ホームページを閲覧する仕組みや閲覧数を増やすポイント
インターネット上には無数のホームページがあり、多くの人に閲覧されています。
しかし、ホームページを閲覧する仕組みまでは知らずに、何気なく利用している人がほとんどでしょう。
今回の記事では、ホームページを閲覧する仕組みや、ホームページの閲覧数を増やすポイントについてわかりやすく解説します。
基本を理解すれば応用が利くので、しっかりと基本的なポイントを押さえましょう。
ホームページの閲覧に必要な要素
多くの人にとって、ブラウザに表示されたホームページを閲覧するのは、当たり前のことに感じられていると思います。
しかし、その背後にはいくつもの複雑な仕組みが動いています。
インターネットで高度な表現や機能を実現しようとするならば、ホームページがどんな原理で閲覧できているのかを知ることが重要です。
まずは、ホームページの閲覧のメカニズムを理解する上で欠かせない、6つの要素について解説しましょう。
IPアドレス
IPアドレスとはスマートフォンやパソコン、あるいはサーバーなど、インターネットに接続している機器を識別する符号のようなものです。
インターネットでホームページを閲覧したり、メールを送信したりするには送信元や送信先を識別する必要がありますが、この識別に使われるのがIPアドレスです。
IPアドレスにはプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスがありますが、前者は家庭内や会社内のLAN(ローカルエリアネットワーク)で使われるIPアドレスで、インターネット上のホームページの閲覧に必要なのはグローバルIPアドレスです。
グローバルIPアドレスは0~255の数字3桁の4組の組み合わせ(000.000.000.000)によって作られています。
ドメイン
ドメインはIPアドレスとような似た機能で、インターネット上の住所のような役割を果たします。
ドメインはDNS(後述)によって、IPアドレスに割り当てられた文字列で、ホームページがどのサーバーにあるかをドメインによって探し当てます。
ドメインはホームページのURLやメールアドレスに使用されていて、例えばURLが「https://xxx.com」の場合、「xxx.com」の部分がドメインとなります。
また、メールアドレスでは@マーク以降がドメインとなっていて、@マーク以前を変更することで複数のメールアドレスを持つことが可能です。
ドメインには独自ドメインとサブドメインがあり、独自ドメインが「xxx.com」だとすると、サブドメインは「yyy.xxx.com」のように前半部分を自由に変えられます。
ウェブブラウザ
ウェブブラウザとは、ホームページを閲覧する際に使うソフトウェアのことで、HTMLのデータをウェブサーバーから受け取ってグラフィカルに表現する機能を備えています。
ウェブブラウザの元になった英単語は、閲覧するという意味の「browse」で、その名詞形である「browser」は閲覧ソフトという意味になります。
ウェブブラウザにはさまざまな種類があります。
以下が、現在リリースされているメジャーなウェブブラウザです。
- Chrome
- Edge
- Safari
- Firefox
- Vivaldi
- Brave
これら以外にもマイナーなウェブブラウザを合わせれば十数種類あります。
ウェブサーバー
ウェブサーバーとは、ウェブブラウザからのリクエストに応じてHTMLファイルや画像をなどのデータを送るサーバーで、ホームページの情報を保存し表示させるために必要になります。
ウェブサーバーのソフトウェアには以下のような種類があります。
- Apache
- LiteSpeed
- Nginx
- IIS
もっともメジャーなのはApacheですが、最近ではLiteSpeedも台頭してきています。
ウェブサーバーには専用サーバーと共有サーバーがあり、専用サーバーとは1つのサーバーを1人のユーザーが利用するサーバー、共用サーバーとは1つのサーバーを複数人で利用するサーバーです。
一般的なレンタルサーバーは共用サーバーとなっています。
DNS
DNSとは「Domain Name System」の略語で、ドメインが住所だとすれば、そこに情報を送り届けるインターネット上の郵便局のような役割を担っています。
ウェブブラウザが、ホームページの住所であるドメインについてDNSサーバーに問い合わせると、そのホームページが置かれているウェブサーバーのIPアドレスが返ってくる仕組みで、これによりIPアドレスではなくドメインを利用してホームページにアクセスできるようになっています。
