名刺の渡し方の基本マナーとは?順番・同時交換・オンライン交換と受け取った名刺の管理方法
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- 対面での名刺の渡し方の手順と、渡す順番・同時交換のやり方がわかる
- QRコードやURLを使ったオンライン名刺交換の方法と、よくあるマナー違反を確認できる
- 受け取った名刺を手作業とデータ化で管理する違いと、社内で生かす考え方を押さえられる
初めての商談や取引先への訪問で、多くの人が最初に緊張するのが名刺交換です。「どちらから先に渡すのか」「両手で渡すのか片手でよいのか」「相手と同時に出してしまったらどうするのか」など、細かい点で迷った経験のある方も多いのではないでしょうか。最近はWeb会議での商談も増え、画面越しにどう名刺を渡せばよいのかという新しい悩みも生まれています。この記事では、対面での名刺の渡し方の手順と順番、オンラインでの名刺交換の方法、よくあるマナー違反、そして受け取った名刺を仕事に生かす管理方法までを、新人の方にもわかるように整理します。
名刺交換の気がかりを診断
Q1. 名刺交換で一番気になっていることはどれですか?
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名刺交換は受け取ってからが本番|名刺を生かす名刺管理ソフトの比較
名刺交換のマナーを身につけたら、次に考えたいのは受け取った名刺をどう生かすかです。丁寧に交換した名刺も、机の引き出しにしまったままでは、次の連絡や社内での情報共有に使えません。担当者が異動したときに誰がどの会社と接点を持っていたのかわからなくなる、同じ取引先に別々の社員が重ねて連絡してしまう、といった問題は、名刺が個人の手元だけにあることから起こります。
こうした問題を減らす方法の一つが、名刺をスキャンしてデータ化し、社内で共有できる名刺管理ソフトです。下の表は、お名前.comビジネスコンシェルジュの名刺管理ソフト比較記事で紹介しているサービスのうち、代表的なものの特徴を整理したものです。
| サービス名(提供会社) | 主な特徴 | 導入前に確認したい点 |
|---|---|---|
| Sansan(Sansan株式会社) | 名刺情報に加え、電話・メール・面会などの接触履歴を記録できる。人事異動の情報も通知される | フォロー機能は限定的 |
| 名刺管理SKYPCE(Sky株式会社) | 高いデータ化精度と、企業データベースを活用した情報の補完に対応 | 利用料金は非公開のため問い合わせが必要 |
| ホットプロファイル(株式会社ハンモック) | 名刺管理に営業支援(SFA)やマーケティング(MA)の機能を統合した総合型 | 既存の営業支援システムと機能が重なる可能性がある |
| Eight(Sansan株式会社) | 無料で使える名刺アプリ。QRコードやURLでのデジタル名刺交換にも対応 | 撮影した名刺の反映に時間がかかる場合がある |
表の内容は比較記事の掲載情報をもとに要約したものです。機能や料金は変わることがあるため、検討の際は各社の最新の資料で確認してください。比較記事では、ここで挙げたサービスを含む11の名刺管理ソフトを、名刺管理特化型・総合型・無料で使えるものに分けて紹介しています。
名刺の渡し方の基本マナー|対面編
対面での名刺の渡し方の基本は、立ち上がって相手の正面に立ち、社名と名前を名乗りながら、相手が読める向きで両手で差し出すことです。名刺はその人の顔ともいわれ、渡し方ひとつで第一印象が変わります。ここでは準備から受け取りまでを順番に確認します。
名刺を渡す前の準備
名刺は財布や定期入れではなく、名刺入れに入れて持ち歩きます。枚数は余裕をもって補充し、角が折れたものや汚れたものは入れないようにしましょう。訪問先に着く前に、上着の内ポケットやかばんのすぐ取り出せる場所に名刺入れを移しておくと、交換の場面で慌てずに済みます。
名刺の渡し方の手順
- 座っている場合は立ち上がり、テーブルなどをはさまずに相手の正面に立つ。
- 名刺入れから名刺を取り出し、名刺入れを台にするようにして、相手から文字が読める向きで持つ。
- 「株式会社〇〇の〇〇と申します。よろしくお願いいたします」と社名と名前を名乗る。
- 軽くお辞儀をしながら、両手で胸の高さに名刺を差し出す。社名やロゴ、名前に指がかからないよう、名刺の端を持つ。
- 相手が受け取ったら手を離し、相手の名刺を受け取る。
名刺を渡す順番
