ブログ記事のおすすめの構成は?基本のテンプレート紹介
ブログの記事を書き進める上で欠かせないのが構成です。
構成なしでいきなり文章を書き始めると、途中で内容が脱線したり、同じ内容を繰り返したりしがちです。
また、行きあたりばったり終わりが見えない執筆では、余計な時間がかかることもあるでしょう。
そんなとき、記事全体の設計図となる構成があれば、必要な要素を最小限の労力で、しかもまとまりのある内容で執筆できます。
今回は、ブログの記事を書く上でぜひ覚えておきたい構成のノウハウについて解説します。
ブログの記事構成って?絶対に必要?
ブログを書くときには、思いついたことをそのまま書き連ねていく、という人も少なくないと思います。
日記やエッセイのような雑記型の文章であれば、そのような書き方もアリですが、ジャンルに特化したブログやアフィリエイトブログでは、先に構成を作ってから記事の執筆を進めるのがおすすめです。
構成は、何についてどのような順番で書くのかを大まかに記載した、記事の設計図のようなものです。
複雑で多要素の記述が求められる専門性の高い記事や、読者の途中離脱を減らしたいアフィリエイトブログでは、執筆に入る前に構成の段階を設けることで、さまざまなメリットを享受できます。
ブログの書き方にルールはないので、構成は絶対に必要とは言えませんが、あった方がさまざまな面で合理的に執筆を進められるでしょう。
なぜ記事の構成が必要?
構成がなくても記事は書けるのに、なぜ一手間かけて構成を作らなければならないのか、疑問に感じる方もいるかもしれません。
執筆の前に記事の構成を作っておく具体的なメリットは、次の3点です。
- 記事のクオリティが向上する
構成をあらかじめ作っておくと、書くべき主題が明確になり、同じ内容の繰り返しや、書き忘れがなくなります。
また、文章の各部位の意図や目的を確認することで論旨が明確になり、全体的に記事のクオリティが向上します。
- 記事を速く書けるようになる
文章作成における構成は、目的地までの地図のようなもので、それがあることで0から執筆を行うより、比較的迷うことなく文章を書き進められます。
執筆中に思考を巡らせる、途中まで書いてやり直すといったロスが少なくなり、常に手を動かし続けられるため、記事の執筆速度がアップします。
- SEOを意識した内容にしやすい
SEO(検索エンジン最適化)では、検索エンジンでユーザーに求められている情報を、記事の中に適切に配置する必要があります。
しかし、構成なしで文章を書き始めると、ユーザーにとって最も必要な情報が漏れたり、逆にそこまで必要ではないかもしれない内容が多くなったり、といったことが発生しやすくなります。
「どういった内容をどこでどう書くか」の道筋をしっかりと組み立てておくことが、SEO対策を施す際には必須となります。
ブログの記事構成のテンプレート
ブログ記事で構成を作る際には、定石とされるテンプレートがあります。
このテンプレートは、多くのサイトが記事の読みやすさを追求する過程での試行錯誤から自然発生した形式で、導入・本文・まとめの3つのパートによって構成され、それぞれのパートの内容もおおむね決まっています。
テンプレートを頭に入れておけば、構成を作る際の雛形として大活躍するので、ぜひ覚えておきましょう。
構成を作る前にやっておくべきこと
テンプレートを使って構成を作る前に、記事全体の方針を決めておく必要があります。
次の3点の下準備を済ませておきましょう。
- ターゲットの検索キーワードを決める
その記事がターゲットにする検索キーワードを決定し、競合記事の調査をしておきましょう。
「ラッコキーワード」や「Googleキーワードプランナー」を使って、有力な検索キーワードとその検索ボリュームを調査し、ユーザーの需要があり、なおかつ検索エンジンで上位表示できそうなキーワードの組み合わせを探し出します。
- 読者として想定するユーザー像を考える
作成する記事が対象にするユーザー像を構想します。
検索キーワードの組み合わせから、ユーザーの求めている情報、関心のある領域、不安に感じていることや、陥りやすいトラブルなどを考えて、どのようなタイプの人が検索を行うのかを想像してみましょう。
ユーザー像がしっかり想定されていると、構成でユーザーの実態に合わせた適切な話題の展開が行えるようになります。
- ユーザーの検索意図を検討する
想定したユーザーがなぜその情報を検索しているのか、その意図を掘り下げます。
検索意図には、「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」の2種類があります。
顕在ニーズは検索キーワードをそのまま反映した需要で、潜在ニーズは顕在ニーズの背後にある、表には現れていない需要を指します。
例えば、「ブログ ドメイン」という検索キーワードでは、「ブログでのドメインの使い方や設定方法が知りたい」のが顕在ニーズですが、その背後には「ブログで収益化やセルフブランディングをしたい」という意図が隠れていると考えられます。
