企画書とは|意味・目的、提案書との違い、基本の構成項目と用途別の種類

Check!

  • 企画書の意味・目的と提案書との違いがわかる
  • 8つの構成項目と項目ごとの書き方がわかる
  • 用途別の種類と提出前の確認ポイントがわかる

企画書とは、新しい事業や施策、業務改善などのアイデアについて、背景、目的、内容、スケジュール、予算、期待効果をまとめ、決裁者の承認と関係者の協力を得るための文書です。主な読み手は社内の上司や経営層で、実行に必要な予算、人員、時間を確保することが最大の役割になります。本記事では、企画書の意味と目的、提案書・計画書との違い、基本の構成項目と項目ごとの書き方、書き始める前の準備、用途別の種類、提出前の確認ポイントを整理します。あわせて、企画書の予算や工数の数字に根拠を持たせる方法も紹介します。

企画書づくりで、いま一番知りたいことは?

Q1. 企画書でいちばん悩んでいるのは?

目次

開く

閉じる

  1. 企画書とは|意味と目的
  2. 企画書と提案書・計画書・企画案との違い
  3. 企画書の基本構成|8つの項目と、項目ごとの書き方
  4. 企画書を書き始める前の準備|読み手・企画概要・作成ツール
  5. 説得力を高める書き方のコツとフレームワーク
  6. 企画書の種類と、用途別に厚く書く項目
  7. 企画書でよくある失敗パターンと、提出前の確認
  8. 企画書が通りやすくなるプレゼンのコツ
  9. 承認された後の予算と工数の管理|企画書の数字を実績と比べる
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ|企画書を通すために押さえる6つのこと
  12. 参考文献

企画書とは|意味と目的

企画書とは、アイデアを実行に移すために、背景、目的、内容、予算、期待効果をまとめ、決裁者の承認を得るための文書です。新しい事業、商品、サービス、イベント、業務改善などの提案が対象で、アイデアそのものを伝えるだけでなく、実行に必要な予算、人員、時間を確保することが最大の目的になります。

企画書を作る3つの目的

  • 承認とリソースの確保: 上司や経営層に判断してもらい、予算、人員、期間を確保する
  • 関係者の認識合わせ: 何をやると決めたのかを、関係部署や担当者の間で共有する共通の資料にする
  • 判断材料と振り返りの基準: 実施後に、計画と実績を比べて成果を評価する基準にする

文書にしてみると、目的があいまいな点や、費用や体制の見積もりが甘い点に自分で気づけます。企画書は承認を得るための書類であると同時に、実行段階で判断に迷ったときに立ち返る拠り所にもなります。

企画書の予算や工数は、何を根拠に書くか

企画書のなかで、決裁者が特に厳しく見るのが予算とスケジュールです。「なぜこの金額なのか」「この期間で本当にできるのか」と問われたときに、感覚ではなく根拠を示せるかどうかで、説得力が大きく変わります。

根拠として最も使いやすいのは、過去の類似した企画や案件にかかった実績の工数と費用です。人件費は「工数に単価をかけた額」で積み上げ、内訳と前提条件を添えて書きます。ところが、案件単位で仕事をする会社では、労務時間のデータと原価のデータが別のファイルに分かれていて、見積もりのたびに集計し直したり、担当者の記憶に頼ったりすることがあります。

案件ごとの工数と原価を同じ仕組みで記録しておくと、次の企画書の見積もりに実績をそのまま使えます。その方法の一つが、工数管理や原価計算を備えた業務システムです。もっとも、案件を持たない部署や、企画の数が少ない会社では、Excelで実績を整理する運用で足ります。企画書の見積もりの根拠づくりに使える業務システムの例を、商品ページで確認できる範囲で比べます。

企画書の予算・工数の根拠づくりに使える2つの業務システム

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

自社の状況:

