったく別です。この記事では、目的別のログイン画面の見分け方、ログインできないときの原因別の対処、患者アプリの機種変更時のログイン、スタッフ・分院のアカウント管理、医療情報としてのセキュリティの考え方までを、公式情報と公的資料をもとに整理します。

受付のログインまわりのお困りごとを2問で整理

Q1. 今いちばん困っていることに近いのは?

目次

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  1. 歯科予約システムのログイン画面の場所とログイン手順
  2. ログインできない時の原因と対処法
  3. 患者向けの診察券アプリ・Web予約でログインできないとき
  4. スタッフ別・複数医院でのログイン管理
  5. ログイン後の実務活用フロー
  6. セキュリティ面で確認しておきたいポイント
  7. ログイン・運用でよくある失敗パターン
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ
  10. 参考文献

歯科予約システムのログイン画面の場所とログイン手順

アポツール&ボックスの医院用ログイン画面は「user.stransa.co.jp/login」で、メールアドレスとパスワードの2つを入力してログインします。患者さん向けの診察券アプリやWeb予約、待合室の呼び出し表示は別の画面なので、開いている画面が目的と合っているかを最初に確認します。

目的別のログイン画面の見分け方

「アポツール ログイン」で検索すると、医院スタッフ用のログイン画面のほかに、患者さん向けのページや呼び出し表示の画面も見つかります。2026年10月に公式サイトと各画面を実際に開いて確認した内容を、目的別にまとめると次のとおりです。

目的 開く画面 ログインに使うもの
医院スタッフが予約カレンダーを使う 公式サイトの「ログイン」から開く「user.stransa.co.jp/login」(画面のタイトルは「Apotool & Box for Dentist」) 医院で登録したメールアドレスとパスワード
以前のブックマークから開く 「apo-toolboxes.stransa.co.jp」を開くと、上と同じログイン画面に転送される 同じメールアドレスとパスワード。ブックマークは新しい画面のURLで登録し直すと確実
患者さんが予約を確認・変更する 診察券アプリ「私の歯医者さん」(Apotool & Boxを導入している医院でのみ使える) 初回は医院から届く案内に沿って登録。機種変更時はGoogleまたはAppleのアカウント
患者さんがWeb予約をする 医院のホームページなどに掲載された、医院ごとのWeb予約のURL 医院スタッフ用のメールアドレス・パスワードは使わない
待合室で呼び出しを表示する 「oncall.stransa.co.jp」(「診療呼び出し一覧」の表示画面) ログイン画面ではない。予約の操作はできない

検索結果には非公式のページも出るため、初回は公式サイト「https://apotool.jp/」の右上の「ログイン」ボタンからたどり、表示されたURLが「https://user.stransa.co.jp/login」であることを確かめてからブックマークしてください。

メールアドレス・パスワードの入力手順

ログイン画面に表示される入力欄は「メールアドレス」と「パスワード」の2つで、その下に「ログイン」ボタンと「パスワードを忘れた方」のリンクがあります。次の順番で操作します。

  1. ブラウザ(推奨はGoogle Chrome)を起動し、ログイン画面を開く
  2. 「メールアドレス」欄に、医院で登録しているメールアドレスを入力する
  3. 「パスワード」欄にパスワードを入力する(大文字・小文字、全角・半角の違いに注意)
  4. 「ログイン」ボタンを押し、予約カレンダーなどの画面が表示されることを確認する

受付で共有しておきたい情報をまとめる

朝の診療開始直前にログインできないと、当日の予約確認が止まります。ログイン画面のURL、登録メールアドレスの管理者、サポートの連絡先は、受付のマニュアルにまとめておくと安心です。

ログインのトラブルの根には、「情報を特定の人しか知らない」という属人化があることが少なくありません。同じことは、受付に集まる業者・MR・技工所などの名刺でも起きがちで、担当者が休んだ日に連絡先を探し回る状況は、ログイン情報が分からない状況とよく似ています。予約管理システムは患者さんの予約を管理するための仕組みなので、取引先や来訪者の情報は別の仕組みで共有する必要があります。