ユーザーの潜在ニーズを見抜くことができれば、それに対応した構成でよりユーザーに寄り添った記事を作ることができるでしょう。
①導入パートの書き方
テンプレートの冒頭は導入パートです。
導入パートは記事タイトルとリード文で構成され、記事の主題にユーザーを導く役割を担っています。
記事タイトルはSEOにも大きな影響を与える重要な要素で、想定読者のニーズに応える記事であることが、ひと目で分かることが重要です。
リード文では記事の問題設定を重視しましょう。
どんな問題を抱えているユーザーを対象にしていて、なぜその問題の解決が可能なのか、解決するとどうなるのかを記述しておくと、読者が記事に入り込みやすくなります。
②本文パートの書き方
記事の中核となる本文パートは、各章の見出しと本文のセットを順に配置することで構成します。
本文パートの章構成でよく使われているテクニックがPREP(プレップ)法です。
これは結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)の順番で論旨を構成する方法で、結論が文章の先頭に来るため読者の関心を持続しやすく、途中離脱を避けたいウェブ記事に適性のある手法として知られています。
本文パートは基本的に、PREP法に従って構成を作ることをおすすめします。
③まとめパートの書き方
記事の終盤を担うまとめパートでは、記事全体を要約した上で、ユーザーの取るべきアクションとして整理します。
また、本文で書き残した情報の補足や、さらに詳しく情報を知りたいユーザーに向けた関連記事の紹介も、ここで行っておきましょう。
構成を考える・作る際の3つの注意点
構成の作成は前章で解説したテンプレートを利用すれば形にはなりますが、その際にいくつか注意点があります。
構成を考えて作る際には、次の3点に注意しましょう。
記事の前提部分を確保する
構成でよくある失敗が、導入パート、つまり記事の前提説明が不十分なケースです。
なぜその文章を書いたのか、なぜその文章が読者にとって必要な情報なのかといった、記事の前提について触れていないと、その記事の対象読者が大きく狭められます。
例えば、ドメインの取得の方法を記事にした場合、「なぜドメインを取得するのか?」、「ドメインを取るとどんな利点があるのか?」といった記述がないと、読者の納得感を得られないかもしれません。。
前提の記述は、対象読者が記事内容の理解を深めるため欠かせないので、必ず入れておきましょう。
文章量をバランスよく配分する
構成で忘れがちなのが、各要素の文章量の配分です。
一部の文章量だけが肥大した記事はバランスに欠け、読者にとって読みにくくなるため、離脱率が高くなるなどの弊害が発生します。
構成を作る際には、各要素の文字数がおおむね均等になるように配慮し、長い記述が必要な箇所があれば章を分割するなど、構成を変更するようにしましょう。
作った構成に縛られすぎない
構成を作ってから文章を書く場合、その構成に縛られすぎて文章の自由闊達さが損なわれることがあります。
構成では各部位の目的が明確化され、そのゴールへ向けて記述を進めるために、表現や展開が狭まってしまう人もいるようです。
構成はあくまで記事作成の計画であって、必ず守らなければならないわけではありません。
記事を書いている最中にもっといいアイディアやより妥当な方法が見つかったら、そちらに舵を切る判断も重要です。
読みやすいブログの文章の書き方10のコツ
ブログの構成が完成したら、あとはそれに従って記事の執筆に入ります。
記事の設計図である構成が先にあると執筆の負荷は格段に減るので、文章のディテールに注意を向ける余裕も生まれているでしょう。
ここでは、構成を作成した後の、文章の執筆段階で注意したい10のポイントを紹介します。
話題は重要度の高い順に並べる
ブログの文章では、重要度の高い情報を先に配置するのが原則です。
その文章で伝えたい結論を先に述べて、前提や補足などはその後ろに付け足すかたちで文章に厚みを加えていきます。
これは、読者が求めている情報がないと判断して早々に離脱するのを防ぐためで、先に読者が知りたい情報を提示することで、関心を繋ぎ止めて離脱率を下げる効果があります。
画像を挟んで文章の区切りを作る
文章と文章の間に画像を配置すると、意味上の区切りとして利用できます。
日本語では、段落、改行、小見出しなどで文章に区切りを作れますが、ウェブの文章ではこれに加えて画像の配置によって、一連の文章の中に切断線を引くことができます。
話題が切り替わったり、文脈の転換があったりした場合に、そこに画像を配置することで、読者はスムーズに頭を切り替えられるようになります。
論点が多いときは箇条書きを使う
複数の論点が混在する複雑な文章は、箇条書きで整理することで、分かりやすくしましょう。
一連の文章の中に複数の論点が現れると、読み通すのに負荷がかかるため、読者の離脱率が高くなります。
