【経営コンサル監修】小売店向けPOSレジのおすすめ12選を徹底比較|選び方も解説!専門家がよくある質問に回答!

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  • 小売店におすすめのPOSレジを比較して検討できる!
  • 小売店にPOSレジを導入する上でよくある質問に経営コンサルタントが回答!
  • 小売店のPOSレジの選び方をビジコン編集部が徹底解説!

本記事では、小売店にPOSレジの導入を検討している方に向けて、数あるPOSレジの中から小売店におすすめのPOSレジを厳選してご紹介します。記事中盤では経営コンサルタントの中野さんに、POSレジのよくある質問【小売店版】について解説いただいています。ぜひこの記事を参考に小売業に合ったPOSレジを選択しましょう。

※監修者は「POSレジのよくある質問【小売店版】」についてのみ監修をおこなっております。その他の部分については監修者が監修したものではありません。

ビジネスコンシェルジュ編集部

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中野 裕哲

監修者

税理士法人V-Spiritsグループ代表

中野 裕哲

起業コンサルタント®、経営コンサルタント、税理士、特定社会保険労務士、行政書士、CFP®、大正大学招聘教授(アントレプレナーシップ論、ファイナンス基礎) 起業コンサルV-Spiritsグループ創業者。東京池袋を本処に全国の起業家・経営者さんを支援! 「あの起業本」の著者。著書・監修書22冊、累計30万部超。経済産業省後援「DREAM GATE」で12年連続相談件数日本一。 【まるごと起業支援®・経営支援】 起業コンサル(事業計画+融資+補助金+会社設立支援)+起業後の総合サポート(経理 税務 事業計画書 融資 補助金 助成金 人事 給与計算 社会保険 法務 許認可 公庫連携 認定支援機関)など

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目次

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  1. 小売店向けPOSレジおすすめ12選
  2. 経営コンサルが答える!POSレジのよくある質問【小売店版】
  3. 小売向けPOSレジの選び方
  4. その他のPOSレジの選び方

小売店向けPOSレジおすすめ12選

ここでは、数あるPOSレジを比較して判明した小売店におすすめのPOSレジをご紹介します。自社に最適なサービスを検討しましょう。

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タイプ別|POSレジ特徴比較

  1. 高機能汎用型POSレジ
  2. 小売店特化型POSレジ

高機能汎用型POSレジ6選

比較表で高機能汎用型POSレジを比較するならこちら

株式会社リクルート

Airレジ

Airレジ

株式会社リクルート

Airレジ

初期費用や月額費用なし!さまざまな業種におすすめ

全体評価
4 (3件)

評判・口コミを紹介

以前との違いとして感じる一番大きな変化は、普段着でこの辺りを散歩しているようなお客様がふらりと来店されて、カードでお買い物をするようになったことです。現金を持たずに、クレジットカードやQR決済できるスマホだけを持ち歩いている方も多いということですよね。客単価としては大きな変化はないですが、こうした新規のお客様が増えたことで売上も上がっています。

導入事例(フランス菓子ルリス)|株式会社リクルート

GOOD

ここがおすすめ!

  • レジに必要な基本機能はもちろん売上管理や分析機能も備え、月額費用も無料で利用できる
  • 「Freee会計」や「出前館」といった各種会計ソフトやさまざまなサービスとの連携が可能
MORE

ここが少し気になる…

  • 初期費用や月額費用は無料だが、利用するには周辺機器を購入する必要がある
評価・口コミ(一部抜粋)
4
  • 多様な決済方法に対応した日々の入出金管理が格段にスムーズになった点です。現金だけでなく、クレジットカードや電子マネーなど、様々な決済手段が増える中で、それぞれの入出金を一元的に把握できるようになったのは大きなメリットでした。 これにより、売上データの集計作業が簡素化され、経理部門への報告も迅速かつ正確に行えるようになりました。

  • レジ操作もレシート記載事項も分からない店舗経営初心者でしたが、案内に従って設定するだけで本格的なレジ環境を構築できました。他店でよく見る会計風景を自店でも再現でき、お客様に安心感を持っていただける環境が実現できています。

  • 基本的には料金がかかりません。 iPhoneやiPadなと、持っている端末にインストールして使える点も魅力です。また注文の項目も随時更新できるため、わざわざ設定をし直す必要がなく便利です。

