BPOとは?アウトソーシング・派遣との違いとメリット・デメリット

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  • BPOは業務プロセスのまとまりを外部に継続的に任せる手法
  • 派遣との違いは指揮命令権の所在で、実態により判断される
  • 人事労務は最初の委託に向くが、人事情報の置き場は自社に残る

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、業務プロセスのまとまりを、手順の設計から運用・改善まで含めて外部の専門事業者に継続的に委託する経営手法です。作業を単発で外注するアウトソーシングと違い、業務の流れと成果の管理までを任せる点に特徴があります。「アウトソーシングや派遣と何が違うのか」「中小企業でも使えるのか」「何から任せればよいのか」と迷う方に向けて、この記事では、定義と似た用語との違い、厚生労働省の37号告示にもとづく派遣との見分け方、メリットとデメリット、委託できる業務、導入の5ステップ、よくある失敗を公的資料を出典に整理します。

あなたの状況に合わせて、BPOで読む箇所と人事情報の整え方を診断

Q1. いま一番知りたいのは?

目次

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  1. BPOで最初に任せる業務は何か|人事労務が候補になる理由
  2. BPOとは|定義とアウトソーシングとの違い
  3. BPOと派遣の違い|指揮命令権と契約形態で見分ける
  4. BPOで委託できる業務と向き不向き
  5. BPOのメリットとデメリット
  6. BPO導入の5ステップ
  7. 中小企業でのBPO活用パターン
  8. BPOでよくある失敗パターン
  9. よくある質問(FAQ)
  10. まとめ
  11. 参考文献

BPOで最初に任せる業務は何か|人事労務が候補になる理由

BPOで最初に任せる業務は、手順が決まっていて専門知識が要り、属人化しやすい業務が向いており、その代表が給与計算や社会保険手続きなどの人事労務です。

給与計算、社会保険や労働保険の手続き、入退社の手続き、年末調整といった業務は、毎月・毎年の手順がほぼ決まっている一方で、社会保険料率や税制の改正に合わせて担当者が知識を更新し続けなければなりません。担当者が1人しかいない企業では、その人が休職や退職をした瞬間に業務が止まるリスクもあります。「手順が決まっている」「専門知識が必要」「属人化しやすい」の3つがそろう業務は、BPOの効果が出やすい典型です。

ただし、人事労務を委託しても、従業員の情報や評価、勤怠のデータは自社に残ります。委託先に何を渡し、成果として何を受け取るのかを自社で管理することになるため、委託の前後で人事情報を1か所に整えておくと、業務の範囲を決めやすく、委託先を見直すときにも引き継ぎやすくなります。BPOと人事管理システムは置き換え合うものではなく、組み合わせて検討されます。次の表は、委託の前後に自社側で人事情報を管理する3つのシステムの役割の違いです(商品ページで確認した内容、2026年10月16日時点)。

人事労務を任せる前後に、自社で人事情報を管理する3つのシステムの役割

自社の状況を選ぶと、合うサービスが強調されます。優劣ではなく役割の違いで並べています

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サービス カオナビ タレントパレット ジンジャー人事労務
向いている会社 評価・スキル・配置の情報を人ごとに整理し、委託する業務と自社に残す業務の線引きに生かしたい会社 評価や労務管理、健康管理まで、幅広い人事の課題を1つの仕組みで扱いたい会社 入退社の書類や従業員情報が分散し、委託の前にペーパーレス化と情報の一元化を進めたい会社
特徴 社員のスキルを可視化する組織ツリー図・配置バランス図、AI機能、1社に1人の専任サポート 多様な人材データにもとづく人材管理、人事異動シミュレーション、組織診断・適性検査、健康管理・ストレスチェック 1つのデータベースで人事情報を一元管理、従業員情報を時系列で自動整理、企業独自のカスタマイズ
注意したい点 目的や規模で価格に幅があり、詳細な料金は問い合わせが必要 多機能な反面、無料トライアルがなく、必要な機能の判断が難しい 申し込みから運用開始まで、最低でも2-3か月ほどかかる
資料・詳細

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委託する業務と自社に残す業務の線引きに、評価・スキル・配置の情報を使いたい場合の一例が、株式会社カオナビが提供するカオナビです。商品ページでは、「組織ツリー図」「配置バランス図」「社員データグラフ」といった社員のスキルを可視化しやすい機能が豊富で、採用ミスマッチを防ぐ分析機能も備えると紹介されています。人材情報の一元化に加え、人事評価のワークフロー、労務管理や勤怠管理の機能、人員計画のダッシュボードもあり、基幹システムやBPOなど既存の社内システムとの連携にも触れられています。1社に1人の専任スタッフがつくサポートも特徴です。一方で、目的や規模によって価格に幅があるため、詳細な料金は問い合わせが必要です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

