Google Workspaceと連携できるビジネスチャットとは|始め方・無料版との違い・失敗しない選び方

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  • 始め方と無料・有料アカウントの違いがわかる
  • 連携・プラン・外部チャットの設定がわかる
  • 失敗しないスペース設計と選ぶ判断軸がわかる

Google Chat(グーグルチャット)とは、Googleアカウントで使えるメッセージツールで、個人のGoogleアカウントなら無料で、会社ではGoogle Workspaceに含まれるビジネスチャットとして使えます。パソコンではブラウザやGmailの画面から、スマートフォンではアプリから、追加のソフトなしで始められます。一方で、仕事で使うなら「個人アカウントと会社のアカウントで何が違うのか」「Google Workspaceのどのプランで何ができるのか」「社外の取引先とやり取りしても安全か」を先に確認しておく必要があります。この記事では、グーグルチャットの基本と始め方、主な機能、Google Workspaceや外部アプリとの連携、プランの違い、セキュリティ設定、よくある失敗を、Googleの公式ヘルプと公開資料をもとに整理します。

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Q1. Google Chatについて、いまいちばん知りたいことは?

目次

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  1. Google Chatとは|Google Workspaceのビジネスチャットと個人アカウントの違い
  2. Google Chatの始め方|ブラウザ・Gmail・アプリのどこにあるか
  3. Google Chatの主な機能|スペース・スレッド・タスク・Gemini要約
  4. Google Workspace連携と外部アプリ連携|Gmail・ドライブ・Meetなど
  5. 料金プラン|Google Workspaceのプランごとの違い
  6. ビジネスチャットのセキュリティ|外部ユーザーとの連絡と情報漏えい対策
  7. 導入でよくある失敗パターン
  8. 他のビジネスチャットと選ぶときの判断軸
  9. スペース設計と導入の進め方
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ|Google Chat導入前に確認したい4つのこと
  12. 参考文献

Google Chatとは|Google Workspaceのビジネスチャットと個人アカウントの違い

Google Chatとは、Googleアカウントで使えるメッセージツールで、1対1のダイレクトメッセージと、話題ごとにまとめる「スペース」で連絡を取り合えるサービスです。

Googleのヘルプによると、Google Chatは個人のGoogleアカウントまたは有料のGoogle Workspaceアカウントで使え、利用できる機能はログインに使うアカウントの種類によって異なります(Google Chat ヘルプ「Chat アカウントの種類とその違いについて」)。

観点 個人のGoogleアカウント(無料) Google Workspace(有料)
ダイレクトメッセージ・スペースの作成 利用可 利用可
メッセージの編集・削除 利用可 利用可
メッセージのWebhook設定 対象外 利用可
お知らせ用スペース 作成できるのはコラボレーション用のスペースのみ 仕事用・学校用のアカウントで利用可
メッセージ履歴のオン・オフ 本人が切り替え可 組織の設定による
表1:個人アカウントとGoogle Workspaceの主な違い(Google Chat ヘルプ「Chat アカウントの種類とその違いについて」「スペースの詳細」をもとに作成、2026年10月15日確認)

機能の差よりも大きいのは、アカウントを誰が管理するかです。個人のアカウントは本人が管理するため、会社が参加者の追加や停止、履歴の扱いを決められません。業務の連絡に使うと決めた時点で、組織で管理できるGoogle Workspaceのアカウントに切り替えるのが基本です。

Googleアカウントが前提になる点を確認する

Google Chatを使うにはGoogleアカウントが必要です(Google Chat ヘルプ「Google Chat にログインしてアクセスする」)。メールや文書がすでにGoogle Workspaceにそろっている会社には自然な選択肢ですが、会社のメールや文書を別のサービスで運用している場合は、チャットだけのためにGoogle Workspaceを契約するのか、別のビジネスチャットを選ぶのかを先に決める必要があります。

Google Workspaceを使っていない会社や、社内の連絡手段を選び直す会社の場合の一例が、株式会社kubellが提供するChatworkです。商品ページで確認した範囲では、チャットに加えてビデオ通話・音声通話が標準で使え、タスクを管理して、完了すると自動でチャットに通知されます。ファイルをアップロードして、チャット参加メンバーのみで共有することもできます。一方で、フリープランは閲覧できるのが過去40日分、5,000件までのため、履歴を長く残したい場合はプランごとの内容を確認する必要があります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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  • フリープランは過去40日分、5,000件までしか閲覧できない