※ ゆうちょ銀行はご利用いただけません。
※ 別途iPadまたはiPhoneが必要です。Airペイ利用時の必要機器(カードリーダー)を無償貸与します。カードリーダーの電源アダプタは付属しておりませんので、ご用意をお願いいたします。

SMBC GMO PAYMENT株式会社

stera pack POS

stera pack POS

SMBC GMO PAYMENT株式会社

stera pack POS

初期コスト0円!無くなっているお店でのゆとりを取り戻したい企業におすすめ

全体評価
4 (1件)

評判・口コミを紹介

stera pack POSの端末はコンパクトなので、置くスペースも最小限で済みますし、複数の決済端末を操作する必要もありません。お客様には、対面したままでカードを差し込んでいただき、こちら側の画面でピッと操作すればいいので、スピーディーかつスマートに決済できます。

導入事例(STUDIUM ATELIER SHOP)|SMBC GMO PAYMENT株式会社
GOOD

ここがおすすめ!

  • 決済端末とPOSレジが1台だけで完結でき、レジ回りもすっきりした状態に
  • スマートフォンでバーコードを読み取るだけで、商品管理や棚卸作業の効率化が実現
  • 売上・在庫状況がリアルタイムでわかり、売り逃しや過剰在庫の削減が可能に
MORE

ここが少し気になる…

  • 初期設定やダッシュボード参照にはパソコンで操作するため、別途パソコンの用意が必要
評価・口コミ(一部抜粋)
4
  • 以前の決済端末では、決済の方法によっては、操作が全く別の方法になり、オペレーションの煩雑さを招いていたが、このサービスの導入で、ある程度は解消された。操作がわかりやすく従業員の教育コストも下がったと感じた。

株式会社スマレジ

スマレジ

スマレジ
出典:smaregi.jp

株式会社スマレジ

スマレジ

基本のレジ機能は無料!業種や店舗状況にあったプランで導入したい方におすすめ

出典:スマレジ
GOOD

ここがおすすめ!

  • 業種や必要な機能でプラン選択でき、無駄のないキャッシュレス導入が可能
  • 基本機能が豊富なだけでなく、外部システムとの連携で柔軟な拡張性が◎
  • 365日対応の電話・チャット・メールによるサポートで、導入時も安心
MORE

ここが少し気になる…

  • iPad・iPhone・iPod touchのみ対応

Square株式会社

Square

Square

Square株式会社

Square

多機能かつキャッシュレス決済対応であらゆる業態におすすめ

Squareでは、期間限定のキャンペーンの開催や、サービスのアップデートを積極的に行っています。2024年9月には対応するQRコードの決済サービスが大幅に増え、今後のアップデートにも期待です。

また、Square 資金調達では、スピーディーな資金調達が可能です。申し込みはすべてオンラインで完結し、利用にかかる手数料は固定手数料のみとなっています。個人事業主や店舗運営のオーナーにも人気のおすすめプランです。

評判・口コミを紹介

Square ターミナルを​導入してから、​作業は​2倍ほど​スピーディーに​なったと​思います。​電話回線を​使った​決済は​読み込みに​時間が​かかるし、​端末は​キッチンの​奥に​設置していたので​カードを​持って​行って​決済しなければなりませんでした。​決済スピードが​速い​ことと、​客席で​会計が​できる​ことで​時間が​大幅に​短縮できました。​

Square ターミナル導入事例(epais coup)|Square株式会社

GOOD

ここがおすすめ!

  • Androidスマートフォンの「タッチ決済」にも対応
  • 「複数店舗管理」「eギフトカード」「勤怠管理」など、充実した機能数
  • 電話やメールでのサポートが受けられ、導入後も安心して利用できる
  • 新規のお客様はVISA&・Mastercardの決済手数料が業界最安の 2.5%で導入が可能(2024年11月1日~)※詳細は公式ページを確認※
MORE

ここが少し気になる…

  • 払い戻しやオフラインモード時に対応している決済が限られている

STORES株式会社

STORES レジ

STORES レジ
出典:stores.jp

STORES株式会社

STORES レジ

無料ではじめられる!複数店舗を持つ企業におすすめ

評判・口コミを紹介

一番よかったのは、店舗の売上を期間別で絞って見れる機能があることです。店舗にいなくても、管理画面から確認できるので、毎日必ず店舗ごとの売上やアイテム別売上を見ています。
アイテム別売上では、売れ筋商品をランキング形式で見ることが可能です。毎日売れ筋商品をチェックして接客に生かすことで、売上アップにも繋がっています。

導入事例(Parker’s choice)|STORES株式会社
GOOD

ここがおすすめ!

