ブログのタグ機能は必要?タグを使うメリットと設定方法を解説

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ブログのタグ機能についてご存知でしょうか?

タグの存在は知っているけれど、「タグの役割がよくわからない」「カテゴリーと何が違うの?」と疑問に思いつつ、なんとなく使っている方も多いのではないかと思います。

また「タグは絶対に設定すべき」「タグは不要」など、さまざまな意見があるため混乱することもあるでしょうし、SEOへの影響も気になりますよね。

今回は初心者の方にもわかりやすく、タグの役割やメリットとデメリット、WordPressでのタグの設定方法について解説します。

タグの疑問を解消して有効活用するために、ぜひ参考にしてください。

ブログのタグとは?

ブログのタグ機能とは、ブログの記事ごとにキーワードを設定する機能です。

ブログ記事全体を設定した共通キーワードでグループ化するため、記事それぞれに付箋を付けていくようなイメージです。

例えばブログ内に「横浜の観光地特集」と「横浜のグルメ特集」という2つの記事があるとします。

それぞれ「横浜」というタグを付けておけば、これらは「横浜」タグのグループとして分類されます。

タグを付ける目的

記事にタグを付けて分類しておくと、読者が目的の記事を探しやすくなります。

先ほどの例なら、ある読者が横浜に出かける予定があり情報を探しているとすると、「横浜」タグの付いた記事を検索することで、効率的に欲しい情報にたどりつけるでしょう。

もしタグが設定されていなければ、たくさんの記事の中から情報を探すのに時間がかかってしまいます。

さらにその記事に「みなとみらい」というタグも付いていれば、よりピンポイントで関連記事にたどりつけますね。

特定の情報や関連情報を知りたい読者にとってタグは非常に便利で、情報にたどりつくまでの無駄な時間を削減できます。

タグとカテゴリーの違い

タグと同じく記事を分類する機能として「カテゴリー」があります。

タグは記事に付ける付箋のようなイメージと説明しましたが、カテゴリーは記事を入れるフォルダのようなイメージなので、カテゴリーは親・子のように階層構造を持つことができます。

例えば「グルメ」という親フォルダ(カテゴリー)の中に「焼肉」「カレー」「うどん」といった子フォルダ(カテゴリー)を作成することで、記事をそれぞれ適切なフォルダの中に入れて分類するイメージです。

一方タグは、階層構造は持てません。タグとカテゴリーの使い分けとして、カテゴリーはブログの主要テーマに沿った大きな分類で使い、タグはカテゴリーよりも細かい単位の分類として使います。

タグはカテゴリーの補足的な役割で、例えばブログに「旅行」と「グルメ」カテゴリーが存在するとします。

「横浜の観光地特集」記事は「旅行」カテゴリーに、「横浜のグルメ特集」記事は「グルメ」カテゴリーに分類しますよね。

この場合、横浜の情報を探している読者は「旅行」カテゴリーと「グルメ」カテゴリーの中でそれぞれ横浜の情報を探さなくてはなりません。

そこで2つの記事に「横浜」タグを付けて補足しておけば、「横浜」タグを検索することで欲しい情報にスムーズにたどりつくことができます。

タグを上手に利用すれば、カテゴリーが別でも共通するキーワードを持つ記事同士を関連付けることが可能です。

さらにカテゴリーは一つの記事に対して一つのカテゴリーを指定するのが望ましいとされているのに対し、タグは一つの記事に複数のタグを付けることができます。

タグのSEO効果

タグを付けることで記事の検索順位が上がるといった、直接的なSEO効果はそれほど期待できません。

しかしタグを上手に使って読者の利便性が上がれば、それをGoogleなどの検索エンジンが評価して間接的にSEOに良い影響を及ぼすことがありますが、基本的に検索エンジンはタグよりもカテゴリーを重視します。

