AWSの生成AIを業務で使うには?目的別の選び方と導入5ステップ

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  • 業務の目的と使う人からサービスを選ぶ
  • 入力前に学習利用と利用目的を確認する
  • 5ステップで小さく試し運用まで決める

AWSの生成AIとは、AWSのクラウド上で、文章や画像などを生成するAIを業務に使うためのサービス群のことです。AWSの公式ページでは、生成AIアプリケーションを作る基盤としてAmazon Bedrock、AIアシスタントとしてAmazon Quick、開発の支援としてKiroなどが案内されており、サービスの名前から選ぼうとすると、自社の業務にどれが合うのか判断しにくくなります。本記事では、サービスの一覧ではなく、業務の目的から選び方を決める順に、社内データや個人情報を入力してよいかの確認点、料金の見方、小さく試して本番に出すまでの5つのステップ、本番に出したあとの運用の分担までを整理します。内容は、2026年10月23日時点のAWSの公式資料と、総務省・個人情報保護委員会・経済産業省などの公開情報、各サービスの商品ページにもとづきます。サービスごとの詳しい仕組みは別の記事に任せ、本記事は、自社で何から始めるかを決めるための記事です。

AWSの生成AIの記事を読む前に、いまの段階を診断

Q1. いま知りたいのは、どちらに近いですか?

目次

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  1. AWSの生成AIとは|使えるサービスを、業務の目的から選ぶ
  2. AWSの生成AIでできること|業務別の使い分け
  3. Amazon Bedrockで使うモデルの選び方|用途・精度・費用・提供地域で見る
  4. 社内データや個人情報を入れてよいか|入力する前に確認する5点
  5. AWSの生成AIの料金の考え方|トークン課金・ユーザー課金・周辺費用に分けて見る
  6. AWSで生成AIを導入する5ステップ|小さく試して、本番に出すまで
  7. 本番に出したあとの運用|監視・アカウント・ログ・利用料の分担を決める
  8. 導入でつまずきやすい5つのポイント
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ|AWSの生成AIを業務で使うために押さえたい6つのこと
  11. 参考文献

AWSの生成AIとは|使えるサービスを、業務の目的から選ぶ

AWSの生成AIとは、AWSのクラウドで文章や画像を生成するAIを使うサービス群で、目的に応じてAmazon Bedrock、Amazon Quick、Amazon Q Developerなどから選びます。

AWSの公式ページ「AWSでの生成AI」では、アプリケーションとエージェントを作る基盤としてAmazon Bedrock、お客様のアプリやデータに接続して代わりにアクションを実行するAIアシスタントとしてAmazon Quick、AIネイティブなコーディングの開発環境としてKiroが案内されています(AWSでの生成AI、2026年10月23日確認)。別のページ「Amazon Q」では、組織内のデータを活用するAmazon Q Businessと、ソフトウェアの構築・運用を支援するAmazon Q Developerが案内されています(Amazon Q)。サービスの名前や提供内容は更新されることがあるため、契約の前には、AWSの公式ページで最新の内容を確認してください。

どのサービスを使うかは、実行したい作業、基盤モデルの選択の幅、必要なカスタマイズの程度、組織内の専門知識によって大きく異なると、AWSの決定ガイドは説明しています(AWS決定ガイド「生成AIサービスの選択」。2025年2月14日に更新された内容で、サービスの名前は現在と異なる場合があります)。この考え方を、目的別に整理したものが次の表です。

目的候補のサービス主に使う人作る手間
自社の業務システムやチャットに、生成AIを組み込みたいAmazon Bedrock(複数のAI企業の基盤モデルを、共通のAPIで使える)開発者・IT担当者アプリケーションを作る。ナレッジベースやガードレールなどの機能を組み合わせる
社内の資料やシステムのデータに、従業員が質問できるようにしたいAmazon Q Business、Amazon Quick従業員全般アプリケーションは作らず、データのある場所に接続して使う
ソフトウェアの開発やAWSの運用の作業を助けてほしいAmazon Q Developer、Kiro開発者・IT担当者開発の環境やコンソールの中で使う
自社のデータで、モデルそのものを作り込みたいAmazon SageMaker AIデータサイエンティスト・機械学習の担当者モデルの構築・学習・デプロイを自社で管理する

