チャットサイトとは?3つの分類・機能・選び方を初心者向けに解説

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  • チャットサイトの4つの意味と種類の一覧がわかる
  • 無料サイトとビジネスチャットの確認点がわかる
  • 分類・機能・失敗例・選び方の要点がわかる

チャットサイトとは、Webページ上で文字のメッセージをその場でやり取りできるサイトやサービスの総称です。仕事で使う場合は、取引先やチームとの連絡をまとめるビジネスチャットと、自社のホームページに置いて訪問者の質問に答えるチャットの2つが中心で、知らない人と雑談する匿名のサイトや、AIと会話するサイトとは目的も安全面の考え方も異なります。同じ呼び名のなかに性格の違うものが混ざっているため、調べ始めたのに情報がかみ合わないと感じる方も多いはずです。この記事では、まず用途を4つに分けて自社に近いものを見極め、そのうえで種類の一覧、分類、主な機能、メリットとデメリット、失敗しやすい点、選び方、個人情報の注意点までを、初めての方にも分かる言葉で順に解説します。

自社に近いチャットサイトのタイプを2問で診断

Q1. チャットでやり取りしたい主な相手はどちらですか?

目次

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  1. 仕事で使うチャットサイトは何を選ぶ?意味を4つに分けて考える
  2. チャットサイトとは|画面上の窓で文字の会話ができるサイトやサービス
  3. チャットサイトの種類一覧|無料で使えるタイプと仕事での向き不向き
  4. チャットサイトの3つの分類
  5. チャットサイトの主な機能
  6. 導入のメリット・デメリット
  7. 導入時によくある失敗パターン
  8. チャットサイト・チャットシステムの選び方
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ
  11. 参考文献

仕事で使うチャットサイトは何を選ぶ?意味を4つに分けて考える

仕事で使うチャットサイトは、取引先やチームと連絡をとるビジネスチャットか、自社サイトに置いて訪問者に答えるチャットのどちらかが、目的に合います。

「チャットサイト」は正式な専門用語ではなく、使う人によって指すものが異なります。検索結果にも、雑談用の匿名サイトからAIのサービスまでが並びます。仕事の目的で探している方に向けて、4つの意味を整理しました。

指しているもの会話の相手主な目的この記事での扱い
雑談や交流のためのチャットサイト不特定の利用者個人の交流や暇つぶし。登録なしで匿名のまま使えるものが多い仕事で使う際の注意点を解説する
AIと会話するチャットサイト対話型のAI調べもの、文章の下書き、アイデア出し仕事で使う際の注意点を解説する
チームや取引先と連絡するビジネスチャット社内のメンバーや、招待した取引先連絡の一本化、タスクの依頼、ファイルの共有違いと確認点を解説する
自社のサイトに設置するチャット(チャットシステム)企業の担当者、またはチャットボット問い合わせ対応、接客、申し込みの後押し本題として詳しく解説する

社員どうしや取引先との連絡が、メール、電話、個人向けのチャットアプリに散らばっているなら、探しているのは3つ目のビジネスチャットです。ビジネスチャットは、案件ごとにグループをつくり、参加した人だけが同じ画面で履歴を見られる仕組みで、雑談用のチャットサイトにはない参加者の管理や記録の残し方を備えています。自社のホームページに置く4つ目のチャットとは、話す相手も導入の目的も別ものです。どちらを探しているのかを最初に決めておくと、比べる製品を取り違えずに済みます。

チームや取引先との連絡を1つの画面にまとめたい場合の一例が、株式会社kubellが提供するChatworkです。ビジネスコンシェルジュの商品ページ(2026年10月14日確認)では、チャットだけでなくビデオ通話・音声通話が標準装備であること、タスク管理ができ、タスクが完了すると自動でチャットに通知されること、アップロードしたファイルをチャット参加メンバーのみで共有できることが特徴として紹介されています。一方で、フリープランは過去40日分、5,000件までしか閲覧できないため、やり取りを記録として残したい場合は有料プランも含めて検討する必要があります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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出典:go.chatwork.com

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  • フリープランは過去40日分、5,000件までしか閲覧できない

賃貸物件の仲介・管理を行う会社が、電話とFAXが中心だった連絡にChatworkを導入し、メールではTOとCCを考える必要があるのに対し、Chatworkではグループに入った全員が当事者になると述べ、導入後は電話が減ったと紹介されています。

