ブログ作成時のSEO心得とは!?おさえるべき対策を網羅しよう!

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ブログについて調べていると「SEO」という言葉を目にする機会が多いと思います。

SEOとは「検索エンジン最適化」のことですが、なぜ検索エンジンに最適化しなければならないのか?また、それによって何が得られるのかをよく理解していない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

SEOはブログを多くの人に読んでもらうためには必須の施策であり、SEO対策を行わなければ、検索エンジンを中心とした現在のインターネットにおいて人に見てもらう機会がかなり少なくなってしまうと言えます。

それほどに重要な意味を持っているSEO。 今回はブログ初心者の方にも分かるように、SEOとは何か、どんな施策で具体的に何をするのかを丁寧に解説していきます。

ブログを書く時になぜSEO対策は重要と言われているのか?

SEO(Search Engine Optimization)とは検索エンジン最適化のことで、検索エンジンの仕組みやユーザーの需要に合わせたコンテンツを制作する施策のことを指します。

SEO対策には次のような利点があります。

ユーザーが必要な情報を見つけやすくなる

SEO対策の利点は、サイトに掲載されている情報の中から「ユーザーが必要な情報を見つけやすくなる」こと。つまり、ユーザーの必要な情報をしっかりと把握すれば、私たちのブログを見つけてもらいやすくなるわけです。

検索エンジンは、情報を求めて検索キーワードを入力するユーザーに最適なウェブページを提案しますが、SEO対策はその情報がサイト内にあることを検索エンジンに知ってもらうための施策です。

SEO対策によって検索エンジンはサイトの情報を正しく解釈できるようになり、情報を探し求めているユーザーにその情報を正確に提供できるようになります。

サイトに多くのユーザーが訪れアクセス数が増える

SEO対策がうまくいっているサイトには、検索エンジンを通じて多くのユーザーが訪れるようになります。

これはSEO対策の実利面における一番のメリットで、ユーザー流入の多いサイトは広告による収益化も容易ですし、認知が高まるとその分野の大手サイトとして様々な影響力を発揮できるようになります。

サイトの広告に適合したユーザーが訪れやすくなる

SEO対策のメリットとしてアクセス数と同じくらい重要なのが、特定の属性のユーザーが集まりやすくなることです。

検索エンジンでは、特定の検索キーワードを入力したユーザーのみがサイトに流入することになります。

訪れるユーザーは基本的にその検索キーワードに強い関心がある層が多く、性別や年齢、職業、趣味などにも大きな偏りが生じたりします。

このユーザーの偏りは、特定の層に訴求したいウェブ広告、特にアフィリエイト広告と相性が良く、検索エンジンから流入したユーザーは広告による収益化がしやすいというメリットがあります。

SEO対策で知っておくべき3つの基本

SEO対策にはさまざまな施策がありますが、それらは検索エンジンが提唱する基本的な原則に則ったもので、その原則を理解していないと、SEO対策もちぐはぐになり、十分な効果を得られない可能性があります。

SEO対策で具体的な施策を始める前に、必ず抑えておきたい3つの基本について解説します。

SEOでの重要な考え方はユーザーファースト

SEOには様々な施策がありますが、全てに共通する大原則がユーザーファーストです。

ユーザーファーストとはユーザーの利便性を最優先とする考え方で、SEOにおいてはサイトを利用するユーザーが使いやすくなること、ユーザーの求める情報がしっかりと書かれていることが大前提であり、あらゆる評価基準はそれに基づいて決められています。

ユーザーの都合を無視している施策はネガティブな評価になる恐れがあるためなるべく避けましょう。

検索エンジンのインデックス化の仕組み

SEO対策には、検索エンジンのインデックス化の仕組みの理解が欠かせません。

検索エンジンは、クローラー(ボット)と呼ばれるプログラムをインターネット中に走らせ、膨大な数のウェブサイトの情報を収集しデータベースを作成しています。

ユーザーはデータベースを検索することによって、欲しい情報があるサイトを突き止めますが、そのデータベースにサイトの最新情報が登録されることを、インデックス化と呼びます。

