UIとは|UXとの違いと4つの種類
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- UIの意味とUXとの違いがわかる
- UIの4つの種類がわかる
- 使いやすいUIの要素とよくある失敗がわかる
「UIが分かりにくい」というユーザーの声を受けても、何をどう改善すればよいか判断に迷うことがあります。UIの意味やUXとの違いを理解しておくと、改善の方向性を整理しやすくなります。本記事では、UIの意味やUXとの違い、種類、業界別の活用実態を解説します。
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目次
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UIとは
UI(ユーザーインターフェース)とは、人とシステムが情報をやり取りする接点そのものを指し、画面やボタン、入力欄などの操作部分が含まれます。一方、UXはUIを通じて得られる体験全体を指す、より広い概念です。UIは操作接点そのもの、UXはその接点を使った結果としての満足度や印象という違いがあります。
UIの種類
GUI(画面操作)、CUI(テキスト入力)、VUI(音声操作)、タッチUIという4つが、UIの代表的な種類です。スマートフォンの普及によってタッチUIが一般化し、スマートスピーカー等の広がりでVUIも活用の場を広げています。
| 種類 | 操作方法 |
|---|---|
| GUI | 画面上のアイコン・ボタン操作 |
| CUI | テキストコマンドの入力 |
| VUI | 音声での操作 |
| タッチUI | 画面へのタッチ操作 |
使いやすいUIの要素
視認性、操作性、一貫性、アクセシビリティという4つが、使いやすいUIを構成する主な要素です。これらの要素は、UI改善を外部に委託する場合の見積もり範囲にも影響し、対応範囲が広がるほど費用も変動します。
UI改善の効果は、感覚だけでなく離脱率や滞在時間といった定量データで裏付けることが欠かせません。まずは無料で使えるアクセス解析ツールで自社サイトの現状を把握し、どのページ・どの導線で離脱が発生しているかを可視化するところから始めると、次に挙げる改善の進め方の「現状把握」の精度が上がり、優先順位もつけやすくなります。
業界別の活用実態とアクセシビリティ法令
金融業は操作ミス防止を重視した設計、EC業は購買までの導線設計、医療業は高齢者にも配慮したアクセシビリティを重視する傾向があります。アクセシビリティに関する法令への対応も、UI設計時に確認すべき論点です。
UI改善の進め方|現状把握から効果検証まで
UI改善は「現状把握」「課題の仮説立て」「改善案の設計」「ユーザーテスト」「効果検証」という流れで進めるのが一般的で、いずれかの工程を省略すると改善の精度が落ちやすくなります。
最初の現状把握では、アクセス解析ツールでの離脱率・滞在時間の確認に加えて、実際のユーザーに操作してもらう定性調査(ユーザビリティテスト)を組み合わせることが重要です。数値データだけでは「なぜ離脱したのか」という理由までは分からないため、少人数でもよいので実際の操作の様子を観察し、迷っている箇所やつまずいている箇所を具体的に把握することが、次の課題の仮説立てにつながります。
課題の仮説が立ったら、複数の改善案を用意し、いきなり全体に反映するのではなく、一部のユーザーにだけ新しいデザインを見せて反応を比較するA/Bテストのような手法で検証することが望ましいとされています。特にECサイトの購入ボタンや会員登録フォームのように、直接コンバージョンに影響する画面は、小さな変更でも結果に大きな差が出ることがあるため、慎重な検証プロセスを踏む価値があります。
改善を実施した後は、当初の課題(離脱率、問い合わせ件数、操作完了までの時間等)がどう変化したかを一定期間観察し、効果検証を行います。改善したはずなのに数値が変わらない、あるいは悪化した場合は、仮説自体が誤っていた可能性があるため、原因を振り返って次の改善サイクルに反映させることが大切です。こうした一連のプロセスを記録に残しておくと、担当者が変わっても過去の検討経緯を踏まえた改善を続けやすくなります。
