マーケティングオートメーション比較|タイプ別の違いとシェア・評判
Check!
- 6つの軸で比べて候補を絞る
- シェアは調査の時点と指標を見る
- 評判は満足度と件数をセットで見る
マーケティングオートメーション(MA)とは、見込み客の管理、メールの自動配信、行動に応じた点数付け(スコアリング)などをまとめて自動化し、見込み客の育成を支えるツールです。マーケティングオートメーションを比較するときは、対象(BtoBかBtoC)、機能の幅、連携先、料金の仕組み、サポート、導入実績の6つの軸で見ると、製品ごとの違いを整理できます。この記事では、その6つの軸に加えて、MAツールのタイプ別の違いと、検索でよく目にするシェアや評判の数字が何を表しているのかを、公開されている調査をもとに整理します。製品を12個並べた一覧を先に見たい場合は、おすすめのMAツール12選|選び方や導入時の注意点を詳しく解説を参照してください。この記事は、一覧を見る前後の「どう比べるか」の判断材料に絞っています。
MAを比べる前に、自社の「見込み客との接点」を2問で診断
Q1. 見込み客と連絡できる場所は、いまどちらが多いですか?
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目次
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MAを比較する前に整えたい「見込み客との接点」|サービス3例
MAは、すでに集まっている見込み客の情報を自動で育てる仕組みのため、配信先のリストや発信の場が少ないと、自動化する対象が足りなくなります。ITreviewの解説でも、MA導入の失敗事例として「そもそものリード数が不足している」「コンテンツ制作のリソースが不足している」ことが挙げられています。当サイトのMAの解説でも、リード数が少ない場合には不向きな面があると説明しています。
そこで、MAを比べる前に、見込み客と出会い、連絡できる場所を整えておく選択肢があります。次の3つはMAツールではありません。メールで会員やイベント参加者へ連絡する、SNSで新しい見込み客と出会うといった、MAの手前や周辺を担うサービスの一例です。商品ページで2026年10月22日に確認した内容で、役割の違いを比べます。
MAの前に整えたい、見込み客との接点づくり3サービス
自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています
この状況に合う一例:FannetsPass(ファンネッツパス)既存の会員データと連携して、対象者へ一括でメールを送れると商品ページで紹介されています。
資料を無料ダウンロードこの状況に合う一例:トリドリライクスInstagramのアカウント設計から分析まで、プロのサポートを受けられると商品ページで紹介されています。
資料を無料ダウンロードこの状況に合う一例:アルパカSNS少ない予算でも始めやすい低価格のプランがあり、プランによって運用するSNSが異なると商品ページで紹介されています。
資料を無料ダウンロード| サービス | トリドリライクス |
アルパカSNS |
|
|---|---|---|---|
| 向いている会社 | 会員限定のイベントなどで、先着順や抽選の機能が欲しい会社 | コストを抑えて、Instagramの運用を任せたい会社 | 低コストで始めたい会社、SNSから商品の購入につなげたい会社 |
| 特徴 | 既存の会員データと連携して対象者へ一括送信できる。応募の先着順・抽選に自動で対応し、イベント管理ツールとしても使える | 文字入れ画像・ハッシュタグ・キャプションつきの投稿を週3回以上行う。アカウント設計から分析までをサポートする | 低価格のプランがある。デザイン会社ならではの制作が可能で、プランによっては月に最大20日分の投稿を行う |
| 注意したい点 | AIアシストや多言語などには対応していない | InstagramとTikTokが中心で、他のSNSには対応していない | Instagram・Facebook・Xの3つで、プランにより運用するSNSが異なる |
| 資料・詳細 |
表は横にスクロールできます。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
会員やイベント参加者のリストがあり、案内を一括で送りたい場合の一例が、株式会社クリエが提供するFannetsPass(ファンネッツパス)です。商品ページでは、既存の会員データと連携して対象者へ一括送信できること、応募の先着順や抽選に自動で対応して管理の手間を減らせること、メール配信だけでなくイベント管理ツールとしても使えることが紹介されています。一方で、AIアシストや多言語などには対応していないと明記されているため、導入前に必要な機能を確認してください。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
株式会社クリエ
FannetsPass(ファンネッツパス)
株式会社クリエ
FannetsPass(ファンネッツパス)
会員限定イベントに特化◎先着順や抽選機能が欲しい方におすすめ
おすすめ!
