月次決算とは?目的・流れ・スケジュールと早期化のコツを解説

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  • 月次決算は法令上の義務がない決算
  • 7つの手順と営業日の逆算で進める
  • 遅れる原因は書類の提出と手作業

月次決算とは、1か月ごとに会計を締めて、その月の損益や資産・負債の状況を確認する社内向けの決算です。年次決算とほぼ同じ会計処理を毎月行いますが、会社法や法人税法が求めているのは事業年度ごとの決算で、月次決算を義務づける規定はありません(2026年10月20日確認)。この記事では、意味と目的、年次決算との違い、7つの手順、スケジュールの逆算例、遅れる原因と早期化、担い手の選び方を、条文と実務解説に沿って整理します。

月次決算が遅れる原因を、2問で診断

Q1. 月次決算で、いま一番時間がかかっているのは?

目次

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  1. 月次決算とは|1か月ごとに会計を締めて業績を確認する社内向けの決算
  2. 月次決算を毎月同じ速さで回すには|取引の入力と帳票づくりを仕組みにする
  3. 月次決算と年次決算の違い|義務の有無・期限・作る書類で整理する
  4. 月次決算の流れ|7つの手順と、年次決算より簡略にできる処理
  5. 月次決算のスケジュール|締め日から報告までを営業日で逆算する
  6. 月次決算が遅れる原因と早期化のポイント|請求書と経費の提出遅れが起点
  7. 月次決算のデメリットと注意点|経理の負担増と、短期の数字に振り回されるリスク
  8. 月次決算は誰が担うか|自社の経理・税理士・経理BPOの分け方
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ|月次決算で押さえたい5つのこと
  11. 参考文献

月次決算とは|1か月ごとに会計を締めて業績を確認する社内向けの決算

月次決算とは、毎月の締め日に会計帳簿を締めて、その月の損益と資産・負債の状況をまとめる決算のことです。試算表などを毎月作り、経営判断に使います。

「月次」は「毎月」を意味するビジネス用語で、「月決算」「月次締め」とも呼ばれます。社内の管理が目的で、税務署に提出する書類ではなく、作る書類も会社が決めます。OBCの実務解説も、必須となる書類はないとしています(出典:OBC「月次決算とは?業務の流れ・手順とやり方のコツ」、2026年10月20日確認)。

月次決算を行う3つの目的

目的内容使いどころ
業績をすぐに把握する売上・費用・利益を毎月確認し、予算との差を見る予算の修正、経営会議での報告
資金繰りと融資に備える直近の損益と資産・負債を、説明できる形にしておく融資の相談、資金計画の見直し
年次決算の負担を分散する仮勘定や経過勘定を毎月整理し、期末にまとめて遡る作業を減らす決算月の作業量の平準化

月次決算を毎月同じ速さで回すには|取引の入力と帳票づくりを仕組みにする

月次決算を毎月同じ速さで終えるには、取引の入力から決算書づくりまでを、日々の作業として進める仕組みが必要です。

月次決算を支える3サービスの役割の違い

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

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この状況に合う一例:Bill One請求書受領は、郵送やメールで届く請求書をオンラインで受け取り、データ化して一元管理したい場合の一例です。

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この状況に合う一例:マネーフォワード クラウド債務支払は、受領した請求書の入力から承認、銀行振込までを一つの流れで管理したい場合の一例です。

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サービス マネーフォワード クラウド会計 Bill One請求書受領 マネーフォワード クラウド債務支払
向いている会社 銀行口座やクレジットカードの取引明細から、日々の仕訳と試算表・決算書づくりを効率化したい会社 郵送やメールで届く請求書をオンラインで受け取り、データ化して一元管理したい会社 受領した請求書の入力から承認、銀行振込までを一つの流れで管理したい会社
特徴 インターネットバンキングやクレジットカードなど2,400社以上の金融機関と連携して取引明細を取り込み、AIが登録済みの仕訳を学習して勘定科目の候補を提案。決算書やキャッシュフローレポート、収益レポートなどを自動で生成できる 請求書をオンラインで受け取りデータ化して、クラウド上で一元管理。受領から申請・承認、仕訳、支払管理、保管までをサービス上で進められる。電子帳簿保存法とインボイス制度に対応 請求書メールの自動取込とAI-OCRによる支払依頼申請の下書き作成、承認ワークフロー、銀行振込APIによる振込に対応。電子帳簿保存法とインボイス制度に対応
注意したい点 ある程度の簿記知識が必要な場合もある。月次決算で行う棚卸や引当金の判断は、会社のルールに沿って担当者が行う 価格を確認するには問い合わせが必要。月次決算の手順そのものを扱う機能ではなく、請求書の受領と管理の面を支える 開封や受領・保管の代行はオプション。月次決算の手順そのものを扱う機能ではなく、支払の事前申請から振込までを支える
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実際に使ってみたレビュー記事はこちら

