ホームページ制作は自社でできる?内製の進め方と外注の判断基準

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  • 内製が向いているケースと外注すべきケースの判断基準がわかる
  • 内製に必要なスキル・体制・ツール選びと、公開までの進め方がわかる
  • 内製と外注のハイブリッド運用や、内製でよくある失敗パターンと回避策がわかる

「ホームページ制作を依頼すると高そうだから、自社で作れないか」と考える企業担当者は少なくありません。ノーコードツールやCMSの進化により、専門知識がなくても一定水準のサイトを自社で構築できる環境は整ってきていますが、実際には「どこまでなら内製できるのか」「外注とどちらが自社に合うのか」を見極めずに着手し、途中で行き詰まるケースも見られます。本記事では、ホームページ制作を自社で内製するという選択肢に焦点を当て、内製が向いているケースの判断基準、必要なスキル・体制、企画から公開までの進め方、外注とのハイブリッド運用、よくある失敗パターンまでを整理します。依頼先ごとの費用相場や、制作会社・フリーランス・BPO代行を含めた4タイプの比較はhp制作の依頼先4タイプと費用相場の考え方で、外注する際に必要なRFP・要件定義書の書き方はwebサイト制作の発注準備(RFP・要件定義書の書き方)で解説していますので、あわせて参考にしてください。

目次

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  1. ホームページ制作は自社で内製できるのか|まず判断すべきこと
  2. 内製が向いているケース・外注すべきケースの判断基準
  3. 内製に必要なスキル・体制・ツール
  4. 内製での進め方|企画から公開までの実践ステップ
  5. 内製と外注のハイブリッド運用という選択肢
  6. 内製で気をつけたい法務・運用面の注意点
  7. 内製でよくある失敗パターン3つと回避策
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ|今日からできる3つのこと
  10. 参考文献

ホームページ制作は自社で内製できるのか|まず判断すべきこと

「内製」と一口に言っても、どこまでを自社で担うかには幅があります。企画・デザイン・コーディングまでをすべて自社で行う「フル内製」から、初期構築だけ外部に依頼し公開後の更新だけを自社で行う「更新のみ内製」まで、実際には段階があると理解しておくことが最初の一歩です。

内製の範囲をどこまでにするか整理する

ノーコードツールやCMSを使えば、専門的なコーディング知識がなくても一定の見た目のサイトを公開すること自体は可能になっています。ただし、「公開できる」ことと「事業の目的に合った成果が出せる」ことは別問題です。集客につながる構成設計、ブランドイメージに合ったデザイン、検索エンジンに評価されるSEO内部設計などは、ツールを使いこなすだけでなく、担当者に一定の企画力・継続的な改善意欲が求められます。内製を検討する際は、まず「初期構築」「デザインの作り込み」「公開後の更新」のどの範囲を自社で担い、どの範囲は専門家の力を借りるかを切り分けて考えることが重要です。

内製を検討する企業が増えている背景

総務省「令和6年通信利用動向調査の結果」(2025年5月30日公表)では、企業のインターネット利用は業種・規模を問わず広く定着していることが示されています。一方で、Web専任の担当者を置く余裕がない中小企業では、外注の都度費用や修正待ちの時間がネックとなり、「更新のたびに外部に依頼するコストを抑えたい」という動機から内製を検討する動きが出ています。中小企業庁「2024年版 中小企業白書」でも、IT活用は中小企業の競争力に関わる課題として挙げられており、限られた人員でどこまで自社対応するかは多くの企業に共通する検討事項といえます。

内製が向いているケース・外注すべきケースの判断基準

内製の向き・不向きは、更新頻度、社内の人的リソース、求める機能の複雑さ、スケジュールの余裕という4つの軸で判断すると整理しやすくなります。

判断軸 内製が向くケース 外注が向くケース
更新頻度 お知らせ・事例・料金表など更新が頻繁 公開後はほとんど更新しない
社内リソース ある程度時間を割ける担当者がいる 専任担当を置けず兼務が難しい
求める機能 標準的な会社紹介・問い合わせ機能で足りる 独自システム連携や複雑な会員機能が必要
スケジュール 試行錯誤しながら段階的に育てられる 決まった期日までに確実に公開したい

この4軸のうち複数が「内製が向くケース」に当てはまるほど、自社対応のメリットが大きくなります。反対に、独自機能やブランディングを重視する本格的なサイトを、期日厳守で仕上げたい場合は、無理に内製を目指さず制作会社・フリーランスへの外注や、更新のみを自社で担うハイブリッド運用(後述)を検討するほうが結果的に近道になることが多いです。

