問診とは?診察との違い、Web問診・AI問診の違いと費用の内訳をクリニック向けに解説

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  • 問診の意味と診察との違いがわかる
  • Web問診・AI問診の違いと費用の内訳を確認できる
  • 案内の手順と注意点、連携の考え方を押さえられる

問診とは、診察の一環として、症状や経過、既往歴、服用中の薬、アレルギーなどを患者さんから聞き取ることです。医師が診察の方針を立てるための最初の情報で、紙の問診票に書いてもらう方法のほか、来院前にスマートフォンから回答するWeb問診が広がっています。クリニックの受付では、問診票の受け渡し、読みにくい字の確認、電子カルテへの転記が毎日続き、電話予約のたびに症状を聞き取って記録する作業も重なります。この記事では、問診と診察の違い、聞き取る項目、Web問診とAI問診の違い、費用の内訳と見積もりの見方、患者さんへの案内の手順、注意点、電子カルテや予約システムとの連携までを、受付業務の目線で整理します。

問診まわりの連絡、どこから見直す?2問で確認

Q1. 問診の前後の連絡で、いま負担が大きいのはどちらですか?

目次

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  1. 問診とは?診察との違いと、受付の問診業務で起きていること
  2. 問診で聞く項目と、診察の前に医師が知りたいこと
  3. Web問診とは?紙の問診票との違い
  4. Web問診とAI問診の違い
  5. Web問診導入のメリット
  6. Web問診の費用はいくらかかる?内訳と見積もりの見方
  7. Web問診システムの選び方と導入の流れ
  8. 患者さんへの案内と、来院前の連絡の手順
  9. Web問診導入時の注意点・デメリット
  10. 電子カルテ・予約システムとの連携
  11. よくある質問(FAQ)
  12. まとめ:問診業務を見直すための5つのこと
  13. 参考文献

問診とは?診察との違いと、受付の問診業務で起きていること

問診とは、診察の一環として、患者さんの症状や経過、既往歴、服用中の薬、アレルギーなどを聞き取ることです。厚生労働省の資料では、医師法第20条にいう「診察」を、問診、視診、触診、聴診その他手段の如何を問わず、現代医学から見て疾病に対して一応の判断を下し得る程度のもの、と説明しています。問診は診察の手段の一つで、診察は問診に視診や触診などを合わせた、より広い行為です。なお、これは用語の整理であり、法的助言ではありません。

受付の現場では、問診は来院後の紙だけで完結しません。電話予約のときに症状を聞き取る、来院前に問診の案内を送る、前日に予約を確認するといった「問診の前後の連絡」も、実際には問診業務の一部です。下の表は、お名前.comビジネスコンシェルジュに掲載されている2つのサービスを、役割の違いで並べたものです。どちらもWeb問診システムではなく、問診の前後の電話・SMS連絡を支えるサービスです。

問診の前後の連絡を支える2つのサービス

自院の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

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この状況に合う一例:MiiTel Phone通話を自動で録音・文字起こしできます。

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サービス MiiTel Phone SMSLINK
向いている会社 電話予約や問い合わせ電話が多く、聞き取った内容の記録と確認を整えたい医療機関 来院前の案内や予約の確認を、メールより届きやすい手段で送りたい医療機関
特徴 全ての通話を自動で録音・文字起こし。日付や担当者でフィルタリングできる Web画面から個別送信と一斉送信が可能。本文のURL短縮や配信停止URLの差し込みにも対応
注意したい点 サポート対応は平日9時から18時まで。商品ページのキャッチは営業電話の改善なので、医療機関での使い方は資料で確認する 海外の携帯電話番号には送信できない。Web問診システムではないため、問診の入力は別の仕組みが必要
資料・詳細

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表は横にスクロールできます。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