- 既存の会員データと連携でき、対象者へ一括送信が可能
- 「応募先着順」「抽選」に自動で対応し、管理の手間も軽減
- メール配信だけでなく、イベント管理ツールとして活用できる
気になる…
- AIアシストや多言語などには非対応
SNSで見込み客と出会う場を作りたい場合の一例が、株式会社トリドリが提供するトリドリライクスです。商品ページでは、文字入れ画像・ハッシュタグ・キャプションつきの投稿を週3回以上行うこと、Instagramのプロがアカウント設計から分析までサポートすることが紹介されています。注意点として、InstagramとTikTokが中心のサービスで、他のSNSには対応していません。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
基本情報

おすすめ!
- 文字入れ画像・ハッシュタグ・キャプションつきの投稿を「週3回以上」実施
- お客様の目標に合わせてコミット!6ヶ月で8000人フォロワー増加実績あり
- Instagramのプロによるアカウント設計から徹底的な分析までトータルサポート
気になる…
- Instagram・TikTokがメインのサービスのため、他SNSは非対応
Instagram投稿の作成・運用・計測において、目的やターゲットの現状に合わせた運用を実現するなら、トリドリライクスの利用がおすすめです。

複数のSNSを、低めの予算で試したい場合の一例が、合同会社OnTechが提供するアルパカSNSです。商品ページでは、少ない予算でも始めやすい低価格のプランがあること、デザイン会社ならではの制作ができること、プランによっては月に最大20日分の投稿を行えることが紹介されています。注意点として、運用するSNSはInstagram・Facebook・Xの3つで、プランによって異なります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
基本情報

おすすめ!
- 少ない予算でも始めやすい低価格プランの提供
- デザイン会社ならではの高クオリティーな製作が可能
- プランによっては月に最大20日分の投稿が行え、認知獲得に効果的
気になる…
- 「Instagram」「Facebook」「X」の3つで、プランにより運用SNSが異なる

3つのサービスは、MAの代わりではありません。MAを導入する前に、見込み客と連絡できる宛先と、出会える場所を用意しておく手段の例です。以降では、MAそのものを比べる軸に戻ります。
マーケティングオートメーション比較の6つの軸
マーケティングオートメーションの比較は、対象(BtoB/BtoC)、機能の幅、連携先、料金の仕組み、サポートと運用負担、導入実績とセキュリティの6つの軸で行います。上位の解説記事が挙げる比較ポイントを重ねると、この6つに整理できます。
| 比較の軸 | 見るポイント | 確認の方法 |
|---|---|---|
| 1. 対象とする顧客 | BtoB向けかBtoC向けか。自社の業態に合う機能があるか | 公式サイトの対象の記載、営業への質問 |
| 2. 機能の幅 | 獲得・育成・商談のどこを強化したいか。必要な機能が標準で入っているか | 機能一覧、デモ画面 |
| 3. 連携先 | 使っているCRM・SFA・Web会議・フォームと連携できるか | 連携サービスの一覧、API仕様 |
| 4. 料金の仕組み | 初期費用・月額に加え、何に応じて金額が変わるか | 見積もりの前提条件を揃えて依頼 |
| 5. サポートと運用負担 | 日本語での問い合わせ、導入支援、専任担当が必要な運用か | サポート内容の資料、導入企業への確認 |
| 6. 導入実績とセキュリティ | 自社と近い規模・業種での導入があるか。セキュリティ対策は十分か | 導入事例、セキュリティの説明資料 |
製品名を並べた一覧はおすすめのMAツール12選|選び方や導入時の注意点を詳しく解説にあります。ここでは、一覧を見るときに「何を見て絞るか」を、軸ごとに説明します。
軸1・2|対象と機能の幅
BtoB向けとBtoC向けでは、管理する単位が違います。BtoBは企業と担当者を、BtoCは個人の購買や会員の情報を軸にします。ITreviewでも、MAにはBtoB向けの製品とBtoC向けの製品があるとして、利用用途で絞り込めるようになっています。それぞれの違いは、BtoB向けMAツールおすすめ5選|機能や導入メリットを解説と、BtoC向けMAツールおすすめ5選|機能や導入メリットを解説で整理されています。
