DNSとは?仕組み・名前解決の流れ・レコードの種類をわかりやすく解説

Check!

  • DNSはドメイン名とIPをつなぐ住所録
  • 名前解決はキャッシュDNSが代行して調べる
  • 設定は端末側とドメイン側の2種類に分かれる

DNS(Domain Name System)とは、「example.com」のようなドメイン名を、通信に使うIPアドレスに対応づける仕組みです。インターネットの住所録にあたり、世界中のサーバーが役割を分けて協調することで、ドメイン名を入力するだけでWebサイトやメールにたどり着けます。本記事では、DNSの役割と名前解決の流れ、権威DNSサーバーとキャッシュDNSサーバーの違い、キャッシュとTTL、DNSレコードの種類、設定が必要になる場面、DNS設定の選び方、つながらないときの切り分け、DNSSECなどのセキュリティ、会社で運用するときの管理のしかたを整理します。内容は、2026年10月21日時点のJPNICやJPRSなどの公式情報と、各サービスの商品ページにもとづきます。

DNSの記事を読む前に、いまの課題に近い進め方を診断

Q1. いま知りたいのは、どちらに近いですか?

目次

開く

閉じる

  1. DNSとは|ドメイン名とIPアドレスをつなぐ「インターネットの住所録」
  2. DNSの仕組み|名前解決の流れと、4種類のサーバーの役割
  3. キャッシュとTTL|設定を変えても、すぐには反映されない理由
  4. DNSレコードの種類|A・AAAA・CNAME・MX・TXT・NSの役割
  5. DNSの設定が必要になる場面と、設定しないとどうなるか
  6. DNS設定はどれがよい?|自動取得とパブリックDNSの選び方
  7. DNSサーバーに到達できないとき|名前解決エラーの切り分け
  8. DNSのセキュリティ|キャッシュポイズニングとDNSSEC
  9. 会社でDNSを運用するとき|設定・監視・障害対応を外に任せる選択肢
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ|DNSで押さえたい6つのこと
  12. 参考文献

DNSとは|ドメイン名とIPアドレスをつなぐ「インターネットの住所録」

DNSとは、ドメイン名とIPアドレスの対応を管理し、ドメイン名からIPアドレスを調べられるようにする仕組みで、インターネットの利用に欠かせないシステムです。

インターネットの通信は、相手のIPアドレスを使って行われます。ただ、数字の並びは人が覚えにくいため、覚えやすいドメイン名とIPアドレスを対応づけて、その対応を保持・検索する仕組みが使われています。それがDNSで、JPNICは「インターネットの住所録」にあたると説明しています(JPNIC「DNSとは」)。住所録の例えでは、ドメイン名が店の名前、IPアドレスが番地にあたります。

用語意味
ドメイン名「example.com」のように、人が覚えやすい名前
IPアドレス通信相手を識別する数字の並び(IPv4とIPv6がある)
DNSドメイン名とIPアドレスなどの対応を保持・検索する仕組み
名前解決ドメイン名から、対応するIPアドレスを調べること

DNSが生まれた背景は、1987年11月に公表されたRFC 1034に書かれています。当時は、ホスト名とアドレスの対応を1つのHOSTS.TXTというファイルにまとめ、すべてのホストが取得する方式でしたが、ネットワークの拡大に追いつかなくなりました。そこでいまのDNSは、1台のサーバーがすべてを持つのではなく、「委任」によって階層ごとに管理を分ける分散データベースになっています。委任とは、自分が管理するドメインの一部の管理を別のサーバーに任せることです(JPNICの解説)。

DNSで名前が引けないと、IPアドレスが分からず、ドメイン名でのアクセスができなくなります。サーバー自体は動いていても、サイトやメールにたどり着けないことがあります。社内のパソコンで「つながらない」と相談を受けても、IT担当者がいない、または兼務で手が回らない会社もあります。そうした場合に、PC・ネットワークの相談先を外部に持つ選択肢の一例が、株式会社庚伸のDr.オフィスSystanです。商品ページでは、電話での相談、遠隔操作での解決、必要に応じたIT技術者の訪問という3段階で支援することと、定額制で追加料金が発生しにくいとされる点が、おすすめのポイントとして紹介されています(2026年10月21日確認)。注意点は、トラブル復旧を目的としない「データ移行」が別途見積になることと、訪問対応の地域が主に東京23区であることです。商品ページにDNSの設定や障害対応という記載はないため、対応範囲は資料で確認してください。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

株式会社庚伸

Dr.オフィスSystan

Dr.オフィスSystan

株式会社庚伸

Dr.オフィスSystan

トラブルの解決から復旧まで支援して欲しい企業におすすめ

30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード
料金・機能をまとめて確認 サービス詳細はこちら
30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード
料金・機能をまとめて確認 サービス詳細はこちら
GOOD

おすすめ!

