WordPressテーマの選び方は?有料・無料別のおすすめ10選を紹介
WordPressテーマは、WordPressの見た目を簡単に変更できるテンプレートで、テーマを入れ替えることで服を着せ替えるようにブログの見た目を変えることができます。
最近のテーマはデザイン以外にも、さまざまなオプションの機能に対応していますが、SEO対策やモバイル対応の機能は、ブログのアクセス数を大きく左右します。
そのため、アフィリエイトブログで収益化を目指す場合、テーマ選びは戦略的に判断しなければならない時代になってきています。
今回は、WordPressのテーマで重視すべきポイントや、有料・無料のおすすめテーマについて解説していきます。
WordPressテーマとは?
WordPressのテーマとは、複数のテンプレートファイルからなるデザイン一式のことで、複数のテンプレートファイルの集合体です。
例えば、ブログのカラーやアイコン、ボタンはもちろん、トップバナーの有無やサイドバーの配置、さらにはスマホ表示のための変形(レスポンシブデザイン)など、その影響はUI(User Interface:ユーザーインタフェース)の領域まで及びます。
さらに最近のテーマはSEO関連の機能を組み込んだものが増えてきている点にも注目すべきです。
ブログの高速化、メタディスクリプションの設定、パンくずリストの設置など、現在のテーマはデザインとは無関係の要素まで取り込んでいるため、ブログのパフォーマンスを追求する上でも、テーマの選択は重要さを増しています。
WordPressを特徴付ける機能のひとつが、この「テーマ」であるといえるでしょう。
WordPressテーマの選び方とポイント
WordPressのテーマは、ブログの見た目の変更が第一の機能ですが、近年はデザインテンプレートとしての機能以外にも多彩な役割を担うようになっているため、それらを考慮した上で選ぶ必要があります。
ここではWordPressのテーマを選ぶ際に重視したい5つのポイントについて解説します。
WordPressのテーマを選ぶポイント
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SEOに対応しているか
今日のWordPressテーマで重要視されているのが、SEO(検索エンジン最適化)対策への対応です。
SEOでは適切なタグの配置やパンくずリストの利用、メタディスクリプションの設定などが有効とされていますが、これらの設定に対応したテーマを選択することで、検索順位の争いで優位に立つことができるでしょう。
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レスポンシブデザインに対応しているか
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レスポンシブデザインとは、スマホやタブレット、PCといった様々なデバイスの画面サイズに合わせて、ブログのデザインが自動的に変形する仕組みです。
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レスポンシブデザイン対応のWordPressテーマであれば、スマホ特有の縦長の画面でも、サイドバーが縦方向に折り畳まれることで、自然なスクロールで読めるようになります。
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特に、GoogleがMFI(Mobile First Index:モバイルファーストインデックス)を導入して以降、検索エンジン側でもPCよりもスマホでの表示が重視されるようになったため、レスポンシブデザインによるモバイル対応の重要性はますます高まっています。
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表示速度が速いか
- WordPressのテーマの中には、表示速度の速さを売りにしているものがありますが、これはユーザーが快適にブログを閲覧できるだけでなく、検索エンジンの順位評価にも関わってくるポイントとなります。
- Googleは表示速度の早いサイトを上位に表示することを表明しており、挙動が軽くて動作が早いWordPressのテンプレートは、それだけでSEOの強みとなります。
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デザインのカスタマイズが可能か
