SaaSってなに?わかりやすく|正体と身近な例、PaaS・IaaSとの違い

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  • SaaSの正体 | インストールせずにブラウザやアプリからログインして使う、インターネット越しのソフトウェア
  • 見分ける目印 | ログインして使う、月額・年額で支払う、アップデートは提供者が行う、の3つで判断できる
  • 最初の一歩 | 手間のかかっている業務を1つ選ぶ。業種を問わず毎月発生する勤怠管理が入り口になりやすい

「SaaSってなに?」とひとことで答えると、SaaS(サース)とは「インターネット越しに使うソフトウェア」のことです。パソコンにソフトをインストールする代わりに、ブラウザやアプリでサービスにログインして使い、料金は月額や年額で支払うのが一般的です。毎日使っているGmailやZoom、スマホで見ているカレンダーの多くも、実はSaaSにあたります。本記事では、専門用語をなるべく使わずに、SaaSの正体を身近な例で説明したうえで、PaaS・IaaSとの違い、広まった理由、使うときの注意点、そして中小企業が「最初の1つ」として何から試せばよいかまでを順番に整理します。

あなたの会社の「最初のSaaS」を診断

Q1. 今、社内で一番手間がかかっている業務はどれですか?

目次

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  1. まずは身近なSaaSから|中小企業向け勤怠管理システムを見る
  2. SaaSとは|インターネット経由で使うソフトウェアのこと
  3. SaaSとPaaS・IaaSの違い
  4. SaaSが広まった3つの理由(コスト・運用・アクセス性)
  5. SaaSを使う際の注意点(セキュリティ・データ管理)
  6. 業種別に見るSaaS活用の入り口
  7. SaaS導入でよくある誤解4つ
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ
  10. 参考文献

まずは身近なSaaSから|中小企業向け勤怠管理システムを見る

SaaSの定義を読むだけでは、なかなか実感がわきません。一番の近道は、実際に社内で使われているSaaSを1つ思い浮かべることです。中小企業で「最初のSaaS」として選ばれやすいのが勤怠管理システムです。出勤・退勤をスマホやパソコンで打刻すると、その記録がインターネットの向こう側のサーバーに保存され、月末には労働時間や残業時間が自動で集計されます。自社にサーバーを置く必要も、ソフトをインストールする必要もなく、ログインすれば管理者も従業員も同じデータを見られる。これがまさにSaaSの仕組みそのものです。

勤怠管理が入り口に向いている理由は3つあります。1つ目は、全従業員が毎日使うため、SaaSの操作に社内が慣れるきっかけになること。2つ目は、タイムカードの転記やExcel集計の手間が目に見えて減るため、効果を実感しやすいこと。3つ目は、厚生労働省が示すとおり、使用者には労働時間を適正に把握する責務があり、客観的な記録を残す仕組みづくりが求められていることです。中小企業での利用が多いサービスを、強みと留意点で整理すると次のとおりです。

サービス名(提供会社) 強み 留意点
ジンジャー勤怠(jinjer株式会社) 初期設定から定着まで電話・チャット・WEBなどでサポートがあり、24時間365日問い合わせできる。スマホアプリで場所を問わず打刻できる スマホアプリでは申請や修正の画面がわかりにくいという声がある
freee勤怠管理Plus(freee株式会社) 小規模法人や中小企業向けのシンプルな機能。GPSでの打刻に対応し、freee人事労務と連携すれば給与計算まで人事労務全般をカバーできる 低コストで導入できる一方、初期設定に手間がかかり、連携できるサービスが少ない
ジョブカン勤怠管理(株式会社DONUTS) 出勤管理・シフト管理・休暇申請管理・工数管理の4機能から必要なものを組み合わせて選べる。Slackと連携して打刻できる 打刻ミスの修正は管理者側で行う必要があり、シフト変更の管理が難しいという声がある

サポートの手厚さを重視するのか、給与計算まで一続きで済ませたいのか、必要な機能だけを選んで小さく始めたいのかによって、合うサービスは変わります。料金体系や無料で試せる期間はサービスごとに異なり、変更される場合もあるため、最新の情報は各サービスの公式情報で確認してください。ほかのサービスも含めた比較や、中小企業が選ぶときのポイントは次の記事でまとめています。