(上の表は、AWSの公式ページと決定ガイドの説明から、目的別に整理した例です。サービスごとの対応範囲や機能は、公式ページで確認してください。)

各サービスの仕組みや、画像・音声の認識、文章の分析など、生成AI以外のAIサービスまで含めた整理は、AmazonのAIとは?AWSのAIサービスをカテゴリ別に整理して解説で扱っています。本記事は、そこで整理したサービスのうち生成AIに絞り、自社の業務で何から始めるかを決めるための内容です。Amazon Quickのように、利用者に代わってアクションを実行するAIの考え方は、AIエージェントとは|生成AI・RPAとの違いと導入5ステップで整理しています。

どのサービスを選んでも、本番では運用の土台が要る

生成AIを業務で使うとき、AIの機能の選択よりも先に手がかかるのは、周辺の運用です。Amazon Bedrockなどを使って作った社内向けのアプリケーションは、AWSの上で動き続ける仕組みなので、動いているかを見守る監視と、止まったときの一次対応を、だれが担うかを決める必要があります。AWSのドキュメントも、責任共有モデルにもとづき、AWSがグローバルインフラストラクチャを保護する責任を負う一方で、利用者は、そのインフラストラクチャでホストされるコンテンツの管理と、使うサービスのセキュリティ設定と管理タスクに責任を持つと説明しています(Amazon Bedrock「データ保護」、2026年10月23日確認)。

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AWSの生成AIでできること|業務別の使い分け

AWSの生成AIでできることは、社内文書の検索と要約、問い合わせ対応、ソフトウェア開発の支援、データの分析、自社アプリへの組み込みなどで、業務ごとに向くサービスが分かれます。

総務省の令和8年版情報通信白書によると、日本企業が生成AIを活用している業務類型は、「議事録・メール作成補助」が約7割と最も高く、次に「営業・販売」が約6割、「社内ヘルプデスク」が約5割でした。導入効果を実感すると回答した割合も、「議事録・メール作成補助」が約7割で、他の類型に比べて顕著に高いと報告されています(総務省「令和8年版情報通信白書」生成AIの業務利用状況、2026年10月23日確認)。最初に狙う業務は、文章の下書きや要約のように、出力を人が確認しやすい業務から選ぶと、効果と問題点を確かめやすくなります(白書の数字から整理した、進め方の考え方の例です)。

業務AWSでの使い方の例先に決めること
社内文書の検索・要約・質問応答Amazon Bedrockのナレッジベースで、文書を取り込み、検索して回答に使う。または、Amazon Q Businessを、自社のデータやシステムに接続して使う対象にする文書の範囲と、閲覧できる人の権限の考え方
問い合わせ対応・チャットボットAmazon BedrockのConverse APIで、会話のアプリケーションを作る。コンタクトセンターには、Amazon Q in Connectの案内もある回答の根拠にする資料と、人に引き継ぐ条件
ソフトウェア開発・AWSの運用の支援Amazon Q Developerで、コーディング、テスト、エラーの診断などを支援してもらう。開発環境にはKiroもある使う開発者の範囲と、コードやデータの扱いのルール
データの分析・可視化Amazon Quickで、自然言語でデータの可視化や質問への回答を支援してもらう対象にするデータと、見てよい人の範囲
自社アプリへの組み込み(要約・分類・画像生成など)Amazon Bedrockで、複数のモデルから用途に合うものを選び、APIで組み込む使うモデルと、出力の評価の方法(次の節)

(上の表は、AWSの公式ページと決定ガイドに記載された機能から、業務ごとの使い方の例を整理したものです。実際に使える機能や対応範囲は、契約の前に公式で確認してください。)

