オフィス清掃業者の選び方|清掃の種類・見積もりの比べ方・依頼の流れ
Check!
- 頼める清掃は日常・定期・スポットの3種類
- 料金は同じ条件の見積もりで比べる
- 事務所は6か月以内ごとの大掃除が必要
オフィス清掃業者とは、オフィスの日常清掃・定期清掃・スポット清掃を請け負う会社のことです。選ぶときは、頼みたい清掃の種類、対応エリアと作業時間帯、料金の決まり方、道具やごみの扱い、万一のときの補償をそろえて比べます。このページでは、清掃の種類と依頼先のタイプ、料金の決まり方と見積もりの比べ方、自社で行う清掃との分担、依頼から契約までの流れを整理します。事務所の清掃には、事務所衛生基準規則に基づく事業者の義務もあるため、業者に任せる範囲と社内に残す範囲を分けて考えることが、無駄な費用や取りこぼしを防ぐ近道です。具体的な料金額は面積・回数・作業内容で大きく変わるため、本文では金額を示さず、見積もりの取り方を中心に解説します。
清掃を任せたあとの職場づくりまで、2問で確認してみる
Q1. いま頼みたい清掃はどちらに近いですか?
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目次
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オフィス清掃業者に頼める清掃の種類|日常・定期・スポットの違い
オフィス清掃業者に頼める清掃は、週に数回から毎日行う日常清掃、数か月から年1回ほどの周期で行う定期清掃、移転や大掃除などで単発で頼むスポット清掃の3種類に分かれます。
日常清掃は、掃除機がけやモップがけ、トイレや給湯室の清掃、デスクやテーブルの拭き掃除、ごみの回収といった、利用頻度の高い場所をこまめに保つ作業です。定期清掃は、エアコン、窓、カーペット、照明のように日々の掃除では手が回らない場所を、専用の道具や洗剤を使って行います。スポット清掃は、必要なタイミングだけ頼む臨時の清掃で、汚れが気になる箇所だけを集中的に依頼することもできます(https://boater.jp/article/5692)。
| 種類 | 頻度の目安 | 主な作業の例 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 日常清掃 | 週に数回から毎日 | 掃除機がけ、モップがけ、トイレ・給湯室の清掃、机の拭き掃除、ごみの回収 | 社員の掃除当番をなくしたい、衛生状態を常に保ちたい |
| 定期清掃 | 月1回から年1回ほど | エアコン、窓、カーペット、照明、床の洗浄とワックス | 日常は社内で足りているが、専門の機材が要る場所を任せたい |
| スポット清掃 | 必要なときだけ | 移転前後の清掃、年末の大掃除、特定の汚れの集中清掃 | まず単発で試したい、繁忙期や行事に合わせて頼みたい |
どの種類を頼むかは、社内でどこまで担えているかで決まります。日常の掃除は持ち回りで足りているが、カーペットやエアコンまでは手が回らないなら、定期清掃から頼む形が考えられます。トイレや給湯室の衛生管理まで社員が担っていて負担が大きい場合は、日常清掃から検討します。事務所には日常の清掃のほかに6か月以内ごとの大掃除を行う義務もあるため、詳しくは「自社でやる清掃と業者に任せる清掃の分け方」の章で整理します。
清掃を任せたあとの職場づくりを考えるなら|2つの福利厚生サービスの役割の違い
清掃を外注する目的は、床やトイレをきれいにすることだけではありません。社員が掃除に割く時間を減らし、本業に集中できる職場にすることも大きな狙いです。同じく「社員の負担を減らし、働く環境を整える」目的には、清掃のほかに福利厚生サービスという手段もあります。ここで紹介する2つは清掃サービスではなく、清掃業者の代わりにもなりません。清掃を外注したあとの職場づくりを考えるときの一例として、役割の違いを表にまとめます。
清掃を外注したあとの職場づくり、2つのサービスの役割の違い
自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています
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|---|---|---|
| 向いている会社 | 勤務場所や雇用形態にかかわらず、従業員の日常を支える福利厚生を取り入れたい会社 | 休憩スペースや給湯室に置き場所を確保でき、日中の過ごし方を整えたい会社 |