この状況に合う一例:ZAC。プロジェクト・案件・売上明細の3階層で売上を管理し、個別原価計算を自動化できるとされています。

資料を無料ダウンロード

この状況に合う一例:MA-EYES。工数管理に特化したERPで、予算や企業規模、運用ニーズに合わせて導入できるとされています。

資料を無料ダウンロード
サービス ZAC MA-EYES
向いている会社 案件やプロジェクト単位で売上と原価を管理したい会社 予算や企業規模、運用ニーズに合わせて、工数と原価の管理を始めたい会社
特徴 3階層での売上管理、個別原価計算の自動化、利益の着地の可視化。販売、購買、工数、経費、工程の管理機能を搭載 統合型基幹業務パッケージ(ERP)。導入前から導入後までのサポート体制、分析設定への独自項目の追加
注意したい点 詳しい料金やプランは問い合わせが必要 工数管理に特化しているため、工程管理には対応していない可能性がある
資料・詳細

表は横にスクロールできます。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

案件ごとに工数と原価を残し、次の企画書の見積もりに生かしたい場合の一例が、株式会社オロのクラウドERP「ZAC」です。ZACは、プロジェクト・案件・売上明細の3階層で売上を管理し、個別原価計算を自動化できるとされています。商品ページでは、販売管理、購買管理、工数管理、経費管理、工程管理などの機能を搭載し、必要な機能とライセンス数だけを選んで利用できること、プロジェクトの状況をタイムリーに把握して利益の着地を可視化できることが紹介されています。一方で、企画書を作るための専用ツールではなく、案件を持たない部署には過剰になりやすい点に注意が必要です。詳しい料金やプランは問い合わせが必要です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

株式会社オロ

ZAC

ZAC

株式会社オロ

ZAC

プロジェクト業務を効率化!タイムリーに管理したい企業におすすめ

全体評価
4 (1件)
30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード
料金・機能をまとめて確認 サービス詳細はこちら
30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード
料金・機能をまとめて確認 サービス詳細はこちら
出典:ZAC
GOOD

おすすめ!

  • 個別原価計算の自動化で業務を効率化できる
  • 独自設計で柔軟性を保ちつつ、安価での導入が可能
  • タイムリーなプロジェクト管理で利益の着地が可視化できる
MORE

気になる…

  • 詳しい料金やプランを確認するには問い合わせが必要
評価・口コミ(一部抜粋)
4
  • 見積発行の際、承認を電子化できる。また、低粗利で提案する際、ユーザーが各上長に直接フェイストゥフェイスでお伺いを立てなくとも、電子的に承認に入れるため、履歴も残り、管理の観点で負担軽減になる。

ZAC Enterpriseを導入した株式会社カヤックの事例では、導入前の管理について次のように語られています。

エクセルを用いて、それぞれのプロジェクトごとに管理をしていましたが、労務時間データと、それを金額換算するために必要な会計データがバラバラに管理されているため、集計作業が非常に大変でした。

出典:株式会社カヤック ZAC導入事例(株式会社オロ)

企画書と提案書・計画書・企画案との違い

企画書は社内で承認を得る文書で、提案書は主に社外の相手に採用を働きかける文書です。計画書は、承認された内容を実行するための段取りを固める文書にあたります。

厳密な定義は会社によって異なりますが、一般的には次のように使い分けられます。

文書 主な目的 主な読み手 重点を置く内容
企画書 新しいアイデアを実行する承認とリソースを得る 社内の上司、経営層、関係部署 背景、目的、施策の中身、期待効果
提案書 相手の課題に対する解決策を示し、採用してもらう 主に社外の顧客、取引先 相手の課題、解決策、自社を選ぶ理由、費用
計画書 決まったことをどう実行するかを具体化する 実行するチーム、管理者 スケジュール、担当、手順、予算の配分
企画案 アイデアを共有し、検討の俎上に載せる 上司、チームメンバー アイデアの骨子、狙い

