外注費の勘定科目とは?仕訳例・給与との違い・源泉徴収と消費税を解説

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  • 外注費は業務委託の費用に使う科目
  • 給与との違いは通達の4点で確認
  • 個人への支払は源泉徴収の要否を確認

外注費とは、自社の業務の一部を外部の個人事業主や法人に委託したときに支払う費用で、勘定科目も「外注費」を使うのが一般的です。製造業の加工の委託や個人事業主の帳簿では「外注加工費」「外注工賃」と呼ぶこともあります。迷いやすいのは、給与・支払手数料・販売促進費との線引きと、個人に払うときの源泉徴収、消費税(インボイス)の扱いです。この記事では、外注費の意味と仕訳例、似た科目との違い、給与と判断されないための国税庁の通達、源泉徴収と支払調書、免税事業者へ払うときの経過措置、フリーランスへ発注するときの支払期日を、国税庁などの一次情報で確認できる範囲で整理します。

外注費まわりでつまずく場面を、2問で診断

Q1. 外注費まわりで、いま一番手間がかかっているのは?

目次

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  1. 外注費とは|外部の個人や法人に業務を委託したときの費用で、科目は「外注費」を使う
  2. 外注費の処理の流れと、経理が残す書類|発注から仕訳、保存まで
  3. 外注費の仕訳例|法人に払うとき・掛けで払うとき・個人に払うとき
  4. 外注費と似た勘定科目の違い|給与・支払手数料・販売促進費・仕入の見分け方
  5. 外注費が給与と判断されないために|国税庁の通達が挙げる4つの確認点
  6. 外注費の源泉徴収と支払調書|個人に払うときに確認する順番
  7. 外注費の消費税とインボイス|課税仕入れの条件と、免税事業者に払うときの経過措置
  8. 外注費を経費にするために残す書類|個人事業主・製造業の呼び名も
  9. 個人やひとり法人に外注するときの支払期日と書面|フリーランス法の確認点
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ|外注費の勘定科目で押さえたい6つのこと
  12. 参考文献

外注費とは|外部の個人や法人に業務を委託したときの費用で、科目は「外注費」を使う

外注費とは、清掃、Webサイトの制作、システム開発、営業の代行などを外部の個人や法人に委託したときに払う費用です。契約書や請求書に「業務委託費」と書かれていても、実態が外部への業務委託なら、外注費で処理して問題ないとfreeeは説明しています(freee「外注費に使う勘定科目は?」、2024年1月26日公開、2026年10月22日確認)。

ポイントは、相手が自社の従業員ではなく、独立した事業者であることです。従業員に払えば給与、弁護士や税理士などの専門家に払えば支払手数料で処理する会社が多く、この線引きが外注費で最も迷いやすいところです。呼び名の違いは、次の表で整理します。

呼び名主に使う場面外注費との関係
外注費制作・清掃・開発・運営代行など、外部への業務委託全般基本の勘定科目
業務委託費契約書や請求書に書かれる名目外注費と同じ意味で使う会社が多い。科目名は社内で統一する
外注工賃所得税の青色申告決算書の経費の区分に出てくる呼び名。製造や加工の作業への支払に使うこともある会計処理上は外注費とほぼ同じ意味で扱われることが多い(パーソルビジネスプロセスデザインの解説)
外注加工費材料を提供して、製造や工事の一部を他社に委託した費用ジンジャーの解説は、実務上の違いはなく、会社が使いやすい科目を毎年同じように使えばよいとしている

外注費の処理の流れと、経理が残す書類|発注から仕訳、保存まで

外注費の処理は、仕様の確認、見積、発注、納品、検収、支払の順に進みます。設計図・仕様書・納品物などで、適正な取引が行われたことを示せるようにしておく必要があるとfreeeは説明しています。そのため、経理には仕訳だけでなく、書類の受け取りと保管、支払の承認までが仕事として付いてきます。この流れのどこに手間がかかるかで、合うサービスが変わるため、役割の違いを次の表で整理します。

外注費の処理を支える3サービスの役割の違い

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

自社の状況:

