Copilot議事録の作り方|Teamsの設定・プロンプト・確認の手順

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  • Copilotで議事録を作る手順がわかる
  • 使える条件と作れない時の確認順がわかる
  • Zoomや対面の会議の扱いがわかる

Copilotで議事録を作る基本の流れは、Teams会議の前に会議オプションでCopilotを許可し、会議中に文字起こしを開始し、会議のあとに会議チャットか[要約]タブでCopilotへ議事録の形で依頼することです。使えるのは、対象ユーザーにアドオンのMicrosoft Copilotライセンスがあり、自分の組織が主催する会議の場合で、外部の組織が主催する会議やエンドツーエンド暗号化の会議では動きません。ZoomやGoogle Meet、対面の会議は、文字起こしのテキストをWordなどに渡して整えます。本記事では、Microsoftの公式ページと会社法の条文にもとづき、手順、使える条件、プロンプト、Teams以外の会議、確認のしかた、社内で使う前に決めることを整理します。内容は2026年10月22日時点の公式の案内です。

Copilotで議事録を作る前に、社内で次に整えたいことを診断

Q1. いま一番知りたいのは、どちらですか?

目次

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  1. Copilotで議事録を作る手順|設定・文字起こし・依頼の6ステップ
  2. Copilotで議事録が作れる条件|会議オプション3つの違いと、作れないときの確認順
  3. 議事録の形に整えるプロンプト集|決定事項・担当と期限・社内フォーマット
  4. Teams以外の会議・対面の会議で議事録を作る|Zoom・Google Meet・対面
  5. 精度を上げるコツと、人が必ず確認する3点
  6. Copilotで足りる会議と、足りない会議|会社法で形が決まる議事録と専用サービスの比べ方
  7. 社内で議事録にCopilotを使う前に決めること|録音の周知・入力する情報・保存と共有
  8. 議事録の運用を社内に広げるときの教育サービス3つの違い
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ|Copilotで議事録を作るときに押さえたい6つのこと
  11. 参考文献

Copilotで議事録を作る手順|設定・文字起こし・依頼の6ステップ

Copilotで議事録を作るには、会議の前にCopilotを許可し、会議中に文字起こしを開始し、会議のあとにCopilotへ議事録の形で依頼します。

Microsoftの公式ページ「Teams で Microsoft Copilot を使用して会議に追いつく」と、「Microsoft Teams 会議でライブ トランスクリプトを開始、停止、ダウンロードする」にもとづく流れです。公式の案内では、会議の参加者が文字起こしを開始するとすぐにCopilotが起動し、文字起こしを停止するとCopilotも停止します。会議のあとにCopilotへ質問したり、会話履歴を確認したりするには、会議中にライブ文字起こしをオンにしておく必要があります。

  1. 会議を作成するときに、オンライン会議のオプションを開き、[Copilotとその他のAI]の「Copilotとファシリテーターを許可する」を[会議中および会議後]にします。組織のポリシーによっては、この値が固定されていて変更できません。
  2. 会議の最初から記録したいときは、会議オプションの[自動的にレコーディングして文字起こしする]をオンにします。この設定は会議全体を記録するため、使う前に社内の決まりを確認します。
  3. 会議が始まったら、会議コントロールの[その他のアクション]から文字起こしを開始します。全員が話している言語を確認する画面が出るので確認すると、すべての参加者に文字起こしが行われていることが通知されます。
  4. 文字起こしが始まると、ライセンスを持つ参加者はCopilotのボタンを選べます。会議中に確かめたいことは、会議コントロールのCopilotに質問します。
  5. 会議が終わったら、会議チャットまたは[要約]タブでCopilotを開き、議事録の項目と形を指定して依頼します。
  6. 出力を読み、決定事項・数字・固有名詞・担当者・期限を文字起こしと照らして直してから、共有します。