選ぶときの3つの問い

サービスを絞るときは、次の3つの問いに順に答えると、候補を減らせます(上の表の考え方を、問いの形に直した整理の例です)。

  1. 使う人は従業員全般か、開発者か: 従業員全般が日常の作業で使うなら、アプリケーションを作らずに使えるAmazon Q BusinessやAmazon Quickを先に検討する。開発者が自社の仕組みに組み込むなら、Amazon Bedrockを検討する
  2. 社内のデータを使うか: 使うなら、どのデータに、だれが、どこまで接続してよいかを先に決める(次の「社内データや個人情報を入れてよいか」で扱う)
  3. 作る人が社内にいるか: いない、または足りないなら、アプリケーションを作らない選び方と、AWSパートナーなど外部の支援を受ける選び方を、先に比べる

AWSの生成AIを使うメリットと、向かない場合

AWSの公式ページが案内するAmazon Bedrockの特長は、数百の基盤モデルと評価ツールから、パフォーマンスとコストに関する自社のニーズに合うモデルを選べること、ナレッジベースなどのデータカスタマイズの機能で、自社のデータにAIを合わせられること、ガードレールのような安全のための機能があること、リアルタイム処理とバッチ処理の両方に対応していることです(Amazon Bedrock、2026年10月23日確認)。使った分だけ料金がかかる課金のため、小さく試して、使う範囲を広げていく進め方にも合います。

一方で、向かない場合もあります。作る人も運用する人も社内にいない場合は、AWSの上で自社のアプリケーションを動かす構成は、負担が大きくなります。また、総務省の白書は、ChatGPTやGeminiなどの汎用的な生成AIツールを導入するだけでも、個人作業の効率化には一定の効果を見込めると述べています(令和8年版情報通信白書)。個人の文章作成の補助が主な目的なら、AWSで作り込む前に、汎用的なツールを安全な環境で使う方法も、比べて決めてください。

Amazon Bedrockで使うモデルの選び方|用途・精度・費用・提供地域で見る

Amazon Bedrockは、複数のAI企業の基盤モデルを共通のAPIで使えるサービスで、モデルは、用途、精度と速さ、費用、利用できるリージョンの4点で選びます。

AWSの決定ガイドは、Amazon Bedrockが、Amazon Nova、Amazon Titan、Anthropic Claude、DeepSeek-R1、Cohere Command、Meta Llama、Mistral AI、Stable Diffusion XLなどの基盤モデルをサポートし、モデルに依存しない単一のAPIアクセスで、コードの変更を最小限に抑えながら、別のモデルや新しいバージョンに切り替えられると説明しています(AWS決定ガイド)。サポートされるモデルは定期的に更新されます。料金ページには、2026年10月23日時点で、AI21 Labs、Amazon、Anthropic、Cohere、DeepSeek、Google、Luma AI、Meta、MiniMax AI、Mistral AI、Moonshot AI、NVIDIA、OpenAI、Qwen、Stability AI、TwelveLabs、Writer、xAI、Z AIのモデルの料金が掲載されています(Amazon Bedrockの料金)。選択肢が多いため、自社の用途から絞ることが大切です。

見る点確認すること確認先
用途文章の生成や要約か、画像や動画の生成か、検索のための埋め込みか。料金ページは、テキスト、画像、音声などのモデルの種類ごとに整理されているAmazon Bedrockの料金ページ
精度と速さ自社の実際の依頼文と文書で、複数のモデルを比べる。AWSの公式ページは、評価ツールを使い、パフォーマンスとコストに関する自社のニーズに合うモデルを選べると案内しているAmazon Bedrockの公式ページ
費用入力のトークン数と出力のトークン数ごとの料金。オンデマンドのほか、一部のモデルには、バッチ推論の料金が別に設定されているAmazon Bedrockの料金ページ
利用できるリージョンモデルごとに、利用できるリージョンが異なる。特定のモデルを利用できるリージョンは、AWSのドキュメントの「リージョンの可用性」で確認するAWSドキュメント(リージョンでのモデルサポート)

