おすすめの授業支援システム|選ぶ際の比較ポイントも解説

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  • 授業支援システムとは、教員の授業準備・進行や生徒の学習をサポートするITツール
  • 授業支援システムを選ぶ際は、機能・使いやすさ・導入実績を重視する
  • 端末にインストールが必要な授業支援システムの場合は、対応OSも確認する

授業支援システムとは、教員の授業準備・進行や生徒の学習をサポートするためのITツールです。オンライン授業の浸透に伴い普及が進んでいますが、多数の製品があり迷う方も多いでしょう。この記事では、おすすめの授業支援システムや選ぶ際の比較ポイントを解説します。

目次

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  1. 授業支援システムが授業準備・進行をサポート
  2. 授業支援システムは機能・使いやすさ・導入実績で選ぶ
  3. 授業支援システムの選び方で重要な3つのポイント
  4. 授業支援システムのその他の比較ポイント
  5. おすすめの授業支援システム
  6. 授業支援システムの導入フローと注意点
  7. まとめ
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授業支援システムが授業準備・進行をサポート

授業支援システムとは、教員の授業準備・進行や生徒の学習をサポートするためのITツールです。現在多くの学校で導入が進んでいますが、その背景には、ICTをより効果的に授業で活用するために、文部科学省が2019年に打ち出した「GIGAスクール構想」があります。

GIGAスクール構想では、従来のICT教育をさらに一歩進め、学習指導要領に示された「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力など」「学びに向かう力・人間性など」の3つの柱からなる資質・能力の育成を目指しています。

これらの資質や能力の育成で注目されているのが、授業支援システムで、教師の負担軽減が図れるとともに、生徒一人ひとりに合わせた指導ができるメリットを持っています。しかし、システムを導入しても期待した効果が得られていない学校もあります。

効果を上げられない原因の一つには、自校に適合した授業支援システムの導入ができていないことがあります。そこで、本記事では自校に適した授業支援システム選択のポイントを解説するとともに、おすすめの授業支援システムを紹介します。

参考:GIGAスクール構想の推進|内閣府ホームページ

授業支援システムは機能・使いやすさ・導入実績で選ぶ

授業支援システムは、さまざまな製品が提供されていて製品の選択に迷うことも多いです。そのような場合は、機能・使いやすさ・導入実績の3つポイントと比較ポイントを参考に選択するのがおすすめです。

次章ではそれぞれのポイントについて詳しく解説していきます。自校に最も適した授業支援システムの選択は、導入を成功に導く鍵の一つです。

【重要なポイント3つ】

  1. 必要な機能があるか
  2. 使いやすさを確認
  3. 導入実績は豊富か

【その他の比較ポイント】

  1. インストールの必要有無
  2. 使用する端末のOSに対応しているか
  3. サポート体制は整っているか

授業支援システムの選び方で重要な3つのポイント

授業支援システム選びでは、「必要な機能」「使いやすさ」「導入実績」を確認して製品の絞り込みを行うことが重要です。ここでは、3つのポイントについて詳しく解説します。

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授業支援システムの選び方で重要な3つのポイント

  1. 必要な機能があるか
  2. 使いやすさを確認
  3. 導入実績は豊富か

必要な機能があるか

授業支援システムには、数多くの機能があります。しかし、すべての教育機関にすべての機能が必要なわけではありません。まずは、自校に必要な機能が搭載されているかの確認が必要です。

以下の表に、基本的な機能とその概要を紹介します。

生徒画面の確認教員が各生徒の画面を個別や一覧で確認できる機能
・個別指導や理解度の確認などで利用可能
・教員が書き込んだりマーカーしたりできるものもある
オンライン授業学校と生徒をオンラインで結び、遠隔授業を行う機能
・自宅や入院先での生徒の学習が保証できる
・課題配布・提出・教師への質問なども可能
生徒同士の画面共有生徒の画面で、ほかの生徒の画面を共有できる機能
・意見発表や意見交換・ディスカッションが可能
・画面の同時編集が可能なものもある
動画配信授業や実験動画を生徒に向けて配信する機能
・生徒は時と場所を選ばず視聴して学習できる
課題配布学習用の課題を配布する機能
・登校が困難な生徒にも配布できる
・個々のレベルに合わせた課題の配布も可能
テストの実施テストを生徒の端末で行う機能
・自動採点や採点結果の自動集計も可能
コミュニケーション機能・チャットなどでコミュニケーションを図る機能
・一斉学習中でも個別学習でも利用できる

