LP制作とは?費用相場・作り方・依頼先の選び方を解説

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  • 外注・ノーコード内製・自作の違いと価格帯別の費用相場がわかる
  • 作り方の7ステップと依頼先・見積もりの確認項目がわかる
  • 内製か外注かの判断軸と広告表現で注意する法律がわかる

LP制作とは、広告やメール、SNSから訪れた人に問い合わせ・資料請求・購入といった1つの行動をとってもらうため、縦に長い1枚のWebページ(ランディングページ、LP)を企画・設計・制作することです。進め方は大きく「制作会社やフリーランスへの外注」「ノーコードのCMSなどでの内製」「WordPressなどでの自作」の3つで、外注の費用は公開されている相場情報で数万円から60万円以上まで幅があります。この記事では、LP制作相場を価格帯別に整理したうえで、作り方の7ステップ、依頼先の選び方、見積もりの確認項目、公開後の改善とデータ活用、広告表現で注意したい法律までを解説します。まずは下の診断で、自社に合う進め方の目安を確認してください。

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Q1. LPを公開したあと、どのくらいの頻度で直しますか?

目次

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  1. LP制作の方法を比較|外注・ノーコード内製・自作
  2. LP制作の費用相場|価格帯別の目安と見積もりの内訳
  3. LP制作の作り方|7ステップと期間の目安
  4. LP制作の依頼先の選び方|フリーランス・制作会社
  5. 内製か外注か|判断する3つの軸とLP作成ツールの選び方
  6. LP公開後の顧客データ活用まで考える
  7. LP制作でよくある失敗パターンと法律上の注意
  8. LP制作コストを数値で確認する
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ|LP制作で今日からできる5つのこと
  11. 参考文献

LP制作の方法を比較|外注・ノーコード内製・自作

LP制作の方法は「外注」「ノーコードCMSでの内製」「WordPressなどでの自作」の3つで、公開後にどれだけ頻繁に直すかが向き不向きを分けます。優劣ではなく、自社の体制と目的に合うかで選びます。

比較項目 外注(制作会社・フリーランス) ノーコード内製(例:Clipkit) 自作(WordPressなど)
役割 LPの企画・構成・デザイン・コーディングを代行 LPやサイトを自社で作成・更新する国産CMS サーバーとドメインを契約し、テーマなどでページを構築
主な強み 専門家による訴求設計とデザイン品質を得られる 更新はノーコードででき、HTML/CSS/JavaScriptも編集できる テーマやプラグインが多く、構築方法の情報も入手しやすい
向いているケース 社内に企画・デザインの担当者がいない、短期キャンペーンで1本だけ作りたい 広告の反応を見ながら頻繁に直したい、複数のLPを継続して作りたい 費用を抑えたく、サイト運用の知識がある担当者がいる
留意点 公開後の修正が有料になりやすく、改善の速度が落ちやすい 訴求設計は自社で考える。Clipkitは支払い方法が銀行振込のみ サーバー・ドメインの費用や更新作業、セキュリティ対応を自社で担う

選び分けの目安として、キャンペーン用に1本だけ作って終わりなら外注、広告を継続的に出してLPを育てていくなら内製や自作が合理的です。ほかのCMSも含めて横並びで比べたい方はCMSのおすすめ徹底比較17選も参考になります。

広告を続けながらLPを育てていく場合の一例が、国産CMSのClipkitです。商品ページには、HTML/CSS/JavaScriptを編集でき、コンテンツの作成・更新はノーコードででき、SaaSプランなら運用保守に手間やコストがかからないと記載されています。公式サイトには、ノーコードで作れる問い合わせフォームや、PDF資料を紐付けて資料請求に使えるファイルダウンロード機能の案内もあります(2026年10月16日確認)。注意点は、商品ページで支払い方法が銀行振込のみとされていることと、訴求の設計や原稿は自社で用意する必要があることです。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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株式会社テニテオ様は2004年に創業し2013年に設立した名古屋の企業です。「きっかけをクリエイトする」をミッションに就学前の子どもがいるママの為の情報サイトや、小学生までを対象とした子ども向け習い事サービスなどを提供しています。
出典:Clipkit公式サイト「株式会社テニテオ」の導入事例