  • 定額制の料金設定で追加料金不要のため、支払いや対応不可案件を防げる
  • 壊れそうなパソコンリストやネットワーク環境の弱点なども同時に診断できる
MORE

気になる…

  • トラブル復旧を目的としない「データ移行」については別途見積対応

一番良かったと思うところは、その場でリモート接続をして早く解決してくださるという部分です。

Dr.オフィスSystan 導入事例(有限会社ヒアリングテクノ。導入後の評価として掲載) 出典:導入事例ページ
Dr.オフィスSystan

PC・ネットワークの相談先を、外部に持ちたい会社に

Dr.オフィスSystanの資料を無料でダウンロードできます

無料・30秒で完了 資料を無料ダウンロード

DNSの仕組み|名前解決の流れと、4種類のサーバーの役割

名前解決とは、ドメイン名からIPアドレスを調べることで、端末の依頼を受けたキャッシュDNSサーバーが、ルートサーバー、TLDのサーバー、権威DNSサーバーの順にたどって答えを集めます。

ブラウザにURLを入力してから、サイトが表示されるまでの流れは、次のとおりです(JPNICとJPRSの解説をもとにした整理です)。

  1. 端末(ブラウザなど)が、あらかじめ指定されたキャッシュDNSサーバーに、ドメイン名のIPアドレスを問い合わせる
  2. キャッシュDNSサーバーが、検索の起点であるルートサーバーに問い合わせ、「.com」「.jp」などのTLD(トップレベルドメイン)を管理するサーバーの情報を得る
  3. TLDのサーバーに問い合わせ、次に聞くべきサーバーの情報を得る
  4. これを繰り返して、そのドメインの情報を持つ権威DNSサーバーに問い合わせ、IPアドレスなどのリソースレコードを得る
  5. キャッシュDNSサーバーが結果を端末に返し、端末がそのIPアドレスのサーバーに接続して、サイトが表示される

たとえば「www.example.com」なら、ルートサーバーは「.com」を管理するサーバーを教え、「.com」のサーバーは「example.com」のサーバーの名前とIPアドレスを教え、「example.com」のサーバーが「www.example.com」のIPアドレスやメールサーバーなどの情報を答えます。

サーバー役割
キャッシュDNSサーバー(フルリゾルバー)端末の依頼を受けて名前解決を代行し、結果を返す。得た情報をキャッシュに保存して再利用する
ルートサーバー名前解決の起点。「.com」「.jp」など各TLDを管理するサーバーの名前とIPアドレスを記録している
TLDのサーバー「.com」「.jp」などの配下にあるドメインについて、次に聞くべきサーバーを教える
権威DNSサーバードメインの情報を保持し、自分が管理する情報だけを答える

(キャッシュDNSサーバーと権威DNSサーバーの説明は、JPNICとJPRS用語辞典にもとづきます。)JPRSの用語辞典は、「キャッシュDNSサーバー」という語を、厳密にはフルサービスリゾルバーだけを指す語ではないと注記しています。性能向上のために自身のキャッシュを使う権威サーバー用のソフトウェアもあるためです。本記事では、一般的な呼び方に合わせ、端末の依頼を受けて名前解決を代行するサーバーの意味で使います。

DNSは、権威DNSサーバーとキャッシュDNSサーバーという2つの役割を持つ多数のサーバーが協調して成り立っています(JPNICの解説)。「DNSサーバー」という言葉は、この2つの役割のどちらを指すのか、場面によって変わります。会社のドメインを管理する話なら権威DNSサーバー、パソコンの設定の話ならキャッシュDNSサーバーを指すことが多いので、文脈で読み分けてください。