この状況に合う一例:マネーフォワード クラウド会計は、取引明細の自動取得を使って、外注費を含む日々の仕訳と決算書づくりを進めたい場合の一例です。

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この状況に合う一例:Bill One請求書受領は、外注先から郵送やメールで届く請求書をオンラインで受け取り、一元管理したい場合の一例です。

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この状況に合う一例:マネーフォワード クラウド債務支払は、請求書の内容確認から承認、銀行振込と、支払調書の集計までを一つの流れで管理したい場合の一例です。

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サービス マネーフォワード クラウド会計 Bill One請求書受領 マネーフォワード クラウド債務支払
向いている会社 外注費を含む日々の仕訳と、決算書づくりを一つのソフトで進めたい会社 外注先から郵送やメールで届く請求書を、受領の入口でそろえて保管したい会社 外注先への支払の前に承認の記録を残し、振込から支払調書の集計までを進めたい会社
特徴 2,400社以上の金融機関と連携して取引明細を取り込み、AIが勘定科目の候補を提案。決算書などを自動で生成できる 請求書をオンラインで受け取り、クラウド上で一元管理。申請・承認、仕訳、支払管理、保管までをサービス上で進められる。電子帳簿保存法とインボイス制度の改正に対応するとされている 請求書メールの自動取込とAI-OCRによる支払依頼の下書き作成、承認ワークフロー、銀行振込APIによる振込、報酬・料金などの支払調書の集計・作成に対応
注意したい点 ある程度の簿記知識が必要な場合もある。外注費か給与かの判断や、源泉徴収の要否は担当者が行う 価格を確認するには問い合わせが必要。外注先ごとの契約書や支払調書までの管理に対応するかは資料で確認する 開封や受領・保管の代行はオプション。外注費の仕訳そのものは扱わず、支払の申請から振込までを支える
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外注費の仕訳を毎月の作業として進め、決算書までつなげる場合の一例が、株式会社マネーフォワードが提供するマネーフォワード クラウド会計です。商品ページによると、2,400社以上の金融機関と連携して入出金データを取得でき、AIが過去の仕訳を学習して勘定科目の候補を提案します。仕訳データから決算書やレポートが自動で生成され、電子帳簿保存法とインボイス制度にも対応するとされています。ただし、ある程度の簿記知識が必要な場合もあるとされ、外注費か給与かの判断や、源泉徴収の要否は担当者が行います。商品ページの口コミ評価は4.2(14件、2026年10月22日確認)です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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他システムの移行や機能性重視の方におすすめ!

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  • ある程度の簿記知識が必要な場合も
評価・口コミ(一部抜粋)
4.2
  • 銀行やクレジットカードから仕訳入力や取引データの取得が自動化され、会計業務にかかる時間を大幅に短縮できました。AIによる自動仕訳やレポート自動生成機能により、経営状況の可視化やミスの防止も実現。帳票を出力して提出書類として扱いやすいのがメリットです。

  • 銀行のインターネットバンキングやカード会社と連携できるため、1件ずつ仕分けを登録する必要がなくなった。 仕訳帳や現金出納帳などをインポートできるため、1件ずつ仕分けを登録する必要がなくなった。また、エクスポートする事で、データの照合もしやすい。

  • マネーフォワードを利用することで、複数の銀行口座やクレジットカード、電子マネーの情報を一元管理でき、資産状況や収支が自動で可視化されるため、家計管理や経理の手間が大幅に削減されます。手入力や計算ミスのリスクも減り、時間の節約や正確な資産把握ができる点が大きなメリットです。

実際に使ってみたレビュー記事はこちら

【レビュー】マネーフォワードクラウド会計を実際に登録して使ってみた【使い方解説】

数ある会計ソフトの中でそのサービスを使ったらいいかわからないという方も多くいると思います。そこで今回は「マネーフォワードクラウド会計」の無料登録から使い方まで、利用経験ゼロの筆者が実況形式でお伝えします。

導入事例として、株式会社HITOMIOテクノロジーズは、導入前は月に6000件ほど発生する仕訳を月初に通帳や紙の明細を見ながら入力していたと紹介されています。導入したのはマネーフォワード クラウド会計を含む複数のサービスで、外注費に限った事例ではなく、効果は会計だけによるものとは限りません。

