ブログアフィリエイトで重要なロングテールキーワードの探し方のコツ
ブログでアフィリエイトを始める際には、「ロングテールキーワード」を意識して記事を作成すべきであるとよく言われています。
しかしブログ初心者の中には、ロングテールキーワードとは何なのか、なぜ意識すべきなのか分からない人も多いはずです。
そこで今回は、アフィリエイトの要となるロングテールキーワードの概要を解説した上で、ロングテールキーワードを扱うメリットや注意点、探し方を紹介していきます。
ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードは、主に3語以上で構成されたキーワードのことを指し、場合によってはスモールキーワードと言い換えて表現されることもあるのが特徴です。
そしてロングテールキーワードと反対の意味を持つのが、ビッグキーワードになり、ビッグキーワードは基本的に1~2語のキーワードで構成され、検索ニーズが高いのが主な特徴です。
次のような例を見てみましょう。
- ビッグキーワード:引越し
- ロングテールキーワード:引越し 東京 安い
- ロングテールキーワード:引越し 費用 相場
- ロングテールキーワード:引越し 手続き やり方
同じように引越し関連のキーワードでも、ビッグキーワードは「引越し」のみのキーワードですが、ロングテールキーワードの場合は「引越し 東京 安い」といったように3語以上の構成になったことで、内容がより限定的になっていることがわかります。
ビッグキーワードは語句の数が少なく対象が漠然としているため、多くの人が検索するキーワードになり、その検索結果の中から上位表示を獲得するのは至難の業です。
一方、ロングテールキーワードは、ビッグキーワードと比べて検索される頻度が少ない分、上位表示を獲得できるチャンスがあるのが特徴です。
なお、「ロングテールキーワード」という言葉の由来は、ビックキーワード〜スモールキーワードの検索数を表した棒グラフの形状に由来しています。
例えば、「引越し」に関連したキーワードの検索数の変化をグラフに表すと、ビックキーワードの「引越し」のキーワードが最も多く、その後にミドルキーワード、スモールキーワードが続くかたちで徐々に検索数は下がっていきます。
このビックキーワードからスモールキーワードへの検索数の変移が長い尾っぽ(=ロングテール)が伸びているようなグラフの形状になるためにその名で呼ばれています
ロングテールキーワードでブログ記事を作成するメリット
収益化を目指すブログがロングテールキーワードをターゲットにすることには、次のようなメリットがあります。
- 上位表示を狙いやすい
- ブログのSEO評価を高められる
- コンバージョンにつながりやすい。
いずれのメリットも、効率的にブログを育てていくには重要なメリットといえます。では、それぞれの重要なポイントを整理していきましょう。
上位表示を狙いやすい
ロングテールキーワードは、前項の概要でも解説したように、ビッグキーワードと比べると上位表示を狙いやすい傾向にあります。
もちろんキーワードによってSEOの難易度は変わってきますが、ビッグキーワードで検索したときとロングテールキーワードで検索したときでは、検索結果に表示される上位のサイトには大きな違いがある場合がほとんどです。
検索結果の上位に、小規模な個人ブログや無料ブログ、掲示板サイトなどが表示される場合は、上位を獲得はそれほど難しくなく、ブログのアクセスアップ&収益アップにつなげられる可能性があります。
これに対してビッグキーワードの場合、検索上位は大手企業のサイトや有名メディアばかりで、新規参入したばかりの媒体がそこに割って入るのは難しいと言わざるを得ません。
ブログの初期段階では、ロングテールキーワードを意識して記事を作成すべきとよく言われるのは、立ち上げて間もないブログでも、ロングテールキーワードなら上位表示のチャンスがあるからなのです。
ブログのSEO評価を高められる
ロングテールキーワードを扱った記事を作成することは、ブログのSEO評価を高めるきっかけにもなります。
ロングテールキーワードを意識して書いた記事のいくつかを上位表示させることに成功すれば、「上位表示されるコンテンツがある良質なブログ」とのGoogleからの評価を得られるようになります。
