SaaS製品とは?業務カテゴリ別の例と、ツール・プロダクトの違い
Check!
- SaaS製品の意味と商品としての見方がわかる
- 業務カテゴリ別の代表例と企業の利用状況がわかる
- 製品・ツール・プロダクトの違いと注意点がわかる
SaaS製品とは、インターネット経由で提供され、契約して使うソフトウェアを「商品」として捉えた呼び方です。インストールや自社サーバーの用意は不要で、運用や更新は提供会社が担い、営業・経理・人事・情報共有など業務ごとに数多くの製品があります。同じものを「SaaSツール」「SaaSプロダクト」と呼ぶこともあり、違いは指すものではなく、誰の視点で語るかにあります。この記事では、公的資料をもとに業務カテゴリ別の代表例を整理し、製品・ツール・プロダクト・サービスの使い分け、PaaS・IaaSとの違い、稟議書での書き方、導入前に確認したい注意点までを解説します。
SaaS製品を探す前に、いまの状況を2問で整理
Q1. 取引先の名刺や連絡先は、いまどのように管理していますか?
おすすめ記事
目次
開く
閉じる
開く
閉じる
SaaS製品とは何か|名刺の管理を例に、契約して使う「製品」の中身を見る
SaaS製品とは、インターネット経由で使えるソフトウェアを、契約して利用する商品として呼ぶ言い方です。機能だけでなく、運用や更新まで提供会社が担う点が特徴です。
「SaaS」はSoftware as a Serviceの略です。米国国立標準技術研究所(NIST)の定義では、提供会社のクラウド基盤の上で動くアプリケーションを、ウェブブラウザなどから利用する形態を指します。利用者はネットワーク、サーバー、OS、ストレージといった基盤を管理せず、できるのはユーザーごとの限られた設定だけです。SaaS製品とは、この形で提供されるソフトウェアを、購入・契約する対象として見た言い方といえます。
身近な業務で考えてみます。取引先の名刺を担当者ごとの名刺ホルダーに入れ、必要な分だけExcelへ打ち込む運用では、異動や退職のたびに取引先の情報が引き継がれにくくなります。同じ取引先を、複数の担当者がそれぞれ別に持っているということも起こります。これを、名刺を撮影して取り込み、会社として共有できる製品に置き換えるのが、SaaS製品を使う典型的な場面です。自社でシステムを開発する必要はありません。
「製品」として見ると、確認すべきことも決まります。何人で使うかという契約の単位、契約期間と更新の方法、提供会社のサポート、解約するときにデータをどう持ち出せるかなど、商品として買うときの条件です。呼び方による違いは後の章で整理しますが、稟議書などで「製品」と書くときは、これらの条件を示すことが求められます。
取引先の名刺が個人のスマートフォンや紙に分かれている場合の一例が、Sky株式会社の名刺管理SKYPCEです。商品ページでは、スマートフォンのアプリで撮影した名刺や、複合機・スキャナーで読み取った名刺をデータ化し、PCやスマートフォンから共有できることが特長として紹介されています。名刺情報に日々の活動記録を紐付けて時系列で残せる点や、許可したネットワーク(IPアドレス)からだけアクセスを認める設定ができる点も紹介されています。一方で、利用するユーザー数分のライセンス契約が必要で、契約は1年単位で自動更新される点は、導入前に確認しておきたいところです。料金はプランによって異なるため、資料や公式サイトで確認してください。
S k y株式会社
名刺管理SKYPCE
S k y株式会社
名刺管理SKYPCE
AIが素早く解決!一元管理と共有の効率化を図りたい組織におすすめ

おすすめ!