- WordPressのテーマは既定のデザインに変更するだけでなく、多彩な設定項目を備え、用途に合わせてカスタマイズできるものもあります。
- 例えば、トップに指定した動画や画像を表示したり、左右のカラム(サイドバー)の有無を変更したり、全体のメインカラーを変更したりといった機能です。
- これらのカスタマイズは、テーマのHTMLやCSSを編集して行うと大変な手間ですが、デザイン設定機能を備えたテンプレートであれば、簡単に変更できます。
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サポートやマニュアルが充実しているか
- テーマに関連したサポートやマニュアルにも注目したいところです。
- 高機能なテーマは機能が多いため、いきなり使いこなすのは難しいですが、初心者にも分かりやすいマニュアルがあると、導入の敷居が下がります。
- またテーマのカスタマイズでは、画面表示が崩れるなどのトラブルに遭遇することが多く、自力解決できない場合はカスタマイズ中のテーマを破棄するしかありませんが、頼れるサポート体制があれば解決のヒントを得られるかもしれません。
- さらに、老舗のテーマではユーザーコミュニティが発達していて、トラブルへの対応策の膨大な蓄積があるほか、カスタマイズの手法やSEOの施策などの情報も充実しています。
有料テーマと無料テーマの違い
WordPressのテーマには有料のものと無料のものがあります。
デザインテンプレートとしての性能だけを比較すれば、有料テーマの方が優れていますが、構造のシンプルさや導入の手軽さに関しては無料テーマに分があるため、一概に有料のテーマを選ぶのが正解とも限りません。
有料テーマと無料テーマのそれぞれのメリットについて解説しましょう。
有料テーマのメリット
- SEOが強力
有料テーマの大きな利点が、SEO対策の強さです。
無料テーマもSEO対応を謳ってはいますが、ブログの表示の軽さの追求に終始しているものが多く、カスタマイズの余地は少ないものがほとんどです。
それに対して有料テーマでは、SEO関連の設定項目が豊富で、検索エンジンでの上位表示の実現を目指して、徹底的に記事を最適化することが可能です。 - 多くの機能が付属している
有料テーマと無料テーマの大きな違いが、搭載されている機能の種類です。
管理画面からテーマの設定項目を開けば一目瞭然ですが、有料テーマには大量の機能があり、マニュアルがないと必要な設定を探すのが難しいほどです。
この豊富な機能により、有料テーマは多様なニーズに対応可能となっていて、「あのブログみたいな機能がほしい」といった要望には、ほぼ完璧に応えることができるはずです。 - 公式のサポートが充実している
有料のテーマは公式のサポートが充実している点もポイントです。
公式サポートでは不具合やトラブルの報告を受け付けているため、万が一のときにテーマの開発者に助けを求められます。
また、サポートに対応しているということは、バグの修正が迅速で、ユーザーの要望に応えた機能拡張も行われやすいため、テーマの安全確保や機能向上がスムーズに実施されます。
無料テーマのメリット
- お金をかけずに利用できる
無料テーマは、お金を一切かけずに利用できるのが最大の利点です。
有料ブログの多くは1万円以上の購入費用がかかり、立ち上げ直後のブログの収入でそのコストを負担するのは不可能ですが、無料テーマであれば元手はゼロ円なので、初月から赤字を出さずにスタートできます。
無料テーマであれば、気軽にインストールして使用感を試すこともできるので、高度なテンプレートの機能を使いこなす自信がない人でも安心です。 - シンプルなデザインが多い
無料テーマの多くは、装飾のほとんどないシンプルなデザインを採用しています。
ブログのデザインに凝りたい場合、無料テーマは改造に多くの手間がかかりますが、ブログの見た目に主張を求めない、ミニマルなデザインが好みの方にとっては、無料テーマの質素なテンプレートの方がむしろ好ましいかもしれません。 - 利用者が多く情報が豊富
無料テーマは利用者数が多いため、利用者が独自に発信している情報が豊富なのも利点です。
特に便利なのがトラブル対応やカスタマイズに関する情報で、ブログでハウツー記事として公開されていたり、Q&Aサイトに質問と回答が寄せられていたりします。
ただし、公式のコミュニティやマニュアルと違って、懇切丁寧な説明があるとは限らず、質問しても答えてもらえるとは限らない点には注意が必要です。
