コロケーションとは|仕組みと費用相場

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  • コロケーションの意味とクラウドとの違いがわかる
  • 提供形態と導入メリットがわかる
  • 費用相場とよくある失敗パターンがわかる

自社サーバーを社内に置いたままでは、電源や空調、セキュリティの維持に多くのコストと手間がかかります。コロケーションを使えば、こうした設備を外部の専用施設に委託できます。本記事では、コロケーションの意味・費用相場・メリットを解説します。

目次

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  1. コロケーションとは
  2. コロケーションの提供形態
  3. 導入で得られるメリット
  4. 費用相場と業界別の活用
  5. ハウジングとの違い、ホスティングとの違い
  6. コロケーション導入でよくある失敗パターン3つ
  7. コロケーション施設を選定する際の確認ポイント
  8. 導入検討から移行完了までの進め方
  9. 契約前に確認しておきたいSLA・契約条件
  10. セキュリティ対策と第三者認証の確認
  11. よくある質問(FAQ)
  12. まとめ|今日からできる3つのこと

コロケーションとは

コロケーションとは、企業が自社で用意したサーバーやネットワーク機器を、通信事業者やデータセンター事業者が運営する専用施設に設置し、電源・ネットワーク回線・空調・セキュリティといった設備を借りて運用するサービスを指します。サーバー機器自体は自社が所有・管理し、設置場所と周辺設備だけを借りる点が、機器自体をクラウド事業者から借りるクラウドサービスとの大きな違いです。

コロケーションの提供形態

ラック単位、フロア単位、専用エリア(プライベートスイート)という3タイプが、コロケーションの代表的な提供形態です。ラック単位は最小規模から始められ、フロア単位や専用エリアは機器の台数が多い企業や、他社と設置スペースを分けたい企業に向いています。

導入で得られるメリット

電源の冗長化、24時間体制の空調管理、複数キャリアとの接続、物理的セキュリティという高度な環境を外部に委託できる点が、コロケーション導入の主なメリットです。自社でこれらの設備をすべて維持するのは大きな投資負担になるため、専門施設に委託することでコストと信頼性のバランスを取りやすくなります。

コロケーションは、自社所有のサーバーを設置する場所として専用施設を借りる選択肢ですが、これから新規にサーバーを持つ企業や、既存システムの一部だけを外部化したい企業にとっては、機器ごと事業者から借りるレンタルサーバーのほうが初期投資を抑えて早く始められる場合があります。自社の要件(性能・カスタマイズの自由度をどこまで求めるか、初期費用をどこまで抑えたいか)に応じて、コロケーションとレンタルサーバーのどちらが適しているかを比較検討しておくことが、サーバー運用の選択を誤らないうえで役立ちます。

費用相場と業界別の活用

費用はラック単位の契約であれば月額数万円程度から、専用エリアを借りる場合は月額数十万円規模になることが一般的です。業界別では、金融業はBCP対応、EC・小売業はアクセス集中への対応、製造業はIoTデータの集約先として活用されています。

ハウジングとの違い、ホスティングとの違い

コロケーションは「ハウジング」とほぼ同義で使われる一方、機器自体を事業者から借りる「ホスティング」やクラウドサービスとは、自社が何を所有し何を借りるかという点で明確に異なります。

コロケーションとハウジングは、いずれも自社所有のサーバーを外部の施設に設置し、電源・回線・空調などの環境だけを借りるサービスを指す言葉として、実務上ほぼ同じ意味で使われています。事業者によって呼び方が異なるだけで、契約内容や提供される設備に本質的な違いはないケースがほとんどです。一方、ホスティングは、サーバー機器そのものを事業者が用意し、企業はその機器の一部または全部を借りて利用する形態を指します。自社で機器を購入・保守する必要がないため初期費用を抑えやすい一方、機器の性能やカスタマイズの自由度はコロケーションに比べて制限される傾向があります。クラウドサービスはさらに進んで、物理的な機器の存在を意識せずに、必要な分だけコンピューティングリソースを利用できる形態です。自社で機器を保有し、性能やセキュリティ要件を細かくコントロールしたい企業はコロケーション、初期投資を抑えて素早く始めたい企業はホスティングやクラウドサービスを選ぶ傾向があり、自社の要件に応じてこれらを使い分ける、あるいは組み合わせるハイブリッドな運用も広がっています。

