コンバージョン率とは?意味・計算方法と改善の基本を解説

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  • コンバージョン率の意味と計算式がわかる
  • 平均・目安の見方と低くなる原因がわかる
  • 改善の進め方と成果の前後の見直し方がわかる

コンバージョン率(CVR)とは、Webサイトを訪れた人のうち、購入や問い合わせ、資料請求といった成果(コンバージョン)に至った人の割合のことです。コンバージョン数を訪問数(セッション数)で割り、100を掛けて求めます。たとえば1,000セッションで20件の成果があれば、コンバージョン率は2%です。この記事では、計算式と分母の選び方、平均・目安の見方、コンバージョン率が低くなる原因、改善の進め方を、Web担当者向けに整理します。あわせて、申込フォームの手前と申込のあとで使えるツールの役割の違いも紹介します。

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Q1. いま一番つまずいているのはどの場面ですか?

目次

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  1. コンバージョン率(CVR)とは|意味と計算式、改善で見る2つの場面
  2. コンバージョン率の計算方法|式・分母・成果の決め方
  3. コンバージョン率の平均・目安|高いほどよいとは限らない
  4. コンバージョン率が低い原因|よくある5つのポイント
  5. コンバージョン率を改善する基本の考え方|計測、分解、1つ変えて確かめる
  6. コンバージョン率改善でよくある失敗パターンと法務上の注意点
  7. よくある質問(FAQ)
  8. まとめ|コンバージョン率改善のために押さえたい5つのこと
  9. 参考文献

コンバージョン率(CVR)とは|意味と計算式、改善で見る2つの場面

コンバージョン率(CVR)とは、サイトの訪問者のうち、購入・問い合わせ・資料請求など、あらかじめ設定した成果に至った人の割合です。「コンバージョンレート」と呼ばれることもあり、意味は同じです。

用語を整理すると、「コンバージョン(CV)」は設定した成果が1回達成されること、「コンバージョン数」はその件数、「コンバージョン率」は訪問数に対する成果の割合です。成果を何に設定するかは、購入、資料請求、会員登録、予約など、サイトの目的ごとに決めます。

改善を考えるときは、CVRが動く場面を大きく2つに分けると整理しやすくなります。1つ目は、訪問者が申込フォームなど成果の入口に進むまでの場面で、ページの伝え方や導線、閲覧中の離脱が関わります。2つ目は、成果の手続きを進めてから完了し、その後の連絡を受け取るまでの場面で、入力のしやすさや本人確認の認証、確認連絡の手間が関わります。どちらが課題かは、後の章で説明する分解で見極めます。ここでは、それぞれの場面で使えるツールの役割の違いを比べておきます。

コンバージョン率の改善で使える2つのサービスの役割の違い

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

自社の状況:

この状況に合う一例:SMSLINK 予約リマインドや書類不備の連絡など、テキストで要件を伝える連絡をSMSで送れます。

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この状況に合う一例:TETORI 訪問者の行動に応じたポップアップなどで、離脱防止の案内を出せます。

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この状況に合う一例:SMSLINK 国内の携帯キャリアと直接接続したSMSで、認証コードの送信にも使えます。

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サービス SMSLINK TETORI
向いている会社 申込や予約のあとの連絡、認証コードの送信をテキストで確実に届けたい会社 サイトを見ている最中の離脱を減らし、フォームまで進む人を増やしたい会社
特徴 国内の携帯キャリアと直接接続するSMS配信。操作画面から一斉送信するWebタイプと、システム連携で自動配信するAPIタイプがある 訪問者の属性や行動履歴に応じてポップアップなどを表示するWeb接客ツール。ノーコードで作れ、業種別のシナリオテンプレートがある
注意したい点 海外の携帯電話番号には送信できない。キャリアごとに通数の数え方が異なる 詳しい料金プランの確認には問い合わせが必要。一部の機能はオプションで別途費用がかかる
資料・詳細