「月次決算が6営業日で対応できるようになった」

株式会社HITOMIOテクノロジーズ導入事例の結果の項目(マネーフォワード公式サイト、2021年8月31日公開。公開当時の情報)。出典:マネーフォワード「株式会社HITOMIOテクノロジーズ」導入事例、2026年10月21日確認

外注費の仕訳例|法人に払うとき・掛けで払うとき・個人に払うとき

外注費の仕訳は、費用の外注費を借方に置き、支払った手段を貸方に置くのが基本です。個人に払うときに源泉徴収が必要なら、差し引く所得税を貸方の預り金にして、会社が預かった形にします。金額はすべて説明のための例で、実際の取引の金額ではありません。

場面借方貸方ひとこと
清掃会社(法人)に、業務委託料200,000円を普通預金から払った外注費 200,000円普通預金 200,000円法人への支払は、原則として源泉徴収が不要(freeeの解説)
制作会社(法人)から、月末に100,000円の請求書が届き、翌月に払う外注費 100,000円未払金 100,000円払ったときに、借方 未払金、貸方 普通預金で消す。買掛金や未払費用を使う会社もあり、社内で統一する
個人のライターに原稿料300,000円(税抜、消費税の区分なし)を払った外注費 300,000円普通預金 269,370円、預り金 30,630円源泉徴収額は、300,000円に10.21%を掛けた額
源泉徴収した30,630円を、翌月10日までに納付した預り金 30,630円普通預金 30,630円納付の期限は、支払った月の翌月10日(国税庁No.2795)
個人のWeb制作者に、消費税10%込みで110,000円を払った(源泉徴収の対象外の業務、税込経理)外注費 110,000円普通預金 110,000円税抜経理なら、外注費 100,000円と仮払消費税 10,000円に分ける

営業の代行や電話の代行を頼んだ費用は、外注費で処理する会社も、支払手数料で処理する会社もあります。それぞれの考え方は、営業代行費用の仕訳における勘定科目とは|記入例や注意点も解説と電話代行サービスの勘定科目とは?経費計上する際の注意点も解説で整理しています。

外注費と似た勘定科目の違い|給与・支払手数料・販売促進費・仕入の見分け方

外注費と似た科目は、相手が誰か、何の費用か、何のために払うかの3点で見分けます。外注費と給与は支払う相手で、外注費と支払手数料は専門性と取引の付随性で、外注費と販売促進費は支出の目的で分けるのが一般的です。

科目主な使い方外注費との違い
給与雇用契約を結んだ従業員への報酬相手が従業員か、独立した事業者か。外注費として払っても、実態が従業員なら給与になる(弥生・バクラクの解説)
支払手数料弁護士・税理士・司法書士などの専門家への報酬、取引に付随する手数料(振込手数料など)専門性の高い士業への報酬は支払手数料とする説明が多い(freee・弥生・バクラク・パーソルビジネスプロセスデザイン)
販売促進費・広告宣伝費自社の商品やサービスの販売促進を目的とした制作・配布の費用外注費は生産・提供に直接関わる費用、販売促進費は販売促進が目的の費用。ノベルティグッズのデザイン制作は販売促進費の例(バクラクの解説)
仕入・外注加工費製品の製造や加工を外部に委託した費用製造業などでは、外注加工費として原価に含める会社がある。実務上は外注費と大きな違いはない(ジンジャーの解説)
派遣に関する費用派遣会社に払う派遣料弥生は、派遣会社への支払を外注費の例に挙げている。派遣料などの専用科目を設ける会社もあり、社内の科目表で決める

科目を決めるときは、次の順番で確認すると迷いにくくなります。

  1. 相手は自社の従業員か:従業員への報酬なら給与です。外注費として払う契約でも、実態を次の章の4点で確認します。
  2. 弁護士・税理士などの専門家への報酬、または取引に付随する手数料か:該当すれば支払手数料にする会社が多いです。
  3. 販売促進が主な目的の制作や配布か:該当すれば販売促進費や広告宣伝費です。
  4. 製品の加工や製造の一部を委託したか:該当すれば外注加工費(外注費と同じ扱いの会社もあります)です。
  5. 上のどれでもなく、外部の事業者に業務を委託したか:外注費です。

