簡単に使える無料のホームページ作成サービス11選
ホームページを作りたいときに、ホームページ作成サービスの無料プランは有力な選択肢になります。
しかし、公開できるページ数に制限があったり、広告が強制表示されたりするなどの制約があるため、用途に合った選び方をすることが重要です。
今回はホームページを無料で作れるサービスについて解説しましょう。
ホームページを作成する主な方法は?
ブログ全盛の今日、あえてホームページを開設したいというニーズは少なくありません。
ウェブ上に一定の内容を長期間掲載し続ける用途では、記事更新が前提のブログよりも、ホームページの方が向いており、実際、コーポレートサイトやポートフォリオサイトといった変化が少ないウェブサイトは、ホームページとして作られることが多くなっています。
ホームページを作成する方法は大きく分けると、外部に依頼する方法と、自分で作成する方法があります。
外部に依頼する場合、依頼先はウェブ制作会社や個人のウェブデザイナーになります。
この場合、ホームページのレイアウトやデザインをゼロから作ってくれるので、自分の好みを反映した、独自のホームページを作ることができます。
もちろん、プロの手による制作なので、クオリティは折り紙付きです。
ただし、開発費用はホームページの規模にもよりますが、トータルで30万円から100万円は見ておかなければなりません。
一方、自分で作成する場合は、ある程度、ウェブの知識を習得している必要がありますが、コストを大幅に抑えて作ることが可能で、完全に無料で構築することもできます。
次の章では、個人が無料でホームページを作成する方法について解説していきましょう。
ホームページを無料で作成する方法は?
ホームページを作成する場合、まず選択肢として考えられるのは、外部に依頼してゼロから制作してもらうやり方です。
しかし、更新頻度が少なく、ページ数もそれほど多くないホームページには、あまりコストをかけたくないと考えるのが自然で、可能な限り維持費を抑えたいというケースは少なくないでしょう。
そこで今回は無料のサービスを駆使して、初期費用と維持費用をかけずにホームページを開設する方法を紹介しましょう。
ホームページを無料で作る方法としては、次の2つが挙げられます。
無料のホームページ作成サービスを利用する
ホームページを作成するサービスを利用する方法です。
WixやJimdoといったサービスが有名で、ユーザー登録を行うだけで、ホームページの作成から公開までの全てをサポートしてくれます。
運用に際してウェブプログラミングの知識は一切不要で、HTMLやCSSによるコーディング、サーバー構築を行わずに、短時間でホームページを作ることができます。
ただし、無料で利用する場合は独自ドメインを使えなかったり、広告が強制的に表示されたりといった制約があります。
無料のレンタルサーバーでホームページを公開する
無料のレンタルサーバーを契約し、そこでホームページを設置する方法です。
ただし、無料のレンタルサーバーは数が限られる上に、開設したホームページには広告が強制的に表示されます。
また、提供されるのはサーバーのみで、ホームページは自力で構築しなければなりません。
さらに、無料のレンタルサーバーは容量や通信速度などの性能面でもの足りないことが多く、無料のホームページ作成サービスと比較したときに、あえて選ぶメリットはほとんどないと言えるでしょう。
上述したように、レンタルサーバーの無料プランは、数が少ない上に、サーバーの性能が低く、ホームページ制作の労力もかかるため、あまりおすすめできる環境ではありません。
無料でホームページを作りたい場合は、基本的には無料のホームページ作成サービスを選択するようにしましょう。
無料で利用できるホームページ作成サービス5選
ホームページを作成できるサービスは国内外にいくつもありますが、機能面で最もスタンダードなのは月額1000円前後の有料プランで、無料プランはそこから一部の機能を省略することで、月額料金なしでユーザーにサービスを提供しています。
これらの無料プランを使う場合には、どんな機能に対応していないのかを事前にチェックすることが重要になります。
まず最初に注目しなければならないのは、公開可能なページ数で、サービスごとに、公開できるページ数は決まっており、少ないものでは1ページのみというケースもあります。
この場合、ホームページの用途がかなり限られることになるため、自分の作りたいホームページの用途に合ったページ数を公開できるかどうかは、最初に調べておく必要があります。
また、公開ページ数に制限がなくても、利用可能なサーバー容量に上限が設けられていることがあります。
この容量制限が厳しい場合、ホームページに公開できる画像などのデータ量を減らさざるをえないため、掲載できるコンテンツの点数が限られることになります。
そのほかの見るべきポイントとしては、独自ドメイン、広告表示、Google Analyticsの可否などが挙げられます。
無料プランでは基本的に独自ドメインは利用できませんが、ごく稀に設定可能なサービスがあります。