取引先の名刺を医院全体で共有する場合の一例が名刺管理SKYPCE(Sky株式会社)です。スマートフォンのアプリで撮影した名刺をデータ化し、PCやスマートフォンから検索・閲覧できます。AIを使った検索や、名刺ごとのメモ・活動記録で「どの業者に誰が対応したか」を残せるほか、接続制限などのセキュリティ対策も備えています。一方で、新聞人事異動情報やクラウド電話帳などはオプションでの対応になる点は、導入前に確認しておきたいポイントです。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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ログインできない時の原因と対処法

ログインできない原因の多くは、入力ミス・パスワード忘れ・推奨外のブラウザ・通信環境のいずれかで、医院側の確認で解決できます。公式のよくある質問では、パスワードを忘れた場合はログイン画面の「パスワードを忘れた方」から再発行すると案内されています。次の表は、症状から原因と対処法を引けるように整理したチェックリストです。

症状 考えられる原因 対処法 解決までの目安
「ログイン」を押してもエラーになる メールアドレス・パスワードの入力ミス(全角混入、大文字・小文字、前後の空白) 半角英数字で入力し直す。コピー&ペーストした場合は前後の空白を消す 数分
パスワードが分からない パスワード忘れ、担当者の交代で引き継がれていない ログイン画面の「パスワードを忘れた方」から再発行する。新しいパスワードは登録メールアドレスに届く メール到着まで数分程度
再発行のメールが届かない 迷惑メールフォルダへの振り分け、受信設定、登録メールアドレスが退職者の個人アドレス 迷惑メールフォルダと受信拒否の設定を確認する。登録先が分からなければ契約者に確認する 数分から当日中
登録メールアドレス自体が分からない 契約時の担当者しか把握していない 院長など契約者に確認し、それでも不明な場合はサポートへ問い合わせる 当日中から数日
ログインできたが予約が白や灰色で表示される Google Chrome以外のブラウザ(特にiPadのSafari) Google Chromeで開き直す 数分
カレンダーに予約が表示されない スタッフモード表示で、該当スタッフのシフトが未登録 シフトが登録されているか確認し、登録する 数分

再発行のメールが見当たらないときは、まず迷惑メールフォルダを確認します。医院の共用アドレスで自動振り分けや受信制限を設定している場合は、その設定で弾かれていないかも見直しましょう。受信設定の考え方は迷惑メール対策の解説記事で整理しています。

入力内容や表示の確認で解決しない場合は、ブラウザや通信環境に原因があることが多くなります。次の表で環境面の原因を確認してください。

症状 考えられる原因 対処法 解決までの目安
画面が古いまま・読み込みが終わらない ブラウザのキャッシュ・Cookieの不具合 再読み込みしても直らなければキャッシュ・Cookieを削除して再ログインする 数分
特定の端末だけログインできない その端末のブラウザ・OSの設定や古いバージョン 別のパソコンやスマートフォンから同じ情報でログインし、端末側の問題かどうかを切り分ける 数分
動作が極端に重い・途切れる 回線速度、モバイルWi-Fiルーターの通信制限 院内の固定回線に接続する。公式では光回線を推奨し、モバイルWi-Fiルーターは推奨していない 回線状況による
院内のすべての端末で開けない 停電・回線障害、院内ネットワークの設定 回線を復旧させる。復旧後は切断直前の状態に戻ると案内されている。解決しなければサポートへ連絡 回線復旧まで

公式のよくある質問では、パソコン・タブレット・スマートフォンのいずれでもGoogle Chromeでの閲覧が推奨されています。お使いのパソコンが故障しても、インターネットにつながる別のパソコンからログインすれば同じ予約情報を参照できると案内されているため、1台だけ開けないときは別の端末で試すのが早道です。Macでも利用できますが、レセコン連携を使う場合は連携用にWindowsのパソコンが別途必要とされています。また、Windows XP・Windows Vistaはサポート対象外のため、古いパソコンを受付で使い続けている場合は、最新のGoogle Chromeが動く環境かどうかを確認しておきましょう。

アポツールは申し込み後、医院情報・診療メニュー・スタッフ情報などの初期設定を行ってから使い始める仕組みです。初めてログインする場合は、申し込み時の案内メールと、申し込み後にダウンロードできる設定マニュアルを手元に用意しておくとスムーズです。

