【2025年最新】VPNのおすすめ全20選|選び方や比較ポイント、注意点も解説

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- 厳選したVPN全20選をビジネス向け・個人向けなどのタイプ別にご紹介
- 2025年最新のカオスマップであなたにぴったりのVPNがわかる
- VPN選びではセキュリティの信頼性・管理/拡張機能・通信速度が重要
VPNは、安全にインターネットに接続できる仮想的な専用回線です。社内のセキュリティ確保に役立ちますが、数多くのサービスがあり、どれを選べば良いかわからない方も多いでしょう。本記事では、おすすめのVPNや選び方のポイント、導入時の注意点などを解説します。
目次
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VPNの始め方

VPNの多くは資料請求をすることで、運用を開始できます。これは公式サイトから検討した場合も同様です。本サイトでは複数のサービスをまとめて比較・資料請求することができます。資料請求は無料なので、複数の製品を比較して自社に最適なVPNを選びましょう。
【ビジネス向け】おすすめのVPN有料サービス19選

タイプ別|【ビジネス向け】おすすめのVPN
セキュリティと信頼性が最重要◎企業向けVPN
Nord Security
NordLayer
Check Point Software Technologies Ltd.
Perimeter 81


ここがおすすめ!
- 業務で利用するシステムにだけ繋げる「ゼロトラスト」を用いており、アクセス数を最小限に抑えてセキュリティ性の高い環境を維持できる
- クラウド型のため、大掛かりな機器も不要で導入や管理がスムーズ
- 会社全体のセキュリティ機能を一画面でまとめてコントロールできるので、担当者の負担も減らせる
ここが少し気になる…
- 高機能なため、一般的なVPNより割高
- ゼロトラストでの運用に慣れるまで時間がかかる可能性も
シスコシステムズ合同会社
Cisco AnyConnect

ここがおすすめ!
- 長年の実績と高い技術力による、業界最高レベルのエンタープライズ向けセキュリティを提供
- 大規模な社内ネットワークや多種多様なデバイス、OS環境にも、安定して統一的なセキュリティポリシーを適用・管理できる
- VPN機能に合わせ、マルウェア対策、Webセキュリティなど複数機能を一つのアプリで管理
ここが少し気になる…
- 導入・運用には専門知識が必要不可欠
Ivanti, Inc.
Ivanti Connect Secure(旧:Pulse Connect Secure)

Ivanti, Inc.
Ivanti Connect Secure(旧:Pulse Connect Secure)
大規模なリモートワーク環境や多様なデバイスからのアクセスを細かく制御したい企業におすすめ
ここがおすすめ!
- 役職やデバイス状態に応じた細かいアクセス制御が可能なため、大規模なリモートワーク環境に最適
- PC、スマートフォン、タブレットなど幅広いデバイスからのアクセスに対応
- 既存のオンプレミスシステムともスムーズに連携できる◎
ここが少し気になる…
- 導入・運用には専門知識が必要不可欠
- 旧バージョンを利用している場合、最新版への移行費用や手間が発生する可能性も
ソフトイーサ株式会社
SoftEther VPN

ここがおすすめ!
- 完全無料のオープンソースのため利用費用がかからず、自由なカスタマイズが可能
- 多様なVPNプロトコルに対応しており、汎用性他開く様々な環境で利用できる
- NAT越え機能を搭載しており、特別な設定なしにVPN接続を確立できる
ここが少し気になる…
- 導入・運用に高度な専門知識が必須
- サポートもないため、問題発生時は自己で対応する必要がある
株式会社コミュニケーションビジネスアヴェニュー
顔認証付きVPN

リモートワーク・テレワーク環境を強化するVPN
Express VPN International Ltd.
ExpressVPN


ここがおすすめ!
- 業界トップクラスの高速性と安定性が特徴で、通信速度の低下を最小限に抑える
- 105カ国に数千台のサーバーを展開しており、海外出張の際や海外拠点からアクセスも安心して利用できる
- IT知識がなくても使いやすいUIで、管理も簡単
ここが少し気になる…
- 法人利用も可能だが、管理機能の充実度に欠ける
Surfshark B.V.
Surfshark