検索エンジンは、このインデックス化の処理がスムーズに行われるサイトを検索結果の上位に表示します。

そのためにはサイトの高速な表示、序列に沿った階層構造、サイトマップの登録など、クローラーが情報を取得しやすくなる施策が有効になります。

内部SEO対策と外部SEO対策の違い

SEO対策には大きく分けて内部SEO対策外部SEO対策の2つがあります。

内部SEO対策は、サイトの内部の構造を検索エンジンに最適化する施策で、検索エンジンのクローラーがサイト内部をくまなく探索し、データベースへのインデックス化をスムーズに行えるようにするための処理のことを指します。

一方、外部SEOはサイトの外部環境を変えることで検索エンジンの評価を高める施策で、サイトへの外部からのリンクの数を増やす、大手サイトと相互リンクの関係になるなど、リンクによる繋がりを強化する施策になります。

ただし、リンクをお金で購入するなどの方法は検索エンジンのペナルティの対象となるためやめましょう。メリットよりもデメリットの方が多いと言えます。
リンクは「このサイト(ページ)いいな、わかりやすいな、役に立つな」と思ったユーザーが拡散したり紹介したりして自然とつくものがベストです。
そうなるよう、コンテンツ内容をしっかりとユーザー目線で作成することが最重要となります。

初心者におすすめのSEO対策の基本15選

それではここからは、インデックス化されやすくするための施策について、いくつかにわけて詳しく解説していきます。

SEO対策は基本的に小さな施策の積み重ねです。
ひとつの施策によって劇的に検索順位が上昇するようなことはほとんどなく、小さな施策などをいくつも積み重ねることによって、検索エンジンの評価は蓄積され上位表示を実現します。

ここでは基本的なコンテンツに施す15の施策を紹介します。

検索ニーズを踏まえたキーワードの選定

SEO対策では、その記事がどのような検索キーワードでの上位表示を狙っているのかを明確にすることが重要になります。

検索キーワードによっては、大手サイトが検索順位の上位を占めているために、上位表示がほぼ不可能なものもあります。

目標の検索キーワードで上位表示が可能かどうかは、「Googleキーワードプランナー」で検索ボリュームを調べたり、実際に検索してみて上位サイトの顔ぶれを見てみたりといった方法で、必ず事前に確認しましょう。

タイトル、見出しでのキーワードの使用

検索キーワードは記事のタイトルや見出しの中になるべく含めるようにしましょう。

現在では、昔ほど狙っている検索キーワードをちりばめる事は重要視されていませんが、それでもユーザーの目線で考えると「自分の検索したキーワードがパッと目に入る」のは重要なコンテンツ選定の一つの手掛かりとなります。
特に記事のタイトル(H1タグ)は記事の評価に大きな影響があるため、上位表示させたいキーワードは必ずタイトルの中に自然に組み込むようにします。

また、各章を分ける見出し(H2タグ)もわかりやすくするのがユーザー、そして検索エンジンのクローラー共によい影響を与えるでしょう。目次の設置
記事の冒頭には、記事の見出しを列挙した目次のリンクを作成しましょう。

ユーザーにとっては、記事を読む前に内容を把握できる上に、目的の箇所にすぐに移動できるため便利です。

またSEOの観点からも記事の内部リンクが増えるために、クローラーがインデックス化しやすくなるというメリットがあります。

ただし、問題解決までの情報が一瞬で終わってしまう(言葉の意味を知りたい、など)ようなキーワードの場合、逆に冒頭に目次があると煩わしく感じてしまうユーザーもいます。
設置後はしっかりと観測を行い、ユーザーの反応を見て調整をしていきましょう。

メタディスクリプションの設定

メタディスクリプション(概要文)は、検索エンジンの検索結果の画面に表示されるページの説明文です。

メタディスクリプションはページごとに設定できるので、適切な概要文を手動で入力しておきましょう。

メタディスクリプションが設定されていない場合、検索エンジンは記事内容から重要と判断した箇所を自動的に引用して出力しますが、適切な説明になっているとは限らないので、できるだけ手動で設定しておくことをおすすめします。

スマホ・タブレットへの対応

現在、GoogleはMFI(モバイルファーストインデックス)を導入しているので、ブログをスマホ・タブレットに必ず対応させておきましょう。

MFIとは、モバイル需要の高まりを受けてGoogleが導入した施策で、インデックス化を行う際にPC版のサイトよりもモバイル版のサイトを優先する仕組みです。

モバイル対応していない(モバイルフレンドリー※になっていない)ブログはモバイルでの検索エンジンの評価で大きく不利になるため、スマホ・タブレットへの対応は必須事項となります。