また広告も原則的に強制表示されますが、これも非表示のサービスがないわけではありません。
ちなみに、Google Analyticsについては、設定できないサービスが約半数を占めています。
ホームページ作成サービスの無料プランを選択する時点で、アクセス数はそれほど重視していないケースが多いかもしれませんが、Google Analyticsの高度なアクセス解析が必要な場合には、対応可能かどうかを事前に調べておきましょう。
以上の条件を踏まえて、オススメの無料ホームページ作成サービスを紹介していきましょう。
Wix
全世界で1億人以上のユーザーを抱える、もっとも有名なホームページ作成サービスです。
HTMLやCSSの知識がなくても、ドラック&ドロップの操作だけで思い通りのホームページを作ることが可能です。
豊富なテンプレートを元に、デザイン性に優れたサイトを作れることに加えて、プラグイン機能により多彩な機能をホームページに追加できます。
利用可能なサーバーの容量は500MB、公開可能なページ数は最大で100ページと、無料サービスとしては飛び抜けたスペックを誇ります。
入力した条件に合わせて人工知能が自動的にホームページを作成する「Wix ADI」にも対応しています。
公開ページ数 | 100 |
---|---|
容量 | 500MB |
独自ドメイン | × |
広告非表示 | × |
Google Analytics | × |
jimdo
Wixと人気を二分する、世界中で人気のホームページ作成サービスです。
最大の強みはホームページの作りやすさで、テンプレートの豊富さではWixに一歩劣るものの、厳選された素材が適度な分量で提供されており、ユーザーのセンスに依存せずにビジュアル性に富んだホームページを構築できます。
また、利用可能なサーバー容量は2GBもあるため、多くの画像をアップロードしても安心です。
ただし、公開可能なページ数は5ページとやや少な目で、大規模なホームページを展開するのは難しいかもしれません。
ユーザーの回答を元に、人工知能が自動的にホームページを作成する「jimdo AI ビルダー」を搭載しています。
公開ページ数 | 5 |
---|---|
容量 | 2GB |
独自ドメイン | × |
広告非表示 | × |
Google Analytics | × |
Ameba Ownd
サイバーエージェントが提供しているホームページ作成サービスです。
デザイン面で優れたテンプレートを数多く揃えており、同社の芸能人ブログで有名な「アメブロ」と同様、有名人の公式ホームページにも多数使われています。
機能面で注目すべきは、無料プランでありながら独自ドメインとGoogle Analyticsの両方に対応するバランスの良さ。
ホームページの規模は小さくてよいが、一般のサイト並の機能が欲しいという場合にオススメです。
公開ページ数 | 10 |
---|---|
容量 | 無制限 |
独自ドメイン | ○ |
広告非表示 | × |
Google Analytics | ○ |
ペライチ
その名の通り「ペライチ」(ペラ1枚)のウェブページを公開するためのホームページ作成サービスです。
とにかく手軽にホームページを作成できるのが利点で、過去にサイトの作成経験がなくても、ものの数分で公開まで漕ぎ着けられます。
国内発のサービスなので、日本人にとって馴染みやすいインタフェースなのも魅力です。ただし、無料プランで公開できるページ数はわずか1ページのみなので、用途はかなり限定されます。
サーバー容量に制限はないので、ランディングページなど、画像を多く使うページに向いているでしょう。
公開ページ数 | 1 |
---|---|
容量 | 無制限 |
独自ドメイン | × |
広告非表示 | × |
Google Analytics | ○ |
STUDIO
ここまで紹介してきたサービスは、あらかじめ用意されたテンプレートの中からデザインを選択する方式でしたが、このSTUDIOはテンプレートを使わずにゼロからホームページをデザインできるサービスです。
専用ソフト顔負けの高機能なビジュアル編集画面を備えており、アイコンや機能をページ内の好きな箇所に配置することで、ユーザーの思い通りの外観を実現できます。
手動で指定する要素が多い分、製作者の負担は大きくなりますが、オリジナリティに強いこだわりがある人には、ぜひともおすすめしたいサービスです。
公開ページ数 | 5 |
---|---|
容量 | 無制限 |
独自ドメイン | × |
広告非表示 | × |
Google Analytics | × |
BiNDup
BiNDupは開設から運営までの総合力に優れたホームページ作成サービスです。
豊富なテンプレートと直感的なインタフェースで、初心者でも簡単に本格的なホームページが作成可能。
専用のマーケティングツールにより公開後の運営や集客対策もフォローしてくれます。
また、BiNDupでのウェブデザインやマーケティングについて学べる学習コンテンツも豊富に提供されているので、これからホームページについて詳しくなりたいという人のサポートも万全です。