おすすめの無料テーマ5選
WordPressの無料テーマの多くは、WordPressの管理画面のライブラリから導入できます。
ただし、一部の無料テーマはライブラリ外の公式サイトでテーマを配布しており、テンプレートをダウンロードする際には、アカウント作成やメールマガジンへの登録が必須となることもあります。
ここでは無料で提供されているテーマの中から、おすすめ5つを紹介します。
欠点らしい欠点がない総合力に優れた「Cocoon」
WordPressの無料テーマの中でも最も人気があるのが「Cocoon」です。
無料テーマとは思えない機能の豊富さが人気の秘密で、SEO対策、SNS対応、アクセス解析ツールとの連携など、テーマに求められる機能を網羅した定番テンプレートです。
デザインはシンプルで、さまざまな用途に応用が効く幅広さを備えていますので、無料テーマの選択に迷ったら、とりあえず選んでおいて間違いないテーマと言えるでしょう。
プラグイン連携で高度な改造が行える「Lightning」
WordPressの高度なカスタマイズを得意とするテーマが「Lightning」です。
拡張性に優れた無料テーマで、デザインの設定項目が多く、特にトップバナーやサイドバーでは多彩なパターンの表現ができます。
また、Lightningのもうひとつの特徴として専用のプラグインとの連携があり、「VK All in One Expansion Unit(VK EXUnit)」や「VK Blocks / VK Block Patterns」をWordPressにインストールすることで、他のテーマよりも高度なカスタマイズに対応しています。
Lightningのテーマやプラグインは、WordPressの公式ライブラリに登録されているので、管理画面の「テーマ」から簡単にインストールが可能です。
シンプルで簡単にブログを構築できる「LIQUID」
「LIQUID」はシンプルさと簡単にブログを構築できる点が魅力の無料テーマです。
カスタマイズ項目はそれほど多くありませんが、その分、設定が分かりやすく、時間をかけずにシンプルなブログを立ち上げたい方には最適のテンプレートでしょう。
専用のプラグインが豊富に用意されている点も特徴で、例えば「LIQUID BLOCKS GALLERY 37 + 無料デザイン」では、WordPress搭載のブロックエディタに独自のデザインを追加できます。
機能を強化した有料版テンプレート「LIQUID PRESS」もリリースされているので、無料版の性能に不満を感じるようなら、導入を検討しましょう。
軽量さを追求し表示速度に優れた「Luxeritas」
表示速度の速さで高い評価を得ている無料テーマが「Luxeritas」です。
レスポンスの軽さを徹底して追求し、サーバーやネットワークの環境に依存せずに、素早くブログを表示できるのがこのテンプレートの強みです。
ブログ本体の軽量化のみならず、「高速化の一括設定」機能で画像の遅延読み込みやソースの圧縮などによる速度アップにも対応しています。
サーバーの性能が低く、ブログのレスポンスに不安がある場合や、無料テーマでSEO対策を徹底したい場合に活用しましょう。
デザインの完成度に定評がある「Xeory Extension」
デザインのクオリティで支持を集めているのが「Xeory Extension」です。
機能性に優れた無料テーマは、ほとんどがシンプルなデザインを採用しているため、そのまま利用すると没個性的なデザインになりがちですが、Xeory Extensionはしっかりデザインされたバナーやボタンが組み込まれたテンプレートなので、初期設定のままで完成度の高いサイトを公開できます。
SEO対策や高速化に関しても充分な機能を備えており、他の無料テーマに性能面でひけをとりませんので、ホームページやランディングページの制作に向いた無料テーマです。
おすすめの有料テーマ5選
WordPressの有料テーマは、無料テーマとは入手方法が異なります。
有料テーマはWordPressの管理画面の公式ライブラリでは公開されていないため、外部のサイトから直接入手する必要があります。
ブラウザで公式サイトを開いてクレジットカードなどで決済を行い、テーマを構成するファイルをまとめたZIPファイルをダウンロードして、WordPressにインストールしましょう。
ここでは人気のあるWordPressの有料テーマ5つを紹介します。
SEOの強さで急成長した新定番「THE THOR」
