クリック報酬型とアフィリエイト広告の違いは?おすすめや相場についても解説

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ウェブ広告の中でもクリック報酬型の広告については、やや敷居が高いと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに成果報酬型よりも収益化のハードルが低い反面で事前の審査が厳しく、表示される広告をコントロールできないという特徴があります。

またアクセス数が多いサイトでないと収益が増えない傾向にあるため、使い所を考える必要も出てくることでしょう。

今回は、クリック報酬型広告のメリットやクリック単価の相場、おすすめの事業者を紹介していきます。

クリック報酬型広告とは?

ウェブサイトに広告を掲載して収益を得るという形式のウェブ広告には、いくつかの種類がありますが、その中でも収益化のしやすさで人気が高いのはクリック報酬型広告です。

クリック報酬型広告はその名の通り、ウェブサイトを訪問したユーザーがウェブ広告をクリックすることで収益が発生するタイプの広告です。

ウェブ広告がクリック(あるいはタップ)された時点で収益が確定しますが、その後に商品が購入されたり、サービスが契約されるかどうかについては問われません。

成果条件のハードルの低さから、収益を得やすいウェブ広告として非常に人気のあるサービスですが、その反面、導入時の審査が厳しく、収益を大きく伸ばすのも難しいことから、実は難易度の高い広告でもあります。

成果報酬型広告とは?

クリック報酬型広告と並ぶ定番のウェブ広告に、成果報酬型広告があります。

成果報酬型広告は、一般的にアフィリエイト広告とも呼ばれていて、ウェブサイトに掲載されている広告をクリックして商品の販売ページへと移動、そこで商品が購入された時点で成果が確定します。

成果報酬型広告には、A8.netやバリューコマース、afbなどのASPが仲介するタイプと、楽天アフィリエイトやAmazonアソシエイトなどのショッピングモールサイトが提供するタイプがあります。

いずれも、商品やサービスの購入、会員登録、体験申込みなどが成果条件となるため、クリック報酬型広告よりもハードルは高いですが、1件あたりの収益はクリック報酬型広告よりもはるかに多く、ジャンルによっては成約1件あたり数千円〜数万円になることもあります。

大手のアフィリエイトサイトのほとんどが、この成果報酬型広告を主な収入源として採用しています。

成果報酬型広告とクリック報酬型広告の違いは?

成果報酬型広告とクリック報酬型広告は、成果条件が異なるだけでなく、広告の仕組みについても違いがあります。

成果報酬型のアフィリエイト広告は、掲載する広告の種類をサイト運営者が決めるため、自分のサイトを訪れるユーザー層に合わせた広告を選択する手腕が求められます。

一方、クリック報酬型の広告では、掲載した広告枠に自動的に広告が掲載される仕組みで、掲載される広告は、ユーザーのブラウザに保存されているCookieを元にしたシステムの判断、あるいは掲載されるページの記事内容に合わせた広告が表示されます。

この掲載方式の違いから、成果報酬型広告とクリック報酬型広告では、サイトが取るべき方針や戦略も大きく変わってきます。

成果報酬型広告では、サイト運営者が自ら選んだ商品をユーザーに購入・体験させることが目的となるので、商品についての説明を記事の中でしっかり行うことが求められます。

それに対し、クリック報酬型広告では、サイト運営者は広告内容に干渉できないことから、ユーザーに広告をクリックさせることが主目的となり、カーソルや指先が触れやすい場所に広告の配置を工夫することが重要です。

クリックで報酬が発生する仕組み

クリック報酬型広告の仕組みを、Google AdSense(アドセンス)を例に解説しましょう。GoogleはGoogle検索を使用した「Google広告」(旧:Googleアドワーズ)という広告主向けのサービスを通じてオンライン広告を募っています。

そこで集められた様々なジャンルの広告は、アドネットワークと呼ばれる独自の広告配信網に組み込まれます。

Googleアドセンスは、このアドネットワークの中から最適な広告を自動的に選び出して様々なサイトに表示させるシステムです。

ウェブサイトに掲載されたアドネットワークの広告がクリックされると、Googleアドセンスは広告主からその分の宣伝費を回収し、手数料を徴収した上で、サイトの運営者に収益として配分します。

このように広告主とサイト運営者の間に立って、広告とサイトの最適なマッチングを行い、クリック数の成果に応じて収益の配分を行うのがGoogleアドセンスの役割と言えるでしょう。

クリック報酬型広告の相場はいくら?