株式会社アービックの導入事例(要約、2018年11月取材)。出典:Chatwork 導入事例(株式会社アービック)

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チャットサイトとは|画面上の窓で文字の会話ができるサイトやサービス

チャットサイトとは、Webページ上に表示される入力欄と会話の表示欄を使って、文字のメッセージをほぼリアルタイムにやり取りできるサイトやサービスのことです。メールのように件名やあいさつ文を整える必要がなく、短い文を送ればすぐに返事が返ってくる点が特徴です。前の章で整理したとおり、使う人によって指しているものが異なります。

事業者がチャットサイトを導入したいと言う場合は、チームや取引先との連絡に使うビジネスチャットか、自社のホームページやネットショップにチャットの窓を設けて訪問者の質問にその場で答える仕組みのどちらかを指すのがほとんどです。この記事の後半にある分類、機能、メリット、失敗パターン、選び方は、後者の自社サイトに置くチャットを中心に説明します。仕組みをさらに詳しく知りたい方は、チャットシステムの仕組みやメリット・デメリットを解説した記事も参考になります。

自社サイトに置くチャットと、チームで使うビジネスチャットの違い

どちらも文字で会話する道具ですが、誰と話すためのものかが異なります。ホームページに置くチャットは社外のお客様と話すためのもの、ビジネスチャットは社内や取引先の決まった相手と話すためのものです。選ぶときに見る点も変わります。

比べる点自社サイトに置くチャットビジネスチャット
会話の相手自社サイトを訪れた不特定のお客様社内のメンバーや、招待した取引先
使う場所自社のホームページやネットショップの画面専用のアプリやブラウザの画面
主な機能自動応答、有人対応への引き継ぎ、表示条件の設定グループでの会話、タスク管理、ファイル共有、通話
選ぶときに重視する点回答の更新のしやすさ、対応できる人数と時間参加者の管理、会話の記録、他の業務ツールとの連携

社内や取引先との連絡手段を探している場合は、ビジネスチャットの比較記事や、社外連絡にも使えるビジネスチャットの解説記事を先に確認するとよいでしょう。

チャットサイトの種類一覧|無料で使えるタイプと仕事での向き不向き

チャットサイトは、会話の相手と作り方によって、ランダム1対1型、公開ルーム型、ルーム作成型、AI型、ビジネスチャットに分けられ、仕事の連絡に向くのは参加者を管理できるものです。

無料で使えるチャットサイトの型

雑談用のチャットサイトの公式サイトを2026年10月14日に確認すると、登録なしで始められるサイトが目立ちます。型ごとの特徴と、仕事の連絡で使う場合の向き不向きを整理しました。

型会話の相手主な特徴仕事の連絡での向き不向き
ランダム1対1型たまたま接続された1人ボタンを押すだけで話し相手が見つかる。匿名で使えるものが多い相手を選べないため、取引先との連絡には向かない
公開ルーム型ルームに集まった不特定の人話題や年代ごとのルームに、ニックネームで参加できる。会話が他の人にも見える内容が第三者に見えるため、仕事の内容は書けない
ルーム作成型自分で招いた人登録なしでルームをすぐに作れる。パスワードや参加の承認、自動削除を設定できるものがある。ファイルの共有や通話に対応するものもある少人数の一時的な連絡には使えるが、利用者の管理や記録の保管が会社の基準に足りるかを確認する必要がある
AI型対話型のAI質問への回答や文章の作成ができる入力した内容の扱いを確認すれば、下書きや調べものに使える
ビジネスチャット社内のメンバーや、招待した取引先参加者の管理、会話の履歴、タスクやファイルの共有など、仕事向けの機能がある取引先やチームとの連絡に向く

仕事の連絡に使うなら、確認したい5つの点

無料で手軽に使えるサイトを仕事の連絡に流用するか、仕事向けのビジネスチャットを選ぶかは、次の5つの点で判断できます。

確認する点なぜ必要か見るところ
1. 参加者を会社が把握できるか担当替えや退職のときに、見られる人を外せないと、情報が残り続ける招待や削除の権限、管理者の設定
2. 会話の記録が残り、さかのぼれるか取引の経緯や、合意した内容を後から確かめる場面がある保存される期間と、閲覧できる件数の上限
3. 相手が誰か確かめられるか匿名のままだと、取り違えやなりすましを防げない招待制かどうか、利用者の登録方法
4. 利用規約と個人情報の扱い氏名や連絡先を書き込むと、個人情報として扱う必要が生じる利用規約、プライバシーポリシー、データの保管場所
5. 困ったときの相談先と継続性不具合やサービスの終了で、業務が止まるおそれがあるサポートの窓口、運営会社の情報