「スプレッドシートなどGoogleのサービスを導入しており、グループチャットに関連するシートやドキュメントのURLを概要欄に貼り付けて、すばやくアクセスできるようにしています。また、GoogleフォームとChatworkを連携し、フォームで入力した情報をChatworkに飛ばすといった活用も行っています。」

出典: Chatwork導入事例 株式会社モリチュウ(取材2022年9月) https://go.chatwork.com/ja/case/morichu.html

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Google Chatの始め方|ブラウザ・Gmail・アプリのどこにあるか

Google Chatは、Googleアカウントでログインすれば、パソコンのブラウザ、Gmailの画面、スマートフォンのChatアプリのどれからでも使えます。使い始める方法は次の4つです。

  1. ブラウザで使う: ブラウザでchat.google.comを開き、ログインを求められたらGoogleアカウントでログインします。
  2. Gmailの中で使う: Gmailの設定の「チャットと会議」でGoogle Chatを選ぶと、メールの画面の中でチャットを使えます。Gmailの中のChatと単体のChatには同じ機能があり、メールの合間に連絡したいなら前者、チャットだけを使いたいなら後者が向くと案内されています。
  3. スタンドアロンアプリを入れる: Google Chrome用のスタンドアロンアプリをインストールして、専用の窓で使う方法もあります。
  4. スマートフォン・タブレットで使う: Android、iPhone、iPad向けのChatアプリにログインするか、GmailやブラウザでChatを使います。

Gmailの設定の手順は、Gmailを開き、右上の設定アイコンから「すべての設定を表示」を選び、上部の「チャットと会議」で「チャット」の横の項目を切り替えて「変更を保存」を押す流れです(Google Chat ヘルプ「Gmail で Google Chat を使用する」)。仕事用・学校用のアカウントでは、Chatを使えるかどうかが組織の設定によって決まり、Chatが表示されない場合は管理者に問い合わせるよう案内されています。

画面の見かた|ホーム・スペース・ショートカット

Chatの左側のナビゲーションパネルから、新しいチャットの開始、ダイレクトメッセージやスペースの検索、会話の確認ができます。ホームにはすべてのスペースとメッセージが並び、未読だけを表示する切り替えや、スレッドの一覧表示ができます。「ショートカット」には、自分の名前リンクが付けられたメッセージと、スターを付けたメッセージがまとまります。ショートカットの下には、ダイレクトメッセージとスペースが並び、スペースとアプリはセクションごとに整理できます(Google Chat ヘルプ「Google Chat を使用する方法」)。使い始めの段階では、まずホームで未読を確認し、自分宛ての連絡を名前リンクで探す使い方を覚えておくと、連絡の見落としが減ります。

Google Chatの主な機能|スペース・スレッド・タスク・Gemini要約

Google Chatの主な機能は、ダイレクトメッセージ、話題ごとのスペース、スレッド、ファイル共有とタスクの割り当て、そして対象プランでのGeminiによる要約です。

機能 概要 主な利用シーン
ダイレクトメッセージ 1人以上のユーザーにメッセージを送る。会議後の簡単な相談に向く 上司への確認、担当者同士の短い相談
スペース トピックやプロジェクトごとに集まる場。ファイルの共有、メンバーへのタスクの割り当て、アプリの追加ができる 部署・プロジェクトごとの継続的なやり取り
スレッド 任意のメッセージに返信して話題を分け、メインの会話が見づらくなるのを防ぐ 1つのスペースで複数の話題が並行する場合
お知らせ用スペース オーナーや管理者が投稿し、メンバーはリアクションや返信のみできる。作成後に種類は変更できない(仕事用・学校用アカウント) 全社への通知、総務からの連絡
ハドル チャットのメンバーとリアルタイムで話す機能として、Googleの公式ページで案内されている 文字では伝わりにくい相談を短時間で済ませる
Geminiによる要約 既読・未読の会話を要約する。対象のGoogle Workspaceサブスクリプションが必要で、対応言語も限られる 休み明けに未読の多いスペースの要点をつかむ
表2:Google Chatの主な機能(Google Chat ヘルプ「スペースの詳細」「Google Chat のチャットを要約する」、Google Workspace公式ページをもとに作成、2026年10月15日確認。提供状況は時期やプランで変わる場合があります)