電話予約や問い合わせの電話で症状を聞く医療機関では、聞き取った内容がメモと記憶に頼りがちで、後から確認しにくいことが課題になります。MiiTel Phone(株式会社RevComm)は、商品ページによると、全ての通話を自動で録音・文字起こしでき、日付や担当者で絞り込めます。電話の内容を文字で振り返れるため、聞き取りの漏れや伝え方のばらつきを確認する材料になります。注意点は、サポート対応が平日9時から18時までであることです。商品ページのキャッチは営業電話の改善で、医療機関での使い方は資料で確認する必要があります。録音には患者さんの個人情報が含まれるため、録音の案内と保管のルールを先に決めておきましょう。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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  • サポート対応は平日9時~18時まで

導入事例(株式会社レスメッド。MiiTel PhoneとMiiTel Synapseを利用)では、クリニックの応対について「録音はできていたものの、すべての応対を確認し、改善すべき事案を集計するのは難しい状況でした」と紹介されています。

出典:MiiTel導入事例 株式会社レスメッド

問診で聞く項目と、診察の前に医師が知りたいこと

問診で聞く主な項目は、主訴(いちばん困っている症状)、いつからどう変わったか、既往歴、服用中の薬、アレルギー、家族歴、生活習慣の7つです。この順に聞けば、医師は診察で確認すべき点を絞りやすくなります。

項目 聞く内容 なぜ必要か
主訴 今回いちばん困っている症状 診察と検査の方向を決める出発点になる
発症時期・経過 いつから始まり、強くなったか、軽くなったか 急に悪化したものか、続いているものかを見分ける手がかりになる
悪化・軽快の要因 何をすると悪くなる、楽になるか 原因の見当をつける材料になる
既往歴・家族歴 過去の病気、手術歴、家族の病気 今回の症状との関連や、検査の優先度を考える材料になる
服用中の薬・アレルギー お薬手帳の内容、薬や食べ物のアレルギー 処方できる薬の判断に直結し、診察で見落とせない
生活習慣 喫煙、飲酒、食事、睡眠など 健診の問診票では、前日の飲食や体調、喫煙歴なども確認される

「受診する」とは、医療機関で診察や検査を受けることを指します。一般的な受診の流れは、受付、問診、診察、検査、会計の順で、問診は診察の入口にあたります。同じ「問診票」でも、外来で使うものは症状と経過が中心で、健康診断で使うものは生活習慣や既往歴が中心と、聞く内容が異なります。

クリニックの側でできる工夫は、来院前の案内に「症状のメモ」「お薬手帳」「保険証」を持参してもらうよう書いておくことです。患者さんは緊張して症状をうまく話せないことも多く、書き留めたメモがあるだけで、問診の時間も聞き漏れも減ります。付き添いの家族に同席してもらうよう案内する方法もあります。Web問診を導入する場合も、画面の質問はこの7項目を軸に組み立てると、紙の問診票との差が出にくくなります。

Web問診とは?紙の問診票との違い

Web問診とは、問診票をスマートフォンやパソコン、院内のタブレットから入力できるようにした仕組みで、来院前に回答を済ませられる点が紙との大きな違いです。患者さんは予約完了メールやクリニックのホームページに載ったリンクから問診画面を開きます。回答はシステムに保存され、受付や診察室の端末ですぐに確認できます。

比較の観点 紙の問診票 Web問診
回答するタイミング 来院後、待合室で記入 来院前に自宅などで回答(院内タブレットでの回答も可能)
受付での待ち時間 記入が終わるまで診察の準備に進めない 回答済みなら受付後すぐに診察の準備に入れる
記入漏れ・判読 空欄や読みにくい字があると、確認の手間がかかる 必須項目を設定でき、文字は判読の問題が起きない
電子カルテへの入力 スタッフが手で転記する 連携やコピー機能で転記の手間を減らせる
保管・管理 紙の保管場所とファイリングが必要 データで保管。アクセス権限やバックアップの管理が必要

ポイントは、Web問診が紙をデジタルに置き換えるだけの道具ではないことです。回答のタイミングが来院前に移ることで、受付と診察の準備の順番そのものが変わります。医師は患者さんが来る前に症状を把握でき、必要な検査の準備を先に進めることもできます。