5つの点のうち、日々の連絡で差が出やすいのは、参加者の管理と会話の記録です。無料のプランがあるビジネスチャットでも、閲覧できる期間や件数に上限がある場合があります。Chatworkの商品ページには、フリープランは過去40日分、5,000件までしか閲覧できないと記載されているため、取引の経緯を後から確かめたい会社は、有料プランを含めて検討する必要があります。無料で試す段階でも、記録として残したい範囲を先に決めておくと、プランを選ぶときに迷いません。

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雑談用やAIのチャットサイトを仕事で使うときの注意

雑談用とAIのチャットサイトは誰でもすぐに使える反面、仕事の場面では注意が必要です。匿名で参加できる雑談用のサイトは相手の身元を確かめられず、やり取りの内容が第三者の目に触れる可能性もあるため、お客様との連絡手段には向きません。雑談用のサイトには、不適切な利用の通報や、出会い目的の利用の禁止を掲げているものもありますが、これらは利用者どうしの安全のための仕組みであり、会社が参加者を管理するための機能とは別のものです。AIと会話するサイトは下書きや調べものに便利ですが、入力した内容がサービスの改善に利用される設定になっている場合があります。お客様の氏名や連絡先、社外に出していない情報は入力しない、回答は必ず人が確かめてから使う、利用規約と設定を事前に確認する、という3点を社内の決まりにしておくと安心です。AIチャットの種類と有料化の分かれ目は無料AIチャットの解説記事、主なAIチャットサービスの違いはAIチャットの比較記事で整理しています。会社としてお客様と会話する窓口を用意するなら、履歴の管理や権限の設定ができる専用の仕組みを選ぶのが基本です。

チャットサイトの3つの分類

企業が設置するチャットサイトは、誰が答えるか、どう表示するか、何のために使うかの3つの軸で分類できます。製品の紹介ページではこれらの言葉が混ざって出てくるため、先に軸を分けて理解しておくと比較がしやすくなります。

分類の軸 種類 特徴 向いている場面
対応方法(誰が答えるか) 有人チャット 担当者が文章を読んで返信する。込み入った相談にも柔軟に答えられる 高額な商品や、状況によって答えが変わる相談
チャットボット(無人) あらかじめ用意した回答やAIが自動で返信する。夜間や休日も対応できる 営業時間、送料、手続きの方法など決まった質問
ハイブリッド型 まず自動で答え、解決しない場合に担当者へ引き継ぐ 件数が多く、一部に個別対応が必要な窓口
表示方法(どう見せるか) チャット型 画面の隅に窓やボタンを常に表示し、訪問者が自分で開いて話しかける 質問したい人をいつでも受け付けたい
ポップアップ型 滞在時間や閲覧したページなどの条件に応じて、案内やクーポンを自動で表示する 迷っている人にこちらから声をかけたい
用途(何のために使うか) チャットボット型 質問に答えることが主な役割。問い合わせの件数や対応時間を減らす サポート窓口の負担を軽くしたい
Web接客ツール型 訪問者の行動に合わせて案内を出し分け、購入や申し込みを後押しする ネットショップや資料請求の成果を伸ばしたい

チャットボットには2つの仕組みがある

チャットボットは、答えの出し方によってさらに2つに分かれます。1つは、選択肢を順にたどって答えにたどり着くシナリオ型です。用意した範囲の質問には正確に答えられ、内容を管理しやすい反面、想定していない質問には対応できません。もう1つは、入力された文章の意味をAIが読み取って答えるAI型です。自由な言い回しに対応しやすい一方で、もとになる情報の整備と、回答が正しいかを定期的に確かめる作業が必要になります。最初はよくある質問をシナリオ型で用意し、件数が増えてきたらAI型を検討する、という進め方が無理のない順番です。

