アドセンスのクリック単価を調べる方法と税金について
Googleアドセンスの収益を大きく左右するクリック単価ですが、実はよく分かっていないという人もいるのではないでしょうか。今回は、Googleアドセンスでのクリック単価の調べ方から、クリック単価の高い広告、そして、アドセンスで得られた収益の税金対策について解説します。
アドセンスでクリック単価はなぜ重要か
Googleアドセンスの収益を考える上で、重要な鍵を握るのがクリック単価です。
クリック単価は広告をクリックした際に得られる収益のことで、CPC(Cost Per Click)とも呼ばれています。
Googleアドセンスは、広告がクリックされるごとに収益が発生するクリック報酬型の広告なので、サイトの広告収益は以下の組み合わせで決まります。
広告収益=広告のクリック数×広告のクリック単価
そのため、広告のクリック単価が高いほど、効率良く収益を得られますが、Googleアドセンスの広告は自動配信型で、どんな広告が出てくるかは表示されるまで分かりません。そのページの内容と、訪れたユーザーのCookieを元に、宣伝効果が最大化されるであろう広告が、自動的に選択される仕組みになっています。
そのため、多くのサイトでは、施策によって強化しやすいクリック数の方を増やすべく、SEO対策やSNSの積極展開により、サイトへのユーザーの流入を増やす努力をしていますが、収益増を目指すのであればクリック単価に対する意識も重要になるのは言うまでもありません。
特に、これからGoogleアドセンスを収益の柱にしたサイトを立ち上げる場合、サイトのテーマ選択が、主な広告のジャンルを決定付け、そこからクリック単価が導き出されます。記事のジャンルとそれに対応する広告、クリック単価についてはサイトのテーマを決める際に、必ず検討しなければならない最重要項目のひとつです。
アドセンスのクリック単価の調べ方
Googleアドセンスでは、初期設定の状態では管理画面にCPC(クリック単価)は表示されていません。
CPCを表示させるには、レポートの統計情報の設定で、表示項目をカスタマイズする必要があります。GoogleアドセンスでCPCをレポートに表示させる方法は以下の通りです。
Googleアドセンスにログインし、左カラムのメニューの「レポート」をクリックします。
Googleアドセンスのレポートの画面が表示されたら、画面中央のペン型のアイコン(「クリック数」の右隣)をクリックしましょう。
「統計情報を選択」が表示されるので、「詳細」の中にある「CPC」の項目のチェックボックスを有効にして「適用」をクリックします。
Googleアドセンスのレポートの画面に戻ると、統計情報の右端に「CPC」という項目が追加されています。
ここで確認できるCPCは日毎の数字で、その日に表示された広告のクリック単価を平均したものです。過去に遡って見ていくと、広告を掲載しているサイトによって違いはあるものの、数字にはかなりのばらつきがあるはずですが、これはサイトに表示される広告の違いによるもので、CPCが高い日は、何らかの要因でクリック単価の高い広告が表示されていたと考えられます。
このCPCの平均をできるだけ高く保つことによって、Googleアドセンスの収益は大きく伸びることになります。
アドセンスのクリック単価の高いジャンル
Googleアドセンスの広告は、ページの記載内容と、訪問したユーザーのCookieによって決定されます。どちらが優先されるかは状況によりますが、ページの内容に合わせた広告が表示される頻度はかなり多いため、サイトのテーマの選び方次第で、出現する広告はある程度はコントロールできます。
例えば、投資関連をテーマとしたサイトには、株取引や不動産の広告が表示されやすいですし、美容関連のサイトではエステやダイエットの広告が頻繁に出てきます。
クリック単価の高いジャンルに特化したテーマ設定で高収益を狙う戦略は、アドセンスサイト運営の王道と言えます。
クリック単価が特に高いことで知られるジャンルは、以下の7つです。
金融
クレジットカード、住宅ローン、キャッシング(消費者金融)など
投資
株取引、FX、不動産
保険
生命保険、がん保険、医療保険、自動車保険など
美容
美容整形、エステ、ダイエット、インプラント、レーシック、脱毛など
転職
就職、転職、派遣など
婚活
結婚相談、出会い系など
教材
資格取得、英会話、予備校、留学など
もちろん、クリック単価の高いジャンルはその分、競争も激しく、他のサイトに先んじてアクセスを集めるのは至難の技です。