自力で解決できない場合は、提供元である株式会社ストランザのヘルプセンターを利用します。2026年10月時点の公式案内では、問い合わせフォームは24時間受付(通常2営業日以内に回答)、契約ユーザー向けのチャットサポートは平日10時から18時、電話サポート(03-6403-4880)は月曜日から土曜日の10時から18時(祝祭日・年末年始を除く)とされています。受付時間は変更されることがあるため、問い合わせ前に公式ヘルプセンターで最新の情報を確認してください。

患者向けの診察券アプリ・Web予約でログインできないとき

患者さんが使う診察券アプリ「私の歯医者さん」とWeb予約は、医院スタッフ用のログイン画面とは別の入口で、スタッフ用のメールアドレスとパスワードは使いません。患者さんから「ログインできない」と相談されたときは、まずどの画面のことかを確認します。

診察券アプリ「私の歯医者さん」の初回ログイン

公式サイトによると、「私の歯医者さん」はApotool & Boxの追加オプションで、導入している歯科医院でのみ使えます。診察券の表示、予約の確認・変更、家族の登録、窓口のQRコードを読み取っての来院受付などができます。初回の登録方法は医院からの案内に従います。導入医院の案内の一例では、アプリをダウンロードし、医院からSMSで届く8桁のコードと誕生日を入力してログインする手順が示されています(大倉山ファミリア矯正歯科の案内ページ)。コードが届かない、入力しても進まないといった場合は、患者さんの電話番号や生年月日の登録内容を医院側で確認します。

機種変更したらログインできなくなった場合

2024年7月のアップデートで、機種変更の作業は患者さん側で完結できるようになったと公式コラムで案内されています。手順は2ステップです。

  1. 機種変更前のスマートフォンで「マイページ」を開き、「アカウント登録」からGoogleまたはAppleのアカウントで情報を登録する(登録が終わると、マイページ右上に「登録済み」のバッジが表示される)
  2. 新しいスマートフォンで「私の歯医者さん」を開き、「今までご利用のある方」から「Googleでログイン」または「Appleでサインイン」を選ぶ

新しい端末でログインが完了すると、機種変更前のスマートフォンでは「私の歯医者さん」が使えなくなります。旧端末でアカウント登録をしないまま機種変更した場合は、通っている医院に連絡して対応を相談するよう案内するとよいでしょう。受付では、こうした問い合わせへの答え方を1枚にまとめておくと、担当者によって説明がぶれません。

Web予約の画面が開けない・予約が取れない場合

Web予約は、医院ごとに発行されたURLから開く仕組みです。患者さんが検索結果から公式サイトのログインボタンを押してしまい「ログイン画面が出て予約できない」と迷うことがあるため、医院のホームページやお知らせには、Web予約のURLをボタンなどで分かりやすく載せておきます。予約できる日に空き枠が表示されない場合は、ログインではなく医院側のWeb予約の設定(受け付ける診療メニューや期間)の問題であることが多いため、公式のよくある質問やサポートで設定を確認します。

スタッフ別・複数医院でのログイン管理

ログイン管理で大切なのは、誰がどのアカウントで何を操作できるかを医院として決め、記録しておくことです。クラウド型のアポツールはパソコンの利用台数に制限がないため、受付・診療室・院長室など複数の端末から同時に使えます。便利な反面、アカウントの管理ルールがないまま端末だけが増えると、誰がいつ予約を変更したのか分からなくなります。

院長・受付・歯科衛生士で役割を分ける

アカウントの権限設定の範囲や方法は、契約内容や機能のアップデートによって異なる場合があるため、実際の設定画面やマニュアル、サポートで確認してください。そのうえで、医院側の運用ルールとしては次のような役割分担を決めておくと、トラブルが起きにくくなります。