株式会社カオナビ

カオナビ

カオナビ
出典:www.kaonavi.jp

株式会社カオナビ

カオナビ

あらゆる人材データをグラフや図で簡単に可視化◎見える化を重視する企業におすすめ

全体評価
4.1 (7件)

出典:kaonavi

導入企業:TOTO株式会社、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)など

口コミ

「カオナビ」での運用に切り替えてからは、さまざまな面で効果が出たと感じています。今までメールで行なっていたExcelシートの授受や記入漏れはほとんどなくなりましたし、評価者や人事担当者が入力の進捗確認もできるようになることで、一部入力が遅れている人がいたとしても全体の進行が止まることがなくなりました。また、以前はExcelに設定していた計算式が壊れるといったトラブルもあったので、その対応に対する手間を考えると効果は絶大です。

評価を大幅効率化、異動検討もスムーズに。サツドラHDの「カオナビ」活用法 https://www.kaonavi.jp/showcase/sat/
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  • 採用ミスマッチを防ぎ、現場で活躍できる人材を発掘できる優れた分析機能
  • 1社に1人専任サポートがつき、システムを使いこなすためのサポートが充実
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ここが少し気になる…

  • 目的や規模により価格に幅がある為、詳細料金は問い合わせる手間が必要
評価・口コミ(一部抜粋)
4.1
  • 顔写真付きで人材データを把握、管理でき、労務業務のペーパーレス化ができます。 また、スキルや評価情報と社内研修や学習履歴などを組み合わせて活用することができます。効果的な人材育成ができると思います。

  • カオナビを導入したことで、人材情報の散在や属人化といった課題が解消されました。社員の顔と情報をひと目で把握でき、評価や配置の判断がスムーズに行えるようになった点が大きなメリットです。また、育成やタレントマネジメントに活用できるため、戦略的人事の実現にもつながっています。データの一元管理により、部門間の連携も強化されました。

  • 本サービスの導入により、全社員の経歴や評価に関して、一元管理できるようになり、業務効率化に繋がった。また、全社員の氏名から顔写真の検索が可能となり、社員間のコミュニケーション活性化に寄与した。

「人材情報はExcelベースで管理していたので手間がかかっていました。今後、本格的にタレントマネジメントを進めていくためには、情報整理とその活用が必須。」

出典: カオナビ「サツドラホールディングス株式会社 導入事例」

BPOとは|定義とアウトソーシングとの違い

BPOとは「Business Process Outsourcing」の略で、業務プロセスのまとまりを、設計から運用・改善まで含めて外部の専門事業者に継続的に委託する経営手法です。日本語では「業務プロセスの外部委託」と訳されます。野村総合研究所の用語解説でも、業務の企画・設計から実施までを一括して専門業者に外部委託することと説明されています(2026年10月16日確認)。特定の作業を単発で外注する形とは異なり、業務の流れそのものを任せ、委託先が手順の標準化や品質管理、改善の提案まで担う点に特徴があります。

例えば経理の場合、「請求書のデータ入力だけを外注する」のは作業単位の委託です。これに対して「請求書の受け取りから仕訳、支払いの準備、月次の締めまでの流れをまとめて任せ、処理件数や締めの日数といった指標で成果を管理する」のがBPOの考え方です。委託先は業務を引き受けるだけでなく、どうすればミスを減らせるか、どこを自動化できるかといった改善にも関わります。

BPOは何をするのか|委託先が担う4つの役割

BPOで委託先が担うのは、決められた作業をこなすことだけではありません。業務プロセスを引き受けるときの役割は、おおむね次の4つに分けて考えられます。

  • 手順の設計と標準化: 委託する業務の流れを整理し、誰が担当しても同じ品質になるよう手順を文書にする
  • 日々の運用: 受け付けた業務を手順どおりに処理し、締め切りと処理件数を管理する
  • 品質の管理: 処理の期限を守れた割合やミスの件数など、契約で決めた指標で成果を確認する
  • 改善の提案: ミスの原因や手戻りを分析し、手順の見直しや自動化を提案する

委託する側は、この4つを任せたうえで、成果の確認と最終的な判断を自社に残します。自社に残す役割については、のちほど「よくある失敗パターン」で触れます。

BPOが注目される背景と市場の動き

BPOの活用が広がっている背景には、大きく3つの事情があります。1つ目は人手不足です。バックオフィスの担当者を採用・育成するには時間と費用がかかり、採用しても定着しないことがあります。2つ目は法令対応の負荷です。社会保険、税、電子帳簿の保存など、バックオフィスに関わる制度は頻繁に見直され、担当者が継続的に知識を更新する必要があります。3つ目はデジタル化の流れです。クラウドのシステムが普及したことで、社外の事業者と業務データを安全に共有しやすくなり、委託のハードルが下がりました。