「THE THOR」(ザ・トール)は 2018年に登場して瞬く間に人気となった有料のテーマです。
その人気の秘密はSEO対策の強さで、ブラウザキャッシュとgzip圧縮によって高速なサイト表示が可能、デザインと多機能性にも優れた、非常にバランスの良いテンプレートとなっています。
簡単に見た目を切り替えられる「デザイン着せ替え機能」を搭載し、ブログ以外にもニュースサイトや企業サイト、ポートフォリオなど様々な用途に応用できます。
価格は1万6280円です。
長年の信頼と実績による安心感「賢威」
コミュニティに長年蓄積されたノウハウを元に、強力なSEO機能を実現できるのが「賢威」(けんい)です。
発売は2007年とかなり古く、有料テーマとしては古参の部類ですが、長年蓄積された検索エンジン最適化のノウハウは、他のテンプレートの追随を許しません。
コミュニティ機能が充実しているのも特徴で、ユーザーのみが参加できるサポートフォーラムでは、テーマの使い方のみならず、SEOやサイト構築に関する高度なノウハウの共有が行われています。
価格は2万7280円です。
カスタマイズ項目の多さで他を圧倒「AFFINGER」
SEOの強さとカスタマイズ性でアフィリエイターに人気のテーマが「AFFINGER」(アフィンガー)です。
記事パーツが豊富に用意されていて、それを組み合わせることでソースコードの編集なしに直感的にブログを構築できます。
またオリジナルのプラグインを複数提供し、PVモニターやABテストなどの機能をサポート、特にPVモニターはGoogleアナリティクスとは別の角度から記事のアクセス解析が行えると評判です。
テーマのマニュアルも非常に充実していて、多彩なテンプレートの機能を使いこなすための万全のサポート体制が整っています。
価格は1万4800円です。
パターンを選んでデザインを変えられる「JIN」
アフィリエイターとして著名な「ひつじ」氏の開発による、アフィリエイトブログに特化したテーマです。
広告の一元管理やランキング作成など、ブログの収益化に欠かせない機能を、プラグインに依存せずに実現できるのが特徴のテンプレートです。
公式サイトでは様々なパターンのスタイルが配布されており、テーマに組み込むことで簡単にアフィリエイトサイトを作れるのも魅力です。
価格は1万4800円となっています。
多彩なデザインパターンを選択できる「SWELL」
ブログの執筆環境において特に優れているテーマが「SWELL」です。
WordPress5.0から搭載されたブロックエディタとの相性が抜群で、最新のWordPressに対応したデザインパターンを豊富に用意しています。
また、ウィジェットの種類が豊富なのも特徴で、プロフィール、目次、人気記事一覧などの多彩な機能をサイドバーに組み込めるテンプレートとなっています。
メタタグは同じ作者によるプラグイン「SEO SIMPLE PACK」から設定する、テーマから切り離された仕様で、テンプレートを乗り換えてもメタタグがリセットされない親切設計なのも嬉しいところです。
価格は1万7600円です。
まとめ
今回は、WordPressのテーマの選び方とおすすめの有料・無料のテーマを紹介しました。
ブログの見た目を変更する機能として紹介されがちなテーマですが、昨今のテーマはSEO・SNS関連のカスタマイズ項目を豊富に備えており、アクセス数や収益といったブログのパフォーマンスに直接的な影響を与えるようになっています。
そのため、アフィリエイトブログをはじめ成果を重視するメディアの多くが、デザインだけでなく性能面まで考慮して目的に応じたテンプレートを選択するのが当たり前の時代となっています。
デザイン重視からパフォーマンス重視へ、というテーマのトレンド変化を踏まえた上で、自らのブログの目的に合ったテンプレートを選ぶようにしましょう。
誰でも10分!WordPressブログの始め方
ブログを始めるには、ライブドアブログやはてなブログといった無料ブログを使う方法、あるいはWordPressなどを使用する方法があります。
まだWordPressを持っていない人でも、簡単に準備できる方法を以下の記事で解説しています。
初心者でもわずか10分で始められるので、参考にしてみてください。
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【完全ガイド】誰でも10分!WordPressブログの始め方
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