CyberGhost S.R.L.
CyberGhost VPN

ここがおすすめ!
- 100カ国以上、9000台を超える業界最大数のサーバーを保有しており、高速かつ安定した接続が多様な地域で可能
- ストリーミング(動画視聴)やトレント向けに最適化されたサーバー
- 長期契約で業界トップクラスの低コスト利用を実現
ここが少し気になる…
- 時間帯やサーバーによる接続速度のバラつきあり
- 法人向けの管理機能はなし
PIA Private Internet Access, Inc.
Private Internet Access(PIA)
PIA Private Internet Access, Inc.
Private Internet Access(PIA)
安心のプライバシー保護下での同時接続が可能なVPNを求める小規模企業や個人利用におすすめ
ここがおすすめ!
- 長期契約割引により月額ベース209.03円から手軽に始められる
- 暗号化レベルやプロトコルを自身で細かく設定できるので、高度なニーズにも対応
- 1つのアカウントで無制限にデバイスを同時接続でき、小規模チームや家族感での利用に最適
ここが少し気になる…
- 日本語サポートは提供されているものの、即時対応は期待できない可能性あり
- 法人向けの管理機能には欠ける
Nord Security
NordVPN

海外拠点・出張が多いグローバル企業向けVPN
Proton AG
Proton VPN

ここがおすすめ!
- スイスに拠点を置き、厳格なノーログポリシーを徹底、トップレベルの安全性を確保
- Ad Blocker、キルスイッチ、DNS漏洩保護など多岐にわたるセキュリティ機能を統合しており安心して利用できる
- データ量制限はあるものの、VPNの基本的な機能を試せる無料プランあり
ここが少し気になる…
- 法人向け管理機能は提供されておらず、個人利用向け
アズポケット株式会社
Millen VPN

ここがおすすめ!
- 問い合わせ対応からアプリまで全て日本語で提供されているため、初心者の方でも安心して利用できる
- 日本のIPアドレスが多いので、海外から日本のコンテンツにアクセスしたい場合に最適
- リーズナブルな価格設定なうえ、接続デバイス数も無制限で高コスパ
ここが少し気になる…
- 日本サーバーが豊富な一方、海外サーバーの国や台数が限られる
- 法人向け機能には欠ける
株式会社インターリンク
セカイVPN
セカイVPN
株式会社グローカルネット
Glocal VPN


ここがおすすめ!
- 中小企業向けや動画視聴など用途別プランが用意されていて、快適な利用環境を選択できる
- 無料お試し期間があるため、機能に納得した上で始められる
- シンプルな料金設定は初心者にも安心
ここが少し気になる…
- 他の大手VPNに比べると、接続できる国やサーバー数が少なめ
- 法人向けの管理機能に欠ける
株式会社MAJ Tech
スイカVPN

Aura
Hotspot Shield
ここがおすすめ!
- 独自のプロトコルにより通信速度の低下を最小限に抑え、非常に安定したVPN接続を実現
- 広告表示やデータ量への制限はあるものの、基本的な機能を試せる無料プランあり
- アプリのUIがシンプルで扱いやすく、初心者でも簡単に接続・利用できる
ここが少し気になる…
- 法人向けの管理機能はなし
TunnelBear Inc.
TunnelBear

ここがおすすめ!
- シンプルで使いやすいUIデザインなので、VPN初心者でも迷いなく接続・利用できる
- まずはお試しで使いたい!という方に最適な無料版も提供中(データ量制限あり)
- 厳格なノーログポリシーを掲げ、独立監査も受けるなどプライバシー保護に注力しているのが強み
ここが少し気になる…
- 法人向けの管理機能はなし
【比較表】おすすめのビジネス向けVPN
VPNとは