コロケーション導入でよくある失敗パターン3つ

必要なラック数を見誤る、契約時にネットワーク回線の冗長性を確認しない、保管データの管理方法を決めずに移行するという3つが、コロケーション導入でよく見られる失敗の典型です。

失敗パターン1:必要なラック数を見誤る。将来の機器増設を想定せず契約し、後から拡張コストがかさむケースです。中長期的な機器の増減を見込んで契約することが回避策になります。

失敗パターン2:契約時にネットワーク回線の冗長性を確認しない。回線障害時に業務が停止するケースです。複数キャリアとの接続状況を事前に確認することが回避策になります。

失敗パターン3:保管データの管理方法を決めずに移行する。物理的な設備は整っても、中の文書データが整理されず検索性が落ちるケースです。移行前にデータの整理・管理方針を決めておくことが回避策になります。

コロケーション施設を選定する際の確認ポイント

コロケーション施設を選ぶ際は、耐震性・災害対策といった立地面の安全性に加えて、入退室管理の厳格さ、サポート体制の対応範囲を確認しておくことが、長期的に安心して利用できるかどうかを左右します。

データセンターの立地は、地震・洪水などの自然災害リスクが低いエリアかどうか、建物自体の免震・耐震構造がどの程度整っているかを確認することが基本です。重要なシステムを預ける施設であるほど、単一の災害でサービス全体が停止するリスクを避けるため、遠隔地に複数の拠点を持つ事業者を選ぶという考え方も広がっています。入退室管理については、生体認証やICカードによる多段階の認証、24時間の有人監視といった体制が整っているかを確認し、自社の機器に対して不正なアクセスがされにくい環境かを見極める必要があります。また、機器のトラブルが発生した際に、現地スタッフが代理で対応してくれるリモートハンズサービスの有無や対応時間帯、追加費用の発生条件も、契約前に確認しておきたいポイントです。特に自社に常駐の情報システム担当者が少ない企業ほど、施設側のサポート体制がどこまでカバーしてくれるかが、実際の運用負荷に直結します。複数の候補施設を比較する際は、価格だけでなく、これらの安全性・サポート体制の観点も含めて総合的に判断することが望まれます。

導入検討から移行完了までの進め方

コロケーションの導入は、要件整理、施設選定・現地見学、契約、機器の搬入・設置、通信テスト、本番移行という流れで進めるのが一般的です。各段階で確認すべき点を事前に押さえておくことで、移行時のトラブルや想定外の追加費用を避けやすくなります。

最初の要件整理では、現在使用しているサーバーやネットワーク機器の台数・サイズ・消費電力を洗い出し、必要なラックスペースと電源容量を見積もります。このとき、既存機器だけでなく、今後1年から数年程度の増設計画も合わせて検討しておくと、後からラックを追加契約する手間や、離れた場所に機器が分散してしまう事態を防ぎやすくなります。次に施設選定では、複数の候補施設について、立地の災害リスク、電源・回線の冗長構成、入退室管理の水準、サポート体制を比較します。可能であれば実際に現地を見学し、サーバールームの温度・湿度管理の状況や、ラックの配線状況、施設スタッフの対応の丁寧さなども確認しておくと、書類上のスペックだけでは分からない運用のしやすさを判断できます。契約段階では、月額費用に含まれる範囲(電源容量の上限、回線帯域、入退室回数など)と、超過した場合の追加費用の条件を細かく確認することが重要です。契約後は、機器の搬入スケジュールを施設側と調整し、既存のネットワーク環境からコロケーション先への回線切り替えを計画します。切り替え時には、旧環境と新環境を一定期間並行稼働させ、通信テストや負荷テストを行ってから、業務影響の少ない時間帯に本番移行を行う進め方が、リスクを抑える上で有効です。移行後も、当面は監視体制を強化し、想定外の通信遅延や機器トラブルが発生していないかを確認する期間を設けることが望ましいでしょう。

契約前に確認しておきたいSLA・契約条件

稼働率保証(SLA)の内容、障害発生時の連絡フロー、契約期間と解約条件という3点は、コロケーション施設と契約する前に必ず確認しておきたいポイントです。これらはカタログ上のスペックだけでは分かりにくく、契約書や重要事項説明の中で個別に確認する必要があります。