機能の幅は、「獲得」「育成」「商談」のどの段階を強化したいかで見ます。獲得はフォームやWebページの作成、育成はメールの自動配信とスコアリング、商談はCRM・SFAとの連携や営業への通知が主な機能です。全部を高い水準で備えた製品もありますが、使いこなせない機能が増えると、費用だけが先に大きくなります。今の課題が1つか2つに絞れているなら、そこを標準機能で満たす製品から見るのが近道です。
軸3・4|連携先と料金の仕組み
連携先は、導入後の手間を左右します。名刺管理やCRM、フォームのデータが自動でMAに入らないと、結局は手入力が残ります。連携できる「サービス名」だけでなく、どのデータが、どの向きに、どの頻度で連携されるかまで確認します。あわせて、MAに保有できるデータの量と保存期間も、資料で確認してください。
料金は、金額そのものより「何に応じて金額が変わるか」を先に確認します。見込み客の数、配信数、利用者の数などが条件になる場合があり、同じ前提で見積もりを取らないと比較ができません。具体的な金額は製品とプランで異なるため、この記事では書かず、見方を次の節で説明します。
軸5・6|サポート・運用負担と導入実績
サポートは、導入時の設計支援と、運用中の問い合わせに分けて確認します。専任の担当者を置けるかどうかも重要です。ITreviewが挙げる失敗事例にも、「使いこなせていない」「コンテンツ制作のリソースが不足している」が含まれています。
導入実績は、自社と近い規模・業種があるかを見ます。事例は読み方にコツがあるため、評判の節で説明します。セキュリティは、情報の保管場所とアクセス管理、個人情報の取り扱いの説明が資料にあるかを確認してください。
MAの運用では、配信するメールの文面や、SNSに載せる投稿を作る手が足りなくなりがちです。MAの機能が足りていても、送る内容がなければ自動化は進みません。
アルパカSNS
発信したい内容はあるのに、SNSの投稿を作る時間が足りていませんか?
こんな会社に向いています
少ない予算で、SNSの運用を任せたい会社
SNSから商品の購入につなげたい会社
マーケティングオートメーション(MA)とは|できることの例とCRM・SFAとの違い
マーケティングオートメーション(MA)とは、見込み客(リード)の情報管理、メールの自動配信、行動に応じたスコアリングなどを自動化し、見込み客の育成と営業への引き渡しを支えるツールです。ITreviewでも、見込み顧客の獲得から育成までのマーケティング業務を管理・自動化・効率化するツールとして説明されています(ITreview「MAツール」カテゴリ、2026年10月22日確認)。
6つの軸を見たところで、MAが受け持つ範囲を整理します。MAは「集まった見込み客を、関心の度合いに応じて育てる」ための仕組みです。そのため、見込み客の情報が十分に集まっているか、育てるための文面や資料があるかによって、同じ製品でも効果が大きく変わります。
MAでできることの例|メール・スコアリング・名刺の取り込み
MAの機能として、ITreviewの解説には次のようなものが挙げられています。具体例として、資料請求のあとに数日おきにメールを自動で送る使い方や、メールの開封やWebページの閲覧が増えた人に点数を付けて営業へ知らせる使い方が代表的です。
- 見込み客の情報管理:企業名や担当者の情報、名刺の情報などを1か所に蓄積する
- 行動の記録:Webサイトの閲覧履歴を、Cookieを使って個人の情報とひも付ける
- オフラインの取り込み:展示会や自社セミナーで集めた名刺の情報を、見込み客の情報として取り込む
- CRM・SFAとの連携:MAで集めた情報を、営業が使う顧客管理や営業支援のシステムへ反映する
- キャンペーン管理とスコアリング:配信先の絞り込みから効果測定までをまとめて管理し、関心の高さを点数にする
MAの機能の詳しい説明は、MAツールとは?機能やメリット・デメリットと選び方を解説で解説しています。この記事は、機能の説明ではなく、複数の製品をどう比べるかに絞って進めます。意味そのものを短く確認したい場合は、MA(マーケティングオートメーション)とは|意味をわかりやすく解説も参考になります。
MAとCRM・SFAの違い|何を管理するツールか
