人事評価システムの費用の見方|タレントマネジメントとの違いも解説
Check!
- HRBrainの会社概要と機能、料金体系がわかる
- 人事評価システムの費用の見方を確認できる
- タレントマネジメントとの違いと選び方がわかる
hrブレインとは、株式会社HRBrainが提供するクラウド型のタレントマネジメントシステムで、正式な表記はアルファベットの「HRBrain」です。人事評価、人材データの一元管理、組織分析、サーベイなどの機能を組み合わせて使え、料金は公式サイトに金額がなく、利用人数などに応じた見積り制です。この記事では、HRBrainの会社概要と主な機能、口コミ・評価の見方、料金体系を、公式サイトとレビューサイトの情報で整理します。あわせて、人事評価システムの費用の考え方、タレントマネジメントシステムとの違い、料金体系の考え方を公開している他社サービスとの比べ方、導入後に評価制度が定着しない失敗パターンも解説します。
HRBrainの見積りと並べて見たい人事評価システムを2問で診断
Q1. 人事評価システムに期待するのは、どちらに近いですか?
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目次
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hrブレイン(HRBrain)とは|見積り前に並べて見たい3サービス
HRBrainは、株式会社HRBrainが提供するクラウド型のタレントマネジメントシステムで、人事評価・人材データ管理・サーベイなどを1つの基盤で扱えます。公式サイトに金額が掲載されていない見積り制のため、予算の当たりをつけるには、料金体系の考え方を公開している人事評価システムと並べて見る方法があります。下の表は各サービスの紹介ページで確認した情報を役割の違いとして並べたもので、優劣や順位をつけるものではありません。
HRBrainの見積りと並べて見たい人事評価システム3サービス
自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています
この状況に合う一例:ジンジャー人事評価Excelのように関数を使って評価シートを作れます。
資料を無料ダウンロードこの状況に合う一例:人事評価ナビゲーター無料お試しで全機能を試せます。
資料を無料ダウンロードこの状況に合う一例:カオナビ1社に1人の専任スタッフがつきます。
資料を無料ダウンロード| サービス | ジンジャー人事評価 |
人事評価ナビゲーター |
カオナビ |
|---|---|---|---|
| 向いている会社 | 評価をExcelや紙で運用していて、操作の分かりやすさを重視する会社 | 評価の実施・集計に絞って、運用を整えたい会社 | 評価に加え、人材情報の一元化や育成まで広げたい会社 |
| 特徴 | 評価者の自動設定、一括リマインド、項目ごとの権限設定。ジンジャーシリーズと連携 | 目標・行動・職務の評価に対応し、初期費用と月額費用の考え方を公開 | 人材情報の一元化とスキル管理。無料のオンライン相談と専任スタッフ |
| 注意したい点 | 申込から運用開始まで最低2-3か月ほど。途中解約時の払い戻しなし | 現行の評価制度をそのまま運用できない場合がある。スマホ利用は非推奨 | 料金は問い合わせが必要。タブレットは一部のタッチ操作に非対応 |
| 資料・詳細 |
3サービスの資料をまとめて請求(入力は1回・無料)
まとめて資料をダウンロード表は横にスクロールできます。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
評価シートをExcelや紙で運用している会社が比べやすいのは、ジンジャー人事評価です。Excelのように四則演算やIF関数を使って評価シートを作れ、評価者を「1つ上の所属長」のような条件で自動設定でき、項目ごとの閲覧・編集権限も設定できます。勤怠や給与も同じシリーズでそろえれば、評価結果を賞与計算へ反映する流れまでつなげられます。一方で、申込から運用開始まで最低2-3か月ほどかかる点や、契約期間中の解約・利用者数の減少時に払い戻しがない点は、事前に確認しておきましょう。
jinjer株式会社
ジンジャー人事評価
jinjer株式会社
ジンジャー人事評価
人事評価をシステム化!人事評価業務で悩んでいる企業におすすめ
おすすめ!
