PBXおすすめ12選を徹底比較!|クラウドPBXのデメリットは?失敗しない選び方も解説
Check!
- PBXにはレガシーPBX・IP-PBX・クラウドPBXの3種類があり、それぞれ特徴が異なる
- PBXを選ぶ際は、コスト・必要な機能の有無・セキュリティ対策などを確認する
- PBXは最短で導入できるクラウドPBXでも、利用開始までに1〜3ヶ月かかる
社内の電話業務を効率化させるには、PBXの導入がおすすめです。しかし、PBXには複数の種類があり機能もさまざまなため、選定に迷う方も多いでしょう。この記事では、おすすめのPBXや選ぶ際のポイント、導入の流れなどを解説します。
目次
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PBXの始め方
新しくPBXの導入を検討する担当者の方にとって、最適なPBXを判断するのは容易ではありません。PBXは電話応対業務や企業運営において極めて重要であり、選定は正確かつ効率的に行うことが求められます。

PBXの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求することができます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適なPBXを選びましょう。
おすすめのPBX12選

タイプ別│おすすめのPBX
多目的利用におすすめなPBX3選
ここがおすすめ!
- 050番号の取得が可能でアプリインストールのみで利用できる
- 休日や時間外設定、ネットFAX機能で業務効率化が可能
- 官公庁、上場企業、コールセンターでも多数導入実績あり
ここが少し気になる…
- 録音データの蓄積や一部自動音声ガイダンスの利用にはオプション追加が必要
ここがおすすめ!
- 初期費用10,000円、月額2,000円から利用開始でき初期費用を抑えたい方におすすめ
- 導入実績多数で初めてでも安心して導入可能
- 個人事業主から大企業まで利用できる
ここが少し気になる…
- 自動通話録音や音声ガイダンスはオプション追加が必要
東日本電信電話株式会社
ひかりクラウドPBX
ここがおすすめ!
- 専用アプリを入れるだけでスマホ1台で3つの番号が使える
- クラウドなので運用や保守費用も削減できる
- 在宅ワーク時にも便利な「保留転送」機能を備え、通話料金は会社負担で安心
ここが少し気になる…
- 詳しい料金等は問い合わせが必要
テレワークにおすすめのPBX2選
ここがおすすめ!
- 初月費用無料かつ月額サービスのためコストが低い
- 日本で唯一の音声品質確保型サービスのため音質を重視したい方にもおすすめ
- ビジネスフォンをそのまま採用したUIがわかりやすく誰でも簡単に使用できる
ここが少し気になる…
- 詳しい料金等は問い合わせが必要
株式会社リンク
BIZTEL ビジネスフォン
ここがおすすめ!
- 8年連続国内シェアNo.1の圧倒的な導入実績
- 利用人数の増減に合わせてプラン変更が可能
- 24時間365日対応の電話サポートで初めての導入やトラブル時でも安心
ここが少し気になる…
- 詳しい料金等は問い合わせが必要
新規開設におすすめのPBX4選
ここがおすすめ!
- スマホからの申し込みとインターネット回線があれば運用できる手軽さ
- 自動応答に対応しており、営業時間外の電話もキャッチ!
- 代表回線1本に加えて内線5本の6回線を使える
ここが少し気になる…
- サポートは有料オプションを申し込まないと「チャット」「電話」による支援が受けられない
ここがおすすめ!
- スマホにアプリを追加するだけで、企業の固定電話番号が持ち歩ける
- 電話機やアプリごとにIDが付帯され、1つの番号を複数人で利用することが可能
- クラウドのため移転があっても番号の変更は不要で、会社の共有電話帳をも湯ことが可能