- AIによる高精度検索やサポートで、名刺管理の困りごとを素早く解決
- 一斉メール送信や活動記録など、名刺管理を活かした営業支援機能を提供
- 情報セキュリティ対策連携や接続制限など、強固なセキュリティ対策
気になる…
- 新聞人事異動情報やクラウド電話帳(SKYCEB)はオプション対応

名刺が登録されると、自動で「HubSpot」に連携され、名刺情報に更新がある場合は、1時間以内にデータが上書きされる仕組みです。
リーンマーケティング株式会社様 導入事例(名刺管理のSKYPCE)
業務カテゴリ別に見るSaaS製品の代表例|どの業務を担う製品か
SaaS製品は、営業・経理・人事・情報共有など、担う業務で分けると整理できます。代表的なカテゴリと、よく知られた製品名を一覧にまとめました。
| 業務カテゴリ | 担う業務(製品ジャンル) | 主な利用部門 | 代表的な製品名の例 |
|---|---|---|---|
| 営業・顧客対応 | SFA(営業支援)、CRM(顧客管理)、名刺管理 | 営業、マーケティング | Salesforce、HubSpot、名刺管理SKYPCE |
| 経理・財務 | 会計、経費精算 | 経理、総務 | freee会計、マネーフォワード クラウド、楽楽精算 |
| 人事・労務 | 勤怠管理、労務手続き、人事管理 | 人事、総務 | KING OF TIME、ジョブカン、SmartHR |
| 情報共有・コミュニケーション | グループウェア、ビジネスチャット、Web会議 | 全部門 | Microsoft 365、Google Workspace、Slack、Chatwork、Zoom |
| プロジェクト・タスク管理 | 案件や作業の進み具合の管理 | 開発、企画、各チーム | Backlog、Trello、Asana |
| 法務・契約 | 電子契約 | 法務、営業、総務 | GMOサイン、クラウドサイン |
| ファイル管理 | オンラインストレージ | 全部門 | Box、Dropbox、Google ドライブ |
製品名はカテゴリを理解するための例で、優劣や順位を示すものではありません。同じカテゴリにも多くの製品があるため、より多くの代表例を知りたい場合は、SaaSの代表例|分野別の一覧とPaaS・IaaSの実例を解説も参考にしてください。
企業はどの用途でクラウドサービスを使っているか|総務省の調査から
総務省の「令和7年通信利用動向調査」(2026年5月公表)によると、クラウドサービスを一部でも利用している企業は83.5%、全社的に利用している企業は60.0%でした。利用しているクラウドサービスの内容を、利用企業に複数回答で尋ねた結果のうち、本記事のカテゴリに関わるものを抜き出したのが次の表です。
| 利用しているクラウドサービスの内容(複数回答) | 利用企業の割合 | 本記事のカテゴリ |
|---|---|---|
| ファイル保管・データ共有 | 73.3% | ファイル管理 |
| 社内情報共有・ポータル | 61.4% | 情報共有・コミュニケーション |
| 電子メール | 57.4% | 情報共有・コミュニケーション |
| 給与、財務会計、人事 | 56.3% | 経理・財務、人事・労務 |
| スケジュール共有 | 53.6% | 情報共有・コミュニケーション |
| 取引先との情報共有 | 26.8% | 営業・顧客対応 |
| 営業支援 | 22.9% | 営業・顧客対応 |
| プロジェクト管理 | 21.3% | プロジェクト・タスク管理 |
この調査はクラウドサービス全般が対象で、SaaS製品に限った数字ではありません。それでも、ファイル保管や情報共有、メール、給与・会計といった全社で共通する業務から広がり、営業支援や取引先との情報共有のような部門ごとの業務は2割台と、利用に差があることが読み取れます。自社でどのカテゴリから手を付けるかを考える材料になります。
ベンダーの類型で見る|プラットフォーム型・シリーズ型・特化型
製品を提供する会社の側から見ると、3つの型に分けると整理しやすくなります(本記事での整理の一例です)。Salesforceのように営業・顧客対応を中心に周辺の領域まで広く展開する「プラットフォーム型」、freeeやマネーフォワードのようにバックオフィスの複数の業務を同じブランドでそろえる「シリーズ型」、特定の業務に絞って使いやすさを磨く「特化型」です。すでに使っている製品と同じ会社でそろえるとデータをつなげやすく、特化型を組み合わせると業務ごとに合う製品を選べる、という違いがあります。
身近なSaaS製品の例
日常の業務で使っているものにも、SaaS製品は多く含まれます。会議に使うZoom、社内の連絡に使うSlackやChatwork、ファイルを共有するDropboxやBox、複数の人で文書を編集できるGoogle Workspaceなどが代表的です。契約して使う点では、勤怠管理や経費精算のサービスも同じ仲間です。
営業・顧客対応のSaaS製品は「データの入口」で選ぶ
営業・顧客対応のカテゴリでは、何を入口に情報を集めるかで、合う製品が分かれます。商談や案件の進み具合を管理するSFA、顧客との接点の履歴を管理するCRM、名刺という取引先の人の情報を集める名刺管理が、主な選択肢です。どこから入れる場合も、確認したい点は共通しています。名刺やメールなどの情報をどう取り込むか、ほかの製品とAPIなどでつなげられるか、情報を見られる範囲を管理者が設定できるか、契約するユーザー数に無理がないかの4点です。
名刺管理SKYPCE
取引先の名刺が個人のスマホや名刺ホルダーに分かれて、探すのに時間がかかっていませんか?