入力と出力のトークン数で料金が決まる仕組みは、AIトークンとは?生成AIの料金と文字数を決める仕組みをわかりやすく解説で詳しく説明しています。モデルの選び方は、一度で決め切らずに、小さな試行で自社の文書を使って比べ、結果を見て決める進め方が現実的です(次の5ステップで扱います)。

社内データや個人情報を入れてよいか|入力する前に確認する5点

社内データや個人情報をAWSの生成AIに入力してよいかは、入力する情報の種類、サービスが入力を学習に使うか、自社の利用目的の範囲内か、出力を人が確認する手順、ルールの周知の5点を確認して決めます。

総務省の令和8年版情報通信白書では、企業が生成AIの活用に関して懸念するリスクとして、日本では「社内情報の漏洩などのセキュリティリスクがある」が最も高く、次いで「出力結果の精度に問題がある」、「著作権等の権利を侵害する可能性がある」の順でした。リスク対策の取組では、「全社的な指針やガイドラインを整備している」が41.1%で、最も高い回答でした(総務省「令和8年版情報通信白書」懸念されるリスク及びリスク対策、2026年10月23日確認)。

個人情報については、個人情報保護委員会が、2023年6月2日の「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」で、個人情報取扱事業者が生成AIサービスに個人情報を含むプロンプトを入力する場合には、特定された利用目的を達成するために必要な範囲内であることを十分に確認するよう求めています。また、あらかじめ本人の同意を得ることなく個人データを含むプロンプトを入力し、その個人データが応答結果の出力以外の目的で取り扱われる場合は、個人情報保護法の規定に違反することとなる可能性があるため、サービスを提供する事業者が個人データを機械学習に利用しないこと等を十分に確認するよう求めています(個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」)。

Amazon Bedrockについては、AWSの公式ページが、Amazon Bedrockはモデルのトレーニングを行うためにデータを保存または使用することはなく、転送中と保存中のデータを暗号化すると説明しています(Amazon Bedrock)。AWSのドキュメントは、モデルプロバイダーはモデルをデプロイするアカウントにアクセスできないため、Amazon Bedrockのログや、顧客のプロンプトとそれに対するレスポンスにアクセスすることはできないとも説明しています(Amazon Bedrock「データ保護」)。これらはAmazon Bedrockについての説明で、ほかのサービスや、AWS以外の生成AIには当てはまらない場合があるため、使うサービスごとに公式の説明と契約の条件を確認してください。

確認する点具体的に見ること根拠にできる資料
1. 入力する情報の種類個人データ、機密情報、公開してよい情報に分け、入力してよい範囲を決めるAI事業者ガイドライン第1.2版 本編40頁(AI利用者は、個人情報や機密情報を不適切に入力しないよう注意する)
2. サービスが入力を学習に使うか公式の説明と契約の条件で、入力したデータが学習に使われないかを確認するAWSの公式ページ(Amazon Bedrock)、個人情報保護委員会の注意喚起
3. 利用目的の範囲内か、同意が要るか個人データを入力する場合は、特定した利用目的の範囲内か、本人の同意が必要かを確認する個人情報保護委員会の注意喚起
4. 出力を人が確認する手順出力の精度とリスクを理解したうえで使い、人の判断を介在させるAI事業者ガイドライン第1.2版 本編40頁(AI利用者に関する事項)
5. ルールの文書化と周知入力してよい情報、使ってよいサービス、問い合わせ先を、全社のガイドラインにして周知する総務省 令和8年版情報通信白書(全社的な指針の整備が41.1%)

経済産業省・総務省の「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」は、第5部で、AIの利用者が、提供者が定めた利用上の留意点を守って使うこと、出力の精度とリスクの程度を理解したうえで利用すること、個人情報や機密情報を不適切に入力しないよう注意を払うことなどを挙げています(経済産業省「AI事業者ガイドライン」、本編は総務省掲載のPDF、本編40頁)。