Copilotへの依頼と回答は、自分にだけ見える個人のチャットに出ます。他の参加者には見えないため、議事録として配るには、出力をコピーするか、書き出す必要があります。公式の案内では、Copilotの回答が1,300文字を超える場合は[Wordで開く]で、表の形の回答は[Excelで開く]で書き出せます。ただし、会議に内容の書き出しを禁止する秘密度ラベルを付けた場合や、会議オプションの[会議チャット、ライブキャプション、トランスクリプトのコピーと転送を無効にする]をオンにした場合は、書き出せません。

ここまでが公式の手順です。ただ、設定と依頼の操作ができても、議事録にどの項目を入れるか、誰が確認するか、どこに保存して誰に配るかは、部署や人によってばらつきます。議事録の形と確認の手順を、誰でも見返せる社内マニュアルや教材にしておくと、同じ水準でそろえやすくなります。自社の教育内容を学習プログラムにして、いつでも何度でも学べる形にしたい場合の一例が、株式会社FCEが提供するSmart Boardingです。商品ページでは、社内独自の教育内容を学習プログラムにできること、LMS機能で受講者ごとの進捗や理解度を確認できること、テストを作成して配信できること、マニュアルをアップロードできることが紹介されています。Copilotの議事録に特化した既製の教材があるかは、資料で確認してください。社内独自の教育内容をプログラム化する際には一定の手間がかかり、キャリアマップや教育プログラムの作成にはサポートが必要とされています。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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Copilotで議事録が作れる条件|会議オプション3つの違いと、作れないときの確認順

Copilotで議事録を作れるかは、ライセンス、主催側の会議オプション、会議中の文字起こしの3つで決まります。

Microsoft Learnの管理者向けページ(2026年8月30日更新)には、前提条件として、対象ユーザーにアドオンのMicrosoft Copilotライセンスが必要だと書かれています。ライセンスを持つ参加者は、それぞれ自分にしか表示されないプロンプトを使えます。ライセンスを持たない人でも、自分が開催する会議のCopilotの設定は変えられます。議事録づくりで差が出るのは、会議オプションの値です。公式ページにもとづいて、3つの値の違いを整理します。

会議オプションの値会議中のCopilot会議後のCopilot議事録づくりでの扱い(本記事の整理)
会議中および会議後誰かが文字起こしを開始するとCopilotが起動する。文字起こしを停止すると、Copilotも停止する会議チャットと[要約]タブから、文字起こしにもとづいて質問できる議事録づくりの基本。文字起こしの開始を忘れないことが条件
会議中のみCopilotを選ぶとすぐに始まる。会議のあとに保存されない音声テキスト変換のデータを使う誰かが文字起こしを開始した部分だけは、会議後も使える。文字起こしされなかった部分と、Copilotとの対話は、会議が終わると使えなくなる議事録の材料としては残らない。必要な内容は会議中にコピーして保存する
オフ無効無効Copilotだけでなく、会議のレコーディングと文字起こしも無効になる。議事録づくりには向かない

管理者のポリシーによって、開催者の既定値は変わります。Microsoft Learnによると、ポリシーが「オンで、トランスクリプトの保存が必須」の場合、会議オプションの既定値は[会議中および会議後]で、開催者は変更できません。「オンで、トランスクリプトを既定で保存」の場合は、開催者が[会議中のみ]や[オフ]に変えられます。自分の会社でどの値が選べるかは、会議を1本作って、会議オプションを開くと分かります。Copilotのライセンスや料金の考え方は、Microsoft 365 Copilot(旧Copilot for Microsoft 365)とは?使い方などを解説と、Copilotとは?主な機能や料金・使い方・活用例を解説で整理しています。