導入の形はクラウド型が主流

提供の形には、インターネット経由で利用するクラウド型と、自社のサーバーに構築するオンプレミス型があります。クラウド型は、提供会社から渡される短いコード(タグ)を自社サイトに貼り付けるだけで使い始められるものが多く、初期の負担を抑えやすいのが利点です。オンプレミス型は自社の基準に合わせて細かく作り込めますが、構築と保守に費用と人手がかかります。初めて導入する中小規模の事業者であれば、まずクラウド型から検討するのが一般的です。

チャットサイトの主な機能

チャットサイトの機能は、会話そのものを支える機能と、運営する側の作業を助ける機能に分けられます。製品によって備えている範囲が異なるため、自社に必要なものを見極める材料として整理します。

機能 できること 確認したい点
自動応答 よくある質問に、選択肢やAIで自動的に答える 回答の登録や修正を、専門知識がなくても行えるか
有人対応への引き継ぎ 自動応答で解決しない場合に、会話の履歴ごと担当者へ渡す 営業時間外はどう受け付けるか。複数の担当者で分担できるか
定型文とファイルの送信 よく使う返信を登録して呼び出す。画像や資料を送る 定型文を担当者全員で共有できるか
訪問者情報の表示 相手が見ているページや過去の来訪の有無を、担当者の画面に表示する 取得する情報の範囲と、利用者への説明の方法
表示条件の設定 滞在時間や閲覧ページに応じて、声かけや案内を出し分ける 条件を細かく設定できるか。表示回数を制限できるか
他のシステムとの連携 顧客管理やネットショップの仕組みと情報をつなぐ いま使っているシステムと標準でつながるか
分析とレポート 対応件数、解決した割合、多い質問などを集計する 見たい数字を見やすい形で確認できるか
多言語対応 外国語での質問に、翻訳を介して答える 対応する言語と、翻訳の確かさ

すべての機能がそろっている必要はありません。たとえば担当者が1人の店舗であれば、自動応答と営業時間外の受け付けがあれば十分な場合が多く、分析や連携は件数が増えてから追加しても間に合います。反対に、複数の担当者で対応する窓口では、引き継ぎと定型文の共有がないと、人によって答えが変わる状態になりやすくなります。機能の数ではなく、自社の体制で使いこなせるかどうかを基準にしましょう。

導入のメリット・デメリット

チャットサイトは、訪問者にとっての聞きやすさと、運営側の効率の両方に効果が期待できます。一方で、置くだけで成果が出るものではなく、運用の手間という負担も生まれます。両面を並べて確認しておきましょう。

メリット デメリット
電話やメールより気軽に質問でき、聞かずに離れてしまう人を減らせる 回答の登録や表示条件の設定など、始める前の準備に手間がかかる
自動応答により、同じ質問に繰り返し答える時間を減らせる 有人対応を行う場合、返信できる体制を保つ必要がある
営業時間外にも質問を受け付けられる 窓や案内の出し方によっては、閲覧の邪魔だと感じられる
1人の担当者が複数の相手に並行して対応できる 短い文のやり取りのため、意図の食い違いが起きることがある
会話の記録が残り、よくある質問やサイトの分かりにくい箇所の発見に使える 会話に含まれる個人情報を、適切に管理する責任が生じる

メリットのうち見落とされやすいのが、最後の記録の活用です。チャットに寄せられる質問は、訪問者がサイトのどこでつまずいたかを示す手がかりになります。送料についての質問が多ければ商品ページの説明が足りない、申し込み画面で質問が集中するなら入力項目が分かりにくい、というように、会話の内容からサイトそのものを直す材料が得られます。

ここで押さえておきたいのは、メリットの出方が用途によって変わる点です。質問に答えることを主な役割とするチャットボット型は、問い合わせ対応の負担を減らす効果が中心です。これに対して、訪問者の行動に合わせて案内を出し分けるWeb接客ツール型は、質問される前にこちらから働きかけるため、購入や申し込みの後押しに効果が出やすくなります。同じWeb接客ツールでも、クーポンの配信に強いもの、担当者による丁寧なチャット対応に向くもの、多言語での案内を得意とするものなど、得意分野はさまざまです。自社が伸ばしたいのは対応の効率か、成約の数かを決めたうえで、用途に合う機能を見比べることが大切です。