アカウントとログの設定も、入力ルールと同時に決める

入力ルールを決めても、アカウントの管理が甘いと、情報の取り扱いは守れません。AWSのドキュメントは、データ保護のために、各アカウントで多要素認証(MFA)を使うこと、AWS IAM アイデンティティセンターまたはIAMで個々の利用者を設定し、職務に必要な権限だけを付与すること、AWS CloudTrailでAPIとユーザーアクティビティのログ記録を設定することなどを推奨しています(Amazon Bedrock「データ保護」)。また、メールアドレスなどの機密情報を、タグや「名前」フィールドなどの自由形式のテキストに含めないよう強く勧めています。

生成AIの出力を業務で使うときの著作権の考え方は、AIの著作権|生成AI時代の権利と実務対応で扱っています。(本記事は法的助言ではありません。個人情報や契約の扱いは、自社の状況によって判断が変わるため、専門家や所管の窓口に確認してください。)

AWSの生成AIの料金の考え方|トークン課金・ユーザー課金・周辺費用に分けて見る

AWSの生成AIの料金は、サービスごとに課金の単位が異なり、Amazon Bedrockは入力と出力のトークン数、Amazon Q Businessはユーザーごとのサブスクリプションとインデックスの容量などで決まります。

Amazon Bedrockの料金ページには、モデルごとに、100万入力トークンあたり、100万出力トークンあたりの料金が掲載されています。オンデマンドの料金に加えて、一部のモデルにはバッチ推論の料金があり、カスタマイズしたモデルのなかには、プロビジョニングされたスループットでのみ利用できるものもあります(Amazon Bedrockの料金、2026年10月23日確認)。Amazon Q Businessは、ユーザーサブスクリプションとインデックスキャパシティの料金で、LiteとProの2つのサブスクリプションモデルがあります(Amazon Q Businessの料金)。具体的な単価は、モデルやリージョンで異なり、改定されることもあるため、本記事には書きません。最新の料金は、AWSの料金のページと、各サービスの料金ページで確認してください。

費目何にかかるか見る場所
生成AIそのものの利用料Amazon Bedrockは入力と出力のトークン数。Amazon Q Businessはユーザー数とインデックスの容量など各サービスの料金ページ
周辺のAWSの利用料アプリケーションを動かすサーバー、データの保存先、検索のための仕組みなど。社内文書を検索する仕組みでは、データの保存先や検索用のサービスの利用料もかかる場合があるAWSの請求と、各サービスの料金ページ
運用の費用監視、障害対応、アカウントと権限の管理にかかる人手や、外部に任せる場合の費用自社の見積もりと、委託先の見積もり
試行の費用小さく試す期間の利用料。上限を決めて試すAWSの請求

費目を分けて見ると、生成AIの利用料が小さくても、周辺の利用料や運用の費用が膨らむ場合があることに気づけます。AWSの利用料は、サービスごとの従量課金が積み上がるため、支払いの窓口と確認の手順をそろえておくと、管理しやすくなります。その一例が、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社のCloudCREW AWS請求代行です。商品ページでは、AWSの定価から値引きを受けて利用できること、日本円建ての請求書に対応し、後払いオプションで支払い期限を延長できること、初期費用や代行手数料などの各種手数料がかからないこと、クラウドのアセスメント支援を無料で受けられることが紹介されています(2026年10月23日確認)。注意点は、監視や運用サービスを利用する場合は有料オプション扱いになることです。対象はAWSの利用料で、Amazon Bedrockなど個別のサービスが含まれるかは商品ページに記載がないため、資料で範囲を確認してください。料金は契約内容によって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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AWSで生成AIを導入する5ステップ|小さく試して、本番に出すまで

AWSで生成AIを導入する手順は、対象業務を1つに絞る、データと入力のルールを決める、小さく試して効果を測る、利用を広げるルールと体制を整える、本番の運用と費用管理を決める、の5ステップです。