作れないときの確認順

議事録が作れないときは、次の順に確認します。順番は、公式の条件を、自分で確かめやすい順に並べ直した、本記事の整理です。

順確認すること公式の案内誰が直すか
1アドオンのMicrosoft Copilotライセンスがあるか前提条件は、対象ユーザー向けのアドオンのMicrosoft Copilotライセンス(Microsoft Learn)管理者
2自分の組織が主催する会議かCopilotは、参加者の組織の外部でホストされている会議では機能しない(Microsoftサポート)主催者
3エンドツーエンド暗号化の会議でないかエンドツーエンドで暗号化された会議では使えない。GCC Highでも現在は使えない(Microsoft Learn)主催者・管理者
4会議オプションのCopilotが[オフ]でないか[オフ]の会議では、Copilotも、レコーディングと文字起こしも無効になる主催者
5会議中に文字起こしを開始したか会議後に質問したり、会話履歴を確認したりするには、文字起こしが必要開催者・参加者
6管理者の文字起こしポリシーがオフでないかポリシーがオフで、会議オプションが[会議中および会議後]のときは、文字起こしの権限を持つ別の参加者が文字起こしをオンにしない限り、Copilotは使えない(Microsoft Learn)管理者
7会議の話し言葉が合っているか会議の話し言葉が全員の言語と合っていないと、文字起こしの精度に響く。言語の不一致は検出され、更新を促される(Microsoftサポート)開催者・共同開催者

会社のアカウントで自分では直せない項目(ライセンス、文字起こしのポリシー、暗号化の設定)は、確認した項目を添えて、情報システム部門や管理者に相談すると進みやすくなります。

議事録の形に整えるプロンプト集|決定事項・担当と期限・社内フォーマット

議事録のプロンプトは、項目の指定、担当と期限の表、推測を書かせない指示の3つを入れると、直す量が減ります(本記事の整理)。

Microsoftの公式ページには、会議中や会議後にCopilotへ聞く例として、「このテーマについて私たちの意見が異なる点はどこでしょうか」「議論したアイデアとその長所と短所を記載した表を作成します」「トランスクリプトやチャットから、ユーザーのフィードバックを含むアイデアを一覧表示します」などが挙げられています。議事録として使うには、これに出力の項目と形を足します。次の表は、目的ごとの書き分けの例です。例文は説明のための例で、公式の例文ではありません。

目的プロンプトの例(説明用)押さえる点
基本の議事録この会議の議事録を作ってください。項目は、日時、参加者、議題ごとの要点(各3行以内)、決定事項、持ち帰り事項(担当者と期限)です。会議で実際に出た内容だけを書き、推測は書かないでください。項目を先に指定する。最後の一文で、話に出ていない内容が補われるのを防ぐ
決定事項とタスクだけ決まったことと、次にやることだけを抜き出してください。やることは、担当者・内容・期限の3列の表にしてください。期限が話に出ていないものは「未定」と書いてください。表で返すと、[Excelで開く]から書き出して、タスク管理に写せる
決まらなかった論点今回の会議で結論が出なかった論点と、意見が分かれた点を、別枠でまとめてください。次回の議題の材料になる
欠席した人への共有欠席した人に伝えるため、決定事項と、本人がやるべきことを5行でまとめてください。共有する相手に合わせて、長さと粒度を指定する
社内フォーマットに合わせる添付の議事録テンプレートと同じ構成で、この文字起こしから議事録を作ってください。該当する発言がない項目は「特になし」と書いてください。Wordで依頼するほうが、書式を保ちやすい(次の項目)

社内の議事録フォーマットに合わせる|Wordで文字起こしを元に作る

社内に議事録のひな形がある場合は、Wordで依頼する方法があります。Microsoftの公式ページ「Word の Copilot を使用してコンテンツの下書きと追加を行う」には、テンプレートまたは既存のドキュメントから開始し、書式設定と構造を維持しながら新しいコンテンツを下書きできると書かれています。元にするファイルは、プロンプト欄で「/」を入力して選べます。Teamsの文字起こしは、会議が終わると、既定では会議の開催者と共同開催者が、.docxまたは.vttのファイルとしてダウンロードできます(公式)。流れは次のとおりです。

  1. 会議のあと、会議チャットの[まとめ]から[トランスクリプト]を開き、文字起こしをダウンロードする(開催者と共同開催者。他の人は管理者のポリシー次第)。
  2. 社内の議事録テンプレートのWordファイルを開き、右下のCopilotを開く。
  3. プロンプト欄で「/」を入力して、ダウンロードした文字起こしを選び、議事録をテンプレートの構成で作るよう依頼する。
  4. 生成された下書きを、文字起こしと照らして確認し、保持・破棄・再生成・改良のどれかを選ぶ。

