内部通報対応マニュアルとは?策定のポイントやおすすめのシステムも紹介
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- 内部通報対応マニュアルを策定することで、通報があった際に均質化された対応ができる
- マニュアル策定の際は、消費者庁が提供している内部規定のサンプルが参考になる
- 内部通報制度を適切に運用するには、内部通報システム・サービスの活用もおすすめ
内部通報制度とは、企業内の不正行為やハラスメントを従業員が通報する制度です。従業員数301名以上の企業には窓口の設置が義務付けられており、適切に運用するにはマニュアルの策定も必要です。本記事では、内部通報対応マニュアルを策定する際のポイントなどを解説します。
目次
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内部通報対応マニュアルを策定しよう

内部通報制度とは、企業内の法令違反や不正行為を従業員が専用窓口に通報し、早期の是正を図る仕組みです。企業の自浄作用を高め、コンプライアンス強化につなげることを目的とします。
また、内部通報制度は通報者の保護にも重きを置いており、公益通報者保護法に違反すると罰則の恐れもあります。法令に準拠した整備体制を整え、適切に内部通報制度を運用するためにも、企業は対応マニュアルを策定しましょう。
本記事では、内部通報対応マニュアルを作成するポイントや、おすすめのシステム・サービスについて解説します。
参考:組織の不正をストップ!従業員と企業を守る「内部通報制度」を活用しよう|政府広報オンライン
内部通報対応マニュアルを策定するメリット

内部通報対応マニュアルは、内部通報制度の手順やルールをまとめたものです。通報者が内部通報をするやり方や、通報を受け付けた後の窓口・企業の対応方法について具体的に記載する必要があります。
マニュアルの策定により、内部通報の進め方や判断基準が明確になるため、通報があった際に均一化された対応が可能になります。また、明確なマニュアルが整備されると、通報者の心理的ハードルが下がり、手順に戸惑う心配もないでしょう。
これによって内部通報制度の適切な運用が見込まれるため、企業内の問題の早期是正を図れます。内部通報制度が形式だけになるのを防ぐうえでも、具体的な手順をまとめたマニュアルの整備が重要です。
内部通報対応マニュアルを策定する際のポイント

内部通報があった際は、マニュアルを見ながら作業を進めていくことになります。誰が見ても同水準で運用できるように、内部通報の手順や対応方法を分かりやすく説明しましょう。具体的には、次のような事項の記載が必要です。
- 専用窓口:社内の担当部署や担当者・社外の窓口
- 窓口の利用方法:電話・メール・対面
- 通報後の対応方法:内部調査の手段・是正措置・罰則
消費者庁の「はじめての公益通報者保護法」には、内部規定のサンプルが掲示されています。これらを参考にしながら、必要項目・要件を満たしたマニュアルを作成しましょう。
内部通報システム・サービスの活用がおすすめ

内部通報システム・サービスは、企業における内部通報制度運用の効率化を支援します。オンライン上で内部通報を一元管理できるツールや、通報受付から通報後の対応まで専門家がワンストップで対応する委託携帯のサービスなど、さまざまな形式があります。
内部通報システムやサービスの導入により、内部通報制度の運用を一定程度自動化できるため、企業の対応負担を軽減できます。また、適切な内部通報の仕組みを整えることで、コンプライアンスを強化しつつ、法令違反の回避にもつなげられるでしょう。
これらのツールやサービスは、内部通報対応マニュアルとの併用により、導入効果の最大化を図れます。内部通報システムやサービスによっては、マニュアルの策定や制度設計の段階から支援しているため、必要に応じて利用を検討しましょう。