ここが少し気になる…
- 23区内に住所がない場合はオプション利用で費用が掛かる
トラムシステム株式会社
TramOneCloud
ここがおすすめ!
- デバイスや通信手段を問わず利用できるためリモートワークにぴったり
- 世界ナンバーワンシェアの音声基盤により高品質での音声通話が可能
- 24時間365日受付対応のサポート窓口ありで安心
ここが少し気になる…
- プランやユーザー数によっては料金が高額になる可能性も
ここがおすすめ!
- 初期費用0円、1ユーザー980円で1人1ヶ月から始められる手軽さ
- リアルタイムで通話明細や利用明細の確認が行え、コスト管理にも便利
- 「自動音声アナウンス」機能を搭載
ここが少し気になる…
- 留守番電話・IVR・通話録音はオプション扱い
受電業務におすすめのPBX3選
トビラシステムズ株式会社
トビラフォン Cloud
ここがおすすめ!
- 上場企業が運営する安心のセキュリティー&サポート
- 機器不要で設定費や運用負荷・故障からも解放される
- 市外局番やフリーダイヤル・050番号など複数番号を一元管理できる
ここが少し気になる…
- サポート営業は平日のみのため、土日での対応は不可
株式会社RevComm
MiiTel Phone
株式会社RevComm
MiiTel Phone
トーク解析AIが採点!トークを改善してアポ率・成約率をUPさせたい企業におすすめ
ここがおすすめ!
- 電話番号を1Clickするだけで架電が可能
- SFA/CRMツールと連携することで、情報共有も正確で効率的に届く
- AIの音声解析により、トップ営業の話し方の特徴を分析・可視化できる
ここが少し気になる…
- サポート対応は平日9時~18時まで
株式会社Good Relations
GoodLine
ここがおすすめ!
- 専用アプリにより社用携帯の代替として個人スマホを活用できる
- 会社電話の設定を簡単に自社で管理可能
- 稼働状況のモニタリングや履歴の共有でテレワークにも便利
ここが少し気になる…
- 内線数によっては価格の見積もりが必要になる場合も
価格 | 転送機能 | 録音機能 | サポート体制 | 無料トライアル | ||
| 多目的利用におすすめ | ・初期費用 29,800円 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
・初期費用 一律10,000円 | – | ![]() (オプション) | – | – | ||
1ヶ月あたり11,000円~ | ![]() | – | – | – | ||
| テレワークにおすすめ | 問い合わせで確認 | ![]() | – | ![]() | – | |
問い合わせで確認 | – | ![]() (オプション) | ![]() | – | ||
| 新規開設におすすめ | 1ヶ月あたり4,980円 | ![]() | ![]() | ![]() プレミアムサービス・チャット・電話 | – | |
基本料金プラン | ![]() | ![]() | ![]() ・電話 | ![]() | ||
・Essentialプラン | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ||
・月額費用 1ユーザーあたり980円 | ![]() | ![]() (オプション) | ![]() | ![]() | ||
| 受電業務におすすめ | 基本セット料金 | ![]() | ![]() | ![]() ・電話 | ![]() | |
・初期費用 無料 | ![]() | ![]() | ![]() ・電話 | – | ||
新規発番でGoodLineを利用する場合 | ![]() | ![]() | ![]() | – |
PBXでオフィスの電話業務を効率化