Wordの公式のよくある質問には、Copilotは現在、プロンプトごとに処理できる単語の数に制限があると書かれています。長い会議の文字起こしは、議題ごとに分けて渡すと、取りこぼしを減らせます(本記事の整理)。固有名詞や社内用語は、依頼の冒頭で正しい表記を伝えておくと、あとから直す手間が減ります。

Copilot以外のAIとの使い分けは、CopilotとChatGPTの違いとは?仕様や料金・機能を比較で整理しています。

Teams以外の会議・対面の会議で議事録を作る|Zoom・Google Meet・対面

Copilotは外部の組織が主催する会議では機能しないため、ZoomやGoogle Meetの会議は、各ツールの文字起こしのテキストをWordやCopilot Chatに渡して整えます。

今回確認したMicrosoftの公式ページには、ZoomやGoogle Meetの会議にCopilotが直接入る方法は見当たりませんでした。公式の案内では、Copilotは参加者の組織の外部でホストされている会議では機能しないとされています。そこで、会議ごとに作れる範囲を整理します。

会議の種類作れる範囲条件・注意(公式の案内)
自分の組織が主催するTeams会議Copilotによる要約・実施項目・議事録の下書き。Facilitatorによる会議中のAIメモアドオンのCopilotライセンス。会議後に使うには文字起こしが必要。Facilitatorはスケジュールされた会議にだけ追加できる
外部の組織が主催するTeams会議Copilotは機能しない外部のテナントのユーザーは、会議終了後にトランスクリプトを表示・ダウンロードできない(公式の表)。主催者が共有する議事録や資料を使う
ZoomZoomの音声文字起こしで作ったテキストを、Wordなどに渡して整えるZoomの公式ページによると、プロ・ビジネス・教育機関向け・エンタープライズのアカウントで、クラウドレコーディングを有効にしたときに使える。日本語に対応し、文字起こしはVTTファイルで保存される
Google Meetなど他のツール各ツールの文字起こし機能で作ったテキストを、同様にWordなどに渡す文字起こしを使える条件は、各ツールの公式ページで確認する
対面の会議Teamsのモバイルアプリで[ファシリテーターでメモを取る]を使う。またはICレコーダーなどで録音し、文字起こしを作って渡すFacilitatorの追加やオンには、Copilotライセンスが必要と書かれている。対面メモに同じ条件が当てはまるかは、IT管理者に確認する

Zoomの文字起こしを、Copilotに渡す流れ

  1. ZoomのWebポータルで、クラウドレコーディングとオーディオ文字起こしを有効にしておく。デフォルトでは英語で生成されるため、日本語の会議では、文字起こしの言語を日本語にして再生成する(Zoomの公式ページ)。
  2. ミーティングのあと、[レコーディングと文字起こし]から文字起こしを開く。VTTファイルはテキストエディタやワープロアプリケーションで開け、Webポータルでは、フレーズや、不明な話者の名前を編集できる(Zoomの公式ページ)。
  3. テキストをWordに貼り付け、議題ごとに分ける。
  4. WordのCopilotや、Copilot Chatに、前の章のプロンプトで議事録の形に整えるよう依頼する。
  5. 決定事項・数字・固有名詞を、Zoomの文字起こしと照らして確認してから共有する。

無料のMicrosoft Copilotは、公式の説明によると、文章作成、ブレーンストーミング、要約などのChatを使えます。Teams会議の概要と要約は、アドオンのMicrosoft Copilotに含まれる特典として書かれており、無料のMicrosoft Copilotの説明には含まれていません。そのため、無料版では、文字起こしを貼り付けて整えてもらう使い方になります。対象のMicrosoft 365ライセンスを持つ組織では、Copilot Chatにファイルのアップロードへの標準アクセスが含まれます(公式)。どの入口で、どのファイルを扱えるかは、会社の設定で変わるため、管理者に確認してください。

