Excel Copilotとは?できること・使い方・使えない時の確認点

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  • Excel Copilotのできることと3モードがわかる
  • 使える条件と表示されない時の確認順がわかる
  • 共有前に確認したい注意点がわかる

Excel Copilotとは、Microsoft ExcelのCopilotのことで、やりたいことを自分の言葉で伝えると、数式・グラフ・ピボットテーブルの作成やデータの分析、ブックの編集まで進めてくれるAIアシスタントです。Excelの右下にあるCopilotアイコンから開き、既定では、ブックを直接編集する編集モードで動きます。使うにはMicrosoft 365のサブスクリプションなど対象のライセンスが必要で、ライセンスや組織の設定によっては、アイコンが表示されないことがあります。本記事では、Microsoftの公式ページにもとづき、できること、3つのモード、使える条件と料金の考え方、使い方、COPILOT関数の提供終了、表示されないときの確認順、社内で使うときの注意点を整理します。内容は2026年10月21日時点の公式の案内です。

Excel Copilotを読む前に、社内で次に整えたいことを診断

Q1. いま一番知りたいのは、どちらですか?

目次

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  1. Excel Copilotとは?できること8つと、3つのモード
  2. Excel Copilotを使える条件|ライセンス・対応アプリ・料金の考え方
  3. Excel Copilotの使い方|開き方・最初の手順・プロンプトのコツ
  4. データ分析・数式・グラフ|任せられる作業と、確認すること
  5. 自分のやり方を覚えさせる|個人用設定・ブックのルール・スキルの違い
  6. Excel Copilotが表示されない・使えないときの確認順
  7. Excel Copilotと混同しやすいもの|Copilot Chat・Excelエージェント・COPILOT関数
  8. Excel Copilotを社内で使うときの注意点|誤り・共有・入力する情報
  9. 社内展開を支える教育サービス3つの違い|Copilotの操作を教える教材ではなく、運営面の支え
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ|Excel Copilotを社内で使い始めるときに押さえたい6つのこと
  12. 参考文献

Excel Copilotとは?できること8つと、3つのモード

Excel Copilotとは、Excelの中で使えるMicrosoftのAIで、ブックの作成・編集、データの分析、数式やグラフの作成を、自然な言葉の指示で進められる機能です。

Microsoftの公式ページ「Excel の Copilot の使用を開始する」によると、Excel Copilotは、予算の更新、財務モデルの作成、データの分析といった依頼を、テーブル、グラフ、ピボットテーブル、数式などExcelの組み込みの機能を使って実行します。作られた内容は編集でき、変更された内容はすべて自分で管理できます。公式のページでは「Copilot in Excel」とも書かれますが、同じ機能を指します。公式ページが挙げるできることを、8つに整理します。

できること中身(公式の説明にもとづく)
1. ワークシートの編集シートの追加・名前の変更・削除、セルの値と範囲の挿入と変更、条件付き書式・データの入力規則・罫線・スタイルの適用、ブックのレイアウトの管理
2. データと数式の生成プロンプトにもとづくデータの生成、計算の実行、複数のシートへの数式の適用、データの集計
3. グラフ・ピボットテーブル・図形ソースデータへの編集可能なリンクをもつグラフ・ピボットテーブル・図形の作成と編集。ダッシュボード・計画ツール・テンプレートをゼロから作ることも案内されている
4. 分析情報の特定データについて質問すると、グラフ・ピボットテーブル・要約・傾向・外れ値として分析情報を表示する
5. 強調表示・並べ替え・フィルター並べ替え、フィルター、条件付き書式などを使って、最も重要なデータに焦点を当てる
6. Web検索Webから情報を取得し、使われたソースへの引用つきで回答する
7. 他のブックからのデータ取り込みOneDriveやSharePoint、またはコンピューターに保存されている他のExcelブックからデータを取得する
8. 反復タスクの定型化カスタム スキルを使って、一般的なプロセスや反復可能なタスクの完了方法を定義する

ここで押さえたいのは、これらの作業が、条件付き書式やピボットテーブルといったExcelの通常の機能を使って行われる点です。Copilotが作ったグラフやピボットテーブルは、ソースデータへの編集可能なリンクをもつため、あとから人が直せます。Copilot全般の機能や料金はCopilotとは?主な機能や料金・使い方・活用例を解説で、Microsoft 365 Copilotのライセンスの位置づけはMicrosoft 365 Copilot(旧Copilot for Microsoft 365)とは?使い方などを解説で整理しています。