Web問診とAI問診の違い

Web問診とAI問診の違いは、質問の決まり方にあります。Web問診はあらかじめ用意した質問に答える方式、AI問診は回答内容に応じて次の質問が変わる方式です。どちらもオンラインで回答する点は同じですが、向いているクリニックや準備の手間が異なります。

比較の観点 Web問診 AI問診
質問の決まり方 クリニックが作った質問票に沿って回答する。条件分岐を設定できるものもある 回答内容をもとに、AIが次に聞く質問を選んで深掘りする
準備の手間 自院の紙の問診票をもとに質問を作れば始めやすい 質問設計の多くをシステムに任せられるが、出力内容の確認は必要
回答の出力 回答をそのまま一覧で表示する カルテに書きやすい文章の形にまとめる機能を持つものが多い
費用の傾向 機能を絞った問診特化型は、比較的抑えやすい傾向 高機能な分、費用が上がりやすい傾向。見積もりで確認する
向いているクリニック 聞きたい項目がほぼ決まっている診療科、まず小さく始めたい場合 症状が幅広い内科系など、初診の聞き取りに時間がかかっている場合

AI問診は、あくまで医師の問診を補助する道具で、診断を行うものではありません。AI問診のデメリットは、AIがまとめた内容を医師が診察の中で確認する手間が残ること、費用が上がりやすいことの2点です。まずは今の紙の問診票をWeb問診に置き換え、効果と課題が見えてからAI問診を検討する、という段階的な進め方も現実的です。

Web問診導入のメリット

Web問診のメリットは、患者さんの待ち時間の短縮、受付業務の効率化、問診情報の正確さの向上、紙の管理コストの削減の4つに整理できます。それぞれ、受付の現場で何が変わるのかを見ていきます。

患者さんの待ち時間を短縮できる

来院前に問診が終わっていれば、待合室で問診票を書く時間がなくなります。体調が悪い中でペンを持って細かい項目を埋める負担も減り、付き添いの家族が代わりに自宅で入力することもできます。感染症が疑われる患者さんの場合は、来院前の回答内容をもとに、待合室を分けるなどの動線を先に決めておけるのも利点です。

受付業務の手間を減らせる

問診票の受け渡し、記入内容の確認、電子カルテへの転記といった作業が減ります。とくに転記は、1人あたりの時間は短くても、1日の患者数をかけると大きな負担になっている作業です。浮いた時間は、電話対応や会計、患者さんへの声かけなど、人が対応したほうがよい業務に回せます。

正確な情報を事前に把握できる

必須項目を設定すれば記入漏れを防げ、手書き文字の読み違いもなくなります。服用中の薬やアレルギーなど、診察で見落とせない項目を確実に集められる点は、診療の質にも関わります。医師が来院前に回答を読んでおけば、診察の時間を症状の確認や説明に集中して使えます。

紙の管理コストを削減できる

問診票の印刷、補充、ファイリング、保管場所の確保が不要になります。質問内容を変えたいときも、紙のように刷り直す必要がなく、画面上の設定を変えるだけで済みます。季節ごとに聞きたい項目(花粉症の時期の症状、ワクチン接種の予診など)を切り替えやすいのも、デジタルならではの利点です。

Web問診の費用はいくらかかる?内訳と見積もりの見方

Web問診の費用は、初期費用、月額の利用料、オプション、電子カルテとの連携費、院内端末などの合計で決まり、製品とプランによって大きく異なります。金額を公開していない製品も多く、同じ製品でもオプションの有無で総額が変わるため、この記事では具体的な金額は書きません。複数社に同じ条件で見積もりを依頼し、年間の総額で比べるのが確実です。

費用の項目 内容 見落としやすい点
初期費用 導入時に一度かかる設定費用 質問票の作り込みや、初期設定の支援が含まれるか
月額の利用料 毎月かかる固定の利用料 月額が安くても、使える機能や回答数に上限がないか
オプション 多言語対応、AI機能、予約連携などの追加機能 必要な機能が標準か、有料オプションか
電子カルテとの連携費 回答をカルテに取り込むための接続費用 自院のカルテの種類によって、連携の方式と費用が変わる
院内端末 院内で回答してもらうタブレットなど 端末代、通信費、設置や故障時の対応
サポート・修正費 運用中の問い合わせ対応、問診票の修正 質問を直すたびに費用がかかるか、問い合わせの受付時間