市場の規模も拡大しています。矢野経済研究所の調査では、国内のBPO市場は2024年度に事業者売上高ベースで5兆786億5,000万円(前年度比4.0%増)と推計されています(2025年11月26日発表。民間調査による参考値で、数字は調査のたびに改訂されます)。中小企業庁の2022年版小規模企業白書のコラムでは、人材が不足していると回答した小規模事業者でアウトソーシングを実施している割合が最も高く、取り組む分野は「生産・管理」「経理・財務」の順に回答が多いと示されています。なお白書でいうアウトソーシングは、金額・頻度・期間を問わず外部企業に業務を依頼することを指し、BPOに限りません。

BPO・アウトソーシング・BPRなど似た用語との違い

BPOはアウトソーシングの一形態です。周辺には似た略語が多く、混同されやすいため、対象範囲と主体で整理しておきます。

用語 正式名称 対象範囲 典型例
アウトソーシング Outsourcing 外部委託全般(作業単位から業務単位まで) データ入力の代行
BPO Business Process Outsourcing 業務プロセスのまとまり 経理や労務の一括委託
ITO Information Technology Outsourcing システムの運用・保守・開発 社内システムの運用保守
RPO Recruitment Process Outsourcing 採用プロセス 母集団形成から面接調整まで
KPO Knowledge Process Outsourcing 分析・調査などの知的業務 市場調査、データ分析
BPR Business Process Re-engineering 業務プロセスの抜本的な再設計(自社が主体) 受発注フローの全社見直し

特に混同されやすいのがBPOとBPRです。BPRは自社の業務プロセスを見直す取り組みで、外部委託を前提としません。ただしBPOを導入する過程では、委託する業務の手順を整理・文書化するため、結果としてBPRに近い効果が得られることがあります。「外に任せるか」と「やり方を作り直すか」は別の問いとして考えると整理しやすくなります。

それぞれの正式名称や使い分けを用語単位で確認したい場合は、BPOの意味とアウトソーシングとの違いを整理した記事も参考になります。RPOとの法的な区分はBPOとRPOの違いを扱った記事で、コンサルティングとの違いはBPOとコンサルの違いを扱った記事で整理しています。

BPOと派遣の違い|指揮命令権と契約形態で見分ける

BPOと人材派遣の最大の違いは、働く人に業務の指示を出すのが誰か(指揮命令権の所在)です。BPOは業務委託(請負や準委任)の契約で、委託先の事業者が自社の従業員に指示を出して業務を進めます。人材派遣では、派遣先の企業が派遣された労働者に直接指示を出します。この区分は、厚生労働省の「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」(昭和61年労働省告示第37号、いわゆる37号告示)で示されています。

比較項目 BPO(業務委託) 人材派遣
契約の目的 業務の遂行や成果 労働力の提供
業務の指示を出す人 委託先(受託者) 派遣先(自社)
根拠となる法律 民法(請負・準委任) 労働者派遣法
業務の進め方 委託先が手順を設計し、成果で管理する 自社が手順を決め、日々指示する
業務の完成・品質の責任 委託先が負う(契約内容による) 自社が負う
向いている場面 手順を任せて成果で管理したい業務 自社のやり方で進めたいが人手が足りない業務

契約書の名称ではなく実態で判断される

注意したいのは、契約書のタイトルが「業務委託契約」であっても、実態として発注者が委託先の従業員に直接指示を出していれば、偽装請負と判断されるおそれがある点です。偽装請負と判断されると、労働者派遣法にもとづく規制や責任が問われる可能性があります。厚生労働省は37号告示の疑義応答集を公開し、判断の考え方を具体的に示しています。

37号告示は、請負として扱われる条件を、自己の雇用する労働者の労働力を自ら直接利用すること(第2条第1号)と、請け負った業務を自己の業務として契約の相手方から独立して処理すること(同条第2号)に分けて示しています。主なポイントは次のように整理できます。

  • 業務の遂行方法や評価に関する指示その他の管理を、受託者が自ら行っていること
  • 労働時間や休憩、休日、服務規律などの管理を、受託者が自ら行っていること
  • 業務に必要な資金を自らの責任で調達・支弁し、事業主としての法律上の責任を負っていること
  • 単に肉体的な労働力を提供するのではなく、自ら準備した機械・設備や、自らの企画・専門的な技術・経験で業務を処理していること