Excel Copilotの3つのモード|編集・プラン・チャット

Excel Copilotには、編集、プラン、チャットの3つのモードがあり、既定では編集モードで開きます。

モード動き方(公式の説明)向く場面
編集要求にもとづいて、ブックを直接編集する。データの整形、シートのマージ、複数の要素を含むレポートの作成など、複雑な複数ステップのタスクに対応する手順の多い作業を任せたいとき
プラン実行する前に、タスクを完了するための計画を生成する。始める前に、進め方を確認できる進め方を確かめてから実行させたいとき
チャットブックのデータを分析し、ブックを変更せずに分析情報を得る。応答はチャットの中に表示される元のブックを変えずに、数字の傾向だけ知りたいとき

編集モードでは、Copilotはタスクを分析してステップごとの計画を作り、ブックの中で実行し、結果が意図と合っているかを評価します。Copilotウィンドウで推論の内容を確認でき、チャット入力欄の右にある停止ボタンで、いつでも停止や一時停止ができます。「いきなり書き換えられるのは不安」という場合は、プランモードで計画を確かめるか、チャットモードで元のブックを変えずに使う方法があります。

ただし、編集モードの変更をブックに保存すると、共同編集中のユーザーを含め、ファイルにアクセスできるすべての人が、その変更を確認できると、公式のよくある質問に書かれています。つまり、Excelの扱いに慣れていない人でも、ひとつの指示で表やグラフを共有ファイルに反映できる一方で、取引先の情報や個人情報を含むデータをどこまでCopilotに渡してよいか、出力を誰がどう確認するかは、使う人の判断に任されがちです。ツールの設定とは別に、使う全員が同じ基準を知っている状態をつくる必要があり、その手段の1つが社内向けの研修です。AIに入力してよい情報や情報セキュリティの基準を、全員に同じ形で学んでもらいたい場合の一例が、株式会社Oysterが提供するOneCompliance(ワンコンプライアンス)です。商品ページでは、ダッシュボードや自動リマインダーで研修の実施・管理の工数を減らせること、法務・労務・情報領域のコンテンツが法改正に合わせて更新されることが特徴として紹介されています。公式サイトのコース一覧には「情報セキュリティ」「個人情報保護法」「著作権/肖像権」などがあります(2026年10月21日確認)が、AIやCopilotの利用そのものを扱う専用のコースは一覧にありません。費用は受講人数に応じた課金体系のため、問い合わせでの確認が必要です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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Excel Copilotを使える条件|ライセンス・対応アプリ・料金の考え方

Excel Copilotを使うには、公式のよくある質問が挙げる4種類のサブスクリプションのいずれかが必要で、使える範囲はライセンスと組織の設定で変わります。

公式のよくある質問では、Excel Copilotに必要なものとして、次の4つが示されています。Excelのアプリ自体を持っていても、対象のサブスクリプションに含まれていないと、Copilotは表示されません。

必要なもの(いずれか)公式の説明からわかること
AIクレジットプランが含まれるMicrosoft 365 PersonalまたはFamilyのサブスクリプション個人用のMicrosoftアカウントで、家庭向けのMicrosoft 365アプリのCopilotを使う場合の対象。データとプライバシーは、家庭向けの案内を参照する
Microsoft 365 Premiumのサブスクリプションモデルの切り替え(モデルスイッチャー)を使うには、このサブスクリプションか商用Microsoft Copilotのサブスクリプションが必要
商用Microsoft Copilotのサブスクリプション作業ソースの検索やフェデレーションコネクタ(外部サービスとの接続)を使える。モデルの切り替えも使える
Copilot Chat対象のMicrosoft 365またはOffice 365のビジネス・エンタープライズのサブスクリプション組織の管理者の設定に左右される。Excel CopilotはCopilot Chatのツールで、個別にオフにはできず、Copilot Chatの管理者設定がそのまま適用される

なお、製品内のラベルとして、「M365 Copilot (Premium)」は、Excel Copilotの優先アクセスを含むMicrosoft Copilotのアドオンライセンスを持つ状態、「M365 Copilot (基本)」は、アドオンライセンスはないが標準的なアクセスはできる状態を示します。自分がどちらに当たるかは、Microsoft 365アカウントの設定で確認できます。

「Excel Copilotは有料ですか」という疑問への答えは、契約によって変わります。公式のよくある質問では、上の4種類のいずれかが必要とされており、単独の無料の機能としては案内されていません。金額は、プラン・時期・契約形態で変わるため、本記事では書きません。個人は公式の料金ページ、会社で使う場合はIT管理者または Microsoft の担当者に確認してください。