【レビュー】マネーフォワードクラウド会計を実際に登録して使ってみた【使い方解説】

数ある会計ソフトの中でそのサービスを使ったらいいかわからないという方も多くいると思います。そこで今回は「マネーフォワードクラウド会計」の無料登録から使い方まで、利用経験ゼロの筆者が実況形式でお伝えします。

導入事例として、株式会社HITOMIOテクノロジーズは、導入前は月に6000件ほど発生する仕訳を月初に通帳や紙の明細を見ながら入力しており、月次決算が1か月経っても終わらず休日出勤が発生していたと紹介されています。導入したのはマネーフォワード クラウド会計を含む複数のサービスで、効果は会計だけによるものとは限りません。

「月次決算が6営業日で対応できるようになった」

株式会社HITOMIOテクノロジーズ導入事例の結果の項目(マネーフォワード公式サイト、2021年8月31日公開。公開当時の情報)。出典:マネーフォワード「株式会社HITOMIOテクノロジーズ」導入事例、2026年10月20日確認

月次決算と年次決算の違い|義務の有無・期限・作る書類で整理する

月次決算と年次決算の違いは、法令上の義務の有無、期限、作る書類にあります。年次決算は法律で求められる決算で、月次決算は会社が任意で行う社内向けの決算です。

月次決算と年次決算(本決算)の最も大きな違いは、法令上の義務の有無です。株式会社は、会社法435条により、各事業年度に係る計算書類と事業報告などを作成しなければなりません(出典:e-Gov法令検索「会社法」第435条第2項、2026年10月20日確認)。法人税は、法人税法74条1項により、事業年度終了の日の翌日から2か月以内に、確定した決算に基づく申告書を税務署長に提出します(出典:e-Gov法令検索「法人税法」第74条第1項、2026年10月20日確認)。これらは1事業年度ごとの決算に対する規定で、月次決算に当たる規定は見当たりません。

項目月次決算年次決算(本決算)
目的社内の経営管理(業績の把握・資金繰り・予算との比較)株主や金融機関への報告、法人税の申告・納税
法令上の義務なし。実施するかどうかは会社の判断あり(会社法435条・法人税法74条など)
対象期間1か月1事業年度
作る書類会社が決める(試算表・損益計算書・貸借対照表・資金繰り表など)貸借対照表・損益計算書などの計算書類、法人税の申告書
期限会社が決める(締め日から5営業日以内を理想とする実務解説がある)法人税の申告は事業年度終了の日の翌日から2か月以内
処理の進め方速さを優先し、一部を月割りの見積りで処理する会社が多い期末時点の残高や見積りを確定させて精査する

年次決算の書類の種類や提出先は、決算報告書とは?種類・作り方・提出先と期限を決算月別に解説で整理しています。

月次決算の流れ|7つの手順と、年次決算より簡略にできる処理

月次決算の手順は、現金・預金の残高確認から月次業績報告まで7つに分けられます。年次決算の決算整理と同じ項目を、毎月、速さを優先して行うのが特徴です。以下は、OBC、freee、弥生、Bill Oneの実務解説に共通する手順の整理です。

