流動資産とは?固定資産との違い・分類基準・具体例と流動比率を解説
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- 流動資産の意味と固定資産との違いがわかる
- 流動比率と当座比率の計算例がわかる
- 月次で流動資産を点検する方法がわかる
流動資産とは、現金や、通常の営業の流れの中で、または1年以内に現金化・費用化される資産のことです。貸借対照表の資産の部の最初に載る区分で、会社がすぐに使えるお金をどれだけ持っているかを示すため、資金繰りや取引先の安全性を判断するときの出発点になります。本記事では、流動資産の意味と固定資産との違い、流動と固定を分ける2つの基準、勘定科目の一覧、流動比率と当座比率の計算例、業種による中身の違い、管理でよくある失敗までを、経理・財務の実務目線で整理します。
流動資産について、いまの状況に近いのはどれ?
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流動資産とは?1年以内に現金化できる資産
流動資産とは、現金及び預金に加えて、売掛金や商品のように営業活動の中で現金に変わっていく資産と、1年以内に現金化・費用化される資産の総称です。読み方は「りゅうどうしさん」です。上場企業などの財務諸表のルールを定めた「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」では、第15条で、現金及び預金(1年内に期限の到来しない預金を除く)、受取手形、売掛金、売買目的有価証券、商品、製品、原材料、仕掛品、前渡金などを流動資産に属するものとして挙げています。そのほか、その他の資産で1年内に現金化できると認められるものも含まれ、第16条は、1年内に費用となる前払費用と未収収益も流動資産に属するものと定めています。
固定資産・繰延資産との違い
貸借対照表の資産は、流動資産、固定資産、繰延資産の3つに区分されます。違いを整理すると次のとおりです。
| 区分 | 意味 | 主な例 |
|---|---|---|
| 流動資産 | 営業の流れの中で、または1年以内に現金化・費用化される資産 | 現金及び預金、売掛金、受取手形、商品、短期の有価証券 |
| 固定資産 | 1年を超えて長期に使用・保有する資産 | 建物、機械、土地、ソフトウェア、長期の投資有価証券 |
| 繰延資産 | 支出の効果が将来にわたるため、資産として計上し数年かけて費用化するもの | 創立費、開業費、開発費 |
売上は流動資産に含まれる?売掛金との関係
売上そのものは資産ではありません。売上は一定期間の成果を示す損益計算書の「収益」で、貸借対照表の資産とは別のものだからです。ただし、売上は流動資産を増やす原因になります。商品を売って代金を現金で受け取れば現金及び預金が、後払い(掛け)で販売すれば売掛金が、それぞれ流動資産として増えます。
流動資産の残高を、決算を待たずに把握するには
流動資産は、入金、支払い、仕入れ、販売のたびに金額が変わります。決算のときだけ集計する方法では、月の途中で「今どれだけ支払いに回せるお金があるのか」「売掛金がどれだけ回収待ちなのか」が見えません。残高を日々把握するには、取引を仕訳として入力した時点で貸借対照表に反映される会計ソフトを使い、仕訳から財務諸表までをつなげておくのが近道です。
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貸借対照表では「流動性の高い順」に並ぶ
日本の貸借対照表は、一般に現金化しやすい資産から順に並べる「流動性配列法」で作られます。そのため資産の部は流動資産から始まり、その中でも現金及び預金が一番上、次に受取手形や売掛金、有価証券、棚卸資産と続きます。表の上にある科目ほど支払いに回しやすい資産だと考えると、貸借対照表が読みやすくなります。
| 資産の部(記載例) | 金額(千円) |
|---|---|
| 流動資産 | 30,000 |
| 現金及び預金 | 12,000 |
| 売掛金 | 9,000 |
| 商品 | 7,000 |
| 前払費用 | 2,000 |
| 固定資産 | 20,000 |
| 資産合計 | 50,000 |
上の表は説明用の架空の数値です。この会社では資産合計のうち6割が流動資産で、そのうち現金及び預金は4割にとどまります。流動資産の総額だけでなく、中身の内訳まで見ることが大切です。
流動性の低い資産とは
流動性とは、資産をどれだけ早く、損なわずに現金へ換えられるかという度合いです。流動性が低い資産の代表は、建物、機械、土地などの固定資産で、売却して現金にするには時間がかかり、事業に使っている資産は手放すと事業の継続にも影響します。流動資産に分類されていても、売れ残った在庫や、回収が長く滞っている売掛金のように、実際には現金化しにくいものがあります。分類上の区分と、現金化のしやすさは別の話であることに注意してください。