この事例は、LPではなくWebマガジンの構築例で、導入時期は2017年11月と記載されています。LPに限った実績ではない点は割り引いて読み、自社の用途に合うかは資料で確認してください。

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LP制作の費用相場|価格帯別の目安と見積もりの内訳

LP制作の費用相場は、外注の場合、10万円以下から60万円以上までの4つの価格帯で整理されることが多く、金額の差は構成・文章・デザインを誰がどこまで担うかで生まれます。LP制作相場を調べる際は、金額そのものより、その金額に何が含まれるかを見ることが大切です。

以下は、制作会社のラヴィゴット、Webデザインツールを提供するStudio、KAIZEN PLATFORMが公開している相場情報(いずれも2026年10月16日確認)をもとに、価格帯ごとの一般的な傾向をまとめたものです。区切りの金額や依頼先の呼び方は各社で少しずつ異なります。実際の金額は依頼先、ページの長さ、素材の有無、納期などで変わるため、あくまで目安として捉え、必ず複数社の見積もりで確認してください。

価格帯(目安) 主な依頼先 含まれやすい範囲 注意点
10万円以下 フリーランス、個人、小規模な制作会社 テンプレートを使ったデザインとコーディング 構成案や原稿は含まれないことが多い。修正回数に制限があり、公開後の改善サポートはないのが一般的
10万円から30万円 フリーランス、中小規模の制作会社 構成案の作成、ターゲットに合わせたオリジナルのデザイン 競合調査やコピーライティングは含まれない場合がある。自社の原稿が前提のこともある
30万円から60万円 中小規模の制作会社 競合調査、ライティング、構成案、デザイン、コーディング、公開 公開後の運用・改善は一部のみ、または別契約になることが多い
60万円以上 中堅・大手の制作会社 戦略設計や撮影、公開後の運用支援まで 費用に見合う範囲か、自社に不要な工程が含まれていないかを確認する

内製や自作の場合は、制作会社への支払いの代わりに、ツールの利用料や、サーバー・ドメインの費用、社内の人件費がかかります。公開情報では、LP作成ツールは月額課金が一般的でプランによって使える機能が異なり、WordPressはサーバーとドメインの契約・更新時に費用がかかるとされています。外注との比較では、制作費の総額だけでなく、公開後1年間で見込まれる修正回数と、その修正を誰がするかも含めた「運用込みの費用」で並べると、どの方法が合っているかを判断しやすくなります。

見積もり金額を左右する主な要素

同じ「LP1本」の依頼でも見積もりに差が出るのは、費用が工程ごとの作業量の積み上げで決まるためです。見積もりは一般に、戦略設計・競合調査、構成案の作成、ライティング、デザイン、コーディング、公開作業といった項目で構成されます。どの項目を依頼し、どの項目を自社で担うかによって、同じ依頼先でも金額は変わります。金額が上下しやすい要素を整理すると、次のとおりです。

要素 金額が上がりやすいケース 費用を抑える工夫
依頼する工程の範囲 調査・構成・ライティングからすべて任せる 構成と原稿は自社で用意し、デザインのみ・コーディングのみを部分的に依頼する
ページの長さ・情報量 伝えたい内容を絞らず、ブロック数が増える 目的とターゲットを1つに絞り、必要なブロックだけで構成する
素材の用意 写真撮影やイラスト作成を新たに依頼する 既存の写真・ロゴ・導入事例など、自社で提供できる素材を先に洗い出す
納期 公開日まで日数がなく、短納期の対応を求める 広告の出稿日から逆算し、余裕を持って依頼する
スマホ対応・動き・フォーム アニメーションや入力補助など複雑な実装を加える スマホ対応が基本料金に含まれるかを確認し、演出は成果に関わるものに絞る
納品形式・公開作業 CMSへの組み込みやサーバーへの設置まで依頼する 自社で編集できるCMSを用意し、公開後の更新を内製にする