  • 販売やサービス業など、さまざまな業種に特化したPOSレジを提供
  • 商品情報・在庫確認・注文確認がアカウントひとつで連携が可能
  • iPadがあれば簡単に導入ができる
MORE

ここが少し気になる…

  • レジ ベーシックプランは、利用する店舗ごとに契約が必要

株式会社ユビレジ

ユビレジ

ユビレジ
出典:ubiregi.jp

株式会社ユビレジ

ユビレジ

多機能かつ直感的!マルチに使えどんな業種にもおすすめ

評判・口コミを紹介

問い合わせに対してユビレジは迅速で対応が早い、と感じています。例えば、何かの影響でインターネットに繋がらない、という不具合が発生した時に、それがインターネットによる問題なのか、またはiPad本体なのか、周辺機器なのか、状況からの判断が非常に早いので、施設としての対応も早くなり助けられています。

テナント様をお待たせする時間がなるべく少なくなるよう対応ができているようで良かったです

導入事例(豊洲 千客万来(万葉倶楽部株式会社))|株式会社ユビレジ
GOOD

ここがおすすめ!

  • 「カンタンがいちばん」をコンセプトにしており、多機能なのに直感的に使える
  • 飲食・小売り・サービス業といったさまざまな業種に対応
  • 「複数店舗管理」機能を備え、各店の売上がリアルタイムで集計可能
MORE

ここが少し気になる…

  • 「在庫管理」や「QRオーダー&決済」「ハンディ」はオプション対応

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形態

月額費用
※決済手数料は除く

機能

導入に
かかる期間

トライアル

高機能汎用型POSレジ

タブレット型

0円〜

3日〜2週間程度

ターミナル型

9,900円

最短1ヶ月

stera terminal体験カウンタ―でお試し可

ターミナル型
タブレット型
パソコン型

0円〜15,400円/1店舗

2週間程度

登録から30日間

ターミナル型
タブレット型
パソコン型

0円〜

最短当日から

デモ版あり

タブレット型
※iPadのみ

0円〜4,980円/1店舗

最短当日〜数週間

タブレット型
※iPadのみ

6,900円〜

2週間〜1ヶ月

1ヶ月間

小売店特化型POSレジ6選

比較表で小売店特化型POSレジを比較するならこちら

ポスタス株式会社

POS+ retail

POS+ retail
出典:www.postas.co.jp

ポスタス株式会社

POS+ retail

小売店に必要な機能が充実!複数店舗管理している方におすすめ

評判・口コミを紹介

全商品をバーコード入力できるのが良いですね。以前は、OTCだけはバーコードで、保険売上についてはバーコードが付いていませんでした。今は、すべてバーコード入力で、預かり金だけを手打ちすればいい、それが会計ミスの改善に大きくつながっていると思います。

導入事例(マロン薬局 武蔵小金井店)|ポスタス株式会社
GOOD

ここがおすすめ!

  • 帳票やバーコード印刷から売上管理まで、必要な機能を搭載
  • 複数店舗に対応しており、顧客管理や売上管理もできる
  • 365日電話サポートや無制限駆けつけサポートなど、手厚い支援
MORE

ここが少し気になる…

  • 在庫管理やマルチ決裁対応のセルフレジ・発券機はオプションで導入可能

株式会社ユニエイム

CASHIER POS

CASHIER POS
出典:www.cashier-pos.com

株式会社ユニエイム

CASHIER POS

豊富なオプション◎基本的なレジ操作で十分な飲食店におすす

評判・口コミを紹介

今まではシンプルなドロアを使っていまして、日々の精算作業っていうのもアナログな手法で手で数えていたんですよ。これも人が数えて行うのでそれなりに違算が発生したりするケースもあり、お金の確認作業なども発生する等、結構時間がかかっていたのですが、これが簡略化されたのは精算作業への工数も削減できましたし、かなり楽になったと総務の方から聞いていますね。

導入事例(株式会社ガレージ)|株式会社ユニエイム
GOOD

ここがおすすめ!