流れで整理すると、企画案でアイデアを共有し、企画書で承認を得て、計画書で実行の段取りを固める順番になります。社内で「企画書」と呼ばれていても、実態は提案書や計画書に近い場合もあるため、提出先がどの判断を求めているのかを先に確認しておくと、書くべき内容を絞りやすくなります。

なお、ビジネスの現場では、承認後に機能や品質の条件を細かく定める仕様書も使われます。企画書は「やるかどうか」の判断を求める文書、仕様書は「承認されたものが満たすべき条件」を定める文書、と役割を分けて考えると整理しやすくなります。

企画書の基本構成|8つの項目と、項目ごとの書き方

企画書の基本構成は、表紙・タイトル、概要(サマリー)、背景・現状分析、目的・目標、施策・内容、実行計画・体制、予算、期待効果・リスクの8項目です。読み手が「なぜやるのか」から「やるとどうなるのか」までを順番に納得できる流れにします。業種や企画の規模によって項目の増減はあります。

構成要素 目的 書くときのポイント
表紙・タイトル 何の企画かを一目で伝える 企画名に加え、得られる成果が伝わる副題、提出日、提出者を入れる
概要(サマリー) 忙しい決裁者に結論を先に伝える 何を、いくらで、いつまでに、どんな効果を狙うかを数行でまとめる
背景・現状分析 企画が必要な理由を示す 売上、問い合わせ数、作業時間などの数値や事実で課題を示す
目的・目標 企画で何を達成するかを定める 「いつまでに、何を、どれだけ」という測定できる形で書く
施策・内容 具体的に何をするかを示す 課題と施策の対応関係がわかるように書き、他の選択肢と比べた理由も添える
実行計画・体制 実現できることを示す スケジュール、担当者、関係部署の役割、判断の節目を明記する
予算 必要な費用を明らかにする 初期費用と継続費用を分け、内訳と算出根拠を示す
期待効果・リスク 投資する価値があるかを判断してもらう 効果は数値で示し、想定されるリスクと対策もあわせて書く

独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営するJ-Net21の「事業計画書の作成手順」でも、計画書は複数の項目で構成されるため各項目の記載内容の一貫性に留意すること、6W2H(When、Where、Who、Whom、Why、What、How、How much)を意識して具体的に書くことが挙げられています。事業計画書と企画書は目的が異なりますが、「第三者が読んで判断できる文書にする」という点は共通しており、構成を考えるうえで参考になります。

項目ごとの書き方と記載例

同じ内容でも、書き方で伝わり方が変わります。代表的な項目について、よくある書き方と改善した書き方を比べます。記載例の数字は書き方を示すための仮の値です。

項目 よくある書き方 改善した書き方
概要 「新しいシステムの導入について」 「請求業務の効率化のため、システムを○月までに導入したい。月○時間の作業を○時間に減らす見込み」
背景・現状 「作業が大変で、残業が多い」 「請求書の作成と確認に毎月○時間かかり、繁忙期は○時間を超える。この3か月で入力ミスが○件発生した」
目的・目標 「業務を効率化する」 「○月末までに、請求業務の所要時間を月○時間から○時間にする」
実行計画 「関係部署と連携して進める」 「○月に要件整理(担当: 経理)、○月に試験運用(担当: 営業事務)、○月に本番移行。節目ごとに進捗を報告する」
予算 「費用は約○円」 「初期費用○円、年間の継続費用○円。人件費は工数○時間に単価をかけて算出」

目標は「いつまでに、何を、どれだけ」で書く

目的・目標の欄は、実施後に達成できたかどうかを判断する基準になります。具体的で、測定でき、期限があり、現実的で、企画の目的とつながっている、というSMARTの考え方が参考になります。「認知度を高める」ではなく「○月までに問い合わせを月○件にする」のように、数字と期限を入れて書くと、決裁者も実施後の評価がしやすくなります。