VPN(Virtual Private Network)は、安全な通信を実現するための、仮想的なプライベートネットワークです。VPNは、仮想的なトンネルを形成し、通信する仕組みで、外部からの盗聴やデータの改ざんなどの妨害からネットワークを保護します。
近年、インターネット上での管理・運営が急増しており、企業や組織では、セキュリティ強化の必要性が高まっています。VPNの導入は、パソコン・スマホ・タブレットを利用する際に、安全なデータ通信を実現する有効な手段です。
VPNの必要性
VPNは、プライバシーや企業の機密情報の保護において重要な役割を果たします。インターネット上は、不特定多数が利用しているため、セキュリティー上のリスクも高く、企業の機密情報や従業員のプライバシーが、盗聴や妨害の対象になる可能性があります。
しかし、VPNを利用することで、通信データが暗号化され、第三者からの盗聴を防ぐことができます。 さらに、VPNは公共のWi-Fiネットワークやモバイルデータ通信など、セキュリティが脆弱な環境でも安全な通信を実現します。
リモートワークやテレワークなど、ネットワーク上での管理・運営が増えている環境で、公共のWi-Fiネットワークやモバイルデータ通信などの利用も増加しています。企業や組織のセキュリティー強化は急務であり、VPNの導入は有効な手段と言えます。
VPNと従来の専用線の違い
専用線とは、物理的な回線を使用して、自社専用のネットワークを繋げることです。専用線は、自社専用ですので、セキュリティ性能が高く、安定した通信速度を維持できます。しかし、導入コストが高く、多拠点での使用では不向き、などのデメリットがあります。
一方、VPNは低コストで導入でき、柔軟性と拡張性に優れているのが特徴です。また、インターネット経由で通信するため、場所に制約が少なく、リモートワークなどに適しています。 さらに、セキュリティ面では、データを暗号化することで安全性を高めています。

VPNとは?メリットやデメリットを初心者にもわかりやすく解説
VPNとは、安全な通信環境を設けて、公衆回線を仮想的な専用回線として利用するものです。VPNを利用することで、遠隔からでも社内のサーバーにアクセスすることができます。本記事では、VPNのメリット・デメリット、スマホでVPNを接続するやり方などを解説しています。
VPNを導入するメリット

VPNを導入すれば、通信データの暗号化によって第三者からの盗聴や改ざんを防ぐことができます。特に、公共のWi-Fiを利用する際に、端末が危険にさらされることなく安全に通信できるのがメリットです。ここでは、VPNを導入するメリットについて解説します。
セキュリティリスクを軽減できる
VPNを使用すると通信データが暗号化されるため、企業の機密情報が第三者によって盗聴・改ざんされることなく、情報漏洩を防ぎながら安全にやり取りできます。VPNサーバーのIPアドレスを使用する性質上、ユーザーのIPアドレスを追跡できません。
その結果、個人の特定を防ぐことはもちろん、自宅や会社のIPアドレスが匿名化されることにより、DDos攻撃や不正侵入といったリスクを抑えられます。なお、カフェや空港などの公共Wi-Fiを使用すると、通信が盗聴されるリスクが大きく注意が必要です。
リモートワークの利便性を向上できる
企業はリモートワークの普及に伴い、セキュリティを確保しながら業務を遂行できる環境の提供が求められています。VPNを導入すると、リモート環境でも社内サーバーやシステムを利用できるようになり、出張先や自宅からオフィスと同様の業務が遂行可能です。
社内ネットワークへのアクセスを細かく制限し、利便性を向上させながら業務効率化につなげられます。また、VPNによってIPアドレスを頻繁に変更し、広告ターゲティングを避けて不要な広告を避けるといった対策も可能です。
VPN接続の仕組み・機能

VPN接続の仕組みや機能には「トンネリング・カプセル化」「認証・暗号化」といった技術によりセキュリティの安全性を実現しています。ここでは、VPNの具体的な仕組みや技術を解説します。
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VPN接続の仕組み・機能
トンネリング・カプセル化
VPNのトンネリングとカプセル化技術は、インターネット上で安全な通信を実現するための重要な技術です。トンネリングとは、インターネット上に仮想的な通信路を形成し、外部から見えなくする技術です。
カプセル化とは、通信路に流すパケットを別のパケットに包む技術です。カプセル化することによって、仮にVPNトンネル内に侵入されても、通信内容が盗み取られるといった危険性を低くしてくれます。
以上の技術により、ユーザーは公共のWi-Fiネットワークやモバイルデータ通信を利用しても、高いセキュリティ環境で、企業のネットワークにアクセスが可能となります。
認証・暗号化
VPNの認証技術は、VPNに接続する際に、正当なユーザーであることを確認する仕組みです。認証方法には、ユーザー名とパスワードの組み合わせや、一度限り有効なワンタイムパスワード、インターネット上で本人確認を行うデジタル証明書等などがあります。
VPNの暗号化技術は、インターネット上でデータを送受信する際に、データの保護とセキュリティを確保するために重要な役割を果たします。仮に通信が外部から妨害されても、暗号化しておけば、通信内容まで知られるリスクが小さくなります。
VPNの選び方