| 特徴 | AI食事記録・管理、ポイントランキング、AI健診データ管理、チャット、掲示板の各機能があり、アプリ上で運用が完結します | おやつやドリンク、コーヒーなど複数のコースがあり、1か月間の無料トライアルを利用できると紹介されています |
| 注意したい点 | 利用状況の確認は月次または四半期のレポートで、リアルタイムでは確認できません | 設置場所と、補充や決済などの運用方法を先に決めておく必要があります |
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清掃を外注して社員の負担を減らしたあと、日常の福利厚生にも手を入れたい場合の一例が、株式会社びねつの「カロリパークス」です。商品ページでは、AI食事記録・管理機能、ポイントランキング機能、AI健診データ管理機能、チャット機能、掲示板機能を備え、スマートフォンアプリ上で運用が完結するため運用の手間がかかりにくい福利厚生サービスとして紹介されています。一方で、利用状況の確認は月次または四半期のレポートによる形で、リアルタイムの確認はできない点が注意点とされています。清掃業者の代わりになるサービスではなく、清掃とは別に検討する施策です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください(https://www.onamae.com/business/product/282276/)。
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オフィス清掃業者の種類|依頼先のタイプごとの特徴と選び方
オフィス清掃業者は、日常・定期・スポットを幅広く扱う総合型、日常清掃に特化した会社、定期清掃に特化した会社などに分かれ、頼みたい清掃の種類に合わせて選び分けます。
BOATERの比較記事は、オフィス清掃会社を「幅広いニーズに対応」「日常清掃・定期清掃に対応」「日常清掃に特化」「定期清掃に特化」の4タイプに分けています(https://boater.jp/article/5692)。このほかに、清掃と設備管理を一つの窓口で扱うビルメンテナンス会社や、近隣のワーカーに日常清掃を頼めるマッチング型のサービスもあり、ご近所ワークの解説記事には、清掃とあわせて空調や内装などの設備管理まで扱う会社が紹介されています(https://gokinjowork.jp/corporation/article/office-cleaning/office-daily-cleaning-service/)。タイプごとの違いは次のとおりです。
| タイプ | 向いている依頼 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 総合型(日常・定期・スポットのすべてに対応) | どこまで頼むか決めきれない、年間を通した清掃管理をまとめたい | 日常清掃と定期清掃で対応エリアが異なる場合があるため、頼みたい内容ごとにエリアを確認する |
| 日常清掃に特化した会社 | 定期清掃は別に手配する、こまめな清掃を任せたい | 清掃範囲と頻度、対応エリア、トイレや給湯室まで含むか |
| 定期清掃に特化した会社(ハウスクリーニング系など) | 日常は社内で足りているが、床・カーペット・エアコン・窓は専門の機材で任せたい | 専用機材の有無、作業時間帯、清掃で出たごみの持ち帰り |
| ビルメンテナンス会社 | 清掃と設備の点検や修繕を一つの窓口でまとめたい | 契約範囲に清掃のどこまでが含まれるか、清掃の担当体制 |
| マッチング型・地域のワーカー紹介など | 小規模オフィスで簡易な日常清掃を頼みたい | 担当者の継続性、教育の有無、事故が起きたときの補償 |
おそうじ本舗の法人向けページには、店舗・オフィス向けにエアコン、フロア、カーペット、ガラス・サッシ、蛍光灯などのクリーニングが並んでおり、フロアは洗浄したうえで用途に合わせたワックスを塗布する、カーペットは専用機材でオフィスダストを除去するといった説明があります(https://www.osoujihonpo.com/office/)。このように、定期清掃では専用機材と作業内容が各社のサービスページで具体的に示されているため、見積もりの前に公式ページで対応範囲を確認すると比べやすくなります。