キャッシュとTTL|設定を変えても、すぐには反映されない理由

キャッシュとは、名前解決で得た結果を一時的に保存して再利用する仕組みで、TTLはそのレコードをキャッシュに保持してよい時間を秒単位で示す値です。

キャッシュDNSサーバーは、名前解決で得た情報を内部に保存し、同じ問い合わせを繰り返す無駄を減らします(JPRS用語辞典)。パソコンにもDNSクライアントのキャッシュがあり、よく調べる名前は、設定されたDNSサーバーに問い合わせる前に、この情報で素早く解決されます(Microsoft Learn「ipconfig」)。

TTLは、Time To Liveの略です。JPRS用語辞典の例では、「www.example.jp. 3600 IN A 192.0.2.1」というレコードの2番目の「3600」がTTLで、受け取った側は最大3600秒(1時間)キャッシュしてよいことになります。TTLがゼロのときは、キャッシュしてはならないという意味です。

TTLの書き方意味
3600最大3600秒(1時間)キャッシュしてよい(JPRSの例)
0キャッシュしてはならない
省略前方の$TTLの指定値が適用される(ゾーンファイルの書き方。JPRS用語辞典)

ここで押さえたいのが、レコードを変更しても、すでにキャッシュに入った古い答えは、TTLの時間が過ぎるまで使われることがある点です。変更の前に、そのレコードのTTLを確認し、その時間は新旧の答えが混在しうる前提で、切り替えの日時を決めてください。なお、ネームサーバーそのものを変更したときの反映には、24-72時間ほどかかるとWixの解説は説明しています。反映の時間は、サービスごとの案内も確認してください。

DNSレコードの種類|A・AAAA・CNAME・MX・TXT・NSの役割

DNSレコード(リソースレコード)とは、ドメイン名に関連づけられた情報で、AレコードはIPv4アドレス、MXレコードはメールの配送先というように、種類ごとに役割が決まっています。

種類役割(JPRS用語辞典)使う場面の例
Aドメイン名に対応するIPv4アドレスを指定するWebサイトのドメインをサーバーのIPv4アドレスに向ける
AAAAドメイン名に対応するIPv6アドレスを指定するIPv6のアドレスも案内する
CNAMEドメイン名の正式名(別名の本体)となるドメイン名を指定する「www」などを、別のドメイン名に向ける
MXメール配送の優先度と、配送先ホストのドメイン名を指定するそのドメイン宛のメールを受け取るサーバーを指定する
TXTドメイン名に1文字以上の文字列を保持させるSPF・DKIMなどのメール認証や、ドメインの所有確認に使われる(ABLENETの解説)
NSゾーンを権威的に管理する権威DNSサーバーのドメイン名を指定するそのドメインのDNSをどのサーバーが管理するかを示す
PTRIPアドレスに対応するドメイン名を指定する(逆引きDNSで使用)IPアドレスからドメイン名を調べる
SOAゾーンの管理情報を記述するゾーンの管理
DS・DNSKEY・RRSIGDNSSECで使う署名や鍵の情報を記述するDNSSEC(後の節で説明)

レコードは、ゾーンファイルの中ではテキスト形式で、通常は1行に書きます。前の節の例「www.example.jp. 3600 IN A 192.0.2.1」では、「3600」がTTL、「IN」がクラス(通常はINを使う)、「A」が種類、最後がその値です。同じドメイン名にIPv4とIPv6のアドレスがあるときは、それぞれ別のレコードで書きます(JPRS用語辞典)。

メールを使う会社では、MXレコードに加えて、TXTレコードなどで送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)を設定します。送信側と受信側の対策の全体像は、当サイトの迷惑メール対策の完全ガイドで整理しています。

ネームサーバーの設定と、セカンダリDNS

ネームサーバーの設定とは、そのドメインのレコードを、どのDNSサーバーに管理させるかを決める設定です。ドメインの取得サービスの管理画面で、利用するサーバーサービスのネームサーバーを指定する形が一般的です(XServerドメインの解説)。さらに、Wixの解説では、障害のときに備えて、セカンダリDNSで冗長化する考え方が紹介されています。プライマリが止まったときも名前解決を続けられるため、止まると影響が大きいドメインでは、確認しておきたい点です。

DNSの設定が必要になる場面と、設定しないとどうなるか

DNSの設定は、端末側が「どのキャッシュDNSサーバーに聞くか」を決める設定と、ドメイン側が「どの権威DNSサーバーが管理し、どこに向けるか」を決める設定の2種類に分かれ、サイト公開やメール利用のときに必要になるのは、主にドメイン側です。

