副業でアルバイトはあり?バイトの探し方や注意点は?
副業の選択肢のひとつにアルバイトがあります。
アルバイトには学生やフリーターがやるものという先入観があるかもしれませんが、本業と掛け持ちができて、時給制で確実に報酬が得られる、柔軟性のある働き方として再注目されています。
今回は副業としてのアルバイトについて解説しましょう。
副業にアルバイトを選ぶメリット・デメリット
副業の働き方として多くの人が想像するのが、個人事業主的なビジネスだと思います。
確かに、ライターやデザイナーといった個人で仕事を請けられる仕事は、作業する場所や時間を選ばず、成果に応じた報酬が得られるため、副業には最適ですが、職人的な技術が求められる上に、参入者が多いため競争が激しいという難点があります。
収入よりも自分の可能性を試すことを優先したいのならそれでもいいですが、切実に副業でお金を稼ぎたいという場合は、個人事業主的な仕事よりも、兼業でできるアルバイトを探す方が、より目的に沿った働き方と言えます。
副業としての個人事業主とアルバイトを比較した場合、アルバイトには以下のようなメリットがあります。
【メリット】時給制で給料が支払われる
アルバイトでは一般的に時給制となっていて、給料は成果に関わらず働いた時間に応じて確実に支払われます。
これは成果に応じて報酬が支払われる個人事業主との大きな違いで、働き始めの仕事を覚えていない時期でも、勤務した時間分の給料がもらえるのは大きな利点です。
【メリット】覚える仕事が限定されている
アルバイトでは指示された仕事だけを行えばよく、それは多くの場合、単一の職能に限られます。
個人事業主であれば、営業から経理まで仕事に付随するあらゆる業務を一人でこなす必要がありますが、アルバイトでは業務内容が分業化され割り当てられるので、自分が担当する仕事だけを覚えればそれで済みます。
【メリット】重い責任を課せられない
アルバイトでは業務内容について、重い責任が課せられることはほとんどありません。
指示された作業を実施することのみが義務で、売り上げ目標の達成といった、個人の努力だけではコントロールが難しい業務の責任を問われることは基本的にありません。
重い責任に神経をすり減らすことなく、指示された作業だけに専念できます。
一方、アルバイトのデメリットとしては以下のような点が挙げられます。
【デメリット】働く時間と場所が制約される
アルバイトは多くの場合、職場や店舗や工場などの現場で働くことを求められます。
在宅勤務が認められるケースはほとんどなく、基本的に現場に滞在した時間の分だけの時給をもらえる仕事となります。
また、アルバイトの作業現場へと移動してそこで物理的な労働をすることになるため、時間の浪費と体力の消耗を避けられません。
特に、本業を終えた後のダブルワークでのアルバイトはかなりの肉体的負担となるでしょう。
【デメリット】仕事の貢献が報酬に反映されない
アルバイトの時給制にはデメリットもあり、大きな成果を挙げたとしても、その成果によって給料が増えることはありません。
作業に習熟したり効率的な方法を発見したりしても給与面での評価はなく、全体の業績アップに繋がるような貢献をしても、それが報酬に反映されることはないため、積極的に成果を追求し業務を改善する意味が感じられないかもしれません。
アルバイトの待遇を改善するには、一定期間ごとに行われる雇用契約更新で時給アップなどの交渉をするのが唯一の解決策となります。
【デメリット】独立やスキルアップが難しい
アルバイトで任されるのは単純な仕事が多く、業務内容に熟達したとしても、それだけでは個人事業主として独立できないものばかりです。
また、先々に活かせるようなスキルを習得したり、次の仕事に繋がる人脈を構築したりといったことも難しく、就職で有利になったり、起業のチャンスがあったりといったことも基本的にはありません。
アルバイトを長く続けても、将来に向けて得られるものはあまりないでしょう。
会社員と掛け持ち可能なアルバイトの例
会社員が副業として働けるアルバイトは数が限られますが、内容を吟味して選べば、本業と両立させることが可能です。
ここでは、会社員におすすめのアルバイトの例をいくつか紹介しましょう。
飲食店での夜間勤務
飲食店のスタッフは、会社員でも働きやすいアルバイトのひとつです。