手順やること月次での簡略化の例遅れやすい点
1. 現金・預金の残高確認帳簿残高と通帳・金庫の残高を照合し、差異の原因を調べる毎月の照合は省かず、差異は当月中に解消する通帳記帳や口座明細の取得が月初にずれ込む
2. 月次の棚卸月末の在庫金額を確定する棚卸資産管理の手続きが整っていれば、実地棚卸しを省略できる場合がある(OBCの解説)在庫の確認に時間がかかる
3. 仮勘定の整理仮払金・仮受金を、確定したものから適正な科目へ振り替える確定した分から毎月処理する精算や領収書の提出が遅れる
4. 経過勘定の計上前払費用・未払費用などを計上する対象項目と計上基準を、あらかじめ決めておく請求書が届かず、金額が確定しない
5. 減価償却費・引当金などの計上年間の見積額を月割りで計上する年間見積額の12分の1を毎月計上する方法がある(OBC・Bill Oneの解説)見積額の見直しを忘れる
6. 月次試算表などの作成合計試算表・残高試算表・合計残高試算表や、損益計算書・貸借対照表を作る必須の書類はなく、経営陣が使う資料に絞る前の手順の入力漏れが、試算表の作り直しになる
7. 月次業績報告前年同月や予算と比べ、経営層へ報告する差異の理由は要点だけにまとめる報告日までに試算表が間に合わない

減価償却費や引当金を月割りで計上する方法や、実地棚卸しを省略できる条件は、会社の経理規程や税務の取扱いで変わります。迷う処理は、顧問税理士に確認してください。引当金のうち貸倒引当金の勘定科目と仕訳は、貸倒引当金の勘定科目とは?繰入・戻入・貸倒損失の違いと仕訳で解説しています。

月次決算書で作る資料と、どこまで作るか

月次決算で作る資料に決まりはありません。経営会議で使うのか、金融機関へ説明するのかなど、使う人と場面から決めます。OBCの解説は、全社の損益計算書・貸借対照表・資金繰り表のほか、予算実績対比表、前年同月対比表、部門別損益計算書などを例に挙げています。

資料内容使いどころ
月次試算表勘定科目ごとの残高や増減をまとめた一覧(合計・残高・合計残高の3種類がある)入力漏れや異常値の確認、すべての資料の元データ
損益計算書(月次)その月の売上・費用・利益予算との差、前年同月との比較
貸借対照表(月次)月末時点の資産・負債・純資産資金や債務の状況の確認、金融機関への説明
資金繰り表入金と支払の予定と実績資金不足の早期発見、融資の相談
予算実績対比表・前年同月対比表予算や前年同月との差額と差異の要因経営会議での報告、方針の修正

月次の数字は、季節による売上の波があると、前月との比較だけでは良し悪しを判断しにくくなります。前年同月や予算との比較を組み合わせる運用が、各社の実務解説で紹介されています。

月次試算表ができたら、最初に確認する3点

試算表が仕上がったら、報告の前に、入力の漏れや誤りがないかを確認します。次の3点を順に見ると、数字の異常に早く気づけます。

確認すること見るポイント見つかったときの対応
残高に不自然なものがないか預金残高が通帳と一致しているか、資産の科目にマイナスの残高がないか、仮払金・仮受金が残っていないか手順1と手順3に戻り、差異の原因を調べて整理する
前月・前年同月から大きく動いた科目はないか金額が大きく増減した費用や売上の科目を探す取引の内容を確認し、入力ミスか実際の変動かを区別する
月割りで計上した項目が抜けていないか減価償却費・引当金・保険料などの月割り計上が、毎月同じ金額で入っているか手順4と手順5に戻り、計上漏れを補う

月次決算の結果は、期末の着地見込みを早めに見積もる材料にもなります。OBCの実務解説は、月次決算を行うと年次決算の着地見込みを事前に高い精度で算出でき、利益が大きいときに節税対策を検討することもできると説明しています。

ここまでの手順を、自社の運用に当てはめて確認してみてください。

月次決算が遅れる原因、どれが当てはまる?セルフチェック

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月次決算のスケジュール|締め日から報告までを営業日で逆算する

月次決算の期限は、法令では決まっていません。OBCの実務解説は、月次の締め日から5営業日までに結果の算出を終えるのが理想とし、経営層への報告までは10営業日後を一つの流れとして示しています(出典:OBC「月次決算とは?業務の流れ・手順とやり方のコツ」、2026年10月20日確認)。

下の表は、このOBCの流れを、2026年11月分(11月30日締め)に当てはめた計算例です。土日のみを休みとし、締め日の翌日を1営業日目として数えています。年末年始や会社の休日がある月は、営業日の数え方を会社の暦に合わせて調整してください。