PBX(Private Branch Exchange)は、企業やコールセンターで利用される電話交換機です。複数の電話回線を集約し、内線同士や外線と内線の接続を管理する装置やシステムのことをいいます。
通常、1つの電話番号に対応する電話機は1台だけですが、PBXを導入することで、複数の電話機間での着信仕分けや転送が可能になります。PBXの導入により、社内の電話業務が効率化されます。
しかし、PBXには複数の種類があり機能もさまざまなため、選定に迷う方も多いでしょう。この記事では、おすすめのPBXや選ぶ際のポイント、導入の流れなどを解説します。

PBXとは?メリット・デメリット、機能などをわかりやすく解説
PBXとは、企業内の電話交換機を意味し、複数の電話回線を集約して、内線同士や外線と内線の接続をコントロールするシステムです。PBXには3種類あり、コストやメリットなどが異なります。本記事では、PBXの選び方や種類ごとのメリット・デメリットを解説しています。
PBXの主な機能
PBXは種類によって特徴やメリットが異なりますが、一般的には以下のような機能を持っています。
| 機能 | 概要 |
|---|---|
| 発信制御 | 同じ回線から異なる複数の電話番号で発信・着信できる |
| 内線機能 | 1回線に紐づく電話機同士が無料で通話できる |
| 転送機能 | 外線着信を指定した電話機に振り分ける |
| パーク保留 | 全ての電話機で保留中の通話に出られる |
発信制御の機能を使えば、社員や部署ごとに違う電話番号を割り当てることができます。先方が話したい相手に直接発信できるため、取り次ぎの手間がなくなります。
また通話転送も大変便利な機能の1つです。スマホへの転送も可能なため、担当者が外出中でも繋ぐことができ、顧客への対応もスムーズになります。
PBXとビジネスフォンの違い
PBXとビジネスフォンは共通点もありますが、異なるものです。複数の電話機で1つの回線を共有し、外線と内線、内線同士の通話を制御する点は同じですが、接続できる電話機の台数はPBXの方が多く、数千台規模に対応しています。
一方でビジネスフォンが対応しているのは数百人規模のため、大企業には向きません。またビジネスフォンは、PBXのようにスマホやPCを内線化することもできない仕様です。働き方が多様化している現代は、スマホを内線化できるPBXの方が有用です。
PBXは種類・コスト・機能で選ぶ

PBXを選ぶ際には、種類・コスト・機能の3つの重要なポイントを確認することがおすすめです。これらのポイントを確認することで、自社に適したPBXを選ぶことができるでしょう。次の章では、これらの重要なポイントに注目して詳しく解説します。
【重要なポイント3つ】
- PBXの種類を確認
- コストをチェック
- 必要な機能があるか
【その他の比較ポイント】
- セキュリティ対策は十分か
- サポート体制が整っているか
- トラブルへの備えはあるか
PBXの選び方で重要な3つのポイント

PBXを選ぶ際には、まず種類・コスト・機能に注目しましょう。これらのポイントを確認することで、自社に適したPBXを選ぶことができます。ここからは、PBXを選ぶ際に重要な3つのポイントについて詳しく解説します。
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PBXの種類を確認
PBXには主に、レガシーPBX・IP-PBX・クラウドPBXの3つの種類があります。自社に合ったPBXを選ぶためには、業務のニーズや予算、将来的な拡張性などを考慮して、適切な種類を選定することが大切です。
各種類のメリットやデメリットを比較検討し、ビジネスの要件に最適なPBXを導入することで、円滑で効率的なコミュニケーション基盤を築くことができます。ここからは、それぞれの種類について、詳しく解説します。
レガシーPBX
レガシーPBXは、企業の構内に電話線と電話機などの装置を設置するタイプの電話交換機です。レガシーPBXの特徴は、インターネット回線を使用しない仕組みのため、通話品質が高いことです。
同じ電話回線を共有している電話機同士で、オフィス内であれば、どこでも簡単に連絡を取ることができます。広いフロアや複数の部署が離れている場合でも、内線通話がスムーズに行えます。
一方で、物理的な機器の設置が必要であり、変更や追加があるとコストが発生する点がデメリットとして挙げられます。また、柔軟性や拡張性が限られるため、近年では新しい技術への移行が進んでいます。
IP-PBX
IP-PBXは、各端末にIPアドレスを割り当てて、VoIP(Voice over IP)技術を用いて音声通話を行います。IP-PBXの特徴として、席を替えても電話番号が変わらず、パソコンとの連携が可能です。
また、拠点ごとにPBXを設置する必要がなく、内線通話による通話料金を削減できます。
しかし、導入には初期費用がかかったり、通話品質がインターネット回線の品質に影響されたりする点はデメリットです。
IP-PBXには、ハードウェアタイプとソフトウェアタイプの2種類があります。以下の表にそれぞれの特徴を示します。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| ハードウェアタイプ | ・オフィス内に専用機器を設置する ・高いセキュリティが期待できる |
| ソフトウェアタイプ | ・ソフトウェアを自社サーバーにインストールする ・専用機器が不要なため、導入コストは低い |

