ロゴ作成で失敗しないために英語表記・ブランド名・著作権などについて解説!

ロゴを作ろうと考えたとき、多くの人が最初に意識するのは「デザイン」です。
色やフォント、マークの形など、見た目から考え始めるのは自然な流れでしょう。
しかし実際には、ロゴはデザインだけで成り立つものではありません。
- 名前(日本語にするか、英語にするか)
- Webで使えるかどうか(ドメインが取得できるか)
- 将来トラブルにならないか(権利面は問題ないか)
こうした要素は、本来すべてつながっています。
にもかかわらず、分けて考えてしまうことで「後から修正が必要になる」「作り直しが発生する」といった失敗が起こりやすくなります。
本記事では、ロゴの作成を軸として、
英語表記について
ブランド名の決め方
著作権とドメインによるブランド保護
について解説していきます。
ロゴ作成で「英語表記」が選ばれる理由
なぜロゴに英語を使うブランドが多いのか
Google、Apple、Microsoftなど、世界的に大きな企業から、数多くのグローバルブランドまで、英語表記のロゴを採用するブランドが多いのには、見た目のおしゃれさ以上の理由があります。
そしてこの流れは、海外企業だけの話ではありません。
ユニクロ(UNIQLO)や楽天(Rakuten)、ソニー(SONY)、ヤフー(Yahoo)など、日本を代表する企業も、英語表記のロゴを採用しています。
1.視認性とデザインの自由度の高さ
英字は形がシンプルで、文字数も調整しやすいため、ロゴとして配置したときにバランスを取りやすいという特徴があります。名刺やWebサイト、SNSアイコンなど、小さく表示される場面でも崩れにくい点は大きなメリットです。
2.業種や事業内容を限定しすぎない
日本語の名前は意味が明確な分、特定のサービス内容を強く連想させることがあります。一方、英語表記は世界観やニュアンスを残しつつ、将来的な事業拡張にも対応しやすいという特徴もあります。
3.海外展開やWeb展開との相性の良さ
URLやメールアドレス、SNSアカウントなど、Web上では英字での表記が基本になります。ロゴ表記を英語にしておくことで、ブランドにおける表現とWeb運用を統一しやすくなり、管理も楽になるというわけです。
英語ロゴにするときに気をつけたいポイント
このように、英語のロゴには多くのメリットがありますが、勢いで決めると失敗につながることもあります。しっかり確認しておきましょう。
1.発音しにくい・覚えにくい単語は避ける
見た目が良くても、口に出しづらい単語は利用者に覚えてもらいにくく、誰かに紹介する場面でも使われにくくなります。
2.スペルミスによる信頼の低下を避ける
英語表記は一文字違うだけで別の意味になったり、誤認されやすくなったりします。違う意味を連想させるような単語は避けるようにしましょう。
3. 日本語読みとのズレにも注意
英語表記とカタカナ読みが大きく異なる場合、呼び方が人によって変わってしまい、ブランド認識がぶれてしまう原因になります。ロゴ制作前に「どう読んでもらいたいか」まで決めておくことが重要です。
例えば、「Rose」という単語は
- ローズ
- ロゼ
どちらであっても読めるので、このような単語は避けるようにしましょう。
英語ロゴと相性のいいドメインの考え方とは?
英語表記のロゴを採用する場合は、ドメイン(Web上の住所)もセットで考える必要があります。なぜなら、ロゴは名刺やSNSの入口となり、最終的にWebサイトへとつながっていくからです。数多くあるドメインの種類の中でも、現在でも多く選ばれているのが、「.com」や「.jp」といった定番のドメインです。
- お名前.comでは、ドメインを取得する全体の37%のお客様が「.com」を選んでおり、その次に人気なのが「.jp」です。(2026年2月時点)
国際的に見ても認知度が高く、URLであることが一目で分かるため、初めて見る相手にも安心感を与えやすいという特徴があります。
一方で、デザインやクリエイティブ領域では、「.design」や「.art」など、意味が一目で直感的に伝わるドメインを選ぶケースも増えています。
ブランド名の決め方は「ロゴができる前」が正解
ドメイン選びの中で大切なことは、ロゴがWebの入口になる前提で考えることです。
ロゴを作ってからドメインを探すのではなく、使えるドメインを確認したうえでロゴ表記を考えることで、後戻りを防ぐことができます。
思いつきで決めた名前が失敗につながる理由
ブランド名を深く考えずに決めてしまうと、以下のような問題が起きてしまいます。
- ロゴにしづらいこと
文字数が多すぎたり、難しい漢字が含まれていたりすると、ロゴとして見たときの収まりが悪くなります。
- 他社と被りやすいこと
思いつきで考えた名前は、すでに誰かが使っていたり似通っていたりする可能性が高く、検索しても自社が上位に出てこない原因になります。