こんな会社に向いています
名刺を撮影やスキャンで取り込み、組織で共有したい会社
SalesforceなどのSFA・CRMと名刺データを連携して使いたい会社
SaaS製品・SaaSツール・SaaSプロダクト・SaaSサービスの違い|誰の視点で呼ぶか
4つの呼び方が指すものはほぼ同じで、違うのは語り手の視点です。製品は購入する商品、ツールは業務の道具、プロダクトは提供会社が作る事業、サービスは継続して受ける提供という見方です。
辞書的にはどれを使っても誤りではありませんが、読み手が受け取るニュアンスは異なります。誰の視点で語っているかで整理すると、使い分けがはっきりします。
| 呼び方 | 視点・ニュアンス | よく使われる場面 |
|---|---|---|
| SaaS製品 | お金を払って契約する「商品」としての視点。正式さと購入対象であることが伝わる | 稟議書、見積書、契約書、比較検討の資料 |
| SaaSツール | 業務で使う「道具」としての視点。使いやすさや目的が伝わる | 社内提案、マニュアル、現場での会話 |
| SaaSプロダクト | 提供会社が開発・運営する「事業」としての視点。開発や改善の対象として語られる | SaaS企業の事業説明、採用情報、開発チームの資料 |
| SaaSサービス | 契約して継続的に受ける「提供」としての視点。契約後の運用や更新も含めて伝わる | 提供会社の紹介ページ、一般的な解説記事 |
SaaSプロダクトとは|提供会社の側から見た呼び方
「プロダクト」は、英語のproduct(製品)をそのままカタカナにした言葉です。SaaSの世界では、提供会社が開発・運営している製品そのものや、その開発・改善を担う仕事(プロダクト開発、プロダクトマネジメント)を指して使われることが多く、事業の説明や採用情報、開発チームの資料でよく見かけます。英語で「SaaS product」と書かれていても意味は同じで、SaaS製品のことです。利用する側の稟議書では、あまり使われません。
プロダクトとサービスの違い
一般に、プロダクトは提供する「もの」、サービスは提供を継続して受ける「こと」という違いがあります。SaaSはソフトウェアを買い切りの「もの」としてではなく、サービスとして継続して利用する形なので、SaaSでは製品とサービスの境目があいまいになりがちです。「SaaSサービス」はSoftware as a Serviceの略である「サービス」と重なる言い方ですが、一般的な表現として定着しており、誤りとまでは言えません。気になる場合は「SaaS」や「クラウドサービス」と言い換えると簡潔です。
PaaS・IaaSとの違い|SaaS製品が担う層
SaaS製品について調べると、PaaS(パース)やIaaS(イアース)という言葉も出てきます。NISTの定義では、クラウドサービスを、提供会社がどこまで用意するかで3つのモデルに分けています。
| 分類 | 提供されるもの | 主な利用者 | 例 |
|---|---|---|---|
| SaaS | すぐに使えるアプリケーション | 一般の業務担当者 | SFA、会計ソフト、グループウェア |
| PaaS | アプリケーションを開発し、動かすための土台 | 開発者 | App Engine(Google Cloud) |
| IaaS | サーバーやネットワークなどの基盤 | インフラ担当者 | Amazon EC2、Azure Virtual Machines |
業務部門が比較して導入する「SaaS製品」は、ほぼすべてSaaSの層です。PaaSやIaaSは情報システム部門や開発会社が扱う層で、稟議書で「クラウド製品」とひとまとめにすると、どの層の話か伝わらないことがあります。総務省のガイドラインによると、SaaS事業者がIaaSやPaaSを使ってサービスを提供している場合も少なくなく、3つは対立するものではなく、層として重なっています。SaaSの意味やASPとの違いは、SaaSとは|PaaS・IaaS・ASPとの違いと選び方で詳しく解説しています。
稟議書・提案書・社内共有での書き分け|資料の目的で呼び方を選ぶ
稟議書は「SaaS製品」と正式名称、社内の現場向けは「ツール」、社外への提案は「製品」か「サービス」と書くと、読み手に伝わりやすくなります。資料の読み手が誰で、何を判断してもらうのかによって、適した呼び方は変わります。
稟議書は「製品」と正式名称で書く
稟議書の読み手は、費用と契約内容を承認する決裁者です。「SaaS製品〇〇(プラン名)の導入について」のように、購入対象であることと正式な製品名・プランを明記しましょう。「便利なツール」だけでは、何にいくら払うのかが伝わりにくくなります。月額料金、利用人数、契約期間、解約条件もあわせて記載すると、決裁がスムーズです。
提案書は読み手に合わせて「ツール」か「製品」を選ぶ
社内の現場向けに導入を提案するなら、「営業報告を自動で集計できるツール」のように、使うと何が楽になるかが伝わる「ツール」が向いています。一方、取引先に自社のSaaSを提案する場合は「製品」または「サービス」と表記し、「ツール」は避けるのが無難です。自社の商品を道具と呼ぶと、軽い印象を与えることがあるためです。
社内共有は「ツール」で統一し、初出で製品名を併記する