また、ここで挙げたジャンルの多くは、Googleが定めている検索品質評価ガイドラインにいおいて、YMYL(Your Money Your Life)に該当しています。
YMYLはユーザーの資産や健康に多大な影響を与えるため、検索順位の評価において特に厳しい基準が適用されているジャンルです。
YMYLに該当する分野で、検索順位の上位に進出する記事を作るには、有識者や専門家の執筆や協力が不可欠で、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)を担保する必要があります。
この3要件はそれぞれの頭文字を取ってE-A-Tと呼ばれていますが、クリック単価の高いジャンルで、検索順位の上位を目指すにはE-A-Tを強く意識した記事作りが必須となります。
アドセンスの収益にかかる税金対策
Googleアドセンスで一定以上の利益を得た場合、税金を払わなければなりません。Googleアドセンスの収入は、一般的なサラリーマンの収入と違って源泉徴収がないため、自分で利益を税務署に申告する、つまり確定申告を行う必要があります。
確定申告を行わなければならないのは、以下の条件に合致する場合です。
サラリーマンでアドセンスの利益が年間20万円以上
毎月会社から給与を得ているサラリーマンの場合、アドセンスの利益が年間(1月〜12月)の合計で20万円を超えると、確定申告を行う必要があります。ただし、この20万円はアフィリエイトの「収益」ではなく、そこから必要経費を引いた後に残った「利益」です。アドセンスの運営の過程で、必要な機材や通信費の費用を収益から払った後、残った金額が20万円を超えていた場合にのみ、税金を支払います。
サラリーマン以外でアドセンス利益(+α)が年間38万円以上
サラリーマン以外の場合、確定申告が必要となる利益は年間38万円で、諸経費を引いた後の金額であることも同様です。ただし、この38万円はアドセンス以外の方法での収益も含めた金額です。アドセンスの収益が年間20万円で、アルバイトの収益が年間20万円の場合、両者の合計は38万円を超えるので、確定申告を行わなければなりません。
このようにアドセンスである程度、まとまった利益を得られるようになると、税金の支払いは避けられませんが、できるだけ納税額を小さくしたいのであれば、必要経費をこまめに計上することで、利益を可能な限り圧縮しましょう。
アドセンスサイトの運営で経費として計上できる項目には、以下が挙げられます。
- 通信費
- プロバイダ代
- 電気代
- サーバー代
- ドメイン取得費用
- パソコン代
- マウス、キーボードなどの周辺機器
- サイト運営用の資料(書籍やセミナー参加費など)
- 記事作成用の物品(レビュー用など)
- アドセンスに関するセミナーやオフ会の会費、交通費
要するに、アドセンスサイトの運営に関連したあらゆる出費は、経費として売上から引くことができます。この経費計上により可能な限り、あとに残った利益の額を小さくして、税金の対象となる金額を小さくし、税金を安くするのが、節税の基本的なノウハウとなります。
アドセンスサイトの運営に関わるもので購入を迷ってるものがあったら、収益が多いタイミングで経費で積極的に購入して、利益圧縮に努めるのも一つの手です。
ただし、アドセンスサイトの運営に関係のないものを経費として計上するのは厳禁です。サイト運営とは関係のない飲食費や被服費、交遊費などを計上して確定申告を行った場合、後で税務調査が入ったときに、過少申告加算税や延滞税を払わなければならなくなります。
経費として計上するのは、アドセンスサイトの運営と関係があることを明確に説明できる出費のみにしておきましょう。
まとめ
今回は、Googleアドセンスのクリック単価についての詳細と、そこから得た収益の税金対策について解説しました。
Googleアドセンスは、広告が自動で掲載される仕組みが強調されすぎていて、ジャンルごとのクリック単価の違いについては、アフィリエイトの単価ほど言及される機会がありません。
しかし、クリックごとの単価の違いは数十円にも及ぶため、長期的にはかなり大きな収益の差として現れてきます。
Googleアドセンスは、広告の選択をおまかせできる便利なサービスですが、その仕組みを理解し、正しく干渉することによって、収益率を向上させる余地があることは、覚えておくといいでしょう。
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