導入時によくある失敗パターン

チャットサイトの導入でつまずく原因は、製品の性能よりも、導入前の決めごとと導入後の運用にあることがほとんどです。よくある失敗と、事前にできる対策を整理します。

よくある失敗 起きやすい原因 事前にできる対策
設置したのに、ほとんど使われない 目的を決めずに全ページへ同じ窓を出していた 質問が出やすいページを先に特定し、そこから設置する
自動応答が答えられず、訪問者が離れてしまう 用意した回答が少なく、担当者への引き継ぎ先もなかった 過去の問い合わせから質問を集め、答えられない場合の連絡方法を必ず示す
有人チャットの返信が遅れ、かえって不満につながった 対応できる時間と人数を決めずに始めた 対応時間を画面に表示し、時間外は自動応答や問い合わせフォームに切り替える
案内が何度も表示され、邪魔だという声が出た 表示の条件と回数を確かめずに公開した 表示回数に上限を設け、スマートフォンでの見え方を公開前に確認する
回答の内容が古いまま残り、誤った案内をしてしまった 料金や手続きの変更時に、更新する担当者が決まっていなかった 更新の担当者と見直しの時期を決め、会話の記録を定期的に確認する
無料プランの上限を超え、想定外の費用が発生した 会話の件数や担当者数の上限を確かめていなかった 上限と、超えた場合の料金の決まり方を契約前に確認する

6つの失敗に共通しているのは、設置した時点を完成と考えてしまうことです。チャットサイトは、公開してから寄せられる質問を見て、回答と表示の条件を直し続けることで役に立つようになります。導入の時点で、誰が、どのくらいの頻度で見直すのかを決めておくことが、最も効果のある対策です。

チャットサイト・チャットシステムの選び方

選ぶときは、製品の一覧を見る前に、自社の条件を整理することから始めます。確認したいポイントを5つにまとめました。

選び方のポイント 確認すること
1. 目的をひとつに絞る 問い合わせを減らしたいのか、購入や申し込みを増やしたいのか。目的によってチャットボット型かWeb接客ツール型かが決まる
2. 対応できる人と時間 返信に使える人数と時間帯。人手が限られるなら、自動応答を中心に考える
3. 設定と更新のしやすさ 回答や表示条件を、担当者が自分で直せるか。試用期間に実際の画面を操作して確かめる
4. 費用の決まり方 月額が固定か、会話の件数や担当者の数で変わるか。初期費用の有無と、無料プランの上限
5. 安全性とサポート 会話の記録の保管場所と保存期間、権限の設定、困ったときの相談窓口の有無

費用については、月額が無料または低額の入門的なプランから、支援や連携を含む本格的なプランまで幅があります。料金の決まり方は、月額が固定のもの、会話の件数に応じて変わるもの、担当者の数に応じて変わるものの3つが代表的です。金額は製品やプランの改定によって変わるため、必ず各サービスの公式サイトで最新の内容を確認してください。

個人情報の取り扱いは導入前に確認する

5つ目の安全性は、後回しにできない項目です。チャットの会話には、氏名、連絡先、注文の内容などが書き込まれることがあります。個人情報保護委員会の「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」では、個人情報を取り扱うにあたって利用目的をできる限り具体的に特定すること、取り扱いを外部に委託する場合は委託先に対して必要かつ適切な監督を行うことなどが示されています。チャットで得た情報を何に使うのかをプライバシーポリシーなどで分かるようにしておくこと、提供会社がデータをどこに保管し、どのように管理しているかを確かめておくことが、導入前の基本的な確認事項といえます。

サービスを選ぶ際の確認項目としては、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」に付録として用意されている、クラウドサービスを安全に利用するための手引きも役立ちます。なお、本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。個別の判断については、専門家や所管の官庁にご確認ください。

お客様向けのチャットを置くなら、担当者どうしの連絡手段も先に決める

2つ目と3つ目のポイントは、少人数の事業者ほど重要になります。失敗パターンで見たとおり、チャットサイトは公開後の見直しを続けられるかどうかで成果が分かれます。見直しには、回答を更新する担当者、返信の当番、引き継ぎの連絡といった社内のやり取りが欠かせません。この連絡が個人のメールや口頭に散らばっていると、誰が返信するのか、どの回答を直したのかが追えなくなります。お客様向けのチャットを導入するときは、担当者どうしの連絡手段もあわせて決めておきましょう。案件や窓口ごとにグループをつくって履歴を残せるビジネスチャットなら、返信の当番や回答の修正依頼を、お客様とのやり取りとは別に整理できます。ビジネスコンシェルジュの商品ページによると、Chatworkはタスク管理ができ、完了すると自動でチャットに通知されるため、回答の見直しの依頼を担当者に割り当てる使い方も考えられます。

よくある質問(FAQ)

Q1. チャットサイトとは何ですか?

