
Zoho Booksとは|主な機能や特徴、導入するメリット・料金体系を解説
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- Zoho Booksは、会計管理・在庫管理・在庫管理などの管理を自動化できる会計ソフト
- チーム・顧客・会計担当者間で、1 つのプラットフォームで共同作業できる
- ビジネスチャットやCRMなど、40以上の外部アプリと連携し、業務を効率化できる
Zoho Booksは、会計管理・在庫管理・在庫管理・請求などのフローを自動化し、財務状況をリアルタイムに把握できるクラウド型会計ソフトです。本記事では、Zoho Booksの強みである特徴・主な機能・導入のメリット、口コミによる評価や料金体系を解説します。
目次
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Zoho Booksとは

Zoho Booksは、クラウドベースの会計ソフトウェアです。請求書作成・経費管理・在庫管理・プロジェクトの工数管理などの機能を備えています。多言語対応や外貨取引管理が可能で、国際的なビジネスにも適しています。
また、銀行口座との連携機能により、入出金を自動で記録できるため、手動入力によるミスを減らし、経理作業の効率化を図れます。請求書や見積書をカスタマイズでき、顧客との取引情報を顧客ポータルで管理できるなど、ビジネスの透明性を高める機能も豊富です。
無料プランや1,080円/月から利用可能なベーシックプランを始め、業務の規模やニーズに応じて選べる複数の料金プランが用意されています。本記事では、Zoho Booksの特徴・メリット・料金体系などを解説します。
Zoho Booksの特徴

Zoho Booksは、会計業務を始めとする社内のさまざまな業務を効率化できるソフトウェアです。ここでは、Zoho Booksの特徴について解説します。
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Zoho Booksの特徴
日常的な会計タスクを一気通貫で行える
Zoho Booksは、製品の仕入れから販売・在庫管理・請求書発行を一貫して管理できます。例えば、商品の仕入れデータが入力されると、在庫が自動的に更新され、その商品が販売されると在庫が減少し、販売に基づく請求書も自動で発行されます。
このように、すべてのデータが連携できるため、一貫した会計処理が可能であり、日常的なビジネスの会計タスクを効率的に処理できます。
また、すべてがクラウド上で行えるため、どこからでもアクセス可能です。銀行口座と連携することで、入出金の自動追跡ができ、手作業によるミスも防げます。
チームや会計士との連携を強化
Zoho Booksでは、役職ごとのアクセス権限の設定機能を備えており、チームメンバーや会計担当者と効率的に共同作業を行えます。組織内の複数の担当者がリアルタイムでデータを共有できるため、作業を分担しながら会計業務を進めることができます。
この機能はセキュリティの面でも優れ、必要なメンバーだけが情報にアクセスできるように設定することで、機密性の高いデータを保護できます。
会計士を招待してリアルタイムに財務データにアクセスし、決算・レポート作成・銀行口座の調整などを管理させることも可能です。
また、Zoho Booksには、顧客とのやり取りを効率化するための顧客ポータルが搭載されています。顧客ポータルを活用すると、顧客が見積書を確認してコメントを追加したり、オンラインで支払いを行ったりすることができます。
40以上のアプリと連携可能
Zoho Booksは、40以上のZohoアプリや外部サービスと連携でき、ビジネス全体のあらゆる側面を一元管理でき、業務の効率化を図ることができます。
例えば、Zohoアプリ「Zoho CRM」との連携では、顧客や取引情報をZoho Booksと同期し、売上や請求情報を一元管理できます。営業活動から会計処理までシームレスにデータが流れるため、データの重複入力を防げます。
外部サービスとの連携の例としては、主要なオンライン決済プラットフォームと連携が挙げられます。これにより、顧客が複数の通貨で支払いを行うことができ、国際的なビジネスにも対応できます。
他にも、さまざまな連携例がありますが、その中には異なるアプリやWebサービスを自動的に連携させるツールもあります。そのツールを活用すれば、さらに5000以上のアプリと簡単に連携でき、タスクを自動化することが可能です。
Zoho Booksの主な機能