流動資産の分類基準(正常営業循環基準と1年基準)
ある資産を流動資産にするか固定資産にするかは、2つの基準を順番に当てはめて判断します。先に適用するのが正常営業循環基準で、それに当てはまらない資産に1年基準を使います。
| 観点 | 正常営業循環基準 | 1年基準(ワン・イヤー・ルール) |
|---|---|---|
| 考え方 | 仕入れ、製造、販売、代金回収という本業のサイクルの中にある資産は流動資産とする | 決算日の翌日から1年以内に現金化・費用化されるものを流動資産とする |
| 適用の順番 | 最初に適用する | 正常営業循環基準で判断できない資産に適用する |
| 対象になる主な資産 | 売掛金、受取手形、商品、製品、原材料、仕掛品、前渡金 | 貸付金、定期預金、本業以外の未収入金、有価証券の一部 |
| 期間の扱い | 営業サイクルが1年を超えても流動資産になる | 期限が1年を超えるものは固定資産になる |
1年を超えても流動資産になるケース
正常営業循環基準が優先されるため、本業のサイクルに乗っている資産は、現金化まで1年を超えても流動資産に分類されます。たとえば、完成まで数年かかる建設工事の未成工事支出金や、長期間熟成させるお酒の在庫は、1年以内に現金化されなくても流動資産です。反対に、同じ売掛金でも取引先の経営破綻などで1年以内に回収できないことが明らかになったものは、通常の営業サイクルから外れたものとして固定資産(投資その他の資産)に移します。財務諸表等規則第15条も、受取手形や売掛金から、破産更生債権等で1年内に回収されないことが明らかなものを除いています。
同じ科目でも期限で分類が変わるケース
本業と直接関係しない資産は1年基準で判断するため、同じ名前の科目でも期限によって分類が変わります。満期まで2年ある定期預金は固定資産ですが、翌期に満期が1年以内になれば流動資産に振り替えます。貸付金も、返済期限が1年以内のものは短期貸付金として流動資産、1年を超えるものは長期貸付金として固定資産に計上します。決算のたびに期限を確認し、振り替えが必要な科目がないかを点検しましょう。
流動か固定か迷ったときの判断フロー
分類に迷ったときは、次の順番で確認すると判断を揃えやすくなります。
- その資産は、仕入れ、製造、販売、代金回収という本業のサイクルの中にあるか。ある場合は流動資産(売掛金、商品、仕掛品など)。ただし、取引先の破産などで1年以内に回収されないことが明らかな債権は除く
- 本業のサイクルにない場合は、決算日の翌日から1年以内に現金化・費用化される見込みか。1年以内なら流動資産、1年を超えるなら固定資産
- 満期や返済期限のある資産は、決算のたびにもう一度期限を確認し、1年以内になったものは流動資産へ振り替える
流動資産の具体例(現金・売掛金・有価証券・棚卸資産など)
流動資産は、現金化のしやすさによって「当座資産」「棚卸資産」「その他の流動資産」の3つに分けて考えると整理しやすくなります。
| グループ | 主な勘定科目 | 特徴 |
|---|---|---|
| 当座資産 | 現金及び預金、受取手形、電子記録債権、売掛金、売買目的有価証券 | すぐに、または短期間で現金に換えられる。支払能力を見るときの中心になる |
| 棚卸資産 | 商品、製品、半製品、原材料、仕掛品、貯蔵品 | 販売されて初めて現金になる。売れ残ると現金化できないリスクがある |
| その他の流動資産 | 前渡金、前払費用、未収収益、短期貸付金、未収入金、立替金 | 金額は小さいことが多いが、放置すると実態のない残高が残りやすい |
棚卸資産にあたる科目の名前は、業種によって変わります。製造業では製品、仕掛品、原材料、建設業では未成工事支出金などが近い位置づけです。
当座資産とは?流動資産との違い
当座資産とは、流動資産のうち、現金及び預金、受取手形、売掛金、売買目的有価証券のように、すぐに、または短期間で現金に換えられる資産のことです。流動資産から棚卸資産とその他の流動資産を除いたものと考えるとわかりやすく、在庫のように販売されて初めて現金になる資産は含みません。短期的な支払能力を見る当座比率は、この当座資産を使って計算します。
流動資産の勘定科目一覧(財務諸表等規則の表示順)
財務諸表等規則の第17条は、流動資産を次の項目に区分して表示するよう定めています。貸借対照表で目にする順番の一覧として使えます。
| 科目 | 内容 |
|---|---|
| 現金及び預金 | 現金と預金。1年内に期限の到来しない預金は流動資産に含めない |
| 受取手形 | 通常の取引に基づいて発生した手形債権 |
| 売掛金 | 顧客との契約から生じた債権など、通常の取引に基づく営業上の未収金 |
| 契約資産 | 顧客との契約に基づく対価を受ける権利のうち、受取手形と売掛金以外のもの |
| リース債権・リース投資資産 | リース取引から生じる債権で、通常の取引に基づいて発生したもの |