A. Webページ上の入力欄と表示欄を使って、文字のメッセージをほぼリアルタイムにやり取りできるサイトやサービスのことです。雑談や交流のためのサイト、AIと会話するサイト、チームや取引先との連絡に使うビジネスチャット、自社のサイトに設置する問い合わせ用のチャットといった意味で使われており、事業者が導入を検討する場合は後ろの2つを指すのが一般的です。

Q2. チャットサイトにはどんな種類がありますか?

A. 会話の相手と使い方で、ランダムに1人とつながる1対1型、話題ごとのルームに参加する公開ルーム型、自分でルームを作って人を招くルーム作成型、AIと会話するAI型、仕事向けのビジネスチャットに分けられます。自社のサイトに置くチャットは、対応方法(有人、チャットボット、ハイブリッド)、表示方法(チャット型、ポップアップ型)、用途(チャットボット型、Web接客ツール型)の3つの軸で分類できます。

Q3. チャットサイトとチャットボットの違いは何ですか?

A. チャットサイトは文字で会話できる仕組み全体を指す広い言葉で、チャットボットはそのうち自動で返信する仕組みを指します。担当者が返信する有人チャットや、自動応答から担当者へ引き継ぐハイブリッド型も、チャットサイトに含まれます。

Q4. 仕事の連絡に、匿名で使える無料のチャットサイトを使ってもよいですか?

A. 取引先やお客様との連絡には、参加者を会社が管理でき、会話の記録が残る仕組みを選ぶのが基本です。匿名のサイトは相手を確かめられず、内容が第三者の目に触れる場合もあります。ルームを作れるサイトも、利用者の管理、記録の保管、相談窓口が会社の基準に足りるかを確認する必要があります。利用規約と個人情報の扱いを確かめ、判断に迷う場合は社内の情報管理の担当者に相談してください。

Q5. チャットサイトは無料で導入できますか?

A. 無料プランや試用期間を用意しているサービスはあります。たとえばビジネスチャットのChatworkには無料のフリープランがありますが、商品ページによると、閲覧できるのは過去40日分、5,000件までです。自社のサイトに置くチャットでも、会話の件数や担当者の数、使える機能に上限があることが多いため、上限と、超えた場合の料金の決まり方を契約前に確認することが大切です。金額は公式サイトで最新の内容を確かめてください。

Q6. チャットでやり取りした個人情報はどう扱えばよいですか?

A. 会話に含まれる氏名や連絡先は個人情報として扱う必要があります。何に使うのかをプライバシーポリシーなどで分かるようにし、提供会社のデータの保管場所と管理の方法、保存期間、権限の設定を導入前に確認しておきましょう。個別の判断は専門家や所管の官庁にご確認ください。

まとめ

チャットサイトは、文字のメッセージをその場でやり取りできるサイトやサービスの総称で、事業者にとっては、チームや取引先との連絡に使うビジネスチャットと、自社サイトに設置する問い合わせや接客のための仕組みを指します。用途を先に決めてから、分類と選び方で絞り込むと、自社に必要な形が見えてきます。検討する際は、次の4点から始めましょう。

  1. 探しているのが、チームや取引先との連絡に使うビジネスチャットか、自社のサイトに置くチャットかを決める。
  2. 自社のサイトに置く場合は、返信に使える人数と時間を確かめ、有人、チャットボット、ハイブリッドのどれで始めるかを決める。
  3. 個人情報の取り扱いと費用の決まり方を導入前に確認し、公開後に回答と表示条件を見直す担当者と時期を決めておく。
  4. チームや取引先との連絡を整えたい場合は、Chatworkのようなビジネスチャットの資料を取り寄せ、無料プランの制限や記録の残し方を自社の運用と照らして確認する。

参考文献

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