すると、他のロングテールキーワードの記事でも上位表示を獲得しやすくなったり、ミドルキーワードでもアクセスを集められたりするなどの結果につながっていきます。
そして最終的には、ビッグキーワードでも競合サイトと戦えるブログに成長させられる可能性も出てくるでしょう。
コンバージョンにつながりやすい
コンバージョンとは、その記事において目標とされているユーザーの最終的な行動のことです。
アフィリエイトブログの場合は、紹介した商品の購入やサービスへの会員登録、資料請求などがコンバージョンにあたります。
そして、ロングテールキーワードで訪れたユーザーはコンバージョンに結びつけやすいという特徴があります。
ロングテールキーワードはビッグキーワードと比べて読者の検索意図・ニーズがわかりやすく、より購買意欲の高い人が検索してきている場合が多いからです。
例えば、「引越し」関連のキーワードでの、読者の検索意図を考えてみましょう。
- 「引越し」
引越し業者を探したい/費用を知りたい/手続き方法を知りたいなどいろいろな意図が考えられる
- 「引越し 東京 安い」
東京で安い引越し業者を探したい/東京で安く引越しする方法を知りたい
- 「引越し 費用 相場」
引越し費用の相場を知りたい
- 「引越し 手続き やり方」
引越しで必要な手続きのやり方を知りたい
このように、ロングテールキーワードからはユーザーの検索意図を簡単に推察できるため、ユーザーに寄り添った内容の記事を作成しやすいのがポイントです。
そのため結果として、コンバージョンにもつながりやすいのが大きな利点になります。
ロングテールキーワードをブログで扱うときの注意点
ロングテールキーワードはメリットばかりのようにも思えますが、その一方で、以下のような点については注意が必要です。
- ニーズが少ないためアクセスを集められない可能性がある
- 類似するロングテールキーワードは差別化が必要
それぞれの重要なポイントについて解説していきます。
ニーズが少ないためアクセスを集められない可能性がある
ロングテールキーワードは3語以上の限定的な検索キーワードのため、そもそもニーズが少ない可能性があります。
重要なのはロングテールキーワードを扱ってニッチな領域で収益を生み出すことであって、ニッチすぎてアクセスがそもそも集まらないのでは本末転倒になります。
例えば、「引越し 費用 相場」ならある程度の人が検索することが予想できますが、「引越し 東京 ランチ」といった検索意図が見えない組み合わせだと、ニーズがそもそもないため、ほとんど検索されない可能性が高いです。
このようなニッチすぎるキーワードで上位表示を獲得してもSEO評価は上がりませんし、当然ながら収益にもつながらないでしょう。
したがってロングテールキーワードを意識して記事を作成する際には、限定的なキーワードだからこそ、ニーズの分析を行ったうえでキーワードの選定を行うことが重要になります。
類似するロングテールKWは差別化が必要
ロングテールキーワードは、場合によっては内容が似たり寄ったりになってしまう可能性があります。
例えば次のようなキーワードは、いずれも検索意図がほぼ同じと考えられます。
- 引越し 費用 相場
- 引越し 金額 平均
このため類似するロングテールキーワードでそれぞれ記事を作成すると、内容が似通っているコンテンツがブログ内に複数存在することになります。
内容がほぼ重複している記事が多いと、独自性の低いサイトとしてSEO評価に響く可能性があるといえるでしょう。
そのため類似するロングテールキーワードは、いずれか一つのキーワードのみ扱うようにしたり、差別化を図ったりして対策することが望ましいです。
収益を生み出すロングテールキーワードの探し方
ロングテールキーワードは探し方・調べ方が大事なポイントになります。
ロングテールキーワードの選定に失敗すると、なかなか上位表示が取れなかったり、取れてもアクセスを稼げなかったりなどの結果につながります。
そのため、ロングテールキーワードを探す際には、次の点を意識していきましょう。
- ロングテールキーワードを調べられるツールを使う
- ビッグキーワードからの派生を考える
- 実際に検索して競合サイトをチェックする