実務でつまずきやすいのは、委託後に「この書類を先に処理してほしい」「今日は残業して対応してほしい」と、自社の担当者が委託先のスタッフに直接頼んでしまう場面です。要望は委託先の責任者を通じて伝える、定例の打ち合わせで優先順位を決めるなど、指示の出し方を契約の段階で決めておくことが大切です。

請負と準委任|BPOの契約はどちらで結ぶか

BPOの契約は、民法上の請負か準委任のいずれかで結ばれることが一般的です。民法第632条は、請負を、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその結果に報酬を支払うことを約する契約と定めています。委任は法律行為をすることを委託する契約(第643条)で、法律行為でない事務の委託には委任の規定が準用され、準委任と呼ばれます(第656条)。

契約形態 何に責任を負うか 選ばれやすい業務
請負 仕事の完成(成果物) データ入力のように成果物がはっきりしている業務
準委任 業務の遂行そのもの 問い合わせ窓口のように継続的な対応が中心の業務

どちらの契約でも、37号告示に沿って指示の出し方を書面で決めておくことが前提です。派遣との違いを、委託範囲やRPOとの関係まで含めてさらに詳しく知りたい場合は、BPOと人材派遣の違いを扱った記事で整理しています。

本章の法令に関する記述は、公的資料に基づく一般的な情報提供であり、個別の事案についての法的助言ではありません。契約書の作成や偽装請負に当たるかの判断は、弁護士や社会保険労務士などの専門家に確認してください。

BPOで委託できる業務と向き不向き

BPOで委託できる業務は、経理・人事労務・総務といったバックオフィスから、問い合わせ窓口などのフロントオフィス、ITの運用まで幅広くあります。代表的な領域は次のとおりです。

領域 代表的な業務
経理・会計 仕訳入力、請求書の発行、支払いの準備、月次の締め
人事・労務 給与計算、社会保険の手続き、勤怠管理、入退社の手続き、年末調整
総務 受付、郵便物の管理、備品の調達、社内の問い合わせ対応
フロントオフィス コールセンター、カスタマーサポート、営業事務
IT 社内ヘルプデスク、システムの監視・運用、データ入力
採用 求人の出稿、応募者対応、面接の日程調整

どの業務でも委託できるわけではなく、向き不向きがあります。野村総合研究所の用語解説は、BPOを検討する際、まず自社の業務プロセスを棚卸しし、競争優位を確保するために内製すべきコア業務かどうか、自社に強みのある業務プロセスかどうか、という2つの視点で分析するよう説明しています。この考え方を実務で使いやすくすると、次の4つの観点になります。

判断の観点 BPOに向いている 社内に残した方がよい
手順の決まり具合 手順が決まっていて文書化できる 毎回の判断が必要で手順にしにくい
競争力との関係 どの会社でもやり方が大きく変わらない 自社の強みや独自性を生む
専門知識 法改正への追随など専門知識が要る 自社の事業固有の知識が要る
業務量の変動 繁忙期と閑散期の差が大きい 量が少なく、切り出すと調整の手間が上回る

この4つの観点に最も多く当てはまりやすいのが、冒頭で紹介した人事労務の領域です。給与計算の手順は企業ごとに大きくは変わらず、社会保険料率や税制の改正に追随する専門知識が要り、年末調整の時期に業務量が大きく増えます。一方、商品開発や重要な顧客との関係づくりのように、自社の強みに直結する業務は社内に残すのが一般的です。評価や配置の最終判断のように、自社でしか決められない人事の業務も、委託せずに残す側に入ります。

人事労務の中でも、給与計算だけを任せる「給与計算代行」と、労務全般を任せる「人事労務代行」では範囲が異なります。給与計算代行で任せられる内容の詳細は、給与計算代行(アウトソーシング)とはの記事で解説しています。

どちらの範囲で委託するにしても、入退社の手続きや従業員の情報は、委託先に渡す元データが自社側に必要です。手続きの書類や従業員情報が紙やExcelに散らばっていると、委託の範囲を決める前の整理だけで時間がかかります。入退社の書類と従業員情報を1か所にまとめる方法の一例が、jinjer株式会社が提供するジンジャー人事労務です。商品ページでは、1つのデータベースで人事情報を一元管理でき、ペーパーレス化・業務効率化につながると紹介されています。

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BPOのメリットとデメリット

BPOのメリットは、自社の人と時間を強みにつながる業務に集中できる点で、デメリットは、業務の中身が見えにくくなり、委託先への依存が強まる点です。規模を問わず期待できる主なメリットと、あわせて押さえておきたい注意点は次のとおりです。