スケジュールと予算の書き方

スケジュールは、期間の全体像と、判断や報告の節目(マイルストーン)を示します。遅れが出たときの余裕を見込んだ計画のほうが、現実的だと受け取られます。予算は、初期費用と継続費用に分け、内訳と算出根拠を書きます。人件費は工数に単価をかけて算出し、外注費や機器、ツールの費用は見積もりの出どころを添えます。予算と期待効果を並べて示すと、投資に見合うかどうかを決裁者が判断しやすくなります。

ページ数の目安

社内の小さな改善企画であれば、A4で1枚から2枚、スライドなら数枚に収めるのが一般的です。新規事業や大きな投資を伴う企画では、本編を10枚前後にまとめ、詳細なデータや試算は別紙(補足資料)に回すと、本編の流れを崩さずに済みます。分量よりも、決裁者が判断に必要な情報が過不足なく入っているかを基準にしましょう。

企画書を書き始める前の準備|読み手・企画概要・作成ツール

企画書は、書き始める前の準備で出来が決まります。準備では、読み手の判断基準を確認し、企画の概要を先にまとめ、提出形式に合う作成ツールを選びます。

読み手の判断基準を確認する

同じ企画でも、読み手によって気にする点は異なります。経営層は投資対効果や会社の方針との整合性を、現場の責任者は業務への影響や人員の負担を、経理部門は予算の妥当性を重視します。誰が最終的に判断するのか、その人がこれまでどんな企画を承認し、どんな理由で差し戻してきたのかを確認してから書き始めると、的外れな企画書になりにくくなります。

企画の概要を先に1枚にまとめる

本文を書く前に、課題、解決策、期待できる効果を箇条書きで書き出しておきます。この概要が本文全体の指針になり、書いているうちに主張がぶれることを防げます。概要がうまくまとまらないときは、企画そのものの整理が足りていないサインです。

作成ツールは提出形式に合わせて選ぶ

作成ツール 向いている形式・場面 注意したい点
PowerPoint、Googleスライド 会議で画面に映して説明する企画書。図や表を多く使う場合 1枚に情報を詰め込みすぎない。1枚で伝えることを1つに絞る
Word、Googleドキュメント 回覧や稟議で読んでもらう文書形式の企画書。文章で論理を示したい場合 長くなりやすいため、冒頭にサマリーを置く
Excel、スプレッドシート 予算、スケジュール、収支計画などの別紙 本編には要点だけを載せ、詳細は別紙として添付する

提出や共有の際はPDFにしておくと、閲覧する環境による表示のずれを避けられます。具体的な作成の手順や、提出先ごとの書き分けは、企画書の書き方|6ステップで承認される構成と実務コツで詳しく解説しています。

説得力を高める書き方のコツとフレームワーク

説得力を高めるコツは、結論を先に示し、根拠を数字と事実で書き、やらない場合のリスクも添えることです。決裁者は多くの資料に目を通すため、最初の1ページで「何を求めているのか」が伝わらないと、以降を丁寧に読んでもらえない可能性があります。

結論を先に、根拠は数字と事実で

冒頭の概要で結論と求める判断を示し、その後に背景や根拠を続けます。根拠は「多くの顧客が困っている」といった感覚的な表現ではなく、問い合わせ件数や作業時間など、確認できる数字や事実で示します。

「やらない場合」も書いておく

企画の効果だけでなく、企画を実行しなかった場合に何が起きるかを書いておくと、決裁者は判断しやすくなります。たとえば「現状のままでは、繁忙期の残業時間が今後も増え続ける見込み」のように、現状維持のコストを示すことで、企画に投資する意味が伝わりやすくなります。

フレームワークで内容の抜け漏れを防ぐ

背景や施策を整理するときは、定番のフレームワークを使うと考えの抜け漏れを防げます。すべてを使う必要はなく、企画の種類に合わせて使い分けるのが現実的です。

フレームワーク 整理する内容 企画書で使う場面
6W2H いつ、どこで、誰が、誰に、なぜ、何を、どのように、いくらで 施策と実行計画を書くときに、必要な情報がそろっているかを確認する
3C分析 顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company) 新規事業や販促の企画で、背景・現状分析を組み立てる
SWOT分析 強み、弱み、機会、脅威 自社がその企画に取り組む理由や、想定されるリスクを示す