- 初心者でもわかりやすいシンプルな操作画面で、従来の評価と方法が変わってもスムーズに導入できる
- 評価シートはさまざまな入力形式に対応しており、複雑な操作なく運用を開始できる
- 評価シート内の権限は柔軟に設定が可能で、情報閲覧リスクが防げる
気になる…
- 申し込みから運用開始までに最低2~3ヶ月程度かかる
導入事例(引用):株式会社日本電商は、300名を超える社員の人事評価を紙とExcelで行っていました。ジンジャー人事評価を選ぶうえでは「評価項目のウエイト(=比重)を柔軟に変更できるかどうかが重要な選定軸となりました」と紹介されています。
出典:jinjer株式会社「株式会社日本電商の導入事例」2026年10月15日確認
人事評価システム全般の比較をさらに広く確認したい場合は、人事評価システムのおすすめ12選もあわせて参考にしてください。
HRBrainの会社概要と導入実績
HRBrainを提供する株式会社HRBrainは、2016年設立で本社を東京都港区に置く企業で、公式サイトでは累計導入社数4,000社以上(2026年4月時点)と案内しています。公式の企業情報では、2017年に人事評価クラウドからスタートしたHRBrainシリーズを展開していると紹介されており、現在の機能の広がりは、評価のクラウド化から人材データ活用へ領域を広げてきた経緯に沿っています。
| 項目 | 内容(公式サイトで確認) |
|---|---|
| 社名 | 株式会社HRBrain |
| 設立 | 2016年 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 堀 浩輝 |
| 所在地 | 本社:東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー5F/関西支社:大阪府大阪市北区 |
| 導入実績 | 累計導入社数4,000社以上(2026年4月時点、公式サイトの表記) |
| 取得している認証 | ISMS(ISO27001)、ISO27017、プライバシーマーク |
上の表は2026年10月15日に公式サイトで確認した内容です。公式の企業情報ページには、上場の有無、従業員数、平均年収は記載されていません。そのため本記事ではこれらを断定せず、必要な場合は公式サイトの最新の発表や採用情報で確認してください。導入を検討する立場では、会社の規模よりも、自社と近い規模・業種の導入事例があるか、サポート体制が自社の運用に合うかを見るほうが判断に役立ちます。公式サイトには、複数の導入事例インタビューが掲載されています(2026年10月15日時点)。
HRBrainの主な機能
HRBrainの主な機能は、人事評価、人材データの一元管理と組織分析、360度評価やサーベイなどの関連サービスの3つに大きく分けられます。ここでは公式サイトの機能一覧と人事評価の紹介ページ(2026年10月15日確認)をもとに、それぞれで何ができるのかを整理します。
組織の可視化・人事評価の効率化
組織図ツリーの機能では、部署や役職の構成と所属メンバーを一目で確認でき、配置シミュレーションを使えば、顔写真を見ながら異動案を画面上で組み替えて検討できます。紙の組織図を何度も作り直す手間を減らせる機能です。
人事評価の機能では、評価シートの配布から集計までを一元的に行え、評価項目や閲覧権限を自由にカスタマイズできます。人事評価のプロセスに合わせたワークフローの設定、シートの未提出者への催促メールの一括送信、全体の分布を確認しながらの評価の調整、評価者と被評価者それぞれの視点で進捗を確認できるダッシュボードも案内されています。目標と振り返りの質をAIがレビューする機能や、スマートフォンでの評価シートの閲覧・入力にも対応しています。評価制度は企業ごとに異なるため、自社の評価項目や段階数、評価者の組み方を画面上で再現できるかは、見積りの段階で具体的に確認しておきたいポイントです。
人材データの一元管理・組織分析
人材データベースの機能では、社員の基本情報に加えて、スキル、資格、経歴、評価履歴などを1か所にまとめて管理できます。カスタムプロファイルで自社独自の項目を追加できるため、業種特有の資格や社内認定なども記録できます。
組織分析や分析ダッシュボードの機能では、蓄積した人的資本のデータを集計し、部署ごとの傾向や、活躍している人材の共通点などを確認できます。アンケートの結果と組み合わせれば、コンディションが下がっている部署や社員を早めに把握し、面談などのフォローにつなげることもできます。ただし、分析の精度は入力されるデータの量と質に左右されます。導入直後はデータが少なく、分析結果を判断材料にできるようになるまでには一定の運用期間が必要になる点も理解しておきましょう。