  • 基本機能は日々自動でアップデートされカスタマイズ性にも優れている
  • オプション機能を豊富に用意し、必要な機能を無駄なく選べる
  • ECサイトとも連携が可能で、モバイルオーダープランも搭載
MORE

ここが少し気になる…

  • ハードウェアの購入かレンタルが必要で、タブレットに関してはレンタルがなく購入のみ

株式会社タスネット

パワクラ

パワクラ
出典:www.power-pos.jp

株式会社タスネット

パワクラ

店舗・顧客・ECサイト・倉庫・本部をリアルタイムに連動!売上拡大を実現したい企業におすすめ

評判・口コミを紹介

在庫に関する作業がルーティン化したことで、一番の課題であった「売り越し」を解決できました。
さらに今まで在庫管理に割いていた時間を商品撮影などに使うことで、EC店舗上に登録できていなかった商品をしっかり展開できるようになりました。

導入事例(株式会社楽山荘)|株式会社タスネット
GOOD

ここがおすすめ!

  • リアル店舗のPOSレジとECサイトを連携でき、在庫の一元管理が可能
  • POSデータ・顧客情報と連携したPR・販促が可能
  • シンプル設計の操作画面のため、誰でも簡単で使いやすい
MORE

ここが少し気になる…

  • バーコードスキャナーやレシートプリンターなどは各企業にて用意が必要

株式会社エスキュービズム

Orange POS

Orange POS
出典:orange-pos.jp

株式会社エスキュービズム

Orange POS

大規模サービス対応!マルチに使いたい方におすすめ

評判・口コミを紹介

今まではCAT(クレジットカード決済端末)も固定式だったので、決済時にはお客様が所定の場所まで移動しなければならなかったのですが、CATも持ち歩けるようにしていただいたので、お客様が座っている席で決済が可能になりましたし、より「お客様主体の接客」ができるようになりました。

導入事例(株式会社コメ兵)|株式会社エスキュービズム
GOOD

ここがおすすめ!

  • 実績も豊富かつ大規模サービスにも対応し、約4,000台オーバーの同時接続でも耐えられる
  • 国内・国外問わずにさまざまな外部・基幹システムと連携が可能
  • カスタマイズが不要であれば導入も素早く、もちろんカスタマイズする場合も簡単
MORE

ここが少し気になる…

  • 各種機能や料金の詳細は問合せる必要がある

フィーリックス株式会社

SPIRE POS

SPIRE POS
出典:spirepos.com

フィーリックス株式会社

SPIRE POS

オフライン販売にも対応!複数店舗展開している小売店におすすめ

GOOD

ここがおすすめ!

  • 「委託販売」「商品買取」「在庫管理」など小売店に必要な機能が充実
  • 「リアルタイムチャット」機能を搭載し、店舗同士のやり取りもスムーズ
  • 手持ちのデバイスをカスタムして使用できる
MORE

ここが少し気になる…

  • 1店舗あたり2台まで対応で、追加にはそれぞれプランごとに費用が発生

株式会社ビジコム

BCPOS

BCPOS
出典:www.bcpos.jp

株式会社ビジコム

BCPOS

リサイクルショップも◎機能を組み合わせたい方におすすめ

評判・口コミを紹介

今回セミセルフレジを導入することで、お金の取扱いは市民の方がご自身で行っていただけるので、職員はその間に証明書等の交付準備作業をすることができるようになり、交付事務の効率化が図られました。決済手続きはスマホ決済であればものの数秒で終わります。お一人の会計時間の短縮は例え1分でも2分でも積みあがることで、全体の滞留時間の短縮につながっています。

導入事例(東京都三鷹市役所)|株式会社ビジコム
GOOD

ここがおすすめ!