あわせて、企画の対象となるターゲット(顧客や利用する社員)を、年齢や業種、部署、抱えている困りごとなどで具体的に書いておくと、施策の妥当性が伝わりやすくなります。

見やすさは最後に整える

内容が固まってから、最後に見た目を整えます。構成と中身を考えながらデザインまで同時に進めると、作業が止まりやすくなるためです。整えるときは、一文を短くして1ページで伝えることを1つに絞る、数値の比較はグラフや表で示す、フォントや色の数を増やしすぎず全体で統一する、といった点を意識すると、忙しい決裁者でも短時間で要点をつかめます。スライドのデザインの考え方は、パワーポイントデザインの基本とコツも参考になります。

企画書の種類と、用途別に厚く書く項目

企画書の種類は、業務改善、新規事業、販促・マーケティング、イベント、営業、システム・ツール導入などがあり、基本構成は共通でも、種類によって厚く書く項目が変わります。代表的な型を整理しました。自社でテンプレートを作るときのたたき台として使ってください。

企画書の種類 厚く書くべき項目 決裁者が特に確認する点
業務改善企画書 現状の作業時間やミスの件数、改善後の見込み 削減できる時間やコスト、現場の負担が一時的に増えないか
新規事業企画書 市場と顧客、競合との違い、収支計画 市場の規模と成長性、採算が取れる時期、撤退の基準
販促・マーケティング企画書 ターゲット、訴求内容、媒体、効果測定の方法 獲得できる見込み客数や売上と、1件あたりの獲得費用
イベント企画書 開催概要、集客計画、当日の運営体制、予算 集客の見込み、事故や中止時の対応、イベント後の成果
営業企画書 対象顧客、営業の進め方、必要な人員と目標数値 営業活動の変更で得られる成果と、現場への負担
システム・ツール導入企画書 導入の目的、比較した候補、移行計画、運用体制 初期費用と月額費用、定着までの期間、セキュリティ

テンプレートは、ゼロから作るよりも社内で過去に承認された企画書を土台にするのが近道です。承認された企画書には、自社の決裁者が求める情報の粒度や言葉づかいが反映されているためです。見本がない場合は、上の表の「厚く書くべき項目」を基本構成に当てはめ、枠だけを先に作っておくと、次回以降の企画書づくりが早くなります。

なお、融資や補助金の申請に使う事業計画書は、企画書とは目的が異なります。書き方の違いは、事業計画書テンプレートの選び方と書き方で解説しています。

企画書でよくある失敗パターンと、提出前の確認

企画書が差し戻される理由には、共通するパターンがあります。書いている本人は気づきにくいため、提出前に次の表と照らし合わせて確認してみてください。

失敗パターン Before(よくある書き方) After(改善後)
施策の中身から書き始める 冒頭からツールの機能やイベントの内容を詳しく説明する 先に課題と目的を示し、その解決策として施策を位置づける
目的があいまい 「業務を効率化する」「認知度を高める」とだけ書く 「いつまでに、何を、どれだけ」という測定できる形にする
情報を詰め込みすぎる 集めたデータや検討経緯をすべて本編に載せる 判断に必要な情報だけを本編に残し、詳細は補足資料に回す
費用だけで効果が見えない 予算の総額と内訳だけを示す 費用に対してどれだけの効果が見込めるかを並べて示す
見積もりの根拠がない 「費用は約○円」「工数は約○時間」とだけ書く 過去の類似案件の実績と前提条件を添え、算出の考え方を示す
実行の体制が書かれていない 「関係部署と連携して進める」とだけ書く 担当者、スケジュール、進捗の確認方法と報告のタイミングまで書く