ブログ内がカテゴリーで分類・整理されてわかりやすい構成になっているほど、検索エンジンがページを認識しやすくなり評価が上がるからです。

タグは補足的に分類する役割のためサイト構成への影響は少なく、重要度はあまり高くありません。

SEO対策としてはカテゴリー分類を優先タグは読者の利便性向上のために設定するということを意識しましょう。

ブログにタグを付けるメリット・デメリット

ここではより具体的に、タグを付けることによるメリットとデメリットについて解説します。

メリット1:読者が情報を探しやすくなる

まず最大のメリットとして、ブログ内で読者が欲しい情報を探しやすくなり、利便性が向上することが挙げられます。

WordPressではタグを設定すると、タグページ(共通のタグが設定された記事一覧)が自動的に生成されます。

タグページを見れば興味のある情報にピンポイントでたどりつけるほか、関連記事も簡単に探せます。

サイト内検索という手段もありますが、タグをクリックするほうがわかりやすいという読者も多いです。

ブログの記事数が増えるにつれて特定の記事を探す作業も手間がかかるため、記事数が多いブログほど効果的です。

メリット2:ブログの回遊率、PVが伸びる

タグを付けることでブログ内の回遊率が高まり、PV数が伸びるというメリットもあります。

回遊率とは、一回のサイト訪問で読者が何ページ回ったかを表す割合のことです。

読者がタグによって関連記事を探しやすくなり、一回の訪問で複数のページにアクセスする機会が増えれば、回遊率が上がります。

同時に読者がページを閲覧した数を表すPV(ページビュー)数も増えることにより、SEO評価が向上することも期待できるのです。

メリット3:記事が整理できる

ブログの記事が増えてくるほど、自分でも整理するのが大変になるのではないでしょうか。

ブログ内が整理されていることはユーザビリティを考える上で欠かせませんが、運営面でも重要なポイントです。

新規記事の執筆や過去記事のリライトを行う際に、関連するキーワードで書いた記事をピックアップして振り返ることも多いでしょう。

適切にタグで分類しておけば、スムーズに過去記事を検索でき、作業効率が上がります。

メリット4:一記事で複数の分類ができる

一つの記事に一つが望ましいとされているカテゴリーと違い、タグは一つの記事に複数設定できます。

これにより一つの記事でも、複数のキーワードで分類できることがメリットです。

カテゴリーの分類では拾いきれないキーワードをタグによって補完します。

カテゴリー分類だけよりも、多くの読者が記事にたどりつく可能性が高まるでしょう。

デメリット1:多く付けすぎると逆効果になる

メリットの多いタグですが、一つの記事にたくさんタグを付けすぎてしまうと読者は逆に目的の記事を探しにくくなります。

Googleはユーザーファーストを重視しているので、SEOの観点でもマイナス評価につながる可能性があるでしょう。

シンプルかつわかりやすいことを前提に考えると、タグは1記事に3個程度、多くても5個以内に抑えるのがおすすめです。

タグを多く設定しすぎるとGoogleとしても重要なキーワードを識別できず、ページを適切に評価できないというデメリットもあります。

デメリット2:管理が煩雑になる

タグを細分化しすぎると似たようなタグが乱立したり、毎回どのタグを使用するか悩んだりと管理が複雑になります。

作業時間も増えてしまうので、なるべく最初のうちにある程度の分類項目やルールは決定しておき、シンプルに管理できるようにしましょう。

デメリット3:すぐに大きな効果は得られない

タグを設定しても、すぐに大きな効果を得るのは難しいです。

特に記事数がまだ少ないうちは、タグにこだわるよりもまずは良質な記事を執筆することに集中し、カテゴリー分類でブログ内を整理するほうが効果的です。

タグはあくまで利便性を向上するためのものなので、SEO効果や飛躍的なアクセス数アップを過度に期待しすぎないことが重要です。

効果的なタグの付け方

ここでは効果的なタグの付け方や、注意するポイントについて解説します。

タグ名は記事内容の重要なキーワードを付ける

タグ名は各記事の内容に外せない重要なキーワードを設定しましょう。

関連性の低いワードを設定すると、読者の利便性向上にはつながらずタグの役割を果たせません。

タグのキーワードを目的にアクセスした読者は、期待外れだったことに失望してブログ自体に再訪問しなくなる可能性もあります。

複数の記事に付けられるタグを作る

なるべくブログ内の多くの記事に付けられるタグを作りましょう。

わずかな数の記事にしか付けられないタグは、せっかくタグで検索しても記事数が少ないため、タグの意味があまりありません。

Googleでもコンテンツの少ないタグページは価値が低いとして評価を下げる傾向があります。

タグは「複数記事を結びつけるために使う」ということを意識しましょう。

カテゴリー名と別のキーワードを付ける

カテゴリー名と同じ名前のタグを使うことは避けましょう。

たとえ重要なキーワードであっても、カテゴリーで分類している記事に同じ名前のタグを付けても意味がありません。

タグはカテゴリーにはない細かいキーワードを補足する役割で使用します。

プラグインで管理しやすくする

WordPressでタグの設定と管理を効率的に行うには、「TaxoPress」(旧称:Simle Tags)というプラグインを利用するのもおすすめです。

Taxo Pressを導入すると、設定済みのタグが投稿画面の下部に一覧表示され、クリックして設定できます。

タグの乱立が防げるほか、たまった記事にまとめてタグをつける作業も楽になるでしょう。

タグページをnoindexにするのも一つの手段

noindexとは、特定のページを検索エンジンから非表示にすることです。

タグページはコンテンツが少なくなりがちなことから、Googleからの低評価を避けるためにnoindexにしているブログも多いです。

noindexも一つの手段として有効ですが、そもそも読者にとって利便性の高くないタグページを作らないように注意することがもっとも重要です。

まとめ

今回は、ブログにタグ付ける目的や設定方法、注意するポイントなどについて解説しましたが、ブログにタグを付けることによって、すぐに大きな効果が期待できるわけではありません。

しかし、読者の利便性を向上できることは大きなメリットであり、間接的にSEO評価にも良い影響をもたらすでしょう。

今までなんとなくタグを使っていたとしたら、この機会に見直してみるのはいかがでしょうか。

タグはメリットが期待できる反面、使い方によってはデメリットが発生することも注意しなければなりません。

ぜひこの記事を参考に、タグを効果的に活用してブログの利便性向上に役立ててください。

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逢坂 秀範

ウェブメディアやメールマガジンのコンテンツ制作のプロ。
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