【手順ガイド付】Youtubeの収益化と動画公開・配信手順

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YouTubeを利用した広報や宣伝活動は今や当たり前のものとなりつつあります。
YouTubeを利用して、多大な収益を上げることに成功した事例も珍しくありません。

今回はYouTubeでの動画配信の始め方と、そこで収益を得るためのテクニックについて解説します。

YouTubeはどのように活かすべきか

近年、急速に拡大しつつあるのが、YouTubeを使ったマーケティングです。
単に娯楽を提供するだけでなく、検索エンジンやSNSと並んで、人々に商品情報を強力に訴求するためのメディアとして、注目を集めています。

同時に、YouTubeから直接的に収益を生み出す手法についても、様々なものが登場していますが、日頃からYouTubeを詳しく見ていないと実態を捉えにくいこともあって、実はよく知らないという人も多いのではないでしょうか。

YouTubeの収益化といえば、すぐにYouTuberを思い浮かべる方も多いと思います。

Forbesの調査によると、YouTubeで現在最も収益を上げているチャンネルのトップ10は以下の通りです。(調査期間は2019年6月から2020年6月)

順位 YouTuberとその収益(チャンネル登録者数)
1位 Ryan Kaji、2,950万ドル(チャンネル登録者数:4,170万人)
2位 Mr. Beast、2,400万ドル(チャンネル登録者数:5,200万人)
3位 Dude Perfect、2,300万ドル(チャンネル登録者数:5,750万人)
4位 Rhett and Link、2,000万ドル(チャンネル登録者数: 4,180万人)
5位 Markiplier、1,950万ドル(チャンネル登録者数: 2,780万人)
6位 Preston Arsement、1,900万ドル(チャンネル登録者数: 3,340万人)
7位 Nastya、1,850万ドル(チャンネル登録者数: 1億9060万人)
8位 Blippi、1,700万ドル(チャンネル登録者数: 2,740万人)
9位 David Dobrik、1,550万ドル(チャンネル登録者数: 1,800万人)
10位 Jeffree Star、1,500万ドル(チャンネル登録者数: 1,690万人)

1位のRyan Kajiはアメリカ在住の8歳の少年で、両親や双子の妹が出演するYouTubeチャンネルの人気出演者。
チャンネルから得られる年収は2950万ドル、日本円にして約30億円にも達します。

巨額の収益を得ているのは英語圏のチャンネルだけに限りません。
日本でも多くのYouTuberたちがネットで人気を獲得して億単位の収益を手にし、最近はテレビの世界にも進出するようになっているのは、ご存じの方も多いと思います。

YouTubeで収益を得る方法

YouTubeで支持を得るためには、人気YouTuberのような高度な話術や編集技術が欠かせないと思い込んでいる人もいるかもしれません。
しかし、YouTubeでの活動を収益に繋げる手段は、それだけに限りません

YouTubeを利用したマネタイズの手法は、以下の3つに分類できます。

  • YouTubeの動画内広告で収益化する

    YouTubeの動画内を流れる広告によって収益化する方法です。
    これは「YouTubeパートナープログラム」が提供している機能で、YouTuberやVtuberのほとんどが、この方法で利益を上げています。

    収益額は動画の再生回数によって決まり、中には億単位の収益を得ている人もいます。
    ただし、この機能を利用するには、「チャンネル登録者数1000人」「1年の再生時間が4000時間以上」という条件を満たさなければなりません。

  • YouTubeとアフィリエイトで収益化する

    YouTubeの動画ページにアフィリエイトの商品リンクを張ることで収益化する方法です。
    動画で商品やサービスを紹介し、その下の説明欄にASPが発行する商品のリンクを記載しておけば、そこから購買が発生したときに紹介料を得ることができます。

    YouTubeチャンネルの開設とASPの登録だけで始められるため、敷居が低い方法でもあります。
    ただし、YouTubeでの利用を規約で禁止しているASPもあるので注意が必要です。

  • YouTubeとアフィリエイトサイトで収益化する

    YouTubeの動画ページの説明欄から、アフィリエイトサイトへと視聴者を誘導し、そこで収益化する方法です。

    ②と比べるとサイトを経由する分、商品購入までの手順が増えるのはマイナスですが、動画の説明欄だけではできない商品についての詳しい解説や、関連商品の紹介など、訪問者を購買へと導くための高度なクロージングによって、成約率のアップを期待できます。

これの方法以外にも、既に知名度のあるインフルエンサーであれば、メーカーやブランドと個人が提携して、YouTubeで商品を紹介することを条件に契約料を得ることが可能です。