対面の会議|Facilitatorのモバイルメモと、録音から作る方法

公式ページ「Microsoft Teams 会議のファシリテーター」には、Teamsのモバイルアプリで、対面会議のメモを、その場で取り込み、文字起こしして、整理できると書かれています。話者の違いと実用的な要約も得られるとされています。手順は、モバイルアプリのカレンダーから[会議]を開き、[ファシリテーターでメモを取る]を選びます。iOSとAndroidのどちらも、端末の音声分離機能をオフ(iOSはマイクモードを[Standard])にするよう案内されています。ライブノートが生成されるまでには数分かかる場合があり、会議が終わるとノートを表示したり、共有できるリンクを取得したりできます。

Teamsを使わず、ICレコーダーやスマートフォンで録音する場合は、録音から文字起こしを作り、それをWordやCopilot Chatに渡す形になります。録音の前に、参加者へ伝えておくことが前提です。社外の情報を含む文字起こしをどのツールに貼ってよいかは、先に社内のルールを確認してください。詳しくは、後の章の「社内で使う前に決めること」を参照してください。

精度を上げるコツと、人が必ず確認する3点

Copilotの議事録の質は、文字起こしの質と、人の確認で決まります。確認する点を、決定事項・数字・固有名詞の3つに絞ると、直す手間を抑えられます(本記事の整理)。

Wordの公式のよくある質問には、Copilotが作る内容は、流暢で文法的に正しくても、不正確または不適切な場合があり、書かれた内容を必ず読み返して判断に使うよう案内されています。Teamsの会議チャットのCopilotは、回答の情報源も示す(Microsoftサポート)ので、その箇所を開いて、文字起こしと照合できます。確認する点を、照合先とあわせて整理します。

確認する点見るポイント照合先
決定事項会議で決まったことか、保留や提案にとどまったことか。Copilotが要約の中で、結論のように書いていないか文字起こしの該当箇所。情報源として示された箇所
数字金額・件数・日付・期限が、発言のとおりか。単位の聞き違いがないか文字起こしと、会議で使った資料
固有名詞社名・人名・製品名の表記が正しいか。似た音の別の語に変わっていないか会議の招集メール、参加者一覧、社内の用語集
担当と期限「誰が」「いつまでに」が、発言どおりか。話に出ていないものを補っていないか文字起こしの話者名とタイムスタンプ(文字起こしには、話者の名前とタイムスタンプが含まれる。公式)

文字起こしの質を上げるコツ

Zoomの公式ページは、オーディオ文字起こしのベストプラクティスとして、バックグラウンドノイズを最小限に抑えること、参加者にマイクに向かって聞き取りやすく話してもらうこと、複数人でダイヤルインを共有しているミーティングでは、話している人の近くにマイクを置くこと、内蔵マイクではなく外部マイクを選ぶことを挙げています。これはZoomの案内ですが、音声を文字にする仕組みである以上、Teamsでも同じ考え方が当てはまると考えられます(本記事の見方)。Teamsでは、会議の話し言葉の設定が全員の言語と合っていることも、精度の前提です。

議事録を整える手間は、確認の手順が決まっているかで変わります。確認の手順を共有しても、全員が理解したかは、読んだだけでは分かりません。確認の基準を、テストで確かめる形にしたい場合の一例が、株式会社イー・コミュニケーションズが提供するSAKU-SAKU Testingです。商品ページでは、CBTの技術を活かしたテスト機能があり、選択式・穴埋め・並び替え・記述式のテストを配信できること、既存の問題と自社の問題を1つのテストにまとめられること、受講状況や結果をリアルタイムで確認できることが紹介されています。Copilotの議事録に特化した既製の問題があるかは、資料で確認してください。AIを使ったリモート監視機能などを使う場合は、有償オプションの契約が必要です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

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Copilotで足りる会議と、足りない会議|会社法で形が決まる議事録と専用サービスの比べ方