設定の種類決めること主な場所
端末側のDNS設定その端末が、どのキャッシュDNSサーバーに問い合わせるかOSのネットワーク設定(自動で取得する、または手動で入力する)
ドメイン側のDNS設定(ネームサーバーとDNSレコード)そのドメインを、どの権威DNSサーバーが管理し、どのIPアドレスなどに向けるかドメインの取得サービスや、サーバーサービスの管理画面

ドメイン側の設定が必要になる代表的な場面は、次の4つです(ABLENETの解説)。

  • Webサイトを公開するとき
  • サーバーを移転するとき
  • 外部のメールサービスを使うとき
  • 外部のサービスと連携するとき

設定しないと、ドメイン名からサーバーのIPアドレスを調べられず、ドメイン名ではサイトやメールにたどり着けません。XServerドメインの解説でも、ネームサーバーの設定が名前解決を可能にし、それがサイトに到達する前提になると整理されています。一方、端末側は、自動で取得する設定にしていれば、手動で入力しなくても使えます。お名前.comでDNSレコードを設定する手順は、当サイトのお名前.comでDNSレコードを設定する方法で、ドメインの取得そのものはドメイン取得とはで解説しています。

設定を変える前に控えること

端末側でも、ドメイン側でも、変更の前に元の値を控えておくと、不具合が出たときに戻せます。Google Public DNSの手順にも、現在のサーバーのアドレスや設定を紙などに書き留めておくよう書かれています。ドメイン側で控えておきたい項目は、次のとおりです。

控える項目内容
ドメイン名とレジストラどのドメインを、どのサービスで管理しているか
ネームサーバー現在のネームサーバー(権威DNSサーバー)と、変更後の予定
レコードの種類と値変更するレコードの種類(A・CNAME・MXなど)、変更前の値と変更後の値
TTL変更するレコードのTTL。古い答えが残りうる時間の目安になる
担当者と変更日誰がいつ変更したか。戻すときの連絡先

DNSの管理、今のやり方で大丈夫?セルフチェック

当てはまるものを選んでください(登録不要)

DNS設定はどれがよい?|自動取得とパブリックDNSの選び方

端末のDNS設定は、会社や学校のPCでは管理者が指定した値を使うのが原則で、自分で選べる環境では、自動取得のままにするか、Google Public DNSやCloudflareの1.1.1.1などのパブリックDNSから選びます。

選択肢アドレスの例公式の説明にもとづく特徴
自動取得ネットワークから配られる値手動で入力する必要がない。ネットワークの管理者や回線事業者が決めた値を使う
Google Public DNSIPv4: 8.8.8.8、8.8.4.4 / IPv6: 2001:4860:4860::8888、2001:4860:4860::8844Googleが提供する公開のDNS。Windowsでは、ネットワークアダプターのプロパティからDNSのアドレスを置き換える手順が案内されている
Cloudflare 1.1.1.1(標準)IPv4: 1.1.1.1、1.0.0.1 / IPv6: 2606:4700:4700::1111、::1001高速でプライベートなDNS検索を提供し、コンテンツフィルタリングは行わないと説明されている
Cloudflare 1.1.1.1 for Familiesマルウェアをブロック: 1.1.1.2、1.0.0.2 / マルウェアと成人向けをブロック: 1.1.1.3、1.0.0.3既知のマルウェアとフィッシングを自動的にブロックする(成人向けコンテンツのブロックは別のアドレス)

(Google Public DNSとCloudflareの表は、それぞれの公式ドキュメントにもとづき、2026年10月21日に確認した内容です。)どれがよいかは、目的で決まります。次の順に考えると、迷いにくくなります。

  1. 会社や学校のPCは、管理者の指示にしたがう。自己判断で変えると、社内のシステムに接続できなくなることがあります
  2. 自宅のパソコンなどで、特に困っていなければ、自動取得のままにする
  3. つながらない原因を切り分けたいときは、一時的にパブリックDNSに切り替えて試す。切り替えて直れば、もとのDNSサーバー側に原因がある可能性が高まります
  4. マルウェアやフィッシングのブロックをDNSで行いたいときは、フィルタリング付きの選択肢(1.1.1.1 for Familiesなど)を検討する
  5. 変更の前に、いまのアドレスを必ず控え、確認後に不要なら元に戻す