生徒機の監視・制御機能は要チェック

生徒機の監視や制御ができる機能は、生徒の学習状況の把握において重要な役割を果たします。生徒によっては、学習能力のほかにもIT機器の操作能力に個人差があります。そのため、機器の操作に困っている生徒を一早く発見し、支援することが大切です。

各教科の学習は、パソコン操作を学習する場ではありません。操作に困っている生徒の画面を、教師側で制御することも必要です。また、学習能力が高く、与えられた課題を早く終了してしまった生徒には、追加の課題を与えることも大切です。

使いやすさを確認

授業支援システムを導入しても、利用する教師が限られている課題を持った学校は少なくありません。この原因の一つに、IT機器の操作に慣れていない教師や生徒がいることが挙げられます。そのため、全ての教師や生徒が使いやすい授業支援システムの導入が大切です。

直感的に操作できるものや、ボタンにマウスを合わせると機能概要が示される機能などの確認がおすすめです。IT機器に慣れている人だけでシステムを選び、高機能だが一般の教師には使いこなせないシステムを導入してしまう失敗事例はよくあります。

また、教師の多忙化が問題となっている中、長時間の研修が必要な授業支援システムの導入は、現場で受け入れられない場合があります。授業の効率化や授業の幅を広げるために授業支援システムを導入する場合、システムの使いやすさは大きなポイントです。

導入実績は豊富か

授業支援システムは、小中学校・高等学校・大学・塾などで多く導入されていますが、それぞれに適したシステムがあります。したがって、導入を考える際には、自校と同等の教育期間の導入実績を調べてみるのがおすすめです。

たとえば、高等学校への導入実績が豊富な授業支援システムは、高等学校に適したノウハウがあり、利用しやすいシステムになっている場合が多いです。また、導入している学校を視察したり、実践報告を研究したりするのも良い方法です

授業支援システムのその他の比較ポイント

授業支援システムの選択には、上述した重要ポイント以外にもさまざまな比較ポイントがあります。ここでは、下の3つの比較ポイントについて解説します。

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インストールの必要有無

授業支援システムには、端末にアプリをインストールするタイプとブラウザで使うタイプがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。それぞれのタイプの主なメリットとデメリットを以下の表で紹介します。

インストールタイプブラウザタイプ
メリット・高機能な製品が多い
・オフラインでの利用が可能なものもある
・カスタマイズ性が高い
・インストール・サーバー不要
・対応ブラウザががあれば端末を選ばない
・時間・場所を問わず利用可能
・アップデートなどのメンテナンス不要
デメリット・インストールや更新が必要
・特定の端末でしか使えない
・初期導入費用が高額になる
・インターネット環境が必須
・ブラウザによる機能制限を受ける場合がある
・機能数が少ない場合がある

使用する端末のOSに対応しているか

インストールタイプの場合、Androidのみ・iOSのみでしか使えない製品もあります。既存の端末に授業支援システムを導入する場合は、端末のOSに対応したシステムの導入が必要です。既存端末のOSの種類とバージョンの適合を必ず確認しましょう。

また、ブラウザタイプを導入する場合は、対応するブラウザの種類とバージョンも同時に確認するのがおすすめです。OSやブラウザのバージョンは頻繁にアップデートされるので、最新情報を確認しましょう。

サポート体制は整っているか

授業支援システムを利用した授業を行う場合、教師はシステムを使った授業計画を立てて授業に臨みます。しかし、突然システムが使えなくなると、事前に立てた計画通りに授業を進めることが困難になります。予期せぬトラブルは、授業の質を下げる原因ともなります。

これらを防ぐためにも、授業支援システム導入の際は、充実したサポート体制を持ったベンダーの選択が重要です。授業中にサーバーが故障するなど、不測の事態が起こった場合に、ベンダーからどのようなサポートが受けられるかも確認しておきましょう。

おすすめの授業支援システム

Mogic株式会社

Pholly

機能充実!学生とスムーズなやりとりをしたい方におすすめ

GOOD
ここがおすすめ!