※、2015年に「モバイルフレンドリーアップデート」というアップデートが実際されました。内容は「モバイルに対応していないサイトは、モバイルでの検索順位が下がる」といったものです。

XMLサイトマップの設置

XMLサイトマップは、検索エンジンのクローラーが訪れたサイトの情報を収集する際に手がかりにする案内用のファイルです。

XMLサイトマップを登録しておくと、クローラーによって迅速にインデックス化が実行されるため、サイトの評価は高まります。

XMLサイトマップはGoogleサーチコンソールから手動で登録することが可能で、WordPressでは自動生成プラグインが公開されています。

なお、XMLサイトマップは、サイト内のコンテンツをユーザー向けに紹介するサイトマップとは別物なので注意しましょう。

ディレクトリを階層構造に

ブログ内のページはトップページを頂点とした階層構造にし、そこから外れた例外はなるべく作らないようにしましょう。

個々の記事ページを最下層として、記事ページを集約したカテゴリページ、カテゴリページを集約したトップページという3層の階層構造がベストです。

ブログがリンクによって階層化されると、下位ページが獲得した検索エンジンの評価が上位のページに伝達されるため、カテゴリページやトップページが検索結果で上位に表示されやすくなります。

画像には適切なファイル名とalt属性を設定

記事ページ内に画像を設置する場合は、適切なファイル名とalt属性を設定しましょう。

普段ページを見ている分には、画像ファイル名やalt属性は視界に入ることはありませんが、検索エンジンはHTMLのソースコードをチェックしているため、これらも評価の対象となります。

画像ファイル名には画像の内容を示す名前、alt属性には画像が表示されなかった場合でも意味が通じる記述をしておきます。

これらがあると画像のエラー発生時にユーザーが混乱しないほか、検索エンジンの画像検索でも上位に表示されやすくなるというメリットがあります。

Hタグの序列を守る

HTMLで記事の見出しを記述する際に使われるHタグの序列は正しく設定しましょう。

Hタグはh1からh6までありますが、h1タグを使えるのはページ内で1度のみ、h2以降のタグは何度でも利用できます。

h1タグは記事のタイトルに利用し、h2以降のタグは数字の序列に従って使用し記事を構造化します。

例えば、h2タグの内部では必ずh3タグを使い、h3タグを飛ばしてh4タグを設定するといった使い方は避けるようにしましょう。

パンくずリストの設置

パンくずリストとは、記事ページの階層構造を示したリンクで「トップページ>カテゴリページ>記事ページ」のような形式で記述されます。

それぞれのページがリンクになっているため、現在の階層がすぐに分かる上に、上位の階層にも移動しやすくなります。

パンくずリストは、ユーザーにとって便利なだけでなく、検索エンジンのクローラーに記事の階層構造を示す重要な手がかりになるので、必ず設定しておきましょう。

WordPressでは、パンくずリストを自動生成するプラグインが公開されています。

ページ表示速度に気を配る

ブログの表示速度についても、検索エンジンは評価対象としています。

ブログの表示が軽いほど評価は高くなり、表示に時間がかかるほど不利になります。

ブログの表示速度を速くするには、高性能なサーバーを利用するのが一番ですが、それ以外にも、軽量なテーマを利用する、余計なプラグインを削除する、ソースコードの記述をシンプルにする、といった方法があります。

関連ページのリンクを貼る

記事ページに、同じサイト内で関連のある記事ページのリンクを張るのも有効です。

サイト内部のページなので内部リンクとなりますが、繋がりのある記事同士の連携が密になるとクローラーの巡回が効率化されるため、検索エンジンに評価されやすくなります。

WordPressのプラグインの中には、記事内容を判断して自動的に関連性のある過去記事のリンクを挿入してくれるものがあるので、それを利用すると便利でしょう

適切なアンカーリンクの設定

アンカーリンクはテキストの囲った部分をリンクにする処理で、HTMLではa hrefタグで設定します。

アンカーリンクで囲うテキストはリンク先のページを推察できる内容にしましょう。

例えば「ドメインの詳しい情報はこちら」の「こちら」の部分をアンカーリンクにしても、検索エンジンは「こちら」という文言とリンク先のページの関連性を理解できないため、正しく評価してもらえません。