VPNサービスを選ぶ際、ビジネス利用では個人利用とは異なる重要な視点があります。企業のセキュリティと運用効率に直結するため、これらのポイントを優先して確認しましょう。より詳しく知りたい方は、「【もっと詳しく】VPNの選び方」をご覧ください。
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セキュリティ機能の充実度と信頼性
VPN導入では「企業の機密情報保護」が最重要目的です。情報漏洩はビジネスに壊滅的な影響を与えるため、VPNが提供するセキュリティレベルは最優先で確認すべきです。単に「安全」と謳うだけでなく、具体的な機能でその信頼性を判断しましょう。
VPNのセキュリティを評価する際は、以下の項目をチェックしてください。
項目 | 内容 |
---|---|
強力な暗号化方式 | AES-256ビット暗号化を採用しているか。 |
セキュアなプロトコル | OpenVPN、WireGuard、IKEv2/IPsecなどに対応しているか。 |
ノーログポリシー | ユーザーの活動ログを記録しないことを明確に謳い、第三者機関による監査で証明されているか。 |
キルスイッチ機能 | VPN接続が切断された際に、自動でインターネット接続を遮断し、データ漏洩を防ぐか。 |
DNS漏洩保護 | DNSリクエストがVPNトンネル外に漏洩しないよう保護されているか。 |
多要素認証(MFA) | 管理者やユーザーアカウントのセキュリティを強化するMFAに対応しているか。 |
これらの堅牢なセキュリティ機能が提供されているかを確認することで、ビジネスにおける最も重要な資産である情報を強固に守り、安心してリモートワークや海外拠点との通信を行う基盤を築くことができます。
法人利用に適した管理機能と拡張性
ビジネスでVPNを導入する際、多数の従業員がVPNを利用し、その利用状況を効率的に管理できるかが鍵となります。個人向けVPNとは異なり、法人向けサービスでは、組織全体のVPN利用を一元的にコントロールし、管理者の運用負荷を軽減する機能が不可欠です。
特に以下の管理機能と拡張性が充実しているかを確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
集中管理ダッシュボード | 管理者がユーザーアカウントの追加・削除、デバイスの管理、アクセス設定などを一元的に行えるか。 |
ユーザー認証機能との連携 | LDAP/Active DirectoryやSAML認証など、企業の既存認証システムと連携できるか。 |
グループポリシー設定 | 部署や役職ごとに異なるアクセス権限やVPN設定を適用できるか。 |
監査ログの提供 | VPN利用状況(誰が、いつ、どこからアクセスしたかなど)のログを管理者が確認できるか。 |
スケーラビリティ | 企業の成長や従業員数の増加に合わせて、ユーザー数やデバイス数を柔軟に拡張できるか。 |
これらの機能が充実していれば、VPN導入後の運用もスムーズに進み、従業員の増加や組織変更にも柔軟に対応できる強固なネットワーク基盤を構築できます。
通信速度と接続の安定性
セキュリティ確保の次に、業務に支障が出ない高速かつ安定した通信は、ビジネスの生産性を直接左右します。リモート会議や大容量ファイル転送でストレスなく作業できるか、速度テストの結果や利用者の評判を確認しましょう。
50〜100Mbps程度であれば一般的な業務はスムーズに行えますが、扱うデータが大きい企業は500Mbps以上の通信速度も視野に入れられます。サーバーの数や分散状況、WireGuardなどの高速プロトコルへの対応も、安定した速度を保つ上で重要ですし、無制限の帯域幅を提供するサービスを選び、快適な業務環境を実現しましょう。
VPNの導入フロー