中でも「見積もりの根拠」と「実行の体制」は、アイデアに自信がある人ほど手薄になりがちな項目です。決裁者は「この企画は本当に最後までやり切れるのか」「この数字は信用できるのか」を見ています。提出する前に、自社の見積もりの作り方を次のチェックで振り返ってみてください。

企画書の予算・工数の見積もり、今のやり方で大丈夫?セルフチェック

当てはまるものを選んでください(登録不要)

チェックの数が少なければ、今の運用のまま、前提条件を書き添えるだけで十分です。当てはまる数が多い場合は、見積もりの作り方そのものを見直す余地があります。提出前の確認表を自社で作りたい場合は、チェックリストとは?作り方5ステップの考え方が参考になります。

企画書が通りやすくなるプレゼンのコツ

企画書は、会議の場で説明して承認を得るケースも多くあります。企画書の完成度が高くても、説明の仕方で印象が変わるため、次の点を意識しておきましょう。

  • 冒頭の1分で、企画の結論と求める判断(承認、予算の確保、試験実施の許可など)を伝える
  • 企画書を読み上げるのではなく、背景と目的のつながりを自分の言葉で説明する
  • 予想される質問(費用の根拠、失敗したときの対応、他の選択肢との比較)への答えを補足資料として用意しておく
  • いきなり全面実施を求めず、小さな試験運用から始める案を選択肢として示す
  • 会議の前に、主要な関係者へ個別に概要を共有し、懸念点を聞いて企画書に反映しておく

特に最後の事前共有は、会議の場で初めて反対意見が出て結論が先送りになる事態を防ぐうえで効果的です。関係者の懸念を先に拾っておけば、その対策を企画書に盛り込んだうえで説明でき、会議では判断そのものに時間を使えます。

承認された後の予算と工数の管理|企画書の数字を実績と比べる

企画が承認されたあと、企画書に書いた予算とスケジュールは、決裁者との「約束」になります。実績と比べる仕組みがないと、計画どおりに進んだのか、どこで差が出たのかが分からず、次の企画書の見積もりにも生かせません。承認後は、タスクと担当者、期限を割り振り、工数と費用の実績を記録し、節目ごとに計画との差を報告します。承認後の進め方は、企画書の書き方|6ステップで承認される構成と実務コツでも触れています。

案件単位で仕事をする会社では、承認時の予算と工数を基準として記録し、実績と並べて見られると、次の企画書で「前回は計画に対してこうだった」と根拠を示せます。工数管理を軸にこの記録を始めたい場合の一例が、株式会社ビーブレイクシステムズのクラウドERP「MA-EYES」です。商品ページでは、統合型基幹業務パッケージ(ERP)で、予算や企業規模、運用ニーズに合わせて導入でき、導入前から導入後まで手厚いサポート体制があること、標準機能を柔軟にカスタマイズでき、分析設定にも独自項目を追加できることが紹介されています。一方で、工数管理に特化しているため、工程管理には対応していない可能性があるとされており、工程の進捗まで一体で管理したい場合は、対応範囲を資料で確認しておく必要があります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

株式会社ビーブレイクシステムズ

MA-EYES

MA-EYES

株式会社ビーブレイクシステムズ

MA-EYES

自社に合った柔軟なプロジェクト管理を実現したい方におすすめ

30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード
料金・機能をまとめて確認 サービス詳細はこちら
30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード
料金・機能をまとめて確認 サービス詳細はこちら
出典:MA-EYES
GOOD

おすすめ!