総務省の令和8年版情報通信白書は、AI活用で先進的な取組を進める企業のヒアリングにもとづく考察として、段階的な取組の第一歩に、まず比較的導入しやすい汎用的なAIを、社員の個人作業で活用することを組織的に浸透させ、AIの特性と適用できる業務への理解を社内で深めることを挙げています。そのうえで、情報漏えい対策などを施した環境を整え、利用時のルールやガイドラインを整備・周知し、活用ユースケースの収集や定期的なワークショップで、全社への浸透を図るとしています。日清食品グループの例として、対象業務を部門ごとに選び、プロンプトのひな形を作って効果を測定し、社内の生成AI利用率が直近で7割を超えたと紹介されています(総務省「令和8年版情報通信白書」AI導入・活用による効果創出のステップ、2026年10月23日確認)。白書は、この内容を一つの考察・分析の例であり、他のアプローチを否定するものではないと断っています。

別の節では、先進企業の多くが、事業部門の現場のニーズや課題意識を検討の起点にし、DX推進部門が、技術的な助言、セキュリティ対策、効果測定などで伴走していたことと、AI導入の最初のステップとして、AIに対応するデータが整っているかを確かめる必要があるという有識者の指摘も紹介しています(総務省「令和8年版情報通信白書」AI導入・活用を効果的に進めていくために重要となる要素)。これらを、AWSで生成AIを始める場合の5つのステップに置き換えると、次のとおりです(白書の考察と、AWSの公式資料にもとづく整理の例です)。

ステップやること決めておくこと・残すもの
1. 対象業務を1つに絞る現場の困りごとから、出力を人が確認しやすい業務を1つ選ぶ業務名、使う人、いまの作業にかかる時間
2. データと入力のルールを決める入れてよい情報と入れてはいけない情報を分け、サービスが入力を学習に使うか、利用目的の範囲内かを確認する(前の節の5点)入力ルールの一覧、確認したサービスの説明と契約の条件
3. 小さく試す対象の部署と期間を決め、前の節の表から使うサービスを選ぶ。モデルを複数比べ、出力の正確さと作業時間を測る試行の結果表(効果、誤り、手間)と、止める基準
4. ルールと体制を整える利用のガイドラインを全社に周知し、問い合わせ窓口を決め、活用の事例を集めて共有する全社のガイドライン、窓口、事例の共有の場
5. 本番の運用と費用管理を決める監視、一次対応、アカウントと権限、ログ、利用料の確認の担当を決める(次の節の分担表)運用の分担表、利用料の確認の手順

ステップ3で、AWSのどのサービスで試すかは、前の節の目的別の表で決めます。社内に作る人がいない場合は、AWSパートナーなど外部の支援を受ける選択肢もあります。AWSの公式ページには、AWSパートナーによる、ビジネスに合わせて設計された小規模企業向けのAIが案内されています(AWSでの生成AI)。

小さな試行の設計の例

試行の設計は、次のように、期間、対象、評価の3つを先に決めておくと、結果を判断しやすくなります(進め方の例で、期間や人数は、業務に合わせて変えてください)。

  1. 期間と対象を決める: 試す期間を区切り、対象の部署と人数を限る。対象外の部署には、入力ルールだけ先に周知する
  2. 評価の指標を3つに絞る: 出力の正確さ(人が直した割合)、作業にかかる時間、使った人の感想の3つを、試す前の状態と並べて記録する
  3. 止める基準を決める: 個人情報や機密情報を誤って入力した場合や、誤りが業務に影響した場合に、試行を止める基準と連絡先を決める

ここまでの手順を、自社の状況に当てはめて確認できるセルフチェックを用意しました。始める前に、抜けがないかを確かめてみてください。

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本番に出したあとの運用|監視・アカウント・ログ・利用料の分担を決める

AWSの生成AIを本番に出したあとの運用は、稼働の監視と一次対応、アカウントと権限の管理、ログの記録と確認、モデルの更新への対応、利用料の確認と支払いの5つを、だれが担うかを決めることです。

試行の段階では、数人の利用者が使うだけなので、担当者が気づけば足ります。本番では、利用者が増え、夜間や休日も動き続けるため、気づく仕組みと、止まったときに動く人を決めておく必要があります。次の表は、運用の項目と、自社で持つか外部に任せるかを考えるときの見方を整理したものです(AWSのドキュメントの推奨事項と、責任共有モデルの考え方にもとづく整理の例です)。