工程OBCの解説の目安11月分の計算例(11月30日締め)
請求書・経費精算の提出締め日より2-3日内12月3日(木)まで
月次決算書(試算表など)の作成完了締め日の5-8営業日後12月7日(月)から12月10日(木)
月次会議での報告10営業日後12月14日(月)

日数は会社の規模や事業で変わるため、上の表は目安です。実際には、報告日から逆に数え、試算表を仕上げる日、書類を締め切る日を決めます。

逆算して決める4つのこと

決めること決める内容の例決めないと起きること
報告日経営会議や取締役会の日程から、報告資料の完成日を決める会議の直前に試算表が間に合わず、資料の作成が休日や夜間に回る
試算表の完成日報告日の前日までに、試算表と主要な資料を仕上げる日を決める差異の確認や修正の時間が取れない
書類の提出締切請求書・経費精算・売上報告の提出日を、全部署に先に周知する各部署の提出が揃わず、経理が待つ時間が増える
担当と代替各手順の担当者と、不在時の代替者を決める担当者の不在で手順が止まる

弥生の実務解説も、締め日の周知を徹底し、スケジュールを社内で共有することを、月次決算を効率的に進める方法に挙げています(出典:弥生「月次決算のやり方は?メリットや流れ、年次決算との違いなどを解説」、2026年10月20日確認)。

月次決算が遅れる原因と早期化のポイント|請求書と経費の提出遅れが起点

月次決算が遅れる主な原因は、各部署からの請求書や精算書の提出が遅れること、手作業での入力と確認に時間がかかること、経理処理が月末に集中することです。それぞれに対策があります。

遅れる原因対策の例役立つ仕組み
各部署の請求書・精算書の提出が遅い締切日を社内外へ周知し、スケジュールを共有する(OBCの解説)申請・承認をオンラインで進め、提出状況を見えるようにする
請求書が紙・メール・PDFでばらばらに届く受領の窓口を一つにして、一元管理する請求書受領サービス
経理処理が月末月初に集中する日次・週次で仮締めを行い、棚卸や仮勘定の整理を月中に前倒しする(Bill Oneの解説)日々の取引データを自動で取り込む会計ソフト
仕訳入力や照合が手作業自動仕訳やクラウド会計で、手入力と二重チェックを減らす会計ソフト
支払データの作成と承認が書類ベース承認の経路を決め、振込データの作成まで一つの流れにする支払管理サービス

Bill Oneの実務解説は、効率化のポイントとして、ルールの見直し、作業手順の統一、業務時期の平準化、クラウド会計の活用、請求書・経費精算のシステム化を挙げています(出典:Bill One「月次決算とは?目的や課題、効率化のためのポイントを解説」、2026年10月20日確認)。マネーフォワードも、月次決算を早期化するポイントや、遅れる原因と対策を別記事で解説しています(出典:マネーフォワード クラウド会計「月次決算とは?経理業務における目的や流れやり方まで解説」、2026年10月20日確認)。

請求書が締め日までに集まらないとき

請求書が締め日までに揃わないと、手順4の経過勘定の金額が確定せず、試算表の完成が遅れます。郵送やメールなど、バラバラの形で届く請求書を一か所で受け取る場合の一例が、Sansan株式会社が提供するBill One請求書受領です。商品ページによると、紙やPDFなどさまざまな形式の請求書をオンラインで受け取り、クラウド上で一元管理でき、受領からデータ化、申請・承認、仕訳、支払管理、保管までをサービス上で進められます。電子帳簿保存法やインボイス制度などの法改正にも都度対応するとされています。ただし、商品ページでは価格を確認するには問い合わせが必要とされており、月次決算の手順そのものを自動化するサービスではありません。

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月次決算が加速!社内全体の請求書業務を加速させたい企業におすすめ

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評判・口コミを紹介

Bill Oneであれば紙の請求書でもオンラインで受領・データ化することが可能なため、それらの作業を行うことなく、請求書をオンラインで簡単に確認できるようになり、業務時間を3000時間程度削減できました。また、テレワークの前に請求書をスキャンするための残業がなくなり、経理担当者1人あたりのテレワーク実施時間が月44時間から月84時間へと増加しました。