  • お客様専用ページ機能つきのサポートは無料で利用できる
  • クラウド連携が可能で、一元管理や在庫や顧客情報の共有もしやすい
  • リサイクルショップ向けのオプションも用意
MORE

ここが少し気になる…

  • 土日祝・365日の電話サポートは「有料」サポートになる

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形態

月額費用
※決済手数料は除く

機能

導入に
かかる期間

トライアル

小売店向けPOSレジ

ターミナル型
タブレット型

14,000円〜

お問い合わせ

ショールーム・サービスカウンターで体験可

ターミナル型
タブレット型

0円〜お問い合わせ

1〜2ヶ月

ターミナル型

0円〜お問い合わせ

2週間〜

タブレット型

お問い合わせ

お問い合わせ

タブレット型
パソコン型

4,980円〜13,200円/1店舗

お問い合わせ

30日間

ターミナル型
タブレット型
パソコン型

5,000円〜/1台あたり

お問い合わせ

経営コンサルが答える!POSレジのよくある質問【小売店版】

ここでは、小売店にPOSレジを導入する上でよくある質問について、経営コンサルタント・起業コンサルタント®・税理士など多岐に渡る分野で活躍をしている中野裕哲さんにご回答をいただきました。経営の専門家ならではの回答ばかりなので、導入前の疑問や不安を解消できるはずです。ぜひ参考にしてください。

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Q1. POSレジを導入すべき小売店の規模感を教えてください

中野 裕哲

税理士法人V-Spiritsグループ代表

中野 裕哲

確かに、POSレジは数十万円から100万円以上するため一定の投資が必要になり、個人事業主や小規模な事業者にとっては「POSレジは必要ないのでは?」と考えることも多いと思います。 ですが、POSレジは“規模”ではなく“経営”の視点で導入を検討するべきです。 POSレジは商品ごとに「いつ」「誰が」「いくらで」「何個」買ったなどの情報を記録できます。自社の商品を“どのように売っていくか”“何を仕入れていくか”といった戦略を立てるのに役立ちます。そのため、小規模の企業でも「より売り上げを上げていきたい」と考える場合は導入を検討すべきです。 また、最近では会計ソフトと連携できるなど他業務を効率化できるものもあります。月額で支払えるものもありますので、経営の視点から導入を検討してみてください。

Q2. 毎月安定して利益が出ない状況なので、POSレジの固定費が出るのは不安。導入の判断ができる基準値のようなものはありますか?

中野 裕哲

税理士法人V-Spiritsグループ代表

中野 裕哲

経営や資金繰りを考える中で固定費の増加は不安につながると思います。POSレジの導入について判断する基準は2つあります。 1つ目は、半年~年間の収益を踏まえてPOSレジを導入できるか考えることです。月によって売上に波がある場合は、半年や1年間の収益見込みを踏まえてPOSレジ導入が可能かを検討してみてください。意外と余裕がある場合もあります。 2つ目は、買い切りなどの固定費にならない投資を考えることです。最近では、無料で利用できるPOSレジソフトや一括買い切りのPOSレジもあります。 また、上記のように“費用面”だけでPOSレジ導入を検討するのはおすすめしません。POSレジは販売戦略や業務コスト削減にも活用できます。経営全般のメリット・デメリットを把握したうえで導入をご検討ください。

Q3. POSレジにはECとの連携機能があるものが多いので、「ECにも取り組むべき?」と考えている。POSレジ導入とECへの注力はどのように関連付けて考えるべきですか?

中野 裕哲

税理士法人V-Spiritsグループ代表

中野 裕哲

経営戦略としてPOSレジ導入を機にEC事業を本格的に進めることはアリだと思います。 しかし、それには「ECに取り組むことでお客様を獲得できる商材なのか」「ECサイトの構築や運営ができる企業体力があるのか」など様々なことを検討したうえで判断する必要があります。 POSレジの導入=ECの開始ではなく、自社の事業においてECが効果的に活用できるかを検討したうえで判断することをおすすめします。

小売向けPOSレジの選び方

ここからは、小売店がPOSレジを選ぶときのポイントをご紹介します。後悔しないPOSレジを選ぶための情報がまとめられていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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POSレジの種類で選ぶ

小売店が導入を検討できるPOSレジは、大きく高機能汎用型と小売店特化型の2つに分けられます。サービスを検討するときは、この2つのうち自社と相性がいいものをチェックするのがおすすめです。以下では、それぞれの特徴について解説します。

