LP制作とは?費用相場・依頼先の選び方を解説

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  • 制作会社・フリーランス・ノーコードの3タイプの選び方がわかる
  • 依頼先別の費用相場とLP公開後の効果検証の進め方を紹介
  • 景品表示法など発注前に確認すべき法務論点と失敗パターンを解説

LP制作は、広告や検索からの流入者を1つの行動(問い合わせ・資料請求・購入など)へ導くために特化したWebページを作ることです。通常のコーポレートサイトとは異なり、離脱を防ぐ構成やCTA設計が重要になります。本記事では、LP制作の基本知識、依頼先タイプ別の特徴、費用相場の目安、業界別の活用事例、公開後の効果検証の考え方、法務上の注意点、そして失敗しやすいパターンまでを整理して解説します。初めてLP制作を検討する方にも分かりやすいよう、実務で押さえておきたいポイントを中心にまとめました。

目次

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  1. LP制作とは?Webサイト制作との違いと基本知識
  2. LP制作の依頼先タイプ分類
  3. LP制作に必要な機能・構成要素
  4. LP制作の費用相場・費用中央値
  5. 業界別のLP活用事例
  6. LP公開後の効果検証・改善という視点
  7. LP制作における法務論点
  8. LP制作で失敗しやすい3つのパターン
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ|今日からできる4つのこと
  11. 参考文献

LP制作とは?Webサイト制作との違いと基本知識

LP制作とは、訪問者の行動を1つの成果(申込・購入など)へ導くために作る、1ページで完結する専用のWebページの制作を指します。コーポレートサイトとは目的も構造も異なる、CV(コンバージョン)に特化したページです。

LP(ランディングページ)は、企業のコーポレートサイトやサービスサイトとは目的も構造も異なります。コーポレートサイトは複数ページで会社概要・事業内容・採用情報などを網羅的に伝える役割を持ちますが、LPは広告や特定のキャンペーンから流入した訪問者を離脱させず、1つのアクション(資料請求・購入・問い合わせなど)へ集中して導く「CVに特化したページ」です。ページ内の外部リンクやナビゲーションをあえて絞り込み、上から下へ読み進めるだけでゴールに到達できるよう構成するのが一般的な設計思想です。

LPとコーポレートサイトの目的・構造の違い

LPとコーポレートサイトは、目的・ページ構成・評価指標(KPI)・更新頻度のいずれも異なる前提で設計されます。両者の違いを整理すると、次のとおりです。

比較項目 LP(ランディングページ) コーポレートサイト
目的 特定の1アクション(申込・購入・問い合わせなど)へのコンバージョン獲得 企業情報や事業内容全体を発信し、信頼性・ブランドを醸成
ページ構成 1ページ完結型。離脱を防ぐため外部への遷移リンクやナビゲーションを絞り込むのが一般的 複数ページ構成。グローバルナビゲーションで各情報を回遊できる
KPI CVR(コンバージョン率)・CPA(獲得単価)など成果に直結する指標が中心 PV・滞在時間・問い合わせ数など企業理解や回遊を示す指標が中心
更新頻度 キャンペーンや広告の効果に合わせ、A/Bテストなど高頻度で改善を重ねる運用が一般的 組織変更や事業内容の変化に応じ、比較的低頻度(月次-年次が目安)で更新

実務では、LPとコーポレートサイトを対立させるものではなく、広告経由の訪問者にはLPで即時のアクションを促し、企業名検索やブランド理解を深めたい訪問者にはコーポレートサイトで情報を補うというように、目的に応じて併用するケースが一般的です。自社がどちらを優先すべきかは、集客経路(広告中心か、指名検索中心か)とゴールの明確さから判断するとよいでしょう。

LP制作の依頼先タイプ分類

LP制作の依頼先は、大きく「制作会社」「フリーランス」「ノーコードLPツールでの内製」の3タイプに分類できます。予算感・スピード感・社内体制によって適したタイプは変わるため、自社が大企業・中小企業・個人事業主のうちどの層に近いかを踏まえて選ぶことが重要です。