ニュース(株式会社ボディワークホールディングス)|Sansan株式会社
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  • あらゆる請求書をオンラインで受け取れて、クラウド上で一元管理できる
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  • 支払請求書の管理漏れを防げるようになりました。紙で届いた請求書もスキャンして取り込めるうえ、電子帳簿保存法に対応しているため、紙の保管・管理の手間が大幅に削減。業務効率が格段に向上しました。さらに、300件/月まではずっと無料で利用できる点もコストめんで大変ありがたく、導入しやすかったです。

導入事例として、株式会社コメリは、月次決算の早期化と月約600時間の業務削減を実現したと、Bill One請求書受領の公式サイトの導入事例一覧で紹介されています。

「Bill One導入で実現した月次決算の早期化と月約600時間の業務削減」

株式会社コメリ導入事例の見出し。出典:Bill One請求書受領「導入事例」、2026年10月20日確認
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請求書が締め日までに揃わず、月次決算が遅れる会社に

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請求書の承認から支払データの作成までを短くしたいとき

受領した請求書の入力、承認、支払データの作成を書類と画面で行き来していると、月末の支払業務と月次決算の作業が重なります。受領した請求書の入力から承認、振込までを一つの流れで管理する場合の一例が、株式会社マネーフォワードが提供するマネーフォワード クラウド債務支払です。商品ページによると、請求書メールを自動で取り込み、AI-OCRで「支払依頼申請」の下書きを作成します。適格請求書の判定、柔軟な申請経路の設定、銀行振込APIによるワンクリックの振込にも対応しています。ただし、開封や受領・保管の代行はオプションとされています。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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AI OCR機能や承認フローの効率化により、請求書の電子保存や自動入力で請求書管理を効率化するなら、マネーフォワード クラウド債務支払の導入がおすすめです。

評判・口コミを紹介

導入後の最大のメリットは、やはりペーパーレス化により紙にまつわる作業や手間がすべてなくなったことです。経費や支払の問い合わせの際に毎回紙を探す手間、ファイリングする手間、会計監査や税務調査の際に紙の資料を収集する手間がなくなりました。

経費の導入事例(マックス株式会社)|株式会社マネーフォワード
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  • 開封や受領・保管の代行はオプションとなる

導入事例として、宇都宮ヤクルト販売株式会社は、導入前に毎月100件以上届く紙の請求書の処理に多くの時間を費やしていたと、マネーフォワードの導入事例で紹介されています。月次決算に限った事例ではなく、請求書の支払業務の事例です。

「同社は以前まで、毎月100件以上届く紙の請求書処理に、多くの時間を費やしていました。」

宇都宮ヤクルト販売株式会社「マネーフォワード クラウド債務支払」導入事例。出典:マネーフォワード「宇都宮ヤクルト販売株式会社」導入事例、2026年10月20日確認

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月次決算のデメリットと注意点|経理の負担増と、短期の数字に振り回されるリスク

月次決算のデメリットは、経理担当者の月末月初の負担が増えることと、短期的な数字の増減に判断を左右されるおそれがあることです。弥生とfreeeの実務解説に共通する整理で、対策もあわせて紹介されています。

デメリット起きること対策の例
経理担当者の業務負担が増える毎月、年次決算に近い処理が発生し、月末から月初の作業が増える処理の範囲を絞って簡略化し、入力や照合を自動化する
短期的な業績に振り回される月ごとの売上の波や一時的な費用に、判断が引きずられる前年同月や予算と比べ、3か月・累計など期間を伸ばして見る
年間全体の判断がしにくくなる(freeeの解説)単月の数字に注目し、年間の計画との整合を見失う年間計画に対する累計の進み具合を、毎月あわせて確認する

月次決算は年次決算のように外部へ提出する書類ではないため、精度を高めすぎて作業が膨らむと、かえって報告が遅れます。何のために月次の数字を見るのかを先に決め、その目的に必要な範囲に絞ることが、各社の実務解説に共通する考え方です。

月次決算は誰が担うか|自社の経理・税理士・経理BPOの分け方

月次決算は、自社の経理担当者、顧問税理士、経理業務を委託するBPO事業者のいずれか、またはその組み合わせで進めます。どれが合うかは、経理の人員、取引の量、月次の数字を使う頻度で変わります。