対応するプラットフォーム

プラットフォーム使えるモード(公式の表)
Windows版Excel・Mac版Excel・Web版Excel編集・チャット・プランの3モード
iPad版Excelチャットとプラン。編集モードは運用環境にロールアウトされている
iPhone版Excelチャット。編集モードは運用環境にロールアウトされている
Android版Excelチャットのみ

公式の使用開始ページで「適用先」とされているのは、Excel for Microsoft 365(Windows・Mac)、Excel for iPad、Excel Web Appです。自分のExcelが、サブスクリプション版かどうかは、「ファイル」の「アカウント」で確認できます。

使える言語とAIモデル

公式のよくある質問では、日本語を含む多くの言語のプロンプトに対応するとされています。ブックの編集に使うAIモデルは、AnthropicのClaudeモデルとOpenAIのGPTモデルがサポートされ、既定は「自動」でCopilotが選びます。モデルを切り替えられるのは商用Microsoft CopilotかMicrosoft 365 Premiumのサブスクリプションの場合で、選択はそのセッションだけに適用されます。企業の場合、Claudeを使うには、管理者がAnthropicをMicrosoftのサブプロセッサとして有効にする必要があります。

古い解説との違い|2024年のプレビュー時の説明に注意

検索すると、2024年から2025年に書かれた解説記事が多く出ます。たとえばSB C&Sの2024年8月の記事には、「2024年7月現在、Excel の Copilot はプレビュー」「執筆時のプレビュー版ではテーブルに対してのみ Copilot が変更を加えられる」と書かれています(出典は参考文献に掲載)。2026年10月21日時点のMicrosoft公式の使用開始ページには、同じ条件の記載は見当たりません。現在は、編集・プラン・チャットの3モードと、個人用設定・ルール・スキルによるカスタマイズが案内されています。古い解説の手順や画面は、いまのExcelと違うことがあるため、公式ページの最新の案内とあわせて読んでください。

Excel Copilotの使い方|開き方・最初の手順・プロンプトのコツ

Excel Copilotは、Excelの右下隅にあるCopilotアイコンを選んでウィンドウを開き、やりたいことをプロンプトに入力して使います。

開き方と最初の5ステップ

  1. 作業するブックをExcelで開く。Excel Copilotは、自動保存が有効なブックでも無効なブックでも動く(公式のヒントより)
  2. Excelの右下隅にあるCopilotアイコンを選び、Copilotウィンドウを開く。既定では編集モードで開く
  3. 目的に合わせてモードを選ぶ。ブックを書き換えたくないときはチャット、実行前に進め方を確かめたいときはプラン
  4. プロンプトを入力して送信する。Copilotがタスクを分析してステップごとの計画を作り、編集モードではブックの中で実行する
  5. 結果を確認する。Copilotウィンドウで推論の内容を見て、ブックに反映された変更を確かめる。意図と違えば、元に戻すか、追加の指示で直す

プロンプトを書くコツ(公式のヒントより)

  • 具体的に書く。入力する情報が詳細なほど、応答が役立つ
  • 列や範囲に名前を付ける。特に書式設定や分析の依頼では、Copilotが使える範囲を明確にできる
  • 大まかに始めて、あとから洗練する。結果が完全に正しくなければ、詳細を足して再試行を依頼する
  • フォローアップの質問で、前の結果の続きから進める

公式ページのプロンプト例|分析情報・数式

公式の「データ分析情報」のページには、次のような依頼の例があります。言い回しは本記事で整理し直したもので、実際に使うときは自分のブックの列名や範囲に合わせてください。

やりたいこと依頼の例得られるもの
データの傾向をつかむ件数、最大・最小の地域、外れ値の有無を尋ねるグラフ・ピボットテーブル・要約・傾向・外れ値としての分析情報
大量の文章を整理するアンケートやフィードバックのコメントを要約し、テーマを特定する主要なテーマや感情の分類を、新しい列としてブックに追加できる
計算の列・行を足す利益率や構成比の列、平均値の行を追加する既存のデータから計算した新しい列や行
数式を作る・説明させる他のシートの値を引く数式(XLOOKUPなど)を作る、選択したセルの数式が何をしているか説明する数式の提案と、仕組みの説明