社内の定例会議の記録はCopilotの下書きで足りる場合がありますが、会社法で作成と保存が定められた会議の議事録は、下書きを人が確認し、正式な形に整える必要があります。

議事録には、会議の記録として残すだけのものと、法律で作成が求められるものがあります。e-Govで公開されている会社法の条文を確認すると、次のように定められています(確認日2026年10月22日)。

会議条文定めの内容
株主総会会社法第318条議事については、法務省令で定めるところにより、議事録を作成しなければならない。株式会社は、株主総会の日から10年間、議事録を本店に備え置く。議事録の写しは、5年間支店に備え置く(電磁的記録で、支店での閲覧請求に応じる措置をとっている場合を除く)
取締役会会社法第369条第3項議事については、法務省令で定めるところにより、議事録を作成する。議事録が書面で作成されているときは、出席した取締役と監査役が、署名するか記名押印する。電磁的記録で作成する場合は、法務省令で定める署名や記名押印に代わる措置をとる(同条第4項)
取締役会会社法第371条第1項取締役会設置会社は、取締役会の日から10年間、議事録を本店に備え置く

Copilotが作るのは下書きです。署名・記名押印や、保存の方法といった法定の手続きを、Copilotが代わりに行うわけではありません。株主総会や取締役会の議事録は、Copilotの下書きを材料にしても、記載事項や手続きが法令に合っているかを、人が確認する必要があります。本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。個別の判断が必要な場合は、専門家に相談してください。

会社法のような定めがない社内の会議でも、議事録に何を残し、どれだけ確認するかは、会議の重要度で変わります。目安を、会議の状況ごとに整理します(本記事の整理)。

会議の状況Copilotの扱い検討すること
自社主催のTeams会議の定例会議下書きの作成に使いやすい確認する担当と、保存先を決める
外部の組織が主催する会議、エンドツーエンド暗号化の会議Copilotは使えない主催者の議事録を使う。自分で録音する場合は、主催者の了承を得る
Zoom・Google Meet・対面が混在している文字起こしのテキストを渡す形になる工程が増える。毎回の作業として仕組みにするか、会議のツールをまたいで記録できるサービスを検討する
株主総会・取締役会など、法令で形が決まっている会議下書きの材料にとどめる記載事項、署名・記名押印、保存の方法を、法務・総務の担当者が確認する
顧客情報や人事情報を含む会議使ってよいか、先に社内で決める情報システム部門と、保存先・保持の設定を確認する

Copilot以外の専用サービスを検討するときは、会議のツールをまたげるか、話者を分けて記録できるか、専門用語を登録できるか、過去の議事録を検索できるか、データの保存場所と管理がどうなっているかを、各サービスの資料と公式ページで確かめます。選び方の整理は、AI議事録ツールの選び方|仕組み・5タイプ・セキュリティの確認点を、無料で使える範囲の見方は、AI議事録を無料で使う方法と選び方|無料プランの制限・精度・データ学習の注意点を参照してください。

社内で議事録にCopilotを使う前に決めること|録音の周知・入力する情報・保存と共有

議事録にCopilotを使う前には、録音と文字起こしの周知、入力してよい情報、保存先と共有範囲の3つを決めておきます(本記事の整理)。

Teamsの公式ページによると、文字起こしを開始すると、すべての参加者に通知され、参加者は会議のキャプションとトランスクリプトで自分のIDを非表示にすることを選べます。文字起こしは会議の開催者のOneDrive for Businessに保存され、開催者が削除するまでは、会議チャットと[要約]タブから見られます。さらに、組織のMicrosoft Purviewの保持ポリシーによっては、会議中のCopilotのプロンプトと応答が、レコーディングと文字起こしを無効にしていても、コンプライアンスの目的で保持される場合があります。次の表は、決めることを整理したものです。