登録建築物清掃業とビルクリーニング技能士は、確認の目安になる
建築物衛生法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)は、建築物における清掃を行う事業を営む者が、営業所ごとに、その所在地を管轄する都道府県知事の登録を受けることができると定めています(第12条の2)。登録は「受けることができる」とされる任意の制度で、登録を受けた事業者は営業所に「登録建築物清掃業」と表示できます(第12条の3、https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC1000000020)。登録がないことだけで不適格とは言えませんが、依頼先を絞るときに、登録の有無を尋ねる項目として使えます。
人の資格では、ビルクリーニング技能検定が国家検定として実施されており、全国ビルメンテナンス協会のページには、1級が建築物衛生法の事業登録に必要な人的要件の一つである清掃作業監督者になるための必要資格であると記載されています(https://www.j-bma.or.jp/qualification-training/building-cleaning)。担当者の資格や、現場を管理する体制を聞いておくと、品質の見通しが立てやすくなります。
業者を比べるときの7つの確認項目
清掃業者の比較記事に共通して挙がる確認項目は、次の7つです(https://boater.jp/article/5692、https://gokinjowork.jp/corporation/article/office-cleaning/office-daily-cleaning-service/)。見積もりを依頼する前に、自社の希望を一行ずつ書き出しておくと、各社の回答を同じ基準で比べられます。
| 確認項目 | 確認すること | 理由 |
|---|---|---|
| 対応エリア | 自社の所在地で日常清掃・定期清掃・スポット清掃のそれぞれに対応できるか | 清掃の種類によって対応エリアが異なる会社がある |
| 対応するオフィスの規模 | 自社の床面積や人数に合うプランがあるか | 規模によって料金や頻度の目安が変わる |
| 作業時間帯 | 始業前、終業後、深夜早朝、日中のどこで対応できるか | 業務への影響とセキュリティの管理方法が変わる |
| 清掃道具と洗剤 | 業者が持参するか、自社の備品を使うか | 持参の範囲や専門道具の扱いによって費用が変わる場合がある |
| ごみの扱い | 清掃で出たごみを持ち帰るか、清掃以外のごみは別料金か | 回収の範囲が見積もりと食い違いやすい |
| 補償 | 物品の破損や事故に備えた補償の有無と内容 | 万一の際の負担を事前に把握できる |
| 見積もりの内訳 | 作業内容、回数、時間、人員、諸費用が項目ごとに書かれているか | 同じ条件で各社を比べられる |
オフィス清掃の料金の決まり方と、見積もりの比べ方
オフィス清掃の料金は、清掃する面積、作業の種類、回数と時間、人員、作業時間帯、道具や資材の負担などで決まり、公開されている金額だけでは比べられないため、同じ条件で見積もりを取って比べます。
「オフィス清掃の料金相場はどのくらいですか」という疑問は多いものの、相場を一つの金額で示すことは難しい分野です。BOATERは、料金を公開している会社について、週1回の日常清掃と床洗浄の料金を一覧にしつつ、料金は清掃内容やフロア面積によって変動するため各社に見積もりを取って検討するよう案内しています(https://boater.jp/article/5692)。一覧の金額は、日常清掃は月額、床洗浄は1回あたりと、算定の前提がそろっていません。時間単価で示す会社もあります。そのため、本記事では金額を示さず、料金の出し方の違いと見積もりの見方を整理します。
料金の出し方は3つに分かれる
- 月額固定型: 清掃の回数や範囲を決め、月ごとの金額で契約する。日常清掃で多い形
- 時間単価型: 作業時間に応じて請求する。清掃の量が読みにくいときに使われる
- 作業単価型: 床洗浄やエアコンクリーニングなど、作業ごとに面積や台数で金額が決まる。定期清掃やスポット清掃で多い形
いずれの型でも、前提となる条件が異なれば金額は比べられません。たとえば月額固定型でも、清掃範囲にトイレや給湯室が含まれるか、ごみの回収が含まれるかで中身が変わります。
見積もりを同じ条件で比べる手順
