動画面接におすすめの採用管理システム3選|メリットや選び方も解説
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- 採用管理システムには、ビデオ通話アプリなどを利用した動画面接対応のものもある
- 動画面接の導入により遠方の応募者も採用しやすく、採用の手間や工数の削減に繋がる
- 録画式の動画面接では公平な面接が可能になるが、状況に応じた質問はできない
採用管理システムには、動画面接に対応しているものもあります。動画面接は遠方の応募者とも面接しやすく、採用の手間やコストの削減に効果的です。この記事では、動画面接機能を搭載したおすすめの採用管理システムや動画面接のメリット・デメリット、注意点などを解説します。
目次
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採用管理システムは動画面接も可能

採用管理システムとは、企業の採用に関わる業務をサポートし、効率化させるシステムを指します。応募者情報を一元管理し、担当者同士で共有できるため、スムーズな採用業務の進行が可能です。
採用管理システムは複数の求人サイトや他システムとの連携により、応募者とのスムーズなやりとりや、社内での採用スケジュールの共有など、利便性がより高まります。
また、採用システムには、ビデオ通話アプリなどを利用した動画面接機能を備えたものもあります。遠方の人材でも採用しやすく、採用の手間や工数の削減が可能です。応募者側も自宅で面接を受けられるため、移動のための交通費や時間が必要ありません。

採用管理システムとは?機能やメリット・デメリット、選び方を解説
採用管理システムは、採用業務や採用に関する情報をデータ化して管理するシステムです。面接の設定や自動連絡などで作業を効率化でき、中小企業にもおすすめです。本記事では、採用管理システムをよく知らない方のために、機能やメリット・デメリット、選び方を解説しています。
動画面接とは
採用管理システムの動画面接の方法には、面接官と応募者がリアルタイムでやり取りする「ライブ式」と、事前に用意された質問に答える様子を録画して提出する「録画式」の2つの方法があります。
ライブ式の場合は、リアルタイムで面接官と応募者がオンラインで対話できるため、話し方や表情などを評価しやすいといったメリットがあります。また、その場の状況に応じた質問を柔軟に取り入れることが可能です。
録画式は応募者数が多い場合に有効で、一次面接に取り入れる企業が多い傾向にあります。あらかじめ設定した質問に対して応募者が回答を行うもので、公平性の高い面接が叶います。しかし、その場の状況に応じた質問ができないといったデメリットもあります。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| ライブ式 | オンラインで面接官と応募者がリアルタイムで面接を行う |
| 録画式 | ・事前に準備された質問に応募者が回答する映像を録画データとして送信する ・面接官は録画データで確認するため、リアルタイムのやりとりは行わない |
動画面接を行うメリット