スペースは「公開範囲」の設定が要になる

仕事用・学校用のアカウントでは、スペースを組織内のすべてのユーザーまたは対象ユーザーに対して、非公開、検索可能、オープンのいずれかにできます。非公開のスペースは、招待または追加されたメンバーしか参加できず、チームやプロジェクトの話し合いに向いています。検索可能にすると、組織内の人がスペースを見つけて名前と説明を確認でき、許可されていれば参加をリクエストできます。オープンにすると、組織内の人がスペースをブラウジング、プレビューして参加できます(Google Chat ヘルプ「スペースの詳細」)。

スペースとダイレクトメッセージでは、履歴の扱いも異なります。スペースの履歴は、管理者がデフォルトでオンにするか、ユーザーが設定を変えられるかを決めます。同じヘルプでは、名前のないグループのダイレクトメッセージではタスク機能を使えず、共有されたファイルの一覧も見られない点が案内されています。継続して使う場はスペース、短い相談はダイレクトメッセージと分けると、あとから情報を探しやすくなります。

Google Chatは、Gmail、カレンダー、Meet、Googleグループなどと統合でき、Google Workspaceの一部として追加の費用がかからないとGoogleの公式ページで案内されています。

連携の種類 できること 確認したい点
Google Workspace内の連携 Gmailの画面の中でChatを使う、スペースにファイルを共有する、Meetやハドルで話す 社内の資料や予定がGoogle Workspaceに集まっているか
外部アプリとの連携 公式ページでは、Asana、Datadog、GitHub、HubSpot、Jira、Salesforce、ServiceNow、Trello、Workdayなどとの統合が案内されている 自社が使う業務ツールが対応しているか
自社開発の連携 Google Chat APIやApps Scriptでカスタムアプリを作れる。コードなしでアプリを作るAppSheetも案内されている 作る人と運用の担当を決められるか
表3:Google Chatの連携の種類(Google Workspace「Google Chat」公式ページをもとに作成、2026年10月15日確認。対応状況は変わるため、最新情報は公式サイトで確認してください)

連携の効果が大きいのは、社内の資料や予定がGoogle Workspaceに集まっている会社です。ファイルが社内サーバーや別のクラウドストレージに分かれている状態では、Chatの連携機能を活かしきれません。反対に、Google以外のサービスを中心に使っている会社は、外部アプリとの連携の範囲を契約前に確認しておくと、二重入力や連絡の取りこぼしを避けられます。

Google以外のビジネスチャットを使う会社でも、Googleのサービスと併用している例はあります。先ほど引用したChatworkの導入事例では、スプレッドシートなどGoogleのサービスと併用し、GoogleフォームとChatworkを連携させる使い方が紹介されています。どのチャットを選ぶ場合でも、自社が使っているファイル管理やフォームなどのツールと、どうつなぐかを確認することが大切です。

料金プラン|Google Workspaceのプランごとの違い

Google Chatは単体では販売されておらず、法人ではGoogle Workspaceの各プランに含まれる形で使います。チャットの利用自体は全プランで可能で、AI要約、外部とのスペース、容量などがプランによって異なります。

Google Workspaceの公式料金ページには、Starter、Standard、Plus、Enterpriseのプランが案内されており、Starter、Standard、Plusは最大300ユーザーまでの購入が対象です。月額料金は割引や改定で変わるため、本記事では具体的な金額は記載せず、プランを選ぶ判断軸に絞って整理します。

項目 Starter Standard Plus Enterprise
Chatでのメッセージのやり取り 利用可 利用可 利用可 利用可
Gemini in Chat(検索・要約・翻訳) 対象外 利用可 利用可 利用可
外部ユーザーが参加するスペース・グループDM(管理者が許可した場合) 対象エディションに記載なし 対象 対象 対象
データ損失防止(DLP) 案内なし 案内なし 案内なし 利用可
ストレージ(ユーザーあたりのプール) 30GB 2TB 5TB 5TBに加え追加も可能
Meetの参加人数(上限) 100人 150人(録画対応) 500人 1,000人
表4:Google Workspaceのプラン別の主な違い(Google Workspace公式料金ページと管理者ヘルプ「外部とのチャットおよびスペースのチャット オプションを管理する」をもとに作成、2026年10月15日確認。最新情報は公式サイトで確認してください)