- 清掃してほしい場所、面積、回数、時間帯を自社で書き出す(2社以上に同じ内容を渡す)
- 現地を見てもらったうえで見積もりを出してもらう(図面や写真だけで出す会社もあるため、現地確認の有無を確認する)
- 見積書の項目ごとに、作業内容、回数、時間、人員、諸費用を並べて比べる
- 金額が低い項目は、範囲が狭いか、別料金の扱いになっていないかを確かめる
- 追加作業の単価と、契約期間や解約の条件を確認する
特に、清掃以外のごみの回収や、専門道具の持ち込みは別料金になる場合があると、比較記事は指摘しています(https://boater.jp/article/5692)。依頼する前に、含まれる作業と別料金になる作業の線引きを書面で確認しておくと、後から費用が膨らむのを防げます。コストを抑える方法として、毎日の日常清掃を、必要な箇所を巡回して行う形に切り替える考え方を紹介する業者サイトもあります(https://www.office-seisou.jp/)。回数や時間を絞れるかどうかは、オフィスの規模と清掃の範囲による話なので、見積もりの段階で相談してみるとよいでしょう。
自社でやる清掃と業者に任せる清掃の分け方|事務所衛生基準規則と建築物衛生法
事務所の事業者には、日常の清掃のほかに、6か月以内ごとに1回、大掃除を定期に統一的に行う義務があり(事務所衛生基準規則第15条)、清掃を業者に任せるかどうかは、この義務を踏まえて自社で決めます。
事務所衛生基準規則の第15条は、事業者が講じなければならない措置として、日常行う清掃のほか大掃除を6か月以内ごとに1回、定期に、統一的に行うことと、ねずみや昆虫などの発生場所や被害の状況について6か月以内ごとに1回、定期に、統一的に調査を実施し、必要な措置を講ずることを定めています(https://laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000043)。この規則は実施の主体を限定していないため、自社の社員が行う方法も、清掃業者に委託する方法もありますが、措置を講じる義務を負うのは事業者です。委託する場合は、契約の範囲に大掃除や害虫の調査が含まれているかを確認しておくと、取りこぼしを防げます。
延べ面積が大きいビルには、さらに別の規制があります。建築物衛生法の施行令は、事務所などの用途に供される部分の延べ面積が3,000平方メートル以上の建築物を特定建築物と定めています(第1条、https://laws.e-gov.go.jp/law/345CO0000000304)。特定建築物の所有者や管理について権原を持つ者は、建築物環境衛生管理基準に従って維持管理をする必要があり(法第4条)、施行規則では、日常の掃除のほか大掃除を6か月以内ごとに1回、定期に、統一的に行うものとされています(第4条の5、https://laws.e-gov.go.jp/law/346M50000100002)。テナントとして入居している場合は、ビル全体の管理は管理会社が担っていることが多いため、共用部と専有部の区分や、専有部の清掃の責任範囲を、ビルの管理会社や契約書で確認してください。なお、ここまでは法令の内容の整理であり、個別の事案についての法的助言ではありません。
自社と業者の分担の例
| 作業 | 自社で担う例 | 業者に任せる例 |
|---|---|---|
| 机の上の片付け、書類やパソコンの整理 | 社員が行う(機密書類や私物は業者に触れさせない) | 業者は拭き掃除の範囲に限る |
| ごみ箱のごみの集約 | 社員が分別して所定の場所に出す | 回収と搬出を任せる場合は契約に含める |
| トイレ・給湯室・床の日常清掃 | 小規模なら持ち回りで対応 | 日常清掃として任せる(衛生管理の負担が大きい) |
| カーペット・床・窓・エアコン・照明 | 社内では難しい | 定期清掃として専用機材で任せる |
| ねずみや昆虫の調査(規則上は事業者の措置) | 自社で記録をとる | 清掃や防除の業者に調査を依頼する |
掃除を任せる社員の負担が重いと感じる場合は、まず日常清掃だけを外注して社員の時間を空け、定期清掃は必要に応じて追加する順序が現実的です。社員の日常を支える福利厚生という別の面から職場を整えたい場合は、カロリパークスの資料を比べてみる方法もあります。
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オフィスの床・トイレ・給湯室の清掃方法と、業者に任せる目安