制作会社 向いている企業 予算をかけて成果を 最大化したい企業 戦略設計から効果検証まで一括対応 外部委託コストは他タイプより高くなりやすい フリーランス 向いている企業 コストを抑えつつ柔軟 に進めたい企業 依頼コストを抑えやすく直接やり取り可能 品質や対応力が担当者個人のスキルに依存 ノーコードLPツール 向いている企業 Web担当者がいて スピード重視の企業 テンプレートで社内完結、公開が速い 訴求・導線設計のノウハウ不足だと成果に課題
図1:LP制作の依頼先3タイプ比較(制作会社/フリーランス/ノーコードLPツール)

制作会社

LP制作を専門とする制作会社は、企画・デザイン・コーディング・効果検証までを一括で依頼できるのが特徴です。業界特有の訴求ポイントや競合の傾向を踏まえた戦略設計まで任せられるため、大企業や、予算をかけて成果を最大化したい中堅企業に向いています。一方で、フリーランスやノーコードツールでの内製に比べると外部委託コストは高くなりやすく、依頼から公開までのリードタイムも長めになる傾向があります。

フリーランス

フリーランスのデザイナー・マーケターに直接依頼する方法です。制作会社より依頼コストを抑えやすく、担当者と直接やり取りしながら柔軟に進められるため、コストを抑えつつスピード感を持って進めたい中小企業や個人事業主に向いています。ただし、品質や対応力は担当者個人のスキル・体制に依存する部分が大きく、制作会社のような組織的な保証体制は基本的に期待できない点には留意が必要です。

ノーコードLPツール(ツール内製)

ノーコードのLP作成ツールを使い、社内でLPを作成・公開する方法です。テンプレートを選んでパーツを差し替えるだけで完結できるため、公開までのスピードが速く、社内にWeb担当者がいてスピード重視で自走したい企業に向いています。一方で、訴求設計や導線設計のノウハウが社内に蓄積されていない場合、公開はできても成果につながる構成に落とし込みにくいという課題が出やすい点は事前に想定しておく必要があります。この「公開はできるが成果が伸びない」という課題は、後述するLP公開後の効果検証・改善の考え方と密接に関わります。

LP制作に必要な機能・構成要素

成果につながるLPは、デザインの見栄えだけでなく、訪問者を迷わせずに行動まで導く構成要素が機能している点に共通しています。ここでは、多くの成果創出LPに共通して見られる基本構成要素を、ページ上部から下部へ配置される想定順に整理します。

要素名 役割 設置位置
ファーストビュー(キャッチコピーとメインビジュアル) 訪問者の関心をスクロール前の数秒でつかみ、直帰・離脱を防ぐ ページ最上部(スクロールせずに表示される範囲)
訴求コピー・ベネフィット説明 商品・サービスが解決する課題や、利用によって得られるメリットを具体的に伝える ファーストビュー直下から中盤
実績・お客様の声 導入実績・数字・利用者の声など第三者評価により信頼性を補強する 訴求コピーの後、CTA前後
CTA(フォーム/電話/チャット) 関心が高まったタイミングで具体的な行動を促す ページ内に複数回(ファーストビュー直下・中盤・末尾など)繰り返し配置
FAQ(よくある質問) 申し込み前の疑問・不安を解消し、CTA直前での離脱を防ぐ 実績・声のセクションの後、CTAの直前
フッター(会社概要・プライバシーポリシー等) 運営者情報・法令対応を明示し、企業としての信頼性を担保する ページ最下部

CTA(フォーム/電話/チャット)は複数チャネルで設計する

CTAは1種類に絞るのではなく、フォーム・電話・チャットなど複数のチャネルを併用する設計が基本です。すぐに相談したい訪問者には電話やチャットが向き、比較検討中で情報を整理してから連絡したい訪問者にはフォームが向くなど、行動タイミングや温度感によって好まれるチャネルが異なるためです。特にBtoBのLPでは、電話番号を目立たせるだけでなく、営業時間外の問い合わせを取りこぼさないためにチャットやフォームを併設しておくことが、成果につながる設計の目安とされています。

また、スマートフォンからのアクセスが多い業種では、CTAボタンを画面下部に固定表示する、電話番号をタップでそのまま発信できるようにするなど、モバイル操作を前提にした細部の作り込みも、要素の「有無」だけでなく「使いやすさ」を左右する重要なポイントです。総務省の調査によれば、スマートフォンによるインターネット利用は個人の主要な利用機器となっており(総務省「令和6年 通信利用動向調査報告書(企業編)」2025年、2026年8月7日取得)、モバイル前提での構成要素の作り込みは多くの業種で欠かせない検討事項といえます。