運用の項目内容自社か外部かの見方
稼働の監視と一次対応動いているか、エラーが増えていないかを見て、止まったときに最初に動く人を決める夜間・休日も含めた体制を、自社で持てるか
アカウントと権限の管理多要素認証(MFA)、職務に必要な権限だけの付与、退職や異動に伴う見直し自社の情報システムの担当で持つのが基本
ログの記録と確認AWS CloudTrailなどで、APIとユーザーのアクティビティを記録し、必要なときに確認できる状態にする記録は設定で行い、確認する人を決める
モデルの更新への対応AWSのドキュメントによると、サポートされるモデルは定期的に更新される。使っているモデルの提供の状況を確認し、切り替えの手順を決める開発者と業務の担当で分担する
利用料の確認と支払いサービスごとの従量課金を、定期的に確認し、予算と比べる。支払いの窓口を決める経理と情報システムの担当で分担する

このうち、外部に任せる選択肢のある項目について、AWSの環境を対象にした2つのサービスの役割の違いを、次の表にまとめました。優劣ではなく、役割の違いで並べています。

AWSで動かす生成AIの運用と費用を支える2つの選択肢

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

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注意したい点 障害発生時の一次対応は手順書に沿った復旧(自社要件に合わせるオプションあり)。生成AIの機能そのものを提供するサービスではない。商品ページの口コミは0件 監視や運用サービスは有料オプション扱い。Amazon Bedrockなど個別サービスの扱いは商品ページに記載がない。商品ページの口コミは0件
資料・詳細

有償の2サービスの資料をまとめて請求(入力は1回・無料)

まとめて資料をダウンロード

表は横にスクロールできます。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

どちらも、AWSの環境や利用料を対象にしたサービスで、生成AIの機能そのものは含まれません。自社で何を持ち、何を任せるかを決めたうえで、資料で対応範囲を確かめてください。

導入でつまずきやすい5つのポイント

AWSの生成AI導入でつまずきやすいのは、目的が曖昧なまま始めること、入力ルールがないこと、出力の誤りの見落とし、一部の社員の利用で止まること、運用と費用の担当が決まっていないことの5点です。

  1. 目的が曖昧なまま始める: 対象業務と評価の指標を決めないと、試した結果を判断できません。ステップ1と3で、業務と指標を先に決めます
  2. 入力ルールがないまま使われる: 総務省の白書は、社員が個人の判断でAIを業務に使う「シャドーAI」は、入力した機密情報の流出などのリスクを孕むと指摘しています(令和8年版情報通信白書)。環境と、利用のルールを、先に整えます
  3. 出力の誤りを見落とす: 白書は、生成AIには、事実と異なる情報を出力するハルシネーションなどの現象や、偏見やバイアスにつながる出力のリスクが指摘されていると述べています(令和8年版情報通信白書)。AWSはAmazon Bedrock Guardrailsとして、入力と出力を評価して制限する機能を提供していますが、機能に任せきりにせず、人が確認する手順も残します
  4. 一部の社員の利用で止まる: 白書は、汎用的なAIツールが導入されても、一部の積極的な社員が使うだけで、全社的な活用と効果の創出に至らない可能性があると指摘しています。ユースケースの収集とワークショップなどで、具体的な活用の場面を共有します
  5. 運用と費用の担当が決まっていない: 本番に出したあとの監視、一次対応、アカウントの管理、利用料の確認は、決めておかないと、止まったときや請求が増えたときに、だれも動けません

5つ目の運用と費用の担当は、自社で持ちにくい場合に、外部に任せる選択肢があります。AWSの環境の監視・運用と、利用料の支払いを外部に任せられるかを、資料で比べてみてください(商品の対象はAWSの環境と利用料で、生成AIの機能そのものではありません)。

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よくある質問(FAQ)

Q1. AWSの生成AIとは何ですか?