オフィスの床は、日常は掃除機やモップで砂やほこりを取り、床材に合わせて定期的に洗浄やワックスを行い、カーペットは専用機材で洗浄するのが基本です。
「オフィスの床の清掃方法は」という疑問への答えは、床材で変わります。ビニール系などのハードフロアは、日常は掃除機やモップで砂ぼこりを取り、定期清掃で洗浄してワックスを塗布します。カーペットは、日常は掃除機でほこりを取り、掃除機では取りきれない花粉やほこりは、専用機材を使った洗浄で除去します(https://www.osoujihonpo.com/office/)。水を使う洗浄や洗剤は、床材によって向かないものがあるため、日常の掃除でも、ビルの管理会社や床材の取扱表示の指示に従い、判断がつかなければ業者に確認してください。
| 場所 | 日常の清掃で行うこと | 定期・業者に任せる目安 |
|---|---|---|
| ハードフロア | 掃除機やモップでほこりや砂を取る | 洗浄とワックスの塗布は専用機材のある業者に |
| カーペット | 掃除機でほこりを取る | 花粉やほこり、シミは専用機材での洗浄を業者に |
| トイレ | 便器や洗面、床の清掃、備品の補充 | 衛生管理の負担が大きい場合は日常清掃として任せる |
| 給湯室・シンク | シンク周りの清掃、ごみの回収 | 日常清掃の範囲に含めるかを契約で確認する |
| デスク・電話・ドア | 机や受話器の拭き掃除 | 受話器の除菌などを日常清掃に含める会社もある |
| 窓・エアコン・照明 | 表面のほこりを払う程度 | 分解洗浄や高所の作業は定期清掃として業者に |
トイレや給湯室は、見た目の汚れだけでなく衛生面の印象を左右する場所です。社員の持ち回りで続けると、担当者による仕上がりの差や心理的な負担が出やすいため、日常清掃として外注する候補になりやすい箇所です。ただし、清掃の範囲は会社ごとに異なるため、見積もりの段階で「トイレは便器のみか、床や壁も含むか」「備品の補充は含むか」を書面で確認してください。
依頼から契約までの流れと、トラブルを防ぐ確認事項
オフィス清掃の依頼は、条件の整理、複数社への見積もり依頼、現地確認、見積もりの比較、契約の順に進め、契約前に作業範囲・時間帯・補償・守秘の扱いを書面で確認します。
- 条件の整理: 清掃したい場所、床面積、希望の回数と時間帯、予算の考え方、特に困っている点を書き出す
- 依頼先の絞り込み: 対応エリアと清掃の種類が合う会社を2社から3社に絞る
- 見積もりの依頼と現地確認: 同じ条件を伝え、可能なら現地を見てもらう
- 見積もりの比較: 内訳を項目ごとに並べて、範囲と別料金の扱いを比べる
- 契約と試行: 契約書で作業範囲、時間帯、報告方法、解約条件を確認し、最初の数回は仕上がりを確認する
見積もりを依頼するときは、次の情報をそろえておくと、各社から同じ条件の見積もりが返ってきます。
- オフィスの所在地、入居フロア、床面積、座席数や在席人数の目安
- 床材の種類(ハードフロアかカーペットか)、トイレや給湯室の数
- 希望する清掃の種類(日常、定期、スポット)と回数、時間帯
- 清掃に含めたい作業と、含めたくない作業(私物や書類の扱いなど)
- ごみの出し方と置き場所、清掃用具や洗剤の保管場所
セキュリティと補償で確認すること
清掃は、オフィスに第三者が入る業務です。ご近所ワークの解説記事は、日常清掃を利用する際の注意点としてセキュリティ対策を挙げています(https://gokinjowork.jp/corporation/article/office-cleaning/office-daily-cleaning-service/)。契約前に、鍵や入退室カードの受け渡しと保管のルール、立入りを許可する場所の範囲、機密書類やパソコンに触れないことの取り決め、守秘義務の有無を確認してください。あわせて、物品の破損や作業中の事故があった場合の補償の内容と、報告の流れを確かめておくと、万一のときに慌てずに済みます。
清掃を始めてからは、最初の数回で仕上がりと担当者の動きを確認し、清掃の範囲に抜けがあれば、早めに契約内容へ反映します。
清掃を任せたあとの運用|社内の掃除ルールと休憩スペースの管理
清掃を業者に任せたあとも、デスク周りの片付けや簡単な拭き掃除など社内で残る作業があるため、担当と範囲を決めて周知し、特定の人に偏らないようにします。