DNSは、世界中に多数存在するサーバーが協調し合って動作するデータベースで、ドメイン名からIPアドレスを検索できるほか、メールアドレスから送信先のメールサーバーを特定したりもします。
キャッシュ
キャッシュのスペルは「cache」で、日本語に訳すと「貯蔵庫」「隠し場所」などの意味になります。
キャッシュとは、一度読み込んだデータを中間地点で保存しておく機能のことを指し、保存された内容は同じデータが閲覧されるときに活用されるため、次回から読み込み速度が速くなります。
インターネット上のキャッシュには、ブラウザに保存される「ブラウザキャッシュ」と、サーバーに保存される「サーバーキャッシュ」の2種類があります。
ブラウザキャッシュはホームページの表示速度を上げる便利な機能ですが、過去の情報が優先的に参照されて最新の内容が反映されないこともあるので、その場合はホームページの更新やスーパーリロード、キャッシュの削除などで対応する必要ががあります。
ホームページを閲覧するまでの流れ
ここからは、上記の6つの要素を踏まえた上で、ホームページをウェブブラウザで閲覧するまでの流れや仕組みについて解説していきます。
1.DNSサーバーへの問い合わせ
ホームページを開くためにドメイン(URL)をブラウザに入力すると、最初にDNSサーバーへの問い合わせが発生します。
インターネットではIPアドレスで通信を行っていますが、IPアドレスは数字の羅列なので人間にとっては覚えにくく、ホームページの場所を示すURLに利用するのには向きません。
そこで人間にも覚えやすい文字列の形式であるドメインとIPアドレスを相互変換する仕組みがDNSで、DNSサーバーに問い合わせることで、そのドメインに対応しているIPアドレスの情報を得ることができます。
URLに含まれるドメインをIPアドレスに変換する仕組みは「名前解決」と呼ばれていて、DNSサーバーに保存されているデータベースからドメインを検索し、通信するウェブサーバーのIPアドレスを特定します。
2.ドメインに対応するIPアドレスが判明
DNSサーバーによってドメインに対応するIPアドレスの参照が行われます。
DNSサーバーは階層別になっていて、「xxx.com」というドメインにアクセスする場合、まずは最上位のルートDNSに「com」のIPアドレスを問い合わせます。
「com」を管理しているDNSサーバーのIPアドレスが判明したら、今度はそこに問い合わせて「xxx」のIPアドレスを特定します。
最後に「xxx.com」を管理しているDNSサーバーに問い合わせることで、ようやくホームページが置かれているウェブサーバーのIPアドレスが判明します。
3.データの要求とウェブページの表示
ウェブサーバーのIPアドレスが判明したら、ウェブサーバーにホームページのデータを要求、ホームページの送信要求を受けたウェブサーバーは、ウェブブラウザにHTMLファイルを送信します。
送信されたHTMLファイルはウェブブラウザに表示され、ユーザーは指定したURLのウェブページを閲覧できるようになります。
ウェブページのデータは1度ですべてが送信されることはなく、複数回に分けてやりとりされるのが普通です。
ホームページの閲覧数をカウントする方法
ホームページの閲覧数をカウントする方法としては、現在では主にアクセス解析ツールが使われています。
過去に使われていた方法としては、JavaScriptなどのプログラムで書かれたアクセスカウンターがありますが、単純な閲覧数しか表示されないので、今ではより高度な計測が行えるGoogleアナリティクスなどのアクセス解析が主流となっています。
アクセス解析ツールには多くの種類がありますが、今回はその中でも特に有名な3種類について解説します。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスとは、Googleが提供している無料のアクセス解析ツールです。
個人ユーザーから企業ユースまで幅広く利用されているサービスで、一般的にアクセス解析といえばGoogleアナリティクスのことを指すというくらいの代表的なサービスです。
Googleアナリティクスはホームページへのユーザーのアクセスを様々な角度から分析可能で、ユーザーの行動や成果の達成率、広告の効果などの分析に利用できます。
FC2アクセス解析
FC2アクセス解析は動画配信やブログサービスで有名なFC2が提供しているアクセス解析ツールです。