費用の幅は、製品のタイプでも変わります。大きく分けると、問診だけに絞った問診特化型、予約や受付と連携できるタイプ、予約から会計までをまとめて扱う業務一体型、健康診断や人間ドックを想定した健診向けがあります。機能が増えるほど費用は上がりやすい一方、ツールの数が減れば、ほかのシステムの費用や連絡の手間を減らせることもあります。自院で必要なのが問診だけなのか、予約や受付まで含めたいのかを先に決めると、見積もりの比較がしやすくなります。

費用に見合うかを判断するには、紙の運用で毎日かかっている手間と並べて考えます。次の式で、自院の数字を当てはめてみてください。

  1. 1年の費用 = 初期費用 + 月額の利用料 × 12か月 + オプション + 連携費 + 端末費
  2. 紙の運用の手間 = 1日の初診患者数 × 転記・確認にかかる分数 × 1年の診療日数
  3. 2つを見比べ、削れる時間をほかの業務に使えるかを考える

国の補助金(デジタル化・AI導入補助金など)が使える場合もあります。ただし、対象はITツールとして事務局に登録された製品が前提で、公募の状況や要件は変わります。検討する製品が対象かどうか、公募要領を含め、デジタル化・AI導入補助金2026の事務局サイトで確認してください。補助金の交付決定前に契約した場合は対象外になることもあるため、申請の順番も先に確認しておきます。

問診の前後の連絡を支える2サービスを比較表で見る

Web問診システムの選び方と導入の流れ

Web問診システムは、自院の患者層と診療内容に合うか、操作しやすいか、質問を自院向けに作り込めるか、既存システムと連携できるか、安全管理とサポートが十分か、の5点で比べると選びやすくなります。費用については上の内訳を使い、年間の総額で比べましょう。

選び方のポイント 確認したい内容
患者層・診療内容に合うか 高齢の患者さんが多い場合、院内タブレットでの入力や紙との併用に対応しやすいか。健診向けか外来向けか
操作しやすさ デモ画面を患者さん役とスタッフ役の両方で操作し、迷わず使えるか
質問のカスタマイズ性 診療科に合わせて質問を作れるか、条件分岐を設定できるか
既存システムとの連携 自院の電子カルテや予約システムに回答を引き継げるか
安全管理・サポート体制 通信の暗号化やアクセス権限の管理、導入時の設定支援や運用中の相談窓口があるか

導入は、次の順で進めると失敗が少なくなります。まず、受付の混雑、転記の手間、記入漏れなど、今の問診業務で解決したい課題を整理します。次に、患者層に合わせて来院前の入力、院内タブレット、紙との併用をどう組み合わせるかを決め、複数のシステムを費用・機能・連携のしやすさで比べます。契約後は、自院の紙の問診票をもとに質問項目と、回答を誰がいつ確認するかという運用ルールを決め、スタッフへの操作説明と患者さんへの案内を行います。運用を始めたら、回答率やスタッフの作業時間を定期的に確認し、質問の表現や案内の方法を見直していきます。

患者さんへの案内と、来院前の連絡の手順

Web問診は、入れるだけでは使われません。予約の時点から当日まで、4つのタイミングで案内すると、回答率が上がりやすくなります。案内の手段は、予約完了メール、ホームページ、院内掲示、電話、SMSなどから、患者層に合わせて組み合わせます。

タイミング 伝えること 主な手段
予約を受けるとき 来院前にWeb問診で回答できること、持ち物(保険証、お薬手帳、症状のメモ) 電話、予約画面、ホームページ
予約の直後 問診ページのURLと、回答の期限の目安 予約完了メール、SMS
前日 予約日時の確認と、未回答の場合の再案内 SMS、メール、電話
来院時 未回答の方への院内タブレットや紙の案内 受付での声かけ、院内掲示