採用管理システムを利用して動画面接を行うと、さまざまなメリットが得られます。コストや工数をかけずに遠方の人材との面接が可能になり、公平な面接ができるなどの効果があります。以下で動画面接のメリットについて具体的に解説します。
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動画面接を行うメリット
遠方の人材とも面接できる
動画面接を利用することで、遠方の人材との面接もしやすくなるメリットがあります。そのため、応募者に自社まで出向いてもらう必要がなく、求人エリアの拡大が可能です。これにより、募集できる人材の幅が広がるため、優秀な人材を採用する機会が増えます。
また、応募者も、選考を受けたい企業が遠方であったとしても自宅で面接を受けられるため、希望に合致する企業への応募がしやすいです。
コスト・工数を削減できる
動画面接を利用することで、面接会場の確保や当日の受付といった事務的な手間や面接書類の管理が省けるため、面接に関わる業務の工数や、会場費・交通費といったコストも削減が可能です。
また、応募者側も履歴書の購入、証明写真の撮影などの手間やコストを節約できます。そのため、気軽な応募だけでなく、面接時の緊張緩和や自己アピールがしやすくなるといったメリットがあります。
応募者のポテンシャルを見抜きやすい
動画面接を利用した面接では、応募者が自宅から面接を受けられるため、比較的リラックスした状態で本来の姿を見ることができます。そのため、面接会場で実際に対面して対話するよりも、表情や話し方などから、応募者のポテンシャルを見抜きやすくなります。
履歴書や職務経歴書などの情報からは見抜けない、潜在的な能力や適応力などを経験者・未経験者問わず発見できるチャンスにもなります。
面接スキル向上に繋がる
採用管理システムは、動画面接の様子を記録・保存することが可能です。採用担当者側は、応募者とのやり取りの記録により、話し方や相づちなどの面接スキルの確認ができ、フィードバックによる面接官の育成・クオリティの向上も見込めます。
また、面接官のスキルアップは、自社が求める人材や優秀な潜在能力を持つ人材を見抜く力が備わるため、採用力アップにもつながります。なお、面接スキルのチェックをAI解析で行えるシステムも存在します。
フィードバック機能の活用
採用管理システムには、面接管理機能として、面接後のフィードバック機能を搭載しているサービスがあります。フィードバック機能を活用することで、問題点や改善点が明確になり、採用担当者のスキル向上にもつながります。
また、採用関係者との共有も容易なため、スキルの差をなくすだけでなく、採用業務全体の改善や採用方針を統一できます。そのため、動画面接との併用は、より効果的な採用の実現にもつながります。
採用までのスピードが上がる
動画面接は時間や場所に縛られないため、すぐに人手がほしいときでもスピーディーに採用活動を行えます。
対面による面接を行う際は、応募者と採用担当者のスケジュール合わせや、会場の手配など時間と手間を要します。すぐに人材がほしいときは、採用担当者のスケジュールを調整して面接に時間を割く必要があるため、ほかの業務にしわ寄せが生じます。
その点、動画面接は準備にも比較的手間がかからず効率よく面接を行えるため、採用までの時間がかからないのがメリットです。
社内で共有しやすい
動画面接のデータは、社内で共有することが可能です。複数の採用担当者がいても、全員で同時に見る必要がなく、各自のタイミングで確認できます。そのため、選考業務のスケジュールも立てやすく、採用の精度が上がります。
また、採用後、教育担当者に採用者の引継ぎを行う際、録画データを共有し応募者の様子を確認できるため、採用後のコミュニケーションも取りやすくなるといったメリットがあります。
後から見返せる
動画面接の録画データを残しておけば、後から何度でも見返せます。例えば、聞き取れなかった発言を再度再生して確認したり、途中で前の回答に戻って視聴し直したりといったことが可能です。
また、動画面接後に改めて対面面接を行う場合、事前に録画を見直すことで、候補者への理解を深められます。一度きりの面接では見落としてしまう可能性のある部分も、録画があることでじっくりと確認でき、より確実に適性を見極めることができます。
公平な面接が可能になる
録画式の動画面接を利用した面接では、企業側が一度録画や質問の設定をしてしまえば、応募者全員に同じ質問ができます。また、面接官の態度や雰囲気にも差が出ないため、公平な面接が可能です。
加えて、選考の際も、録画した応募者の面接の様子を複数人で確認することで、多角的な評価により公平な選考が実現します。たとえ評価基準があったとしても、面接官一人ひとりの評価や感じ方は違い、複数人での評価は人材のミスマッチを防止する効果もあります。
動画面接を行うデメリット

ここまでで動画面接により得られるさまざまメリットについて解説しましたが、利用の仕方によってはデメリットが発生する可能性もあります。面接を対面で行わないことで発生する課題でもあるため、これらの事項も把握しておく必要があります。
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対面よりコミュニケーションが難しい場合がある
動画面接を行う際、通信状況やインターネット環境によって映像や音声のずれが起こり、意思疎通が難しくなるケースもあります。特に応募者は面接官の質問が聞き取りにくい場合でも、確認を求めることに躊躇してしまい、適切な回答ができない可能性もあります。
また、映像が乱れた場合、応募者の表情や話し方を考慮した正しい評価が難しくなり、選定に影響を及ぼします。最悪の場合、通信状況によっては、面接自体が実施できなくなる可能性もあります。
通信トラブルが発生する可能性がある
動画面接はインターネットでの通信が必要不可欠なため、ネットワークや通信機器のトラブルなどが発生する可能性があります。これらのトラブルは突発的に起こるため、予測はできません。
また、動画面接を行う自社だけでなく、面接を受ける応募者の通信環境によっては予定通りに面接を実施できない場合もあります。自社の通信環境を万全に整えた上で、トラブルにより面接が行えない場合の対応策を事前に準備しておきましょう。
動画面接ならではのスキルが必要
動画面接を行う際は、面接官は動画面接ならではのスキルを身に付ける必要があります。対面よりも間合いが取りづらく、応募者と同時に面接官が発話してしまうなど、会話が円滑に進まないことがあるため、動画面接に慣れておかなければなりません。
リアルタイムで動画面接を行う際は、質問の仕方や表情、相づちの打ち方などさまざまなポイントがあります。面接官は、応募者にとって企業の顔となる存在であるため、好印象を与えられるスキルが求められます。
録画式ではその場に応じた質問ができない
動画面接を利用する際、録画式で行う場合は企業があらかじめ設定した質問に対し、応募者が回答を行います。そのため、統一性のある面接が可能ですが、あとから追加して確認したい事項や、削除したい質問があったとしても変更はできません。
リアルタイムで動画面接を行う際は、応募者の返答によって質問を臨機応変に考えることや、追加の質問などができますが、録画式では一方的な質問・回答になるため、その場に応じた質問ができないのがデメリットです。
動画面接を実施する際の注意点