社員に掃除を任せるのはパワハラになるのか
「会社の掃除はパワハラにあたりますか」という疑問は、よく検索されています。厚生労働省の指針は、職場におけるパワーハラスメントを、職場で行われる優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、労働者の就業環境が害されるもので、3つの要素を全て満たすものと説明し、客観的にみて業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示には該当しないとしています(https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000605661.pdf)。同じ指針は、過大な要求の例として、労働者に業務とは関係のない私的な雑用の処理を強制的に行わせることを挙げています。
オフィスの共用部分の掃除は、職場を維持するための作業として、全員に同じ基準で割り当てた持ち回りであれば、直ちにパワハラとされるものではないと考えられます。ただし、該当するかは個別の事情で判断されます。特定の人にだけ繰り返し押し付ける、本人の職務と関係のない私的な用事を掃除の名目で命じる、断りにくい立場の人に強いる、といった形は避けるべきです。当番表を作って全員に周知し、業務時間内に行う、範囲と時間を決める、といった運用にすると、不公平感を防げます。なお、これは指針の内容の整理であり、法的助言ではありません。
休憩スペースや給湯室の運用も、清掃の範囲と合わせて決める
日常清掃を業者に任せると、給湯室やシンク周りは清掃の対象に入ることが多い一方、休憩スペースにおやつやドリンクを置く場合は、その管理を誰が担うかを別に決める必要があります。オフィスに置き菓子や飲料の置き場所を設ける仕組みは、オフィスコンビニの名前で知られており、基本的な仕組みは別の記事で解説しています(オフィスコンビニとは?メリット・デメリット、選び方を解説、オフィスグリコとは?料金・仕組み・メリット・導入手順を解説)。
休憩スペースの環境を整える手段の一例が、株式会社スナックミーの「snaq.me office (スナックミーオフィス)」です。商品ページでは、無添加を掲げるおやつを中心に、ドリンク、コーヒー、スイーツパンなど複数のコースがあり、1袋あたり200kcal以下の個包装のおやつも用意されていると紹介されています。申し込みから最短5日で、商品と箱型什器などの備品が届くこと、導入前に1か月間の無料トライアルを利用できることも案内されています。注意点として、24時間商品を並べるオフィスコンビニの形で設置する場合は、場所や管理方法、商品の補充方法や決済方法をあらかじめ決めておく必要があるとされています。清掃の範囲にその場所を含めるかも含めて、運用を決めておくと、置いたあとに汚れや片付けの負担が増えるのを防げます。料金は、予算やオフィス規模、利用シーンなどに応じて提案されるため、資料や公式サイトで確認してください(https://www.onamae.com/business/product/127732/)。
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清掃は業者に任せ、休憩スペースの過ごし方は福利厚生サービスで整える、という分担にすると、総務の担当者が日々の運用に割く手間を減らしやすくなります。
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よくある質問(FAQ)
Q1. オフィス清掃の料金相場はどのくらいですか?
A. 清掃する面積、作業の種類、回数、時間、人員、時間帯、道具や資材の負担によって変わるため、一つの金額で相場を示すことは難しいです。月額固定型、時間単価型、作業単価型と料金の出し方も会社ごとに異なるため、同じ条件を2社以上に伝え、現地確認のうえで見積もりを取って比べてください。含まれる作業と別料金の作業の線引きも確認しておきます。
Q2. 日常清掃と定期清掃の違いは何ですか?
A. 日常清掃は、掃除機がけやトイレ・給湯室の清掃、机の拭き掃除、ごみの回収などを週に数回から毎日行うものです。定期清掃は、エアコン、窓、カーペット、照明など、日々の掃除では手が回らない場所を、専用の道具や洗剤を使って月1回や年1回などの周期で行うものです。頻度と、必要な機材や技術が違います。
Q3. オフィスの床の清掃方法は何ですか?