担い手向いている状況注意したい点
自社の経理取引量が多く、毎月の数字を社内ですぐに使いたい担当者の不在や退職で手順が止まりやすい。手順と締切日を文書にしておく
顧問税理士自社で記帳・資料の準備まで行い、確認や助言を受けたい届く資料が遅れると、試算表の完成も遅れる。資料の提出日を決めておく
経理BPO(委託)記帳や請求書処理など、定型の作業を外に出したい委託範囲と、社内に残す判断を先に決める。費用や範囲は契約内容による

経理BPOで委託できる範囲や移行の手順は、経理BPOとは|委託できる範囲・給与計算・移行手順を整理で解説しています。

どの担い手を選ぶ場合も、請求書と取引データが締め日までに揃っていなければ、月次決算は進みません。担い手を決める前に、書類の入口と帳簿づくりの仕組みを見直す選択肢として、役割の違う3サービスの資料を並べて確認できます。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 月次決算とは何ですか?

A. 月次決算とは、毎月の締め日に会計帳簿を締めて、その月の損益と資産・負債の状況をまとめる決算のことです。年次決算と同じ考え方で、試算表や損益計算書などを毎月作り、業績の確認や経営判断に使います。「月決算」と呼ぶ会社もあります。

Q2. 月次決算と年次決算(本決算)の違いは何ですか?

A. 最も大きな違いは、法令上の義務の有無と提出先です。年次決算は、会社法435条により計算書類の作成が求められ、法人税の申告も事業年度終了の日の翌日から2か月以内と定められています。月次決算は社内の経営管理が目的で、法令上の義務はなく、作る書類や期限も会社が決めます。

Q3. 「月次」とはビジネスでどういう意味ですか?

A. 「月次」は「毎月」「月ごと」という意味のビジネス用語です。月次決算のほか、月次報告、月次会議、月次の売上などの形で使われます。年に1回のものは「年次」、四半期ごとのものは「四半期」と区別します。

Q4. 月次決算は義務ですか?

A. 月次決算を義務づける規定は、会社法や法人税法には見当たりません。会社法435条や法人税法74条が求めているのは、事業年度ごとの計算書類の作成と申告です。ただし、金融機関への説明や経営判断に使うため、多くの会社が任意で実施しています。

Q5. 月次決算はいつまでに終えればよいですか?

A. 月次決算の期限は、法令では決まっておらず、会社が決めます。OBCの実務解説は、締め日から5営業日までに結果を出すのが理想とし、月次会議での報告は10営業日後を一つの流れとして示しています。会社の規模や使い方に合わせ、報告日から逆算して決めます。

Q6. 月次決算のデメリットは何ですか?

A. 主なデメリットは、経理担当者の月末月初の負担が増えること、短期的な数字の増減に判断が振り回されるおそれがあることです。対策として、処理の範囲を絞って簡略化する、入力や照合を自動化する、前年同月や累計とあわせて見る、といった方法があります。

まとめ|月次決算で押さえたい5つのこと

月次決算は、法令上の義務ではなく、社内の経営管理のために行う決算です。実施する場合は、手順、スケジュール、担い手を先に決めておくと、毎月の作業が安定します。最後に、押さえておきたい点を整理します。

  1. 月次決算は1か月ごとに行う社内向けの決算:会社法や法人税法が求めているのは事業年度ごとの決算で、月次決算に義務はありません。作る書類も会社が決めます。
  2. 手順は7つ、年次より簡略にできる処理がある:現金・預金の残高確認から月次業績報告までを、月割りの見積りなども使って速さを優先して進めます。
  3. 報告日から逆算して、締切日と完成日を決める:締め日から5営業日以内を理想とする解説があります。自社の報告日から営業日で逆算します。
  4. 遅れる原因は、書類の提出遅れと手作業の集中:締切日の周知、日次・週次の仮締め、請求書や取引データの取り込みの自動化で、月初の山を低くします。
  5. 入力・書類・支払の仕組みを見直す資料を取り寄せる:取引の入力と決算書づくりならマネーフォワード クラウド会計、請求書の受領ならBill One請求書受領、承認から振込までならマネーフォワード クラウド債務支払と、役割が違う選択肢があります。

本記事は一般的な情報の整理であり、会計・税務上の助言ではありません。個別の判断は、顧問税理士や所轄の税務署に相談してください。法令と各社の商品ページ・実務解説は、2026年10月20日確認の内容に基づきます。

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