表は横にスクロールできます。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

申込や会員登録、予約のあとの連絡を手早く確実にしたい場合の一例が、株式会社ネクスウェイが運営するSMSLINKです。商品ページによると、国内の携帯キャリアと直接接続したSMS配信サービスで、PCのWebブラウザから宛先リストのアップロード、メッセージの作成、送信日時の設定の3ステップで一斉送信できるWebタイプと、既存の顧客管理システムと連携して自動配信するAPIタイプがあります。予約のリマインドや、提出書類の不備の連絡、認証コードの送信といった、成果の直前と直後の連絡に使われる用途が紹介されています。ここがコンバージョン率と関わるのは、認証コードが届かないと手続きを終えられず、確認連絡の遅れが申込後の取りこぼしにつながるためです。注意点として、海外の携帯電話番号には送信できず、キャリアごとに通数の数え方が異なるため、外国籍の顧客が多い場合は効果が限定される可能性があります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

株式会社ネクスウェイ

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キャリア直接接続の高品質◎SMSのほか、音声・メール認証にも対応!低コストでも確実に届けたい企業におすすめ

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  • TISインテックグループ&通信業35年以上の実績で安心のセキュリティ。「AWS認定ソフトウェア」認定
  • PCから3ステップで簡単に個別配信・同時配信が行えるWebタイプ
  • 開発容易なわかりやすいAPIタイプ。最短3日で開発完了した実例あり
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  • サービスの利用がない月の場合は無料だが、利用有かつ利用額1,000円を下回った場合のみ、最低利用料金として1,000円がかかる

「SMSLINK」は国内携帯キャリアとの直接接続のため、海外サービス利用時と比べて『SMSが届かない』という連絡が減少。

出典:SMSLINK導入事例(トヨタ自動車株式会社)。2024年9月時点の掲載内容。

一方、申込フォームの手前で離れてしまう訪問者を減らしたい場合の一例が、グルービーモバイル株式会社のTETORIです。商品ページによると、訪問者の属性や行動履歴をもとに、適切なタイミングでポップアップなどの案内を出すWeb接客ツールです。離脱しようとする瞬間に案内を出す離脱防止、ポップアップフォーム、マニュアルなどを読み込ませて質問に自動で答える生成AIチャットボット、複数のデザインを比べるABテストといった機能があります。100種類以上の業種別シナリオテンプレートとノーコードでの作成に対応し、申込から2週間の無料トライアル中にはシナリオ作成のサポートも受けられるとされています。コンバージョン率との関わりは明快で、閲覧中の疑問や迷いにその場で応えることで、フォームまで進む人の割合を高める打ち手になります。注意点は、詳しい料金プランの確認に問い合わせが必要なことと、一部の機能がオプションで別途費用がかかることです。

グルービーモバイル株式会社

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  • ユーザーのアクセス情報・行動履歴を自動取得し、一人ひとりに合わせた案内を表示
  • ノーコード作成機能や100種以上のテンプレートがあり、専門知識がなくても扱える
  • シナリオ作成の支援や操作レクチャーなど、充実したサポートを無料で受けられる
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気になる…

  • 詳しい料金プランの確認には問い合わせが必要

多くのWebサイトがそうだと思うのですが、サイトにたくさんの方が訪れているのに、会員登録や資料請求にあまり結び付いていない、ということが課題でした。

出典:TETORI導入事例(弁護士ドットコム)。導入前の課題として語られた部分の引用です。

どちらのサービスも、コンバージョン率そのものを直接上げる魔法の道具ではありません。まず自社のどの場面で成果が止まっているかを数字で見極めることが先です。以降の章で、計算方法、目安、原因、改善の手順の順に確認していきます。

コンバージョン率の計算方法|式・分母・成果の決め方

コンバージョン率の計算式は「コンバージョン数 ÷ 訪問数(セッション数)」を百分率(%)で表したものです。分母に何を使い、何を成果とするかを先に決めておけば、誰が計算しても同じ値になります。

計算式と具体例

月間1,000セッションのうち20件の成果が発生した場合、コンバージョン率は20 ÷ 1,000で0.02、100を掛けて2%です。広告の場合は、クリック数を分母にして「コンバージョン数 ÷ クリック数」を百分率で求めるのが一般的です。同じサイトでも、分母を訪問数にするか広告のクリック数にするかで値が変わるため、どちらで計算した数字かを必ず書き添えます。

コンバージョン率の簡易計算

訪問数(セッション数またはクリック数):

コンバージョン数:

コンバージョン率:2.00%

訪問数を変えずにコンバージョン数を1件増やすと、コンバージョン率は2.10%になります

分母はセッション数とユーザー数のどちらにするか

分母には、セッション数(訪問回数)を使う方法とユーザー数(訪問した人数)を使う方法があります。同じ人が何度も訪れて何度も購入するECサイトでは、セッション数を分母にするのが自然です。一方、問い合わせや資料請求のように1人が1回だけ行動することが多い成果では、ユーザー数を分母にしたほうが実態に近くなります。

どちらが正しいというものではありませんが、途中で分母を変えると数値の推移が比較できなくなります。社内のレポートやツールの設定で、どちらを使うのかを最初に決め、文書にして共有しておくことが大切です。

「成果」の定義と、コンバージョン数の数え方

何をコンバージョンとするかは、サイトの目的によって異なります。ECサイトなら商品購入、BtoBサイトなら資料請求や問い合わせ、メディアサイトなら会員登録やメールマガジン登録が代表的です。最終的な成果を「マクロコンバージョン」、その手前の行動(カート投入やフォーム到達、資料ダウンロードなど)を「マイクロコンバージョン」と分けて計測すると、どの段階で離脱しているかを特定しやすくなります。

コンバージョン数を数えるときは、同じ人が複数回送信した場合や、テスト送信を含めていないかを確認します。完了画面の表示を成果として計測している場合は、画面を再読み込みするたびに二重に数えられる設定になっていないかも点検が必要です。

似た指標との違い

指標 計算式 コンバージョン率との違い
CTR(クリック率) クリック数 ÷ 表示回数(百分率) 見た人が反応したかを測る入口の指標で、成果への到達までは測らない
直帰率 1ページだけ見て離れた訪問 ÷ 訪問数(百分率) 最初のページで興味を持てたかを見る指標で、成果とは別物
CPA(顧客獲得単価) 費用 ÷ コンバージョン数 1件の成果に何円かかったかを見る費用の指標で、コンバージョン率が上がると下がりやすい

コンバージョン率が重要な理由

成果の件数は、訪問数にコンバージョン率を掛けた値で決まります。訪問数を増やすには、広告費の追加やコンテンツの制作など、継続的なコストがかかるのが一般的です。一方、コンバージョン率は、フォームの項目や導線、ページの伝え方を見直すことで、訪問数を変えずに引き上げられる余地があります。月間1,000セッションでコンバージョン率が1%から2%になれば、集客にかける費用が同じでも成果は10件から20件に増え、1件あたりの獲得費用(CPA)は半分になります。

また、コンバージョン率はサイトの課題を見つけるための物差しとしても役立ちます。流入経路やページごとに比べることで、「集客はできているが成果に結びついていない場所」が数値で見えるようになり、限られた予算や人員をどこに振り向けるべきかを判断しやすくなります。

コンバージョン率の平均・目安|高いほどよいとは限らない

コンバージョン率の平均は、業種・成果の定義・流入経路によって大きく変わり、公的な統計として一律の平均値は示されていません。外部の目安は参考にとどめ、自社の過去データと比べるのが現実的です。

Web上には業界別の平均値を示す資料が数多くありますが、調査元によって対象サイト、成果の定義、分母の取り方、集計期間がまちまちで、数値にも大きな幅があります。たとえばKaizen Platformの解説(https://kaizenplatform.com/contents/conversion-rate)では、ランディングページのコンバージョン率は2-3%程度が一般的とされる一方、業界によって大きく異なると説明されています。こうした数字は「どの定義で測った値か」が揃って初めて比べられます。

成果の重さでも、コンバージョン率は変わる

同じサイトでも、資料のダウンロードやメールマガジン登録のように手軽な成果は割合が高くなりやすく、商品の購入やサービスの契約のように負担の大きい成果は低くなりやすい傾向があります。成果の重さが違うものを同じ基準で並べて「低い」と判断しないことが大切です。

平均値より先に見たい3つの比較軸

  1. 自社の過去との比較:同じ定義・同じ分母で、前月・前年同月と比べて上がっているか下がっているか
  2. 流入経路ごとの比較:自然検索、広告、SNS、メール、指名検索などに分けたときに、どこが高くどこが低いか
  3. 成果の重さによる比較:購入のような重い成果と、資料ダウンロードのような軽い成果を同じ基準で比べていないか