  • 予算や企業規模、運用ニーズに合わせて導入できるオールラウンドなERPシステム
  • 導入前から導入後まで充実したフルサポート体制を完備
  • クラウドでありながら標準機能へのカスタマイズも柔軟で、分析設定にも独自の項目追加が可能
MORE

気になる…

  • 工数管理に特化しているため、工程管理には対応していなそう

MA-EYESの導入事例ページには、テックファーム株式会社の導入前の課題が次のように書かれています(2016年5月時点の内容)。

業務情報が個別のシステム毎に分散していたため、データの多重入力処理が発生し、経営情報を瞬時に把握できないという課題がありました。

出典:テックファーム株式会社 ERP導入事例(株式会社ビーブレイクシステムズ)

よくある質問(FAQ)

Q1. 企画書とは何ですか?

A1. 新しい事業や施策、業務改善などのアイデアについて、背景、目的、内容、スケジュール、予算、期待効果をまとめ、決裁者の承認と関係者の協力を得るための文書です。実行に必要な予算、人員、時間を確保することが最大の役割です。

Q2. 企画書に書くべき要素は何ですか?

A2. 一般に、概要、背景・現状の課題、目的・目標、企画の内容、スケジュールと体制、予算、期待効果とリスクの7つが基本とされます。本記事ではこれに表紙・タイトルを加えた8項目で整理しています。社内の小さな企画なら、背景、目的、内容、予算、スケジュールの5点をA4用紙1枚にまとめる形でも伝わります。

Q3. 企画書と提案書の違いは何ですか?

A3. 企画書は主に社内の上司や経営層に向けて、新しいアイデアを実行する承認を得るための文書です。提案書は主に社外の顧客や取引先に向けて、相手の課題に対する解決策を示し、採用してもらうための文書です。会社によって呼び方は異なるため、誰に何を判断してもらう文書かを基準に考えると迷いにくくなります。

Q4. 企画書と仕様書の違いは何ですか?

A4. 企画書は、やるかどうかの判断を求めるために、背景、目的、効果、予算などをまとめた文書です。仕様書は、承認されたものが満たすべき機能や条件、品質などを具体的に定めた文書で、実行や制作の段階で使います。企画書で承認を得たあとに、必要に応じて仕様書や計画書に落とし込みます。

Q5. 企画書は何枚くらいにまとめればよいですか?

A5. 決まった枚数はなく、企画の規模と読み手で変わります。社内の小さな改善企画ならA4で1枚から2枚、新規事業など大きな企画でも本編は10枚前後が目安です。詳細なデータや試算は補足資料に回し、本編は決裁者の判断に必要な情報に絞ります。

Q6. 企画書の予算や工数の数字は、何を根拠に書けばよいですか?

A6. 過去の類似した企画や案件にかかった実績の工数と費用を根拠にするのが基本です。人件費は工数に単価をかけて算出し、内訳と前提条件を添えます。案件ごとの工数と原価が記録されていない場合は、まず記録の仕組みを整えると、次の企画書の見積もりが記憶頼りになりません。

まとめ|企画書を通すために押さえる6つのこと

企画書は、アイデアを実行に移すために、決裁者の承認と関係者の協力を得る文書です。最後に、押さえておきたいポイントを整理します。

  1. 企画書は社内の承認を得る文書、提案書は社外に採用を働きかける文書、計画書は実行の段取りを固める文書と役割が異なる
  2. 表紙、概要、背景、目的、施策、実行計画、予算、期待効果の8項目を、読み手が納得できる流れで組み立てる
  3. 書き始める前に、読み手の判断基準を確認し、企画の概要を1枚にまとめ、提出形式に合う作成ツールを選ぶ
  4. 結論を先に、根拠は数字と事実で示し、「いつまでに、何を、どれだけ」の形で目標を書く
  5. 施策から書き始める、目的があいまい、見積もりの根拠がないといった失敗パターンを提出前に点検する
  6. 予算や工数の根拠を過去の実績から作れているかを見直し、案件ごとの工数と原価を記録する仕組みが必要なら、業務システムの資料を比べて検討する

まずは、次に提出する企画書の決裁者が誰で、何を基準に判断するのかを確認するところから始めてみてください。

参考文献

同じカテゴリの記事を探す

同じタグの記事を探す

同じタグの記事はありません

top