内製に必要なスキル・体制・ツール

担当者に最低限求められるスキル

内製で成果を出すために必須なのは、高度なプログラミングスキルではなく、「誰に何を伝え、どう行動してほしいか」を言語化する企画力です。加えて、ツールの管理画面を操作する基本的なITリテラシー、写真・文章といったコンテンツを一定の品質で継続的に用意できる体制、公開後の反応を見ながら少しずつ改善していく粘り強さが求められます。デザインの見栄えだけを気にして始めると、公開後の運用が続かず更新が止まってしまうケースが多いため、最初から「継続運用できる体制か」を基準に担当者を選ぶことが重要です。

ノーコードツール・CMSの選び方

内製で使うツールは、大きくノーコード型の作成サービスと、WordPressに代表されるCMS(コンテンツ管理システム)に分けられます。ノーコード型は専門知識がなくてもテンプレートに沿って短期間で公開できる手軽さが強みですが、デザインの自由度や拡張できる機能には制約があります。CMSはプラグインやテーマによって機能を拡張しやすく、将来的にページ数や機能を増やしたい場合に向いていますが、セキュリティ対策やアップデート管理など、公開後の保守にも一定の知識が必要になります。自社の更新頻度・将来的な拡張予定・社内の運用体制に照らして、どちらのタイプが合っているかを見極めることが、内製を軌道に乗せる分かれ目になります。ツールごとに操作性・拡張性・サポート体制は大きく異なるため、候補を複数比較したうえで選定することをおすすめします。

内製での進め方|企画から公開までの実践ステップ

外注する場合と同様に、内製でも行き当たりばったりで作り始めると手戻りが増えます。以下の順序で進めると、限られた社内リソースでも迷いにくくなります。

  1. 目的とゴールの言語化:集客・採用・信用付与など、サイトで達成したいことを1つに絞り、関係者間で認識を合わせる。
  2. ページ構成の設計:必要なページ(会社概要・サービス紹介・お問い合わせ等)を洗い出し、簡単な構成図に落とし込む。
  3. ツールの選定と初期設定:更新頻度・拡張予定に合わせてノーコードツールかCMSかを選び、ドメイン・サーバーの準備を行う。
  4. コンテンツの準備:文章・写真など掲載素材を用意する。素材準備の遅れが最も工程を圧迫しやすいため、早めに着手する。
  5. デザイン・レイアウトの調整:テンプレートを土台に、配色やフォントなど自社のブランドイメージに合わせて調整する。
  6. 公開前の確認:スマートフォン表示、フォームの送信確認、リンク切れの有無をチェックする。
  7. 公開後の運用計画:誰が・どの頻度で更新するかを決め、アクセス解析ツールを導入して効果を継続的に確認する。

特に中小企業では、担当者が他業務と兼務しながら進めることが多く、コンテンツの準備段階で作業が滞りがちです。最初から完璧を目指さず、必要最小限のページで公開し、公開後に少しずつ改善していく「まず出す」姿勢のほうが、内製では現実的に機能しやすい進め方です。

内製と外注のハイブリッド運用という選択肢

「フル内製」か「フル外注」かの二択で考える必要はありません。実際には、初期構築だけを制作会社・フリーランスに依頼し、公開後の日常的な更新は自社のCMS操作で行う「ハイブリッド運用」を選ぶ企業も多く見られます。この方法であれば、デザインの完成度や公開までのスピードは専門家の力を借りつつ、公開後のランニングコストは自社対応で抑えるという両方のメリットを取り込みやすくなります。

ハイブリッド運用を選ぶ場合は、発注段階で「納品時にどのCMSで運用するのか」「自社で更新できる範囲はどこまでか」「操作レクチャーは含まれるか」を制作会社にあらかじめ確認しておくことが重要です。公開後になって初めて更新方法が分からず困るケースは少なくないため、契約前の確認が後々の運用のしやすさを大きく左右します。制作会社への発注を検討する場合の要件定義書・RFPの具体的な書き方は、webサイト制作の発注準備(RFP・要件定義書の書き方)で詳しく解説しています。

内製で気をつけたい法務・運用面の注意点

自社で制作する場合でも、法務面の確認は外注時と同様に必要です。特に見落とされやすいのが、素材の著作権と個人情報の取り扱いです。

フリー素材サイトの画像やテンプレートに含まれるデザインパーツには、それぞれ利用規約・ライセンス条件が定められています。商用利用の可否、クレジット表記の要否、改変の可否などは素材ごとに異なるため、内製だからといって著作権の確認を省略してよいわけではありません。また、他社サイトの文章やデザインを参考にする際、表現をそのまま模倣することは著作権侵害にあたるおそれがあるため、あくまで構成の考え方を参考にするにとどめ、文章・画像は自社オリジナルで用意することが基本です。