なお、社員のスキルを評価する際の共通の物差しとしては、厚生労働省が公開している「職業能力評価基準」も参考になります。業種別・職種別に必要な知識や技能を整理したもので、自社の評価項目やスキル項目を作る際のたたき台として活用できます。
360度評価・サーベイ・1on1記録
公式サイトでは、HRBrainシリーズの関連サービスとして、上司だけでなく同僚や部下など複数の立場から評価を集める360度評価、組織診断サーベイ、短い設問を定期的に配信するパルスサーベイ、法令に基づくストレスチェック、ラーニング、ワークフロー、勤怠管理などが案内されています。360度評価は人事評価とは別の製品として紹介されているため、導入する範囲に含めるかどうかで見積りの金額も変わります。
上司と部下の1on1の内容や目標の進捗を記録として残しておくと、期末の評価面談で「なぜこの評価なのか」を具体的な出来事にもとづいて説明しやすくなります。評価の納得感は、期末の一度きりの面談ではなく、期中の対話の積み重ねで決まる部分が大きいため、記録を残す仕組みは評価制度を定着させるうえでも重要です。
評価手法・導入サポート・セキュリティ・外部連携
評価手法については、公式の人事評価の紹介ページに、OKR・MBO・1on1などのテンプレートが豊富と記載されています。目標の達成度で評価するMBO、挑戦的な目標を全社で共有するOKRなど、手法によって評価シートの形や評価者の組み方は大きく変わります。コンピテンシー評価など、公式サイトの紹介ページで確認できなかった手法を使いたい場合は、あらかじめ自社の運用を再現できるかを問い合わせておくと、導入後の手戻りを防げます。
導入の支援としては、初期設定から運用までのサポートがあり、代行サービスや評価者育成研修を含むサポートプランが案内されています。料金のページでは、初期設定の代行は有料とされています。セキュリティ面では、ISMS(ISO27001)、ISO27017、プライバシーマークの認証を取得しており、ユーザー別の権限設定、特定のIPアドレスからのアクセス制限、アカウントの利用停止、通信とデータベースの暗号化などが紹介されています。他システムとの連携については「既存システムとの連携も可能」と案内されていますが、公式サイトで具体的な連携先の製品名は確認できませんでした。自社で使っている勤怠や給与のシステムと連携できるか、連携に費用がかかるかは、見積りの際に必ず確認しておきましょう。公式のよくある質問には、無料トライアル期間にできることを尋ねる項目もあります。トライアルを使う場合は、管理者だけでなく評価者となる現場の管理職にも操作してもらうと、入力の負担を事前に把握できます。
HRBrainの強みと確認したい点|口コミ・評価の見方
HRBrainの強みは、人事評価から人材データの活用までを1つのサービスで扱える点と、現場でも使いやすい操作を打ち出している点で、確認したい点は、料金が見積り制であることと、自社の評価制度を画面上で再現できるかどうかです。強みと弱みは自社の目的によって変わるため、次の表のように「公式サイトで分かること」と「見積りやトライアルで確かめること」を分けて整理すると、カオナビなど他社との比較が進めやすくなります。
| 観点 | 公式サイトで確認できること | 見積り・トライアルで確かめたいこと |
|---|---|---|
| 機能の幅 | 人事評価、人材データベース、組織図、配置シミュレーション、分析ダッシュボード、アンケートなどを1つのサービスで扱える | 導入する機能の範囲と、後から追加するときの手順・費用 |
| 評価の運用 | 評価シートの配布から集計までの一元化、未提出者への一括催促、分布を見ながらの調整、AIレビュー | 自社の評価項目・段階数・評価者の組み方を再現できるか |
| 操作性 | 誰でも簡単に使える操作を特長に掲げ、スマートフォンで評価シートの閲覧・入力ができる | 評価者になる現場の管理職が実際に入力したときの負担 |
| サポート | 初期設定から運用までの支援、代行サービスや評価者育成研修を含むサポートプラン | 標準の範囲と有料の範囲(初期設定の代行は有料) |
| セキュリティ | ISMS・ISO27017・プライバシーマークの取得、権限設定、IP制限、暗号化 | 自社の情報セキュリティの基準に合うか、アクセス記録の扱い |
| 料金 | 月額制で利用人数に応じて変わる。金額は無料見積りで案内 | 総額、最低契約期間、利用人数が減ったときの扱い |