LP制作の費用相場・費用中央値

LP制作の費用は、依頼先のタイプによって大きく異なります。以下はあくまで執筆時点の目安であり、依頼内容・ページ規模・制作会社やツールのプラン改定などにより変動する場合があります。具体的な発注を検討する際は、必ず依頼先や各ツールの公式サイト・見積りで最新の金額を確認してください。

フリーランスへの発注は、ページ単位の相場が制作会社よりも低めになる傾向がありますが、実績やスキルによって価格の幅が大きく、デザインの品質やコミュニケーションの安定性にばらつきが出やすい点に留意が必要です。制作会社への発注は、デザイン・コーディング・ライティング・写真撮影などをまとめて依頼するフルオーダー型が中心となるため、フリーランスよりも高めの価格帯になりやすく、公開後の更新・運用サポートまで含めるプランではさらに費用の幅が広がります。一方、ノーコード型LP作成ツールを使った内製は、月額数千円台前半からのプランが中心で、機能を絞った無料プランを提供しているサービスも存在します。ただし、デザインテンプレートの範囲内での制作が前提となるため、独自性の高いデザインや複雑な機能を求める場合は外注との組み合わせを検討する企業もあります。

依頼先タイプ全体で見た費用の中央値は、フリーランス発注の相場帯と、制作会社発注のうちシンプルな構成のプランとの中間付近に位置するとみられる傾向があります。これはページ数・デザインの独自性・運用サポートの有無によって最終的な費用が大きく変動するため、あくまで検討時の目安として捉えるべき数値です。断定的な金額の言い切りは避け、複数の依頼先から見積りを取得したうえで、自社の予算・目的に合った依頼先タイプを選ぶことが実務上の進め方になります。

依頼先タイプ 費用帯の傾向 納期目安
フリーランス発注 制作会社より低めの価格帯が中心だが、実績・スキルにより幅が大きい 1-3週間程度が目安(依頼内容・稼働状況により変動)
制作会社発注(フルオーダー) デザイン・コーディング・ライティング・撮影を含むため高めの価格帯になりやすく、運用サポート込みだとさらに幅が出る 3-6週間程度が目安(規模・修正回数により変動)
LP作成ツールでの内製 月額数千円台前半からのプランが中心。無料プランがあるツールも存在 数日-1週間程度が目安(社内リソース・テンプレート活用度により変動)

上記はいずれも時点の目安であり、依頼先の実績・ページ規模・機能要件によって変動する場合があります。特に費用面だけでなく、コスト・スピード・デザイン品質・SEO対応・運用サポートといった複数の軸で比較することが、依頼先選定のミスマッチを防ぐうえで重要です。

業界別のLP活用事例

LP(ランディングページ)は業界・商材によって、訴求すべきポイントやユーザーがCVに至るまでの検討プロセスが大きく異なります。同じテンプレートを流用するだけでは成果が出にくいため、業界特性を踏まえた設計が重要です。ここではBtoB SaaS、人材・求人、EC/D2Cの3業界を例に、LP制作で押さえておきたい訴求ポイントとCVポイントの違いを整理します。

BtoB SaaS業界のLP活用

検討期間が長く、担当者が社内説明資料として持ち帰ることが多いため、機能一覧や導入効果を整理した資料性の高い構成が求められる傾向があります。CVポイントは「資料請求」「無料トライアル申込」「デモ依頼」など、購買ではなく比較検討の初期段階の行動が中心になりやすく、導入実績や業界別の活用シーンを示すことで、担当者が社内で説明しやすい材料を用意することが訴求として重視されやすいです。

人材・求人業界のLP活用

応募者(個人)向けLPと企業(採用担当者)向けLPで訴求軸を分ける必要があり、同じLPに両方を混在させると訴求がぼやけやすくなります。応募者向けは働き方・待遇・雰囲気などの情報を分かりやすく伝え、CVポイントは「応募」「エントリー」への心理的ハードルを下げる設計が重視される傾向があります。企業向け(採用支援サービス等)は費用感・サポート範囲・導入までの流れを整理し、CVポイントは「問い合わせ」「見積り依頼」が中心となりやすいです。