高機能汎用型POSレジ

高機能汎用型POSレジは、飲食店やサロンなど業種・業態に関係なく導入できるタイプです。レジ機能・在庫管理・などの基本的な機能はもちろんのこと、豊富なプランやオプションをつけられたり、自社に合わせて機能を追加するなどカスタマイズ性が高かったりするサービスもあります。

自社に合わせた柔軟な運用がしたい方におすすめなタイプですが、機能を追加するあまりプランやオプションが増え、コストが高額になる恐れもあります。「本当に必要な機能はどれか」を明確にして、あれもこれもとならないよう細心の注意を払って検討してください。

小売店特化型POSレジ

小売店向けPOSレジは、その名の通り小売店に特化した機能が備わったタイプです。レジ機能に加え、商品の入荷・出荷を効率化する機能や、在庫が規定の量を下回ると自動でアラートが発信される機能・棚卸し機能など、小売店の業務負担を改善する機能が豊富に搭載されています。

他には、近年顧客の利用率も上がっているネットショップと連携できるPOSレジもあり、ネットショップの注文確認後にスピーディーに店舗で配送作業を行えます。

必要な機能があるか確認

導入において重要なのは、現在抱える課題を解決できる機能が備わっているかどうかです。課題を解決するための本当に必要な機能を把握していれば、「あれもこれもとオプションをつけてコストをかけ過ぎた」と後悔するリスクを回避できます。

ここでは、POSレジの機能の中でも小売店の経営に便利な機能について詳しく解説します。確保したい機能はどれかチェックしてみましょう。

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棚卸機能

棚卸機能とは、店舗の在庫数とシステム上の在庫数を比較することで在庫管理の精度を向上させ、過不足を防止できる機能を指します。一定の在庫数を下回ったら通知が届くアラート機能も搭載されている場合が多いです。

在庫管理の負担を減少するだけでなく、人為的なミスが少ない正確な在庫管理体制を築くことができます。販売機会を逃すリスクを回避しやすくなるので、売上の向上にも繋がります。

承り機能

承り機能とは、支払い額の一部入金(前払い)または未入金が発生する取引を管理できる機能です。予約商品・オーダー商品・加工や修理などの商品を販売する際に役に立ちます。煩雑になりがちな支払い状況の管理がしやすくなったり、受け渡しのミスを減らせたりします。

免税対応機

免税対応機能とは、一般物品と消耗品を別にした免税額の計算や免税に必要な書類作成を効率化できる機能のことです。免税対応機能が備わったPOSレジの多くが多言語に対応しており、簡単に免税適用ができるため、店員の負担軽減や免税手続きのミスを防げます。

2021年10月に免税販売手続きの電子化が完全に移行したことや、インバウンド需要の拡大によって、免税対応は必須級になってきています。免税カウンターが設けられている店舗だけでなく、小規模な小売店でも免税対応できるPOSレジはおすすめです。

複数店舗管理機能

複数店舗管理機能は、各店舗の売上や在庫情報などを一元管理できる機能です。チェーン展開している店舗では、各店舗の売上集計は重要な作業であり、正確に行う必要があります。この機能を活用することで、一元的に店舗の業績や売上推移を管理できるため、効果的なマーケティング戦略に繋がります。

在庫情報を連携できると、一方の店舗で商品が欠品しても店舗間で在庫数を補え、在庫移動処理も簡単に行えます。また、従業員の入れ替わりによって人手不足が起こっても、シフトを一括管理できていれば近隣の人手が余っている店舗から応援を呼べるため、人手不足の解消にも期待できます。

セルフレジ機能(自動釣銭機)

セルフレジ機能は、顧客自身が注文や支払いを行う機能です。従来は店員が会計を行うのが一般的でしたが、近年では自動釣銭機を導入して非接触・非対面のセルフレジシステムが導入される店舗が増えています。

セルフレジの導入により、人手不足を解消しつつ人件費を削減したり、注文の取り違えやミスを最小限に抑えこたりすることができます。また、端末におすすめ商品を表示することで、販売促進効果も期待できます。