ここでは実際にVPNを利用する際の手順について紹介します。前章でのVPNの選び方のポイントに着目しながら、利用ステップに進みましょう。
1. ニーズの明確化
どのような目的でVPNを使うのか(リモートワーク、海外拠点接続、セキュリティ強化など)を具体的にしましょう。
2. サービス選定
上記「VPNの選び方」を参考に、自社の要件に合ったサービスを選定します。
3. トライアル・テスト
候補となるサービスで無料トライアルや返金保証を活用し、実際の環境で速度、安定性、機能性をテストします。
4. 導入・設定
選択したVPNサービスを従業員のデバイスや社内ネットワーク機器に設定します。
5. 運用・管理
VPN利用状況のモニタリングや、定期的なセキュリティチェック、必要に応じた設定変更を行います。
VPNを導入する際の注意点

VPNの導入時に、特に気を付けておきたいポイントをまとめました。目先の機能・価格にとらわれず、導入目的やビジネスにおける信頼性を損なわないサービス選びを心掛けましょう。
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VPNを導入する際の注意点
1. 無料VPNサービス利用の潜在的リスクを把握
無料VPNは手軽ですが、ビジネス利用には大きなリスクを伴います。多くは通信データの販売や広告表示、マルウェアの埋め込みで運営費を賄っており、情報漏洩のリスクを高めます。これはVPN本来のセキュリティ目的と矛盾し、企業の信用や機密情報を危険にさらしかねません。
また、通信速度は不安定で遅く、データ容量に制限があるため、業務効率を著しく低下させます。サポートも不十分で、トラブル時の対応も期待できません。ビジネスの安定と安全のためには、信頼できる有料VPNへの投資が賢明な選択です。
2. 無料トライアルで接続の安定性を確認する
VPNでは、無料トライアルが設定されているサービスも多いです。自社の要件を満たすVPNをいくつか絞り込んだら、無料トライアルを利用して接続の安定性や使い勝手などを確認し、最終的に導入するサービスを選ぶのがおすすめです。
中には、返金保証制度のあるサービスも存在します。返金保証制度は、一定期間利用して満足できなければ、契約解除と返金までしてもらえる制度です。多くの場合、設定期間は30日程度で、割安な2年契約をしていても短期間で契約解除と返金できるケースもあります。
3. 海外で利用する場合は各国のルールを確認しておく
日本ではVPNの利用は合法ですが、国によってはVPNを違法としているケースもあります。特に海外で利用する場合は、各国のルールを確認しておくことが重要です。中国・ロシア・北朝鮮・イラク・トルコなど、インターネット規制の厳しい国は要注意です。
運用元の中には各国のルールを把握し、接続情報を随時確認しているベンダーもあります。現地の情報が得られない場合は、運用元に問い合わせると明確な回答が返ってくるケースもあるため、気になる場合は事前に問い合わせしましょう。
【もっと詳しく】VPNの選び方

上記の最重要項目を満たした上で、自社の具体的な利用状況や予算に合わせて、以下のポイントも確認することで、最適なVPNを見つけることができます。
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VPNの選び方|その他の比較ポイント
VPNサーバーの設置場所と数
企業のグローバル展開や、海外からのアクセスが多いビジネスにおいては、VPNサーバーがどこに、どれくらいの数設置されているかが非常に重要です。利用したい国や地域にサーバーがなければ、ビジネス要件を満たすことはできません。インターネット規制が厳しい国(例:中国)で安定して接続できるサーバーを提供しているかを確認しましょう。
サーバー数が多いほど、ユーザーが分散され負荷が減るため、安定した高速通信が期待できます。また、万が一のサーバー障害時にも、他のサーバーに切り替える選択肢が増えるので、業務が滞るのを防げます。自社の事業展開を考慮し、必要な地域に十分なサーバーインフラを持つサービスを選びましょう。
サポート体制の充実度
VPNの導入時や運用中に予期せぬトラブルが発生した場合、迅速かつ的確なサポートが受けられるかは、ビジネスの継続性において極めて重要です。問題発生時に業務が停止してしまうリスクを避けるためにも、サポート体制は慎重に確認すべき項目です。
24時間365日のサポート提供や、日本語での対応が可能かどうかも確認しましょう。ライブチャット、メール、電話など、複数の問い合わせチャネルが用意されているかも重要なポイントです。法人向けの専門窓口や専任担当者がつくサービスであれば、よりスムーズな対応が期待でき、導入から運用まで安心して利用できるでしょう。
利用端末(デバイス)・OSへの対応
企業の従業員が利用するPC、スマートフォン、タブレットなど、多様なデバイスに対応しているかは、実用面で非常に重要です。WindowsやmacOS, iOS, Androidといった主要なOSはもちろん、もし会社でLinuxや特定のルーター、 NASなどを使用しているなら、それらに対応しているかも確認が必要です。
特に、オフィス全体や特定のネットワークデバイスをまとめてVPNで保護したい場合は、VPNルーターへの設定に対応しているかがポイントとなります。また、1契約で同時に何台のデバイスを接続できるかという同時接続台数も確認すべき項目です。利用デバイスが多い企業では、コスト効率に直結することを覚えておきましょう。
料金・コストは予算内か
コストはビジネスの意思決定において常に考慮されるべき要素ですが、VPN選びにおいては「安さ」だけでなく、「必要な機能と信頼性」に対して妥当な投資であるかを見極めることが重要です。セキュリティや機能を犠牲にして、ただ安価なサービスを選ぶことは避けるべきです。
月額・年額料金はもちろん、長期契約による割引や初期費用の有無を確認しましょう。法人向けプランがある場合は、ユーザー数に応じた柔軟な料金体系や、カスタマイズ可能なプランを提供しているかもチェックポイントです。導入前の無料トライアルを活用し、サービスの品質や自社の環境への適合性を試用しましょう。
【個人利用にも】その他のおすすめ有料・無料VPN