箇条書きで整理することで、要点を拾いやすくなり必要な情報を見極めることも容易になります。
長い説明が必要なトピックに突き当たったら、要点を箇条書きにして再構成してみましょう。
接続詞に依存しすぎない
「つまり」「しかし」「だから」といった接続詞は、文章同士の関係を示す便利な表現ですが、頼りすぎるのは禁物です。
特に問題なのが、順接や逆説ではない文章に「だから」や「しかし」を使っているケースで、一見はなしが進んでいるように感じられますが、話の趣旨は混乱していたりします。
接続詞を使う際には、接続詞がなくても意味が通じるか、つまり文章の意味だけで前後の文章との関係を読み取れるのか?について意識してみましょう。
専門用語はできるだけ補足する
記事の中で専門用語を使わなければならない場面では、その説明を必ず補足するようにしましょう。
専門用語を使うこと自体は、検索エンジンから特定のユーザーを集めるSEOの戦略上、避けて通れませんが、専門用語が頻出はその用語を理解できない読者の離脱を招きます。
「いわゆる」や「つまり」といった記述で噛み砕いた表現にしたり、カッコを使う、注釈を入れたりするなどの方法で、誰が読んでも分かりやすい文章を目指しましょう。
重要な結論は繰り返して印象付ける
記事の中で同じ内容を繰り返すのは、記述が冗長になるだけでなく、文章の引き伸ばしと受け止められかねないのでNGです。
ただし、重要な結論の反復は、読者に要点を強調する上で有効なテクニックとなります。
上述したPREP法でも、結論(Point)が冒頭と末尾の2箇所にあるように、記事で最重要な論点を、最後に結論として繰り返すのは、文章にまとまりを作る上でおすすめです。
記事の途中で話題が脇道に逸れたり、要素が多くて話の筋が見えにくくなったりしたときにも、最後に結論を改めて強調することで、一連の文章をきれいに締めることができます。
「こと」は使い所を選ぶ
文章でつい頼りがちになるのが「こと」や「もの」といった表現です。
例えば、「ブログを作ることは」という書き方は、文章を冗長にするため、短縮して「ブログを作るのは」といった記述にすべきである、と多くの文章術では書かれています。
たしかに「〜こと」が頻繁に出てくる文章は読みづらいですが、これらの表現は、強調したい箇所を印象付ける手法としては有効です。
例えば「ブログを作る意味」を「ブログを作ることの意味」にすると、文章に間と奥行きが生まれ読者に思考の余地が生まれます。
対象読者を掘り下げて言及する
記事の構成を作る際にはその記事の読者を想定しますが、記事の文章内でその読者像をさらに掘り下げて具体化すると効果的です。
例えばサラリーマンがターゲットの記事の中なら、「外出先での作業が多い人は〜」「在宅の作業が増えている方でも〜」といったように、読者の属性を細かく切り分けながら言及すると、「自分のことだな」と記事を呼んでくれるサラリーマン自身のこととして状況にリアリティを付与しつつ話題を広げられます。
対象の読者により深く寄り添った文章になることで、記事の対象読者を検索エンジンから流入させることに繋がるのでおすすめです。
抽象的な説明と具体例はセットで展開
抽象的な説明をした後には、必ず具体的な例を挙げるようにしましょう。
特に、専門用語を出したり難解な概念を紹介したりしたときは、それがどのように使われているかの例があると親切です。
抽象的な説明と具体例の提示は常にワンセットにすることで、読者が心底納得できる、腹落ちする文章になります。
抽象的な説明から具体的な例へと切り替えるときは、「例えば」「具体的な」「実際には」といった言葉で両者を繋ぐと、主旨が分かりやすくなります。
最後は具体的なアクションでまとめる
記事の結末には、具体的な行動(アクション)を提示してまとめるようにします。
次に取るべき行動に関する記述がないと、記事を最後まで読んでも、結局何が言いたかったのか、その記事が読者にとってどのような意味があったのかが伝わりにくくなります。
文章の最後の結論部分は「〜してみよう」「〜するのがおすすめ」「〜に挑戦してみては」といった結びにすると、読者の納得に繋がり、読後の満足度が高くなります。
まとめ
今回は、ブログの記事の構成について解説しました。
ブログの記事は構成なしで書き始める、という人は実は少なくないようです。
確かに、思考を巡らせながらその軌跡を文章に落とし込むスタイルは、エッセイや日記などの形式では珍しくはありません。
しかし、ユーザーに情報を届けるための読みやすい記事を作成するのが目的のブログである場合、考えながら書いていたのでは時間がかかり過ぎたり、クオリティも安定しづらかったりするかもしれません。
ブログの記事では、今回紹介したテンプレートと構成のコツを活用して、効率の良く、ユーザーのためになる記事制作を意識してみてください。
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