メリット 注意点
自社の強みにつながる業務に人と時間を集中できる 業務の中身が見えにくくなり、社内にノウハウが残りにくい
採用・教育の手間を減らし、人件費の一部を変動費にできる 委託先の選定や調整、成果の確認に社内の工数がかかる
専門事業者の知識で法改正に対応しやすくなる 個人情報を委託先に渡すため、安全管理の確認が必要
手順が文書化され、属人化が解消される 特定の委託先への依存が強まり、切り替えが難しくなる

デメリットを小さくする考え方

デメリットの多くは、委託する前の準備と、委託後の管理で小さくできます。業務の中身が見えにくくなる点は、契約で報告の頻度と指標を決め、定例会で確認することで補えます。委託先への依存は、手順書とデータを自社にも残し、契約終了時の返却を取り決めておくことで抑えられます。個人情報や取引上のルールについては、次の2点を確認しておきます。

1つ目は個人情報の扱いです。個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)は、個人データの取扱いを委託する場合、委託元に、適切な委託先の選定、委託契約の締結、委託先における個人データの取扱状況の把握といった措置を求めています。給与計算のように従業員の氏名や住所、給与額、扶養家族の情報を扱う業務では特に重要な論点です。

2つ目は取適法(旧下請法)との関係です。取適法の対象になるかどうかは、取引の内容と、資本金や従業員数の基準で決まります。公正取引委員会のQ&Aは、弁護士や公認会計士との契約を例に、企業が自ら用いる役務の委託は役務提供委託に当たらず対象外としています。自社の経理や給与計算を委託するだけの場合は対象外になることがある一方、顧客から請け負った業務をさらに外部へ再委託する場合などは対象になりえます。個別の取引は、公正取引委員会の資料や専門家で確認してください。

なお、BPOを導入した場合の費用は、業務の範囲や処理量によって大きく変わります。具体的な見積もりの項目は、BPOの費用の目安と見積もり項目を扱った記事で整理しています。

BPO導入の5ステップ

BPOの導入は、業務の棚卸し、委託範囲と指標の定義、委託先の選定、契約形態の選択、移行と運用の5ステップで進めるのが基本です。いきなり委託先選びから始めると、自社で何を任せたいのかが曖昧なまま契約が進み、運用が始まってから「思っていた範囲と違う」という行き違いが起こりやすくなります。

ステップ やること 成果物
1. 業務の棚卸し 業務を一覧にし、社内に残す業務と任せる業務に分ける 業務一覧、委託候補リスト
2. 委託範囲と指標の定義 どこからどこまで任せるか、成果を何で測るかを決める 業務範囲の定義書、サービス水準(SLA)
3. 委託先の選定 複数社から提案を受け、対応範囲・実績・情報管理体制を比べる 比較表、選定理由
4. 契約形態の選択 請負か準委任かを選び、指示の出し方や情報の扱いを契約に書く 業務委託契約書
5. 移行と運用 並行運用期間を設けて引き継ぎ、定例会で改善を続ける 業務マニュアル、定例報告

ステップ1 業務の棚卸し

まず、担当者ごとに日次・週次・月次・年次で発生する業務を書き出します。それぞれにかかっている時間と、担当できる人が何人いるかも記録しておくと、属人化している業務が見えてきます。そのうえで前章の4つの観点を当てはめ、委託の候補を選びます。最初から多くを任せようとせず、1つの領域に絞るのが失敗を避けるコツです。

ステップ2 委託範囲と指標の定義

「給与計算をお願いします」だけでは、勤怠データの確認は誰がするのか、従業員からの問い合わせには誰が答えるのかが曖昧になります。業務の入り口(何を受け取るか)と出口(何を納めるか)、締め切り、例外が起きたときの連絡の流れを文書にしておきます。あわせて、処理の期限を守れた割合やミスの件数など、成果を測る指標をサービス水準(SLA)として決めておくと、運用後の評価がしやすくなります。

ステップ3 委託先の選定

委託先は、費用だけでなく、自社が任せたい範囲に対応できるか、同じ業種や規模の企業での実績があるか、情報の管理体制はどうかを比べて選びます。個人情報を扱う業務では、プライバシーマークやISMSといった第三者認証の有無も判断材料になります。人事労務のように専門資格が関わる領域では、社会保険労務士と連携しているかも確認しておきたい点です。