IP-PBXとは?|クラウドPBX・ビジネスフォンとの違いも解説
PBXとは業務効率化のために内線・外線を繋いで、電話機間で転送・振り分けできるようにするシステムのことです。中でもIP-PBXはコストの低さ・利便性で注目されています。本記事では、IP-PBXの概要・メリット・選定ポイントなどを解説します。
クラウドPBX
クラウドPBXは、電話交換機能をクラウド上で利用する仕組みのシステムです。クラウドPBXのメリットとして、初期費用や運用コストの軽減が挙げられます。
オフィス内の電話交換機器をクラウド上に移すことで、自社での専用機器の設置や保守作業が不要になり、それに伴うコストや手間が削減されます。ただし、クラウドPBXには毎月の利用料が発生する点や、発信できない番号があるなどのデメリットがあります。
また、クラウドを介するためセキュリティリスクにも考慮が必要です。ただしこれらのデメリットも企業のニーズやセキュリティ対策次第で解消できる可能性があります。総合的に考えて、自社の状況に合った選択を行うことが重要です。

クラウドPBXとは、インターネットに接続して利用できるオフィス向け電話システムです。クラウドPBXの導入で、社外からでも会社宛の電話に出られたり、通話料の削減ができたりします。本記事では、クラウドPBXを導入するメリットや選び方などをわかりやすく解説します。
コストをチェック
PBXは、選ぶ種類や製品によって発生するコストが異なり、場合によっては大きな負担になり得ます。たとえば、導入費用やランニングコスト、メンテナンス費用はPBXの種類や仕様によって変動します。
そのため、これらを検討し、自社の予算や方針に合ったPBXを選ぶことが求められます。以下では、PBXにかかるコストについて詳しく解説します。
初期費用
初期費用はPBX導入において重要な要素です。クラウドPBXは、他のタイプに比べて初期費用を安く抑えられる特長があります。サーバーはベンダーが用意し、電話回線の準備が不要であるため、比較的安価に導入できます。
一方で、オプションや導入規模によって費用が上昇する可能性があるため、慎重な検討が必要です。またレガシーPBXやハードウェアタイプのIP-PBXは初期費用が高額ですが、月々の運用コストが比較的安い特長があります。
企業の規模が大きい場合、オンプレミス型が費用面で優れることもありますが、物理的なPBX装置の購入や構築には多額のコストがかかります。設備投資にどのくらいかけられるかを検討し、自社の予算やニーズに合った選択をすることが重要です。
ランニングコスト
ランニングコストも重要な選定ポイントです。クラウドPBXは初期費用だけでなく、ランニングコストも比較的抑えやすい傾向がありますが、利用人数が増えると共に月額費用も高額になります。
一方オンプレミス型PBXは、定期的な保守運用が必要で、故障や経年劣化に伴う修理やメンテナンスには手間とコストがかかります。特にレガシーPBXは事業所ごとに設置が必要になり、拠点ごとに管理・保守運用が必要です。
どちらを選ぶかは、企業の規模や運用体制によります。クラウドPBXの柔軟性を活かすか、オンプレミス型のコントロールを重視するか、注意深く検討することが必要です。
必要な機能があるか
PBXを選ぶ際には、自社の業務やニーズに合った機能があるか確認しましょう。たとえば、PCやスマホとの連携が必要な場合、一部のPBXにはこれらの端末とのスムーズな連携が可能な機能があります。
このような機能がPBXに備わっているかどうかは、事前に確認が必要です。企業の規模や業務の性質により必要な機能が異なるため、自社に合ったPBXを選定しましょう。以下では、備わっていると便利な機能について紹介します。
PC・スマホとの連携
一部のPBXでは、PC・スマホなどの端末とのスムーズな連携が可能です。連携によって、外出中やオフィス外でも、PCやスマホを通じて社内の電話に繋げることができ、業務に柔軟に対応できます。
また、在宅勤務やリモートワーク時にも、連絡がスムーズになります。この機能を利用することで、不在時の電話取次ぎの負担を軽減できます。また個人のスマホを使用していてもプライバシーが保護され、仕事とプライベートの切り分けが可能です。
録音機能
通話を録音できる通話録音機能は、電話でのコミュニケーションにおいて生じる誤解やトラブルを解決するために重要です。オペレーターと顧客とのやり取りでは、言葉の誤解が起きやすく、トラブルの原因を正確に特定することが難しい場合があります。
通話録音機能が備わっていれば、後から内容を確認できるため、トラブルの原因を正確に把握し、スムーズな問題解決が可能です。また通話録音は、不正な行為やコンプライアンス違反の防止にも役立ちます。
情報漏洩や不法行為は通話を通じて発生することがあり、通話録音によりこれらの行為を未然に防ぐことができます。
複数人での電話会議
PBXの中には、複数人での電話会議ができるものもあります。電話会議機能は、複数の人が同時に通話できる機能で、外出中・出張中・在宅勤務中・本社・支社など異なる場所でも音声による会議が可能です。
電話会議機能は、遠隔地からでも会議を可能にし、移動時間の節約に繋がります。社員が外出している場合でもリアルタイムで連絡を取り合い、意思疎通が円滑に行えるため、業務の効率化が期待できます。また電話会議機能を使えば、会議室の予約も不要になります。
現代のビジネスでは、様々な場所から働くスタイルが一般的となっており、電話会議機能は柔軟で効率的なコミュニケーション手段として、ますます重要性を増しています。
PBXのその他の比較ポイント