UI改善でよくある失敗パターン3つ
デザインの見た目だけを優先する、ユーザーテストを行わずに公開する、改善履歴を記録せず属人化させるという3つが、UI改善でよく見られる失敗の典型です。
失敗パターン1:デザインの見た目だけを優先する。見た目は整っていても操作性が悪く、ユーザーが離脱するケースです。視認性・操作性・一貫性・アクセシビリティを総合的に検討することが回避策になります。
失敗パターン2:ユーザーテストを行わずに公開する。想定していなかった操作の分かりにくさが公開後に発覚するケースです。公開前にユーザーテストを実施することが回避策になります。
失敗パターン3:改善履歴を記録せず属人化させる。担当者しか過去の改善経緯を把握しておらず、引き継ぎで情報が失われるケースです。記録を検索・参照しやすい形で共有しておくことが回避策になります。
UI改善を内製と外注どちらで進めるかの判断軸
UI改善を自社内のリソースで進めるか、デザイン会社やUXコンサルティング会社に外注するかは、社内にデザインの専門知識を持つ人材がいるかどうかと、改善の緊急度・規模によって判断が分かれます。
社内にデザイナーやフロントエンドエンジニアが在籍している場合は、日常的な小規模改善(ボタンの配置調整、文言修正、色のコントラスト調整等)は内製で対応し、継続的にPDCAを回しやすい体制を作りやすくなります。一方、専門人材が社内にいない場合や、サイト全体のリニューアルのように影響範囲が広い改善を行う場合は、外部のデザイン会社やUXコンサルティング会社に依頼することで、専門的な知見やユーザーテストの実施ノウハウを取り入れやすくなります。
外注する場合は、視認性・操作性・一貫性・アクセシビリティのどの要素を重点的に改善してほしいかを事前に整理しておくと、見積もりの精度が上がり、依頼後の認識齟齬も防ぎやすくなります。逆に「何となく使いにくいので改善してほしい」という曖昧な依頼のまま進めると、想定していた課題と提案内容がずれてしまい、追加の打ち合わせや手戻りが発生しやすくなります。
内製・外注のどちらを選ぶ場合でも、改善前後のアクセス解析データやユーザーテストの記録を残しておくことが重要です。外注先が変わった場合や、内製担当者が異動・退職した場合でも、過去の改善履歴が検索・参照できる状態になっていれば、次の担当者が同じ轍を踏まずに改善を継続できます。
UI設計を支える心理学的な原則
フィッツの法則、ヒックの法則、ミラーの法則という3つの心理学的な原則は、UI設計の妥当性を客観的に検証する際の手がかりになります。感覚や好みだけで「使いやすいはずだ」と判断するのではなく、こうした原則に照らして設計の根拠を説明できると、社内での合意形成や外注先とのすり合わせもスムーズに進みやすくなります。
フィッツの法則は、対象までの距離が近く、対象のサイズが大きいほど、そこに到達するまでの時間が短くなるという考え方です。スマートフォンの画面下部に主要な操作ボタンを配置する設計や、押し間違いを防ぐために重要なボタンを大きめに作る設計は、この法則を踏まえた対応といえます。逆に、頻繁に使うボタンが画面の隅に小さく配置されていると、操作にかかる時間や誤操作が増える原因になりやすくなります。
ヒックの法則は、選択肢の数が増えるほど、意思決定にかかる時間が長くなるという考え方です。メニューやナビゲーションに項目を詰め込みすぎると、ユーザーはどれを選べばよいか迷い、離脱につながることがあります。よく使われる機能を上位階層にまとめ、使用頻度の低い機能は下位のメニューに整理するといった工夫は、この法則に基づく実践的な対応です。カテゴリを絞り込みすぎても、逆に目的の項目にたどり着きにくくなるため、業種や利用者層に応じたバランスの見極めが求められます。
ミラーの法則は、人が短期記憶で一度に保持できる情報の数には限りがあるという考え方です。フォーム入力を一画面に詰め込みすぎず、複数のステップに分割して段階的に入力させる設計や、長い注意事項を要点だけに絞って提示する設計は、この法則を踏まえた工夫の一例です。特に会員登録や申込フォームのように入力項目が多い画面では、一度に見せる情報量を絞ることで、途中離脱の抑制につながる場合があります。