クリック報酬型広告で、広告から得られる収益の額について気になる人は多いことでしょう。

ユーザーが広告を1回クリックするごとに得ることの出来る収益をクリック単価(CPC)と呼びます。

クリック報酬型広告のクリック単価はジャンルやサービスによって違いますが、Googleアドセンスの場合、平均すると1クリックあたり15円〜30円前後が相場になります。

保険やクレジットカードなどの高単価のジャンルの広告が表示されると、1クリックあたり100円を超えることもあります。

ただし上述した通り、クリック報酬型広告では表示される広告の内容を指定できず、広告の内容は訪れたユーザーの閲覧履歴によって変わるため、長期的に見れば平均値を大きく外れることはあまりないのが実情だと言えます。

主なクリック報酬型広告サービス

人気のあるクリック報酬型広告ですが、提供している事業者の数はそれほど多くありません。

クリック単価や案件数などで他を圧倒しているGoogleアドセンスの独占状態となっているのが現状だと言えるでしょう。

ここではクリック報酬型広告の代表的なサービスを紹介しましょう。

Googleアドセンス

Googleが提供するクリック報酬型広告で、単に「アドセンス」と呼ばれることもあります。

クリック単価や広告の種類においてダントツで優れており、クリック報酬型広告の中では他を寄せ付けない圧倒的なシェアを占めています。

クリック報酬型広告では、基本的にGoogleアドセンスを利用するのが前提で、以降で紹介するサービスはその代替や補助という位置付けになるでしょう。

最近のGoogleアドセンスは年々審査が厳しくなっている傾向にありますが、それは「信頼できるウェブサイトのみ掲載を許可している」という背景から来ているものです。

それ以上にメリットの大きい媒体ですので、しっかりと対策し一度は掲載を試してみるべきです。

nend(ネンド)

A8.netの運営会社であるファンコミュニケーションズが提供している、クリック報酬型広告です。

事前に審査はあるものの、Googleアドセンスほど基準が厳しくないため、Googleアドセンスの審査を通過できないサイトが代替として幅広く利用されています。

スマホ・タブレットに特化したウェブ広告で、PCからのアクセスには対応していませんが、Googleアドセンスが扱っていないジャンルの広告も含まれているため、スマホ版のサイトでのみ導入しているユーザーも多いようです。

i-mobile(アイモバイル)

i-mobileはアイモバイル株式会社が提供している、多彩なジャンルの広告に対応しているクリック報酬型広告です。

アダルト系の広告の配信も行っているのが特徴で、Googleアドセンスでは収益化できない大人向けのサイトにもクリック報酬型広告を導入することができます。

また、アダルト関連広告のフィルタリングにも対応しているので、アダルト広告を避けたい一般のサイトでも利用可能です。

忍者AdMax

忍者AdMaxは忍者ツールズ株式会社が提供するクリック報酬型広告です。

最大の特徴は規制の緩さにあると言え、登録時に審査がないため幅広いサイトで利用可能です。

アダルト系広告の配信にも対応しており、アダルト情報を扱っているサイトでの広告掲載も可能です。

非常に間口が広い反面、クリック単価は安めとなっていますが、登録の手続きも簡単なので、クリック報酬型広告を試しに掲載してみたい場合や審査に通りにくいサイトを運営している場合におすすめです。

クリック報酬型と成果報酬型に対応しているASP

ASPは基本的に成果報酬型広告を提供するサービスですが、中には小規模ながらクリック報酬型の広告を提供している事業者もあります。

ASPが提供するクリック報酬型広告はアドネットワークを利用しておらず、アフィリエイトと同様にユーザーが掲載したいプログラムを選択し、その広告がクリックされるごとに収益が発生するという独自の方式となっています。