BPO事業者を比べる際によく挙げられる観点を整理すると、次のようになります。見積金額だけで比べず、各観点を同じ質問で確認すると差が見えやすくなります。

選定の観点 確認すること 確認しないと起きやすいこと
対応範囲と実績 任せたい業務の範囲に対応できるか、同じ業種・規模での受託実績があるか 業務の一部しか対応できず、残りが社内に戻ってくる
料金体系の透明性 基本料金に含まれる業務と、件数超過・例外対応などの追加費用の条件が明示されているか 運用開始後に想定外の追加費用が積み上がる
情報管理の体制 プライバシーマークやISMSなどの認証、アクセス権限の管理、事故時の報告体制 個人情報や機密情報の漏えい時に対応が遅れる
改善提案の姿勢 定例報告や指標の共有があり、手順の見直しを提案してもらえるか 処理は回るが業務が改善されず、委託前と変わらない
業務量の変動への対応 繁忙期の増量や委託範囲の拡大・縮小に柔軟に応じられるか 繁忙期に処理が滞る、範囲を広げるたびに契約をやり直す

委託先の出自によっても得意な領域は異なります。大手事業者の事業内容の違いは、BPOと大手5社の事業内容を扱った記事で整理しています。

ステップ4 契約形態の選択

請負か準委任かは、前章の整理に沿って、成果物がはっきりする業務か、継続的な対応が中心の業務かで選びます。どちらの場合も、37号告示に沿って指示の出し方を契約書に明記し、個人情報の安全管理や再委託の条件、契約終了時のデータ返却についても定めておきます。

ステップ5 移行と運用

移行の際は、いきなり切り替えずに社内と委託先で同じ処理を並行して行う期間を設けると、手順の抜け漏れを発見しやすくなります。運用が始まったら、ステップ2で決めた指標を定例の打ち合わせで確認し、改善点を話し合います。BPOは契約して終わりではなく、委託先と一緒に業務をよくしていく継続的な関係です。

人事労務を最初の委託領域に選ぶ場合、ステップ3の比較では「労務全般を任せるか、給与計算など一部から始めるか」「社会保険労務士との連携体制はあるか」「業務の進捗を共有してもらえるか」が主な比較の軸になります。比較に入る前に、次のセルフチェックで自社の準備の状況を確かめておくと、委託先との行き違いを減らせます。

BPOを始める前の準備、どこまで整っていますか?セルフチェック

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中小企業でのBPO活用パターン

BPOは大企業だけのものではなく、規模に応じた使い方があります。BPOというと大企業が大規模な業務を一括で委託するイメージを持たれがちですが、少ない業務量から依頼できるサービスも増えており、中小企業や個人事業主でも活用できます。規模ごとの典型的な活用パターンを整理すると次のとおりです。

規模 よくある課題 活用パターン
個人事業主・1人法人 本業以外の事務作業に時間を取られる 記帳や請求書の発行など、手順の決まった事務を切り出す
従業員数十名規模 経理と労務を1人の担当者が兼務し、退職時の引き継ぎが不安 給与計算や社会保険の手続きを委託し、担当者は判断業務に集中
従業員百名以上の規模 拠点ごとにやり方が異なり、業務が標準化されていない 委託を機に手順を統一し、複数の領域をまとめて任せる

中小企業で特に多いのが、経理と労務を1人の担当者が兼務しているケースです。この場合、担当者が休むと給与の支払いや社会保険の手続きが遅れるリスクがあり、BPOは業務の継続性を確保する手段としても意味を持ちます。委託によって担当者の手が空けば、資金繰りの管理や社内制度の見直しといった、社内でしかできない判断業務に時間を振り向けられます。

一方で、業務量が極端に少ない場合は、委託先の最低契約単位を下回り、費用に見合わないこともあります。そのような場合は、クラウドの会計ソフトや給与計算ソフトで作業そのものを減らす方法と比べて判断するのが現実的です。「人に任せる」か「仕組みで減らす」かは二者択一ではなく、クラウドで業務を整えたうえで一部を委託するといった組み合わせも有効です。BPOの現場で実際にどのような仕事が行われているかは、BPOスタッフの仕事内容を扱った記事で職種別に紹介しています。

従業員百名以上の規模では、定型業務を委託して空いた時間を、人事制度の見直しや配置、育成、組織の状態の把握といった判断業務に使えます。ただし拠点ごとに人事情報の持ち方が違うと、これらの判断も、委託する範囲もそろいません。人材データをもとにした配置の検討や組織の診断を1つの仕組みで行いたい場合の一例が、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供するタレントパレットです。商品ページでは、多様な人材データにもとづく人材管理ができ、人事評価や労務管理など幅広い領域の人事DXを1つのプラットフォームで扱えると紹介されています。組織診断や適性検査、人事異動シミュレーションの機能や、健康管理・ストレスチェックの機能も備えます。一方で、高機能・多機能な反面、無料トライアルは設けられておらず、必要な機能と不要な機能の判断が難しい点には注意が必要です。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