この場合は、「ドメインの詳細」といったテキストをアンカーリンクにし、文言とリンク先の繋がりが検索エンジンにも分かるようにしましょう。

リンク切れはすぐに修正する

ブログの記事の中で、リンク先のページに移動できない「リンク切れ」が発生している場合は、すぐに修正しましょう。

リンク切れがあるページは、ユーザーに不便を強いるため検索エンジンは評価を下げます。

WordPressにはブログ内のリンクを定期的に巡回し、リンク切れが発生すると報告してくれるプラグインがあるのでおすすめです。

クオリティの高い記事を作成する

ここまで数々のSEO対策を紹介してきましたが、それらに勝るもっとも強力なSEO対策、それはクオリティの高い記事を作ることです。

SEOの施策は簡単に導入できるものが多く、検索順位を争うサイトの多くが既にこれらの施策を実施済みです。

そのため他のサイトに差を付けるためには、簡単にはコピーできない記事のクオリティで勝負し、時に+αの他にはないオリジナルの情報を提供するのが一番です。

Googleの掲げるユーザーファーストの理念に則り、多くのユーザーに必要とされる記事、喜ばれる記事を作ることを心がけましょう。

おまけ情報:SEOに強いブログ・弱いブログってあるの?

ここまでSEOのための様々な施策を解説してきましたが、ブログサービスやホームページ作成サービスを利用しようとしている人は、サービスごとのSEOの強さの違いが気になっていると思います。

ここでは、SEOを得意としているサービスを紹介するので、これからブログやサイトを開設する人はぜひ参考にしてください。

WordPress

SEOを重視しているブログの多くが導入しているのがWordPressです。

SEOを強化するプラグインが豊富にあるのが人気の理由で、パンくずリストや関連記事の表示などにより、検索エンジンのクローラーが巡回しやすい環境を作ることができます。

また、テーマに関しても軽さを追求して表示の高速化を図っているものが数多くあります。

はてなブログ

ブログサービスの中でも、特にSEOに定評があるのがはてなブログです。

サービス開始が2011年と比較的新しいことから、近年のGoogleのアルゴリズムに対応した設計になっており、ソーシャルブックマークなどで培った「はてな」自体のドメインの強さもあって、検索結果で上位表示されやすくなっています。

FC2ホームページ

FC2ホームページは無料で利用できるホームページ作成サービスです。

テンプレートを利用して簡単にホームページを作成できますが、HTMLの編集にも対応しているため、実際にソースコードを書いて検索エンジンに最適化したいという人に特におすすめです。

Wix

Wixはウェブサイトの作成が簡単に行えるウェブサービスです。

ブログの構築には向きませんが、ホームページやランディングページであれば短時間で構築可能で、プラグインやテンプレートも豊富に用意されています。

SEOに関しても、メタタグの追加を自動的に行う機能に対応するなど、クローラーが巡回しやすい作りになっており、更新内容が短時間でインデックス化される点にも定評があります。

base

ECサイトを構築したい人におすすめなのがbaseです。

手軽にオンラインショップを作るためのウェブサービスですが、「SEO設定 App」というプラグインがあり、ページごとに検索エンジン向けのキーワードや説明文を設定できるようになっています。

まとめ

今回は、ブログ運営で知っておきたいSEO対策の基本と具体的な施策について解説しました。

SEOは具体的な施策ばかりが注目されがちですが、ネットで簡単に情報が共有される今日では、多くのサイトが同じ手法を導入するため施策だけではなかなか差が付きません。

そこで重要になるのがSEOの原則で、ブログのコンセプト、記事のテーマ選び、具体的な施策に至るまで、メディア全体がSEOの原則、つまりユーザーファーストの考え方に貫かれているかどうかが、検索エンジンの順位を左右することになります。

本記事で紹介した手法を取り入れつつ、ユーザーに貢献する姿勢がブログ全体に行き届いているかを考えることが、SEOで勝つための重要な鍵となるでしょう。

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逢坂 秀範

ウェブメディアやメールマガジンのコンテンツ制作のプロ。
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