アドセンスに「有用性の低いコンテンツ」と審査落ちした際の傾向と対策

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Googleの提供しているコンテンツ連動型広告配信サービスである「Googleアドセンス」の利用には、審査が必要です。

審査が必要ゆえに、場合によっては「有用性の低いコンテンツ」として審査落ちする場合もあります。

そこで今回は、Googleアドセンスに申請したときに「有用性の低いコンテンツ」として審査落ちする原因と、可能な対策について解説します。

Googleアドセンスは「有益なコンテンツ」にだけ広告を掲載する許可を出す

「Googleアドセンス」とは、自身のウェブサイトに専用のタグを貼りつけることで広告を表示させ、広告料を得られるようになる仕組みです。

多くの人が利用している仕組みであり、ウェブサイトの訪問者数が多くなるほどに広告料収入も得られやすくなるため、ウェブサイト運営の成果をそのまま収入に転換できる仕組みとして人気があります。

必要なものは「Googleアカウント」「広告を表示させる自身のウェブサイト」それに「登録に必要な個人情報」だけなので、手軽に広告料収入を得られるのですが、誰もが等しくこの仕組みを利用できるわけではありません。

Googleアドセンスは、ウェブサイトに広告タグを貼りつけた後に「審査」が行われ、この審査に合格したウェブサイトにだけ広告が表示され、広告料が発生し始めます。

つまり、この審査に合格しない限り、Googleアドセンスによる広告料収入を得られないということです。

Googleアドセンスの審査に通らなかった場合「有用性の低いコンテンツ」というキーワードが含まれた審査結果が通知されます。

「有用性が低い」とは要するに、訪問するユーザーにとって十分に有益なウェブサイトとは言い難いということを意味し、その原因を改善しなければGoogleアドセンスを利用開始できません。

審査落ちした際に見るべき10項目

Googleアドセンスから「有用性の低いコンテンツ」として審査落ちを通告された場合であっても、原因を改善した上で再度審査を申請すれば、次は合格できる可能性があります。

もし、Googleアドセンスの審査に合格することを諦められないのであれば、審査落ちしてしまったウェブサイトをチェックして、以下の10項目を改善してから、再度審査に申し込んでみてください。

高品質な記事を増やす

有用性の低いコンテンツという評価を覆すためには「高品質なコンテンツを増やす」ことが基本となります。

具体的なクオリティ水準や記事数、1記事あたりの文字数については厳格な規定がありませんが、最低でも「1000文字以上の記事を、10記事以上含んだウェブサイト」を目標にすることをおすすめします。

ウェブサイトのメインコンテンツとなる記事は、ユーザーに有益な情報を提供し、その生活を豊かにすることが理想的です。

そのため、ユーザーに価値を提供しなかったり、あるいは文字数が少なくて読む意味もないような記事だったりすると、有用性の低いコンテンツと評価されるリスクを高めることになります。

もちろん、文字数ばかりが多い、冗長で内容の薄い記事である場合も、有用性の低いコンテンツという評価を下される原因になりかねません。

重要なことは「品質と文字数を両立した記事」であることです。

その目安として「1記事1000文字以上」という基準を提示していますが、記事のテーマによってはそれ以上の文字数を確保しないと有益な情報提供を実現できないこともあるでしょう。

なので、簡単に言えば「内容の濃い記事」を基本として記事を量産し、ウェブサイトを訪問したユーザーが高度に有益な情報を持ち帰れるようにすることが、Googleアドセンスの評価を高めることにつながります。

カテゴリーを減らして専門性を高める

有用性の低いコンテンツという評価を覆すためには「カテゴリーを減らしてサイトの専門性を高める」ことを検討しましょう。

ウェブサイトごとに何らかのテーマに絞ってコンテンツを作成しているはずですが、たとえば「健康系」のサイトを運営するにあたっては「健康法」「医薬品」「病院の選び方」など、さまざまなカテゴリーが考えられます。

さまざまなカテゴリーのコンテンツがあった方が良さそうなイメージがあるかもしれませんが、カテゴリーの数が多すぎるとGoogleアドセンスからの評価を下げる原因になりかねません。