パブリックDNSに切り替えると、名前解決の問い合わせの送り先が、その提供事業者のサーバーになります。会社だけで使うドメイン名の名前解決ができなくなる可能性もあるため、業務用のPCでは変更しないでください。

DNSサーバーに到達できないとき|名前解決エラーの切り分け

「DNSサーバーに到達できません」のようなエラーでサイトが開けないときは、端末、ネットワーク機器、回線、DNSサーバー側の順に切り分け、まず別のサイト・別の端末・別のネットワークで、症状が出る範囲を調べます。

症状考えられる原因確認すること
特定のサイトだけ開かないそのサイトやドメインのDNS設定の問題。端末のキャッシュに古い答えが残っている別の端末・別のネットワークで同じサイトを開く。自社のドメインなら、権威DNSサーバーのレコードとTTLを確認する
どのサイトも開かないLANケーブルやルーターの接続、モデム、回線の不具合(Boxilの解説)ケーブルとルーターの電源を確認し、モデムやルーターを再起動する。回線障害の情報を確認する
IPアドレスの取得に失敗しているIPv4・IPv6のアドレスの割り当てに失敗している(Boxilの解説)ネットワークの構成を確認する。DNSのアドレスを手動で設定して試す方法がある
特定の時間帯だけ表示できないDNSへのアクセスが集中している場合(Boxilの解説)設定は変えず、時間をおいて再読み込みする
設定を変えたのに古い内容が出るDNSクライアントのキャッシュ、またはTTLの期間ipconfig /displaydns で内容を確認し、ipconfig /flushdns で消去する(Windows)
会社のPCだけつながらない管理者が指定したDNSやプロキシ、VPNなどの影響自己判断で変えず、管理者に相談する

(上の表は、Boxil、Microsoft Learnの解説をもとにした整理です。)切り分けは、次の順に進めると、原因が絞れます。

  1. 別のサイト、別の端末、別のネットワーク(自宅や、スマートフォンのテザリング)で同じサイトを開き、症状が出る範囲を調べる
  2. LANケーブル、ルーター、モデムを確認し、再起動する
  3. DNSクライアントのキャッシュを消去して、もう一度開く
  4. 一時的にDNSのアドレスを変えて試す。直れば、もとのDNSサーバー側が原因の可能性が高い
  5. 自社のドメインで起きているときは、権威DNSサーバー側のレコードの誤りや、TTLの期間中でないかを確認する
  6. 会社のPCや、管理者のいるネットワークでは、ここで管理者に相談する

Windowsでキャッシュを消す

Windowsのコマンドプロンプトで ipconfig /flushdns を実行すると、DNSクライアントのリゾルバーキャッシュが消去されます。Microsoft Learnでは、DNSのトラブルシューティング中に、失敗した答えの記録(ネガティブキャッシュ)や動的に追加された情報を破棄する手順として案内されています。キャッシュの内容は ipconfig /displaydns で確認できます。Mac・スマートフォンなど他のOSは、それぞれの公式ヘルプで確認してください。

自分の端末だけで起きているのか、他の人や社外からも同じように起きているのかを調べると、原因の場所が絞れます。端末だけなら端末側とネットワーク、社内のどの端末でも、社外からも同じなら、権威DNSサーバー側のレコードやネームサーバーの設定を疑います。

DNSのセキュリティ|キャッシュポイズニングとDNSSEC

DNSには、偽の応答をキャッシュDNSサーバーに記憶させて、利用者をフィッシングサイトなどに誘導するキャッシュポイズニングの攻撃があり、その対策として、DNSの応答が正しいかを検証できるDNSSECがあります。

JPRSのよくある質問によると、DNSSECは、DNSサーバーが送る情報が本物であることを、受信側で検証できるようにするDNSの拡張機能です。検証には公開鍵暗号のデジタル署名を使い、データが改ざんされずに届いたかを確認します。2008年に発表されたカミンスキー攻撃により、キャッシュポイズニングのリスクが大きく高まったことが、背景として説明されています(JPRS「DNSSEC関連情報 よくある質問」)。

