WordPress初心者でも作れる!会員サイトの作成方法と注意点
WordPressを活用すれば、初心者でも会員サイトを作ることは可能です。
会員限定コンテンツを発信したり、一部コンテンツを有料化して収益化のパターンを増やしたりなど、会員サイトを作成すればさまざまな可能性が広がります。
そこで今回は、会員サイトの作成方法を初心者向けに解説していきます。
制作にあたってのメリットや注意点なども紹介していくので、初めてWordPressで会員サイト作りに挑戦するときは参考にしてみてください。
WordPressで会員サイトを作成するメリット
まずは、WordPressで会員サイトを作成するメリットを見ていきましょう。
WordPressを活用した会員サイト制作では、主に次のようなメリットに期待ができます。
- 初心者でもプラグインを使うことで簡単に作成できる
- 制作会社への外注費を抑えられる
- 有料コンテンツで収益化ができる
いずれもメリットも、ウェブサイト制作やコンテンツ収益化において重要なポイントです。では、それぞれのメリットについて詳細を解説していきます。
初心者でもプラグインを使うことで簡単に作成できる
WordPressでは、プラグインを使用すれば初心者でも簡単な手順で会員サイトを制作することができます。
プラグインとは、WordPressに便利な機能やツールを必要に応じて追加できるものです。
プラグインにはさまざまな種類があり、その中には会員サイトの作成・管理に役立つ便利なものもたくさんあります。
WordPressのプラグインには無料のものと有料のものがそれぞれありますが、会員サイト制作に使えるプラグインは無料で使用できるものも少なくありません。
したがって、WordPressプラグインを活用した会員サイト作りは、初心者にとってもハードルが高くないのです。
もちろん、基本の会員システム構築はプラグインが行ってくれるため、難しいプログラミングは必要ありません。
ウェブ制作に詳しくない人でも、WordPressなら非常に手軽に会員サイトが用意できるのです。
制作会社への外注費を抑えられる
WordPressでプラグインを使って会員サイトを制作すれば、サイト制作に関するコスト削減にもつながります。
もし会員サイトのシステム構築をウェブ制作会社に依頼したとすれば、外注費がかかります。
具体的な費用はサイトの具体的な仕様にもよりますが、外部に依頼した場合は、少なく見積もっても10万円前後の費用は必要になってくるでしょう。
しかし、無料プラグインを使って自作すれば、基本的に費用は0円になります。
WordPressでのウェブ制作は、初心者でも勉強しつつ実践すれば意外とできることが幅広いため、できる限りコストは削減したいという場合は多いでしょう。
そんなときにもメリットは感じられるはずです。
有料コンテンツで収益化ができる
WordPressで会員サイトを制作すれば、サイト収益化のパターンを増やすこともできます。
例えば有料会員サービスを設ければ、会員費用から収益化が可能です。
オンラインサロンやファンクラブなどがわかりやすいパターンです。
また、一部のコンテンツを有料化すれば、そのコンテンツを購入してもらうことで収益を生み出すこともできます。
有料記事、有料のダウンロードコンテンツなどが該当します。
WordPressサイト・ブログ収益化のパターンといえば、一般的な成果報酬型のアフィリエイトや、クリック報酬型広告として代表的なGoogleアドセンスなどがあります。
このような広告ビジネスはサイト収益化の方法としてよく用いられますが、会員サイトを制作すれば、広告ビジネスとは異なるかたちで収益を生み出せるのが利点になります。
WordPressで作成した会員サイトでできること
WordPressで作成した会員サイトでは、主に次のようなことができます。
- 課金コンテンツの販売
- 一般コンテンツと会員限定コンテンツを分けられる
- コミュニティ・サロンの運営
このように会員サイトではさまざまなかたちで運営ができます。
WordPressで作成可能な会員サイトでできることについては、事前に理解を深めておきましょう。
課金コンテンツの販売
WordPressでは、会員サービスを設けることで、一部のコンテンツを有料化することができます。
有料の会員のみが楽しめるコンテンツがあれば、そのコンテンツを通じて収益化が可能になります。