問診のURLを送るとき、メールは埋もれやすく、読まれないことがあります。電話で一人ずつ連絡する方法は確実ですが、通話の時間とかけ直しの手間がかかります。そこで、携帯電話に直接届くSMSを併用する医療機関があります。SMSの本文には、症状や病名を書かず、予約日時と問診ページのURLにとどめる運用が安全です。SMSを受け取れない患者さんには、電話や紙の案内を残しておきます。

SMSLINK(株式会社ネクスウェイ)は、商品ページによると、Web画面から個別送信と最大5万件の一斉送信ができるSMS配信サービスです。国内の携帯キャリアと直接接続しており、本文のURLを自動で短縮する機能や、配信停止用のURLを自動で差し込む機能(無料オプション)もあります。予約の前日リマインドを一斉に送る使い方は、サービス紹介でも例に挙げられています。注意点は、海外の携帯電話番号には送信できないことと、利用が少ない月には最低利用料金の条件があることです。SMSLINK自体はWeb問診システムではないため、問診の入力は別の仕組みで用意する必要があります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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導入事例(GMOビューティー株式会社。美容クリニック向けの業務支援サービスに組み込んで利用)では、従来のメールによる来院リマインドについて「メールは埋もれやすく開封率に限界があり、リマインドとして機能しないケースも少なくない」と紹介されています。

出典:SMSLINK導入事例 GMOビューティー株式会社

案内の手順を決めたら、いまの運用でどれだけ電話に頼っているかを振り返ってみましょう。次のチェックで、見直す余地があるかを確認できます。

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Web問診導入時の注意点・デメリット

Web問診の導入でつまずきやすいのは、スマホに不慣れな患者さんへの対応、質問項目の設計、個人情報の管理の3点です。導入前に運用を決めておけば、多くは防げます。よくある失敗と対策を表にまとめました。

よくある失敗 起きること 対策
紙の問診票を一気に廃止した スマホを使わない高齢の患者さんが回答できず、受付で介助が必要になる しばらくは紙と併用し、院内タブレットでスタッフが一緒に入力できるようにする
質問項目を増やしすぎた 途中で回答をやめる患者さんが増え、結局受付で聞き直す 診察に必要な項目に絞り、条件分岐で該当者だけに詳しい質問を出す
回答の確認手順を決めていなかった 来院前の回答を誰も見ておらず、事前準備に生かせない 誰が、いつ回答を確認するか(朝の準備時、受付時など)を決めておく
患者さんへの案内が不足していた Web問診があることを知られず、利用率が上がらない 予約完了メール、ホームページ、院内掲示、受付での声かけで案内する
個人情報の扱いを確認しなかった データの保存場所やアクセス権限が不明確なまま運用してしまう 契約前に事業者の安全管理体制を確認し、院内のアクセス権限を決める

問診で集める病歴や症状などの情報は、個人情報保護法で「要配慮個人情報」とされる、とくに慎重な扱いが求められる情報です。厚生労働省は、医療機関が医療情報システムを扱う際の考え方として「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」を公表しています。クラウド型のWeb問診を選ぶ際は、事業者がこうしたガイドラインを踏まえた安全管理を行っているか、データの保存場所や障害時の対応はどうなっているかを確認しておきましょう。

スマホを使わない高齢の患者さんは、予約も問い合わせも電話が中心です。Web問診を勧めるだけでなく、電話口でも同じ項目を聞き取れるよう、聞く順番を決めておくと対応が安定します。電話応対の内容を記録する場合は、患者さんへの録音の案内と、保管期間やアクセスできる人の範囲を決めておくことが前提です。電話の応対を外部に任せる選択肢は、オンライン秘書とは?業務範囲・費用相場・法務注意点を完全解説でも整理しています。

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Web問診の効果は、回答が電子カルテや予約システムにどう引き継がれるかで大きく変わります。連携の形によって、スタッフの手間がどこまで減るかが異なるため、導入前に確認しておきたいところです。