ECサイトとの連携機能

実店舗だけでなくECサイトでの事業も展開、または今後検討するという場合は、ECサイトと店舗の在庫状況や顧客情報を一元化できる連携機能が便利です。

従来は実店舗とECサイトそれぞれで売上情報や在庫を管理しなければならず、別々のシステムでデータを照らし合わせる必要がありました。しかし、POSレジを使用することで一括で双方の情報を確認でき、在庫管理や販売状況の把握が容易になります。

例えば、実店舗で商品が売れた場合、在庫をリアルタイムで更新して、ECサイト上の在庫数も自動的に調整されます。反対に、ECサイトからの注文も同期され、実店舗の在庫とリアルタイムで連動できます。このような連携によって、在庫のズレや売上の把握にかかる手間を大幅に軽減できます。

POSレジの形態が導入しやすいか

POSレジの導入の形態は大きく3つあり、使い方や特徴が異なります。以下、POSレジの形態一覧です。自社に適したPOSレジを導入するためにも、最適な形態のものはなにかチェックして、サービスの絞り込みに活用しましょう。

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ターミナル型

ターミナル型とは、キャッシュドロアやレシートプリンターなどの機器が一体化し、POSシステムが内蔵されたタイプです。商品の管理や自動釣り銭機能・金額表示・決済機能などがひとつの端末で利用可能です。

3タイプの中でも機能性が高く操作も安定して行えるタイプなので、スーパーやコンビニなどさまざまな業種で導入されています。

ただターミナル型は大型のものもあるため、小規模店舗では設置スペースの確保が必要なほか、初期費用がかかる点に注意しましょう。

タブレット型

タブレット型は、スマホやタブレット端末にアプリをインストールしてPOSレジを利用するタイプで、「クラウド型POSレジ」とも呼ばれます。自由に持ち運びができて設置場所に困らないため、飲食店・美容室・小規模店舗などでも導入されています。

アプリをインストールすることで機能を拡張できる一方で、プリンターやドロワーといった周辺機器を別途揃えたり、アプリ利用料などのランニングコストがかかる点に留意しましょう。

パソコン型

パソコン型のPOSレジは、Windows・Mac・LinuxなどのOSがインストールされたパソコンに、必要なPOSシステムをインストールして利用するタイプで、「クラウド型POSレジ」とも呼ばれます。手元にパソコンがあれば、ソフトやアプリをインストールして使用できるため、導入コストを抑えられる点がメリットです。

レジ機能はアプリケーションの導入で使用でき、レシートプリンター・キャッシュドロア・リーダー機器などの必要な周辺機器とつなげて運用できます。

一方で日々のメンテナンスやアップデートが必要なため、パソコンの知識が浅い・操作に不安を感じる場合には注意が必要です。

その他のPOSレジの選び方

ここからは記事上部では紹介できなかった、より細かいPOSレジの選び方をご紹介します。サービスを絞りきれず悩んでいる方は、こちらの項目もチェックしてみましょう。

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自社の規模や将来性に合っているか

POSレジは、自社の規模・将来性に合致したものを選ぶことも大切です。地域密着型の小規模店舗と全国に複数店舗を展開する企業では、必要とする機能が異なります。

地元密着の小規模な店舗でありながら高機能のPOSレジを導入してしまうと、機能を持て余してしまうのはもちろん、余計なコストがかかってしまいます。

しかし、現在は小規模店舗であるものの将来的には複数店舗の展開を目指している場合なら、拡張性が高く高機能なPOSレジを最から導入するのも選択肢の一つです。

使いやすい操作性か

POSレジ導入時は現場での使いやすさも意識しましょう。使いにくいシステムは操作に時間がかかるため、レジ会計業務の効率がかえって低下する恐れがあります。また、教育費や研修費などのコストも余計にかかってしまいます。

特にアルバイトやヘルプが多い店舗では、人員の入れ替わりが起こりやすいため、初めてでも直感的に操作できるシステムが望ましいです。操作性は導入前の体験やデモ動画などで確認できるので、ぜひ活用してみましょう。

導入にかかるコストを確認

POSレジは導入タイプによってコストが異なります。キャッシュドロアーなどと一体しているターミナル型は、数十万円〜数百万円かかる一方で、タブレット型はアプリをインストールするだけで初期費用無料で利用できるケースもあります。