マニュアルや社内チャットでは、「勤怠ツール」「チャットツール」のように用途で呼ぶと伝わりやすくなります。ただし、同じ用途のSaaSを複数使っている場合は混乱の原因になるため、資料の最初に「勤怠ツール(KING OF TIME)」のように正式名称を一度書いておきましょう。1つの資料の中で呼び方を途中で変えないことも大切です。
呼称選びでよくある失敗パターン
言葉の選び方ひとつで、資料の伝わり方は大きく変わります。よくある失敗と改善例をまとめました。
| 失敗パターン(Before) | 改善例(After) |
|---|---|
| 稟議書に「便利なツールを入れたい」とだけ書き、製品名や金額が曖昧 | 「SaaS製品〇〇(スタンダードプラン、月額料金と利用人数)の導入」と、正式名称と費用の根拠を明記 |
| 1つの資料で「製品」「ツール」「システム」が混在し、別物に見える | 初出で「営業支援ツール(以下、SFA)」と定義し、以降は呼び方を統一 |
| 取引先への提案書で自社サービスを「ツール」と呼び、軽い印象を与える | 社外向けは「製品」「サービス」と表記し、価値や導入効果を中心に説明 |
| IaaSやPaaSまで含めて「クラウド製品」とまとめ、決裁者が範囲を誤解 | 業務ソフトなら「SaaS」、基盤なら「IaaS」と層を明記 |
どの失敗も、読み手が「何を」「いくらで」「誰が使うのか」を判断しにくくなる点で共通しています。呼び方は資料の最初で決め、最後まで統一するのが基本です。
SaaS製品を導入する前に確認したい注意点
SaaS製品は導入が早い反面、カスタマイズの範囲、セキュリティ設定、障害時の影響、サービス終了への備えを、事前に確認しておく必要があります。
確認の前に、利用する企業の実感も押さえておきます。令和7年通信利用動向調査では、クラウドサービスを利用する理由は「場所、機器を選ばずに利用できるから」が50.7%で最も高く、「安定運用、可用性が高くなるから」が45.1%、「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」が42.8%と続きました。利用した企業の89.4%が、「非常に効果があった」または「ある程度効果があった」と答えています。メリットとデメリットを規模別に整理した記事として、SaaSのメリット・デメリット|規模別の導入判断ガイドもあります。
一方で、ソフトウェアを提供会社の環境で動かす仕組みだからこその注意点もあります。稟議書で「製品」として導入を申請する前に、次の点を確認しておくと、導入後のトラブルを減らせます。
| 確認したい点 | 内容 | 事前に見ておくこと |
|---|---|---|
| カスタマイズの範囲 | 多くの企業が同じ仕組みを共同で使うため、自社専用の大幅な改修はできないことが多い | 自社の業務フローを製品に合わせられるか、設定で対応できる範囲はどこまでか |
| セキュリティと設定 | データは提供会社の環境に保存される。利用者側の権限・共有設定の誤りが情報漏えいにつながることもある | 提供会社のセキュリティ対策、アクセス権限や二段階認証などの設定項目 |
| 障害・メンテナンス | インターネット接続が前提で、提供会社側の障害やメンテナンス中は使えなくなる | 稼働率の目安、障害時の連絡方法、メンテナンスの告知方法 |
| 仕様変更・サービス終了 | 機能や料金、画面が提供会社の判断で変わることがあり、サービス自体が終了する可能性もある | データを出力(エクスポート)できる形式、解約時のデータの扱い |
| データの持ち出しと連携 | 登録したデータを取り出せない、ほかの製品とつなげられないと、乗り換えや追加が難しくなる | エクスポートの形式、APIによる連携の有無、解約時のデータの返却方法 |
特にセキュリティ設定は、提供会社任せにできない部分です。総務省の「クラウドサービス利用・提供における適切な設定のためのガイドライン」は、クラウドサービスのインシデントの原因の多くを、利用者による設定不備が占めていると指摘しています。このガイドラインは法的拘束力を持つ規則ではなく、推奨される対策をまとめた指針です。稟議書や提案書には、製品名・費用とあわせて、これらの確認結果を一言添えておくと、決裁者の不安を先回りして解消できます。
取引先の情報を預ける製品では、共有範囲とデータの戻し方を決めておく
名刺のように取引先の氏名や連絡先を含む情報を預ける製品では、上の注意点がより重要になります。誰が見られるか(共有の範囲)、どの場所から見られるか(アクセス元の制限)、異動や退職のときに権限をどう見直すか、解約したときに登録済みのデータをどう戻してもらうかを、契約の前に決めておきましょう。たとえば名刺管理SKYPCEの商品ページでは、許可したネットワークからだけアクセスを認める設定や、画像データを含む名刺データを返却する有償のサービスが紹介されています。製品によって用意されている範囲は異なるため、資料で確認するのが確実です。次のチェックで、自社の取引先情報の持ち方を整理してみましょう。
取引先情報(名刺)の持ち方、今のやり方で大丈夫?セルフチェック
当てはまるものを選んでください(登録不要)
よくある質問(FAQ)
Q1. SaaS製品とは何ですか?