動画面接を実施する際は、いくつかの注意点があります。動画面接が自社の職種に適しているか、どの段階で動画面接を取り入れるのか考慮が必要です。また、動画面接をスムーズに行うために、通信環境を整えておく必要があります。
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動画面接を実施する際の注意点
動画面接に向かない職種もある
動画面接は、対面と比較するとコミュニケーション能力が測りにくい傾向にあるため、営業や販売など、実際に人と直接かかわる職種の採用にはあまり向いていません。リアルタイムであったとしても、応募者の雰囲気やしぐさなどに関しては評価が困難です。
動画面接は、感染症対策の影響もあり取り入れる企業が増えていますが、主にIT関連やエンタメ業界・メディア・建設業界などが積極的に実施しています。自社の採用基準においてコミュニケーション能力を重視するならば、対面面接を取り入れるのがおすすめです。
どの段階で動画面接を取り入れるか検討する
動画面接は一次面接で取り入れている企業が多い傾向にありますが、自社の採用フローに合わせてどの段階で動画面接をするか、検討しなければなりません。たとえば、一次面接では録画式を行い、二次面接ではライブ式を行うなどのパターンもあります。
特に、求人範囲を広く設定している場合、遠方からの応募者も少なくありません。その場合、応募者の負担なども考慮し、採用に至るまでは一貫して動画面接を行うなどの配慮も必要です。
通信状態を整えておく
動画面接は、インターネット回線が不安定な状態だと映像や音声が途切れたりするため、会話がスムーズに行えない可能性もあり、実施しづらい状態になります。
音声の途切れは応募者の回答に影響を与え、映像の乱れは応募者の表情が読み取れないことから、選考に大きな影響を及ぼす可能性があります。適切な動画面接を実施できるように、あらかじめ通信状態の整備が必要です。
トラブルの対処法を定めておく
動画面接において通信トラブルは避けられない問題なため、トラブルが発生した際の対処法を事前に定めておきましょう。通信環境を整えたとしても、大規模な通信障害などの影響を受けることはあります。
また、応募者の通信環境を自社が整えることはできません。そのため、人為的なミスを防ぐ工夫や通信環境の整備だけでなく、トラブルが発生した際の対処法を定め、応募者にトラブル発生時の対応を事前に共有しましょう。
動画面接には慣れが必要
ライブ式の動画面接を行う際は、企業側も応募者側も、対面とは異なる動画特有のコミュニケーションの取り方に慣れておく必要があります。その一例としてライブ式の動画面接では、音声や映像にタイムラグが生じるケースが多いです。
対面と比較して、相手が喋るタイミングがよりわかりにくくなるため、発言が被らないように注意しましょう。特に、面接官は応募者の話を途中で遮ることのないよう、質問に対する回答を最後まで話し終わったことを確認してから発言するよう心がけます。
動画面接ができる採用管理システムを選ぶ際のポイント