外注費が給与と判断されないために|国税庁の通達が挙げる4つの確認点

外注費と給与の区分は、契約書の名前ではなく、実態で決まります。国税庁の消費税法基本通達1-1-1は、個人が事業者か給与所得者かの区分が明らかでないときは、他人の代替を容れるか、指揮監督を受けるかなど、4つの事項を総合して判定するとしています(国税庁、2026年10月22日確認)。

この通達は、役務を提供する側の個人が事業者か給与所得者かを判定する場面のものですが、外注費か給与かを確認する目安として、freeeや弥生の解説も同様の基準を挙げています。どれか1つに当てはまれば決まるのではなく、全体で判断される点に注意が必要です。

通達の確認点外注費に近い状態給与に近い状態契約・運用で残すもの
契約に係る役務の提供の内容が、他人の代替を容れるか他の人が代わりに行える本人でなければ行えない再委託できるかを契約書に書く
役務の提供にあたり、事業者の指揮監督を受けるか進め方や時間を受託者が決める手順・時間・場所を細かく指示される発注書には、成果物と納期を書く
引渡し前の完成品が不可抗力で滅失した場合でも、すでに提供した役務の報酬を請求できるか完成して引き渡す前は、報酬を請求できない形未完成でも、提供した分の報酬を請求できる形(時間給・日給に近い)報酬は成果物の納品を条件にする
役務の提供に係る材料または用具などを、供与されているか受託者が自分で用意する会社から貸与・支給される貸与する場合は、その旨と費用負担を書面に残す

外注費として処理していた支払が給与と判断されると、会社には給与として源泉徴収する義務があったことになります。消費税では、課税仕入れに給与等の支払は含まれない(国税庁No.6451)ため、仕入税額控除の対象から外れます。実際の取扱いは個別の事実で変わるため、判断に迷う契約は、顧問税理士や所轄の税務署に確認してください。

請求書の書き方も、実態を示す材料になります。freeeは、「○○時間分の報酬」のような給与と見られかねない記載を避け、「ホームページ作成一式」のように成果物が分かる記載にしてもらうのが望ましいとしています。また、外注先に細かな指揮命令をすると、偽装請負として労働法上の問題になるおそれがあると、パーソルビジネスプロセスデザインの解説は注意しています。契約の種類の違いは、業務委託契約とは?請負・準委任の種類と雇用・派遣との違いで整理しています。

外注費の源泉徴収と支払調書|個人に払うときに確認する順番

外注先が法人なら、外注費の源泉徴収は原則として不要です。個人に払うときは、その報酬・料金が国税庁の定める源泉徴収の対象に当たるかを、支払のたびに確認します。

国税庁のタックスアンサーNo.2792によると、居住者(個人)に支払う報酬・料金のうち、原稿料や講演料、弁護士・公認会計士・司法書士などへの報酬、プロスポーツ選手・モデル・外交員などへの報酬、芸能・出演の報酬などが源泉徴収の対象です。内国法人に払う場合の対象は、馬主である法人に払う競馬の賞金だけです(2026年10月22日確認)。

外注先と業務源泉徴収確認先
法人(制作会社・清掃会社・BPO会社など)原則として不要国税庁No.2792
個人: 原稿料・講演料・翻訳料・通訳料など必要国税庁No.2792・No.2795、支払調書の手引
個人: 弁護士・公認会計士・司法書士・税理士などの報酬必要国税庁No.2792、支払調書の手引
個人: 清掃、運搬、システム開発など、上の区分に当たらない業務通常は不要(区分に当たらない場合)No.2792の区分と照らして確認
個人: デザイン、撮影、編集など内容によって該当するかが分かれる所轄の税務署や顧問税理士に確認