よくある誤解JPRSの説明にもとづく整理
DNSSECはDNSの通信を暗号化する暗号化する仕組みではない。応答が正しいことを検証する仕組み
SSLを入れていれば、DNSの安全も確保できる保護する対象が異なるため、DNSの名前解決の安全性にはDNSSECが別に必要
検証に失敗してもサイトは表示される検証に失敗すると名前解決の失敗として扱われ、Webページを表示できないエラーになる

導入するかどうかは、ドメインを管理している事業者が対応しているかで変わります。自社のドメインをどこで管理し、DNSSECが使えるかは、ドメインの取得サービスやDNSの提供元の案内で確認してください。メールの送信元の偽装を防ぐSPF・DKIM・DMARCも、DNSにレコードを登録して使う仕組みです(ABLENETの解説)。

会社でDNSを運用するとき|設定・監視・障害対応を外に任せる選択肢

会社でDNSを運用するときは、権威DNSサーバーの設定内容を台帳に残し、変更の手順と戻し方を決め、止まったときの一次対応と夜間・休日の監視を、誰が担うかを先に決めておくことが基本です。

  1. 台帳を作る: ドメイン、ネームサーバー、レコードの種類と値、TTL、担当者、変更日を1か所にまとめる。前の節の「設定を変える前に控える項目」の表が、そのまま台帳の列になります
  2. 変更の手順と戻し方を決める: 変更前の値を残し、TTLの時間を見込んで切り替えの日時を決め、不具合が出たときすぐ戻せるようにする
  3. 止まったときの体制を決める: 一次対応を誰が行い、どこに連絡するか、夜間・休日を誰が見るかを、止まる前に決める

AWSを使っている会社では、DNSもAWSのサービスで運用できます。AWSの開発者ガイドによると、Amazon Route 53は、可用性と拡張性に優れたDNSのウェブサービスで、ドメインの登録、DNSルーティング、ヘルスチェックの3つの機能を組み合わせて使えます(Amazon Route 53とは)。クラウドでサイトやシステムを動かしていると、DNSの設定だけでなく、サーバーの監視と、利用料の支払いの管理も運用の論点になります。ここでは、役割の違いで3つのサービスを並べます(2026年10月21日に商品ページで確認した内容です)。3サービスは、いずれもDNS専用ではありません。

DNSの運用まわりを外に任せる3つの選択肢

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

自社の状況:

この状況に合う一例:Dr.オフィスSystanは、PC・ネットワークのトラブル解決から復旧までを支援してほしい企業向けです。

資料を無料ダウンロード

この状況に合う一例:AWS監視・運用 マネージドクラウド for AWSは、AWSの監視を運用代行に任せたい企業向けです。

資料を無料ダウンロード

この状況に合う一例:CloudCREW AWS請求代行は、AWS利用料の支払いを円建ての請求書で行いたい企業向けです。

資料を無料ダウンロード
サービス Dr.オフィスSystan AWS監視・運用 マネージドクラウド for AWS CloudCREW AWS請求代行
向いている会社 PC・ネットワークのトラブルの解決から復旧まで支援してほしい企業 AWSの監視を運用代行に任せ、人手不足を解消したい企業 AWSの利用料の支払いを円建ての請求書にそろえたい企業
特徴 定額制の料金設定で追加料金が不要。壊れそうなパソコンのリストやネットワーク環境の弱点も診断 運用監視ツールをAmazon CloudWatch・Zabbix・Mackerelから選択可。24時間365日体制 円建て請求書対応で後払い。初期費用や手数料が無料。損害を補償する保険が標準付帯
注意したい点 トラブル復旧を目的としない「データ移行」は別途見積。商品ページの口コミは0件 障害発生時の一次対応は手順書に沿った復旧(自社要件に合わせるオプションあり)。口コミは0件 監視や運用サービスは有料オプション扱い。口コミは0件
資料・詳細

有償の2サービスの資料をまとめて請求(入力は1回・無料)

まとめて資料をダウンロード

表は横にスクロールできます。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

ドメインのDNSをAWS上で運用するなど、DNSを含むシステムをAWSで動かしていて、夜間・休日を含む監視を任せたい場合の一例が、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社のAWS監視・運用 マネージドクラウド for AWSです。商品ページでは、運用監視ツールをAmazon CloudWatch、Zabbix、Mackerelから選べることと、24時間365日の有人監視体制で夜間や休日の対応も可能なことが、おすすめのポイントとして紹介されています。注意点は、障害発生時の一次対応が「手順書」に沿った復旧を基本とすることで、自社の要件に合わせるためのオプションが用意されています。商品ページにDNSやRoute 53の記載はないため、対象にできるかは資料で確認してください。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