連携先 連携するとできること 確認したい点
電子カルテ 問診の回答をカルテに取り込み、転記の手間をなくす 自院の電子カルテとの連携実績、自動取り込みかコピー貼り付けか
予約システム 予約完了と同時に問診の案内を送り、回答を予約情報とひも付ける 問診機能が予約システムに含まれるか、別サービスとの連携か
受付・順番管理 問診の回答状況を受付画面で確認し、診察の順番に反映する 順番待ちや呼び出しの機能と同じ画面で扱えるか

すでに電子カルテを使っている場合は、電子カルテを入れ替えずに、予約と問診の機能を後から追加できるかが選び方の軸になります。これから開業する場合や、予約も問診も紙と電話で回している場合は、予約・問診・受付をまとめて扱えるシステムを選ぶと、ツールの数が増えすぎずに済みます。オンライン診療も併せて検討する場合は、オンライン診療システム比較2026|費用相場・選び方・法務確認事項を解説も参考になります。厚生労働省も医療DXの取り組みの中で、電子カルテ情報の標準化などを進めており、今後はシステム間でデータをやり取りしやすくなる方向にあります。

予約システムや問診システムにSMS配信の機能がない場合や、機能があっても案内が読まれにくい場合は、別のSMS配信サービスで案内と予約確認を補う方法もあります。その場合も、SMSの送信元、本文に載せる情報の範囲、配信を停止したい患者さんへの対応は、事前に院内で決めておきます。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 問診とは何ですか?

A. 診察の一環として、医師などが患者さんから症状や経過、既往歴、服用中の薬、アレルギーなどを聞き取ることです。診断の手がかりになる最初の情報で、紙の問診票やWeb問診で事前に集めたうえで、医師が口頭で補足して確認します。

Q2. 診察と診療は何が違いますか?

A. 診察は、問診、視診、触診、聴診などで病状を調べることです。診療は、診察に加えて検査、治療、処方までを含む一連の流れを指す言い方として使われます。問診は診察の手段の一つです。医師法上の「診察」の考え方は、厚生労働省の資料で確認できます。

Q3. Web問診とAI問診は何が違いますか?

A. Web問診はクリニックがあらかじめ用意した質問に答える方式で、AI問診は回答内容に応じてAIが次の質問を選び、深掘りする方式です。AI問診は医師の問診を補助するもので、診断を行うものではありません。

Q4. Web問診の費用はどのように決まりますか?

A. 初期費用、月額の利用料、オプション、電子カルテとの連携費、院内端末などの合計で決まり、製品やプランによって異なります。月額だけで比べず、同じ条件で複数社から見積もりを取り、年間の総額で比べてください。

Q5. スマホを使わない高齢の患者さんにはどう対応すればよいですか?

A. 導入後しばらくは紙の問診票と併用し、院内のタブレットでスタッフが一緒に入力するなどの対応が現実的です。家族が代わりに自宅で入力できるよう案内する方法や、電話で同じ項目を聞き取る方法もあります。

Q6. Web問診を導入するとき、個人情報の面で何に注意すべきですか?

A. 問診で集める病歴などは要配慮個人情報にあたるため、慎重な扱いが必要です。事業者が厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」を踏まえた安全管理を行っているか、データの保存場所や院内のアクセス権限を確認しましょう。

まとめ:問診業務を見直すための5つのこと

問診は診察の入口で、聞く項目を決めておくほど、紙でもWebでも運用が安定します。最後に、この記事のポイントを整理します。

  1. 問診は診察の手段の一つ。聞く項目を主訴、経過、既往歴、服用中の薬、アレルギー、家族歴、生活習慣に整理しておく。
  2. Web問診は決まった質問に答える方式、AI問診は回答に応じて質問が変わる方式。まずはWeb問診から始める段階的な導入も現実的。
  3. 費用は初期費用、月額、オプション、連携費、端末などの合計。同じ条件で見積もりを取り、年間の総額で比べる。
  4. 案内は予約時、予約直後、前日、来院時の4つのタイミングで。高齢の患者さん向けには、紙や電話も残す。
  5. 電話での聞き取りや来院前の案内に手間がかかっているなら、通話の記録やSMSでの案内を支えるサービスの資料も確認する。

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