SaaSとは|インターネット経由で使うソフトウェアのこと

SaaSは「Software as a Service」の頭文字を取った言葉で、日本語では「サービスとしてのソフトウェア」と訳されます。読み方は「サース」が一般的で、「サーズ」と読まれることもあります。クラウドの定義として広く参照されている米国国立標準技術研究所(NIST)の文書SP 800-145では、SaaSを「利用者が、クラウドの基盤上で動いている提供者のアプリケーションを使える形態」と説明しています。利用者はブラウザなどからアプリケーションを使うだけで、その裏側にあるサーバーやネットワーク、OSなどを自分で管理する必要はありません。

かみくだいて言えば、SaaSは「ソフトを買って自分のパソコンに入れる」のではなく、「ソフトが置いてある場所にインターネットで通って使わせてもらう」形です。家にDVDプレーヤーを買ってディスクを集めるのが従来のパッケージソフトだとすれば、動画配信サービスに月額で登録して好きなときに見るのがSaaSのイメージに近いでしょう。

身近なSaaSの例

「SaaSってなに」と聞かれてピンとこなくても、実はすでに使っている人がほとんどです。代表的な例を用途別に並べると次のとおりです。

用途 身近な例 SaaSだとわかるポイント
メール Gmail、Outlook.com パソコンでもスマホでも、ログインすれば同じ受信箱が見られる
Web会議 Zoom、Microsoft Teams、Google Meet URLを開くだけで参加でき、機能は提供側で自動的に更新される
文書作成・表計算 Googleドキュメント、Microsoft 365 複数人が同じファイルを同時に編集できる
チャット Slack、Chatwork メッセージは提供者のサーバーに保存され、端末を替えても履歴が残る
ファイル保管 Dropbox、Googleドライブ 容量に応じた月額・年額プランで使う
業務管理 勤怠管理、会計、経費精算のクラウドサービス 法改正や税率変更への対応も、提供者側のアップデートで反映されることが多い

SaaSかどうかを見分ける3つの目印

目の前のサービスがSaaSかどうか迷ったら、次の3つを確認すると判断しやすくなります。1つ目は「インストールせずに、ブラウザやアプリからログインして使うか」。2つ目は「料金が買い切りではなく、月額・年額などの継続課金か(無料プランを含む)」。3つ目は「機能の追加や修正が、利用者の作業なしに自動で反映されるか」。3つとも当てはまれば、ほぼSaaSと考えてよいでしょう。なお、スマホアプリのように端末にアプリを入れるものでも、データや処理の中心がインターネットの向こう側にあるサービスはSaaSに含まれます。

ASPとの違い

2000年前後には、インターネット経由でソフトを貸し出すサービスが「ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)」と呼ばれていました。仕組みとしてはSaaSとよく似ていますが、当時のASPは利用企業ごとに個別の環境を用意する形が多かったのに対し、現在のSaaSは1つの仕組みを多くの利用者で共有する形(マルチテナント)が主流で、その分だけ低い料金や素早いアップデートを実現しやすくなっています。実務上はほぼ同じ意味で使われる場面もあるため、「ASPと書かれていたらSaaSとほぼ同じもの」と受け止めて問題ありません。読み方の由来や略称について詳しく知りたい場合はSaaSの読み方「サーズ」とはも参考にしてください。

SaaSとPaaS・IaaSの違い

SaaSを調べると、必ずと言ってよいほどPaaS(パース)とIaaS(イアース、アイアース)という言葉が一緒に出てきます。3つとも「インターネット越しに借りて使う」クラウドサービスの種類で、違いは「どこまでを提供者が用意してくれるか」です。NISTの定義でも、この3つがクラウドのサービスモデルとして整理されています。

料理にたとえると、IaaSは「キッチンと設備だけを借りる」、PaaSは「キッチンに加えて調理器具と調味料までそろった場所を借りる」、SaaSは「完成した料理をお店で食べる」に近いイメージです。自分で手を動かす範囲が広いほど自由度は上がりますが、その分だけ専門知識と手間が必要になります。