AWS監視・運用 マネージドクラウド for AWS

AWS監視・運用 マネージドクラウド for AWS

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

AWS監視・運用 マネージドクラウド for AWS

AWSの監視も◎運用代行で人手不足解消したい方におすすめ

30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード
料金・機能をまとめて確認 サービス詳細はこちら
30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード
料金・機能をまとめて確認 サービス詳細はこちら

人材不足の課題を解決し、24時間365日の有人監視体制の下でAWSの運用を最適化するなら、AWS監視・運用 マネージドクラウド for AWSの導入がおすすめです。

評判・口コミを紹介

定量的に運用状況を把握できるようになったことが一番大きいと思っています。これまでは、監視の仕組みがバラバラで個別に運用状況の把握が必要でした。しかし今では全てのシステムを横串で確認できるようになり、週次の報告会で、アラートが全部で何件出ているかスタックしている問い合わせは何件かのように、全て数値かつ時系列でわかるようになりました。

AWS導入事例「イグニション・ポイント フォース株式会社」|GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
GOOD

おすすめ!

  • 運用監視ツールは、Amazon CloudWatch、Zabbix、Mackerelから選択可
  • 24時間365日体制で、監視スタッフの急な人手不足や夜間・休日などの対応も可能
  • リソース管理やサービス死活管理など、複数サービスを契約していても個別カスタム可能で柔軟にカスタマイズできる
MORE

気になる…

  • 24時間365日友人対応のサポートではあるが、障害発生時の一次対応は「手順書」に沿っての復旧となる。自社要件にあわせるオプションあり。

基本の要件は24時間365日の監視でしたが、CloudCREW の提案にはAWS認定資格をもったSEによるサポートを受けられるメニュー(※)がありました。

AWS事例(ジャスネットコミュニケーションズ株式会社。依頼の決め手として掲載) 出典:導入事例ページ

クラウド上のシステムは、利用料の支払い方法も運用の論点です。AWSの利用料を円建ての請求書で支払いたい場合の一例が、同じくGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社のCloudCREW AWS請求代行です。商品ページでは、円建て請求書に対応して後払いができること、導入時や運用時の初期費用と手数料がかからないこと、東京海上日動火災保険株式会社との連携でサイバーリスク保険が標準付帯されていることが紹介されています。注意点は、監視や運用サービスが有料オプション扱いになることです。こちらも商品ページにDNSの記載はないため、AWSで運用する場合の支払いの整理として検討してください。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

CloudCREW AWS請求代行

CloudCREW AWS請求代行

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

CloudCREW AWS請求代行

利用料支払をお得に!煩雑な処理も避けたい方におすすめ

30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード
料金・機能をまとめて確認 サービス詳細はこちら
30秒で完了!かんたん入力 資料を無料ダウンロード
料金・機能をまとめて確認 サービス詳細はこちら

AWSの利用料支払いにおいて、日本円建ての請求書に対応し、初期費用・手数料が無料で利用できるサービスなら、AWSCloudCREW AWS請求代行の導入がおすすめです。

評判・口コミを紹介

AWS請求代行サービスによってAWS利用料のコストを大きく抑えることができ、取り組み当初に抱えていた最も大きな課題を解決できています。具体的には、以前と比べて月間20〜30%のコストダウンを実現している計算です。

浮いたコストはマネージドクラウド for AWSの費用、つまりクラウド運用とセキュリティ強化に回すことができ、より安定したクラウド運用の体制を実現しました。

AWS事例「株式会社パム」|GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
GOOD

おすすめ!