Googleは「専門性の高いサイト」を高く評価する傾向にあります。

専門性を高めるためには、特定のジャンルだけに絞ってコンテンツをまとめることが重要です。

自身のサイトがさまざまなカテゴリーを含んでいる場合、カテゴリーを統合したり、有用性の低いカテゴリーの記事を削除したりするなどして、何らかのカテゴリーに特化したサイトに改善することをおすすめします。

ユーザー目線でサイトの利便性を高める

有用性の低いコンテンツという評価を覆すためには「サイトの利便性をユーザー目線で高める」ことが重要です。

ユーザー目線でのサイトの利便性とは、サイトを訪問したユーザーが少ない手間で多くの情報を得られるように工夫することを基本として、そのために必要なコンテンツやツールをウェブサイト内に設置することをいいます。

たとえば「ヘッダーメニューを設置する」ことはもちろん、「内部リンクで動線をスムーズにする」「場所の説明には地図ツールを導入する」といった手法でユーザーの利便性を高めることが可能です。

重要なことは「ユーザーの目線に立つ」ことです。

サイトの利便性を考えるにあたって、ときおり「運営者目線での利便性」にこだわっているケースに遭遇することがあります。

サイトの利便性を考慮するにあたっては、第三者目線のユーザーとしてサイトが使いやすいかどうかを評価してください。

その上で、「この機能があればユーザーにとって便利になる」と言えるようなツールや内部リンクを設置し、ユーザビリティを高めてGoogleアドセンスの評価を高めましょう。

プライバシーポリシーを整える

有用性の低いコンテンツという評価を覆すためには「プライバシーポリシーを作成する」ことが欠かせません。

プライバシーポリシーとは、ウェブサイトの運営において取得した個人情報を、運営者がどのように扱うかを明文化したものです。

サイトを運営する中で、会員登録や資料請求のためにはユーザーは個人情報を入力しなければなりません。

プライバシーポリシーがないサイトの場合、そのサイトの運営者が取得した個人情報をぞんざいに扱ったり、横流しして悪用したりする可能性をユーザーは危惧するため、サイトの信用性が急激に低下します。

Googleアドセンスの審査においては、信頼性の高いサイトが評価される傾向にあるため、ユーザーから信用されない要因がある時点で、有用性の低いコンテンツという評価を下される大きな原因となるでしょう。

信頼性の高いサイトとなるためには、プライバシーポリシーを作成し、そこにユーザーが簡単にアクセスして全文をきちんと確認できるようにしておく必要があります。

禁止コンテンツや著作権問題を回避する

有用性の低いコンテンツという評価を覆すためには「禁止コンテンツ」および「著作権問題」といったトラブルを完全に回避することが重要です。

禁止コンテンツとは「アダルト」「誹謗中傷」「暴力・危険」といった、いわゆる公序良俗に反するコンテンツのことをいいます。

Googleアドセンスの審査では、禁止コンテンツを含んでいることが確認された場合、その時点でほぼ確実に不合格となります。

また、サイト内に画像コンテンツなどを含むことは良いことなのですが、使用している画像素材が著作権を無視した無断使用の場合には、同様に審査落ちするリスクを高めることになります。

Googleアドセンスに審査申し込みするにあたっては、サイトに禁止コンテンツや著作権を無視したコンテンツが含まれていないことを確認して、もし該当コンテンツがあれば速やかに削除した上で申請しましょう。

運営者情報を掲載する

有用性の低いコンテンツという評価を覆すためには「サイトの運営者情報をサイト内に掲載する」ことが必要です。

前述の通り、Googleアドセンスの審査では、信頼できるサイトであることが重要であるため、サイトの運営者、つまりどういった人がサイトを通じて情報発信しているかの情報が掲載されていることは評価基準として重要な項目になります。