| 外部連携 | 「既存システムとの連携も可能」と案内(具体的な連携先は確認できず) | 使っている勤怠・給与システムとの連携の可否と費用 |
レビューサイトの評価をどう読むか
第三者の評価として、IT製品のレビューサイトITreviewには、2026年10月15日時点でHRBrainのレビューが257件掲載されており、総合評価は5点満点中4.3です。評価の内訳は、5.0が89件、4.0-4.5が110件、3.0-3.5が48件、2.0-2.5が8件、1.0-1.5が2件で、3点台以下も合計58件あります。サイトのAI要約では、直感的な画面で初めての利用者にも定着しやすい点や、Excel運用からの移行で評価の配布・回収・集計の手作業が減る点が、良い点として挙げられています。
ただし、レビューは投稿者の立場、契約している範囲、使っている機能によって評価が変わります。ITreviewでは企業規模(大企業・中堅企業・中小企業)で絞り込めるため、自社に近い規模のレビューを選び、点数だけでなく「改善してほしいポイント」の記述まで読むことをおすすめします。そこで気になった点は、無料見積りやトライアルの際に質問として持ち込むと、確認の抜けを減らせます。
カオナビなど他社と強み・弱みを比べるときの軸
タレントマネジメントシステムや人事評価クラウドを比べるときは、「どちらが優れているか」ではなく「自社の目的でどちらが使いやすいか」で見ます。次の軸を、各サービスで同じ条件にそろえて確認すると、強みと弱みの違いが見えやすくなります。
| 比べる軸 | 確認の仕方 |
|---|---|
| 評価業務の効率 | 同じ評価シートを各サービスのトライアルで作り、作成の手間と評価者の入力のしやすさを比べる |
| 人材データの活用 | 人材データベースの項目設計、検索・分析の範囲、配置シミュレーションの有無を同じデータ例で確かめる |
| サポート | 初期設定の代行範囲、運用開始後の相談窓口、研修の有無と費用を聞く |
| 料金 | 利用人数と機能の範囲をそろえて見積りを取り、初期費用と契約期間を含む総額で並べる |
| 連携と権限 | 勤怠・給与システムとの連携の可否、閲覧権限の細かさ、IP制限の有無を確認する |
HRBrainの料金体系|見積り前に知っておきたいポイント
HRBrainの料金は公式サイトに金額が掲載されておらず、月額制で利用人数に応じて変わるため、無料見積りで確認する仕組みです。公式の料金ページでは、必要な製品を選んで組み合わせる構成で、初期設定の代行は有料とされ、プランの詳細は問い合わせるよう案内されています。無料見積りの依頼、資料請求、コスト削減シミュレーターのページも用意されています。
料金が非公開であることは、必ずしも高額であることを意味しません。機能を組み合わせて導入するサービスでは、企業ごとに必要な範囲が大きく異なるため、個別に見積もる方が実態に合った金額を出しやすいという事情があります。一方で、検討の初期段階で予算の当たりをつけにくく、社内の稟議に時間がかかりやすいという面もあります。カオナビも商品の紹介ページで料金は問い合わせが必要とされており、HRBrainと同じく見積り制です。
見積りを依頼する前に整理しておく項目
見積りを依頼する前には、次の項目を整理しておくと、HRBrainと他社サービスを同じ条件で比べやすくなります。
| 整理する項目 | 確認する内容 | 見積りへの影響 |
|---|---|---|
| 利用人数 | 評価対象者と、管理者・評価者として使う人数 | 月額費用が人数で変わるため、最も大きな要素になる |
| 導入する機能の範囲 | 人事評価だけか、人材データベースやサーベイも含めるか | 範囲を広げるほど金額が上がりやすい |
| 評価制度の複雑さ | 評価段階の数、評価項目の種類、部署ごとの違い | 初期設定の支援範囲や期間に関わる |
| 既存データの移行 | 過去の評価履歴や人事情報をどこまで移すか | 移行作業の範囲と導入スケジュールに関わる |
| 契約期間と解約条件 | 最低契約期間、途中解約や人数減少時の扱い | 長期の総額やリスクに関わる |
複数のサービスから見積りを取る場合は、この表の条件をそろえて依頼することが大切です。条件がばらばらのまま金額だけを比べると、機能の範囲が違うために安く見えているだけ、ということが起こります。また、月額費用だけでなく、初期費用、導入支援の有無、契約期間を通した総額で比べると、判断を誤りにくくなります。
人事評価ナビゲーター
見積りの前に、費用感の基準がなくて予算を決めにくくありませんか?