特に居酒屋チェーンなどは、夜に多くのお客さんが訪れるため、夜間だけのアルバイトを募集しています。
本業が終わった後、20時から22時頃まで居酒屋のホールスタッフとしてアルバイトをするという働き方は充分に可能でしょう。
なお、稼働時間が短いとはいえかなり多忙になる上、接客業は精神的にも疲弊するため、体力・精神共にタフな人にのみおすすめします。
休日のイベントスタッフ
多くの人が集まるお祭りやライブ、花火大会などのイベントでは、一時的に多くの人手が必要になるため、イベントスタッフの募集が行われます。
こういったイベントは、土日や休日、長期休みの間に行われることが多いため、兼業でアルバイトを探している人には狙い目です。
仕事内容は会場の設営、受付、案内、お客さんの誘導などで、当日はイベントの開場前の準備から終了後の後片付けまで、丸一日の仕事となることがほとんどです。
小売店の開店前、閉店の勤務
会社員と兼業可能なアルバイトとして、小売店の開店作業があります。
スーパーマーケットなどの大規模小売店では、開店前にトラックで運ばれてきた荷物を運んだり、商品を棚に並べたりといった作業があり、この時間帯だけのアルバイトを募集しています。
また、閉店後の後片付けや清掃の仕事の募集もあるので、仕事が終わった後に働くこともできます。
通勤途中にある店舗を選べば、仕事前後の時間で効率良くアルバイトができます。
上記以外にも、免許や資格を持っている場合には、それを活かしたアルバイトを選択すると、採用されやすかったり、高い時給を得られたりします。
例えば「危険物取扱者 乙類4種」の資格を取得していると、ガソリンスタンドのアルバイトで優遇されます。
これは一定量以上の燃料物を扱う仕事で必要になる免許で、灯油やガソリンを扱っているガソリンスタンドでは、この免許を取得した人がいないと営業できないため、保有している人は重宝されます。
ガソリンスタンドは、夜遅くまで営業しているため、本業が終わったあとのアルバイトにはちょうどいいでしょう。
同様に、ホテルや病院などのボイラーがある施設では、ボイラー技士の資格を持っていると優遇されます。
これも本業が終わってから、夜勤の管理者が出勤してくるまでのつなぎの時間帯に働けるため、会社員が兼業でのアルバイトが可能です。
アルバイトを探せるアプリとサービス
アルバイトの求人が検索できるウェブサイトは数多くありますが、その中でも特色がある求人サービスを紹介します。
曜日や時間帯から仕事を探せる「シフトワークス」
アルバイトのイレギュラーな検索条件に対応しているのが「シフトワークス」です。
一般的な求人サイトは業務内容、給料、雇用形態、働く場所を条件に検索しますが、アルバイトの求人では「週4日以上、1日3時間からでもOK」や「18時から24時まで」といった時間の条件が書かれていて、これを検索できる求人サイトはほとんどありません。
シフトワークスは働ける曜日や時間帯を指定しての検索が可能で、例えば本業が18時で終わる場合、「19時から4時間働きたい」という条件で最適な求人を探すことができます。
時間帯が最優先の条件になるアルバイトの副業では、非常に役立つサービスです。
1日だけの仕事を探せる「wakumo」
1日だけ働きたいときに仕事を探すのに便利なアプリが「wakumo」です。
履歴書の提出や面接がないのも特徴で、働きたい仕事を見つけたら、オンラインで応募を行い、承認が下りたら仕事が確定、当日はアプリの開始ボタンを押して仕事を始めるという仕組みです。
仕事が終わったら当日分の給与が現金で手渡される、いわゆる「取っ払い」の案件が多く、すぐにお金が欲しいという人にも向いています。
イベントスタッフや工事現場の仕事など、日雇いの肉体労働系の仕事が中心です。
Googleのウェブ検索
Googleのウェブ検索には、ウェブで公開されている求人情報を抽出して独自に表示する機能があります。
例えば「アルバイト」で検索すると、該当する地域近隣の求人情報が仕事内容、社名、住所、時給、雇用形態と合わせて表示されます。
さらに「他100件以上の求人情報」をクリックすると、該当する求人全体が一覧で出てきます。
もちろん、検索キーワードを増やせば、求人情報の絞り込みも可能で、ウェブで求人情報を探すときに、シンプルながらもっとも効率がいいやり方なので、覚えておくといいでしょう。