株式会社プラスアルファ・コンサルティング

タレントパレット

タレントパレット
出典:www.pa-consul.co.jp

株式会社プラスアルファ・コンサルティング

タレントパレット

多言語対応◎eラーニングも活用していきたい企業におすすめ

全体評価
3 (4件)

出典:タレントパレット

導入企業:パナソニック株式会社、ソフトバンク株式会社など

口コミ

初見で感じたのは、やはりUIのわかりやすさです。日本人的な感覚にとてもマッチしているなと感じました。機能面では分析機能が非常に充実しています。いずれも見せかけの機能ではなく、人事情報を扱う側に立ち「これ、必要だよね」と話しかけてくるような機能が多数あり衝撃を受けました。タレントパレットの作りが、我々が目指している形そのものになっていて。何より集積したデータの分析によって、組織をより良くしていきたいという思想を感じたんですよね。マーケティングが基盤にあり、数字を根拠に結果を出していくという考え方で開発されているので、説得力があるなと感じています。

経営戦略実現に向けタレントパレットを導入
多数精鋭組織を育成するニトリHDの構想とは https://www.pa-consul.co.jp/talentpalette/case/details/nitori.html

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ここが少し気になる…

  • 高機能・多機能な反面、無料トライアルは設けていないため必要な機能や不要な機能の判断が難しい
評価・口コミ(一部抜粋)
3
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  • 上司との面談の際は、こちらのツールをみながらフィードバックなどをもらっています。考課の際は進捗状況などこちらを確認すればOKです。オンライン研修もできるのは便利だと思いました。

  • Todoをシステム側に通知できるので、システムに入りさえすればやらなければいけないことが流れずにまとまって閲覧できた。また、同様に動画研修への動線もスムーズに配置でき、受講漏れなどが減った。

「これまでの人事異動は上司の主観的な評価を元に行われがちでした。今後はITの力で属性や状況など、あらゆる角度から総合的に社員を捉えた人財配置やマッチングに取り組んでいきたい。」

出典: プラスアルファ・コンサルティング「リコージャパン株式会社 導入事例(タレントパレット)」

BPOでよくある失敗パターン

BPOの失敗の多くは、委託先の能力ではなく、委託する側の準備不足から起こります。よくある失敗と、その防ぎ方を整理しました。

失敗パターン 起こること 防ぎ方
業務を整理しないまま丸投げする 例外処理の担当が曖昧になり、ミスや抜け漏れが起こる 業務の入り口と出口、例外時の連絡の流れを文書化する
費用の安さだけで委託先を選ぶ 必要な業務が対象外で、追加費用や社内の手作業が残る 料金に含まれる業務範囲と追加費用の条件を比べる
委託先のスタッフに直接指示を出す 偽装請負と判断されるおそれがある 要望は委託先の責任者を通し、定例会で優先順位を決める
任せきりで成果を確認しない 品質が下がっても気づけず、改善も進まない サービス水準の指標を決め、定期的に報告を受ける
契約終了時の取り決めがない 委託先を変えたいときにデータや手順が戻らない マニュアルとデータの返却、引き継ぎ期間を契約に書く

このうち「任せきり」と「契約終了時の取り決めがない」は、長く委託するほど影響が大きくなる失敗です。委託する場合でも、成果を評価し改善を求める「管理の役割」は社内に残しておく必要があります。人事労務を委託するときは、作業内容や進捗を共有してもらえるか、業務マニュアルを作成してもらえるかを確認しておくと、ノウハウが社内から失われるリスクを抑えられます。

もう1つ備えておきたいのが、従業員に関する情報や手続きの履歴を、委託先任せにしない体制です。従業員情報を自社の側で時系列に管理しておけば、委託先を見直す場合も引き継ぎやすくなります。その一例が、jinjer株式会社が提供するジンジャー人事労務です。商品ページでは、1つのデータベースで人事情報を一元管理でき、ペーパーレス化・業務効率化につながると紹介されています。従業員に関する情報が自動で時系列にまとめられていつでも確認できる点、豊富な機能で企業独自のカスタマイズができる点も特徴です。一方で、申し込みから運用開始までに最低でも2-3か月ほどかかるため、委託の開始に合わせて早めに検討する必要があります。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。

jinjer株式会社

ジンジャー人事労務

ジンジャー人事労務
出典:hcm-jinjer.com

jinjer株式会社

ジンジャー人事労務

ペーパーレスで人事をもっと楽に!ニーズに合わせてカスタマイズしたい企業におすすめ

出典:ジンジャー人事労務

導入企業:株式会社モスフードサービス、エイブル保証株式会社など

口コミ

ジンジャー導入前は、システム間のデータ連携処理に相当な時間がかかっていました。
月中に入社する社員もいるため週次でこの処理が発生するのですが、人事から勤怠、人事から給与…とそれぞれで連携処理をおこなう必要があり、各連携には1時間ほどかかっていましたね。週で換算すると10時間ほどかかっていたと思います。