一般的に、すでに商品名や社名で検索してくる指名検索や、既存顧客向けのメール配信経由の訪問はコンバージョン率が高くなりやすく、潜在層に向けたSNS広告やディスプレイ広告経由の訪問は低くなりやすい傾向があります。サイト全体の平均だけを見ていると、この違いが打ち消し合って実態が見えなくなるため、経路別に分解して見ることが欠かせません。

コンバージョン率は高いほどよいのか

コンバージョン率は高いほうが望ましい指標ですが、割合なので分母が減っても上がります。たとえば広告予算を削って確度の高い指名検索の訪問だけが残った場合、コンバージョン率は上がっても、成果の件数そのものは減っていることがあります。成果は訪問数とコンバージョン率の両方で決まるため、コンバージョン率は必ず訪問数・コンバージョン数とセットで見ます。

他社や特定サービスの数字を見るときの注意

「大手ECサイトの平均はどのくらいか」といった数字を目にすることもありますが、分母(訪問かユーザーか)や成果の定義、集計期間が公表されていない数字は、自社の値と比べる材料になりません。出典と定義が確認できないものは、目標値の根拠にしないのが安全です。

コンバージョン率が低い原因|よくある5つのポイント

コンバージョン率が低い主な原因は、流入と内容のずれ、フォームの使いにくさ、行動を促すボタンの見つけにくさ、表示速度やスマートフォン対応、安心材料の不足の5つです。単一の要因で決まることは少なく、複数が重なって結果に表れるため、切り分けが改善の第一歩になります。

1. 流入キーワードとページ内容がずれている

訪問者が「何を期待してクリックしたか」と、ページが「何を提供しているか」がずれていると、読み始めてすぐに離脱されます。たとえば、用語の意味を調べに来た人に、いきなり申込フォームを見せても行動にはつながりにくいでしょう。広告文や検索結果に表示されるタイトル・説明文と、ランディングページの冒頭の内容が一致しているかを確認します。

2. 入力フォームが使いにくい

フォームは成果の直前にある最後の関門で、入力途中の離脱が起こりやすい場所です。「念のため」で増やした入力項目、必須項目のわかりにくさ、エラー表示のタイミングなどが積み重なると、行動する気のあった人まで離れてしまいます。ECサイトでは、送料や手数料が決済の直前になって初めて表示される、会員登録が必須になっているといった点も、決済画面での離脱の原因になりやすいところです。

会員登録や予約で、携帯電話宛てに届く認証コードによる本人確認を挟んでいる場合は、そこも見直しの対象です。入力を終えた人が、認証コードが届かない、届くのが遅いという理由で先に進めなければ、成果の直前で取りこぼすことになります。送信のタイミングや再送の案内、届かなかったときの問い合わせ先がわかりやすいかを確認します。本当に必要な項目だけに絞ることは、最も効果の出やすい見直しの1つです。

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3. 行動を促すボタン(CTA)が見つけにくい

ボタンの文言があいまい、ページの下の方にしかない、周囲の要素に埋もれて目立たないといった状態では、行動したい人がいても次の一歩を踏み出せません。ページを開いた瞬間に見える範囲(ファーストビュー)で何のページかが伝わり、読み進めた先の自然な位置にボタンがあるかを確認します。

4. 表示速度が遅い・スマートフォンで見にくい

表示に時間がかかるページは、内容を見てもらう前に離脱されやすくなります。また、パソコンでの表示を前提に作ったまま、スマートフォンで文字が小さい、ボタンが押しにくいといった状態が放置されているケースもあります。スマートフォンからの訪問が多いサイトでは、実機で申込までの流れを一通り試してみることが欠かせません。

5. 行動する理由・安心材料が足りない

サービスの内容は伝わっていても、料金の考え方、導入事例、問い合わせ後の流れ、個人情報の取り扱いなどが見えないと、訪問者は行動をためらいます。特にBtoBや士業・専門サービスでは、問い合わせる前に信頼できる相手かを確かめたいというニーズが強いため、実績や専門分野の情報を補うことがコンバージョン率に効いてきます。