では、探し方のポイントについて詳細を解説していきます。
ロングテールキーワードを調べられるツールを使う
ロングテールキーワードを調べるには、基本的に専用のツールを活用するのが一番です。例えばキーワード選定に役立つツールには、次のようなものが挙げられます。
- ラッコキーワード
- Googleキーワードプランナー
ラッコキーワードでは、キーワードを入力することで一定の検索数があると考えられる候補のキーワードを表示してくれます。
そのため、まずは試しにキーワードを入れて、ロングテールキーワードとして狙えるものには何があるのかをチェックしてみると良いでしょう。
Googleキーワードプランナーは、主に広告出稿のために活用するツールになっていますが、ロングテールキーワードを見つける際にも十分役立ちます。
実際にキーワードプランナーを使用しているブロガーは多く、アフィリエイトには欠かせないツールと言っても過言ではありません。
キーワードプランナーでは、キーワードを入力するとそのキーワードの検索ボリュームが調べられるようになっています。
検索ボリュームは主に月間の検索数を表した数値になります。検索数の数値は以下を目安に判断すると良いでしょう。
- ビッグキーワード:10,000以上
- ミドルキーワード:1,000~10,000
- スモールキーワード(ロングテールキーワード):1,000以下
キーワードプランナーで検索ボリュームを調べてロングテールキーワードを探す際には、主に1000以下のキーワードを有力な候補として絞り込んでいきましょう。
また、ほかにもキーワード選定に役立つSEOツールはさまざまあるので、ロングテールキーワードの選定には積極的に活用していきましょう。
ビッグキーワードからの派生を考える
ロングテールキーワードは、最初にビッグキーワードを決めて、そこから派生させていくという考え方で決めましょう。
立ち上げるブログのジャンルが決まっている状態なら、そのジャンルの主要なビッグキーワード→ミドルキーワード→ロングテールキーワードといったように語句を増やしてニーズを細分化していけば、サイトの構造化と合わせて無理なくロングテールキーワードを選ぶことができます。
例えば、ジャンルが「引越し」のブログなら、次のような流れでロングテールキーワードの選定が可能です。
- 引越し(ビッグキーワード)
- 引越し 費用(ミドルキーワード)
- 引越し 費用 格安(ロングテールキーワード)
- 引越し 費用 計算方法(ロングテールキーワード)
このようにビックキーワードからロングテールキーワードを掘り下げていくとブログの構造もわかりやすくなります。
ビッグキーワードからロングテールキーワードを派生させる考え方は忘れないようにしましょう。
実際に検索して競合サイトをチェックする
ロングテールキーワードならどんなものでも上位表示を獲得できるわけではありません。
例えば検索数が比較的少ないキーワードでも、大手企業が運営する有名なメディアが既に上位表示を独占していると、新規参入は難しくなります。
そのため、SEOツールなどでキーワードの候補を絞ったら、実際にそのキーワードで検索してみて、検索順位や競合サイトをチェックしてみましょう。
そこで比較的小規模なウェブサイトやブログが上位に表示されている場合は、立ち上げて間もないブログでも上位表示を狙える可能性があります。
また、競合サイトをチェックする際には必ず記事の内容も確認しておきましょう。
競合サイトの記事をあらかじめ見ておけば、ユーザーの検索意図や盛り込むべき内容を考えるうえで非常に参考になります。
まとめ
今回は、ブログのロングテールキーワードについて解説してきました。
ロングテールキーワードは、実績のないブログでもうまくいけば検索の上位表示を狙える余地があるのがポイントです。
そのためロングテールキーワード狙いの記事は、ブログ全体の成長の鍵を握る存在と言えます。
しかしロングテールキーワードは、そもそも検索の需要が少ない可能性があるため、選定は慎重に行うべきです。
競合サイトをしっかりとチェックしつつ、ロングテールSEOで効率的にブログの成長を促しましょう。
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