役割 主な操作 運用上の注意
院長・管理者 初期設定、診療メニューや診療時間の変更、データ集計の確認、契約・支払い情報の管理 契約者のメールアドレスとパスワードは院長と副責任者の2名で管理し、退職時の引き継ぎ漏れを防ぐ
受付スタッフ 予約の登録・変更・キャンセル、来院受付、患者へのお知らせメール送信 共用端末は離席時にロックし、ログインしたまま放置しない
歯科医師・歯科衛生士 当日の予約確認、チェアサイドでの次回予約、シフトの確認 チェアサイドのタブレットはGoogle Chromeで開くよう統一する

厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」では、医療機関が利用者ごとの識別・認証やアクセス権限の管理を適切に行うことが示されています。受付で1つのアカウントを全員で使い回すと、誤操作や情報の持ち出しがあったときに誰の操作か特定できません。可能な範囲で利用者を区別し、退職者のアクセスを速やかに止める運用を心がけましょう。勤怠管理など、ほかのクラウドサービスでも同じ考え方が当てはまります(参考:勤怠管理システムのログイン方法と対処法)。

複数の医院を経営している場合

公式のよくある質問では、2か所で医院を経営している場合でも1つのアカウントで2か所分を利用することはできず、医院ごとにアカウントの申し込みが必要と案内されています。分院を持つ医療法人では、医院ごとのログイン用メールアドレスとパスワードを一覧で管理し、本部の担当者が各院のアカウント状況を把握しておくと、スタッフの異動や退職時の対応が漏れません。一覧表そのものも重要な情報になるため、閲覧できる人を限定して保管してください。

ログイン後の実務活用フロー

ログイン後は、予約の確認と登録、来院受付、リマインドやお知らせの送信、キャンセル対応までを1つの画面の流れで回すのが基本です。アポツール&ボックスのシステム本体には、予約の管理、患者リストの作成、Web予約、クリニックデータの自動集計、お知らせの自動送信(メール)といった機能があります。ここでは受付の1日の流れに沿って整理します。

予約管理・当日の受付対応

タイミング 受付での操作 確認のポイント
診療開始前 ログインし、当日の予約カレンダーとスタッフのシフトを確認する 夜間に入ったWeb予約が反映されているか、担当者の欠勤がないか
電話・窓口での予約 空き枠を確認して予約を登録する 電話・対面・Web予約を同じカレンダーで一元管理し、別の台帳を作らない
来院時 来院受付の処理を行う 来院状態を記録しておくと、待ち時間や遅刻の把握に使える
診療後 次回予約を登録する チェアサイドで予約を取る場合は、受付との二重登録を防ぐ
診療終了後 翌日の予約とキャンセル枠を確認する 共用端末からログアウトし、端末をロックする

公式のよくある質問によると、電話や対面で受けた予約もシステムで一元管理でき、インターネットにつながれば受付のパソコン以外からでも登録や編集が可能です。新患の場合は、いったんひらがなで名前を登録しておき、あとから診察券番号を登録する運用もできると案内されています。カレンダーは曜日ごとの診療時間や休診・午前休診・午後休診を設定でき、診療時間の枠は5分単位で調整できます。医院の診療スタイルに合わせて枠の大きさや色を決めておくと、受付スタッフが入れ替わっても予約の取り方がぶれません。

レントゲン画像や検査票などのファイルは、無料の追加オプション「Medical Box」で患者さんごとに一元管理できると公式サイトで案内されています。予約情報と連携しているため、カルテファイルから書類を探す手間を減らせます。歯周検査の記録には「Medical Box Perio」というオプションもあります。どのオプションを契約しているかで、ログイン後に表示されるメニューが変わる点も覚えておきましょう。

リマインド送信・キャンセル対応

アポツールでは、予約確認メール、予約確定メール、リコールメール、キャンセルメール、治療後の注意メールなどを自動で送信できます。無断キャンセルを減らすには、予約の前日などにリマインドが届く設定にしておき、キャンセルの連絡が入ったらその枠をすぐに空け、キャンセル待ちの患者や急患の受け入れに回す流れを受付で決めておくことが有効です。

注意したいのは、一度送信したメールは取り消せないことです。送信内容に誤りがあると訂正の連絡が必要になるため、文面のテンプレートは院長か責任者が確認してから登録しましょう。また、アポツールでは患者からのメールを受信できないため、メールの文面には電話番号など医院への連絡方法を必ず記載しておく必要があります。患者のメールアドレスの誤りが多い場合は、SMSを使ったメールアドレス取得機能(SMSオプションの申し込みが必要)も案内されています。