表のとおり、チャットのやり取りそのものはどのプランでも変わりません。プランの差が出るのは、AIで会話を要約したいか、社外の取引先が参加するスペースを作りたいか、機密情報の送信を防ぎたいか、ファイルをどれだけ保存するかといった、チャットの周辺の使い方です。社員数が少なく、社外とのやり取りも限られるなら下位プランで足りる場合があり、取引先との共同のスペースを作りたいならStandard以上が候補になります。契約形態によってはプランを混在させる条件がある場合もあるため、導入前に公式サポートや販売代理店に確認してください。

ビジネスチャットのセキュリティ|外部ユーザーとの連絡と情報漏えい対策

Google Chatのセキュリティは、管理者が外部チャットの許可範囲を決める設定と、スペースの公開範囲、利用者への運用ルールの3つで守ります。チャットは手軽なぶん、誤った相手への送信や社外ユーザーの招待ミスが起きやすいツールです。

外部チャットは管理者の設定で決まる

Google Workspaceの管理者は、組織外のユーザーとのチャットをどう許可するかを管理コンソールで設定します。「アプリ」の「Google Workspace」から「Google Chat」を開き、「外部チャットの設定」で「ユーザーに組織外へのメッセージの送信を許可する」をオンまたはオフにします。オンにする場合は、許可リストに登録したドメインに対してのみ許可する選択や、よく知っている連絡先からの招待を自動で承認する選択ができます。設定は部門やチームごとに分けて適用することもできます(Google Workspace 管理者ヘルプ「外部とのチャットおよびスペースのチャット オプションを管理する」)。

運用の面で押さえておきたい点が3つあります。1つ目は、外部チャットをオフにしても、すでに作られたメッセージやスペースは削除されないことです。外部のメンバーを外したいときは、そのメンバーをスペースから削除する必要があります。2つ目は、外部ユーザーが参加するスペースやグループDMを作れる設定は、Business Standard、Business Plus、Enterpriseなどの対象エディションに限られることです。3つ目は、組織外のユーザーが始めたチャットは、イベントの詳細がログに記録されて管理者が発生を確認できる一方、管理者がそのチャットの内容を読めるわけではないことです。

機密情報の送信を防ぐ仕組みと、利用者のルール

Googleの公式ページでは、リアルタイムのデータ損失防止(DLP)機能で機密情報の共有を防止できると案内されています。料金ページでは、DLPはEnterpriseの機能として掲載されています。DLPを使えないプランでは、ルールと人で補う必要があります。

総務省の「テレワークセキュリティガイドライン(第5版)」は、情報資産を守るには「ルール」「人」「技術」のバランスがとれた対策を実施し、全体のレベルを落とさないことが重要だとしています(総務省「テレワークセキュリティガイドライン(第5版)」2021年5月、2026年10月15日確認)。Google Chatに当てはめると、次のように整理できます。

観点 対策の例 誰が決めるか
ルール 機密情報はチャットに直接貼らず、アクセス権を絞ったリンクで共有する。社外とのスペースで扱ってよい情報を決める 情報システム担当・各部門
技術 外部チャットの許可範囲を許可リストで絞る。対象プランではDLPを使う Google Workspaceの管理者
人 送信前に宛先のスペースと参加者を確認する習慣を、研修や周知で伝える 利用者全員
表5:Google Chatのセキュリティ対策の整理(総務省「テレワークセキュリティガイドライン(第5版)」の考え方をもとに作成。具体的な対策は自社の状況に合わせて決めてください)

アカウント自体を守る面では、2段階認証を必須にするなど、ログインの管理も運用ルールに含めておきましょう。複数の業務サービスへのログインをまとめて管理する考え方は、シングルサインオンとは?仕組み・業界別導入ポイント・失敗パターンを解説で整理しています。なお、本記事の内容は一般的な留意点の紹介であり、個別の法的判断やセキュリティ対策の要否については、専門家や社内のセキュリティ担当者に確認することをおすすめします。

導入でよくある失敗パターン

Google Chatの導入でつまずく原因の多くは、機能ではなく運用ルールの不足です。個人アカウントでの業務利用、スペースの乱立、重要連絡の埋没、連絡と依頼・期限の管理が分かれることの4つが代表的なパターンです。