| 有価証券 | 売買目的有価証券と、1年内に満期の到来する有価証券 |
| 商品及び製品 | 販売の目的で所有する商品(不動産を含む)と、製品(半製品を含む) |
| 仕掛品 | 製造や工事の途中にあるもの |
| 原材料及び貯蔵品 | 原料、材料、消耗品、消耗工具など |
| 前渡金 | 商品や原材料の購入のために前払いした代金 |
| 前払費用 | 1年内に費用となるもの |
| その他 | 上記に当てはまらず、1年内に現金化できると認められるもの(未収入金、短期貸付金など) |
なお、貸倒引当金は売掛金などが回収できなくなる見込み額を示すもので、流動資産の中でマイナスの項目として記載されます。売掛金の金額が大きくても、回収が滞っている取引先への債権が多ければ、実際に現金化できる金額は小さくなる点に注意が必要です。
流動比率とは?計算式と目安
流動資産は、それだけを見ても多いのか少ないのか判断できません。1年以内に支払う必要がある流動負債と比べることで、短期的な支払能力がわかります。その代表的な指標が流動比率です。
| 指標 | 計算式 | わかること |
|---|---|---|
| 流動比率 | 流動資産 ÷ 流動負債 × 100(%) | 1年以内の支払いを、1年以内に現金化できる資産でまかなえるか |
| 当座比率 | 当座資産 ÷ 流動負債 × 100(%) | 在庫を除いた、すぐ現金化できる資産で支払えるか |
| 流動資産比率 | 流動資産 ÷ 総資産 × 100(%) | 資産全体のうち、現金化しやすい資産がどれだけあるか |
流動負債とは?流動資産との違い
流動負債とは、貸借対照表の負債のうち、1年以内に支払期限が来るものや、営業活動の中で発生する債務のことです。買掛金、支払手形、短期借入金、未払金、未払費用などが含まれます。流動資産が「1年以内に現金へ変わる資産」だとすれば、流動負債は「1年以内に支払う義務のある負債」で、2つを比べることで短期的な支払能力がわかります。
計算例:流動比率と当座比率を求める
先ほどの記載例の貸借対照表に、流動負債20,000千円(買掛金、短期借入金、未払金の合計)を加えて計算してみます。数値は説明用の架空のものです。
| 指標 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 流動比率 | 30,000 ÷ 20,000 × 100 | 150% |
| 当座比率 | 当座資産21,000(現金及び預金12,000、売掛金9,000)÷ 20,000 × 100 | 105% |
| 流動資産比率 | 30,000 ÷ 50,000 × 100 | 60% |
この会社は流動比率が150%ありますが、商品7,000千円が売れなくても、当座比率が105%あるため、1年以内の支払いは当座資産でまかなえる計算です。流動比率だけでなく当座比率もあわせて見ると、在庫に頼った見かけ上の安全性かどうかを判断できます。
流動比率の目安と注意点
目安の考え方は解説によって異なります。やさしい株のはじめ方の解説は、流動比率100%以上を財務健全性が高い会社の目安としています。帝国データバンクの解説は、当座比率は100%以上、流動比率は200%以上が望ましいとしています。100%を下回ると、1年以内に支払う負債を流動資産だけではまかなえない状態になるため、まず100%を下回っていないかを確認し、そのうえで業種の特徴や当座比率とあわせて見ることが大切です。
流動比率だけで安全性を判断できるわけではありません。帝国データバンクの解説は、流動比率だけでは不良債権や実態のない資産、粉飾決算を見抜けないこと、期末に親会社へ預けているなどの事情で現預金が多く見える場合があることを指摘しています。反対に、毎日現金が入る業種では、流動比率が100%を下回っても資金繰りに問題が出にくい場合があります。数字だけで判断せず、事業の内容や売上債権の回収状況とあわせて確認しましょう。
中身の回転を見る指標:現預金月商比と売上債権回転期間
| 指標 | 計算式 | 見方 |
|---|---|---|
| 現預金月商比 | 現預金 ÷ 月商 | 手元の現預金が月商の何か月分あるか。帝国データバンクの解説は、月商の1か月分以上を一つの目安としている |
| 売上債権回転期間 | 売上債権 ÷ 月商 | 売掛金や受取手形が月商の何か月分あるか。短いほど、売上債権が早く現金化されていると評価される |
流動比率の業種別・規模別の平均値や改善策をさらに詳しく知りたい方は、流動比率とは?計算式・業種別目安・改善策を財務省データで解説もあわせてご覧ください。
業種によって流動資産の中身はどう違うか
流動資産の構成は、ビジネスの仕組みによって大きく変わります。同じ流動比率でも、中身が現金中心なのか在庫中心なのかで意味が異なるため、自社の業種の特徴を知っておくことが大切です。代表的な傾向は次のとおりです。