また、目的のある資金を集めるなら、YouTubeでプロモーション動画を公開し、それを手がかりにしてクラウドファンディングで資金を募るという方法もあるでしょう。

とはいえ、ゼロからYouTubeでのマネタイズを考えているなら、基本的には上述の3つの手法がマネタイズの基本になります。

この中で最も収益率が高いのは、①のYouTubeパートナープログラムによる動画内広告ですが、利用には条件があり、YouTubeで一定以上の実績を積んでいるユーザーしか使うことはできません。

多くの場合は②か③の、YouTubeとアフィリエイトの組み合わせによって収益化する方法を選ぶことになるでしょう。

②と③の方法には、YouTubeならではの大きな利点があります。
それは通常のSEO対策とは別のやり方で、検索エンジンでの上位表示が可能になることです。

Google検索では、検索順位の上位を巡ってサイト間の熾烈な競争が繰り広げられています。
どんなにSEO対策に努めようと、他のサイトも同じような対策を行っている以上、出し抜くのは困難です。

しかし、YouTube動画の場合、通常とは違った経路によって検索結果での上位表示が可能になります。

Google検索では、検索結果の1ページ目に、検索ワードに該当するYouTube動画が複数表示されます。
この中に動画を送り込むことができれば、Google検索のユーザーを動画ページやサイトへと誘導することができます。

YouTube内の動画も、チャンネルの投稿数や再生回数、視聴時間といった要素によって順位付けされていて、それを最適化するYouTube向けのSEO対策も存在します。

とはいっても、ウェブ検索ほど競争は激しくはなく、検索ワード次第では大手チャンネル以外でも上位進出が可能になることから、駆け出しのアフィリエイターにとって、Google検索の上位に後から割り込める、数少ないチャンスとなっています。

もっとも、YouTubeから外部のサイトへと視聴者を誘導するのは一筋縄では行きません。
単にYouTubeにリンク付きの動画をアップロードしただけでは、ほとんど流入は見込めないでしょう。

YouTubeでは動画の説明欄が折り畳まれていて、記載内容がすぐ視聴者の目に入るようにはなっていません。

また、動画の再生が終わった後、関連動画に魅力的な動画がたくさん出てくることから、説明欄のリンクのクリック率はかなり低くなります。

動画を最後まで見てもらえる内容にするのはもちろんのこと、リンクの存在について動画内で言及するなど、視聴後にリンク先へとスムーズに移動が行われるように配慮する必要があるでしょう。

YouTubeは規約上、アフィリエイトの利用を認めてはいるものの、決して積極的に推進しているわけではありません。
動画とリンク先の内容に関連性がない場合や、外部サイトへの誘導のみを目的とした動画と見做された場合は、スパムと判定される可能性があります。

あくまで独立したコンテンツとして動画が成立していることが大前提であり、それを補足するために外部サイトへのリンクを付けている、という形になるようにしましょう。

YouTubeの広告の種類

YouTubeで利用できる広告は4種類あり、それぞれ違った特徴や効果を備えています。それぞれの広告について解説しましょう。

インストリーム広告

映像の冒頭や途中に挿入されるタイプの動画広告です。
YouTubeの広告の中ではもっともよく知られているもので、広告をスキップできるようになるまでの5秒間、コマーシャル映像をじっと眺め続けた経験は、多くの人があるでしょう。

広告の内容は本編の動画と関連性のあるものが選択される仕組みで、興味を惹く広告が表示されたので、思わず見入ってしまったという人もいるかもしれません。

インストリーム広告では、30秒以上の広告動画の視聴か、もしくは広告リンクのクリックが収益化の条件となります。

バンパー広告

バンパー広告も映像再生中に表示される動画広告ですが、再生5秒後にスキップのリンクが表示されず、代わりに短い時間で動画が完結するタイプの広告です。最後まで動画を視聴することが収益の条件ですが、その条件を比較的満たしやすい広告なので、YouTubeでのマネタイズにおいては主力となる広告でしょう。また広告の出稿側としても、最後まで広告を見てもらえる可能性が高いことから、高い広告効果を期待できるというメリットがあります。

オーバーレイ広告

動画の画面下部に表示されるバナーによる広告です。
再生している動画と関連するジャンルの広告が自動的に選択される仕組みで、バナーの内容は画像もしくはテキストとなります。

オーバーレイ広告が表示されるのはパソコンのブラウザから閲覧している場合のみ。
また、ユーザーが手動で非表示にできるのも特徴です。
この広告はバナーがクリックされることによって収益が発生するクリック課金型となっています。