費用を抑える方法としてよく挙げられるのが、デザインだけ、コーディングだけといった部分依頼です。ただし部分依頼では、構成やコピーの質、工程間の受け渡しの管理を自社で担うことになります。安く見える見積もりほど「含まれていない作業」が多い場合があるため、複数社を比べるときは総額ではなく、項目ごとに含まれる範囲をそろえて比較しましょう。スマホ対応や公開後の修正が別料金になっていないかも、あわせて確認しておきたい点です。

LP制作の作り方|7ステップと期間の目安

LPは「目的設定、ターゲット整理、構成設計、原稿作成、デザイン、実装、公開と検証」の7ステップで作り、最初の2つは外注でも自社で決める必要があります。ここが曖昧なまま依頼すると、提案や見積もりが会社ごとにばらつき、比較できなくなります。

ステップ 主な作業 外注する場合に発注側が準備・判断すること
1. 目的とKPIを決める 達成したい行動(資料請求・購入など)と、月間の目標件数やCVRを決める 達成したい数値と、参考にしたいLPを用意する
2. ターゲットを整理する 誰が、どんな状況・悩みでこのLPにたどり着くかを具体化する 流入元(検索広告、SNS広告、メールなど)と、顧客がよく抱く不安を共有する
3. 構成を設計する ページ全体の流れと、各ブロックで伝える内容を設計する(ワイヤーフレーム) 訴求の順番と、顧客が不安に感じる点が網羅されているかを確認する
4. 原稿を作成する キャッチコピーと各ブロックの文章、導入事例などの素材を用意する 表現に根拠があるか、社内の承認が必要な表現はないかを確認する
5. デザインする デザインカンプを作成する 社内の確認者を絞り、修正の意見を1本化する
6. 実装する コーディングまたはノーコードで組み上げ、スマホ対応・フォーム・計測タグを設定する フォームの送信先と、送信後の自動返信・社内通知の内容を決める
7. 公開して検証する 表示とフォームの動作を確認して公開し、数値を見て改善する 複数の端末で実際に申し込みを試し、計測が動いているかを確かめる

LPの基本構成|ファーストビュー・ボディ・クロージング

LPの構成は、大きく3つに分けて考えると設計しやすくなります。1つ目は、ページを開いて最初に目に入る「ファーストビュー」です。誰のどんな悩みに応えるページなのかを、キャッチコピーと申込みボタンで即座に伝えます。2つ目の「ボディ」では、悩みへの共感、商品やサービスの説明、導入事例や利用者の声、申込みから利用までの流れといった、判断材料を積み重ねます。3つ目の「クロージング」では、よくある質問で最後の不安を解消し、申込みフォームへ進んでもらいます。

構成を決めるときは、各ブロックが「読み手のどの疑問に答えているか」を1行で書き出してみてください。答える疑問が書けないブロックは、削っても成果に影響しないことが多く、ページを短く保つことにもつながります。

LPとホームページ(HP)の違い

LPは1つの行動に絞った1枚のページ、HPは会社や事業の情報を複数ページで網羅するサイトです。LP制作とHP制作では、設計の考え方が異なります。HPの制作についてはhp制作とは?費用相場・依頼先の選び方・失敗しないコツを解説、複数ページのWebサイト全体はwebサイト制作とは?依頼先の選び方と費用相場で解説しています。

比較項目 LP(ランディングページ) HP(ホームページ)
目的 問い合わせ・資料請求・購入など1つの行動を促す 会社や事業の情報を広く伝え、信頼を得る
ページ構成 縦長の1ページで完結し、ほかのページへの出口を絞る 会社概要・サービス・採用などの複数ページで構成する
主な流入元 広告、メール、SNSなど、訪問者の関心が絞られた経路 検索、指名検索、紹介など、多様な経路
改善の進め方 広告と合わせて見出しやボタンを入れ替え、短い周期で検証する 情報の追加・更新を継続し、サイト全体を育てる

制作期間の目安

公開されている情報では、LP作成ツールでの制作は数時間から数日、WordPressでの自作は数週間から1か月程度、制作会社への依頼は1か月から3か月程度とされています。外注の場合は、価格帯が上がって戦略設計や撮影を含むほど、期間も長くなります。広告の出稿日やキャンペーン開始日が決まっているときは、そこから逆算して依頼時期を決めましょう。