項目 SaaS PaaS IaaS
借りるもの 完成したアプリケーション アプリを作って動かすための土台 サーバー・ストレージ・ネットワーク
主な利用者 一般の社員・業務担当者 アプリ開発者 インフラ担当のエンジニア
利用者が管理する範囲 アカウント・データ・設定 開発したアプリとデータ OS・ミドルウェア・アプリ・データ
必要な専門知識 ほぼ不要 プログラミングの知識 サーバー構築・運用の知識
身近な例 Gmail、Zoom、勤怠管理システム Google App Engine、Heroku Amazon EC2、Google Compute Engine

中小企業の業務担当者が日常的に意識する必要があるのは、ほとんどの場合SaaSだけです。自社専用のシステムを開発する、あるいはWebサービスを自社で運営するといった場面になって初めて、PaaSやIaaSを検討することになります。3つの違いと、それぞれでセキュリティの責任がどう分かれるかをもう少し詳しく知りたい場合はSaaS・PaaS・IaaSの違いと責任分界で整理しています。

SaaSが広まった3つの理由(コスト・運用・アクセス性)

ひと昔前まで、業務ソフトといえば自社のサーバーやパソコンにインストールして使う「オンプレミス型」やパッケージソフトが当たり前でした。それが今ではSaaSが主流になりつつあります。その理由は大きく3つに分けられます。

理由1:始めるときの費用が小さい

自社でシステムを持つ場合、サーバーの購入、ソフトのライセンス、設定作業など、使い始める前にまとまった費用がかかります。SaaSは月額・年額の利用料で使えるため、初期の出費を抑えて始められます。利用人数に応じて料金が決まるサービスも多く、10人の会社は10人分、50人になれば50人分と、会社の成長に合わせて段階的に広げられる点も中小企業に向いています。無料プランや無料お試し期間があるサービスも多く、「合わなければやめる」判断がしやすいのも特徴です。

理由2:運用やアップデートを任せられる

自社でシステムを持つと、サーバーの故障対応、セキュリティ修正の適用、バージョンアップの作業などを誰かが担当しなければなりません。専任のIT担当者がいない中小企業では、これが大きな負担になりがちです。SaaSでは、こうした作業の多くを提供者が行います。法改正に合わせた計算ルールの変更や新機能の追加も、利用者が何もしなくても反映されることが多く、「気づいたら使いやすくなっている」という体験は、SaaSならではのものです。

理由3:いつでも、どこからでも使える

SaaSはインターネットにつながる環境があれば、オフィスのパソコンでも、自宅のノートパソコンでも、外出先のスマホでも同じデータにアクセスできます。テレワークや直行直帰、複数拠点での勤務が増えたことで、この「場所を選ばない」性質が大きな価値を持つようになりました。勤怠管理を例にとれば、現場への直行時にスマホで打刻し、管理者は本社でその記録をすぐ確認できる、といった使い方が可能になります。

SaaSを使う際の注意点(セキュリティ・データ管理)

便利なSaaSですが、自社のデータを外部の事業者に預ける仕組みである以上、パッケージソフトとは違う注意点があります。「提供者に全部任せておけば安心」と考えず、利用者側で押さえておきたいポイントを確認しておきましょう。

セキュリティは「提供者」と「利用者」の分担

SaaSのセキュリティは、提供者と利用者で役割が分かれるのが一般的です。データセンターの物理的な保護やソフトウェアの弱点の修正は提供者の役割とされることが多い一方、誰にどの画面を見せるかという権限設定、退職者のアカウント削除、パスワードの管理などは利用者側の役割です。パスワードの使い回しを避け、多くのサービスで用意されている二段階認証(多要素認証)を有効にするだけでも、不正ログインのリスクを下げられます。総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」でも、クラウドサービス利用時のアカウント管理の重要性が解説されています。

データの保存場所と取り出し方を確認する

SaaSに入力したデータは提供者のサーバーに保存されます。契約前に、データがどの国・地域で保管されるのか、バックアップはどうなっているのか、解約するときにデータをCSVなどの形式で取り出せるのかを確認しておきましょう。特に解約時のデータの扱いは見落とされやすく、別のサービスに乗り換えたくなったときに過去の記録を持ち出せない、という事態は避けたいところです。