編集するときの安全策|自動保存・元に戻す・以前のバージョン

Copilotは編集モードでブックに直接変更を加えます。公式のヒントには、変更をブックに自動保存せずに試したいときは、自動保存を無効にしておく方法が書かれています。機密のファイルや共有ファイルをCopilotで編集するときは、変更を元に戻すか、以前のバージョンを表示できることを先に確認しておくと安心です。また、公式のよくある質問では、Copilotの編集は、計算オプションが「自動」に設定されている場合にだけサポートされると説明されています。

データ分析・数式・グラフ|任せられる作業と、確認すること

Excel Copilotは、分析情報の取得、数式の作成と説明、グラフやピボットテーブルの作成を任せられますが、結果は人が確認する前提です。

分析情報|質問して、グラフ・ピボット・要約で返してもらう

データについて質問すると、Copilotはグラフ、ピボットテーブル、要約、傾向、外れ値として分析情報を示します。公式の説明では、アンケートやレビューのような文章の回答も要約でき、主要なテーマや感情を特定して、新しい列としてブックに追加できます。列に名前を付けておくと、より正確な結果が得られるとされています。

数式|作る・説明させる・既存の数式を読み解く

数式については、単一セルの数式の提案と仕組みの説明、他のシートの値を検索する数式(XLOOKUPなど)の作成、既存の数式が何をしているかの説明が、公式のページに挙げられています。関数名を覚えていなくても、やりたい処理を言葉で伝えれば数式を提案してもらえるため、引き継いだブックの数式を読み解く場面でも使えます。

外部のデータを使う|Web・他のブック・作業ソース・コネクタ

Excel Copilotが使えるデータの出どころは、公式の「データ ソース」のページで整理されています。

データソース内容(公式の説明)条件
WebWebから情報を取得して回答する。使われたWebサイトは、引用つきのソースとして必ず一覧表示される。Web検索のオン・オフは、IT管理者のコントロールでも設定できる管理者の設定による
他のExcelブックOneDrive・SharePoint・コンピューターに保存された他のブックからデータを取得する使用開始ページに記載
作業ソース作業ドキュメントや会話から情報を検索する。使う作業ソースは、Copilotが明示的に確認を求め、承認・拒否はそのチャットに適用される商用Microsoft Copilotのサブスクリプション
フェデレーションコネクタ外部サービスから、ブックにインポートや保存をせずにリアルタイムで情報を取得する。データを外部サービスへ送る前に、明示的な同意が必要商用Microsoft Copilotのサブスクリプション。使えるコネクタは管理者も制御できる

公式のページには、Copilotはチャットのセッション中、会話の履歴全体にアクセスできるため、ドキュメントを他の人と共有している、または共有する予定の場合は、Copilotがドキュメントに取り込んでよいソースだけを承認するよう注意書きがあります。

結果を確かめる4つの視点(本記事の整理)

公式のよくある質問でも、Copilotは分析情報と数式を流暢な言葉で説明しますが、内容が不正確または不適切である可能性があるとされています。次の4つは、公式の注意を実務に置き換えた、本記事の整理です。

  1. 範囲:Copilotが対象にしたセルの範囲と、列名の解釈が、意図と合っているかを見る
  2. 数式:作られた数式を、別のセルで検算する。合計や件数は、SUMやCOUNTなど自分で書いた数式と一致するかを見る
  3. 前提:除外した行、日付の形式、通貨や単位など、Copilotが置いた前提を、応答の説明から読み取る
  4. 共有前:共有するブックでは、保存する前に変更の内容を確認する。変更は、アクセスできる全員に見える

自分のやり方を覚えさせる|個人用設定・ブックのルール・スキルの違い

Excel Copilotのカスタマイズは、アカウントに保存する個人用設定、ブックの中に置くルール、OneDriveのフォルダに置くスキルの3つで、保存場所と共有のされ方が違います。

「毎回、書式を指示し直すのは面倒」「チームで書式をそろえたい」といった悩みに応える機能として、公式のページでは3つの仕組みが案内されています。窓の杜の2026年6月の記事も、Copilotが好みの書式やブック独自の決まりを自動では反映しにくいという課題から、「自分のやり方」と「共同作業のやり方」を設定できる機能が出たと伝えています。