EC/D2C業界のLP活用

購買までの検討期間が短い商材が多く、LP単体で購入まで完結させる構成(商品の魅力・使用感・購入者の声・購入導線)が採用されやすいです。CVポイントは「カート追加」「購入」など直接的な行動が中心で、決済・配送・返品条件などの表示が離脱防止に影響しやすくなります。定期購入・サブスク型商材の場合は、契約条件(解約方法・自動更新の有無等)をLP内で分かりやすく示すことが重要になりやすいです。

LP公開後の効果検証・改善という視点

LPは公開して終わりではなく、アクセス解析やA/Bテストを通じた継続的な改善によって成果が変わるページです。ここまで見てきた依頼先タイプ・構成要素・費用相場は、あくまで「良いLPを作る」ための前提であり、公開後にその成果を検証し、改善につなげる仕組みを持っているかどうかで、最終的なCVR(コンバージョン率)は大きく変わります。

実際、LPの制作段階でどれだけ入念にファーストビューやCTA配置を設計しても、公開後に「どの要素が離脱の原因になっているか」「どのバリエーションがより成果につながるか」を検証しなければ、その設計が正しかったかどうかを判断できません。中小企業庁の調査でも、デジタル化への投資を行った中小企業のうち、効果検証や改善のプロセスまで含めて運用できている企業は限られると指摘されており(中小企業庁「2025年版中小企業白書」2025年、2026年8月7日取得)、「作って終わり」になりやすい構造的な課題がうかがえます。

この課題に対応するために活用されるのが、LPの訪問者行動を分析し、A/Bテストやヒートマップ分析を通じて改善点を可視化するLPOツールです。LPOツールを使うことで、流入経路別のコンバージョン率の違いや、訪問者がどこで離脱しているかといったデータを可視化でき、感覚的な改善ではなく、データに基づいた優先順位付けができるようになります。特に、依頼先タイプの選定で「ノーコードツールでの内製は訴求設計のノウハウ不足が課題になりやすい」と述べたように、社内にLP改善の知見が十分に蓄積されていない企業ほど、LPOツールが提供する分析機能・テスト機能が、公開後の運用を支える役割を果たしやすくなります。

LPOツールを選ぶ際は、アクセス解析やターゲティングなど分析機能の充実度、A/Bテストの精度、レポート機能の使いやすさが主な比較ポイントになります。どのツールが自社のLP運用体制に合うかを具体的に比較したい場合は、以下の記事でおすすめのLPOツールと選び方のポイントを整理しています。

LP制作における法務論点

LP制作では、訴求効果を高めようとするほど表現が誇張に傾きやすく、複数の法令にまたがる注意点が存在します。ここでは代表的な論点を紹介しますが、法解釈は個別の事情によって異なるため、断定的な判断は避け、一般的な留意点として捉えることが重要です。

景品表示法(誇大表現・No.1表示)

景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)では、商品・サービスの品質や効果を実際よりも優れているかのように示す表示(優良誤認表示)や、価格・取引条件を実際より有利であるかのように示す表示(有利誤認表示)が規制対象とされています。LPで「業界No.1」「満足度No.1」等の表示を行う場合は、その根拠となる調査の方法・対象・時期等を確認し、客観的な調査に基づく表示であることが求められるとされています(出典:景品表示法、消費者庁公式サイト)。

特定商取引法(EC誘導LPの場合)

LPからECサイトへ誘導し、最終的にオンラインで商品・サービスの購入に至る構成の場合、特定商取引法における通信販売の表示義務(事業者名・連絡先・返品条件・解約条件等)や、誇大広告等の禁止に関する規律が関係してくるとされています。LP自体が直接の販売ページでなくても、購入までの導線上にある以上、価格・契約条件の表示は正確性を保つことが望ましいとされています(出典:特定商取引に関する法律、消費者庁公式サイト)。

著作権法(画像・テキストの無断転載リスク)

競合LPのデザイン・文章・画像を参考にする際、そのまま転用すると著作権法上の複製権・翻案権の侵害リスクがあるとされています。他社の文章・データを紹介する場合は、著作権法32条に定められる引用の要件(公表された著作物であること、自分の文章が主で引用部分が従であること、引用の必要性があること、出典を明示すること等)を満たす形で行うことが望ましいとされています(出典:著作権法32条、文化庁公式サイト)。

個人情報保護法(フォーム収集時)