おすすめの内部通報システム・サービス9選|選ぶ際のポイントも解説
内部通報システムとは、企業で起こる不正行為やハラスメントについて、従業員が安心して内部通報できるようサポートするサービスです。この記事では、おすすめの内部通報システム・サービスや選ぶ際のポイント、利用時の注意点などを解説します。
内部通報システム・サービスの選び方
内部通報システム・サービスを選ぶ際は、「サービスのタイプ」「匿名性の確保」「専門家のサポートの有無」に注目するのがおすすめです。ここでは、各ポイントについて具体的に解説します。
サービスのタイプを確認
前述のように、内部通報サービスには、「内部通報窓口を代行するタイプ」や「専用ツールを提供するタイプ」、「内部通報体制の構築までサポートするタイプ」など、さまざまなものがあります。
内通報窓口を代行するタイプでは、弁護士など専門家が在籍し、通報後の実態調査や是正対応など、ワンストップの支援を提供する場合が多いです。
また、専用ツールを提供するタイプは、スマートフォンやパソコンから内部通報をし、対応業務もプラットフォーム上で一元的に進められます。体制構築までサポートするタイプは、リソース不足や法令対応に不安がある企業におすすめです。
自社のリソースや運用体制にあわせて、ニーズに合ったタイプを選びましょう。
匿名性は確保されるか
内部通報制度では、通報者が「通報したら報復されるのではないか」という懸念から、通報を躊躇するケースも少なくありません。通報者の心理的ハードルを下げるには、匿名性が確保されたサービスの導入が望まれます。
例えば、通報専用のWebフォーム・電話番号があるサービスや、窓口担当者と匿名でチャット・メールができるツールが代表的です。通報者が安心して通報できる環境を整えることで、早期かつ詳細な通報につなげられます。
専門家のサポートがあるか
弁護士・社会保険労務士などの専門家が対応してくれるサービスは、法令に準拠した対応を支援してくれます。特に小規模事業所など法務人材が不足している企業は、専門家のサポートがあると安心でしょう。
法改正時にもスムーズに対応できるため、社内担当者の心理的負担軽減も図れます。
おすすめの内部通報システム・サービス9選
気になる情報を今すぐチェック
【内部通報窓口を代行】おすすめの内部通報システム・サービス4選
株式会社サザンクルー
NHホットライン
ここがおすすめ!
- 複数の通報手段に対応し、相談・通報しやすい体制に
- 一次受付により、社内担当者の対応コスト削減が可能
- クレジットカード払いによる迅速かつ簡単な申込み
ここが少し気になる…
- サポート体制や多言語への対応可否は問い合わせで確認
NEC VALWAY株式会社
内部通報窓口代行サービス
ここがおすすめ!
- メンタルヘルスやハラスメント防止コンテンツにも対応
- 有資格者の女性カウンセラーによる電話対応で安心して使える
- NECのセキュア運用ルールにより、機密性を担保
ここが少し気になる…
- プランにより、メンタル相談の有無が異なる
弁護士法人Nexill&Partners
内部通報窓口代行サービス
ここがおすすめ!
- 士業5法人のグループ体制による総合的なサポート
- 再発防止・予防の観点から、改善案を踏まえたレポートの納品
- コンプライアンス体制の準備方法のアドバイスにも対応
ここが少し気になる…
- 対応した時間に応じて加算料金が発生
株式会社Zation
Zation 内部通報窓口
ここがおすすめ!
- 中小企業にも優しい価格と明瞭な料金プランで導入ハードルが低い
- 通報手段が5種類もあり、自分のタイミングで相談できる
- 英語や場合によっては中国語のフォームにも対応
ここが少し気になる…
- 初期費用が一律5万円かかり、カスタマイズについては問い合わせで確認
【専用ツールを提供】おすすめの内部通報システム・サービス4選
アトム法律事務所弁護士法人
コンプラチェッカー
ここがおすすめ!
- 月1回のメルマガで内部通報を促進し、不正の早期発見と予防が可能
- 法律事務所のサイト内にフォームを設置し匿名性を担保
- わかりやすい料金体系と低価格で導入ハードルが低い
ここが少し気になる…
- レポート作成やサポート体制などは問い合わせで確認
株式会社リンクファシリティーズ
完全匿名ヘルプライン
ここがおすすめ!
- 通報者の保護を大前提としてWEBフォームのみを設置
- 低価格で導入でき、内部通報窓口を即時に設置
- 手間のかかる報告書もワンクリックで作成可能
ここが少し気になる…
- 専門家によるサポートは初回のみ無料
株式会社ディー・クエスト
DQヘルプライン
ここがおすすめ!
- 外部窓口のパイオニアとしての歴史・実績が豊富で安心
- 24時間365日の通報に対応し、多様な働き方にあわせて使える
- 各種トレーニングや研修といったサポートやセキュリティ対策が充実
ここが少し気になる…
- 導入費用や各種サポートは問い合わせで確認
NAVEX
WhistleB
ここがおすすめ!
- グローバル規制に遵守し、内部通報者の報告を管理
- 直感的なデザインと専門家によるガイダンスで初心者も安心
- 最大150言語での通報に対応し、Web・モバイルどちらでも使える
ここが少し気になる…
- プランにより言語や管理者ユーザー数などの制限がある
【内部通報体制の構築までサポート】おすすめの内部通報システム・サービス
株式会社エス・ピー・ネットワーク
リスクホットライン®
ここがおすすめ!
- 通報者と複数回やり取りするため、すぐに調査体制に入れる
- 通報1件1件に対して「リスクレポート」がつく
- 案件が終結するまで、通報者と企業の間に立って伴走
ここが少し気になる…
- 従業員数や内容などにより費用が変わるため、問い合わせで確認
まとめ

内部通報マニュアルは、企業が内部通報制度を運用するための行動指針となります。内部通報の手順や通報後の対応について明確にすることで、通報者の心理的ハードルを下げつつ、通報後の対応品質の標準化も図れるでしょう。
内部通報制度の運用をさらに効率化するには、内部通報システムやサービスの併用もおすすめです。本記事を参考に、自社のニーズに合った内部通報システム・サービスを導入し、適切な運用につなげましょう。