仕組み保存される場所共有のされ方向く用途
個人用設定自分のアカウント。サインインしたどのデバイスでも、すべてのブックに適用される他のユーザーと共有されず、ブックのファイルにも追加されない通貨・日付の書式、表のスタイル、グラフの既定の種類や色、数式の好みなど、自分の好み
ブックのルールそのブックの専用ワークシート(Copilotウィンドウの「追加」メニューから「ブック ルールの作成」で作れる)ブックを共有すると、ルールも共有される。共有された人が別に設定する必要はないそのブックの書式・レイアウト・カスタム関数の決まりなど、ブック単位の約束事
スキルOneDriveの特定のフォルダ。各スキルは、SKILL.mdファイルを入れた個別のフォルダで定義する組織が作ったカスタムスキルを使うこともできるCopilotに同じことを頻繁に頼むときの手順の定型化

使い分けと、日本語環境の注意

公式の説明にもとづくと、個人の好みは個人用設定に、「このブックではこう扱う」という約束事はブックのルールに、くり返す作業の手順はスキルに、と分ける考え方になります。個人用設定は1つのタスクへの1回限りの指示ではなく、希望する結果を設定するものとされ、設定は短く具体的に書くほうが効果的と説明されています。プロンプトの中の具体的な指示は、個人用設定より優先されます。

日本語で使う場合の注意として、公式のページには、ブックのルールは英語でのみ完全にサポートされ、英語以外の言語ではサポートに一貫性がないこと、スキルは英語でのみサポートされ、利用にはMicrosoft Officeの表示言語を英語にする必要があることが書かれています。また、ルールのワークシートが非表示だと、Copilotには使われません。スキルの作成を助ける「スキルビルダー」は、すべての利用者が使えるわけではないとも案内されています。

3つの仕組みは、設定して終わりではなく、使う人に知られていてはじめて効果が出ます。ブックのルールの書き方、個人用設定の例、スキルの使い分けを、自社の手順書にまとめ、全員がいつでも学び直せる形にしておく必要があります。自社の使い方の手順を、社内向けの教材として学べる形にしたい場合の一例が、株式会社FCEが提供するSmart Boardingです。商品ページでは、社内独自の教育内容を学習プログラムにできること、LMS機能で受講者ごとの進捗や理解度を確認できること、テストを作成して配信できること、マニュアルをアップロードできることが紹介されています。AIの利用に特化した既製のコースがあるかは、資料で確認してください。電話・メールでの相談や教育プログラムの設計といった手厚いサポートは、「充実サポートプラン」のみの提供です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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Excel Copilotが表示されない・使えないときの確認順

Excel Copilotが表示されないときは、ボタンの位置、ライセンス、アプリの更新、更新チャネル、プライバシー設定、ファイルの状態の順に確認します。

公式の案内によると、ボタンが見つからない原因は、大きく2つです。1つはボタンの位置が変わっただけの場合、もう1つはアカウントやライセンスに注意が必要な場合です。Copilotを開く方法は、ドキュメントの右下隅に固定された「Copilot 動的アクション ボタン」に統合されており、リボンの横に移動することもできます。そのうえで、次の順に確認します。

順確認すること見方・対処(公式の案内)誰が直すか
1ボタンの位置まず、ブックの右下隅を見る。リボンの横に移動している場合もある本人
2ライセンスMicrosoft 365のサブスクリプションに含まれていない、または組織の設定で利用できない場合は表示されない。ライセンスはMicrosoft 365アカウントの設定で確認する本人が確認し、組織のライセンスは管理者
3アプリの更新最新のビルドを使っているかを確認し、古ければ更新する(手順は公式の「Office の更新プログラムをインストールする」)本人(組織管理の端末は管理者)
4ライセンスの更新「ファイル」の「アカウント」で「ライセンスの更新」を選び、開いているMicrosoft 365アプリをすべて閉じて再起動する本人
5更新チャネル(法人)Semi-Annual エンタープライズ チャネルだと、Copilotの機能を使えないことがある。最新チャネルまたは月次エンタープライズ チャネルへの切り替えが必要。確認は「ファイル」の「アカウント」の製品情報管理者・ヘルプデスク
6プライバシー設定「ファイル」の「アカウント」の「アカウントのプライバシー」から「設定の管理」を開き、「コンテンツを分析するエクスペリエンス」と「すべての接続エクスペリエンス」がオンか確認する本人。組織が管理している場合は管理者
7ファイルの状態「サポートされていないファイルの状態」と出る場合は、SharePointでファイルがチェックアウトされていないか、Strict Open XMLのような形式でないかを確認する。.xlsxなどの最新形式で保存し直す本人
8計算オプションCopilotの編集は、計算オプションが「自動」の場合にだけサポートされる本人