源泉徴収額の計算と、外注先への振込額

国税庁は、報酬・料金の源泉徴収額を、支払金額が100万円以下なら10.21%を掛けた額、100万円を超える部分は20.42%を掛けて102,100円を足した額と示しています(国税庁No.2795、令和8年4月1日現在法令等)。1円未満の端数は切り捨てです。令和9年分以後は、所得税に防衛特別所得税が加わる形に変わると、同じページに書かれているため、最新の内容を確認してください。

報酬(税抜)源泉徴収額外注先への振込額計算
100,000円10,210円89,790円100,000円に10.21%を掛ける
300,000円30,630円269,370円300,000円に10.21%を掛ける
1,000,000円102,100円897,900円1,000,000円に10.21%を掛ける
1,500,000円204,200円1,295,800円100万円を超える50万円に20.42%を掛け、102,100円を足す(国税庁の具体例と同じ)

請求書に消費税が含まれる場合は、原則として消費税等を含めた金額が源泉徴収の対象ですが、請求書などで報酬の額と消費税等の額が明確に区分されている場合は、報酬の額だけを対象にして差し支えないとされています(国税庁No.2795)。そのため、外注先に、報酬と消費税を分けて書いた請求書をもらうと、計算の根拠が明確になります。源泉徴収した所得税は、支払った月の翌月10日までに納付します(原稿料や講演料などは、納期の特例の対象外です)。源泉徴収が必要な報酬の全体像は、業務委託の源泉徴収は必要?対象の報酬・計算方法・納付期限を解説で整理しています。

支払調書の対象になるかを確認する

源泉徴収の対象になる報酬・料金を払った場合は、「報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書」を税務署へ提出する必要があることがあります。国税庁の法定調書の手引(令和7年分)では、外交員・ホステス等・広告宣伝の賞金などは同一人への年間の支払金額が50万円超、原稿料・講演料などを含む(7)の区分は5万円超が提出範囲とされています。提出期限、書き方、令和9年からの電子提出の義務は、支払調書とは?提出範囲・書き方・期限と令和9年の電子提出義務化を解説に任せ、ここでは、外注費の仕訳の段階で、年間の支払を外注先ごとに集計できる形にしておくことを押さえます。

個人への支払が多い会社は、請求書の確認、承認、振込、年末の支払調書の集計を、一つの流れで残せると、後から確認する手間が減ります。その流れを支える場合の一例が、株式会社マネーフォワードが提供するマネーフォワード クラウド債務支払です。商品ページによると、請求書メールの自動取込とAI-OCRで支払依頼の下書きを作成でき、ワークフローは自社に合わせて承認経路を設定できます。銀行振込APIと連携して、ワンクリックで振込みができるとされています。さらに、報酬、料金、契約金、賞金の支払調書を集計・作成する機能があり、PDF形式とe-Tax向けのCSV形式で出力できると紹介されています。注意点として、開封や受領・保管の代行はオプションとされています。源泉徴収税額の計算に対応するかは商品ページに記載がないため、資料で確認してください。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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AI OCR機能や承認フローの効率化により、請求書の電子保存や自動入力で請求書管理を効率化するなら、マネーフォワード クラウド債務支払の導入がおすすめです。

評判・口コミを紹介

導入後の最大のメリットは、やはりペーパーレス化により紙にまつわる作業や手間がすべてなくなったことです。経費や支払の問い合わせの際に毎回紙を探す手間、ファイリングする手間、会計監査や税務調査の際に紙の資料を収集する手間がなくなりました。

経費の導入事例(マックス株式会社)|株式会社マネーフォワード
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  • 銀行振込APIと連携しているため、ワンクリックで振込みができる
  • AI-OCRにより、適格請求書の判定業務を効率化
  • ワークフローは自社にあわせて柔軟に申請経路の設定が可能
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  • 開封や受領・保管の代行はオプションとなる

導入事例として、宇都宮ヤクルト販売株式会社は、導入前に毎月100件以上届く紙の請求書の処理に多くの時間を費やしていたと、マネーフォワードの導入事例で紹介されています。外注費に限った事例ではなく、請求書の支払業務の事例です。

「同社は以前まで、毎月100件以上届く紙の請求書処理に、多くの時間を費やしていました。」

宇都宮ヤクルト販売株式会社「マネーフォワード クラウド債務支払」導入事例。出典:マネーフォワード「宇都宮ヤクルト販売株式会社」導入事例、2026年10月21日確認

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個人への外注費の支払と、年末の支払調書の集計を、別々の表で行き来していませんか?