動画面接ができる採用管理システムを選ぶ際は、自社の採用業務に合わせて、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。以下では、主な確認項目について解説します。
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動画面接ができる採用管理システムを選ぶ際のポイント
ライブ式と録画式のどちらに対応しているか
動画面接ができる採用管理システムの選定時は、自社の採用フローのどのタイミングで動画面接を活用するかを明確にし、それに適した方式に対応しているかを確認することが重要です。
例えば、一次面接では録画式、二次面接ではライブ式というように、段階に応じて使い分けたい場合は、両方式に対応したシステムを選ぶ必要があります。
また、将来的な採用戦略の変更も見据え、柔軟に対応したい場合も、両方式に対応したシステムを選択しておくことがおすすめです。
スマートフォンやタブレットでも利用可能か
動画面接ができる採用管理システムを選ぶ際は、スマートフォンやタブレットに対応しているもののほうが、担当者の負担が少ないためおすすめです。例えば、採用担当者が出張や外出時など、社内に居なくても面接を実施できます。
また、録画した面接の様子を確認する際、スマホからでも録画データを視聴できると、自分のタイミングで確認ができるため、採用業務が効率化して選考のスピードも上がります。
録画データの保存期間・容量は十分か
録画データの保存期間・容量は、面接実施後の評価や振り返りの観点から、重要な検討ポイントです。一般的に録画データは容量が大きいため、システムによって保存可能な期間や容量に制限があります。
保存期間は、最低でも面接から内定までをカバーできる期間が必要です。また、採用人数や面接回数に応じて必要な保存容量も変わってくるため、自社の採用規模に見合った容量であることを確認しましょう。
動画面接におすすめの採用管理システム3選
株式会社DONUTS
ジョブカン採用管理
ここがおすすめ!
- 30日間の無料トライアルがあり、サポートも「メール・チャット・電話」の3つから選べる
- 「Indeed」「Google」「しごと検索」に対応し、一括で自動掲載ができる
- 「限定公開求人」機能があり、リファラル採用にも対応
ここが少し気になる…
- カスタム項目の作成が複雑で手間がかかり、連携できる他システムも少ない
株式会社ヒューマネージ
i-web
ここがおすすめ!
- 媒体からエントリーした応募者へ、タイムラグなく企業ページを届けられる
- 採用活動のデータを活用して、最適な採用戦略を実現
- デザイン性の高いマイページと直観的な操作でWebページを作成できる
ここが少し気になる…
- オンライン上ですべて完結できるため、採用担当者の直感が働きにくい可能性がある
Thinkings株式会社
sonar ATS
ここがおすすめ!
- 新卒と中途採用のどちらも管理でき、応募者の人数と利用期間で料金を決められる
- 煩雑しがちな採用業務を自動化したことによりオペレーションミスも防げる
- パッと見て分かるフロー図により、集計や簡単な分析が行いやすい
ここが少し気になる…
- 分析機能としてはやや不十分で、細かな分析を行いたい方には不向き
その他の採用管理システムの選び方

採用管理システムを選ぶ際は、以下のような重要ポイント・その他の比較ポイントにも注目するのがおすすめです。
重要なポイントとしては、アルバイト・パート・正社員などの採用形態に合っているかや、自社に必要な機能が搭載されているか、他システムと連携が可能かなどを、確認しておきましょう。
また、その他の比較ポイントとしては、採用人数に合ったスペックかどうかや操作性、LINEとの連携ができるかに加え、セキュリティ面やサポート体制、無料トライアルの有無も押さえておきたいポイントです。
【重要な3つのポイント】
- 採用形態を確認
- 連携している媒体を確認
- 自社に必要な機能があるか
【その他の比較ポイント】
- 採用人数を確認
- 操作性を確認
- LINEと連携できるか
- セキュリティ対策は万全か
- サポート体制は充実しているか
- 無料トライアルはあるか
まとめ

採用管理システムには動画面接に対応しているものもあり、遠方の人材とも面接しやすく、採用の手間やコストの削減が期待できます。面接のコスト・工数を削減できることや、採用活動をスピードアップできることなどがメリットです。
しかし、録画式ではその場の状況に応じた質問ができないといったデメリットもあります。自社には動画面接が有効であるか確認し、使いやすい採用管理システムで採用業務を効率化しましょう。
また、採用管理システムに動画面接を活用するためには、自社に必要な機能があるかどうかの確認も重要です。本記事を参考にして、動画面接に対応した採用管理システムを導入し、採用業務の負担軽減に役立ててください。