A. 日常は掃除機やモップで砂やほこりを取ります。ハードフロアは定期的に洗浄してワックスを塗布し、カーペットはほこりや花粉を専用機材で洗浄して取り除くのが基本です。水や洗剤が使えない床材もあるため、ビルの管理会社や床材の取扱表示を確認し、判断がつかなければ業者に相談してください。
Q4. 社員に会社の掃除を任せるのはパワハラになりますか?
A. 厚生労働省の指針では、優越的な関係を背景とし、業務上必要かつ相当な範囲を超え、就業環境が害される言動の3要素を全て満たすものがパワーハラスメントとされ、適正な業務指示は該当しません。全員に同じ基準で割り当てた当番であれば直ちに該当するものではありませんが、特定の人に押し付けたり、業務と関係のない私的な雑用を強制したりすると問題になり得ます。個別の事情で判断されるため、迷う場合は専門家に相談してください。
Q5. 清掃業者に任せるとき、セキュリティ面は何を確認すればよいですか?
A. 鍵や入退室カードの受け渡しと保管のルール、立入りを許可する場所、機密書類やパソコンに触れない取り決め、守秘義務の有無を確認します。あわせて、物品の破損や事故があった場合の補償の内容と報告の流れも、契約前に書面で確かめてください。
Q6. オフィス清掃はきついと言われますが、依頼する側は何に気をつければよいですか?
A. 仕事の負担は、現場の広さ、作業時間帯、作業内容によって変わり、一概には言えません。依頼する側は、作業の範囲と時間を無理のない形で決め、追加作業は事前に相談する、担当者が継続して入れるか確認する、といった点に配慮すると、清掃の質も保ちやすくなります。
オフィス清掃業者選びで押さえたい5つのこと
- 頼みたい清掃を、日常・定期・スポットのどれかに整理してから業者を探す
- 依頼先は、対応エリア、時間帯、道具、ごみの扱い、補償、見積もりの内訳の7項目で同じ基準で比べる
- 料金は一つの相場で判断せず、同じ条件で見積もりを取り、含まれる作業と別料金の作業を確認する
- 事務所には日常の清掃と6か月以内ごとの大掃除の義務があるため、自社で担う範囲と業者に任せる範囲を分ける
- 清掃を任せたあとの職場づくりとして、福利厚生サービスの資料を比べて検討する
清掃の外注は、費用だけで決めず、範囲と運用まで見て選ぶと失敗が少なくなります。
参考文献
- 厚生労働省 事務所衛生基準規則(第15条) https://laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000043
- 建築物における衛生的環境の確保に関する法律(第4条・第12条の2・第12条の3) https://laws.e-gov.go.jp/law/345AC1000000020
- 建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令(第1条) https://laws.e-gov.go.jp/law/345CO0000000304
- 建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行規則(第4条の5) https://laws.e-gov.go.jp/law/346M50000100002
- 厚生労働省 事業主が職場における優越的な関係を背景とした言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針(令和2年厚生労働省告示第5号) https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000605661.pdf
- 全国ビルメンテナンス協会 ビルクリーニング技能士 https://www.j-bma.or.jp/qualification-training/building-cleaning
- BOATER オフィス清掃会社比較15選。料金相場や依頼できることは? https://boater.jp/article/5692
- ご近所ワーク オフィスのおすすめ日常清掃業者9選 https://gokinjowork.jp/corporation/article/office-cleaning/office-daily-cleaning-service/
- おそうじ本舗 店舗・オフィスのお掃除 https://www.osoujihonpo.com/office/
- オフィスキーパー(たてものサービス) オフィス清掃・トイレ清掃の定期清掃業者 https://www.office-seisou.jp/
- カロリパークスの特徴や機能を紹介(ビジネスコンシェルジュ商品ページ) https://www.onamae.com/business/product/282276/
- snaq.me office (スナックミーオフィス)の特徴や機能を紹介(ビジネスコンシェルジュ商品ページ) https://www.onamae.com/business/product/127732/
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