ここでは、記事冒頭では紹介しきれなかった個人利用にもおすすめなVPNサービスをご紹介しています。
無料VPNは、その手軽さから人気がありますが、セキュリティリスク、速度制限、データ容量制限、接続サーバーの制限、広告表示などのデメリットがあることを理解しておく必要があります。ビジネス用途での利用は避け、あくまで一時的な利用や限定的な用途にとどめることを強く推奨します。
個人利用におすすめの有料VPNサービス
Nord Security
NordVPN

Express VPN International Ltd.
ExpressVPN


ここがおすすめ!
- 業界トップクラスの高速性と安定性が特徴で、通信速度の低下を最小限に抑える
- 105カ国に数千台のサーバーを展開しており、海外出張の際や海外拠点からアクセスも安心して利用できる
- IT知識がなくても使いやすいUIで、管理も簡単
ここが少し気になる…
- 法人利用も可能だが、管理機能の充実度に欠ける
Surfshark B.V.
Surfshark

Proton AG
Proton VPN

ここがおすすめ!
- スイスに拠点を置き、厳格なノーログポリシーを徹底、トップレベルの安全性を確保
- Ad Blocker、キルスイッチ、DNS漏洩保護など多岐にわたるセキュリティ機能を統合しており安心して利用できる
- データ量制限はあるものの、VPNの基本的な機能を試せる無料プランあり
ここが少し気になる…
- 法人向け管理機能は提供されておらず、個人利用向け
無料VPNサービス
筑波大学
VPN Gate
VPN Gate
TunnelBear Inc.
TunnelBear

ここがおすすめ!
- シンプルで使いやすいUIデザインなので、VPN初心者でも迷いなく接続・利用できる
- まずはお試しで使いたい!という方に最適な無料版も提供中(データ量制限あり)
- 厳格なノーログポリシーを掲げ、独立監査も受けるなどプライバシー保護に注力しているのが強み
ここが少し気になる…
- 法人向けの管理機能はなし
Aura
Hotspot Shield
ここがおすすめ!
- 独自のプロトコルにより通信速度の低下を最小限に抑え、非常に安定したVPN接続を実現
- 広告表示やデータ量への制限はあるものの、基本的な機能を試せる無料プランあり
- アプリのUIがシンプルで扱いやすく、初心者でも簡単に接続・利用できる
ここが少し気になる…
- 法人向けの管理機能はなし
まとめ

VPNは、安全にインターネットに接続できる仮想的な専用回線を指し、導入することで自社のセキュリティ確保ができます。さらにセキュリティ強化を図るためには、ノーログポリシーを採用したサービスがおすすめです。
VPNを選択する際には、サーバー設置数や設置エリア・対応デバイス・通信速度・同時接続端末数・サポート充実度などに注目することが重要です。特に、機密性の高いデータを扱う企業や個人は、VPNを導入して高いセキュリティを確保しましょう。