サイドバー広告

YouTubeの画面右側に表示される関連動画の一覧の上部に表示されるのがサイドバー広告です。

ユーザーの好みを反映した広告が選択される仕組みですが、収益の条件は広告リンクのクリックのみとなっているため、大きなマネタイズの効果を期待するのは難しいでしょう。 上述の動画広告の補助的な役割を期待されている広告です。

YouTubeで動画を公開する

ここからはYouTubeで動画を公開する際の、初期設定について解説していきます。
YouTubeはGoogle傘下のサービスであるため、利用にはGoogleアカウントの登録が必須となります。

最初に、YouTubeにチャンネルを作成しましょう。

次に、初期状態での3つの制約(15分以上の動画のアップロード不可、カスタムサムネイルの変更不可、ライブ配信不可)を解除するために、電話番号を使った認証を行います。

最後に、動画をYouTubeのチャンネルにアップロードします。その際、説明欄にURLを掲載し、視聴者を外部サイトへ誘導する導線を確保しておきます。

いずれもYouTubeのチャンネル機能を利用するための、最初のいろはにあたる部分なので、ここでしっかり確認しておきましょう。

YouTubeにチャンネルを作成する

Googleのアカウントにログインした状態で、YouTubeのトップページを開き、右上のアイコンをクリック。メニューから「設定」をクリックしましょう。

左メニューの「アカウント」が選択されているのを確認し、「YouTubeチャンネル」の項目の「チャンネルを作成する」をクリックします。

チャンネルの名義を設定します。
個人アカウントの名義で利用する場合はここで姓名を入力しますが、個人アカウントとは別に新たなチャンネル名を設定したいケースの方が多いと思います。
「ビジネス名などの名前を利用」をクリックしましょう。

「ブランドアカウント名」にチャンネルの名称を入力して「作成」をクリックしましょう。

YouTubeのトップページに戻り、右上のアイコンをクリック。
メニューから「チャンネル」を選択すると、チャンネルのページへと移動します。
後はチャンネルアイコンやバナー画像を設定するなどしてチャンネルページをカスタマイズしていきましょう。

アカウント制限を解除する

YouTubeのチャンネルページで右上のアイコンをクリック。
メニューから「YouTube Studio」をクリックします。

左メニューの下部にある「設定」をクリックしましょう。

「設定」が開いたら左メニューの「チャンネル」をクリックし、「機能の利用資格」を開きます。
「スマートフォンによる確認が必要な機能」をクリックしましょう。

「電話番号を確認」のボタンが表示されるのでクリックします。

「国を選択してください」で「日本」が表示されているのを確認。
確認コードの受け取り方法について、「電話の自動音声メッセージで受け取る」か「SMSで受け取る」のいずれかを選択しましょう。

ここでは「SMSで受け取る」を選択した場合の手順を説明します。
「電話番号」に自分の携帯電話あるいはスマートフォンの電話番号を入力して「送信」をクリックしましょう。

確認コードが送られてきたら、「6桁の確認コードを入力してください」の欄に入力して「送信」をクリックします。

これでアカウントの制限は解除されました。

YouTubeのチャンネルに動画を公開する

チャンネルのページを開いて、左のメニューから「コンテンツ」を選択。
「動画をアップロード」をクリックします。

「ファイルを選択」をクリックして、YouTubeで公開したい動画ファイルを指定します。

「詳細」が開くので、動画の「タイトル」「説明」を入力します。
視聴者を外部サイトに誘導したい場合は、説明欄にURLを入力しましょう。
画像のトップ画面となるサムネイル画像を指定し、子ども向けの動画か否かの設定をして「次へ」をクリック。

「動画の要素」では、動画の終了時に表示される「終了画面」と、動画内に他の動画やサイトへの移動ボタンを表示する「カード」を設定することができます。
ただし、利用できるのは「YouTubeパートナープログラム」に参加しているユーザーのみです。

最後に「公開設定」で「非公開」「限定公開」「公開」から、公開方法を選択します。
「スケジュールの設定」で指定した日時に公開することも可能です。

YouTubeを収益化するためにやるべきこと

YouTubeを始めたばかりの頃は、なかなか収益化の見通しが立たないはずです。

YouTubeの収益の中心は動画内広告ですが、動画内広告が提供可能になるYouTubeパートナープログラムの参加条件は「チャンネル登録者数1000人」と「1年の再生時間が4000時間以上」となっています。