「ライセンスがあるのに表示されない」ときは、2から6のどれかが原因のことが多いと、公式のページでも説明されています。会社のアカウントで自分では直せない項目(ライセンスの割り当て、更新チャネル、プライバシー設定の管理)が原因のときは、情報システム部門や管理者に、確認した項目を添えて相談すると早く進みます。SharePointで編集にチェックアウトが必要な組織では、WindowsやMac版のExcel Copilotは、そのサイトのファイルでは機能せず、Web版のExcelを使う方法が案内されています。

Excel Copilotは、Microsoft Copilot Chatのツールであり、個別にオフにできません。Copilot Chatへのアクセスを管理するための管理者設定が、そのまま適用されます。なお、Microsoft 365 FamilyまたはPersonalのサブスクリプションをお持ちの場合は、Copilotをオフにする手順が、公式のページに案内されています。

Excel Copilotと混同しやすいもの|Copilot Chat・Excelエージェント・COPILOT関数

Excel Copilot、Copilot Chat、Word・Excel・PowerPointエージェント、COPILOT関数は、名前が似ていますが、使う場所と条件が違います。

名称何か(公式の説明)条件・注意
Excel Copilot(本記事の主題)Excelを開いたときの既定のCopilot。ブックの中で結果を直接、計画・実行・検証できる。単純な数式、単一のピボットテーブル、基本的なグラフを超える複雑な複数ステップのタスクに向く4種類のサブスクリプションのいずれかが必要
Copilot ChatWebからのデータにもとづき、Microsoft 365アプリをまたいで会話の支援をする。アナリストやリサーチツールなどのエージェントは、Copilot Chatから使う管理者の設定が適用される
Word・Excel・PowerPointエージェントMicrosoft Copilotアプリのツールまたはエージェントのメニューから、説明にもとづいてExcelのスプレッドシートなどを新しく作る。完成したファイルはOneDriveに保存されるMicrosoft 365 Copilotのライセンスを持つ利用者のみ。メニューに出ない場合は、管理者によるAnthropicのAIモデルへのアクセスの有効化が必要なことがある
COPILOT関数セルの中に、=COPILOT(プロンプト, 範囲)の形で入力して、応答をセルに出す関数。プレビュー機能だった2026年9月14日から使用できなくなった

名前が近い「エージェント」には、このほかに、組織が目的や資料を設定して作る「Copilotエージェント」もあります。そちらの作り方や料金の考え方はCopilotエージェントとは?できること・種類・料金・使い方を解説で、ChatGPTなど他の生成AIとの違いはCopilotとChatGPTの違いとは?仕様や料金・機能を比較で整理しています。マイクロソフトのAI全体の位置づけはマイクロソフトのAIとは?Copilot・365 Copilot・Foundry・Copilot+ PCの違いと選び方をご覧ください。

COPILOT関数は終了済み|既存のブックで起きること

公式のCOPILOT関数のページでは、2026年9月14日をもって、この関数は使用できなくなったと説明されています。この関数は、以前はFrontierプログラムとMicrosoft 365 Insiderプログラムでのみ使えたプレビュー機能でした。既存のブックに残っている計算済みの結果は、キャッシュされた値としてそのまま残りますが、この関数を含むセルを再計算すると、関数が認識されなくなったため、「#NAME?」エラーが返ります。

代わりに使うのは、Copilotウィンドウです。公式のページでは、次の置き換えの例が示されています。

COPILOT関数の使い方(以前)Excel Copilotへの依頼の例(公式のページより)
=COPILOT(“このフィードバックを要約してください”, A2:A20)A2:A20でのフィードバックの要約
=COPILOT(“センチメントの分類”, B2:B100)B2:B100の各センチメントのエントリを分類し、結果を新しい列に追加する
=COPILOT(“シアトルの今後の休日または主要なイベントを検索する”)シアトルで今後の祝日や主要なイベントを検索する

古いブックを引き継ぐときは、「#NAME?」が出ているセルがないかを確認し、あれば、Copilotウィンドウでの依頼に置き換えるか、値として貼り付けて固定する必要があります。ただし、セルの中で自動的に再計算される動きは、Copilotウィンドウでは再現できません。再計算が必要な運用では、更新の手順を人が決めておく必要があります(本記事の整理です)。