8秒で消える業界最小バナーを設置することで、ホームページのアクセス解析を行えます。
リアルタイム解析やソーシャル解析、クリック解析といった機能が搭載されており、SEOに最適化した分析機能が特徴です。
他のアクセス解析ツールに比べてシンプルなインタフェースになっており、直感的に使用しやすいことが特徴です。
忍者アクセス解析
忍者アクセス解析は、完全リアルタイムのアクセス解析が可能なアクセス解析ツールです。
モバイル端末からも利用でき、ログは最大4ヶ月間保存できます。
利用方法は、指定のソースコードをホームページに貼り付けるだけ。
有料版と無料版があり、有料版では広告を非表示にできます。
機能面では有料版も無料版も変わらないので、広告が気にならない人は無料版がおすすめです。
ホームページの閲覧数を増やすポイント
ホームページの閲覧の仕組みやカウント方法について触れてきましたが、最終的に重要になるのは、どれだけホームページが閲覧されているかについてです。
ここからはホームページの閲覧数を増やす5つのポイントについて解説していきます。
SEO対策
SEOとは「Search Engine Optimization」の略語で、日本語では「検索エンジン最適化」のことです。
一般的なホームページの場合、もっともアクセス数が多いのは検索エンジンからの流入で、検索エンジンにどの程度最適化できているかによってホームページの閲覧数のほとんどが決まります。
SEO対策には大きく分けて「内部施策」「外部施策」「コンテンツ施策」があり、サイト内部のページの連携を緻密にしたり、外部からのリンクを獲得したり、強力な検索キーワードを狙って記事を作る、といった施策が行われています。
SEO対策次第でホームページの閲覧数は大きく変わるので、必ず習得すべき技術と言えるでしょう。
良質なコンテンツの作成
上述したように、検索流入数を増やすにはSEO(検索エンジン最適化)が有効ですが、その施策の中でもっとも効果的なのは良質なコンテンツの作成です。
Google検索はコンテンツの内容を評価して検索順位を決定しているため、良質なコンテンツであれば上位表示される可能性が高くなり、ユーザーのリピートにもつながります。
ホームページの閲覧数を増やす様々な施策の中でも、王道かつ確実なのがコンテンツのクオリティ向上と言えます。
SNSでの露出強化
検索エンジンと並ぶホームページの有力なアクセス源がSNSです。
ホームページの閲覧数を増やしたいなら、SNSとの連携は積極的に進めましょう。
記事にSNSシェアボタンを設置すれば、コンテンツを気に入ったユーザーが拡散してくれるかもしれませんし、ホームページとSNSを連動して運用すれば、SNSのフォロワーがホームページに訪問してくれる機会も増えます。
SNSのフォロワーは何度も訪れるリピーターとしてホームページの閲覧数を底上げしてくれるので、大事に増やしていきましょう。
レスポンシブデザインへの対応
レスポンシブデザインとは、デバイスの画面サイズによって最適化されるホームページのデザインのことです。
ホームページに可変式の構造を組み込むことで、パソコン・スマートフォン・タブレットなどで開いたときに、それぞれの画面サイズに合った表示に自動的に切り替わります。
レスポンシブデザインでは、各デバイスに合わせたホームページのデザインを一元的に管理することが可能で、SEO対策としても有効です。
ユーザビリティの向上
ホームページの閲覧数を増やすためには、サイトのユーザビリティも重要なポイントになります。
ユーザビリティを日本語に翻訳すると「使いやすさ」のことで、サイトの機能性をアップさせる様々な施策のことを指します。
以下のポイントに注目してユーザビリティを向上させましょう。
- ホームページの表示速度の向上
- 直感的なユーザーインターフェース
- 見やすいグローバルナビゲーションやヘッダー
- パンくずリストの追加
まとめ
今回はホームページの閲覧の仕組みやアクセス数を増やす方法について解説しました。
ホームページの閲覧は、DNSによる名前解決によって行われ、ドメインからIPアドレスを特定してウェブサーバーに接続、HTMLのデータを送信してもらうことで、ウェブブラウザでの表示が可能となります。
このホームページの閲覧の仕組みはインターネットの基本的な原理であり、この基礎を理解することで、ドメインの設定やサーバーの機能などがよく分かるようになるので、しっかり頭に入れておきましょう。
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