Zoho Booksは、キャッシュフローの安定・販売状況の把握・収益性の高いプロジェクト運営などに役立つさまざまな機能を備えています。ここでは、Zoho Booksの主な機能について解説します。
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売掛金
売掛金管理機能は、企業が顧客からの未払い金(売掛金)を効率的に追跡し、回収をサポートする機能です。請求書作成の場面において、Zoho Booksでは見積書の作成が簡単で、ワンクリックで請求書に変換可能です。
この請求書は、会社ロゴやデザインのカスタマイズが可能で、プロフェッショナルな書類を送信できます。請求書送信後は、自動リマインダーが役立ちます。
この機能は、顧客への支払催促を自動化するもので、指定した支払期日が近づいた時にリマインダーを自動送信します。そのため、未払いの売掛金を回収しやすくなります。他にも、複数の支払方法や多通貨に対応しており、売掛金のスムーズな回収をサポートします。
買掛金
買掛金管理機能は、企業がサプライヤーやベンダーからの請求を効率的に管理し、支払いを正確に処理するための機能です。例えば、定期的に発生する支払いに対して、請求書を自動作成できます。そのため、毎回請求書を手動で作成する手間が省けます。
請求書の送信前には、承認プロセスを設定して内容を確認・承認でき、誤った取引や二重請求などを防げます。また、経費レシートを簡単にアップロードして、それを買掛金に反映させることも可能です。
これにより、経費を追跡しやすくし、支払い時に正確な情報を把握しやすくなります。さらに、商品を返品した際、ベンダーからのクレジット(返金や値引き)を記録できます。この記録は、将来の請求や、返金の受け取りに役立ちます。
在庫
在庫機能では、商品在庫をリアルタイムかつ効率的に管理できます。在庫の数量を常に把握できるだけでなく、動きの速い商品を特定することで売れ筋商品を把握し、適切な在庫を維持することが可能です。
また、在庫が少なくなった時に自動的にアラートを受け取るポイント(再発注ポイント)を設定できます。これにより、在庫切れを防ぎ、適切なタイミングでベンダーに注文書を送信できます。
データ管理においては、商品ごとのSKU(在庫管理コード)・仕入価格・ベンダー情報・製品画像など、さまざまなデータを一元的に管理できます。そのため、各商品の詳細を整理しやすく、在庫の追跡が簡単です。
他にも、迅速な在庫調整による最新の在庫情報の維持や、FIFO(先入れ先出し)方式の在庫評価による正確なレポート作成などが可能です。
工数管理
工数管理機能は、プロジェクトに費やした時間やコストを詳細に追跡し、それを基に顧客に請求を行うことができる機能です。
Zoho Booksでは、プロジェクトごとに費やした時間を正確に記録できます。タイムシートを使って毎日や毎週の作業時間を入力したり、タイマーウィジェットを使ってリアルタイムで作業時間を計測したりできます。
一度に複数のプロジェクトも管理できるため、プロジェクトごとにタスクを追加し、進捗を追跡できます。さらに、チームメンバーに特定のタスクを割り当てることで、誰が何に取り組んでいるかを把握でき、効率的なプロジェクト管理が可能です。
プロジェクトに関連する作業時間や経費を追跡し、その情報を基にワンクリックで請求書を作成する機能も備えています。プロジェクトの全体的なコストを正確に把握し、顧客に適切な金額を請求できます。
顧客にとっては、コストの詳細や作業内容が明確でわかりやすい請求書を受け取ることができます。Zoho Booksはモバイルアプリもあるため、出張や外出先でも時間を記録でき、正確な工数管理がしやすいのも利点です。
レポート
レポート機能は、ビジネスの財務状況や運営状況を視覚的に把握し、重要な意思決定をサポートする機能です。Zoho Booksには、損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書・在庫レポートなど、ビジネスに必要な50以上のレポートが用意されています。
レポートは、設定した期間(毎週・毎月・四半期など)で自動生成でき、指定したメールアドレスに送信することが可能です。PDF形式でのエクスポートもでき、チームメンバーと共有できるだけでなく、アクセス権限の設定で安全性も高められます。
また、レポートの日付範囲・表示項目・フィルターなどをカスタマイズできる機能も備え、ビジネスのニーズに合わせた分析をサポートします。売上・経費・売掛金などの重要な指標は、ダッシュボードでリアルタイムに確認でき、経営の全体像をすぐに把握できます。
Zoho Booksを導入するメリット

業務効率化やビジネスの生産性向上を図る上で、Zoho Booksはさまざまなメリットを提供します。ここでは、Zoho Booksを導入するメリットについて解説します。
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Zoho Booksを導入するメリット
ビジネスワークフローを自動化できる
Zoho Booksでは、売掛金・買掛金・在庫管理・工数管理などの業務を自動化できるため、毎回手作業で行う必要がなくなります。自動化はトリガー設定が可能で、例えば、売掛金の期限が近づいたら、顧客への通知を自動で開始するように設定できます。
請求書の作成や在庫が少なくなった時などをトリガーにして、自動でメールアラートやアプリ内通知を送信することもでき、重要なタスクを見逃すことなく管理できます。
また、Zoho Booksは、複数のタスクを同時に管理するのにも適しており、顧客への請求・在庫の補充・経費の追跡などを同時に行えます。
このように、ビジネスワークフローの自動化や複数タスクの同時進行を実現できるため、ミスの減少と作業時間の大幅な短縮を可能にし、ビジネス全体の生産性を高められます。
いつでもどこでも利用できる
Zoho Booksでは、iOSとAndroid対応のアプリを提供しており、いつでもどこでも会計業務を行うことができます。例えば、外出先でもリアルタイムに売上・経費・請求書などの状況を確認できます。
また、ダッシュボード機能により、ビジネスの重要な指標を一目で把握でき、重要な意思決定が迅速に行えます。請求書や見積書の作成・顧客への送信・工数管理などもアプリで行えるため、ビジネスのスピードが向上し、顧客とのやり取りもスムーズに進行します。
さらに、Zoho Booksアプリはスマートフォンだけでなく、Apple Watchにも対応しており、手元で請求書の確認や支払リマインダーの送信などが可能です。
全ての機能を無料で試せる
Zoho Booksは、14日間の無料トライアル期間を提供しています。トライアル期間中は、プロフェッショナルプランの全機能を実際に使用できるため、自分のビジネスに最適なプランを選ぶ際に役立ちます。
無料トライアルの利用によって、初期コストなしでZoho Booksが自分のビジネスに適しているかどうかを確認できます。例えば、インターフェースの簡単さ・機能の使い勝手・業務に組み込んだ時のコストパフォーマンスなどを判断するのにおすすめです。
もし、トライアル期間中に自分のニーズに合わないと感じた場合、料金を支払う前にサービスの利用を停止することも可能です。
Zoho Booksの口コミ・評価