スケジュールが遅れる原因の多くは、制作側ではなく発注側の確認待ちです。構成案やデザインの確認に関わる人が多いほど、修正の意見がまとまらず工程が止まりがちになります。依頼前に、最終的な判断者を1人決め、確認にかける日数も社内で合意しておくと、予定どおり公開しやすくなります。また、公開直前にフォームの計測が動いていないことに気づくと、広告費をかけたのに成果が測れないという事態になりかねません。計測タグの設定は制作範囲に含まれるか、公開後に誰が数値を確認するかも、ヒアリングの段階で決めておきましょう。

LP制作の依頼先の選び方|フリーランス・制作会社

LP制作の依頼先は、費用を抑えやすいフリーランスと、企画から制作まで分業体制で対応できる制作会社に大別され、どちらを選ぶかは「任せたい範囲」と「社内で担える範囲」で決まります。同じ価格でも、依頼先によって含まれる作業範囲は大きく異なります。

依頼先 長所 短所 向いているケース
フリーランス 費用を抑えやすい。担当者と直接やり取りでき、小回りが利く 得意分野が人により偏る。体調不良などで納期が遅れるリスクがある 構成と原稿は自社で用意し、デザインとコーディングを任せたい
中小規模の制作会社 ディレクター・デザイナー・エンジニアの分業で品質が安定しやすい フリーランスより費用が高くなりやすい。修正の窓口が1本化される分、反映に時間がかかることもある 企画・構成から相談したい、社内に制作の知見がない
広告代理店・マーケティング会社 広告運用と一体でLPを設計・改善できる LP単体の依頼には対応していない場合がある 広告出稿とLP改善をまとめて任せたい

依頼前に決めておくことと、依頼先を見極めるポイント

依頼先に相談する前に、自社側で決めておきたいことが4つあります。1つ目はLPの目的と目標の数値(月に何件の問い合わせを得たいか)、2つ目はLPに人を集める流入元、3つ目は公開したい日、4つ目は予算の上限と優先したいことです。とくに流入元は、訪れる人の関心の度合いや知識量を左右するため、冒頭で何を伝えるべきかという構成の前提になります。

そのうえで、フリーランスか制作会社かを問わず、個々の依頼先は次の観点で見極めます。

  • 自社と近い業種・商材での制作実績があり、見た目だけでなく成果の数値や改善の経緯まで説明できるか
  • ヒアリングで目的やターゲットを掘り下げ、公開後の改善(LPO)まで見据えた提案があるか
  • 問い合わせへの返答が早く、担当者の説明がわかりやすいか
  • 見積書や契約書に、作業範囲と費用の内訳が明確に書かれているか

制作実績は、デザインの好みだけで判断しないことが大切です。自社と顧客層が近い案件で、どのような課題にどう応えたのかを質問すると、訴求設計の力量が見えやすくなります。候補は1社に絞らず、同じ条件を伝えたうえで複数社から提案と見積もりを取り、次の5項目で内容を比べましょう。

見積もりで確認したい5つの項目

依頼先を比較する際は、金額の安さだけで決めず、見積もりに次の項目が明記されているかを確認しましょう。項目が「LP制作一式」とだけ書かれている見積もりは、あとから追加費用が発生しやすい傾向があります。

  1. 作業範囲の内訳(構成案、コピー、デザイン、コーディング、フォーム設置、計測タグ設定のどこまでが含まれるか)
  2. 修正回数の上限と、上限を超えた場合の費用
  3. 素材(写真・イラスト・文章)の用意は誰が行うか、素材購入費は含まれるか
  4. 納品形式と、公開後に自社で編集できる形になっているか
  5. 画像や文章の著作権の帰属と、二次利用(広告バナーへの流用など)の可否

とくに4番目は見落とされがちです。独自のコードで作り込まれたLPは、公開後に文言を少し変えるだけでも制作者に依頼する必要が生じます。広告の反応を見ながら改善を続けたい場合は、CMS上で編集できる形で納品してもらえるかを事前に確認しておくと、外注と内製を組み合わせた運用がしやすくなります。表示内容の責任は制作会社ではなく広告主である自社にあるため、制作会社が提案したキャッチコピーも根拠を確認してください(詳しくは後述の法律の注意を参照)。