Excel Copilotを社内で使うときの注意点|誤り・共有・入力する情報

Excel Copilotの結果は誤ることがあり、変更は共有相手全員に見えるため、入力してよい情報の基準を決め、重要な内容は人が最終確認する運用が前提です。

公式のよくある質問に挙げられている制限事項は、次のとおりです。

  • AIが生成した結果:Copilotは間違いを犯したり、情報を誤解したり、不正確な結果を生成したりすることがある。金融、法律、医療に関するトピックなど、機密性の高い分野の意思決定にはCopilotを使わないよう案内されている
  • ブックの直接変更:変更をブックに保存すると、共同編集のユーザーを含め、ファイルにアクセスできるすべての人が確認できる。元に戻すか、以前のバージョンを表示できる
  • 計算の設定:編集は、計算オプションが「自動」のときだけサポートされる
  • 会話履歴:以前の会話は一覧から開けるが、個々の会話を削除する機能は、現時点では使えない

運用で押さえたい点を、本記事の整理として4つにまとめます。

  1. 回答の確認:数字、日付、数式は、元のデータと突き合わせる。とくに、集計の合計や件数は、別のセルで検算する
  2. 入力する情報の基準:個人情報や取引先の機密など、Copilotに渡してはいけないデータの基準を、使う全員に同じ形で周知する
  3. 共有前の確認:Copilotで編集したブックを共有するときは、保存前に変更の内容を確かめ、確認する人を決めておく
  4. 管理者設定の把握:Web検索、コネクタ、AIモデルの利用など、管理者が制御している範囲を、使う人が知っておく

基準は決めただけでは定着しません。周知したあとに、使う人が理解できているかを確かめる仕組みがないと、ルールが形だけになります。研修の内容を読んだだけで終わらせず、理解度をテストで確かめたい場合の一例が、株式会社イー・コミュニケーションズが提供するSAKU-SAKU Testingです。商品ページでは、CBT(コンピュータで受けるテスト)の技術を活かしたテスト機能があり、選択式・穴埋め・並び替え・記述式の問題を配信できること、既存の問題と自社のオリジナルの問題を組み合わせたテストを作れること、受講状況や結果をリアルタイムで確認できることが紹介されています。事務局運営やカスタマーデスクを利用する場合は、オプション扱いです。AIの利用に特化したコンテンツがあるかは、資料で確認してください。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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  • 事務局運営やカスタマーデスクを利用する場合はオプション扱いとなる

社内のルールづくりでは、経済産業省と総務省が公表している「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」も参考になります。経済産業省のページには、本編のほか、チェックリストとワークシートが公開されています。自社の状況に合わせて使う参考資料として位置づけてください。なお、本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。個人情報の取り扱いなど、個別の判断が必要な場合は、専門家に相談してください。

社内展開を支える教育サービス3つの違い|Copilotの操作を教える教材ではなく、運営面の支え

3つのサービスは、Excel Copilotの操作を教える教材ではなく、データの基準の周知・理解度の確認・手順の教材化という運営面を支える教育サービスです。

ここまでに登場した3つのサービスを、役割の違いで並べます。優劣や順位ではなく、社内の状況に合うものを選ぶための整理です。自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。

Excel Copilotを社内に広げるときの、教育サービス3つの役割の違い

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

自社の状況:

この状況に合う一例:OneCompliance(ワンコンプライアンス)。情報セキュリティや個人情報保護法などのコースを、全員に同じ基準で届けやすいサービスです。

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この状況に合う一例:SAKU-SAKU Testing。選択式・穴埋め・並び替え・記述式のテストを作れ、受講状況や結果もリアルタイムで確認できます。

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この状況に合う一例:Smart Boarding。自社の教育内容を学習プログラム化でき、LMS機能で受講者ごとの進捗や理解度を確認できます。

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サービス OneCompliance(ワンコンプライアンス) SAKU-SAKU Testing Smart Boarding
向いている会社 コンプライアンス研修を、全従業員に同じ基準で届けたい会社。商品ページでは、上場準備中の企業や中堅・中小企業にも向くとされています 研修の内容を、テストで定着度まで確かめたい会社。受講者の管理をスムーズに行いたい人に向くとされています OJTや研修など、社内独自の教育を整えたい会社
特徴 コンプライアンス研修に特化したeラーニング。ダッシュボードや自動リマインダーで、研修の実施・管理の工数を減らせるとされています CBTの技術を活かしたテスト機能。既存の問題と自社の問題を1つのテストにまとめられ、受講状況や結果はリアルタイムで確認できます 自社の教育内容を学習プログラム化でき、LMS機能で進捗や理解度を確認できます。自社の資料や動画と、同社の動画を組み合わせたコースも作れます
注意したい点 費用は受講人数に応じた課金体系のため、問い合わせでの確認が必要です。AI専用のコースがあるかは、資料で確認してください 事務局運営やカスタマーデスクを利用する場合は、オプション扱いです 電話・メールでの相談や教育プログラムの設計といった手厚いサポートは、「充実サポートプラン」のみです
資料・詳細