こんな会社に向いています
評価の実施・集計に絞って、料金の考え方を先に知りたい
無料お試しで使い心地を確かめてから決めたい
人事評価システムの費用・価格の考え方
人事評価システムの費用は、利用人数、導入する機能の範囲、初期設定や研修などの支援内容、契約期間によって決まり、課金方式もサービスごとに異なります。タレントマネジメントシステムや人事システム全般の費用も同じ考え方ですが、人材データベースや分析、勤怠・給与・労務まで機能の範囲が広いほど、見積りの内訳も増えます。人事評価に絞ったシステムと同じ金額感で並べると、比較を誤りやすくなります。
課金方式は、大きく次の4つに分けられます。BOXIL Magazineの価格比較の記事でも、従量課金、人数帯ごとの段階制、プランごとの固定料金、要問い合わせといった料金体系が整理されています。同じ「月額」でも方式が違うと、人数が増えたときや減ったときの金額の動き方が変わります。
| 課金方式 | 仕組み | 比べるときの注意 |
|---|---|---|
| 利用者数に応じた従量課金 | 利用者1人あたりの単価に人数を掛けて月額が決まる | 評価者や管理者を含めた人数の数え方、人数が減ったときの扱い |
| 人数帯ごとの段階制 | 一定の人数までは定額で、超えた分を追加する | 現在の人数だけでなく、増員後の人数帯での金額 |
| プラン・機能ごとの固定料金 | 使う機能の数やプランで月額が決まる | 必要な機能がどのプランに含まれるか、オプションの有無 |
| 要見積り | 利用人数と導入範囲を伝えて、個別に見積もる | 条件をそろえて複数社に依頼し、見積りに含まれる支援の範囲を確認する |
この記事で取り上げる3サービスで見ると、ジンジャー人事評価は利用者数に応じた月額費用で、初期費用は要見積りです。人事評価ナビゲーターは初期費用と月額費用、プラン構成を公開しています。カオナビはHRBrainと同じく問い合わせで料金を確認する形です。具体的な金額は変更されることがあるため、必ず各サービスの最新の資料で確認してください。
もう1つ確認したいのが、人事データの取り扱いです。評価結果や健康に関わる情報は、社員にとって特に慎重な扱いが求められる個人情報です。個人情報保護委員会の「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」では、個人データを取り扱う者の範囲を明確にし、アクセスを制御することが安全管理措置の例として示されています。クラウドサービスを選ぶ際は、閲覧権限をどこまで細かく設定できるか、アクセスの記録が残るかを見積りの段階で確認しておきましょう。中小企業であれば、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」も社内ルールづくりの参考になります。
人事評価システムとタレントマネジメントシステムの違い
人事評価システムは評価業務の効率化を、タレントマネジメントシステムは評価を含む人材データを配置や育成に活かすことを、それぞれ主な目的とします。HRBrainは人事評価クラウドから始まり、現在はタレントマネジメントの領域まで機能を広げているため、両方にまたがるサービスです。
| 比べる点 | 人事評価システム | タレントマネジメントシステム |
|---|---|---|
| 主な目的 | 評価業務の効率化、評価の公平性と納得感 | 人材情報の一元化と、配置・育成・離職防止への活用 |
| 扱うデータ | 目標、評価シート、評価結果 | 評価に加え、スキル、経歴、資格、サーベイ結果など |
| 主な機能の例 | 評価シート作成、評価者の設定、進捗管理、集計 | 人材データベース、組織図、配置シミュレーション、分析 |