決めること公式の案内決め方の例(本記事の整理)
録音と文字起こしの周知文字起こしの開始時に、全参加者へ通知される。参加者はIDの非表示を選べる会議の招集に、録音と文字起こしを使う旨を書く。社外の参加者がいる会議は、事前に伝える
入力してよい情報個人情報保護委員会は、個人データを含むプロンプトを、あらかじめ本人の同意なく入力し、応答結果の出力以外の目的で取り扱われる場合は、個人情報保護法に違反する可能性があるとしている(2023年6月2日)顧客名や個人情報を含む会議は、Copilotに処理させてよいか、先に決める。サービスの利用規約とデータの扱いを確認する
保存先と共有範囲文字起こしは開催者のOneDrive for Businessに保存。ダウンロードは、既定では開催者と共同開催者議事録の保存先と、共有する範囲を決める。Copilotの応答は個人のチャットにしか出ないため、共有の手順も決める
保持と削除Copilotのプロンプトと応答は、組織の保持ポリシーに従って保持される場合がある保持の設定は、情報システム部門や管理者と確認する

個人情報保護委員会の注意喚起は、生成AIサービスの応答結果に不正確な内容が含まれることがあるため、そのリスクを踏まえて適切に判断するよう求めています。ルールを決めても、全員が同じ基準で動けなければ意味がありません。録音の周知、入力してよい情報、情報セキュリティの基準を、全員に同じ形で届けたい場合の一例が、株式会社Oysterが提供するOneCompliance(ワンコンプライアンス)です。商品ページでは、コンプライアンス研修に特化したeラーニングで、個人情報保護法・情報セキュリティ・著作権(AIに関する著作権を含む)などのコースがあること、ダッシュボードや自動リマインダーで研修の実施・管理の工数を抑えられること、法改正などに合わせて内容が更新されることが紹介されています。Copilotの議事録に特化した専用コースがあるかは、資料で確認してください。料金は受講者の人数に応じて変わるため、問い合わせでの確認が必要です。

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議事録の運用を社内に広げるときの教育サービス3つの違い

3つのサービスは、Copilotの操作を教える教材ではなく、録音と入力ルールの周知・確認の理解度・手順の教材化という運営面を支える教育サービスです。

ここまでに登場した3つのサービスを、役割の違いで並べます。優劣や順位ではなく、社内の状況に合うものを選ぶための整理です。自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。

Copilotの議事録を社内に広げるときの、教育サービス3つの役割の違い

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

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特徴 コンプライアンス研修に特化したeラーニング。ダッシュボードや自動リマインダーで、研修の実施・管理の工数を減らせるとされています CBTの技術を活かしたテスト機能。既存の問題と自社の問題を1つのテストにまとめられ、受講状況や結果はリアルタイムで確認できます 自社の教育内容を学習プログラム化でき、LMS機能で進捗や理解度を確認できます。自社の資料や動画と、同社の動画を組み合わせたコースも作れます
注意したい点 費用は受講人数に応じた課金体系のため、問い合わせでの確認が必要です。AI専用のコースがあるかは、資料で確認してください AIを使ったリモート監視機能などは、有償オプションです。日本国内仕様のため、海外での利用はサポート対象外です 自社の教育内容を学習プログラム化する際には一定の手間がかかり、キャリアマップと教育プログラムの作成にもサポートが必要です
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どのサービスも、Copilotの設定や操作を代わりに行うものではありません。Copilotを使うためのMicrosoft側の設定は、前の章の確認順のとおり、本人と管理者が行います。そのうえで、使う人が増えたときの周知、確認の理解度、手順の教材化を、研修の仕組みに載せるかどうかを検討する位置づけです。複数のサービスの資料をまとめて請求して、研修の内容・管理の方法・サポートの範囲を比べてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. Copilotで議事録を作成するには、どうすればよいですか?

A. Teams会議の前に、会議オプションでCopilotを[会議中および会議後]にし、会議中に文字起こしを開始します。会議が終わったら、会議チャットまたは[要約]タブでCopilotを開き、項目と形を指定して議事録の作成を依頼します。使うには、アドオンのMicrosoft Copilotライセンスが必要です。出力は、文字起こしと照らして確認してから共有します。

Q2. Zoomの会議の議事録は、Copilotで作成できますか?