業種別に見る、成果の定義例と原因になりやすい点

業種 コンバージョンの定義例 原因になりやすいポイント
EC・物販 購入完了 送料や手数料が決済直前に初めて表示される、会員登録が必須になっているなど、カート投入後の離脱
BtoBサービス 資料請求・問い合わせ・無料トライアル申込 フォーム項目が多い、導入事例や料金の考え方が見えない
士業・専門サービス 無料相談の申込・問い合わせ 実績・専門分野・相談の流れがわからず、信頼が得られない
建設・工事業 見積依頼・問い合わせ 施工実績や対応エリア、見積の流れが見つけにくく、問い合わせの前に判断できない
人材・求人 応募完了 スマートフォンでの入力負荷が大きく、応募途中で離脱される

コンバージョン率を改善する基本の考え方|計測、分解、1つ変えて確かめる

コンバージョン率の改善(CRO:Conversion Rate Optimization)は、「計測する、原因を絞る、1つ変える、結果を確かめる」という流れを繰り返す取り組みです。思いついた施策を順番に試すのではなく、数字で原因を絞ってから手を付けます。

ステップ1:計測の土台を整える

まず、成果の定義と分母を決め、アクセス解析ツールで正しく計測できているかを確認します。計測タグの設置漏れや二重計測があると、数値そのものが実態とずれてしまい、どんな改善判断も誤ります。無料のアクセス解析ツールでも、訪問数やページ別の離脱率など基礎的な数値は取得できます(参考:無料で使えるアクセス解析ツールおすすめ2選|選び方も解説)。

ステップ2:分解して、ボトルネックを1つに絞る

サイト全体のコンバージョン率を、流入経路別、ページ別、デバイス別、ファネルの段階別(訪問、閲覧、検討、フォーム到達、完了)に分けて見ます。数値が極端に低い場所が、最初に手を付けるべきボトルネックです。全部を一度に直そうとせず、影響が大きく手を付けやすい1か所に絞ります。

ステップ3:打ち手を選んで、1つずつ変える

ボトルネックの場所がわかったら、その場面に合う打ち手を選びます。変更は1回につき1つにとどめます。複数を同時に変えると、どの変更が効いたのかがわからなくなるためです。アクセスが十分にあるページでは、変更前と変更後を同時に比べるA/Bテストも有効です(参考:おすすめのLPOツール4選|選び方のポイントや導入の流れも解説)。

止まっている場面 主な打ち手 変化を見る数字
流入したがすぐ離れる 広告やタイトルとランディングページの内容をそろえる。ファーストビューを見直す(LPO) 直帰率、ランディングページ別のコンバージョン率
読まれているがフォームに進まない ボタンの文言と位置を変える。資料請求など負担の軽い成果を先に用意する。閲覧中の行動に応じて案内を出す(Web接客) フォーム到達率、ボタンのクリック率
フォームの途中で離れる 入力項目の削減や入力補助(EFO)。認証コードの届き方と再送の案内を点検する フォームの完了率、エラー表示後の離脱率
申込のあとに取りこぼす 確認連絡や予約リマインドを早く、確実に届ける仕組みを整える 申込後の連絡率、無断キャンセル率、成約率

閲覧中の離脱への打ち手の1つが、訪問者の行動に応じて案内を出すWeb接客です。ツールの種類や選び方は、関連記事のWeb接客ツールのおすすめ8選|選び方や導入時の注意点を解説で整理しています。

ステップ4:ページだけでなく、成果の前後も見直す

ページの改善だけでなく、成果の直前と直後の運用も、最終的な成果の件数に影響します。申込のあとの確認が遅れる、予約の連絡が届かないといった取りこぼしは、サイトの数字には表れにくいため、担当者がどの作業を手作業で行っているかを洗い出すところから始めます。次のセルフチェックで、いまの運用を確かめてみてください。

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コンバージョン率改善でよくある失敗パターンと法務上の注意点

改善でよくある失敗は、目的が曖昧なままツールを入れる、コンバージョン率だけを追う、計測が不正確なまま判断する、一度に複数を変える、の4つです。いずれも、先にボトルネックと仮説を決めることで避けられます。

失敗パターン 起こりがちな状況 見直しの方向
目的が曖昧なままツールを導入する 話題のツールを入れたものの、何を検証したいかが決まっておらず活用されない 先にボトルネックと仮説を決め、それを検証できるツールを選ぶ
コンバージョン率だけを追う 割合は上がったが、訪問数が減って成果の件数も減っている 訪問数・コンバージョン数・コンバージョン率を必ずセットで見る
計測が不正確なまま判断する タグの設置ミスや二重計測に気づかず、誤った数値で施策を決めている 改善の前に、実際に申込を試して計測されるかを確認する
一度に複数を変更する 数値は動いたが、どの変更が効いたのかわからない 1回の変更は1つにとどめ、効果を確かめてから次に進む