  • ファイルの送受信が行え、SNS感覚で気軽かつスムーズなやり取りを実現
  • 学生の動画視聴状況や課題提出管理など、教職員・管理者向け機能も充実
  • 評価項目は授業単位で分かりやすく、学生は「自己学習記録」での振り返りも可能

MORE
ここが少し気になる…

  • 動画配信はオプションで、ライトプランでは「グループワーク」「テスト」「出席管理」機能は使えない
価格(税別) ライト
・初期費用 150,000円~
・月額費用 20,000円

スタンダード
・初期費用 問い合わせで確認
・月額費用 問い合わせで確認

カスタマイズ
・初期費用 問い合わせで確認
・月額費用 問い合わせで確認
ファイル容量 1人あたり5GB
授業配信 視聴確認機能
教材配信 アーカイブ配信
画面共有機能 - 動画配信 ◯(オプション)
レポート・課題管理 評価機能
テスト機能 スタンダード・カスタマイズのみ
出席管理 スタンダード・カスタマイズのみ
コミュニケーション機能 グループ機能 スタンダード・カスタマイズのみ
アンケート機能 スマホ対応
その他の機能 ・未提出者にのみメールを送信可能
・目標到達率の可視化
・自己目標
・自己学習記録
・ファイル送受信
・その他
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授業支援システムの導入フローと注意点

授業支援システムを導入する場合、以下の4つのフローに沿って進めると、スムーズな導入ができます。ここでは、それぞれのフローで注意する点などを解説していきます。

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目的・課題を洗い出す

授業支援システム導入の前に、導入目的や現状の課題を洗い出すことが重要です。実際に授業支援システムを導入しても、継続的な活用につながらないケースは少なくありません。何を解決するための導入なのかを、全教職員で共有する必要があります。

そのためには、現場のヒアリングも含めて現在抱えている問題点を明確にします。そして、その問題点を解決するために何が必要で、授業支援システムで何ができるのかを明確にしましょう。失敗事例でよくあるのは、授業支援システム導入が目的になってしまうことです。

これらの手順を踏むことで、授業支援システムに必要な機能が明確になり、継続的に活用できる授業支援システムの導入が可能になります。

他の学校での導入事例を確認する

他の学校での導入事例を確認することも大切です。それにより、授業支援システムをどのように活用して、どのような成果を上げているのかを知ることができます。また、導入している学校の課題の把握も重要です。

ただし、それらの成功事例をすべて自校に取り入れればいいというわけではありません。自治体の支援や授業支援システム以外の教育環境が異なっているためです。導入事例を参考にする際は、自校の解決したい問題点について確認するのがおすすめです。

無料トライアルでテスト導入する

授業支援システムには、無料トライアルを実施している製品も多くあります。運用方法や操作性・機能などを体験できる良い機会であるため、積極的に活用するのがおすすめです。

また、無料プランがあるブラウザタイプの授業支援システムや、1年間無料で利用できるキャンペーンを展開している製品もあります。本格導入を行う前に何らかの形で、システムを試す機会を設けるのがおすすめです。

運用ルール・マニュアルを作成する

システムを本格導入する前に、運用ルールやマニュアルの作成を行いましょう。運用ルールは、生徒に対するもの以外に教職員に対するものも必要です。生徒に対しては情報リテラシー、教職員に対しては情報セキュリティを含めたものを作成しましょう。

生徒用のマニュアルは簡単なもので構いませんが、教職員用にはトラブル対策も含めたマニュアルが必要になります。操作方法については、直感的に操作できるシステムであれば簡単なマニュアルで済むでしょう。

まとめ

授業支援システムとは、教員の授業準備や進行の効率化を図り、生徒の学習をサポートするためのITツールです。オンライン授業の浸透にともない普及が進んでいますが、効果的な活用が十分なされていない場面も見受けられます。

授業支援システムを導入するには、自校の教育に関する問題点を洗い出し、導入目的を明確にすることが重要です。そのうえで、機能・使いやすさ・導入実績を重視した製品選びを行うのがおすすめです。自校に合った授業支援システムの導入で、教育の質を高めましょう。

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