A. SaaS製品とは、インターネット経由で提供され、契約して使うソフトウェアのことです。インストールや自社サーバーは不要で、運用や更新は提供会社が担います。営業・経理・人事・情報共有など、業務ごとに製品があります。
Q2. SaaS製品・SaaSツール・SaaSプロダクトは何が違いますか?
A. 指しているものはほぼ同じで、視点が違います。製品は購入・契約する商品、ツールは業務で使う道具、プロダクトは提供会社が開発・運営する事業という見方です。稟議書では「製品」、社内の現場では「ツール」が使われる傾向があります。
Q3. SaaS製品の身近な例にはどんなものがありますか?
A. 会議のZoom、社内連絡のSlackやChatwork、ファイル共有のDropboxやBoxなどが身近な例です。業務カテゴリで分けると、営業・顧客対応(SalesforceやHubSpot)、経理(freee会計など)、人事・労務(SmartHRなど)、情報共有(Microsoft 365など)があります。
Q4. 稟議書にはどの呼び方を書けばよいですか?
A. 「SaaS製品」と正式な製品名・プラン名を書くのが基本です。決裁者が何に費用を払うのかを判断しやすくなります。月額料金、利用人数、契約期間、解約条件もあわせて書いておきましょう。
Q5. SaaS製品を導入する前に、何を確認すればよいですか?
A. カスタマイズの範囲、セキュリティと設定、障害やメンテナンスのときの対応、仕様変更やサービス終了のときのデータの扱いの4点です。総務省のガイドラインは、利用者側の設定不備が情報漏えいなどの原因になりやすいと指摘しています。
Q6. SaaSとPaaS・IaaSの違いは何ですか?
A. 提供会社がどこまで用意するかの違いです。SaaSはすぐに使えるアプリケーション、PaaSはアプリケーションを開発・動かすための土台、IaaSはサーバーなどの基盤を、インターネット経由で提供します。業務部門が導入するSFAや会計ソフトはSaaSにあたります。
まとめ|SaaS製品を探す前に行う4つのこと
SaaS製品の考え方と、探し方・書き方のポイントを振り返ります。
- SaaS製品とは、ネット経由で契約して使うソフトウェアを商品として見た呼び方と押さえ、自社の業務カテゴリから探す。
- 呼び方は資料の目的に合わせ、稟議書は「製品」と正式名称、社内の現場は「ツール」にそろえる。
- 導入前に、カスタマイズの範囲・セキュリティ設定・障害時の対応・データの持ち出しを確認する。
- 営業・取引先対応で名刺情報の持ち方に課題があれば、名刺管理SKYPCEなどの資料を取り寄せ、機能と条件を確認する。
参考文献
- 総務省「令和7年通信利用動向調査の結果」(2026年5月公表) https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/260529_1.pdf
- NIST「SP 800-145, The NIST Definition of Cloud Computing」 https://csrc.nist.gov/pubs/sp/800/145/final
- 総務省「クラウドサービス利用・提供における適切な設定のためのガイドライン」 https://www.soumu.go.jp/main_content/000843318.pdf
- 名刺管理SKYPCE 商品ページ https://www.onamae.com/business/product/163836/
- リーンマーケティング株式会社様 導入事例(SKYPCE) https://skypce.net/businesscard/case/case022/