| 向いている段階 | 紙やExcelの評価運用を整えたい | 評価の運用が整い、人材データの活用に広げたい |
| 費用の考え方 | 機能が絞られる分、料金体系の目安を公開するサービスもある | 機能の範囲が広く、導入範囲によって見積りが変わりやすい |
両者には包含の関係があり、タレントマネジメントシステムの多くは人事評価の機能も備えていますが、人事評価システムだけで配置や育成に必要なデータ分析まで担えるとは限りません。目的の違いをさらに詳しく知りたい場合は、タレントマネジメントと人事管理の違いや、タレントマネジメントシステムの目的もあわせて参考にしてください。
こうしたシステムが注目される背景には、人材を「資本」として捉え、その価値を引き出す経営への関心の高まりがあります。経済産業省は「人的資本経営」のページで、人材の価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値の向上につなげる考え方を紹介しています。評価や育成の記録を紙やExcelに分散させたままでは、こうした取り組みの土台となるデータがそろいません。人事評価をシステム化する目的は、評価作業の効率化だけでなく、人材の情報を経営判断に使える状態にすることにもあります。配置や育成まで視野に入れる場合は、人材情報の一元化とスキル管理を軸にしたカオナビのようなサービスも、HRBrainと並べて比べる候補になります。
企業規模・目的別に見るHRBrainと他社の使い分け
人事評価システムは、「評価業務を効率よく回したいのか」「人材データを配置や育成に活かしたいのか」という目的と、企業の規模によって向き不向きが分かれます。HRBrainは人事評価からタレントマネジメントまで幅広く対応するサービスのため、比較する際は自社の目的に照らして必要な範囲を見極めることが大切です。
| 自社の状況 | 重視したいこと | 比較の候補 |
|---|---|---|
| 小規模から中規模で、評価をExcelで運用している | 操作の分かりやすさ、勤怠・給与との連携 | ジンジャー人事評価 |
| 評価制度の運用そのものを整えたい、費用を抑えたい | 評価の実施・集計への特化、料金の分かりやすさ | 人事評価ナビゲーター |
| 中規模から大規模で、人材の配置や育成に活かしたい | 人材情報の一元化、スキル管理、伴走サポート | カオナビ、HRBrain |
評価制度の運用を低コストで整えたいなら
評価制度はあるものの、評価シートの配布や集計に追われて運用が回っていない企業では、多機能なタレントマネジメントより、評価の実施と集計に特化したシステムの方が合う場合があります。機能が多すぎると、使わない機能の分まで費用がかかり、操作を覚える負担も増えるためです。
人事評価ナビゲーターは、人事コンサルティング会社が手がける評価の実施・集計に特化したクラウドシステムです。目標評価に加えて行動評価や職務評価をプランに応じて選べ、下位評価者の結果を一括でコピーできる機能など、評価者の負担を減らす工夫があります。無料お試しでオプションを含む全機能を試せるため、自社の評価制度をどこまで再現できるかを導入前に確かめられます。一方で、現行の制度をそのまま運用できず一部の変更が必要になる場合があることや、スマートフォンでの利用が推奨されていないこと、問い合わせから導入まで約1か月かかることは、事前に確認しておきましょう。
株式会社日本経営
人事評価ナビゲーター
株式会社日本経営
人事評価ナビゲーター
紙・Excelから卒業!低コストで負担を軽減させたい企業におすすめ
おすすめ!