名刺は目下の人から目上の人へ、訪問した側から訪問を受けた側へ先に渡すのが基本です。取引先を訪ねた場合は、こちらから先に差し出します。複数人どうしで交換する場合は、役職の高い人どうしから始め、順に交換していきます。上司と同行しているときは、上司が交換を終えてから自分が交換するようにしましょう。
相手と同時に差し出したときの交換方法
相手と同時に名刺を出してしまったときは、右手で自分の名刺を差し出し、左手に持った名刺入れで相手の名刺を受け取ります(同時交換)。受け取ったらすぐに右手を添えて両手で持ちます。このとき、自分の名刺を相手の名刺より少し低い位置で差し出すと、へりくだる気持ちが伝わります。
名刺の受け取り方と受け取った後
名刺は「頂戴いたします」と言って両手で受け取り、社名や名前を確認します。読み方がわからない名前はその場で「何とお読みすればよろしいでしょうか」と尋ねて構いません。相手に先に名刺を差し出されたときは、受け取ったあとに「申し遅れました」と一言添えてから、自分の社名と名前を名乗って名刺を渡しましょう。商談中は、受け取った名刺を名刺入れの上に載せてテーブルの左側に置きます。相手が複数いる場合は、座っている席順に合わせて並べると名前を間違えにくくなります。名刺は商談が終わるまで出したままにし、席を立つ前に丁寧に名刺入れにしまいます。
名刺の渡し方|オンライン名刺交換編
Web会議での名刺交換は、QRコードやURLでデジタル名刺を渡す方法と、会議の前後にメールやチャットで名刺情報を送る方法が一般的です。紙の名刺を画面に映しても相手は情報を保存しにくいため、データで渡せる形を用意しておくのがポイントです。
| 方法 | やり方 | 注意したい点 |
|---|---|---|
| QRコードをカメラにかざす | 名刺アプリのQRコードをスマートフォンに表示し、会議中にカメラの前にかざして読み取ってもらう | バーチャル背景だと映りにくいことがある。画面を明るくし、ピントが合う距離を探す |
| バーチャル背景にQRコードを入れる | 名刺のQRコードや社名・名前を入れた背景画像を使い、相手に撮影・読み取りしてもらう | 話している間に顔や体でQRコードが隠れない位置に配置する |
| URLやデータを事前・事後に送る | デジタル名刺のURLや名刺画像を、会議の招待メールやチャットで送る | 会議の冒頭で「先ほどお送りした名刺の〇〇です」と口頭でも名乗る |
オンラインでも、名乗りの基本は対面と変わりません。会議の冒頭で画面に向かって軽く会釈し、社名と名前をはっきり伝えましょう。相手がデジタル名刺を使っていない場合もあるため、URLを送るときはアプリの登録をしなくても見られるかを確認しておくと親切です。会議のあとにお礼のメールを送り、署名欄に連絡先をそろえておけば、名刺代わりの情報として相手の手元に残ります。
名刺交換でよくあるマナー違反
名刺交換でのマナー違反は、座ったままやテーブル越しに渡す、片手で受け取る、受け取った名刺を雑に扱う、の3つに大きく分けられます。悪気がなくても相手に失礼な印象を与えやすいものを、正しい対応とあわせて表にまとめました。
| よくあるマナー違反 | 相手に与える印象 | 正しい対応 |
|---|---|---|
| 座ったまま、テーブル越しに渡す | 横着で、相手を軽んじているように見える | 立ち上がり、テーブルを回り込んで相手の正面で渡す |
| 財布やポケットから直接名刺を出す | 名刺を大切にしていない印象になる | 名刺入れから出し、名刺入れを台にして渡す |
| 片手で受け取る、文字に指をかける | 相手の名刺を粗末に扱っているように見える | 両手で端を持ち、社名や名前を隠さない |
| 受け取った名刺にその場でメモを書く | 目の前で名刺を汚される不快感を与える | メモは手帳などにとり、名刺への記入は相手と別れてから行う |
| 受け取った名刺をすぐにしまう、置き忘れる | 相手に関心がないように見える | 商談中はテーブルに置き、終わったら忘れずに名刺入れにしまう |
| 名刺を切らしていた | 準備不足の印象になる | 「あいにく名刺を切らしておりまして」とお詫びし、後日郵送するかメールで連絡先を伝える |
マナーは「相手を大切に扱っている」ことを形で示すためのものです。細かな作法を完璧に覚えていなくても、相手の名刺を丁寧に扱い、はっきり名乗ることを意識すれば、大きく失礼になることはありません。
受け取った名刺の管理方法(手作業とDXの違い)