もちろん、安定的に利益を生み出すためには、会員料金や配信するコンテンツの内容と質についてしっかりと市場分析をする必要があります。
そのためWordPressサイトでのコンテンツ販売を通じてビジネスを確立することは簡単ではありませんが、会員サイトやコンテンツ販売の仕組みを比較的簡単に用意できるのは大きな強みになるでしょう。
一般コンテンツと会員限定コンテンツを分けられる
ブログ記事などを高頻度で発信していく場合は、会員サービスを用意することで、一般コンテンツと会員限定コンテンツを分けることができます。
つまりブログの場合は、誰でも閲覧できる記事と、会員限定で閲覧できる記事を分けられるということです。
このようにコンテンツを区分けすれば、うまくいけば会員サービスの価値を高めることができます。
サイトを閲覧するユーザーが多い場合は、一般ユーザーと会員を分けることで、ユーザーにとって利用しやすいサイトとして環境を整えることにもつながるでしょう。
コミュニティ・サロンの運営
WordPressで制作した会員サイトでは、会員同士で交流したり情報交換したりできるコミュニティやサロンの運営も可能です。
もちろん多くの会員を抱える大規模なサイトとなると、本格的な機能やセキュリティを充実させる必要があるためプラグインでは限界がありますが、小規模な会員サイトならプラグインで十分事足りるものです。
会員制度を設けなくてもサイト内でコメント機能などを通じた交流はできますが、コメントを一般開放していると、荒らしやスパムなどの被害を受けるリスクがあります。
会員のみが利用できるようにサイトを整備しておくとサイトの安全性も高まりますし、社内・コミュニティ内のみで共有したい情報も扱えるようになります。
WordPressで会員サイトを作成するときの注意点
WordPressで会員サイトを作成すればさまざまなメリットに期待できますが、制作時・運営時には気を付けたい注意点も少なからずあるものです。
特に次のような点には注意しましょう。
- 情報セキュリティ対策を徹底する
- 権限の管理を怠らない
プラグインを使って会員サイトが簡単に制作できるということは、手軽だからこそ運営におけるリテラシーも不足しやすいということです。
制作・管理には十分に注意を払っていきましょう。
では、それぞれの注意点について詳細を解説していきます。
情報セキュリティ対策を徹底する
十分に注意しなければならないのは、情報セキュリティ対策です。
会員サイトを制作して運営するということは、登録してくれた会員の個人情報を預かるということです。
ずさんな管理体制では、情報漏洩につながる可能性があるのは明らかです。
多くの個人情報を扱っていることをしっかりと認識したうえで、実践できるセキュリティ対策は必ず行うようにしましょう。
特に近年は、会員サイトを狙った、悪意ある第三者からのサイバー攻撃が後を絶ちません。
管理体制・セキュリティ体制がしっかりしていないサイトは、不正ログインなどの被害に遭えば、会員情報が流出してしまう可能性があります。
特に、管理者のIDとパスワードは第三者に推測されないものにした上で、厳重に管理を行っていきましょう。
権限の管理を怠らない
会員に記事投稿やサイトカスタマイズなどの権限を与える場合は、誰にどのような権限を付与しているのか、管理をしっかりと行う必要があります。
コミュニティサイトなどを運営する際には、掲示板のようなかたちで、会員に記事投稿や編集の権限を付与することも珍しくありません。
しかしここでサイトの重大な管理権限まで与えてしまうと、自分の知らないところでサイトが改変されてしまう恐れがあります。
その結果、いたずらやサイト改ざんなどの被害に遭う場合もあるかもしれません。
このとき、誰にどのような権限を与えているのかしっかり管理ができていないと、トラブル対処が後手後手になってしまいます。そのため、
- 管理者の権限は簡単に付与しない
- 権限付与におけるルールを明確化する
- 誰に何の権限があるのかすぐにわかるようにしておく
主にこのような対策は必須となります。
特に、管理者権限を付与するかどうかの判断は慎重に行ったうえで、管理者を増やしすぎないように意識していきましょう。
WordPressで会員サイトが作れるおすすめプラグイン
WordPressでの会員サイト制作は、初心者の場合はまずプラグインを用いて行います。
今回紹介するおすすめプラグインは、次のとおりです。
- WP-Members Membership Plugin