予約管理の仕組みそのものをほかのシステムと比べたい場合は、予約管理システムおすすめ10選の比較記事、カルテ側の連携も含めて検討したい場合は電子カルテシステムおすすめ10選もあわせてご覧ください。

セキュリティ面で確認しておきたいポイント

予約管理システムには患者の氏名・連絡先・来院履歴が入るため、提供元の対策と医院側の運用の両方でセキュリティを確保する必要があります。提供元の公式サイトでは、次のような取り組みが公開されています。

項目 公式サイトで公開されている内容
サーバー環境 AWS(Amazon Web Services)のセキュリティルールに従ったサーバーを構築
通信の暗号化 利用端末からサーバーまで常時HTTPSで接続。医院のデータはSSLによる暗号化通信を使用
認証取得 株式会社ストランザが2021年5月に情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得
バックアップ 毎日クラウドサーバーにバックアップを取得。パソコンが故障しても別の端末からログインすれば同じ予約情報を参照できる

一方で、どれだけ提供元が対策をしていても、医院側でパスワードが漏れればそこから不正にログインされます。厚生労働省は「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」を2026年6月に第7.0版へ見直し、医療機関・薬局が優先的に取り組むべき事項をまとめた「医療機関・薬局におけるサイバーセキュリティ対策チェックリスト」も公開しています。このガイドラインはクラウドサービスを利用する場合も含め、医療機関側にも安全管理の責任があるという考え方に立っています。また、個人情報保護委員会と厚生労働省は「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」で、医療機関が講じるべき安全管理措置を示しています。

医院側で最低限決めておきたいルールは次のとおりです。

  • パスワードは推測されにくいものにし、付箋でモニターに貼るなど他人の目に触れる場所に書かない
  • ほかのサービスと同じパスワードを使い回さない
  • スタッフの退職・異動時は、その日のうちにパスワードの変更やアクセス停止を行う
  • 共用端末はログインしたまま離席しない。業務終了時はログアウトする
  • 私物のスマートフォンから予約を確認する場合のルール(可否、画面の撮影禁止など)を決めておく

総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」でも、IDと同じ文字列や名前・誕生日などの推測されやすいパスワードを避け、他人の目に触れないよう適切に保管することが勧められています。なお、本セクションは公開情報をもとに一般的な留意点を紹介したものであり、法的助言を目的としたものではありません。個別の運用体制については、必要に応じて専門家やシステムの提供元に確認してください。

ログイン・運用でよくある失敗パターン

ログインや運用のつまずきは、「情報を1人が抱える」「環境をそろえない」「台帳を分ける」の3つに集約されます。いずれも事前にルールを決めておけば防げるものです。スイッチを切り替えると、失敗例と回避策を見比べられます。

よくある失敗 回避策

失敗パターン1:ログイン情報を開業時の担当者だけが知っていた。担当者の退職後にパスワードが分からず、登録メールアドレスも退職者の個人アドレスで再発行メールが受け取れなかった。

失敗パターン2:チェアサイドのiPadをSafariのまま使っていた。予約が白や灰色で表示され、衛生士が予約を見落とした。

失敗パターン3:電話予約だけ紙の予約帳にも書いていた。システムと紙で予約が食い違い、同じ時間に2人の患者を入れてしまった。

3つの失敗に共通するのは、システムを「使えている状態」だけを見て、担当者が不在のときや機器を入れ替えたときの運用を決めていないことです。特に登録メールアドレスは、パスワード再発行の受け取り先になるため、個人のアドレスではなく医院で管理するアドレスにしておくことが重要です。

また、停電や回線障害でシステムが使えない時間に備えて、当日の予約一覧をどう確認するかも決めておきましょう。公式の案内では、データはクラウドサーバーで管理されており、復旧後は回線切断直前の状態に戻るとされています。障害中に紙で受けた予約は、復旧後すぐにシステムへ転記し、紙の控えは破棄または施錠保管するルールにしておくと、二重管理や情報の置き忘れを防げます。厚生労働省もサイバー攻撃などを想定した事業継続計画(BCP)の確認表やひな形を公開しているため、医院の規模に合わせて参考にするとよいでしょう。