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広告の反応を見て、LPの文言や画像を短い周期で直したい会社

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LP制作に強い会社の探し方

「LP制作に強い会社はどこか」と探す場合、特定の会社名を挙げて順位づけすることは避け、探し方の観点を示します。まず、制作会社の公式サイトの実績ページで、自社と近い業種・目的(資料請求、採用、通販など)のLPがあるかを確認します。次に、実績ごとに「目的」「施策」「結果」が説明されているかを見ます。見た目の画像だけを並べているサイトより、成果や改善の経緯まで書かれているほうが、依頼後のやり取りをイメージしやすくなります。

制作会社を紹介する比較・ランキング記事は、掲載の基準や順位の付け方が記事ごとに異なります。掲載順が品質の優劣を表すとは限らないため、参考にしつつ、必ず各社の公式サイトで実績と対応範囲を確認し、同じ条件で見積もりを取って比べましょう。フリーランスに依頼する場合も同様に、過去の制作物と、納期や修正対応の実績を確認しておくと安心です。

内製か外注か|判断する3つの軸とLP作成ツールの選び方

内製か外注かは「年間に作るLPの本数」「公開後の改善頻度」「社内の制作スキル」の3つの軸で決めると整理しやすくなります。1つの軸だけで決めず、3つを並べて傾きを見ます。

判断軸 内製・自作に傾くケース 外注に傾くケース
年間に作るLPの本数 キャンペーンや商品ごとに、継続して複数本を作る 年に1本程度で、都度の制作で足りる
公開後の改善頻度 広告の反応を見て、見出しやボタンを短い周期で直す 公開後はほとんど直さず、1回で完成させたい
社内の制作スキル 構成と原稿を書ける担当者がいて、ツールの操作を覚えられる 企画・デザインの担当者がおらず、構成から相談したい

外注と内製は二択ではありません。企画と初期のデザインは外注し、公開後の文言調整や画像の差し替えは自社で行うという分担も現実的です。その場合は、自社で編集できる形で納品してもらえるかが、依頼時の確認点になります。

LP作成ツール・CMSを選ぶときの確認項目

内製や分担運用を選ぶ場合、ツールやCMSは次の観点で比べます。前述のとおり、ノーコードでの更新に対応した国産CMSの例として、Clipkitの商品ページの記載も参考になります。

  1. 編集の自由度:テンプレートのままか、HTMLやCSSまで編集できるか
  2. 更新のしやすさ:担当者がコードを書かずに文言や画像を直せるか
  3. フォームと計測:問い合わせ・資料請求フォームを作れるか、アクセス解析のタグを設置できるか
  4. 公開の管理:公開日時の指定や、公開前の確認用ページを用意できるか
  5. 料金体系と支払い方法:月額や初期費用の有無、請求書払いや銀行振込に対応しているか
  6. サポートと運用体制:導入時の支援があるか、保守を自社で担うか

とくに料金体系と支払い方法は、社内の稟議や経理の都合に直結します。申込み前に、支払い方法と契約期間を資料や公式サイトで確認しておくと、導入後の手戻りを防げます。

LP公開後の顧客データ活用まで考える

LPは公開して問い合わせを集めた時点では道半ばで、獲得した見込み客のデータをどう蓄積し、その後のフォローにつなげるかまで設計して初めて、制作費を回収しやすくなります。LP制作の相談ではデザインと費用に目が向きがちですが、成果を分けるポイントです。

たとえばBtoBの資料請求LPでは、資料をダウンロードした人のすべてがすぐに商談に進むわけではありません。検討時期がまだ先の人には、メールで役立つ情報を届けて関心を高める「ナーチャリング(見込み客の育成)」が必要です。そのためには、LPのフォームで得た情報、広告の流入元、サイトの閲覧履歴、過去の商談の履歴といった、別々の場所にある顧客データを1人の顧客単位でまとめる仕組みが欠かせません。顧客データを集めて整える仕組みはCDP(カスタマーデータプラットフォーム)、見込み客への配信を自動化する仕組みはMA(マーケティングオートメーション)と呼ばれます。