| 業種 | 流動資産の中で大きくなりやすいもの | 見るべきポイント |
|---|---|---|
| 製造業 | 原材料、仕掛品、製品などの棚卸資産と売掛金 | 在庫の回転期間。在庫が増えると流動比率は上がるが、資金は寝ている |
| 建設業 | 未成工事支出金、完成工事未収入金 | 工期が長く、入金までの立替えが大きい。工事ごとの入金予定を管理する |
| 卸売業 | 売掛金、受取手形、商品 | 売掛金の回収期間と買掛金の支払期間のバランス |
| 小売業・飲食業 | 現金及び預金、商品や食材 | 現金売上が中心で売掛金は小さめ。キャッシュレス決済の入金待ちの残高に注意 |
| サービス業・IT業 | 現金及び預金、売掛金 | 在庫が少ないため流動資産はほぼ当座資産。売掛金の回収遅れが資金繰りに直結する |
自社の数字を同業他社と比べたい場合は、中小企業庁が毎年公表している中小企業実態基本調査が参考になります。産業別・従業者規模別に中小企業の資産や負債の状況が集計されているため、自社の流動資産の水準や構成が業界の中でどの位置にあるかを確かめる材料になります。
流動資産の管理でよくある失敗パターン
流動資産は日々動く科目が多いため、管理の仕方によって実態とずれた数字になりがちです。よくある失敗と改善の方向性を整理します。
| 失敗パターン | Before(よくある状態) | After(改善後) |
|---|---|---|
| 回収できない売掛金が残り続ける | 入金の消込みをしておらず、何年も前の売掛金が残高に含まれている | 取引先ごとの売掛金残高を毎月確認し、長期未回収の債権は督促や貸倒処理を検討する |
| 在庫の金額が実態と合わない | 帳簿上の在庫と倉庫の実物が一致せず、売れない在庫も簿価のまま計上している | 定期的に実地棚卸を行い、陳腐化した在庫は評価を見直す |
| 期限の振り替えを忘れる | 満期が1年以内になった定期預金や長期貸付金を固定資産のまま計上している | 決算時に期限付き科目の一覧を作り、流動と固定の区分を点検する |
| 仮払金・立替金が放置される | 精算されないままの仮払金が流動資産を実態以上に大きく見せている | 月次で内容を確認し、正しい勘定科目に振り替えるか精算を促す |
| 決算時しか数字を見ない | 年1回の決算で初めて流動比率の悪化に気づき、対策が遅れる | 月次で貸借対照表を確認し、流動資産と流動負債の推移を追う |
これらの失敗に共通するのは、帳簿の残高と実態の確認が年に1回の決算に集中していることです。経理業務全体のデジタル化の進め方は、経理DXとは?電帳法・インボイス対応と進め方を3段階で解説で整理しています。売掛金の消込みや預金明細の入力、期限付き科目の点検を毎月手作業で続けている場合は、次のセルフチェックで今のやり方を確認してみてください。
流動資産の月次チェック、今のやり方で大丈夫?セルフチェック
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流動資産・流動比率をどう経営判断に活かすか
流動資産は、決算書を読むためだけの知識ではありません。日々の経営判断に使うと、次のような場面で役立ちます。
資金繰りの見通しを立てる
現金及び預金に、近いうちに回収予定の売掛金を加え、同じ期間に支払う買掛金や借入金の返済と比べると、数か月先までの資金の過不足が見えてきます。流動資産の中でも現金化の時期が近いものから順に並べて考えると、資金ショートの危険がある月を早めに把握できます。
売掛金と在庫の「持ちすぎ」を見直す
売掛金や在庫が増えると流動資産は大きくなりますが、その分だけ現金が手元にない状態でもあります。売上に対して売掛金や在庫が何か月分あるかを定期的に計算し、増えすぎていれば回収条件の見直しや仕入れ量の調整を検討しましょう。流動資産を「多ければよい」ではなく「中身が健全か」で判断することが大切です。
取引先や金融機関との関係に活かす
金融機関は融資の審査で、流動比率などの安全性の指標を確認します。自社の数字を把握し、悪化している場合はその理由と改善策を説明できるようにしておくと、借入の相談がしやすくなります。反対に、新しい取引先と掛取引を始める際には、相手の決算書の流動資産と流動負債を確認することで、支払いが滞るリスクを見積もる手がかりになります。
こうした判断を毎月行うには、最新の貸借対照表がすぐに出せる状態が欠かせません。マネーフォワード クラウド会計のように、日々の仕訳データから決算書やキャッシュフローレポートなどを作成でき、連携した金融機関の残高を一覧で確認できる会計ソフトであれば、決算を待たずに流動資産と流動負債の動きを追えます。自社の取引量や使い方に合うかどうかは、詳細ページで機能を確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 流動資産とは簡単に言うと何ですか?