UI改善に用いられるツールの種類と役割
UI改善のプロセスでは、ワイヤーフレーム・プロトタイピングツール、アクセス解析ツール、ヒートマップツール、ユーザーテスト支援ツールという複数の種類のツールが、それぞれ異なる役割を担います。どの工程でどのツールを使うかを事前に整理しておくと、改善プロセス全体の抜け漏れを防ぎやすくなります。
ワイヤーフレーム・プロトタイピングツールは、実装前の画面構成やレイアウトを検討する段階で使われます。実際にコードを書く前に、画面遷移や操作の流れを関係者間で確認できるため、実装後の大幅な手戻りを減らす効果が期待できます。特にサイト全体のリニューアルのように影響範囲が広い改善では、実装前にプロトタイプで合意形成しておく価値が大きくなります。
アクセス解析ツールは、公開後の画面でどこで離脱が発生しているか、どのページの滞在時間が長い(または短い)かといった定量データを把握する際に使われます。一方、ヒートマップツールは、ユーザーが画面のどこをクリックしているか、どこまでスクロールしているかを視覚的に確認できるため、数値データだけでは見えにくい「なぜそこで止まっているのか」という手がかりを得やすくなります。この2種類のツールを組み合わせることで、課題の仮説立てにかかる時間を短縮しやすくなります。
ユーザーテスト支援ツールは、実際のユーザーに画面を操作してもらい、その様子を録画・記録する際に使われます。定量データやヒートマップだけでは判断がつかない、操作の迷いやつまずきの背景にある心理的な理由まで把握できることが特徴です。これらのツール選定や運用体制の構築を自社だけで進めるのが難しい場合は、UI改善を専門とする外部の会社に相談し、自社の業種や規模に合った進め方を提案してもらう方法も選択肢になります。
UI改善の効果を測る指標の設定方法
UI改善の効果を検証するには、改善前にあらかじめ数値目標となる指標を決めておくことが重要です。離脱率、コンバージョン率、操作完了までの平均時間、問い合わせ・入力エラーの件数などが代表的な指標として挙げられます。指標を決めずに改善だけを先行させると、公開後に「良くなった感覚はあるが、実際に効果があったのか判断できない」という状態に陥りやすくなります。
指標を設定する際は、1つの指標だけに偏らず、複数の指標を組み合わせて見ることも大切です。例えば、フォームの入力完了率は上がったものの、入力エラーの件数はほとんど変わっていない、といったケースもあります。この場合は、フォーム自体の分かりやすさは改善できたが、入力内容の説明が不足しているといった別の課題が残っている可能性を検討する必要があります。改善前後の数値を継続的に記録し、次の改善サイクルの判断材料として活用することが、UI改善を一過性の取り組みで終わらせないための土台になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. UIとは何ですか?
A. 人とシステムが情報をやり取りする接点そのもので、画面やボタン、入力欄などの操作部分を指します。
Q2. UXとの違いは何ですか?
A. UIは操作接点そのもの、UXはその接点を通じた体験全体を指す、より広い概念です。
Q3. UIにはどのような種類がありますか?
A. GUI、CUI、VUI、タッチUIの4つがあります。
Q4. UI改善を外注する際の費用はどう見積もればよいですか?
A. 視認性・操作性・一貫性・アクセシビリティのどこまでを対応範囲とするかによって費用が変動します。
Q5. 業種によって重視するUIの観点は変わりますか?
A. 変わります。金融業は操作ミス防止、EC業は購買導線、医療業はアクセシビリティが重視される傾向があります。
Q6. UI改善の履歴や仕様書はどう管理すればよいですか?
A. 検索・参照しやすい形で管理しておくと、次の改善時に過去の検討経緯を活用できます。
まとめ|今日からできる3つのこと
- 4つの要素を総合的に検討する:見た目だけで判断しません。
- 公開前にユーザーテストを行う:想定だけで進めません。
- 改善履歴を検索しやすく管理する:属人化させません。