- Ultimate member
- Simple Membership
- WP Private Content Plus
いずれのプラグインも、初心者でも扱うことができるおすすめのプラグインです。
ここからは、主な使い方やおすすめポイント、基本的な特徴などを紹介していきます。
初心者におすすめの「WP-Members Membership Plugin」
初心者におすすめなのが「WP-Members Membership Plugin」で、シンプルな会員サイトの制作に向いています。
会員の種類は1つのみなのでさまざまなバリエーションのある会員制度を用意することはできませんが、その分簡単に扱えるのが魅力といえます。
運用は初心者でも難しくなく、ショートコードを記述するのみで、会員サイトに最低限必要なページをそろえられるようになっています。
なお、プラグインは英語のみのものも少なくありませんが、WP-Members Membership Pluginは日本語にも対応しています。
そういった意味でも、操作性はわかりやすいのが利点です。
コミュニティサイト運営に最適な「Ultimate member」
「Ultimate member」は、主にコミュニティサイト・サロンの運営などに向いているおすすめのプラグインです。
会員によってそれぞれ権限を付与することで、コミュニティサイト運営に活用できるのがポイントです。
権限付与・管理、一部コンテンツの制限などができるため、無料版でも十分に活用できます。
なお、有料プランでは会員同士でフォローしたりメッセージを送ったりする機能を追加できるため、よりコミュニティサイトとしての機能を充実させることが可能です。
無料版では物足りないと感じたら、有料版に登録して運用するのもありでしょう。
また、Ultimate memberも日本語には対応済みです。
そのため操作には困りにくく、WordPress初心者でも手軽に扱えます。
有料会員サイトが簡単に作れる「Simple Membership」
「Simple Membership」は、有料会員サイトを制作する際に活用できるおすすめのプラグインです。
基本的には設定を操作するのみなので、比較的簡単な手順で有料会員サイトを作ることができます。
支払い方法についてはPayPalと連携ができるため、決済システムの用意も簡単に整えられるのが魅力といえます。
ただ、設定を操作するのみとはいえ、少々複雑な項目も多いため、初めて会員サイトを制作する人にとっては若干難易度が高いかもしれません。
一部は日本語対応していますが、一部は英語で記載されているため、逐一翻訳も必要です。
会員限定サイトが作れる「WP Private Content Plus」
「WP Private Content Plus」は、会員限定でコンテンツに制限をかけたいときに役立つプラグインです。
一般ユーザーが閲覧できるコンテンツと会員限定のコンテンツを分けて閲覧制限の管理ができるため、サロンメンバーや社員のみが閲覧できるサイトを作りたいときなどには大きく役立ちます。
会員のみで活用できるディスカッション機能などを使うことも可能です。
ただ、日本語には非対応なので、英語がわからない場合は翻訳しつつ操作する必要があります。
まとめ
WordPressでの会員サイト制作にはプラグインが活用できるため、実は初心者が思っているほど難しくありません。
むしろ簡単に制作できる便利なプラグインも多いため、「外注費を節約したい」「これを機にウェブ制作スキルを付けたい」というときなどは、積極的にプラグインを使ってみましょう。
ただし、簡単に制作できるからこそ個人情報や権限の管理には十分に注意したいところです。
情報漏洩やサイト改ざん、不正ログインなどが問題になっている今だからこそ、セキュリティリテラシーを持ったうえで会員サイト運営を行っていきましょう。
誰でも10分!WordPressブログの始め方
ブログを始めるには、ライブドアブログやはてなブログといった無料ブログを使う方法、あるいはWordPressなどを使用する方法があります。
まだWordPressを持っていない人でも、簡単に準備できる方法を以下の記事で解説してます。
初心者でもわずか10分で始められるので、参考にしてみてください。
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