ジンジャーではこの連携処理にかかる時間がゼロになったので、業務が止まってしまったり、PCの動作が重くなったりすることもなく助かっています。

統合型データベースの活用で、データ連携処理にかかる時間を年480時間削減!スピーディーな運用開始に成功
株式会社ABC Cooking Studio https://hcm-jinjer.com/results/136203/
GOOD

ここがおすすめ!

  • 1つのデータベースで人事情報を一元管理でき、ペーパーレス化・業務効率化につながる
  • 豊富な機能によって企業独自のカスタマイズが可能で、理想を実現できる
  • 従業員に関する情報は自動で時系列ごとにまとめられ、いつでも確認できる
MORE

ここが少し気になる…

  • 申し込みから運用開始までに最低2~3ヶ月程度かかる

「入退社手続きでは数千枚以上のペーパーレスに成功。月次の対応工数も2営業日から半日に削減。」

出典: jinjer「株式会社ベルーナの導入事例」(勤怠・給与なども含むジンジャーシリーズの利用事例)

よくある質問(FAQ)

Q1. BPOとは何の略ですか?

A. BPOは「Business Process Outsourcing(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」の略で、日本語では「業務プロセスの外部委託」と訳されます。BPOとは何かを一言で言えば、特定の作業だけでなく、業務の流れのまとまりを、運用や改善まで含めて外部の専門事業者に継続的に任せる経営手法です。

Q2. BPOとは何をするのですか?

A. 委託先の事業者が、委託された業務の手順の設計と標準化、日々の運用、指標にもとづく品質管理、改善の提案までを担います。委託する側は、成果の確認と最終的な判断を自社に残します。経理であれば、請求書の受け取りから仕訳、支払いの準備、月次の締めまでの流れをまとめて任せる形が一例です。

Q3. BPOとアウトソーシングは同じ意味ですか?

A. 厳密には異なります。アウトソーシングは外部委託全般を指す広い言葉で、作業単位の単発の委託も含みます。BPOはアウトソーシングの一形態で、業務プロセスのまとまりを継続的に任せ、委託先が改善まで担う点に特徴があります。

Q4. BPOと人材派遣はどう違いますか?

A. 最大の違いは業務の指示を出すのが誰かです。BPOでは委託先が自社の従業員に指示を出し、人材派遣では派遣先の企業が派遣労働者に直接指示を出します。厚生労働省の37号告示にもとづき、契約書の名称ではなく実態で判断されるため、委託先のスタッフに直接指示を出さないよう注意が必要です。

Q5. BPOの大手企業はどこですか?

A. BPOを手がける事業者には、総合系、人材サービス系、コールセンター系、IT系など出自の異なる企業があり、規模の大きさや順位だけでは自社の業務に合うかを判断できません。大手各社の事業内容は、BPOと大手5社の事業内容を整理した記事 で解説しています。委託先は、対応範囲・実績・情報管理体制を同じ質問で比べて選びましょう。

Q6. 中小企業や個人事業主でもBPOは使えますか?

A. 使えます。少ない時間や業務量から依頼できるサービスも増えています。経理と労務を1人で兼務している企業では、給与計算や社会保険の手続きを委託することで、担当者の負担軽減と業務の継続性の確保につながります。業務量が極端に少ない場合は、クラウドのソフトで作業を減らす方法とも比べて判断しましょう。

まとめ

BPOは、業務プロセスのまとまりを外部の専門事業者に継続的に任せ、自社の人と時間を強みにつながる業務へ集中させる経営手法です。派遣との違いは指揮命令権の所在にあり、契約書の名称ではなく実態で判断されます。導入を成功させるために、まず次の4つから始めましょう。

  1. 業務を棚卸しし、手順が決まっていて専門知識が要る業務を委託の候補として選ぶ
  2. 委託範囲、成果の指標、指示の出し方、個人情報の扱い、契約終了時の取り決めを文書にする
  3. 始めやすい人事労務などの領域で委託を試し、成果を確認しながら範囲を広げる
  4. 委託の前後で自社に残る従業員情報の管理方法を決め、人事管理システムの資料で自社に合う機能を確かめる

本記事の法令に関する記述は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。個別の契約や判断については専門家に確認してください。

参考文献

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