LPに問い合わせフォームや資料請求フォームを設置し、氏名・メールアドレス・電話番号等を収集する場合、個人情報保護法に基づき、利用目的をあらかじめ明示・通知することや、取得した情報を目的の範囲内で利用することが求められるとされています。第三者への提供やクラウドサービス経由でのデータ保管を行う場合は、それぞれの取り扱いについても確認が必要とされています(出典:個人情報保護法、個人情報保護委員会公式サイト)。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。個別の法解釈・実務対応については、弁護士等の専門家または該当する監督官庁にご確認ください。

LP制作で失敗しやすい3つのパターン

LP制作の発注では、いくつかの典型的な失敗パターンがあります。ここでは代表的な3つのパターンと、発注前に確認しておきたいチェック観点を整理します。

パターン1:目的・KPI不明確での発注

「とりあえずLPを作る」という目的のまま発注すると、制作会社側も訴求軸やページ構成の判断基準を持てず、方向性の合わない構成になりやすくなります。

  • LPの目的(資料請求・購入・登録など)とKPI(CVR・CPA等)を発注前に明確化する
  • 既存の広告・SEO経由の集客チャネルと、LPのゴールが連動しているか確認する
  • 制作会社に目的・KPIを共有し、構成案がその目的に沿っているか説明してもらう

パターン2:ターゲット・訴求軸のズレ

ターゲットの検討段階(初めて知った段階なのか、比較検討段階なのか)を整理せずに構成を決めると、訴求内容がターゲットの状態と噛み合わず、離脱につながりやすくなります。

  • ターゲットの検討フェーズ(認知・比較・検討)を発注前に整理し、制作会社と共有する
  • 訴求軸を1つに絞れているか、公開前に構成案でチェックする
  • 想定ターゲットのペルソナと、実際の集客チャネル(広告文・検索キーワードなど)に一貫性があるか確認する

パターン3:公開後の効果検証・改善不足

LPは公開して終わりではなく、公開後のアクセス解析やA/Bテストを通じた改善が成果に影響しやすいことは、前章「LP公開後の効果検証・改善という視点」で述べたとおりです。公開後の運用体制を決めずに発注すると、効果検証が行われず放置されるケースがあります。

  • 公開後の計測方法(アクセス解析ツール・CV計測タグ等)を発注前に確認する
  • A/Bテストや改善作業が制作会社の対応範囲(追加費用の有無)に含まれるか事前に確認する
  • 公開後どのくらいの頻度・体制で振り返りを行うか、発注前に取り決めておく

よくある質問(FAQ)

Q1. LP制作の費用相場はどのくらいですか?

A. LP制作の費用は依頼先や制作範囲によって大きく変動するため、一律の相場を示すことは難しいですが、一般的な傾向として整理すると次のようになります。フリーランスに依頼する場合は比較的低コストで依頼できる傾向があり、制作会社に依頼する場合はディレクション・コピーライティング・デザイン・コーディングを一括で依頼できる分、費用は高くなる傾向があります。またノーコードツールを使って自社内製する場合は、初期費用を抑えつつ月額利用料が発生する形が中心です。金額は「税込/税抜」「初期費用/月額」といった前提条件によっても変わるため、見積もり時にはページ数・デザインの独自性・ライティングの有無・公開後の運用サポートの範囲を明確にした上で、複数社から見積もりを取り比較することをおすすめします。

Q2. LP制作にはどのくらいの期間がかかりますか?

A. LP制作にかかる期間は、依頼先の体制やLPの規模、素材(写真・原稿・実績データ等)の準備状況によって変動します。一般的には、企画・構成の設計、デザイン、コーディング、公開前チェックという工程を経るため、要件定義から公開まで一定の準備期間が必要になる傾向があります。フリーランスや小規模な制作会社に依頼する場合は工程がシンプルな分スケジュールを詰めやすい一方、制作会社で複数人体制のディレクションが入る場合はレビューや修正のやり取りに時間がかかることがあります。期間を短縮したい場合は、事前に目的・訴求内容・参考にしたいLPのイメージを整理し、初回打ち合わせで一括共有することが効果的です。

Q3. フリーランスと制作会社、どちらに依頼すべきですか?