- Webで使えないこと
屋号(個人事業主やフリーランスが事業を行う時に店舗名や事務所名として使用する「ビジネス上の名前」)としては使えても、同じ文字列のドメインが既に取得されていると、URLやメールsドレスがブランド名と一致しなくなります。
ブランド名を決める基本ステップ
ブランド名を決める際は、次のようなステップで考えると失敗しにくくなります。
まずは、誰にどう見られたいかを言葉にしましょう。信頼感、親しみやすさなど、目指す印象を明確にすることで、ブランド名の方向性が定まります。
次に、事業拡張に耐えられるかを考えます。現在の事業内容だけでなく、将来もしサービスが増えたときにも違和感なく使えるかを意識することが重要です。特定の内容に偏った名前にしてしまうと、後から「絞りすぎた」と後悔してしまうことがあります。
最後に、ロゴ・URL・メールアドレスにまで展開できるかを確認しましょう。ブランド名はロゴだけでなく、あらゆる接点で使われるため、「運用できる名前」であるかが重要になります。
名前が決まったら必ずやるべき「空きドメイン検索」
ブランド名の候補が決まったら、必ず行いたいのが空きドメインの検索です。
自分で決めた名前は使えても、「.com」 や「.jp」など、人気のドメインがすでに使われているケースは珍しくありません。
ロゴ制作後にドメインが取れないと分かった場合、
名前の変更 → ロゴ修正 → Webや印刷物の修正
といった大きな手戻りが発生します。
だからこそ、ロゴ制作前にドメインを確認することが重要です。
気になった名前が思いついた方は、まずはドメイン検索をしてみましょう。
まずは検索!ドメインは早い者勝ち
ロゴ作成で見落とされがちな著作権・権利の話
ロゴデザインに関わる主な権利とは
ここからは、ロゴ作成において非常に重要な著作権・権利について解説していきます。
ロゴに関わる権利として代表的なのが、著作権と商標権です。
著作権:デザインを作成した時点で発生する権利です。
商標権:ブランド名やロゴを「事業の目印」として守るために登録する権利です。
フリー素材やAI生成ロゴを使う場合も、商用利用や独占利用が可能かどうか、利用規約の確認を忘れないようにしましょう。
「ロゴは問題ないのにトラブルになる」ケース
権利にまつわる話で実際多いのが、
ロゴのデザイン自体には問題なくても、
名前やドメインが似ていることでトラブルになるケースです。
似た名前のサービスや、紛らわしいドメインが存在すると、
ユーザーが間違えてアクセスしたり、信用を損なったりする原因になります。
事業が成長し、露出が増えてから指摘されるケースも多いため、早めの対策が重要です。
ブランドを守るために考えたいドメイン戦略
特に初心者の方は、権利の話を難しく感じるかもしれません。
そこで、対策して取り組みやすいのがドメインの管理です。
類似ドメイン取得
たとえば、example.com をメインで使う場合、
- example.net
- example.jp
など、間違えられやすい表記のドメインを先に押さえておくことも一つの手です。
こうすることで、混同やなりすましのリスクを下げられます。
すべてを取得する必要はありませんが、重要なものから検討するのも良いでしょう。
将来に備えたドメイン管理・モニタリング
先述した通り、ブランドが育つにつれて知名度が増し、似た名前のドメインが増えていくこともあります。取得したドメインは同じサービスで一元管理し、定期的にチェックできる状態を作っておくことで、後手に回るリスクを減らせます。
ロゴやドメインは一度作って終わりではなく、ブランド資産として使い続けるものです。だからこそ、最初からしっかり守るべきものだという認識をしておきましょう。
ロゴ・名前・ドメインは同じタイミングに検討しよう
失敗しないための正しい順番
おすすめの順番は次の通りです。
- ブランド名の方向性を決める
- ドメインが使えるか確認する
- それを前提にロゴを作成する
このような流れで進めていくことで、
「ブランド名は決まったのにその名前でドメインが取得できなかった」という状態を防ぐことができます。
気になった名前がある方は、まずは検索することから始めてみましょう。
まずは検索!ドメインは早い者勝ち
まとめ:まずは名前とドメインをセットで確認してみよう
ロゴ制作前にできる、最もリスクの低い一歩は、
ブランド名とドメインを同時に確認することです。
名前とWebの住所が揃った状態でロゴを作れば、
名刺・Web・メールまで一貫したブランド設計が可能になります。
ロゴは見た目だけでなく、
「安心して使い続けられるか」まで含めて考えることが、失敗しないロゴ作成につながります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