MAとCRMの違いは、MAが「見込み客の獲得と育成」を、CRMが「すでに取引のある顧客との関係」を主に扱う点です。SFAは営業担当者の商談や案件の進み具合を管理します。3つは競合するものではなく、データをつなぐことで役割を分担できます。
| ツール | 主な目的 | 主に使う部署 | 主に扱うデータ |
|---|---|---|---|
| MA(マーケティングオートメーション) | 見込み客の獲得・育成・営業への引き渡し | マーケティング部門 | 見込み客の属性、メールやWebでの行動の履歴 |
| SFA(営業支援システム) | 商談・案件の進み具合の管理 | 営業部門 | 商談の段階、案件の金額や時期 |
| CRM(顧客管理システム) | 顧客との関係と取引の管理 | 営業・サポート・マーケティング | 顧客の情報、取引や問い合わせの履歴 |
メール配信ツールとの違いは、配信の自動化の範囲です。メール配信ツールは一斉送信と配信結果の確認が中心で、MAは受け手の行動に応じて次に送る内容を自動で変えるところまで含みます。メール配信の基本は、メールマーケティングとは?実施メリットや効果的な戦略を解説で整理されています。
MA導入のメリットとデメリット
ITreviewでは、MAのメリットとして、コストの削減、業務の効率化、深い顧客理解、施策の最適化、顧客体験の均一化が挙げられています。一方のデメリットとして、導入コストと維持費用がかかること、ツールの学習に時間がかかること、ツールへの過度な依存や過剰なパーソナライズのリスク、トレンドへのキャッチアップが必要なことが挙げられています。
比較の段階では、デメリットのうち「費用」と「学習の時間」が、製品ごとに差が出やすい点です。6つの軸のうち、料金の仕組みとサポートの確認が、この2つに対応します。
タイプ別の違い|MAツールを4つのタイプで見分ける
MAツールは、シンプル型、多機能型、営業連携型、伴走支援型の4タイプに分けて見ると、自社に合う候補を絞りやすくなります。この分類は事業者ごとに異なり、実際の製品は複数のタイプにまたがります。傾向をつかむための目安として使ってください。
| タイプ | 向いている状況 | 注意したい点 | 資料で確認する質問 |
|---|---|---|---|
| シンプル型 | 基本機能に絞って小さく始めたい。担当者が兼務 | 機能が少なく、将来の拡張に限りがある場合がある | 今ある機能で、半年後に増やしたい施策を実現できるか |
| 多機能型 | 複雑なシナリオや、細かい出し分けを設計したい | 設計と運用に慣れた担当者が必要になりやすい | 専任の担当者が何人いれば回る想定か |
| 営業連携型 | すでにCRM・SFAがあり、商談までつなげたい | 連携先のシステムが前提になる場合がある | 自社のCRM・SFAと、どの範囲で連携できるか |
| 伴走支援型 | 導入の設計や運用に不安がある | 支援の分、費用が高くなる場合がある | 支援の範囲と期間、追加費用の条件は何か |
傾向として、シンプル型は導入の早さを、多機能型は設計の自由度を重視する製品が多く見られます。どのタイプでも、スコアリングの設計やシナリオ作りは自社で決める必要があります。
乗り換えを考えるサイン
すでにMAを使っている会社が見直すサインは、運用の実態から見つかります。比較記事の一部は、乗り換えの判断軸も取り上げています(シャノンの比較記事。製品の提供元の記事のため、その点を踏まえて読んでください)。
- 使っていない機能に、費用を払い続けている
- CRM・SFAと連携できず、商談につながったかが見えない
- シナリオを組めず、実態がメール配信ツールのようになっている
- 展示会やイベントで集めた情報を、管理できていない
- 解約の条件と通知期限を確認していない(乗り換えの際は、期限を過ぎると契約が続くことがあるため、最初に確認する)
BtoCの会社が、MAの前にSNSで接点を増やす場合
BtoCでは、見込み客との最初の接点がSNSになることが多くあります。リストが少ない段階でMAを導入しても、育てる相手がいません。SNSで知ってもらい、メールや会員登録で宛先を集める流れを先に作ると、MAの効果を出しやすくなります。Instagramを中心に始めたい場合の一例が、トリドリライクスです。
MAツールのシェアはどう見る?導入数調査の読み方