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外注費の管理、どれが当てはまる?セルフチェック

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外注費の消費税とインボイス|課税仕入れの条件と、免税事業者に払うときの経過措置

外注費は、事業として外部から役務の提供を受ける支払なので、消費税の課税仕入れに当たります。仕入税額控除を受けるには、原則として、外注先が発行した適格請求書(インボイス)の保存が必要です。給与等の支払は課税仕入れに含まれません(国税庁No.6451、2026年10月22日確認)。

外注先が免税事業者などの適格請求書発行事業者でない場合も、一定の期間は、支払った消費税相当額の一部を控除できる経過措置があります。令和8年度税制改正で期間と割合が見直され、国税庁の特集ページは、令和8年10月1日から2年間は70%、令和10年10月1日から2年間は50%、令和12年10月1日から1年間は30%を控除でき、令和13年10月1日以降は控除できないと示しています。令和8年9月30日までは80%でした。

支払の時期(課税仕入れの時期)適格請求書発行事業者以外からの外注費の控除割合
令和8年9月30日まで80%
令和8年10月1日から令和10年9月30日まで70%
令和10年10月1日から令和12年9月30日まで50%
令和12年10月1日から令和13年9月30日まで30%
令和13年10月1日以降控除できない

同じ特集ページには、一の免税事業者等からの課税仕入れの合計額が、年または事業年度で1億円(改正前は10億円)を超えると、超えた部分には経過措置を適用できないという上限も示されています。令和8年10月1日以後に開始する課税期間から適用されます。9月と10月にまたがる取引の割合は、インボイスQ&Aの問113-3で確認できます(国税庁、2026年10月22日確認)。個別の判断は、顧問税理士や所轄の税務署に相談してください。

外注先ごとに、適格請求書発行事業者かどうかを確認し、請求書の保存と帳簿の記載を続けるには、請求書の受け取りの入口をそろえておくことが役立ちます。その場合の一例が、Sansan株式会社が提供するBill One請求書受領です。商品ページによると、郵送やメールなど、さまざまな形式で届く請求書をオンラインで受け取り、クラウド上で一元管理できます。申請や承認、仕訳、支払管理、保管までをサービス上で進められ、インボイス制度や電子帳簿保存法の改正にも対応するとされています。価格を確認するには問い合わせが必要とされています。外注先の登録番号を確認する方法は商品ページに記載がないため、資料で確認してください。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

Sansan株式会社

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月次決算が加速!社内全体の請求書業務を加速させたい企業におすすめ

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評判・口コミを紹介

Bill Oneであれば紙の請求書でもオンラインで受領・データ化することが可能なため、それらの作業を行うことなく、請求書をオンラインで簡単に確認できるようになり、業務時間を3000時間程度削減できました。また、テレワークの前に請求書をスキャンするための残業がなくなり、経理担当者1人あたりのテレワーク実施時間が月44時間から月84時間へと増加しました。

ニュース(株式会社ボディワークホールディングス)|Sansan株式会社
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  • あらゆる請求書をオンラインで受け取れて、クラウド上で一元管理できる
  • 申請や承認などのさまざまな請求書業務をデジタル上で完結でき、生産性が向上する
  • インボイス制度や電子帳簿保存法などの法改正に都度対応し、請求書業務の負担を軽減できる
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評価・口コミ(一部抜粋)
5
  • 支払請求書の管理漏れを防げるようになりました。紙で届いた請求書もスキャンして取り込めるうえ、電子帳簿保存法に対応しているため、紙の保管・管理の手間が大幅に削減。業務効率が格段に向上しました。さらに、300件/月まではずっと無料で利用できる点もコストめんで大変ありがたく、導入しやすかったです。