A. AWSの生成AIとは、AWSのクラウドで、文章や画像などを生成するAIを使うためのサービス群のことです。アプリケーションを作る基盤のAmazon Bedrock、組織内のデータを活用するAmazon Q BusinessやAmazon Quick、開発を支援するAmazon Q DeveloperやKiroなどがあり、使う人と作る人がいるかどうかで選びます。

Q2. AWSのAIとは何ですか?生成AI以外にもありますか?

A. AWSのAIサービスには、生成AIのほかに、画像や音声の認識、文章の分析、機械学習のモデルを作るサービスなどがあります。生成AI以外も含めた全体の整理は、AmazonのAIとは?AWSのAIサービスをカテゴリ別に整理して解説で扱っています。

Q3. AWSの生成AIには、どんなサービスがありますか?

A. 本記事の表のとおり、自社の業務システムに組み込むAmazon Bedrock、社内のデータに質問できるAmazon Q BusinessとAmazon Quick、開発を支援するAmazon Q DeveloperとKiro、モデルを作り込むAmazon SageMaker AIなどがあります。サービスの名前や提供内容は更新されるため、AWSの公式ページで最新の内容を確認してください。

Q4. AWSの生成AIは無料で使えますか?料金はどう決まりますか?

A. 無料で使えるかどうかは、サービスと時期、条件によって異なります。AWSの無料利用枠のページと、各サービスの料金ページで確認してください(AWS無料利用枠)。料金は、Amazon Bedrockでは入力と出力のトークン数、Amazon Q Businessではユーザーごとのサブスクリプションとインデックスの容量などで決まります。

Q5. 社内データや個人情報を入力しても大丈夫ですか?

A. 入力する情報の種類と、サービスが入力を学習に使うか、自社の利用目的の範囲内かを確認してから決めます。個人情報保護委員会は、個人データを含むプロンプトを入力する場合に、利用目的の範囲内であることと、サービスの提供事業者が個人データを機械学習に利用しないこと等を十分に確認するよう求めています。個別の判断は、専門家や所管の窓口に確認してください。

Q6. 中小企業は、何から始めればよいですか?

A. まず、出力を人が確認しやすい業務を1つに絞り、入力のルールを決めてから、小さく試します。総務省の令和8年版情報通信白書では、生成AIの活用方針がある企業は、日本の大企業で74.0%、中小企業で58.1%でした(総務省「令和8年版情報通信白書」)。まず汎用的なAIを個人の作業で使い、ルールと事例の共有で広げる進め方が、白書で一つの考察の例として紹介されています。

まとめ|AWSの生成AIを業務で使うために押さえたい6つのこと

AWSの生成AIは、サービスの名前からではなく、使う人と作る人の有無、使うデータ、対象の業務から選び、入力のルールを決めて小さく試し、本番の運用と費用の担当まで決めて進めることが大切です。

  1. AWSの生成AIとは、AWSのクラウドで文章や画像などを生成するAIを使うサービス群で、Amazon Bedrock、Amazon Q Business、Amazon Quick、Amazon Q Developerなどから、目的に応じて選ぶ
  2. 選ぶときは、使う人は従業員全般か開発者か、社内のデータを使うか、作る人が社内にいるかの3つの問いで絞る
  3. 社内データや個人情報は、入力する情報の種類、学習に使われるか、利用目的の範囲内か、出力を人が確認する手順、ルールの周知の5点を確認してから入力する
  4. 料金は、Amazon Bedrockはトークン数、Amazon Q Businessはユーザーとインデックスの容量など、サービスごとの課金の単位で見て、周辺の利用料と運用の費用も分けて考える
  5. 導入は、対象業務の絞り込み、データと入力のルール、小さな試行、ルールと体制、本番の運用と費用管理の5ステップで進める
  6. 本番に出す前に、監視と一次対応、アカウントとログ、利用料の確認の担当を決め、自社で持てない部分は、AWS監視・運用 マネージドクラウド for AWSやCloudCREW AWS請求代行などの外部の選択肢を、資料で比べて検討する

まずは、AWSで生成AIを使う最初の業務を1つ選び、入力してよい情報の範囲を書き出すところから始められます。

参考文献

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