MAツールの国内シェアは、調査の時点と方法によって順位が入れ替わります。数字を見るときは、導入数なのか売上なのか、いつの調査なのかを先に確認します。「maツール ランキング」や「maツール シェア」で見つかる表は、元になる調査が異なります。
導入数の調査例|2021年6月と2023年11月で首位が入れ替わっている
導入数の代表的な調査に、DataSignのWebサービス調査があります。2021年6月の調査(ビジネス+IT掲載のDataSign調査)では、国税庁の法人番号公表サイトの株式会社2,254,937社が対象で、独自に集めた811,152件のURLを調べています。サイトが外部のサービスと通信しているかを調べてサービスを特定する方法のため、導入の有無はわかっても、利用の深さまではわかりません。
| 順位(導入件数) | 2021年6月の調査(DataSign) |
|---|---|
| 1 | Pardot(現在の名称はMarketing Cloud Account Engagement):3,524件 |
| 2 | BowNow:2,547件 |
| 3 | HubSpot:2,228件 |
| 4 | Marketo:1,630件 |
| 5 | SATORI:1,019件 |
一方、SATORIの比較記事では、2023年11月のDataSignの調査をもとに、国内シェアの1位がBowNow、2位がMarketing Cloud Account Engagement、3位がHubSpot、4位がAdobe Marketo Engage、5位がSATORIと紹介されています(SATORIは製品の提供元です)。集計の方法が同じとは限りませんが、2021年6月はPardotが、2023年11月はBowNowが首位と紹介されています。上位に並ぶ製品が同じでも、順位は時点で変わることがわかります。
売上ベースの市場規模|製品別のシェアではない
市場全体の大きさを見る数字もあります。調査会社のITRによると、2022年度のMA市場の売上金額は269億円で、前年度比14.7%増でした(ITmedia マーケティングのITR調査記事、2024年1月公開)。2023年度は前年度比14.9%増の予測とされています。ただし、これは市場全体の数字で、製品ごとのシェアではありません。最新の年度の数字は、調査会社のレポートで確認してください。
シェアや順位の元データを確認する4つの質問
| 確認すること | なぜ見るのか |
|---|---|
| 指標は何か(導入数・売上・レビュー数・満足度) | 指標が違うと、同じ製品でも順位が変わる |
| いつの調査か | 導入数の調査は、2年ほどで上位の顔ぶれと順位が動くことがある |
| 誰が集計したか | 提供元の記事は、自社製品に有利な見せ方になる場合がある |
| 自社と近い規模・業種の数字か | 全体の順位が、自社の使いやすさを表すとは限らない |
シェアが高いことは、情報が多く、事例や担当者を探しやすいという利点につながります。ただし、自社の目的に合うことの証明にはなりません。6つの軸で絞った候補の中で、参考情報として使うのが現実的です。
MAツールの評判・口コミの読み方|満足度と件数をセットで見る
MAツールの評判は、レビューサイトの満足度とレビュー件数をセットで見て、機能・使いやすさ・導入のしやすさ・サポート品質といった内訳まで確認すると、自社との相性を判断しやすくなります。
レビューサイトの数字の例
ITreview「MAツール」カテゴリでは、2026年10月5日時点で64製品、合計1,659件のレビューが掲載されています(2026年10月22日確認)。掲載されている製品のうち、満足度と件数の例を示します。
| 製品 | 満足度(5点満点) | レビュー件数 |
|---|---|---|
| LTV-Lab | 4.6 | 35件 |
| SHANON MARKETING PLATFORM | 4.2 | 287件 |
| Kairos3 | 4.2 | 141件 |
満足度が4.2で同じでも、件数は2倍ほど違います。4.6でも35件であれば、少数の評価に左右されやすくなります。点数だけで優劣は決められないため、件数と、自社と近い規模のレビューがあるかを合わせて見てください。
口コミで確認したい観点