  • 複雑な計算方法を覚えることなく「円建て請求書対応」で後払いができ、初期費用や手数料も無料!
  • 「東京海上日動火災保険株式会社」と連携し、障害・停止や不正アクセスなどで出た損害を補償する保険が標準付帯
MORE

気になる…

  • 監視や運用サービスを利用したい場合は有料オプション扱いとなる

AWS請求代行サービスによってAWS利用料のコストを大きく抑えることができ、取り組み当初に抱えていた最も大きな課題を解決できています。

AWS事例(株式会社パム。導入後の成果として掲載) 出典:導入事例ページ

ここまでの運用の3つの決めごとのうち、台帳と変更の手順は、自社の担当者が表を使って整えられます。一方、止まったときの一次対応と夜間・休日の監視は、担当者の兼務では回りにくい部分です。AWS上で動かしているなら、監視と運用を任せる選択肢の資料も、あらかじめ比べておくとよいでしょう。

AWS上のシステムの監視と運用を、外部に任せたい会社に

AWS監視・運用 マネージドクラウド for AWSの資料を無料でダウンロードできます

無料・30秒で完了 資料を無料ダウンロード

よくある質問(FAQ)

Q1. DNSとは何ですか?

A. DNSとは、ドメイン名とIPアドレスの対応を管理し、ドメイン名からIPアドレスを調べられるようにする仕組みです。人が覚えやすい名前と、通信に使う数字を結びつける「インターネットの住所録」にあたり、世界中のサーバーが階層ごとに役割を分けて協調して動いています。

Q2. DNSを設定しないとどうなりますか?

A. ドメイン側の設定をしないと、ドメイン名からサーバーのIPアドレスを調べられず、ドメイン名ではサイトやメールにたどり着けません。端末側は、自動で取得する設定にしていれば、手動で入力しなくても使えます。

Q3. DNS設定はどこでできますか?

A. 端末側は、WindowsやMacなどのOSのネットワーク設定でできます。ドメイン側は、ネームサーバーをドメインの取得サービスの管理画面で、DNSレコードをネームサーバーを提供しているサービスの管理画面で設定します。お名前.comの手順は、当サイトの記事にまとめています。

Q4. DNS設定はどれがよいですか?

A. 会社や学校のPCは、管理者の指定にしたがうのが原則です。自分で選べる環境では、自動取得のままにするか、Google Public DNS(8.8.8.8など)やCloudflareの1.1.1.1などのパブリックDNSを選びます。切り替える前に、いまのアドレスを控えてください。

Q5. 「DNSサーバーに到達できません」と表示されたらどうすればよいですか?

A. まず別のサイト、別の端末、別のネットワークで症状の範囲を調べます。次にLANケーブル、ルーター、モデムを確認して再起動し、Windowsなら ipconfig /flushdns でDNSキャッシュを消去します。直らなければ、一時的にDNSのアドレスを変えて試し、会社のPCでは管理者に相談してください。

Q6. 権威DNSサーバーとキャッシュDNSサーバーの違いは何ですか?

A. 権威DNSサーバーは、ドメインの情報を保持し、自分が管理する情報だけを答えるサーバーです。キャッシュDNSサーバーは、端末の依頼を受けて権威DNSサーバーなどに問い合わせ、結果を端末に返し、その情報をキャッシュに保存して再利用するサーバーです。

まとめ|DNSで押さえたい6つのこと

DNSは、ドメイン名とIPアドレスの対応を、階層ごとに分けて管理する分散データベースです。端末側の設定とドメイン側の設定を分けて考え、変更の前に元の値とTTLを控えることが、つまずきを減らす近道です。

  1. DNSとは、ドメイン名とIPアドレスを対応づけ、名前解決を可能にする「インターネットの住所録」である
  2. 名前解決は、キャッシュDNSサーバーが、ルートサーバー、TLDのサーバー、権威DNSサーバーの順にたどって代行する
  3. レコードを変えても、キャッシュのTTLが切れるまでは古い答えが残りうるため、変更前にTTLを確認して日時を決める
  4. DNSの設定は、端末側とドメイン側に分かれる。変更の前に、元の値・ネームサーバー・TTL・担当者を控える
  5. つながらないときは、別の端末・別のネットワークで範囲を調べ、ルーターやキャッシュ、DNSのアドレスの順に確かめる。会社のPCは管理者に相談する
  6. 会社でDNSやクラウドの運用が担当者個人で回らなくなったら、台帳を整え、PC・ネットワークの相談先や、サーバーの監視・運用を外部に任せる選択肢の資料を請求して比較する

まずは、自社のドメインのネームサーバーとレコードを、控える項目の表の形で1つ書き出すところから始められます。

参考文献

同じカテゴリの記事を探す

同じタグの記事を探す

同じタグの記事はありません

top