A. 今回確認したMicrosoftの公式ページには、Zoomの会議にCopilotが直接入る方法は見当たりませんでした。Zoomの音声文字起こしで作ったテキストをWordやCopilot Chatに貼り付けて、議事録の形に整える使い方になります。Zoomの文字起こしは、プロ・ビジネス・教育機関向け・エンタープライズのアカウントで、クラウドレコーディングを有効にしたときに使えます。

Q3. CopilotでTeams以外の会議や、対面の会議の議事録は作成できますか?

A. Copilotは、外部の組織が主催する会議では機能しません。Teams以外の会議は、各ツールの文字起こしのテキストを渡して整えます。対面の会議は、Teamsのモバイルアプリの[ファシリテーターでメモを取る]を使う方法と、録音から文字起こしを作って渡す方法があります。Facilitatorの利用にはCopilotライセンスが必要と案内されているため、条件はIT管理者に確認してください。

Q4. Copilotで議事録をフォーマットするには、どうしたらよいですか?

A. 社内の議事録テンプレートのWordファイルを開き、右下のCopilotで、「/」を入力して文字起こしのファイルを選び、テンプレートの構成で議事録を作るよう依頼します。公式の案内では、テンプレートや既存のドキュメントから、書式設定と構造を維持して下書きできます。項目名と、該当がない場合の書き方(特になし、など)も指定しておくと、整えやすくなります。

Q5. 無料のAI議事録作成サービスはありますか?

A. 無料のMicrosoft Copilotの公式の説明には、Teams会議の要約が含まれていないため、文字起こしを貼り付けて議事録の形に整える使い方になります。Teamsの文字起こしは、Copilotとは別の機能で、使えるかは管理者のポリシーで決まります。専用サービスの無料の範囲は、サービスごとに異なるため、各公式ページで、使える時間や機能の制限、データの扱いを確認してください。

Q6. Copilotが作った議事録は、そのまま正式な議事録として使ってよいですか?

A. そのままは使わず、人が確認してください。公式の案内でも、Copilotが作る内容は不正確または不適切な場合があるため、読み返して判断に使うよう求められています。決定事項・数字・固有名詞を文字起こしと照らして直します。株主総会や取締役会の議事録は、会社法で作成や署名・記名押印、保存が定められているため、法務・総務の担当者が確認してください。

まとめ|Copilotで議事録を作るときに押さえたい6つのこと

Copilotは、会議の文字起こしを材料に、議事録の下書きを短時間で作ってくれます。ただし、使える条件と、作ったあとの確認が欠かせません。設定を整え、小さく試してから広げることが、安全に使うための基本になります。

  1. 会議オプションを[会議中および会議後]にして、会議中に文字起こしを開始し、会議後にCopilotへ議事録の形で依頼する
  2. 使うには、アドオンのMicrosoft Copilotライセンスが必要。外部の組織が主催する会議、エンドツーエンド暗号化の会議、Copilotが[オフ]の会議では使えない
  3. プロンプトには、項目、担当と期限の表、推測を書かない指示を入れる。社内フォーマットは、Wordで文字起こしを元に作る
  4. ZoomやGoogle Meet、対面の会議は、文字起こしのテキストを渡して整える。対面はFacilitatorのモバイルメモも選べる
  5. 決定事項・数字・固有名詞を人が確認する。株主総会や取締役会の議事録は、会社法に合う形に正式に整える
  6. 使う人が増える前に、録音の周知・確認の理解度・手順の教材化をそろえるため、eラーニングの資料を請求して比較する

6つ目の行動に進む場合は、3サービスの資料をまとめて請求し、研修の内容・管理の方法・サポートの範囲を比べてください。入力は1回で、資料はすべて無料です。

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Copilotの機能や提供の範囲は、短い周期で変わります。変わらないのは、議事録のどこまでをAIに任せ、どこで人が確認するかを決めるのは、使う組織の側だということです。まず1つの定例会議から、設定と確認の流れを試すところから始めてください。

参考文献

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