段階 扱うデータの例 できるようになること
獲得 フォームの入力内容、流入元の広告・キーワード どの広告・どの訴求から質の高い見込み客が来ているかを把握
統合 サイト閲覧履歴、メールの開封、購入・商談履歴 1人の顧客の行動を時系列で把握し、関心の高さを判断
活用 統合した顧客リスト、セグメント 関心に合わせたメール配信、営業への引き渡し、LP訴求の見直し

顧客データを活用する際は、個人情報の取り扱いにも注意が必要です。LPのフォームで取得した情報を、メール配信や分析など取得時に示した目的以外に使う場合は、利用目的の通知・公表などの対応が求められます。個人情報保護委員会が公開している法令・ガイドライン等を確認し、LPのフォーム付近にプライバシーポリシーへのリンクを設けておきましょう。まずは、LPの月間獲得件数と、獲得後に誰がフォローするかを決めることから始めると、必要な仕組みの規模が見えてきます。

LP制作でよくある失敗パターンと法律上の注意

LP制作の失敗は、「デザインを重視しすぎて成果につながらない」「コピーが弱く離脱が多い」「公開後に直せない」の3つが代表的で、いずれも発注前の設計で防げます。スイッチを切り替えると、それぞれの回避策を確認できます。

よくある失敗 回避策

失敗パターン1:見た目を最優先した。写真と動きの多い華やかなLPにしたが、ファーストビューで何のサービスか伝わらず、スマホでの表示も重くなって離脱が増えた。

失敗パターン2:コピーを制作会社任せにした。業界の事情を知らない書き手の一般的な言葉が並び、顧客が本当に困っている点に触れられず、問い合わせが増えなかった。

失敗パターン3:公開後に直せない形で納品された。広告の反応が悪くても、見出し1つの変更に数日と追加費用がかかり、改善を諦めた。

業種や訴求内容によって、つまずきやすいポイントも変わります。BtoBの資料請求LPでは、フォームの入力項目を増やしすぎて離脱を招くケースが目立ちます。健康食品や美容など効果を訴求しやすい商材では、効果を強く言い切るコピーが景品表示法上の問題になり得ます。イベントやセミナーの申込LPでは、日時や参加条件といった基本情報が長い説明文に埋もれ、申し込みの判断材料が見つけにくくなる失敗がよくあります。いずれも、LPを見る人が「次に何をすればよいか」を迷わない設計になっているかが共通の確認点です。

景品表示法とステルスマーケティング

LPで商品やサービスの効果・価格を訴求する場合、表示内容の責任を負うのは制作会社ではなく広告主である自社です。消費者庁は、実際より著しく優良・有利であると誤認させる表示を景品表示法の表示規制で禁止しているため、根拠のある表現かどうかを自社で確認してください。また、広告であることを隠して第三者の感想のように見せる表現は、消費者庁が令和5年10月1日から景品表示法の規制対象としたステルスマーケティングに当たるおそれがあります。LPに利用者の声やインフルエンサーの推薦を掲載する場合は、自社が内容の決定に関与した表示かどうかを確認し、必要に応じて広告であることを明示しましょう。

通販LPで確認したい特定商取引法の表示

LPから一般の消費者に商品やサービスを申し込んでもらう場合は、特定商取引法の「通信販売」に当たり、広告に表示すべき事項が定められています。消費者庁の特定商取引法ガイド(通信販売)によると、販売価格(送料を含む)、代金の支払時期・方法、商品の引渡時期、返品に関する事項、事業者の氏名(名称)・住所・電話番号などが対象です。LPでは申込みフォームの近くにこれらの情報がまとまっているかを、公開前に確認しておきましょう。なお、同ガイドには、営業のために、または営業として締結する取引は適用除外とする旨の記載があり、事業者向けの取引は原則として対象外です。自社の取引が対象かどうかの判断は、専門家や公式の相談窓口にご確認ください。本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、法的助言ではありません。

LP制作コストを数値で確認する

LP制作の費用は、制作費そのものより「1件の問い合わせ・申し込みを獲得するのにいくらかかったか」で評価すると、価格帯や依頼先の妥当性を判断しやすくなります。下のシミュレーターで、月間の訪問数とコンバージョン率(CVR)、制作費を入力し、公開後の改善でCVRが上がった場合の違いを試算してみてください。