導入事例として、株式会社コメリは、月次決算の早期化と月約600時間の業務削減を実現したと、Bill One請求書受領の公式サイトの導入事例一覧で紹介されています。外注費に限った事例ではなく、請求書の受領と処理の事例です。

「Bill One導入で実現した月次決算の早期化と月約600時間の業務削減」

株式会社コメリ導入事例の見出し。出典:Bill One請求書受領「導入事例」、2026年10月21日確認
Bill One請求書受領

外注先の請求書の受け取りと保存が、担当者ごとにばらばらな会社に

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外注費を経費にするために残す書類|個人事業主・製造業の呼び名も

外注費を経費に計上するには、実際に業務を委託して対価を払ったことが分かる書類を、外注先ごとに残しておくことが基本です。freeeは、設計図・仕様書・納品物などで適正な取引が行われていることを明らかにする必要があるとしています。

書類何を示すか書くとよい内容
契約書・発注書何を、いつまでに、いくらで委託したか業務の内容、成果物、納期、報酬、再委託の可否
見積書報酬の根拠作業の内訳や条件。時間単位だけの記載は避ける
納品物・検収の記録業務が実際に行われ、受け取ったこと納品日、検収した人、納品物の保管場所
請求書支払の根拠と、消費税・インボイスの要件成果物が分かる記載、報酬と消費税の区分、登録番号
振込の記録実際に払ったこと振込日、金額、源泉徴収額を引いた額
支払調書の元データ年間の支払と源泉徴収の合計外注先ごとの支払日・金額・源泉徴収額

個人事業主が事業所得の帳簿を付ける場合は、経費を、給料賃金、外注工賃、減価償却費、貸倒金、地代家賃、利子割引料、その他の経費に区分して記載します(国税庁「事業所得者用 帳簿の記帳のしかた」、2026年10月22日確認)。そのため、青色申告決算書の外注先への支払は、外注工賃の区分に入ります。法人の外注費と呼び名は違っても、委託した業務の対価という考え方は共通です。製造業で、材料を渡して加工を頼む場合は、外注加工費として原価の中で管理する会社もあり、その区分は会社の原価計算のルールで決まります。

個人やひとり法人に外注するときの支払期日と書面|フリーランス法の確認点

従業員を使用しない個人や、代表者以外に役員も従業員もいない法人に業務を委託するときは、フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス法)の義務が発注側に生じることがあります。公正取引委員会のパンフレットは、取引条件を、直ちに書面または電磁的方法で明示することと、報酬を、給付を受領した日から60日以内のできる限り短い期日に支払うことを、発注事業者の義務として示しています(公正取引委員会「フリーランス・事業者間取引適正化等法 ここからはじめる」、2026年10月22日確認)。

確認すること内容外注費の実務への影響
取引条件の明示(第3条)業務委託をしたら直ちに、取引の条件を書面または電子メールなどの電磁的方法で明示する発注書や契約書が、外注費の根拠書類にもなる
報酬の支払期日(第4条)給付を受領した日から60日以内のできる限り短い期間内で、支払期日を定める。例: 毎月末日締切、翌月末日支払未払金の支払日を、請求書の受領後に決めると遅れやすい。取引ごとに期日を決めておく
対象となる相手従業員を使用しない個人、または代表者以外に役員がなく従業員を使用しない法人外注先が対象かどうかを、契約の時点で確認する

支払期日の記載は、「●月●日支払」「毎月●日締切、翌月●日支払」のように具体的に書き、「●月●日まで」「●●日以内」は支払期日を定めたことにならない例として示されています。法律の適用は個別の取引で変わるため、本記事は法的助言ではなく、判断に迷う場合は弁護士などの専門家や公正取引委員会などの相談窓口に確認してください。発注書に書く項目は、発注書テンプレート無料|Excelの項目表・印紙・取適法の注意点を解説でも整理しています。

外注先が増えるほど、契約書・請求書・支払期日・支払調書の確認が分かれていきます。仕訳は会計ソフト、請求書の受領と保管はBill One請求書受領、支払の承認から振込と支払調書の集計はマネーフォワード クラウド債務支払と、役割が違うサービスを組み合わせる選択肢もあります。自社の外注先の数と体制に合う範囲で、資料を比べてみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 外注費は経費になりますか?