フリーペーパーや新聞の折り込み広告
地方では、地元企業が発行するフリーペーパーや新聞の折り込み広告に、地元のアルバイト情報が掲載されています。
例えば、漁業や農業ではアルバイトをよく募集していて、仕事の内容は、漁業は水揚げされた魚介類の選別や箱詰め。農業は収穫、洗浄、選別、箱詰めなどで、いずれも早朝の出荷に合わせた作業となります。
また、観光地の場合は宿泊施設でのアルバイトで、朝食の準備やチェックアウト後の清掃の仕事の募集がよくあります。
地方の紙媒体の求人には、地域の産業に関連した意外な求人があるのでチェックしてみましょう。
副業のアルバイトでは働き過ぎに注意
副業でアルバイトする場合の注意点として、労働時間の超過があります。
会社員として働いている場合は、残業を含めた労働時間は上司や人事部によって管理されているので、長い時間働きすぎていると上司を通じて注意が行われます。
特に2019年の「働き方改革」以降は、長時間労働に対しては厳しい規制がされるようになっています。
しかし、会社員としての仕事とは別に副業をしている場合、労働時間の総量を把握できるのは自分だけになります。
そのため、全体の労働時間が長すぎて本業の仕事に影響が出たり、身体を壊したりといったトラブルに見舞われる可能性があります。
特にアルバイトの場合、会社が終わった後に次の勤務地に出勤して別の上司の下で働くことになるためすることになるため、副業とはいってもほとんど本業の仕事と同等の肉体的・精神的負荷がかかると考えた方がいいでしょう。
副業をする場合は、トータルの労働時間を自分で管理し、負荷が肉体的、精神的な限界を超えないように、セーブする必要があります。
副業に費やす時間のひとつの目安として、労働基準法で定められている労働時間が挙げられます。
労働基準法では、労使の協定により時間外労働(残業)と休日労働(休日出勤)は、月に100時間までとされています。
もちろん、仕事によってかかるストレスは違うので、一律にこの時間までは大丈夫ということは言えませんが、とりあえずの月100時間を副業の上限としてシフトを組むといいでしょう。
副業のアルバイトも確定申告は必要
副業のアルバイトで給与を得た場合の税金についても確認しておきましょう。
個人が働いて得た所得には、所得税と住民税がかかりますが、会社に勤務しているサラリーマンは、これらの税金が自動的に給与から天引きされる仕組みになっているため、納税について意識したことがない人もいるでしょう。
会社の勤務とは別に、アルバイトで副業を行っている場合も給与から天引きは行われますが、ここで問題になるのが年末調整です。
年末調整は毎年12月に行われる税金の調整で、給与からの天引きが多すぎた場合には、納税者に還付を行うことで帳尻を合わせます。
年末調整は本業の会社で行われますが、副業として別の会社でアルバイトをしていた場合、本業の会社はその社員の収益の全体を把握できていないため、正確な税金の額を算出できません。
そこで確定申告により、本業の給与と副業(アルバイト)の給与を合算して税務署に申告する必要があります。
アルバイトの確定申告では、本業の会社から送られてくる源泉徴収票が必要になります。
税務署で入手できる「確定申告書A」に、本業の源泉徴収票にある収益と、副業のアルバイトで稼いだ収益を記入して税務署に提出し、所得税の納付書を受け取って納付しましょう。
これは所得税の申告ですが、住民税については確定申告の情報が自動的に自治体に送られて天引きに反映されるので、申告は不要です。
まとめ
今回は副業としてのアルバイトについて解説しました。
副業にアルバイトを選択する場合は、仕事の中身にこだわるよりも、手っ取り早く報酬を得たいという場合が多いと思います。
実際、時給制のアルバイトでは、働き始めればすぐに収入が発生するため、至急、お金が必要な人にとっては間違いのない働き方ではあります。
ただし、将来的な収益の伸びや、自身の能力の成長を考えたときに、アルバイトは必ずしもベストな副業にはならない可能性があります。
自分が副業に何を求めているのか、アルバイトによって何を得られて何を得られないのかを正確に理解した上で、働き方を選ぶようにしましょう。
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