特に前者の条件はかなりハードルが高く、数本の動画がヒットした程度では、とうてい達成できる数字ではありません。

チャンネル登録者数を増やすには、一見客ではなく、新作の動画を待ちわびるような熱心な固定ファンを多数、確保する必要があるでしょう。

チャンネル登録者数の確保には、動画が多くの人の目に触れる機会を得るための流入経路の確保と、コンテンツの魅力を伝えるための訴求力のアップが必要になります。

そのための5つのノウハウをここで紹介しましょう。

ジャンルやテーマの厳選

YouTubeでの動画制作において、ジャンルやテーマの選定は極めて重要で、雑多な方向性の動画だと熱心な支持の獲得は困難。

視聴者のニーズに合致した領域に特化することで、初めてチャンネル登録してくれる固定ファンを確保できます。

ただし、競争が激しいジャンルほど難易度が高くなるため、既に成功している人気YouTuberの二番煎じはおすすめしません。

そこで、強力なYouTuberのいない新興のジャンルを狙うようにしましょう。最近では、ハウツー系や料理系の動画がユーザーを確保しやすいようです。

検索エンジンへの最適化

YouTubeでのユーザー獲得でも、検索エンジンの最適化(SEO)は有効です。

Google検索では、検索結果のトップページに動画のコンテンツが表示されるため、ビックワードでの表示に成功すれば、多くの流入を得ることができます。

動画のSEO対策では、動画の内容を解析しての順位付けは行われないため、タイトル、タグ、概要文といった動画周辺のテキスト情報が重要になります。

特にタイトルに含まれるキーワードは大きな影響力があるので、検索のニーズに応えたタイトルになるように、念入りに検討しましょう。

関連動画からの流入経路の確保

YouTubeでのユーザーの移動経路を考える上で鍵になるのが、関連動画の機能です。

YouTubeでは動画の再生画面の右側に関連動画の一覧が表示されますが、ここから次に見る動画に移動するユーザーの数が非常に多いため、この関連動画に表示されることは、極めて重要な意味を持ちます。

関連動画に表示されるには、動画との関連性を強調するのが有効です。

例えば、人気の動画をターゲットにして、タイトル、タグ、概要文などを、その動画に関連付けた内容にすることで、その動画の関連動画に表示される可能性を上げることができます。

どの動画の関連動画に割り込むかを計算してコンテンツを作る意識が求められます。

サムネイルへのこだわり

検索結果や関連動画の画面で表示される動画のサムネイルも、動画の再生数を大きく左右するポイントです。

多くのユーザーはサムネイルを目にしたときの第一印象で、その動画をクリックするかどうか判断していますので、内容に即していて、なおかつ視線を惹きつけるサムネイルを作成しましょう。

画像だけではインパクトが弱い場合は、動画の概要や要点を短く要約したフレーズを表示するなどして、他の似たような動画との差別化を図りましょう。

動画のクオリティ向上

YouTubeでは、他のメディアにも増して、動画のクオリティが求められます。

これは動画というメディアの特性に由来していて、例えばブログの場合、文章の上手下手は必ずしも成果に直結しません。

これは、文章が下手であっても、読み手が文脈を補い、必要な情報を主体的に読み取ることができためです。

しかし動画の場合、クオリティが低いと見続けること自体が苦痛になるため、視聴に耐えられずに途中離脱するユーザーが多くなると、広告収入への直接的な悪影響が出てくるでしょう。

そのため、YouTuberとして成功を収めた後も、動画編集は他人に任せずに、必ず自身の手で行うというクリエイターは少なくありません。

YouTubeの動画編集を専門に請け負うプロのエディターも登場していますので、YouTubeでは労力や資金を惜しまずに、動画のクオリティ向上を最優先に目指すべきでしょう。

ここで紹介した施策に注力すれば、動画へのアクセス自体を増やすことはできるはずです。

あとは、動画を見たユーザーがチャンネル登録をしてくれるかどうか、それには視聴者をリピーターにするための、コンテンツ自体の魅力が欠かせません。

お手本となる動画は、YouTubeに大量に存在していますので、成功しているチャンネルが、どんな動画を量産しているかを調べて、それに負けないコンテンツ作りを心がけましょう。

まとめ

今回は、YouTubeを使った収益化の手法と動画公開の方法について解説しました。

YouTubeは、他のウェブサービスとは異なる特性を備えたメディアです。
動画という形式上、制作においてもSEO対策においても、テキスト系のメディアとは違ったアプローチが求められますが、それゆえに検索エンジンやSNSとは一線を画した、新しいタイプの顧客を発掘する可能性を秘めています。

今のところ、検索エンジンやSNSほどには大きなアクセスを集めることはできませんが、さまざまな集客手段の中のひとつとして、他のメディアと連携しながら活用すれば、サイトの価値を高める重要なチャンネルになってくれることは間違いありません。

今後、さらに重要性を増していくであろうYouTube活用のノウハウを、今のうちにしっかり身につけておきましょう。

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逢坂 秀範

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