受け取った名刺の管理方法は、名刺ホルダーなどで紙のまま整理する手作業と、スキャンしてデータ化し社内で共有するデジタル管理の2つに分けられます。枚数が少ないうちは手作業でも困りませんが、名刺が増えるほど、探す手間や共有のしにくさが目立ってきます。
| 比較の観点 | 手作業(紙のまま整理) | 名刺管理ソフト(データ化) |
|---|---|---|
| 探しやすさ | 五十音順や会社別に並べても、枚数が増えると探すのに時間がかかる | 社名や名前、役職などで検索できる |
| 社内での共有 | 名刺を持っている本人しか情報を使えない | 権限を設定して、部署や会社全体で共有できる |
| 異動・退職のとき | 引き継ぎ漏れで、取引先との接点が失われやすい | データが社内に残るため、後任が経緯を把握しやすい |
| 情報の更新 | 相手の異動や昇進に気づきにくい | 新しい名刺の登録や、人事異動情報の通知で更新しやすいものがある |
| 費用 | 名刺ホルダーや収納代程度 | 無料のアプリから月額制の法人向けサービスまで幅がある |
どちらの方法でも気をつけたいのが、名刺が個人情報だという点です。個人情報保護委員会のQ&Aでは、従業者が私的にだけ使う名刺は会社の個人情報データベース等には当たらない一方、会社の業務に使う場合は該当し得ると整理されています。名刺をデータ化して社内で共有するなら、誰が閲覧・編集できるかの権限設定や、不要になったデータの削除など、安全管理のルールもあわせて決めておきましょう。
名刺交換で得た人とのつながりを、営業担当者ひとりの財産で終わらせず、会社の資産として生かすのが名刺管理のDXです。受け取った名刺を社内で共有し、商談の履歴とあわせて管理できる仕組みを検討している方は、次の比較記事を参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 名刺はどちらから先に渡すのがマナーですか?
A. 目下の人から目上の人へ、訪問した側から訪問を受けた側へ先に渡すのが基本です。取引先を訪ねた場合は、こちらから先に名乗って差し出しましょう。
Q. 名刺は両手で渡すべきですか?片手でもよいですか?
A. 基本は両手で、胸の高さに差し出します。相手と同時に交換する場合は、右手で自分の名刺を差し出し、左手に持った名刺入れで相手の名刺を受け取ります。受け取ったらすぐに両手で持ち直しましょう。
Q. 上司と一緒に訪問したときの名刺交換の順番は?
A. 役職の高い人どうしから交換を始めます。上司が相手と交換を終えてから、自分が交換するようにしましょう。
Q. 受け取った名刺は商談中どこに置けばよいですか?
A. 名刺入れの上に載せて、テーブルの左側に置きます。相手が複数いる場合は、座っている席順に合わせて並べると名前を間違えにくくなります。
Q. オンライン会議ではどうやって名刺交換をすればよいですか?
A. 名刺アプリのQRコードをカメラにかざす、バーチャル背景にQRコードを入れる、デジタル名刺のURLを会議の前後にメールやチャットで送る、といった方法があります。会議の冒頭では口頭でも社名と名前を名乗りましょう。
Q. 受け取った名刺はどう管理すればよいですか?
A. 枚数が少なければ名刺ホルダーでの整理でも対応できますが、社内で共有したり検索したりするなら名刺管理ソフトでデータ化する方法が便利です。名刺は個人情報にあたるため、閲覧権限などの管理ルールもあわせて決めておきましょう。
まとめ
名刺の渡し方は、相手を大切に扱う気持ちを形にしたものです。基本の手順と順番を押さえておけば、初めての名刺交換でも落ち着いて対応できます。最後に、この記事のポイントを整理します。
- 対面では立ち上がって相手の正面に立ち、社名と名前を名乗りながら、相手が読める向きで両手で差し出す。
- 名刺は目下から目上へ、訪問した側から先に渡す。同時に出したときは右手で渡し、左手の名刺入れで受け取る。
- オンラインでは、QRコードやURLを使ったデジタル名刺で交換し、口頭でも名乗る。
- 座ったままやテーブル越しに渡す、片手で受け取る、名刺に書き込むといったマナー違反に気をつける。
- 受け取った名刺はデータ化して社内で共有すると、人とのつながりを会社の資産として生かせる。
参考文献
- 個人情報保護委員会「「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」に関するQ&A」
- 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」