PBXを選ぶ際には、重要なポイントのほかにも検討すべきポイントがあります。コストや機能だけでなく、以下のようなポイントを比較・検討をすることがおすすめです。ここからは、その他の比較ポイントについて詳しく解説します。
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PBXのその他の比較ポイント
セキュリティ対策は十分か
セキュリティ性において、レガシーPBXやハードウェアタイプのIP-PBXは高い水準を誇ります。これらのシステムはインターネットに接続されず、オフラインで運用されるため、外部からの不正アクセスのリスクが低減します。
企業が重要な顧客情報を管理する際など、セキュリティが最優先の場合は、レガシーPBXやハードウェアタイプのIP-PBXが適していると言えるでしょう。
一方で、クラウドPBXはベンダーがセキュリティ対策を行います。多くは徹底した対策を行っていますが、一定の情報漏洩リスクは存在するため、信頼性の高いベンダーを選ぶことが重要です。

PBXを安全に使用するためには、セキュリティ対策が必要です。PBXのセキュリティ性はレガシーPBX・IP-PBX・クラウドPBXで異なります。本記事では、PBXの種類別のセキュリティリスクとその対策、またセキュリティを重視したPBX選びのポイントを解説します。
サポート体制が整っているか
ベンダーによるサポートが充実しているかどうかを確認することも重要なポイントです。万が一の際に24時間365日体制でのサポートがあるか、導入時に適切な支援を受けられるか、操作マニュアルが用意されているか、などを確認しましょう。
また、トラブルが発生した際にどのような対応をしてもらえるかも確認しておくと安心です。これらの点を考慮することで、導入後のトラブルにも迅速に対処でき、円滑な業務運用が期待できます。
トラブルへの備えはあるか
PBXを導入する上では、トラブルへの備えも忘れてはなりません。停電時やシステムトラブルが発生した際にも、スムーズな運用を確保するための対策が求められます。
停電時にシステムが停止せずに稼働できるかどうかは、メモリやCPUが多重化されているかどうかにかかっています。また、バッテリーの持続時間も確認が必要で、停電時に備えて何時間も運用できるかが重要です。
さらにクラウドPBXや一部の製品では、緊急電話への発信に対応していないことがあります。トラブル発生に備えて、緊急時の通話が可能かどうかを確認しておきましょう。
PBXの導入フローと注意点