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表は横にスクロールできます。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

どのサービスも、Excel Copilotの設定や操作を代わりに行うものではありません。Excel Copilotを使うためのMicrosoft側の設定は、前章までの手順どおり、本人と管理者が行います。そのうえで、使う人が増えたときのデータの基準の周知、理解の確認、手順の教材化を、研修の仕組みに載せるかどうかを検討する位置づけです。複数のサービスの資料をまとめて請求して、研修の内容・管理の方法・サポートの範囲を比べてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. Excel Copilotとは何ですか?

A. Excel Copilotとは、Excelの中で使えるMicrosoftのAIアシスタントです。自然な言葉の指示で、ブックの編集、データの分析、数式・グラフ・ピボットテーブルの作成を進められます。既定では編集モードで開き、プランモードやチャットモードも選べます。

Q2. ExcelのCopilotは有料ですか?

A. 契約によって変わります。公式のよくある質問では、AIクレジットプランが含まれるMicrosoft 365 PersonalまたはFamily、Microsoft 365 Premium、商用Microsoft Copilot、Copilot Chat対象のビジネス・エンタープライズのサブスクリプションのいずれかが必要とされています。金額はプランや時期で変わるため、公式の最新の案内かIT管理者に確認してください。

Q3. ExcelでCopilotを使うには、どうすればよいですか?

A. 作業するブックを開き、Excelの右下隅にあるCopilotアイコンを選んでCopilotウィンドウを開きます。モードを選び、やりたいことをプロンプトに入力して送信します。結果はウィンドウと、ブックに反映された変更で確認し、必要なら元に戻すか、追加の指示で直します。

Q4. ExcelにCopilotを表示させるには、どうすればよいですか?

A. まずブックの右下隅にあるボタンを確認します。ない場合は、ライセンスの対象か、Excelが最新か、ライセンスの更新、更新チャネル、プライバシー設定(「コンテンツを分析するエクスペリエンス」と「すべての接続エクスペリエンス」)の順に確認します。会社のアカウントで自分では直せない項目は、管理者に相談してください。

Q5. Copilotで編集した内容は、共同編集している他の人にも見えますか?

A. 見えます。公式のよくある質問では、Copilotの変更をブックに保存すると、共同編集中のユーザーを含め、ファイルにアクセスできるすべての人が変更を確認できると説明されています。共有するブックでは、保存前に変更を確かめ、必要なら元に戻すか、以前のバージョンを表示してください。

Q6. COPILOT関数は、まだ使えますか?

A. 使えません。公式のページでは、2026年9月14日をもってCOPILOT関数は使用できなくなったと説明されています。既存のブックでは計算済みの結果が値として残りますが、セルを再計算すると「#NAME?」エラーになります。代わりに、Copilotウィンドウで同じ依頼をします。

まとめ|Excel Copilotを社内で使い始めるときに押さえたい6つのこと

Excel Copilotは、自然な言葉の指示でブックの編集やデータの分析を進められるAIです。使える条件を確かめ、変更が共有される点を踏まえて、小さく試してから広げることが、安全に使うための基本になります。

  1. Excel Copilotは、8つのできること(編集・数式・グラフ・分析情報・強調表示・Web検索・他のブックの取り込み・スキル)を、編集・プラン・チャットの3モードで使う
  2. 使うには、4種類のサブスクリプションのいずれかが必要。金額は公式の最新の案内かIT管理者に確認する
  3. 表示されないときは、ボタンの位置、ライセンス、更新、更新チャネル、プライバシー設定、ファイルの状態の順に確認する
  4. COPILOT関数は2026年9月14日に使えなくなった。古いブックの「#NAME?」は、Copilotウィンドウでの依頼に置き換える
  5. 変更は共有相手全員に見える。結果は人が確認し、個人用設定・ルール・スキルで、書式や手順の決まりをそろえる
  6. 使う人が増える前に、データの基準の周知・手順の教材化・理解度の確認をそろえるため、eラーニングの資料を請求して比較する

Excel Copilotの機能や名称は、今後も短い周期で変わります。変わらないのは、どこまで任せ、どこで人が確認するかを決めるのは、使う組織の側だということです。まず1つのブックと1つの作業で、プランモードやチャットモードから試すところから始めてください。

参考文献

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