A. 事業のために、外部へ業務を委託した費用は、外注費として経費に計上できます。契約書・発注書・納品物・請求書・振込の記録など、実際に業務を委託して対価を払ったことが分かる書類を残してください。外注費としていても、実態が従業員への給与と判断されると、取扱いが変わります。

Q2. 外注費と外注工賃・業務委託費の違いは何ですか?

A. 会計処理上は、ほぼ同じ意味で扱われることが多いです。外注工賃は青色申告決算書の経費の区分に出てくる呼び名で、製造や加工の作業への支払に使うこともあります。業務委託費は契約書上の名目です。どの科目名を使うかは、社内で統一して継続するのが大切です。

Q3. 外注加工費の仕訳は?外注費との違いは何ですか?

A. 外注加工費は、材料を提供して、製造や工事の一部を他社に委託した費用で、仕訳の形は外注費と同じです(借方に外注加工費、貸方に預金や未払金)。ジンジャーの解説は、実務上の違いはなく、会社が使いやすい科目を毎年同じように使えばよいとしています。

Q4. 外注費に源泉徴収は必要ですか?

A. 外注先が法人なら、原則として不要です。個人に払うときは、原稿料・講演料や、弁護士・公認会計士などへの報酬など、国税庁が定める報酬・料金に当たる場合に必要です。100万円以下の報酬は、10.21%を掛けた額を源泉徴収します。

Q5. 外注費が給与と判断されないためには、何を確認しますか?

A. 国税庁の消費税法基本通達1-1-1が挙げる、他人の代替を容れるか、指揮監督を受けるか、引渡し前の完成品が滅失した場合でも報酬を請求できるか、材料や用具を供与されているかの4点を、総合して確認します。請求書には、作業時間ではなく、成果物が分かる記載にしてもらうのが望ましいです。

Q6. 免税事業者や個人に外注費を払うと、消費税はどうなりますか?

A. 外注先が適格請求書発行事業者でない場合も、経過措置で、支払った消費税相当額の一部を控除できます。令和8年10月1日から令和10年9月30日までは70%です。令和13年10月1日以降は控除できなくなります。個別の判断は、顧問税理士や所轄の税務署に確認してください。

まとめ|外注費の勘定科目で押さえたい6つのこと

外注費は、外部の個人や法人に業務を委託したときの費用で、仕訳そのものは単純です。迷いやすいのは、給与との区別、個人への源泉徴収、消費税の経過措置のほうなので、判断の根拠を書類で残せる状態にしておくことが大切です。最後に、押さえておきたい点を整理します。

  1. 外注費は、外部への業務委託の費用に使う科目:業務委託費・外注工賃・外注加工費も、同じ考え方で処理します。科目名は社内で統一します。
  2. 給与・支払手数料・販売促進費とは、相手と目的で分ける:従業員は給与、専門家は支払手数料、販売促進が目的なら販売促進費です。
  3. 給与と判断されないよう、通達の4点と書類を確認する:代替できるか、指揮監督、報酬の請求、材料や用具の4点です。
  4. 個人に払うときは、源泉徴収と支払調書を確認する:法人は原則不要で、個人は報酬の種類で決まります。
  5. 消費税は、インボイスと経過措置の割合を確認する:免税事業者などへの支払は、令和8年10月から70%です。
  6. 仕訳・請求書・支払の管理を見直す資料を取り寄せる:仕訳と決算書ならマネーフォワード クラウド会計、請求書の受領ならBill One請求書受領、承認から振込と支払調書ならマネーフォワード クラウド債務支払と、役割が違う選択肢があります。

本記事は一般的な情報の整理であり、会計・税務・法律上の助言ではありません。個別の判断は、顧問税理士や所轄の税務署、弁護士などの専門家に相談してください。法令と各社の商品ページ・実務解説は、2026年10月22日(一部は10月21日)確認の内容に基づきます。

参考文献

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