クリック報酬型の広告に対応しているASPを紹介します。

A8.net

ASPの最大手のA8.netでは、クリック報酬型の広告を一部で取り扱っています。

ジャンルはドメイン、サーバー、エステなど幅広いため商材やキャンペーンによって大きく異なりますが、大体クリック単価は1円〜5円前後となっています。

ちなみに、A8.netではクリック報酬型広告の人気ランキングを公開しているので、この中から優良なプログラムを探すと良いでしょう。

バリューコマース

バリューコマースもクリック報酬型の広告を提供しているASPです。

プログラム検索の「報酬条件」の中にある「クリック報酬(CPC)」というチェックボックスを有効にすると、クリック報酬型のプログラムを検索できます。

案件数はそれほど多くありませんが、クリック報酬に加えて、購入が発生した際には成果報酬も得られるプログラムもあるため、上手く活用したいところです。

クリック報酬型広告の注意点

クリック報酬型の広告は、成果報酬型の広告とは収益が発生する仕組みが異なるため、運用にはアフィリエイトとは違ったコツが求められます。

ここではクリック報酬型広告を運用する際に知っておきたい注意点を紹介します。

広告の配置場所で収益は大きく変わる

クリック報酬型の広告では広告をサイト内のどの位置に置くかによって、収益が大きく変わるのが特徴です。

ユーザーの目に付きやすい場所に配置するのはもちろんですが、パソコンの場合はマウスカーソルを置きやすい場所、スマホやタブレットの場合はタップされやすい場所に広告を設置することが重要になってきます。

パソコン版のサイトでは、視線が止まりやすいサイトの四隅、記事を読む際に必ず視線に入る記事の冒頭と最後に置くのが基本です。

スマホ版のサイトでは、記事の途中に広告を配置すると、画面をスクロールする際にタップされやすくなりますので注意が必要です。

収益の規模はアクセス数次第

クリック報酬型の広告では、サイトのアクセス数が収益を大きく左右します。

成果報酬型の広告では、商品の単価が高かったり、コンバージョン率が高かったりすれば、アクセス数が少ないサイトでも大きな収益を得られる可能性があります。

しかし、クリック報酬型の広告は、広告の内容が自動的にユーザーに最適化されるため、サイト側にできることは広告の配置場所を工夫するくらいで、あとはどれだけ多くのユーザーをサイトに集められるかの勝負となります。

アクセス数が少ないサイトでは、クリック報酬型の広告で得られる収益は雀の涙なので、ある程度の規模に成長してから運用するのがベストでしょう。

自己クリックを繰り返すと広告停止に

広告のクリックは誰でもできることから、自分のサイトに掲載した広告を自分でクリックして収益を稼ごうと考える人も出てくるかもしれません。

しかし、こういった自己クリックは不正クリックの対象となるため、当然ながら規制の対象となります。

サービス提供側は、広告をクリックするユーザーの情報を詳細に収集しており、サイトの運営者や関係者による不自然なクリックはすぐに検知され警戒の対象となります。

意図的な自己クリックと判定された場合、広告配信が停止になったり、最悪の場合はアカウントが永久に使えなくなったりする可能性があります。

広告主や事業者を欺こうとする行為に対しては、重いペナルティが課せられるので注意しましょう。

広告を掲載できない場合がある

サイトの内容によっては、クリック報酬型の広告を掲載できないことがあります。

規制のあるジャンルは広告サービスによって異なりますが、Gogoleアドセンスの場合はアダルト、ギャンブル、飲酒、喫煙、暴力行為、ドラッグなどの情報を扱っているサイトには、広告を掲載できません。

これらのジャンルのサイトは登録時の審査の段階で落とされるのはもちろんですが、審査通過後にこういった内容の記事ページを作成して広告を掲載した場合も、広告の供給がストップし、広告枠が空欄の状態になることを認識しておく必要があります。

まとめ

今回はクリック報酬型のウェブ広告について解説しました。

クリック報酬型の広告は、広告がクリックされるだけで収益になるというハードルの低さから、サイト運営の初心者には特に人気があります。

しかし、運営側でコントロールできる要素が少なく、収益を伸ばすにはサイトのアクセス数を増やすしかないといった特徴から、実は初心者にはあまり向いていないウェブ広告だと言えるでしょう。

そのため、クリック報酬型の広告が最も力を発揮するのは、訪れるユーザーの属性がバラバラな中規模のウェブサイトです。

ユーザー属性が固定されているサイトや、月間数百万PVの大規模サイトでは収益化の効率が悪いため、その場合は成果報酬型広告を収益の柱にしていることがほとんどになってきます。

クリック報酬型広告はどんなサイトにでも適性があるわけではなく、利点と欠点が非常にハッキリしている広告なので、その特徴をしっかり理解した上で活用するようにしましょう。

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このサイトのライター
逢坂 秀範

ウェブメディアやメールマガジンのコンテンツ制作のプロ。
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