「1人が抱える」失敗は、ログイン情報だけでなく取引先の連絡先でも起こります。技工所や材料の業者、MRの名刺が担当者の机の中にしかないと、その人が休んだ日に発注や問い合わせが止まります。ログインのルールを見直すついでに、取引先の名刺も受付全体で検索・共有できる形にしておくと、引き継ぎの手間を減らせます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 歯科予約システムのログイン画面はどこにありますか?

A. アポツール&ボックスの医院スタッフ用のログイン画面は、公式サイト「apotool.jp」の右上にある「ログイン」ボタンから開ける「user.stransa.co.jp/login」です。メールアドレスとパスワードを入力してログインします。以前の「apo-toolboxes.stransa.co.jp」を開いても同じ画面に転送されます。初回は公式サイトからたどり、URLを確認してからブックマークすると安心です。

Q2. ログインできなくなったときはどうすればよいですか?

A. まず入力ミスを確認し、パスワードが分からなければログイン画面の「パスワードを忘れた方」から再発行します。新しいパスワードは登録メールアドレスに届きます。再発行のメールが届かないときは迷惑メールフォルダを確認し、ブラウザはGoogle Chromeで開き直します。それでも解決しない場合は提供元のサポートに問い合わせてください。

Q3. iPadやスマートフォンからもログインできますか?

A. できます。スマートフォン(iPhone/Android)に対応しており、外出先や自宅から予約を確認することも可能です。ただしブラウザはGoogle Chromeが推奨されており、iPadのSafariでは予約が白や灰色に表示される不具合が報告されているため、Chromeで開くようにしましょう。

Q4. 患者さんが機種変更して診察券アプリにログインできない場合は?

A. 診察券アプリ「私の歯医者さん」は、機種変更前のスマートフォンのマイページでGoogleまたはAppleのアカウントを登録しておけば、新しいスマートフォンの「今までご利用のある方」からログインして引き継げます。登録をしないまま機種変更した場合は、通っている医院に相談するよう案内してください。

Q5. 料金はいくらですか?

A. 料金は契約するプランや、診察券アプリ・SMSなどの追加オプションによって異なります。最新の料金は、公式サイトの資料ダウンロードやお問い合わせで確認してください。画像や動画を管理する「Medical Box」のように、無料で追加できるオプションもあります。

Q6. 提供元のストランザに問い合わせるにはどこに連絡すればよいですか?

A. 公式ヘルプセンターに、24時間受付の問い合わせフォーム、契約ユーザー向けのチャットサポート(平日10時から18時)、電話サポート(03-6403-4880、月曜日から土曜日の10時から18時、祝祭日・年末年始を除く)が案内されています。受付時間は変わることがあるため、問い合わせ前にヘルプセンターで最新の情報を確認してください。

まとめ

アポツール&ボックスへのログインは、公式サイトのログインボタンから開いた画面でメールアドレスとパスワードを入力するだけのシンプルな仕組みです。一方で、診療の現場ではログインの可否が予約業務全体を左右するため、次の5点を医院のルールとして決めておくと安心です。

  1. ログイン画面は公式サイトからたどってブックマークし、全端末でGoogle Chromeを使う
  2. ログインできないときは、入力ミス、パスワード再発行、ブラウザ、シフト登録、回線の順に切り分ける
  3. 患者さんからの問い合わせは、診察券アプリ・Web予約・スタッフ用のどの画面のことかを先に確かめる
  4. 登録メールアドレスは医院で管理し、ログイン情報は複数人で管理して退職時にすぐ変更する
  5. 取引先の名刺・連絡先も特定の人に偏らないよう、名刺管理サービスなどで共有する方法を資料で比べて検討する

予約管理のログインを安定させたうえで、受付に集まる取引先情報の管理まで見直すと、担当者が不在の日でも受付業務が止まりにくくなります。医院のバックオフィス全体を少しずつデジタル化していきましょう。

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