ITreviewでは、満足度の内訳として、機能満足度・使いやすさ・導入のしやすさ・サポート品質が表示され、カテゴリの平均と比べられます。MAは運用の負担が大きいため、機能だけでなく、使いやすさとサポート品質の評価を見ます。また、ITreviewでは従業員規模ごとのレビューの有無も表示されます。自社と近い規模の口コミを探してください。ITトレンドでも、口コミの満足度や対応する従業員規模で絞り込めます。
導入事例の読み方|自己申告の数字として扱う
導入事例は、成果の数字が目立ちます。数字は、事例を掲載する提供元や企業が示した値です。シャノンが公開するSB C&S株式会社の導入事例ページ(2026年10月22日確認)では、SB C&S株式会社が2009年にMAを導入し、セミナーの告知サイトづくりが、専任部署への依頼で2週間ほどかかっていた状態から、1人で10分ほどでできるようになったと紹介されています。
この事例から読み取れるのは、セミナー運営のように作業が決まっている業務で、効果が出やすいという点です。一方、自社の業務や規模が違えば、同じ数字になるとは限りません。事例を見るときは、導入の目的、導入からの年数、成果の測り方を確認してください。
MAツールの料金体系の見方|金額より先に確認する4つの仕組み
MAツールの料金は、初期費用と月額の基本料金に、プランや条件に応じた費用が加わる形が一般的です。金額を比べる前に、何に応じて金額が変わるのかを確認します。具体的な金額は、プランや契約条件によって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
- 初期費用の有無:導入時の設定や研修の費用が、月額と別にかかるか
- 金額が変わる条件:見込み客の数、配信数、利用者の数など、何が条件になっているか
- プランごとの機能差:必要な機能が、どのプランから使えるか
- 契約期間と解約条件:最低利用期間、更新の通知期限、解約時の費用があるか
価格を公開していない製品も多く、比較表で「非公開」とされている場合があります。見積もりを取るときは、見込み客の数や配信の見通しなど、同じ前提を各社に伝えると、比較がしやすくなります。無料プランや無料トライアルのある製品もあり、ITreviewでは「無料プランのある製品」「無料トライアルのある製品」で絞り込めます。
費用対効果は、「増えた粗利から、MAの費用と運用の人件費を引いた額が、費用の何倍になるか」で考えます。導入前に、どの指標をいつまでに改善したいかを決めておかないと、効果を判断できません。
MA導入前に決めておくこと|目的・シナリオ・体制と準備チェック
MAの導入前には、目的とKPI、配信先のリスト、発信する内容、運用の担当者の4つを決めておくと、導入後に使いこなせないという失敗を減らせます。ITreviewが挙げる失敗事例も、この4つの不足に当てはまります。
シナリオ設計の4ステップ
- ターゲットを決める:どの属性・行動の見込み客を対象にするか
- タイミングを決める:資料請求の何日後に連絡するかなど、接触の時期
- コンテンツを決める:各段階で送る文面や資料を用意する
- チャネルを決める:メール、Web、SNSなど、どの経路で届けるか
この4つは、製品を選ぶ前に、紙の上で決められます。ここで決めた内容が、機能の幅と連携先を比べるときの基準になります。
よくある失敗と、導入前の対処
| よくある失敗 | 導入前にできる対処 |
|---|---|
| 目的やKPIが決まっていない | 改善したい指標(資料請求数、商談化率など)と期限を1つ決める |
| 使いこなせない | 専任か兼務か、担当者の時間を見積もり、サポート内容と照らす |
| リード数が不足している | 宛先を集める手段(会員登録、イベント、SNS)を先に整える |
| コンテンツを作る手が足りない | 最初の3か月に送る内容を、先に用意しておく |
次のチェックで、MA導入の前に整えたい点を確認できます。
MAを入れる前の準備、いくつ整っていますか?セルフチェック
当てはまるものを選んでください(登録不要)
チェックが多く付いた場合は、MAの製品を比べる前に、宛先と発信の場を整える順番を検討してください。少ない場合は、この記事の6つの軸で候補を絞り、複数の資料を同じ条件で取り寄せて比較できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. マーケティングオートメーションとCRMの違いは何ですか?