Zoho Booksは、実際に利用したユーザーから、操作性・他サービスとの連携・グローバル対応の3点で特に高く評価されています。操作性では、「UI(ユーザーインターフェース)がよく出来ている」との口コミがあり、直感的で使いやすいインターフェースが評判です。
他サービスとの連携については、「会計サービスとしてだけでなく、Zohoの他アプリを追加することでいろんな管理が1つのプラットフォームでできる」との声があります。Zohoアプリや他のサービスとの連携によって、多機能になる点が高評価を集めています。
グローバル対応であることに対しては、「海外ビジネス展開を検討している企業は選択肢として検討すべきサービス」と評価されています。複数通貨・多言語対応など、グローバルなビジネス展開を支援する機能が役立っていることが伺えます。
Zoho Booksは、操作性に優れて他サービスとの高度な連携を可能にする多機能なクラウド型会計ソフトです。グローバル対応であることも踏まえ、将来性が高いツールとして多くのユーザーから支持されています。
Zoho Booksの料金体系

Zoho Booksの料金体系は、企業の規模やニーズに合わせて選べる複数のプランがあり、初心者でも簡単に理解できるようにシンプルに構成されています。各プランの月額料金(税抜き表示)については下の表にまとめます。
価格の高いプランほど、高度でより多くの機能を使えるようになります。例えば、無料プランでは、1ユーザー+1経理担当者が利用できます。機能面では、請求書管理・顧客ポータル・オンライン決済のサポートなどの機能を使えます。
ベーシックプランでは、無料プランで使える機能に加え、繰り返しの経費管理・プロジェクトの経費管理などの機能が使えるようになります。スタンダードやプロフェッショナルプランではさらに機能が増え、招待できるユーザー数も多くなります。
無料 | ベーシック | スタンダード | プロフェッショナル | |
---|---|---|---|---|
年間契約 | ¥0 | ¥900 | ¥1,900 | ¥2,900 |
月間契約 | ¥0 | ¥1,080 | ¥2,280 | ¥3,480 |
Zoho Booksの導入の流れ

Zoho Booksを導入する手順は、無料トライアルにサインアップすることから始まります。まずは、Zoho Booksの公式ホームページにアクセスし、中央にある「14日間無料お試し」ボタンをクリックしましょう。
メールアドレスまたは電話番号を入力して、アカウントを作成し、Zohoから届いた確認メールのリンクをクリックしてアカウントを認証します。その後は、登録したメールアドレスまたは電話番号とパスワードを入力することでログイン可能になります。
無料トライアル期間が終了する前に、ビジネスに最適な有料プランを選んで契約することができます。月間契約と年間契約があり、年間契約には割引が適用されます。
なお、他のソフトウェアからZoho Booksに移行する場合、商品・顧客・仕入先・販売・購入取引・残高データなどをインポートできます。
Zoho Booksを導入する際の注意点

Zoho Booksでは、追加ユーザー・支店管理・自動スキャンなどの機能をアドオンとして購入することが可能です。ただし、アドオン機能は無料プランでは利用できず、有料プランに加入している場合のみ追加できます。
また、支払い方法はクレジットカード決済のみです。Visa・MasterCard・American Expressなどが利用可能です。
なお、有料プランは自動更新される仕組みになっており、更新日が近づくとメール通知が届きます。更新日までに無料プランに切り替えない限り、クレジットカードから自動的に料金が引き落とされ、契約が更新されます。
まとめ

Zoho Booksは、ビジネスの成長を支援するクラウドベースの会計ソフトウェアです。請求書の作成・経費管理・在庫の自動追跡など、多機能でありながら直感的な操作が特徴です。また、これらの機能は、効率化を図りながら正確な経理管理を可能にします。
さらに、40以上のZohoアプリや外部ツールとの連携が可能で、あらゆるビジネスニーズに対応できる点も魅力です。モバイルアプリの利用により、場所を選ばずにリアルタイムで業務を進められる柔軟性も強力な利点です。
無料トライアル期間を通じて、これらの機能を実際に試すことができるため、まずは自社のニーズに合ったプランを検討してみることをおすすめします。本記事の内容を参考に、効率的かつスマートなビジネス管理を目指しましょう。