失敗パターン Before(よくある状態) After(改善の方向)
個人アカウントで業務を始める 社員が個人のアカウントで始め、退職後も業務のやり取りが本人のアカウントに残る 業務利用は組織のアカウントに限定し、退職・異動時の手順を決める
スペースが乱立する 誰でも自由にスペースを作り、似た名前のスペースが並ぶ 命名ルールと作成の単位(部署・案件・全社)を決め、使われないスペースを定期的に整理する
重要な連絡が流れて埋もれる 全社通知も雑談も同じスペースに投稿され、読まれない 全社通知はお知らせ用スペースに分け、返信不要の連絡と区別する
連絡と依頼・期限の管理が分かれる 連絡はチャット、依頼の期限は別の表やメールと、管理場所がばらばらになる スペースのタスク機能など、依頼と期限をチャットの中で追える形を決める
表6:Google Chat導入時の失敗パターンと改善の方向

とくに見落とされやすいのが、最後の「連絡と依頼・期限の管理が分かれる」パターンです。連絡のスピードが上がるほど、チャットの外にある依頼の管理表との差が目立ち、「誰がいつまでに何をするのか」を確認するための連絡が増えてしまいます。Google Chatにもスペースのメンバーにタスクを割り当てる機能がありますが、これを使うかどうか、使わないなら依頼と期限をどこで追うかを、導入時に決めておく必要があります。自社の状況を、次のチェックで確認してみましょう。

社内チャットの運用、今のやり方で大丈夫?セルフチェック

当てはまるものを選んでください(登録不要)

他のビジネスチャットと選ぶときの判断軸

ビジネスチャットは、機能の数ではなく、社員が毎日使う業務ツールとの相性と、社外とのやり取りの多さで選ぶのが基本です。Google Chatを軸に考えるときに確認できる点と、他のチャットと比べるときの見方を整理します。

判断軸 Google Chatで確認できること 他のチャットと比べるときの見方
業務ツールとの相性 Googleアカウントが必要。Gmail・ドライブ・Meetとの統合が前提 自社が毎日使うメール・文書のツールとつながるか
社外とのやり取り 管理者が外部チャットの可否と許可ドメインを設定。外部参加のスペースはStandard以上 取引先を招く手順と、社内の管理の手間はどちらが小さいか
依頼と期限の管理 スペースのメンバーにタスクを割り当てられる タスクの完了がチャットに通知されるなど、追いかけやすい形か(Chatworkは完了時に自動でチャットへ通知)
通話 ハドルやMeetで話せる ビデオ通話・音声通話が標準で使えるか(Chatworkは標準で利用可)
履歴の残し方 Workspaceでは組織の設定で履歴の扱いが決まる 無料や下位プランの閲覧期間・件数の制限(Chatworkのフリープランは過去40日分・5,000件まで)
AIによる支援 Standard以上でGeminiによる要約・検索・翻訳 要約・翻訳を使うプランの範囲と、対応言語
表7:ビジネスチャットを選ぶときの判断軸(Googleの公式ヘルプ・公式ページと、ビジネスコンシェルジュのChatwork商品ページで確認した事実のみで作成、2026年10月15日確認。優劣を示すものではありません)

判断に迷ったときは、「社員が毎日いちばん長く開いている業務ツールは何か」から考えると整理しやすくなります。ビジネスチャットの種類や選び方を広く知りたい場合は、社外連絡にも使えるビジネスチャットとは|機能・料金プラン・導入の流れを解説や、ビジネスチャットおすすめ13選を徹底比較!|無料で使えるツールや仕事で役立つ機能を搭載したものもも参考になります。

スペース設計と導入の進め方

Google Chatを定着させるには、全社一斉に切り替えるより、スペースの設計ルールを決めてから小さなチームで試し、改善してから広げる進め方が確実です。

競合する解説記事の多くは操作の手順を中心に紹介していますが、実際の運用で差が出るのは、スペースをどの単位で作り、誰に公開し、いつ閉じるかという設計です。次の表は、中小企業で使いやすいスペースの分け方の一例です。

スペースの種類 公開範囲の目安 命名の例 見直しのタイミング
全社お知らせ 全員参加、投稿は管理者のみ(お知らせ用) 【全社】お知らせ 年1回、投稿者の範囲を確認
部署 部署メンバーのみ(非公開) 【営業部】連絡 異動・組織変更のたび
案件・プロジェクト 関係者のみ(非公開) 【案件】取引先名_内容 案件終了時に閉じる
相談窓口 組織内で検索可能にする 【相談】IT・PCの困りごと よくある質問をまとめて掲示する
表8:スペース設計ルールの例(自社の組織構成に合わせて調整してください)