A. 現金及び預金や、売掛金・商品のように営業活動の中で、または1年以内に現金化・費用化される資産のことです。貸借対照表の資産の部の最初に記載され、会社の短期的な支払能力を判断する材料になります。
Q2. 流動資産と固定資産の違いは?流動性の低い資産とはどれですか?
A. 流動資産は営業の流れの中で、または1年以内に現金化・費用化される資産、固定資産は建物や機械のように1年を超えて長期に使用・保有する資産です。流動性の低い資産の代表は固定資産で、流動資産でも売れ残った在庫や回収が滞った売掛金は現金化しにくくなります。
Q3. 当座資産とは何ですか?流動資産との違いは?
A. 当座資産は、流動資産のうち現金及び預金、受取手形、売掛金、売買目的有価証券のように、すぐに、または短期間で現金に換えられる資産です。流動資産から在庫などの棚卸資産とその他の流動資産を除いたもので、当座比率の計算に使います。
Q4. 流動資産と流動負債の違いは何ですか?
A. 流動資産は1年以内に現金化・費用化される資産、流動負債は買掛金や短期借入金のように1年以内に支払う義務のある負債です。流動資産を流動負債で割った流動比率で、短期的な支払能力を確認します。
Q5. 売上は流動資産に含まれますか?
A. 売上は損益計算書の収益で、流動資産には含まれません。ただし、売上によって受け取った現金や、後払いで販売したときの売掛金は、流動資産として貸借対照表に記載されます。
Q6. 流動比率はどのくらいあればよいですか?
A. 100%以上を目安とする解説が多く、200%以上を望ましいとする解説もあります。100%を下回ると1年以内の支払いを流動資産でまかなえない状態です。業種によって水準が異なり、在庫が多い場合は当座比率もあわせて確認することが大切です。
まとめ|今日からできる3つのこと
流動資産とは、営業の流れの中で、または1年以内に現金化・費用化される資産のことです。分類は正常営業循環基準を先に当てはめ、当てはまらない資産に1年基準を使います。流動比率は流動負債と比べて見るもので、在庫が多い場合は当座比率もあわせて確認します。今日からできる行動は次の3つです。
- 自社の直近の貸借対照表を開き、流動資産の内訳と流動負債の金額を確認して、流動比率と当座比率を計算する
- 売掛金の残高、在庫の評価、期限付き科目の区分を月次で点検し、帳簿と実態のずれを早めに見つける
- 残高の確認や集計の手間が大きい場合は、会計ソフトで取引明細の取得と貸借対照表の自動作成ができるかを検討し、資料で機能を確認する
参考文献
- e-Gov法令検索「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」https://laws.e-gov.go.jp/law/338M50000040059
- 中小企業庁「中小企業実態基本調査」https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/kihon/index.html
- 帝国データバンク「流動資産 前編(当座資産)|財務会計のイロハのイ」https://www.tdb.co.jp/report/biz-knowledge/jr8ig_eew/
- やさしい株のはじめ方「流動資産とは?わかりやすく解説します」https://kabukiso.com/column/ryuudousisan.html
- マネーフォワード「株式会社HITOMIOテクノロジーズ導入事例」https://biz.moneyforward.com/case/6636/