- シンプルかつ使いやすいシステム設計で評価者も管理者も安心して利用できる
- 業界トップクラスの低価格なシステムで長期にわたって利用できる
- システム利用者限定でプロのコンサルノウハウが無料で学べるナレッジサイトを活用できる
気になる…
- 問い合わせから導入までには約1ヶ月ほどかかる
導入事例(引用):公立学校共済組合 九州中央病院は、以前の人事評価システムについて「カスタマイズ性がある一方で非常に高価で、コストの見直しが必要だと感じていました」と述べ、ランニングコストを抑える目的で人事評価ナビゲーターを選んだと紹介されています。
出典:株式会社日本経営「公立学校共済組合 九州中央病院の導入事例」2026年10月15日確認
大企業・タレントマネジメント重視なら
社員数が多く、部署をまたいだ異動や、次の管理職候補の育成を計画的に進めたい企業では、評価の効率化に加えて、人材情報を一元化して活用できるタレントマネジメントシステムが候補になります。HRBrainを検討している企業の多くもこの目的を持っているため、同じ領域のサービスと比べておくと、機能の範囲やサポートの違いが見えやすくなります。
カオナビは、人事・労務業務の効率化から戦略的な人事までを目的としたタレントマネジメントシステムで、人材情報の一元化やスキル管理、育成に活用できます。商品の紹介ページでは、導入社数が4,500社を超える(2025年9月末時点)と案内されています。導入前には無料のオンライン相談があり、1社に1人の専任スタッフがつくため、初めてタレントマネジメントシステムを導入する企業でも検討を進めやすい体制です。HRBrainと同じく料金は見積り制のため、同じ条件で両方の見積りを取り、機能の範囲とサポート内容を並べて比べるとよいでしょう。タブレットでは一部のタッチ操作に対応していない点や、機能が豊富な分だけ運用ルールの整備が必要な点には注意が必要です。
株式会社カオナビ
カオナビ
株式会社カオナビ
カオナビ
社員の個性・才能を見える化!人事評価を公平・透明に運用したい企業におすすめ
おすすめ!
- 人事評価システムで適正な評価を実現。評価履歴をまとめて管理。
- 評価シートの配布から回収・集計までを一元化し、運用の手間と属人化を防ぐ
- 評価結果を比較・分析でき、客観性と公平性の高い人事評価につなげられる
気になる…
- 料金を確認するには問い合わせが必要
導入事例(引用):バンドー化学株式会社は、導入の背景を「紙とエクセルによる評価業務の工数の多さが課題でした」と説明しています。事例のタイトルでは、人事評価業務が年間100時間以上削減されたと紹介されています(2019年3月掲載)。
出典:株式会社カオナビ「バンドー化学株式会社の導入事例」2026年10月15日確認
タレントマネジメントシステムをより多くの候補から比較したい場合は、タレントマネジメントシステムおすすめ15選も参考になります。
人事評価システム導入でよくある失敗パターン
人事評価システムの導入でよくある失敗は、評価制度が曖昧なままシステムに載せる、入力が現場の負担になって形骸化する、評価結果を面談や育成に使わないの3つです。スイッチを切り替えると、失敗例と回避策を見比べられます。
失敗パターン1:制度が曖昧なままシステム化した。評価基準の解釈が部署ごとに違ったまま導入し、システム上でも評価のばらつきが解消されなかった。
失敗パターン2:入力が現場の負担になった。評価項目を増やしすぎたため、評価者が締め切り直前にまとめて入力するようになり、内容が形だけになった。
失敗パターン3:評価結果を活かさなかった。評価はシステムに蓄積されたが、面談や配置の検討に使われず、社員が評価の意味を感じられなくなった。
3つの失敗に共通するのは、システムを導入すれば評価制度も整うと考えてしまうことです。人事評価システムは、決まった制度を効率よく運用するための道具であり、制度そのものの曖昧さを解消してくれるわけではありません。導入前に「何を、誰が、どの基準で評価するのか」を整理しておくことが、システムの効果を引き出す前提になります。
また、導入してから運用が安定するまでには時間がかかります。初年度は評価の1サイクルを通して回すことを目標にし、評価者や社員からの意見を集めて、2年目に評価項目や運用の流れを見直すくらいの計画で進めると、無理なく定着させやすくなります。HRBrainを含め、導入後のサポート体制が充実しているサービスを選ぶ場合も、支援を受けながら自社で運用ルールを育てていく姿勢が欠かせません。
なお、評価結果を賃金や昇格に反映する仕組みを変更する場合は、就業規則や賃金規程との整合性を確認する必要があります。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の労務・法務上の助言ではありません。制度変更にあたっては、社会保険労務士などの専門家に相談することをおすすめします。
失敗の原因のうち、評価の入力が遅れる、閲覧権限の設定が複雑になるといった運用面の悩みには、進捗管理と権限設定の機能が役立ちます。評価の進み具合を一覧で確かめ、未入力の人へまとめてリマインドできるシステムを選ぶと、評価者の負担と催促の手間を減らせます。
よくある質問(FAQ)
Q1. HRBrain(hrブレイン)とはどのようなサービス・会社ですか?