現在のCVRでは年間約360件、1件あたりの制作費は約833円です。
改善後のCVRでは年間約540件、1件あたりの制作費は約556円です。

※簡易計算です。広告費や人件費は含めていません。CVRは業種や商材で大きく異なるため、自社の実績値を入力してください。

試算してみると、制作費を数万円下げることより、公開後の改善でCVRを少し上げることのほうが、1件あたりのコストに大きく効くケースが多いことがわかります。CVRを高めるための継続的な改善はLPO(ランディングページ最適化)と呼ばれ、見出しやボタン、フォームを入れ替えて反応を比べるABテストが代表的な手法です。改善に使えるツールの選び方はおすすめのLPOツール4選で詳しく解説しています。制作の段階で「誰が、どのくらいの頻度で、何を変えるか」まで決めておくと、改善の効果が出やすくなります。

改善のたびに制作会社への依頼と費用が発生する形では、試算で見たCVRの改善を回すのが難しくなります。見出しや画像を自社でその日のうちに直せる環境を作るなら、ノーコードで更新できるCMSの資料を取り寄せ、自社の担当者が使いこなせそうかを確かめてみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q1. LP制作とは何ですか?

A. 広告やメールから訪れた人に、問い合わせ・資料請求・購入など1つの行動をとってもらうことを目的とした、縦長の1枚のWebページ(ランディングページ)を企画・制作することです。複数ページで情報を網羅する一般的なWebサイトと違い、1つの目的に絞って構成する点が特徴です。

Q2. LP制作1枚の相場はいくらですか?

A. 外注する場合、公開されている相場情報では、テンプレート中心なら10万円以下、構成案の検討を含むと10万円から30万円、調査やコピーライティングまで依頼すると30万円から60万円、戦略設計や運用支援まで含むと60万円以上が目安とされています。依頼範囲や依頼先で大きく変わるため、複数社の見積もりで確認してください。

Q3. LP制作とHP制作の違いは何ですか?

A. LPは問い合わせや購入など1つの行動に絞った縦長の1ページで、広告などから訪れた人に行動を促します。HPは会社や事業の情報を複数ページで伝えるサイトで、信頼の獲得や情報発信が主な役割です。目的が異なるため、構成の考え方も別になります。

Q4. フリーランスと制作会社はどちらに依頼すべきですか?

A. 構成と原稿を自社で用意でき、費用を抑えたいならフリーランス、企画や構成から相談したいなら制作会社が向いています。どちらの場合も、作業範囲・修正回数・納品形式・著作権の扱いが見積もりに明記されているかを確認しましょう。

Q5. LPサイト制作に強い会社はどこですか?

A. 特定の会社を挙げて順位づけはできません。自社と近い業種・目的の制作実績があるか、実績に目的・施策・結果が書かれているか、見積もりに作業範囲と修正回数が明記されているかを観点に、複数社の公式サイトと見積もりを比べて選びましょう。

Q6. LPは自社で制作できますか?

A. ノーコードで作成・更新できるCMSを使えば、専門的なコーディングの知識がなくても制作できます。広告の反応を見ながら頻繁に修正したい場合は、内製のほうが改善の速度を保ちやすくなります。ただし構成やコピーは自社で考える必要があります。

まとめ|LP制作で今日からできる5つのこと

LP制作は、費用の安さだけでなく、公開後の改善と顧客データの活用まで含めて進め方を選ぶことが成果への近道です。今日から次の5つに取り組んでみてください。

  1. LPの目的(問い合わせ・資料請求・購入など)とターゲットを1文で書き出す
  2. 公開後にどれくらいの頻度で修正したいかを決め、外注・ノーコード内製・自作のどれが合うかを3つの判断軸で比べる
  3. 見積もりでは作業範囲・修正回数・納品形式・著作権の扱いを確認し、運用込みの費用で比較する
  4. 自社で更新を回すなら、ClipkitのようなノーコードCMSの資料を取り寄せ、編集のしやすさや支払い方法を確かめる
  5. LPで獲得した見込み客のデータを、どこに蓄積し誰がどうフォローするかを決めておく

参考文献

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