A. マーケティングオートメーション(MA)は見込み客の獲得と育成を、CRMは取引のある顧客との関係を主に管理するツールです。MAは見込み客の行動に応じてメールなどを自動で送り、CRMは顧客の情報や取引、問い合わせの履歴を蓄積します。データをつなぐと、育てた見込み客を営業が引き継ぎやすくなります。
Q2. マーケティングオートメーションとは何ですか?
A. 見込み客の情報管理、メールの自動配信、行動に応じたスコアリングなどを自動化し、見込み客の育成と営業への引き渡しを支えるツールです。ITreviewでは、見込み顧客の獲得から育成までのマーケティング業務を管理・自動化・効率化するツールと説明されています。
Q3. マーケティングオートメーションの例は?
A. 代表的な使い方は、資料請求のあとに数日おきにメールを自動で送る、メールの開封やWebページの閲覧に応じて点数を付けて営業へ知らせる、展示会で集めた名刺情報を見込み客として取り込むといった例です。事例として、SB C&S株式会社は、セミナーの告知サイトづくりに活用していると、シャノンの導入事例ページで紹介されています。
Q4. MAツールのシェアは、どう見ればよいですか?
A. 調査の時点と指標を確認します。DataSignの導入数調査では、2021年6月はPardotが、2023年11月はBowNowが首位と紹介されており、時点で順位が変わります。売上ベースの市場規模と、製品別の導入数は別の数字です。シェアは候補を絞る参考にとどめ、自社の目的との相性で判断してください。
Q5. MAツールの評判は、何を見て判断すればよいですか?
A. レビューサイトの満足度とレビュー件数をセットで見ます。ITreviewでは、機能満足度・使いやすさ・導入のしやすさ・サポート品質の内訳が表示されます。自社と近い従業員規模のレビューを探し、提供元が書いた記事や事例の数字は自己申告として読んでください。
Q6. 無料で使えるMAツールはありますか?
A. 無料プランや無料トライアルを用意している製品があります。ITreviewでは「無料プランのある製品」「無料トライアルのある製品」で絞り込めます。無料の範囲は、見込み客の数や機能の制限など、製品によって異なるため、公式サイトで条件を確認してください。
まとめ|マーケティングオートメーション比較で押さえたい6つのこと
マーケティングオートメーションの比較は、製品の一覧を見る前に、自社の準備と比べる軸を決めておくと進めやすくなります。
- MAの範囲を確認する:MAは見込み客の育成を担い、CRM・SFAとは役割が違う
- 見込み客との接点を整える:宛先と発信の場が少ないなら、会員向けメールやSNSの運用など、接点づくりの資料も取り寄せる
- 6つの軸で比べる:対象、機能、連携先、料金の仕組み、サポート、導入実績で整理する
- タイプで絞る:シンプル型、多機能型、営業連携型、伴走支援型から、運用体制に合う型を選ぶ
- シェアと評判は時点と件数を見る:調査の時期、指標、レビュー件数を確認し、候補を絞る参考にとどめる
- 資料を同じ条件で取り寄せる:料金の仕組みと解約条件を含め、複数社の資料を同じ前提で比べる
製品の一覧はおすすめのMAツール12選|選び方や導入時の注意点を詳しく解説で確認できます。MAの機能と選び方の基本はMAツールとは?機能やメリット・デメリットと選び方を解説も参考にしてください。
参考文献
- ITreview「MAツールのおすすめ製品を徹底比較」(2026年10月5日付の掲載内容)、2026年10月22日確認
- ビジネス+IT「マーケティングオートメーション国内調査、導入率トップ10は?」(DataSign、2021年6月の調査)、2026年10月22日確認
- SATORI「MAツール10社比較・選び方」(DataSign Webサービス調査レポート2023年11月を引用)、2026年10月22日確認
- ITmedia マーケティング「MA市場は2023年度も拡大 成長の背景には生成AI」(ITR調査)(2024年1月12日公開)、2026年10月22日確認
- シャノン「導入事例 SB C&S株式会社」、2026年10月22日確認
- シャノン「MAツール比較11選|タイプ別の違いと乗り換え判断軸も解説」、2026年10月22日確認
- FannetsPass(ファンネッツパス)の商品ページ、2026年10月22日確認
- トリドリライクスの商品ページ、2026年10月22日確認
- アルパカSNSの商品ページ、2026年10月22日確認
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