SLAでは、電源供給・空調・ネットワーク接続それぞれについて、どの程度の稼働率が保証されているか、保証を下回った場合にどのような補償(利用料の一部返金など)が受けられるかを確認します。稼働率の数値だけでなく、計画停電やメンテナンスの際の事前通知期間、通知の方法(メール・電話など)も合わせて確認しておくと、業務への影響を事前に見込みやすくなります。障害発生時の連絡フローについては、施設側からの一次連絡がどの部署・どの手段で届くのか、自社側の窓口担当者を誰にするのかを事前に取り決めておくことが重要です。特に夜間・休日に障害が発生した場合の対応体制(24時間365日の有人監視があるか、緊急連絡先が機能しているか)は、事業継続の観点から必ず確認すべき項目です。契約期間と解約条件については、最低契約期間の有無、中途解約時の違約金の計算方法、契約更新のタイミングと更新拒否の通知期限を確認しておきます。事業拡大や縮小によって必要なラック数が変わる可能性がある企業は、契約期間中にラックの増減が柔軟にできるか、その際の費用体系がどうなるかも合わせて確認しておくと、将来的な契約変更をスムーズに進めやすくなります。こうした契約条件は、担当者が異動した後も参照できるよう、社内で文書として整理・保管しておくことも忘れないようにしましょう。

セキュリティ対策と第三者認証の確認

物理的な入退室管理に加えて、情報セキュリティマネジメントに関する第三者認証の取得状況を確認することが、コロケーション施設選定における重要な判断材料になります。自社の機器やデータを外部施設に預ける以上、施設側の運用体制がどの程度客観的に評価されているかを把握しておく必要があります。

データセンター事業者の中には、情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格や、クラウドサービスのセキュリティに特化した認証を取得している事業者があります。こうした認証は、施設の物理的セキュリティだけでなく、従業員の教育体制、アクセス権限の管理方法、インシデント発生時の対応手順といった運用面まで含めて評価されるため、契約前の比較材料として参考になります。認証の有無だけでなく、直近の更新状況や、認証範囲がどの施設・どのサービスまでを対象としているかも確認しておくと安心です。また、監視カメラの設置状況や録画データの保存期間、入退室記録の保管方法についても、自社の情報セキュリティポリシーと照らし合わせて確認しておくとよいでしょう。特に個人情報や機密性の高い取引データを扱う企業では、施設のセキュリティ体制だけでなく、機器そのものやその中のデータに対して自社側でも暗号化やアクセス権限の設定といった対策を重ねて講じることが望まれます。物理層のセキュリティを施設に委託しつつ、データそのものの管理体制は自社の責任範囲として整備しておくという役割分担の意識を持つことが、安全な運用につながります。定期的に施設側のセキュリティ体制に変更がないかを確認し、必要に応じて契約内容や運用ルールを見直す機会を設けることも、長期的な信頼関係を維持する上で有効です。

よくある質問(FAQ)

Q1. コロケーションとは何ですか?

A. 自社のサーバー等を、通信事業者やデータセンター事業者の専用施設に設置し、電源・回線・空調等の設備を借りて運用するサービスです。

Q2. クラウドサービスとの違いは何ですか?

A. コロケーションは自社所有の機器を持ち込む点が、機器自体を事業者から借りるクラウドサービスとの違いです。

Q3. 提供形態にはどのような種類がありますか?

A. ラック単位、フロア単位、専用エリア(プライベートスイート)の3タイプがあります。

Q4. 費用はどれくらいかかりますか?

A. ラック単位であれば月額数万円程度から、専用エリアでは月額数十万円規模になることが一般的です。

Q5. コロケーションとレンタルサーバー、どちらを選べばよいですか?

A. 性能やカスタマイズの自由度を重視し自社で機器を保有したい企業はコロケーション、初期投資を抑えて早く始めたい企業はレンタルサーバーが向いています。

Q6. どのような業界で活用されていますか?

A. 金融業のBCP対応、EC・小売業のアクセス集中対応、製造業のIoTデータ集約などで活用されています。

まとめ|今日からできる3つのこと

  1. 将来の増設を見込んで契約する:目先のラック数だけで判断しません。
  2. 回線の冗長性を確認する:単一障害点を残しません。
  3. 保管データの管理方針を決めておく:移行後に整理を後回しにしません。

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