A. フリーランスと制作会社のどちらが適しているかは、予算・スピード・体制の3点から判断するのが一般的です。フリーランスは比較的低コスト・柔軟なスケジュールで依頼しやすい一方、担当者のスキルや対応範囲に個人差があり、法人としての契約管理体制が薄い場合があります。制作会社はディレクター・デザイナー・エンジニア・コピーライターが分業体制で対応するため、品質やスケジュール管理の安定性が期待できますが、費用は相対的に高くなる傾向があります。予算が限られる場合や単発のLPであればフリーランス、複数LPの継続運用やA/Bテスト・改善まで見据えた長期的な取り組みであれば制作会社、という選び方が一つの目安になります。

Q4. LP制作を依頼する際、事前に何を準備すればよいですか?

A. LP制作を依頼する前に準備しておくと進行がスムーズになる主な項目は次の通りです。まず、LPの目的(商品購入・資料請求・問い合わせ獲得等)とKPI(目標CVR・目標CPA等)を明確にしておくことが重要です。次に、訴求したい商品・サービスの強み、競合との違い、想定するターゲット層(業種・役職・課題感等)を整理しておくと、構成やコピーの精度が上がります。加えて、実績データ・お客様の声・導入事例・製品画像といった素材は制作側で用意できないケースが多いため、事前に収集・整理しておく必要があります。景品表示法等に関わる業種の場合は、表現の可否について事前に社内の法務・コンプライアンス部門で確認しておくとやり取りが減ります。

Q5. LPは公開したあと、何をすればよいですか?

A. LPは公開して終わりではなく、公開後のアクセス解析とA/Bテストによる改善が成果を左右します。具体的には、まず訪問者数・CVR・離脱率といった基本指標を計測できる状態にしておき、どのファーストビュー・訴求コピー・CTA配置が成果につながっているかをデータで確認します。社内にLP改善の知見が十分に蓄積されていない場合は、ヒートマップ分析やA/Bテスト機能を備えたLPOツールを使うことで、感覚的な改善ではなくデータに基づいた優先順位付けが行いやすくなります。おすすめのLPOツールと選び方のポイントはこちらの記事で詳しく解説しています。

Q6. LPとWebサイト(コーポレートサイト)は何が違いますか?

A. LP(ランディングページ)とWebサイト(コーポレートサイト)は、目的と構成の設計思想が異なります。コーポレートサイトは企業情報・事業内容・採用情報など複数の目的を持つ訪問者に対応するため、複数ページで構成され、グローバルナビゲーションで各ページへ自由に移動できる設計になっています。一方LPは、基本的に単一のページで完結し、特定の商品・サービスへの申込や問い合わせなど1つのコンバージョンに導くことに特化した設計です。他ページへの離脱を避けるためナビゲーションを最小限にし、訴求の流れに沿って上から下へ読み進める構成にするのが一般的です。そのため、新規サービスのキャンペーンや広告出稿時の受け皿としてはLP、企業全体の信頼性や情報発信の窓口としてはコーポレートサイトを使い分けるのが基本的な考え方です。

まとめ|今日からできる4つのこと

  1. LPとWebサイト(コーポレートサイト)の違いを理解した上で、自社がLPに求める目的(商品購入・資料請求・問い合わせ獲得等)とKPI(CVR・CPA等)を明確にすることが最初のステップです。目的が曖昧なまま発注すると、デザインの見栄えだけを優先したLPになりやすいため注意が必要です。
  2. 依頼先タイプ(フリーランス・制作会社・ノーコードツールでの内製)を、予算・制作期間・社内の運用体制に応じて比較検討します。単発のLPか複数LPの継続運用かによって適した依頼先は変わるため、一つの選択肢に絞らず複数パターンを比較することが望ましいです。
  3. LP制作における法務論点(景品表示法・特定商取引法・著作権法・個人情報保護法)を発注前に確認し、表現や情報取得の方法に法的なリスクがないかチェックします。
  4. LPは公開して終わりではなく、公開後のA/Bテストや改善を前提に発注先・体制を選ぶことが重要です。アクセス解析やコンバージョンポイントの計測設定を事前に組み込み、必要に応じてLPOツールも活用しながら継続的に検証できる仕組みを整えておくことで、成果につながるLP運用が可能になります。

LP制作は、依頼先の選定から公開後の改善運用までを一連の取り組みとして捉えることで、初めて成果につながります。本記事で整理した観点を発注前のチェックリストとして活用し、自社に合った進め方を検討してみてください。

参考文献

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