段階的に広げる4つのステップ

1つ目は、現在の連絡経路の洗い出しです。メール、電話、別のチャットツール、紙の回覧など、部署ごとの連絡手段を一覧にすると、チャットに置き換える連絡と、そのまま残す連絡を切り分けやすくなります。社外とのやり取りは相手の環境に左右されるため、まずは社内連絡から移行するのが現実的です。

2つ目は、試験導入するチームの選定です。日常的に連絡が多く、新しいツールへの抵抗が比較的少ないチームで先に運用を始め、スペースの作り方や通知の設定で困った点を集めます。3つ目は、そこで得た知見をもとにした運用ルールの文書化です。どの連絡をチャットに切り替えるか、依頼と期限をどこで追うか、社外ユーザーを招待できる範囲、退職・異動時の手順など、判断に迷いやすい項目を先に決めておきます。4つ目は、全社展開後の定期的な振り返りです。使われていないスペースが残っていないかを数か月ごとに確認し、業務の変化に合わせて設計ルールを更新します。

この4つのうち、3つ目の「依頼と期限をどこで追うか」は、あとから変えると利用者の習慣を直すことになるため、試験導入の段階で決めておくと手戻りが少なくなります。Google Chatのタスク機能で足りるのか、タスクの完了通知まで含めて別のビジネスチャットも比べるのかを、試験導入のチームで実際に使って判断しましょう。比べる候補の資料を先に取り寄せておくと、試験導入の期間中に確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. Google Chatは無料で使えますか?

A. 個人のGoogleアカウントがあれば無料で使えます。ただし、お知らせ用スペースやWebhookの設定は個人アカウントでは使えず、会社としてアカウントを管理することもできません。業務で継続的に使う場合はGoogle Workspaceの有料プランを検討してください。

Q2. Google Chatのやり方(始め方)を教えてください。

A. Googleアカウントを用意し、ブラウザでchat.google.comを開いてログインします。Gmailの設定で「チャットと会議」からGoogle Chatをオンにすれば、Gmailの画面の中でも使えます。スマートフォンではChatアプリをインストールし、同じアカウントでログインします。

Q3. Googleのチャットとは何ですか?

A. Googleが提供するメッセージツールで、1対1のダイレクトメッセージと、話題やプロジェクトごとにまとめる「スペース」で連絡を取り合えます。個人のアカウントでも使え、会社ではGoogle Workspaceに含まれるビジネスチャットとして使います。

Q4. Google Chatはどこにありますか?

A. ブラウザではchat.google.com、Gmailでは設定でChatをオンにした画面の左側、スマートフォンではChatアプリから使えます。仕事用・学校用のアカウントでChatが表示されない場合は、組織の設定が原因のことがあるため、管理者に問い合わせてください。

Q5. どのプランならGeminiでチャットを要約できますか?

A. Google Workspaceの公式料金ページでは、チャットの検索・要約・翻訳を行うGemini in ChatはStandard以上のプランで利用できると案内されています(2026年10月15日時点)。提供範囲や対応言語は変わることがあるため、契約前に公式サイトで確認してください。

Q6. 社外の取引先ともGoogle Chatでやり取りできますか?

A. 管理者が外部チャットを許可していれば、組織外のユーザーとメッセージをやり取りできます。外部ユーザーが参加するスペースやグループDMを作れるのは、Business Standard以上などの対象エディションです。許可するドメインを絞り、社外とのスペースで扱ってよい情報を運用ルールで決めておきましょう。

まとめ|Google Chat導入前に確認したい4つのこと

Google Chatは、Googleアカウントがあればすぐに始められるメッセージツールで、Google Workspaceを使う会社にとっては追加のログインなしで使える手軽なビジネスチャットです。導入を検討する際は、次の4点を順に確認しておくと進めやすくなります。

  1. 業務利用は個人アカウントではなく、組織で管理できるGoogle Workspaceのアカウントで行う
  2. 始め方とスペースの単位・公開範囲を決め、プランはAI要約・外部とのスペース・容量など、チャット以外の使い方から選ぶ
  3. 外部チャットの許可範囲、履歴、DLPの要否を、管理者の設定と運用ルールの両面で決める
  4. Googleアカウントを前提にしにくい場合や、依頼と期限の管理を重視する場合は、Chatworkなどビジネスチャットの資料を取り寄せて比較検討する

チャットは連絡を速くするための道具であり、社内の情報共有全体を1つで解決するものではありません。自社の業務のうち何をチャットに任せ、何を別の仕組みで残すのかを整理したうえで、ツールを選んでいきましょう。

参考文献

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