運営者が個人の場合、実名や住所といったプライベートな情報は掲載しない方が良いでしょう。

運営者情報として掲載するべきなのは、運営法人の情報や実績といった情報です

運営者の実績を掲載することで「このサイトの運営者は扱っているテーマに関して専門家である」という評価を下される理由になります。

差し支えないレベルで、可能な限りサイト運営者に関する具体的な情報を掲載し、訪問ユーザーが誰でも見られる状態にしておきましょう。

体験談を踏まえてオリジナル性を高める

有用性の低いコンテンツという評価を覆すためには「体験談を踏まえ、オリジナル性の高いコンテンツを作成する」ことが重要です。

Googleアドセンスは、コピーコンテンツはもちろんNGですが、コピペでなくても、同じテーマを扱っているサイトに対しては低い評価を下す傾向にあります。

なぜなら、同じテーマを扱っている既存サイトがあれば、それで十分だからです。

同じ情報を得られるサイトが複数あったところで、ユーザーの利便性は変わりません。

つまり、既存サイトと差別化するために、いかにしてオリジナルのコンテンツを確保できるかという部分が重要なのです。

コンテンツのオリジナル性を担保するための方法として有用なのが、体験談などの他の人が持っていない情報になります。

もちろん、体験談をただ羅列しただけでは有用なコンテンツとは言い難く、体験談を踏まえた上で、そこからユーザーにとって有益な情報をピックアップし、オリジナル性と有用性を両立させたコンテンツに仕上げることで初めて、高い評価を得ることができます。

コンテンツのタイトルを最適化する

有用性の低いコンテンツという評価を覆すためには「タイトルを最適化する」ことが必要になります。

タイトルはユーザーだけでなく、Googleがサイトを評価するにあたって最初に見るポイントでもあるため、これがわかりにくいとユーザーにとってもGoogleにとっても利便性が悪くなってしまいます。

他サイトのタイトルと似ている、短すぎる、あるいはキーワードが含まれていないようなタイトルは、評価を下げる原因になります。

また「一番○○な」といったような誇大表現も、評価を落とす原因になる可能性があります。

Googleアドセンスの審査に通るためには、一目で「このタイトルならこういった内容なのだろう」とわかるような、わかりやすいタイトルに改善しましょう。

審査に通るまではアフィリエイトリンクを外す

有用性の低いコンテンツという評価を覆すためには「審査に合格するまではアフィリエイトリンクを外す」ことが必要です。

Googleアドセンス以外にもアフィリエイト広告のリンクを掲載することは可能ではありますが、これはGoogleアドセンスの審査に通ることが確定するまでは控えておいた方が無難です。

これはアフィリエイトリンクの存在自体が評価を落とすというよりも、そこに表示される広告の内容がGoogleの評価基準に抵触する可能性があるためで、まずはGoogleアドセンスの審査に集中して、審査通過後にアフィリエイトリンクを掲載しましょう。

「YMYL」のジャンルを避ける

有用性の低いコンテンツという評価を覆すためには「YMYLを避ける」ことも検討してください。

YMYLとは読者のお金や健康に影響を与えるコンテンツを意味しており、よくある「健康系コンテンツ」「マネー系コンテンツ」です。

こうしたコンテンツは有益なものも多いですが、ユーザーの生活に大きく影響しかねない内容になるケースが多いため、高度な専門性が要求されます。

もちろん、しっかりとした根拠に則って高品質なコンテンツとして完成されていれば問題ないのですが、Googleが慎重に取り扱っているジャンルというだけあって、どれも素人が気軽に手を出せる領域ではありません。

本業として携わっているか、もしくは専門家監修といった専門性を担保できるような条件が確保できるのであれば別ですが、そうではない場合はYMYLジャンルを避けて、必要に応じて該当コンテンツの削除およびサイトのテーマ変更を検討しましょう。

再申請するにあたって期間は開けるべき?

Googleアドセンスの審査に落ちた後、該当する問題点を解消して再審査に申込むにあたっては、特段ある程度の期間を開ける必要はありません。

サイトの修正が完了した時点で再度審査に申込んで問題ないでしょう。

もちろん、改善はスピードよりも品質が問われるので、再び審査落ちするリスクを下げるためにも急ぎ足で取り掛かるのではなく、品質最重視の姿勢でサイトの改善を行ってください。

まとめ

今回は、Googleアドセンスの審査で「有用性の低いコンテンツ」として審査落ちしてしまった場合の対処法について解説しました。

この手の対策には「こうすれば絶対に正しい」というものはなく、多くの人が試行錯誤した結果としてさまざまな情報が飛び交っているのが現状です。

すべては、審査を行うGoogle次第でもありますので、Googleにしっかりと評価してもらえるようなサイトに改善し、Googleアドセンスの審査に合格できるようにがんばりましょう。

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このサイトのライター
逢坂 秀範

ウェブメディアやメールマガジンのコンテンツ制作のプロ。
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