信頼できる提供者かを見るための手がかり

提供者のセキュリティ水準を利用者が自分で細かく確かめるのは簡単ではありません。一つの手がかりになるのが、第三者による評価の有無です。たとえば日本政府は、政府機関が利用するクラウドサービスを評価・登録する制度として「ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)」を運用しており、登録されたサービスはISMAPポータルで公開されています。民間企業が使うSaaSを選ぶ際にも、こうした公的な評価や情報セキュリティの認証を取得しているかは、比較の材料の一つになります。利用者側の責任範囲をより詳しく知りたい場合はSaaSのセキュリティ|利用者の責任範囲もあわせて確認してください。

サービス終了や障害への備え

SaaSは提供者の事業判断でサービスが終了したり、料金や機能が変わったりすることがあります。また、提供者側で障害が起きると、その間は利用できません。業務に欠かせないデータは定期的に手元にも書き出しておく、障害時に紙やExcelで一時的に記録する手順を決めておくなど、止まったときにどうするかを事前に考えておくと安心です。

自社専用のカスタマイズには限界がある

SaaSは1つの仕組みを多くの利用者で共有するため、画面や機能を自社の業務に合わせて自由に作り変えることは基本的にできません。設定で変えられる範囲は用意されていますが、独自の帳票や社内ルールに完全に合わせたい場合は、SaaSに業務のやり方を寄せるか、別の方法を検討することになります。導入前に無料お試しなどで実際の画面を触り、「設定で対応できること」と「対応できないこと」を洗い出しておくと、導入後のギャップを減らせます。

SaaSを選ぶときに確認したい4つのポイント

ここまでの注意点を踏まえると、SaaSを選ぶときは次の4つを比べると判断しやすくなります。1つ目は「機能」で、解決したい業務に必要な機能がそろっているか、不要な機能で料金が高くなっていないか。2つ目は「料金」で、月額料金だけでなく初期費用や利用人数が増えたときの金額も含めて考えること。3つ目は「サポート」で、電話やチャットで問い合わせできるか、初期設定を手伝ってもらえるか。4つ目は「セキュリティ」で、前述の二段階認証や第三者認証の有無、データの保管場所を確認することです。専任のIT担当者がいない会社ほど、機能の多さよりもサポートの手厚さや使いやすさを重視すると定着しやすくなります。

業種別に見るSaaS活用の入り口

「SaaSが便利なのはわかったけれど、結局うちは何から使えばいいのか」。これは、SaaSを知ったばかりの中小企業の担当者から最もよく聞かれる疑問です。業種によって手間のかかっている業務は違いますが、多くの業種に共通する入り口と、業種ごとに相性のよい分野を整理すると次のようになります。

業種 よくある困りごと 入り口になりやすいSaaS
建設・設備工事 現場への直行直帰が多く、出退勤の記録が自己申告になりがち GPS打刻に対応した勤怠管理、現場写真の共有
飲食・小売 アルバイトのシフト作成と勤務時間の集計に時間がかかる シフト管理機能付きの勤怠管理、POSレジ
医療・介護 夜勤や日をまたぐ勤務があり、手作業の集計でミスが起きやすい 変則勤務に対応した勤怠管理、予約管理
士業・事務所 顧客とのファイルのやり取りや請求書の発行が手作業 ファイル共有、請求書発行、会計
IT・サービス業 テレワークが多く、勤務状況や業務の進み具合が見えにくい チャット、タスク管理、工数管理付きの勤怠管理

表を見るとわかるように、業種が違っても「勤怠管理」は多くの業種で入り口の候補に挙がります。理由は単純で、従業員を雇っている会社であれば業種を問わず毎月発生する業務であり、しかも給与計算・残業代・有給休暇の管理といった後工程の正確さを左右するからです。経理や会計をSaaSにしても、元になる出退勤の記録が紙のタイムカードのままでは、結局どこかで手入力が残ります。業務の流れの上流にある勤怠からデジタルにしておくと、そのあとに会計や給与計算のSaaSを追加したときの効果も大きくなります。

一方で、勤怠管理システムと一口に言っても、GPS打刻に強いもの、シフト作成が得意なもの、給与計算と一続きで使えるものなど、得意分野はさまざまです。自社の業種と働き方に合ったものを選ぶために、まずは中小企業向けの比較記事で候補を絞り込んでみてください。