改善時に押さえておきたい法務上の注意点

コンバージョン率を上げたいあまり、ページ上で実際より著しく優れていると誤認させる表現や、事業者が関与していることを隠した口コミを掲載すると、景品表示法上の問題になるおそれがあるとされています。2023年10月からは、いわゆるステルスマーケティングも景品表示法の規制対象になっています。また、計測のためにCookie等で利用者情報を外部の事業者に送信する場合は、電気通信事業法の外部送信規律により利用目的等の通知・公表が求められる場合があるとされています。

SMSで宣伝を含む内容を送る場合は、メールと同様に特定電子メール法の対象になるとされており、送信の同意や配信停止の仕組みなどの確認が必要です。詳しくは総務省の公表資料を確認してください。本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。個別の判断は、弁護士等の専門家や各監督官庁の公表資料で確認してください。

ここまでの失敗を避けて、フォームの手前での離脱を減らす打ち手を試したい場合は、訪問者の行動に応じて案内を出すWeb接客ツールが選択肢になります。TETORIは、ポップアップや離脱防止、ABテストなどの機能で施策を試して効果を確かめながら進められるサービスとして、商品ページで紹介されています。

よくある質問(FAQ)

Q1. コンバージョン率(コンバージョンレート)とは何ですか?

A. Webサイトへの訪問者のうち、購入や問い合わせ、資料請求など、あらかじめ設定した成果(コンバージョン)に至った割合を示す指標です。CVR(Conversion Rate)やコンバージョンレートとも呼ばれ、意味は同じです。

Q2. コンバージョン率の計算方法を教えてください。

A. 「コンバージョン数 ÷ 訪問数(セッション数またはユーザー数)」を百分率(%)で表して計算します。広告の場合はクリック数を分母にするのが一般的です。分母にどれを使うかは社内で統一しておきましょう。

Q3. コンバージョン率の平均・目安は何%くらいですか?

A. 業種・商材・流入経路・成果の定義によって大きく異なり、公的な統計として一律の平均値は示されていません。外部の平均値は参考程度にとどめ、自社の過去データや流入経路別の数値と比べるのが現実的です。

Q4. コンバージョン率は高いほどよいのですか?

A. 高いほうが望ましい指標ですが、訪問数が減っても割合は上がるため、それだけでは判断できません。訪問数・コンバージョン数とセットで見て、成果の件数が増えているかを確認することが大切です。

Q5. コンバージョン率が低いとき、まず何を見直せばよいですか?

A. まず流入経路別・ページ別にコンバージョン率を分解し、極端に低い箇所を探します。そのうえで、流入キーワードとページ内容のずれ、フォームの項目数、ボタンの見つけやすさ、スマートフォンでの表示などを優先的に確認するのが一般的です。

Q6. コンバージョン率の改善に、ツールは必要ですか?

A. 必ずしも必要ではありません。まずは計測と原因の切り分けを行い、手作業の負担が大きい場面や、サイト上で出し分けたい場面が見つかった時点で検討するのが現実的です。申込後の連絡にはSMS配信、閲覧中の離脱にはWeb接客など、止まっている場面に合うものを資料で比べてください。

まとめ|コンバージョン率改善のために押さえたい5つのこと

  1. 成果の定義と分母(セッション数かユーザー数か)を決め、正しく計測できているかを確認する
  2. 外部の平均値より、自社の過去や流入経路別の数値と比べ、訪問数・コンバージョン数とセットで見る
  3. ボトルネックを1つに絞り、1回に1つずつ変更して効果を確かめる
  4. ページの改善だけでなく、成果の前後(認証コードや確認連絡など)の運用も見直す
  5. 手作業の負担や閲覧中の離脱が大きい場面があれば、SMS配信やWeb接客などのサービスの資料を取り寄せて比べる

コンバージョン率は、計測の土台が整っていて初めて意味を持つ指標です。まずは自社サイトの数値を経路別に分解するところから始め、止まっている場面に合う打ち手を、優先度の高いものから進めていきましょう。

参考文献

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