広告費非表示、独自ドメインは有料コースのみの対応で、有料プランは3つのコースがあり、広告費非表示や独自ドメインに対応した基本コースは月額2728円からとなっています。
公開ページ数 | 無制限 |
---|---|
容量 | 1GB |
独自ドメイン | 〇 |
広告非表示 | 〇 |
GoogleAnalytics | 〇 |
Googleサイト
GoogleサイトはGoogleが提供しているホームページ作成サービスです。
公開ページ数と容量は無制限、広告表示は最初からなしで、独自ドメインとGoogleAnalyticsの設
定にも標準対応するなど、スペック的には非常に優れたサービスです。
また、Googleアカウントのユーザー同士でホームページの共同編集を行える機能も便利。
欠点はテンプレートの少なさで、14種類しか用意されていません。
また、カスタマイズ性にも欠け、デザイン変更の余地が少ないのも残念なところ。
ホームページの機能面は重視したいが、外見のオリジナリティは気にしない、というユーザーにおすすめです。
公開ページ数 | 無制限 |
---|---|
容量 | 無制限 |
独自ドメイン | 〇 |
広告非表示 | 〇 |
GoogleAnalytics | 〇 |
Webnode
Webnodeはチェコで開発されたホームページ作成サービスです(本社はスイス)。
Webnodeの特徴は、テンプレートの豊富さで、ビジネス、ブログ、ポートフォリオなど用途に応じたレイアウトやデザインを豊富なパターンから選択できます。
デザインのクオリティも非常に高く、HTMLやCSSの編集なしで最新のトレンドに合わせたホームページを作成できます。
広告表示は最初からありませんが、独自ドメインとGoogleAnalyticsは有料プランでのみ利用が可能です。
有料プランは4コースあり、スタンダードプランは月額1299円となっています。
公開ページ数 | 無制限 |
---|---|
容量 | 1GB |
独自ドメイン | 〇 |
広告非表示 | 〇 |
GoogleAnalytics | 〇 |
スマホだけでできるホームページ作成サービス3選
スマホだけで運営や管理ができるホームページ作成サービスを求めている人は少なくないはずです。
特に店舗経営など顧客とリアルで関わるビジネスの一環としてホームページを開設する場合、常にパソコンの前にはいられないため、スマホから更新や編集の作業を行える機動力が求められます。
ここではスマホから簡単に作成や更新ができるホームページ作成サービスを紹介しましょう。
Wix Owner
Wix OwnerはWixのスマホアプリ版で、スマホからホームページの作成を行うことができます。
Wixの対話型サイト生成機能「Wix ADI」で、質問に対する回答を元にホームページが自動作成されるため、スマホの画面からでも面倒な操作なしにサイトの設定が行なえます。
Wix Ownerでは、スマホから記事の投稿や編集、販売商品の追加、アクセス解析などホームページの主要な設定や作業を全て行えます。
スマホだけでホームページを管理したいという場合におすすめしたいツールです。
Goope
Goopeはビジネス用途に特化したスマホ向けのホームページ作成サービスです。
作りたいホームページに関する質問に答えていくだけで自動的に完成する仕組みを搭載。
特に小規模店舗のホームページ制作に向いていて、イベント予約機能やショッピングカード機能などにより、店舗営業をサポートする公式ホームページを簡単に作ることができます。
運営元のGMOペパボは日本企業なので、日本人好みのテンプレートが豊富で、日本語のマニュアルが充実しているのも嬉しいところです。
基本的に有料のサービスで、月額料金は1650円から。
Crayon
素早く簡単にホームページを作ることに特化したサービスです。
スマートフォンだけでホームページを作成できるのが特徴で、用意されたレイアウトの中から利用したいものを選択したら、あとは画像とテキストを選択するだけの、わずか3分程度の操作でホームページが完成します。
スマホで撮影した写真を素材に、その場で速やかにホームページを作りたい場面で役立ちます。
無料版の場合、公開ページ数は3ページ、画像は最大10点という制約がある点に注意が必要です。
まとめ
今回は、無料でホームページを作成するためのサービスについて解説しました。
ホームページ作成サービスの無料プランは、有料のスタンダードプランに利用者を誘導するために提供されているため、重要な機能が抜け落ちていることがほとんどです。
しかし、ホームページの用途によっては、それらの欠落が問題にならないケースもあり、その場合は、コストをかけずにホームページを運用することが可能になります。
今回の記事で見てきたように、同じ無料プランでも機能の対応・非対応の状況はサービスによってバラバラなため、ホームページの目的に合わせたサービスを選択することが、何よりも重要になります。
無料プランを提供しているホームページ作成サービスの、それぞれの固有の強みを活かせるように、事前の下調べをしっかりしておきましょう。