SaaS導入でよくある誤解4つ

SaaSという言葉を知ったばかりの段階では、イメージだけが先行して誤解が生まれやすくなります。導入してから「思っていたのと違う」とならないよう、よくある誤解と実際のところを整理しておきましょう。

よくある誤解(Before) 実際のところ(After)
1. SaaSは大企業やIT企業が使うもの 少人数から使える料金設定のサービスが多く、専任のIT担当者がいない中小企業ほど運用を任せられる利点が大きい
2. 月額料金がかかるので結局高くつく サーバー代や保守作業、バージョンアップの費用が利用料に含まれていることが多い。比較するときは利用料だけでなく、自社で運用した場合の手間や人件費も含めて考える
3. 提供者に預ければセキュリティは完全に任せられる アカウント管理や権限設定、パスワードの管理は利用者側の役割。二段階認証の設定や退職者アカウントの削除は自社で行う必要がある
4. 導入すればすぐに業務が楽になる 初期設定や社内ルールの見直し、従業員への使い方の周知が必要。最初は1つの業務に絞り、定着してから範囲を広げる方が失敗しにくい

4つの誤解に共通しているのは、「SaaSを入れること」自体が目的になってしまっている点です。SaaSはあくまで道具であり、どの業務のどんな手間を減らしたいのかを先に決めておくと、選ぶサービスも使い方もぶれにくくなります。複数のSaaSを部署ごとにばらばらに契約すると、誰が何を使っているのか把握できなくなる問題も起きやすいため、社内で使っているSaaSの一覧を作っておく習慣もおすすめです。SaaSの選び方や導入コストの考え方をさらに詳しく知りたい場合はSaaSとは|意味・読み方・選び方で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q. SaaSってなに?ひとことで言うと?

A. インターネット越しに使うソフトウェアのことです。パソコンにインストールせず、ブラウザやアプリからログインして使い、料金は月額や年額で支払うのが一般的です。

Q. SaaSの身近な例にはどんなものがありますか?

A. GmailなどのWebメール、ZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議、Googleドキュメント、Slackなどのチャット、勤怠管理や会計のクラウドサービスが代表的な例です。

Q. SaaSとPaaS・IaaSの違いは何ですか?

A. 提供者が用意してくれる範囲の違いです。SaaSは完成したアプリケーション、PaaSはアプリを作って動かすための土台、IaaSはサーバーなどの基盤を借りる形です。一般の業務担当者が使うのは主にSaaSです。

Q. SaaSとASPは違うものですか?

A. インターネット経由でソフトを提供する点は同じです。かつてのASPは利用企業ごとに個別の環境を用意する形が多かったのに対し、現在のSaaSは1つの仕組みを多くの利用者で共有する形が主流という違いがあります。

Q. SaaSを使うときに気をつけることは何ですか?

A. アカウントとパスワードの管理、二段階認証の設定、退職者アカウントの削除など、利用者側が担うセキュリティ対策を行うことです。あわせて、データの保存場所や解約時にデータを取り出せるかも契約前に確認しておきましょう。

Q. 中小企業は何のSaaSから始めればよいですか?

A. 手間のかかっている業務を1つ選んで始めるのが現実的です。業種を問わず毎月発生し、給与計算など後工程の正確さにも関わる勤怠管理は、最初のSaaSとして選ばれやすい分野です。

まとめ

SaaSとは、インターネット越しに使うソフトウェアのことです。インストール不要でログインして使い、月額・年額で支払い、アップデートは提供者が行う。この3つの目印を覚えておけば、GmailもZoomも勤怠管理システムも同じ仲間だと見分けられるようになります。PaaSやIaaSとの違いは「提供者がどこまで用意してくれるか」であり、中小企業の業務担当者がまず向き合うのはSaaSです。

SaaSは始める費用が小さく、運用を任せられ、どこからでも使える一方で、アカウント管理やデータの取り出し方など、利用者側で押さえておきたい点もあります。最初は手間のかかっている業務を1つだけ選び、無料で試せる範囲で使い勝手を確かめてから広げていくのが失敗しにくい進め方です。何から始めるか迷ったら、業種を問わず毎日使われる勤怠管理から検討してみてください。

参考文献

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