また、POSレジ本体だけでなく、自動釣銭機やレシートプリンターなどの周辺機器も必要かどうかも確認しましょう。スーパーやコンビニのような店舗と、小規模な雑貨店などでは必要な周辺機器が異なる場合もあるため、自店舗には何が必要かを洗い出してトータルコストを確認するのが大切です。

サポート体制が充実しているか

導入後のサポート体制が充実したPOSレジを選ぶのもおすすめです。災害・システム障害によりシステムが利用できなくなった場合、即座に対応してもらえると業務を停止する時間が短くなります。

特に新しいシステムの導入直後はトラブルや混乱が起こりやすいため、操作方法などをオペレーターが詳しくレクチャーしてくれるシステムなら、初めてITツールを導入する店舗でも利用しやすいです。

確認すべきは、サポート方法(電話・チャット・訪問)やサポート対応日時(早朝・夜間・休日)です。サービスによっては、サポート回数に上限を設けているため、必要なタイミングで対応してもらうためにも確認がおすすめです。

まとめ

POSレジを導入することで、小売業でのさまざまな業務を円滑に進めることが可能です。POSレジを導入する際は、搭載している機能や他システムとの連携性などを確認した上で、業務の目標や課題に合わせて適切なベンダーを選ぶことが大切です。さらなる販売促進を目指して、後悔しないPOSレジを選びましょう。

タイプ別|おすすめのPOSシステム

【全39選】豊富なPOSシステムから比較検討したい方におすすめ

POSシステムおすすめ14選(全39選)を徹底比較!選定のポイントや導入時の注意点を解説

POSシステムとは、商品のバーコードを読み取るだけで、商品の会計作業を自動的にできるシステムのことを指します。本記事では、POSシステムの導入を検討している方に向けて、数あるPOSシステムの中からおすすめのPOSシステム14選(全39選)や知っておきたい選び方、導入する際の注意点を詳しく解説しています。

まずはPOSシステムを無料で利用したい方におすすめ

無料で利用できるPOSレジアプリおすすめ10選|選ぶ際の比較ポイントも解説

POSレジアプリとは、スマホやタブレットにインストールするだけで本格的なレジ機能が使えるアプリのことで、無料で利用できるものも多数リリースされています。本記事では、無料で使えるおすすめのPOSレジアプリや選ぶ際の比較ポイントなどを解説します。

【全20選】飲食店におすすめのPOSシステム

飲食店向けPOSレジのおすすめ20選|選び方も解説

会計業務や売上データ管理の効率化が図れるPOSレジには、飲食店に適したシステムも多いです。飲食店向けPOSレジの導入によって、レジ締め業務の短縮や複数店舗データの一元管理ができます。本記事では、飲食店におすすめのPOSレジ全20選や選び方のポイントなどを解説します。

美容室におすすめのPOSシステム

美容室におすすめのPOSシステム4選|選ぶ際のポイントも解説

レジ業務を効率化できるPOSシステムには、美容室向けの機能を持つものもあります。POSシステムを導入することで接客・施術に集中でき、提供するサービスの品質向上につながります。本記事では、美容室におすすめのPOSシステムや選ぶ際のポイントを解説します。

居酒屋におすすめのPOSシステム

居酒屋におすすめのPOSシステム6選|選ぶ際のポイントも解説

レジ業務を効率化させるPOSシステムは、メニュー数が多い居酒屋にも導入が推奨されます。POSシステムがあればメニューや価格を1つずつ覚える必要がなく、会計ミスも防止できます。この記事では、居酒屋におすすめのPOSシステムや選ぶ際のポイントを解説します。

POSシステムをタブレットで手軽に運用したい方におすすめ

おすすめのタブレットPOSレジ7選|メリット・デメリットも解説

タブレットPOSレジとは、iPadなどのタブレットにアプリをインストールして使うタイプのPOSレジです。低コスト・短期間で導入できるといった特徴があり、導入する店舗が増えています。この記事では、おすすめのタブレットPOSレジや選ぶ際のポイントを解説します。

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CSVデータ出力ができるPOSレジおすすめ4選|選び方も解説

POSレジには、CSVデータの出力や取り込みができるものもあります。POSレジに蓄積されたデータをCSV出力すれば、売上分析や検証なども容易に行えます。本記事では、CSVデータ出力ができるおすすめのPOSレジや選ぶ際のポイントなどを解説します。

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