A. 株式会社HRBrain(2016年設立、本社は東京都港区)が提供するクラウド型のタレントマネジメントシステムです。人事評価、人材データベース、組織分析、サーベイなどを組み合わせて使えます。公式サイトでは累計導入社数4,000社以上(2026年4月時点)と案内されており、上場の有無や従業員数、平均年収は公式の企業情報に記載がないため、必要な場合は公式の発表で確認してください。
Q2. HRBrainの月額料金はいくらですか?
A. 公式サイトに金額は掲載されていません。月額制で、利用人数や選ぶ製品によって変わるため、無料見積りで確認する仕組みです。初期設定の代行は有料とされているため、見積りでは含まれる範囲もあわせて確認しましょう。
Q3. HRBrainの評価・口コミはどうですか?
A. レビューサイトITreviewでは、5点満点中4.3、257件のレビューが掲載されています(2026年10月15日時点)。直感的な操作性やExcel運用からの移行による工数削減が良い点として挙げられる一方、評価には幅があります。自社に近い規模のレビューを読み、無料見積りやトライアルで確かめることをおすすめします。
Q4. HRBrainとカオナビはどう比べればよいですか?
A. どちらも人材情報の一元化や活用に使えるサービスで、料金は問い合わせで確認する形です。利用人数や導入する機能の範囲を同じ条件にそろえて見積りを取り、機能の範囲、サポート体制、操作性、他システムとの連携を並べて比べると違いが分かりやすくなります。
Q5. 人事評価システムとタレントマネジメントシステムの違いは何ですか?
A. 人事評価システムは評価業務の効率化が中心で、タレントマネジメントシステムは評価に加えてスキルや経歴などの人材データを集め、配置や育成に活かすことを目的にします。評価の効率化から始めたいか、人材データの活用まで広げたいかで選びます。
Q6. 人事評価システムの費用は何で決まりますか?
A. 主に利用人数、導入する機能の範囲、初期設定や研修などの支援内容、契約期間で決まります。課金方式も、利用者数に応じた従量課金、人数帯ごとの段階制、プランごとの固定など複数あるため、月額だけでなく初期費用と契約期間を通した総額で比べましょう。
まとめ|hrブレインを検討するときに押さえたい6つのこと
HRBrainは、人事評価から人材データの活用までを一元化できるクラウド型のタレントマネジメントシステムです。料金は見積り制のため、検討時は次の6つを押さえておくと判断しやすくなります。
- 評価業務の効率化と人材データの活用のどちらを重視するかを決める
- 利用人数、機能の範囲、評価制度の複雑さ、契約条件を整理してから見積りを依頼する
- レビューサイトの評価は、件数と自社に近い規模のレビューまで読み、トライアルで確かめる
- 人事データの閲覧権限やアクセス記録など、個人情報の取り扱いを確認する
- 導入前に評価基準を整理し、評価結果を面談や育成に活かす流れを決めておく
- 料金体系の考え方を公開している人事評価システムも含め、複数のサービスの資料を同じ条件で取り寄せて比べる
評価業務をシンプルに回したい場合はジンジャー人事評価、評価制度の運用を低コストで整えたい場合は人事評価ナビゲーター、人材の配置や育成まで視野に入れる場合はカオナビとHRBrainを比べるなど、自社の目的に合ったサービスを選びましょう。
参考文献
- 経済産業省「人的資本経営 人材の価値を最大限に引き出す」、2026年10月15日確認
- 厚生労働省「職業能力評価基準」、2026年10月15日確認
- 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」、2026年10月15日確認
- 独立行政法人情報処理推進機構「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」、2026年10月15日確認
- HRBrain「タレントマネジメント 機能一覧」、2026年10月15日確認
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