PBXを導入する際にはいくつかのポイントに留意する必要があります。以下に、PBXの導入フローと注意点を解説します。
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PBXの導入フローと注意点
自社に合ったPBXの種類を選択する
PBXの導入において、まずは自社に最適なPBXの種類を選択することです。主な選択肢には、レガシーPBX・IP-PBX・クラウドPBXがあります。レガシーPBXは物理的な機器を用い、通話品質が安定している一方、設置や変更にはコストがかかります。
IP-PBXはデジタル通信を採用しており、柔軟性がある一方で初期費用がかかります。クラウドPBXはクラウド上で運用され、コスト効率が高いのが特徴です。しかしセキュリティ対策はベンダーに依存します。
これらの特徴を踏まえ、自社の予算やニーズに合ったPBXを選ぶことが重要です。規模や業務の性質によって最適な選択が異なるため、慎重な比較検討が必要です。
現状のインフラを確認する
自社に最適な種類のPBXを選択するためには、現状のインフラも考慮しましょう。レガシーPBX・IP-PBX・クラウドPBXはそれぞれ、以下のような場合にスムーズに導入できます。
| PBXの種類 | |
|---|---|
| レガシーPBX | すでにオフィス内に電話回線が敷設されている場合 |
| IP-PBX | LAN(IPネットワーク)およびインターネット回線が ある場合 |
| クラウドPBX | インターネット回線(光回線やWi-Fi)がある場合 |
将来的な拡張性も考慮する
PBXの種類によって、拡張性が異なる点にも注意が必要です。将来的に事業の拡大や従業員の増加が見込まれる場合は、拡張性・柔軟性に優れたクラウドPBXがおすすめです。クラウドPBXなら、Webの管理画面から簡単にユーザーや機能の追加ができます。
一方で、レガシーPBXやIP-PBXで機能を増やすには、専用機器の追加や交換が必要になる場合があり、コストがかかります。事業規模や変化に合わせて柔軟に対応したい場合は、クラウドPBXを選ぶと良いでしょう。
電話番号引き継ぎの可否も確認
PBX導入時は、既存の電話番号を引き継げないケースもあることに注意が必要です。以下の場合、電話番号を変更しなければならないこともあるため、事前にベンダーに確認しましょう。
- NTT以外の通信事業者から固定電話番号を取得している場合
- 050番号を使っている場合
- 現在と異なる市外局番の地域に移転する場合
会社の電話番号が変わると、顧客への周知や印刷物の作り直しなどに多大な手間がかかります。また、取引先にも登録先を変更してもらう必要があり、少なからず迷惑をかけてしまうため、できるだけ既存の電話番号を引き継げるサービスを選ぶことが推奨されます。
無料トライアルで試す
PBXを導入する際には、無料トライアルを有効活用することがおすすめです。無料トライアルでは、実際の運用に先立ち、音質・費用感・機能などを詳細に比較検討することが可能です。
特に音質はビジネス通話において欠かせない要素のため、無料トライアルで確かめることが重要です。同時に導入に伴う費用感も確認して、予算内であることを確認します。
また、機能面においても自社のニーズを満たしているかを確認することが大切です。これらの比較検討を通じて、最適なPBXの選択が可能となります。
導入・利用開始
クラウドPBXの導入・利用開始には、メーカーとの契約を結び、必要な手続きを完了する必要があります。契約が完了した段階で、クラウドPBXの利用が可能です。ただし、最短であってもクラウドPBXの導入には1〜3ヶ月ほどの期間がかかることが一般的です。
導入作業や設定、トレーニングなどを行い、システムが円滑に動作するようにするための時間が必要です。十分な計画と余裕をもって進めることが大切です。
まとめ

PBXは、企業やコールセンターで利用され、複数の電話回線を集約し、内線同士や外線と内線の接続を管理する電話交換機です。社内の電話業務を効率化させるには、PBXの導入がおすすめです。
ただし、複数の種類があり機能も異なるため、選定は慎重に行う必要があります。PBXを選ぶ際には、種類・コスト・機能の3つのポイントを確認しましょう。またセキュリティ対策やサポート体制、トラブルへの備えなども考慮が必要です。
無料トライアルで実際の使用感やコストを確かめ、適切なPBXを選択しましょう。本記事で紹介したポイントをしっかり確認し、自社に最適なPBXを導入することで、円滑なコミュニケーション環境を整えることができるでしょう。