問い合わせフォームで氏名・メールアドレスなどを収集する場合は、個人情報保護法上の義務が発生します。個人情報保護委員会の「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」に沿って、利用目的の明示やプライバシーポリシーの掲載が必要です。ノーコードツールのテンプレートにはこれらのページがあらかじめ用意されていないこともあるため、内製する際は自社で追加設置を忘れないよう注意しましょう。なお、本項目は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。個別の判断は弁護士等の専門家にご確認ください。

内製でよくある失敗パターン3つと回避策

失敗パターン1:完璧を目指しすぎて公開できないまま止まってしまう

内製の場合、決裁者からのプレッシャーがない分、デザインや文章に納得がいくまで手を入れ続け、結局いつまでも公開できないというケースがよく見られます。回避策:最初から公開の期限を決め、必要最小限のページ構成でひとまず公開し、公開後に改善していく方針を関係者間で共有しておきましょう。

失敗パターン2:担当者の異動・退職で運用が止まる

特定の担当者だけがツールの操作方法やログイン情報を把握している状態で異動・退職が発生すると、サイトの更新が完全に止まってしまうことがあります。回避策:ログイン情報や更新手順を簡単なマニュアルにまとめ、複数人でアクセスできる体制を最初から作っておくことが重要です。

失敗パターン3:機能の限界に途中で気づき、作り直しになる

ノーコードツールで始めたものの、後から会員機能や複雑な予約システムが必要になり、ツールの制約で対応できず作り直しになるケースがあります。回避策:企画段階で将来的に追加したい機能まである程度想定し、拡張性のあるツールを選ぶか、その部分だけ専門家に相談しておくと、大きな作り直しを避けやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q1. ホームページ制作の内製は本当にコストを抑えられますか?

A. 初期の制作費用は抑えやすい傾向にありますが、担当者の作業時間という「見えにくいコスト」が発生する点は踏まえておく必要があります。時給換算した人件費と外注費用を比較したうえで判断することをおすすめします。

Q2. プログラミングの知識がなくても内製できますか?

A. ノーコードツールやCMSのテンプレート機能を使えば、コーディング知識がなくても基本的なサイトは公開できます。ただし、デザインの微調整や機能拡張を行う場合は、簡単なHTML/CSSの知識があると対応の幅が広がります。

Q3. 内製から途中で外注に切り替えることはできますか?

A. 可能です。ただし、使用しているツールによっては、他のCMSやシステムへのデータ移行に制約がある場合があります。将来的に外注へ切り替える可能性がある場合は、汎用性の高いCMSを選んでおくと移行がスムーズになりやすいです。

Q4. 内製と外注、費用面ではどちらが安く済みますか?

A. 一概には言えません。更新頻度が高いサイトほど内製のコストメリットが出やすい一方、独自機能や高いデザイン性が求められる本格的なサイトでは、外注のほうが手戻りが少なく結果的に総コストを抑えられる場合もあります。依頼先ごとの費用相場の考え方は、hp制作の依頼先4タイプと費用相場の考え方で解説しています。

Q5. 内製したサイトのセキュリティ対策はどうすればよいですか?

A. CMSを使う場合は、コア・プラグインを常に最新の状態に保つこと、管理画面のパスワードを強固にすること、常時SSL化を行うことが基本的な対策です。ノーコードツールの場合は提供事業者側でセキュリティ対策が行われていることが多いですが、契約内容を確認しておくと安心です。

Q6. 内製する場合、どのCMSツールを選べばよいですか?

A. 更新頻度・必要な拡張機能・社内の運用体制によって適したツールは異なります。操作のしやすさ、テンプレートの豊富さ、外部サービスとの連携可否、サポート体制を比較したうえで、自社に合うものを選ぶことをおすすめします。

まとめ|今日からできる3つのこと

  1. 内製の範囲(初期構築から担うか、更新のみ自社で行うか)を明確にし、目的とゴールを言語化する
  2. 更新頻度・社内リソース・求める機能を踏まえ、自社の運用体制に合うノーコードツールやCMSを比較して選ぶ
  3. 担当者1人に依存しない運用体制(マニュアル整備・複数人でのアクセス)を最初から作っておく

ホームページ制作の内製は、更新頻度が高く社内にある程度の時間を割ける担当者がいる企業にとって、費用を抑えながら継続的に情報発信できる有効な選択肢です。一方で、完璧を目指しすぎて公開が止まる、担当者の異動で運用が滞るといった失敗も起こりやすいため、事前に体制とツール選びを整えておくことが成功の分かれ目になります。自社だけで判断が難しい部分は、初期構築のみ専門家に依頼するハイブリッド運用も含めて検討してみてください。

参考文献

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